3月31日(木)

 サム・ウェラー『ブラッドベリ年代記』(中村融訳/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]やうやく読了。これは時間をかけて読んでよかった。私は作家の評伝の類ひはあまり読まないのだが、これを読まなかったら本当に貴重な時間を過ごす機会を逸してゐたと、考へただけで怖くなるほどだ。作品を作り続けてきたブラッドベリの人生を追ひかけ、感動できるだけでなく、自分がブラッドベリ作品を読んできたことも一つ一つ思ひ返すとき、その過去は今までと違った輝きを放ってゐることに喜べる。私にとって思ひ出深いのは、『黒いカーニバル』、『スはスペースのス』、『ウは宇宙船のウ』、『太陽の黄金の林檎』、『火星年代記』、『華氏451度』などである。『火星年代記』はわざわざ元々社版『火星人記録』を図書館で借りて読んでみたりもした。全然覚えてゐないけど。そして、ブラッドベリの作品を読みたくて仕方がなくなるのも当然であらう。残念ながら今は時間がない。残念ながら。

 今日の電子化。
◆横田増生『アマゾン・ドット・コムの光と影』(情報センター出版局/2005年)
 Amazon.co.jpの物流センターでアルバイトして働き、その実態を報告した本。そこで働く人々は低賃金で専門的能力を身につける機会もなく、一生単純労働に従事することが運命づけられてゐることを問題視してゐる。今では、Amazon.co.jpだけでなくさまざまな企業でさういふ現象が見られ、格差社会の問題として広く認識されてゐると思ふ。
 内容とは関係ないが、アマゾン・ドット・コムといふ表記は変だと思はないか。Amazon.comをさう読むわけだが、「Amazon」がアマゾン、「.」がドット、「com」がコムである。では、「・」はどこから来たのか。これではアマゾンドットドットドットコムではないか。まあ、どうでもいいのだけど。
 今はこの本は文庫版が入手可能のやうだ。


3月30日(水)

『ブラッドベリ年代記』まだ終はらない。この本を読んでゐられる時間が長いのは嬉しいが、他にも順番を待ってゐる本がたくさんあるのだ。

 今日の電子化本。
◆天谷賢治『工学のための最適化手法入門』(数理工学社/2008年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
◆加藤直樹『数理計画法』(コロナ社/2007年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
◆吉田紀彦『やわらかい情報処理』(サイエンス社/2004年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 最適解を求める方法の本。初めの二つは数学的な内容。三冊目は、数学的に最適解をうまく求められなければ、生物学的な道筋で準最適解のやうなものを求めようといふもの。
◆丹羽利充『最新のマススペクトロメトリー』(化学同人/1995年)
 質量分析の本。ちょっと最新ではなくなってしまった。
◆阿部彩『子供の貧困』(岩波新書/2008年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 貧困関連本。子供にとっての貧困とは何か格差とは何が違ふのかを考へる。それが子供にとってどういふ意味を持つのか。細かいことは忘れてしまったのだ、実は。

 そして、Science Fiction Chronicle 1990年分。

 明日から少し本の電子化を休むつもり。これが楽しすぎて時間を予想以上にとってしまふからだ。単行本は一日一冊まで。雑誌は6冊までと決めておく。

 昨日届いた『狼女物語』(工作舎)の匂ひが素敵である。さっきから何度もページの間に鼻を寄せて息を大きく吸ひ込んでゐるので、過呼吸で倒れさうなくらゐだ。かういふ匂ひの本を集めた一角を作って、思ひ切り息を吸ひ込みたい。


3月29日(火)

 今日も『ブラッドベリ年代記』を読みながら出勤。

 紀伊國屋書店から本が届く。C・チャブリス、D・シモンズ『錯覚の科学』(1571円+税/文芸春秋)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、三上延『ビブリア古書堂の事件手帖』(590円+税/メディアワークス文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、サラ・A・ホイト『闇の船』(赤尾秀子訳/1100円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、ウェルズ恵子編『狼女物語 美しくも妖しい短編傑作選』 (2400円+税/工作舎)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、中西新太郎『シャカイ系の想像力』(1500円+税/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]である。古書店の話が面白さう。いや、どれも面白さうだ。

 今日の電子化本。
◆山田祥寛『JSP&サーブレットスーパーリファレンス』(秀和システム/2004年)
 これを買ったときはいろいろ試してみたのだが、少しJSPから心が離れてゐる間に何もかも忘れてしまった。Tomcatをインストールして何やら一生懸命にやったのだが。
◆北本卓也『Octaveを用いた数値計算入門』(ピアソンエデュケーション/2002年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 結局、Octaveは全然使ってゐない。
◆桜井鉄也『MATLAB/Scilabで理解する数値計算』(東京大学出版会/2003年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 どうしてこの本を買ったのかがどうしても思ひ出せない。


3月28日(月)

 まだ『ブラッドベリ年代記』を読んでゐる。読んでゐるあいだは面白いのだが、いくら何でも遅すぎる。

 Amazon.co.jpから、Marjorie Bowen The Bishop of Hell and Other Stories (Wordsworth Mystery & Supernatural) [Amazon.co.jp]とAmyas Northcote In Ghostly Company (Wordsworth Mystery & Supernatural) [Amazon.co.jp]が届く。意外に薄い。この二冊はもっと早く届くはづだったのだが、地震で物流が大混乱に陥り、遅れてゐたもの。多分読まないから、私は全然問題ない。

 今日の電子化本。
◆岡崎康司・坊農秀雅『ゲノム情報はこう活かせ!』(羊土社/2005年)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 私はあまり今まで活かせてゐないのだが、かういふ本は電子化して文字認識ができて、ファイルを開きながらネットで検索などしたいものである。
『インターネット生物学』(学会出版センター/2005年)
 あまり面白くなかった。
◆南不二男『敬語』(岩波新書/1987年)
 よく覚えてゐない。エスキモーの本と一緒に買ったやうな微かな記憶がある。
◆三浦展『格差が遺伝する!』(宝島社新書/2007年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 遺伝といふのは生物学的な現象だからかういふのは遺伝とは云はないだらう。世代を越えて格差が固定化されていくといふ内容だった。あまり目新しいことは書いてゐなかった。
◆湯浅誠『反貧困』(岩波新書/2008年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 どうして私はこんなに貧困の本を買ってゐるのだらう。

 Locusの電子化が一段落したので、今日からScience Fiction Chronicleに取りかかる。これはAndrew I. Porterが1979年に創刊したSF情報誌。2000年にDNA Publicationsに売却され、2002年に終刊となったらしい。私はいつからいつまで購読してゐたのだらう。1985年くらゐから6年間程度か。この人は、Algol(後にStarship)といふ雑誌も作ってゐた。何冊か持ってゐると思ふ(その後よく探してみるとどうやら1983年から1993年まであった。間は少し抜けてゐるやうな予感。いや、希望か。Algolは5冊くらゐ)。


3月27日(日)

 日曜日なのでブラッドベリ自伝を少し読んだくらゐ。どうしてこんなに読むのが遅いのか。

 今日でアメリカのSF情報誌LocusのPDF化が目標を達成。1981年3月から2009年12月まで。2010年を残してゐる理由は自分でも判らない。とにかく、これで大量の紙が書棚から消えた。必要になったら書棚を探し回らなくてもよくなった。しかし、OCR処理はできていないので、文字検索はまだできない。次は、Science Fiction Chronicleか。

 1981年、私は高校三年生だった。本ばかり読んでゐた。アメリカにはまだ日本語に訳されてゐない面白い本がたくさんあるのだらうと思ってゐたのだ。実際、さうだったと思ふ。読んでゐたのは専らSFやファンタジイだったので、かういふ情報誌を眺めてあれも読みたいこれも読みたいと思ってゐた……のかどうかは実はよく覚えてゐない。本はいろいろ註文するやうになったが、ほとんど読めなかった。若年層向けの本でないものを読めるやうになったのは、ジョナサン・キャロルやマイクル・ムアコックを読むやうになってからか。多分それは1982年のことである。英語の本を読むやうになったのは少し遅い。

 今日の電子化本。
◆ルドルフ・シュタイナー『神秘学概論』(高橋巌訳/ちくま学芸文庫/1998年)
 私が持ってゐるのは、2009年の第十刷。
◆ルドルフ・シュタイナー『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するのか』(高橋巌訳/ちくま学芸文庫/2001年)
 私が持ってゐるのは、2007年の第七刷。
◆ルドルフ・シュタイナー『自由の哲学』(高橋巌訳/ちくま学芸文庫/2002年)
 私が持ってゐるのは、2006年の第三刷。
 どれも参考資料として購入。用語を確認するのが主目的なので、OCR処理してテキスト検索できるやうにした。縦書きの日本語はMacOSXのPreviewではうまく検索できないやうで、Adobe Acrobatを使はなければならない(Adobe Readerでも可)。


3月26日(土)

 本田由紀『学校の「空気」』(1500円+税/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読む。友人関係のところが興味深い。学校の中にははっきりした地位があるとか、キャラを演じるとか、さういふ人間関係のなかで友人との関わりもできあがる。自分がさういふことに無頓着に育ったので、実感としてはよく判らない。本書が入っている〈シリーズ若者の気分〉には読んでみたいと思ふ本が何冊かある。今日も一冊註文してしまった。

 紀伊國屋書店に本を註文。
●C・チャブリス、D・シモンズ『錯覚の科学』(1571円+税/文芸春秋)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●三上延『ビブリア古書堂の事件手帖』(590円+税/メディアワークス文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●サラ・A・ホイト『闇の船』(赤尾秀子訳/1100円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●ウェルズ恵子編『狼女物語 美しくも妖しい短編傑作選』 (2400円+税/工作舎)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●中西新太郎『シャカイ系の想像力』(1500円+税/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 最後のが〈シリーズ若者の気分〉である。メディアワークス文庫なんて普段は買はないのだが、古本屋の話みたいだから買ってみた。

 今日の電子化本。
◆郷通子・高橋健一編『基礎と実習 バイオインフォマティクス』(共立出版/2004年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
◆菅原秀明編『あなたにも役立つバイオインフォマティクス』(共立出版/2002年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 バイオインフォマティクスの本二冊。あまり使はなかった。
◆橋本治『乱世を生きる ―市場原理は嘘かもしれない』(集英社新書/2005年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 よく覚えてゐない。読み終へたときの日記には、「「勝ち組・負け組」といふ二分法の強引さの話は特に興味深く読んだ。それがどういふ状況をもたらしてゐるかといふやうなことは考へてゐたが、どうしてさうなったかといふことは考へたことがなかったので。後半の、「世界経済に動かされる欲望」に関しては他のところでもこれに類似する指摘は読んだことがあったのでさほど新鮮な衝撃はないものの、改めて強く印象づけられた。欲望の導くところに従ひ世界中の本を買へってことである(嘘)。」と書いてゐるので、ちゃんと読んでよい印象を得たらしいのだが。
◆橋本治『「わからない」という方法』(集英社新書/2001年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 私が持ってゐるのは2005年の第15刷。「わからないから」を出発点に未知の領域へと足を踏み出せとふやうなことだと思ふ。


3月25日(金)

 Jeff Barr 『Amazon Web Services ガイドブック クラウドでWebサービスを作ろう!』(インプレスジャパン)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]という新刊書(といっても一ヶ月ほど前に出てゐる)を見かけ、欲しいなと思ひながら迷ってゐた。このサイトだって今はAWS上で動いてゐるわけだし、ここは少し使ひ方をよく知って、もっと有用な活用法を考へてみてもいいのではないかと思ったのだ。たんに、新しいものは試してみたいといふことなのかも知れないが。ふと思ひついてSafariBooks Onlineで検索してみたら、これの原書Host Your Web Site on the Cloud: Amazon Web Services Made Easy (Sitepoint Pty Ltd) [Amazon.co.jp] を見つけたので、ダウンロード購入することに決めた。といっても、ダウンロード・トークンが溜まってゐたので、それを使ってダウンロード。私はPHPを使ふことが多いので、AWS SDK for PHPによる使用例は嬉しい。

 ブラッドベリ年代記を読みながら通勤。まだ最初の方だが、ブラッドベリの作品を読み直したくなってきて困る。初めて読んだのが何だったのかはよく判らない。『黒いカーニバル』だったと長い間思ひ込んでゐたが、本当かどうかは判らない。私の記憶ほど当てにならないものはないのだ。だが、この本のあとがきでWeird TalesやArkham Houseのことを知ったことは間違ひないだらう。

 今日の電子化本。
◆岩田正美『現代の貧困』(ちくま新書/2007年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 固定化される貧困層の問題を指摘してゐる。貧困関連の本を何冊も読んだので、この本の内容は忘れてしまった。が、頭の中には何らかの形で残ってゐると信じたい。
◆大島泰郎、藤井義明、鈴木紘一、 村松喬『ポストシークエンスタンパク質実験法〈1〉 全タンパク質の解析』(東京化学同人/2002年)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
◆大島泰郎、藤井義明、鈴木紘一、 村松喬『ポストシークエンスタンパク質実験法〈2〉 試料調製法』(東京化学同人/2002年)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
◆大島泰郎、藤井義明、鈴木紘一、 村松喬『ポストシークエンスタンパク質実験法〈3〉 構造・機能解析の基礎』(東京化学同人/2002年)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
◆大島泰郎、藤井義明、鈴木紘一、 村松喬『ポストシークエンスタンパク質実験法〈4〉 構造・機能解析の実際』(東京化学同人/2003年)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 タンパク質解析法の本4冊。ちょっと古いが基本的なところは変はってゐないから、有用性はそんなに損なはれてゐないと思ふ。だからこそ、pdf化するのである。この手の本は重いから。実験をしながら参考にするにも、pdfは軽くて便利である。iPadなどを汚さないやうに気をつける必要はあるが。


3月24日(木)

 紀伊國屋書店から本が届く。本田由紀『学校の「空気」』(1500円+税/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、平尾俊郎『改築上手 「心地いい家」のヒント52』(700円+税/新潮新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、井上ひさし『日本語教室』(700円+税/新潮新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、デイヴィッド・ゴードン『二流小説家』(1900円+税/ハヤカワ・ポケット・ミステリ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、ウィリアム・コッツウィンクル『ドクター・ラット』(1900円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]

『ドクター・ラット』の表紙絵が怖すぎる。

 SFマガジン2011年5月号[Amazon.co.jp]をいただきました。ありがたうございました。今号の特集は「チャールズ・ストロス&コリイ・ドクトロウ」。ドクトロウは新刊が出たから判るが、ストロスはどうなのだらう。何か出るのかなと期待して広告を隅々まで眺めてみたが、さういふことはなささうだ。

 今日の電子化本。
◆大沢久子『今から考える終の棲み家』(平凡社新書/2007年)4582853862  住居の話といふよりも、どこでどう死ぬかといふ話。
『バイオ研究・開発のためのOracle活用術』(翔泳社/2004年)
 Oracleは使はないのだが、SQL(リレーショナルデータベース)を使ふときの参考できるのではないかと思って購入した本。あまり役立てることはできなかった。それにしても、この本どうしてこんなに赤インクを使ってゐるのだ。意味なく使ってゐるところが多いやうな気がしてならない。前はそれは別に気にならなかったのだが、スキャンするときには重要な要因になるのだった。自動認識でスキャンしたらほとんどのページがカラーで取り込まれた。


3月23日(水)

 コリイ・ドクトロウ『リトル・ブラザー』(2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。サンフランシスコの17歳の高校生が主人公で、ベイエリアで爆弾テロがあったといふ事件をきっかけに主人公が捕まり、アメリカが監視国家への道を進んでゐることに気づいてそれに対抗しようとする。ある面では監視国家に身を任せてしまふと楽なこともある。云はれたとほりにしてゐれば何も考へなくていいのだから。しかし、敢て自由な生き方を目指すのは大事なことだと思へてくる。一度失なった自由を回復するのはなかなか難しいことなのだ、多分。

 O'Reilly Japan Ebook Storeで、
『検索と発見のためのデザイン』(オライリー・ジャパン/2010年10月)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
を註文。よく判らないけれど、面白さうだったから。といふより、「災害支援キャンペーン開催中」だったからだ。売り上げは「著作権者への印税や決済手数料を除き、全額を日本赤十字社への義援金」となるらしい。日本赤十字でいいのかなと思ったがよく判らないのでいいことにした。この際、たくさん買ひまくらうかと思ったものの資金不足で一冊だけ。

 今日の電子化。
◆泉谷閑示『「普通がいい」という病』(講談社現代新書/2006年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
◆中野麻美『労働ダンピング』(岩波新書/2006年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
◆杉山幸丸『崖っぷち弱小大学物語』(中公新書ラクレ/2004年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
◆堤未果『ルポ貧困大国アメリカ II 』(岩波新書/2010年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
 新書4冊。よく覚えてゐないものもある。それでも、それぞれ何かを私の頭に与へてくれたに違ひないと思ってゐる。

 この日記の更新情報が、AWSに移行後RSSに反映されてゐなかったことに今日初めて気がついた。慌てて修正した(ファイルの権限設定が不適切だった)が、10日も経ってしまった。


3月22日(火)

 コリイ・ドクトロウ『リトル・ブラザー』(2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み終へて『ブラッドベリ年代記』を読み始める予定だったのに、全然進まなかった。それに、アレイスター・クロウリー『ムーンチャイルド』も読まなければならなかったのだ。どうすればいいのか。

 今日の電子化。
◆橋本治『大不況には本を読む』(中公新書ラクレ/2009年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 橋本治の本は読んだときはなるほどと納得しながら読めるのだが、後になるとよく思ひ出せなかったりする、といふことは前にも書いただらうか。よく思ひ出せない。
◆堤未果『ルポ 貧困大国アメリカ』(岩波新書/2008年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 たくさん買った貧困本の一冊だが、アメリカの貧困ビジネスと軍事との関係、そして大学進学や肥満のとの関連など、いろいろ初めて知ることも多かった。

 今日はPHPの正規表現関数で特定の文字列に挟まれた文字列を抽出する手順を思ひ出すのに手間取ってしまったが、いろいろネットで検索してゐるうちに、自分の過去の日記に記されてゐることに気がついた。手順が判らず悩むことの8割くらゐは既に自分の日記に記されてゐるやうな気がする。そして、残りの2割は結局解決できない。全然進歩がないといふことである。やれやれ。


3月21日(月)

 紀伊國屋書店に本を註文。
●本田由紀『学校の「空気」』(1500円+税/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●平尾俊郎『改築上手 「心地いい家」のヒント52』(700円+税/新潮新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●井上ひさし『日本語教室』(700円+税/新潮新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●デイヴィッド・ゴードン『二流小説家』(1900円+税/ハヤカワ・ポケット・ミステリ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●ウィリアム・コッツウィンクル『ドクター・ラット』(1900円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 コッツウィンクルは叢書《ストレンジフィクション》の最新刊。面白いことは原書で読んだから知ってゐるのだ。

 今日の電子化本.
◆雪月にっき『くたばれ英会話!』(風媒社/1989年)
 91年頃買った英語支配批判・英会話崇拝批判の本の一冊。アメリカに行くことになって、英会話学校というものに興味を抱いたのだった。英語を勉強するのでなく、かういふものばかり買ってしまふのはよほど捻くれてゐるのだらう。英会話学校にも少し行ってみた。判ったのは、さういふところだと話すことがある程度決まってゐて、パターン化されてゐるので私も話せるのだが、私に欠けてゐるのは何より会話能力なので、現実世界では英語で挨拶もろくにできない。日本語でもまともな会話ができないのだから当然である。
◆森茉莉『父の帽子』(講談社文芸文庫/1991年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 どうして森茉莉の本を読まうと思ったのかはよく覚えてゐない。購入したのは2005年5月。届いた本が歴史的仮名遣ひでないことにがっかりしたといふ日記の記述があるので、読んでゐないのだらう。ところで、講談社文芸文庫は手触りが良い。しっとりした肌触りである。電子化するとその味はひが失はれてしまふ。表紙の金文字も、何だか黒っぽい文字になってしまふ。仕方がないが。
◆佐々木俊尚『仕事するのにオフィスはいらない』(光文社新書/2009年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 ネットワーク技術を駆使すればいつでもどこでも仕事ができる。私も束縛されるのは嫌ひなので、共感できる部分は多かったことを覚えてゐる。ただ、いつでもどこでも仕事ができるといつでもどこでも仕事をして疲れてしまふこともあるので要注意である。私は根本的に怠け者だから大丈夫だが。
◆野村進『調べる技術・書く技術』(講談社現代新書/2008年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 私はあまり取材をして記事をまとまるやうな仕事をしないので、この本の内容はあまり関係なかった。私と関係がないだけで、内容がよくないと云ってゐるわけではない。


3月20日(日)

 サム・ウェラー『ブラッドベリ年代記』(中村融訳/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を訳者の中村融さんからいただきました。ありがたうございました。
 レイ・ブラッドベリの初の伝記。はやく読みたい。

 メリッサ・マール『永遠の女王』(相山夏奏訳/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]をいただきました。ありがたうございました。シリーズ第三作。第一作は読んだことを覚えてゐるが、第二作はどうだったか。帯の惹句「血まみれになってもこれだけはお伝えします。」といふ言葉は強烈だが意味がよく判らない。とりあへず、血塗れの池澤春菜さんの姿を頭に思ひ描いてみる。買ふべきだといふ気がするかも知れない。

 今日の電子化本。
◆川喜田二郎『続・発想法』(中公新書/1970年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 やはり「続」も持ってゐたのか。でも、多分こっちは読んでゐない。多分、もう読まない。
◆マーゴ・ラナガン『ブラックジュース』(河出書房新社奇想コレクション/2008年)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 二冊持ってゐるので、一冊を電子化。それにしてもこの叢書は表紙絵も美しく本体の造りも素晴らしいので、解体するとき本当に心が痛んだ。 ◆田中徹也『後悔しない・かしこく手ばなす 成功する中古マンション売却術』(同文館出版/2009年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國##書店, Yahoo! Books]
 マンションを購入するときに売り手の立場を考へるために買ったものなのでもう要らない。とっておく必要があるのだらうか。多分、ないと思ふ。

 Locusは残り30冊ほどと判明。次はScience Fiction Chronicleに着手すべきか。


3月19日(土)

 ここ数日間探してゐたアレイスター・クロウリー『ムーンチャイルド』(江口之隆訳/創元推理文庫)をやうやく見つける。全部ゆっくり読みたいところだが、時間が足りずとりあへずあとがきだけ読む。魔術系のことは全然興味もなくて知らなかったのだ。だから、読んでおいた方がいいのだが。ちょっと事情があって。

 今日の電子化本。
◆石井成光『素人でもできる賢くマンション・住宅を売る方法』(週刊住宅新聞社/2009年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 この本をpdf化して保存しておく必要が果たしてあるのかといふのは甚だ疑問だが、考へる時間がもったいないのでしてしまった。
◆増田ユリヤ『新しい「教育格差」』(講談社現代新書/2009年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
◆橘木俊詔『格差社会―何が問題なのか』(岩波新書/20096年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 格差関連本。

 その他、今日はアメリカのSF情報誌Locusを11号分pdf化。残りあと50冊くらゐ(およそ4年分?)か。これで、ずいぶん書棚が空いた。毎日確実に書棚の本が減っていく。この春、書棚を追加購入しようと思ってゐたのだが、今は逆に本が減っていく。もっともっと減らしていきたい。大量の本は危険なのだ。大量の本を収納する住居の確保は高くつくのだ。

 国会図書館では先週の地震で120万冊が落下したといふ[朝日新聞]。これは大変な量だ。我が家では一冊しか落下しなかった。電子化を進めて安全に暮らしたいものだ。


3月18日(金)

 コリイ・ドクトロウ『リトル・ブラザー』(2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を手に取って出勤。ベイズ統計は大事だと思った。しかし迷惑のメール振り分けはサポートベクターマシンがもっぱら使はれてゐるのかと思ってした。

 以前、論文用例検索として使ってゐたファイルを失ったことを思ひ出し、再構築に取りかかる。材料となるファイル1900個を発見しほっとする。バックアップは、そんなことは起きないだらうといふやうなことまで考へて念には念を入れて準備しておくべきだと、今回の災害で再認識した。

 今日の電子化本。
◆日本農芸化学会編『何を食べたらよいのか』(学会出版センター/1999年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
◆アラン・マキュアン『遺伝子組換え食品 どこが心配なのですか?』(丸善/2002年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 食品報道の本二冊。


3月17日(木)

 コリイ・ドクトロウ『リトル・ブラザー』(2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を手に取って出勤。この時期に読むのはあまりにも刺激的かも知れない。

 今日の電子化本。
 今日ここに書き記しておく本は、実は今日電子化したものではなく、何年も前に電子化した本である。まったく関係ないファイルを探してゐたときに、前にpdf化したファイルがいくつかまとまって発見されたのである。どこかにあるはづだとは思ってゐたのだが、どこにあるのだらうかと疑問を抱いてゐたのだった。やうやく見つけたので、最近電子化したものを一緒にすると同時に、忘れないやうに書き残しておく。
◆小松夏樹『ドキュメント ゆとり教育崩壊』(中公新書ラクレ/2002年)
『大学・カレッジ教育評価実例ハンドブック』(エイデル研究所/2003年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
◆苅谷剛彦『教育改革の幻想』(ちくま新書/2002年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
◆川成洋『大学崩壊!』(宝島社新書/2000年)
『激震! 国立大学』(未来社/1999年)
◆読売新聞大阪本社編『大学大競争-「トップ30」から「COE」へ』(中公新書ラクレ/2003年)
 教育関係の本が多い。以前pdf化したものは解像度も低く、表紙をカラーでスキャンしてゐないものもある。ほんの数年でスキャナの精度、ハードディスクの記憶容量など格段に進歩したことがよく判る。
◆橋本治『上司は思いつきでものを言う』(集英社新書/2004年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
「「上司は思いつきでものを言う」ことが、なぜ起きるのかを社会的、歴史的に論じる」といふ内容。橋本治の本はいつも面白い。でも、5年前に読んだこの本の内容をほとんど覚えてゐない。情けない。

 大規模停電の可能性ありといふことで、緊急帰宅して6時就寝。


3月16日(火)

 北村文『英語は女を救うのか』(1500円+税/双書Zero)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。昨日も書いたが、今まで考へたことのない側面から英語について考へさせられた。英語によって持てる者と持たざる者が生まれ、英語に救ひを求める者がゐて、救ひが得られた者と得られなかった者がゐる。考へたこともなかった。
「気づき」とか「真逆」とか、私の苦手な言葉が出てきたところはちょっとつらかった。

 今日の電子化。
◆岩田昭男『「信用偏差値」』(文春新書/2008年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
「電子マネーやクレジットカードで、実は我々の「信用」が格付けされている。いかにしてその「信用偏差値」を上げるか」といふ内容。
◆吉川徹『学歴分断社会』(ちくま新書/2009年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 ほぼ同数の割合になっている日本の大卒層と非大卒層。この二つの層が固定化され、分断されてゐるといふ指摘。

 自宅サーバをAWSに移行したら、Marie-Claire Alainのオルガン曲がほとんど聴けなくなってしまった。家庭内音楽サーバのことをすっかり忘れてゐた。


3月15日(火)

 北村文『英語は女を救うのか』(1500円+税/双書Zero)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読みながら出勤。今まで英語支配の構造に関する本は何冊も買って読んできたけれども、社会の中での英語に対する男女の違ひとか、女性の立場と英語への期待といふことはまったく考へたことがなかった。考へたことのある人には当たり前なのかも知れないが、私には何もかも新鮮な驚きを伴ふ読書である。

 美崎栄一郎『iPadバカ タブレットにとり憑かれた男の究極の活用術』(1300円+税/アスコム)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読む。まだ自分のiPadを持ってゐないのだが、neu.NotesやJotNot Scannerといったものに興味を抱く。思ひのほか自分が活用できさうな話は載ってゐなかった。EvernoteとかDropboxの話はもう知ってゐるし。でも、iPad2を買ふ準備は整ってきたやうな気がする。整ってゐないのは購入資金だけだ。

 今日の電子化。
◆佐々木俊尚『グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する』(文春新書/2006年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『XML Hacks』(オライリー・ジャパン/2005年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 グーグルの本はディックの『ユービック』が引用・紹介されてゐるところが注目に値する。あとは忘れてしまった(だから価値がないといふわけではない)。オライリーのXMLの本はほとんど活用しなかった。残念ながら。


3月14日(月)

 IPアドレスとドメインネームの連結が伝はる(といふ表現でいいのか)のに時間がかかったやうだが、どうやらAWSのサーバーに移行できた模様。しかし、自宅からはなぜかまだアクセスできない。

 リック・クック『大魔導師の召喚』(田辺千幸訳/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。アルゴリズムで魔法を制御するといふのは面白い。冴えないプログラマの主人公と若くて美しい魔法使ひとのからみは可もなく不可もない感じ。魔法プログラムの実行環境はよく判らない。主人公はOSを作ったといふが、どこに何を作ったんだらう。バックスラッシュと$マークだけがプログラムの中で縦書きなので、判りにくい。最初バックスラッシュがどうしてもスラッシュにしか見えなくてかなり悩んだ。頭の中で魔法プログラムが実行できずに困った(嘘)。

 こんな日にも宅配便は届く。紀伊國屋書店から、『バイオインフォマティクス』(6500円+税/シュプリンガー・ジャパン)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、美崎栄一郎『iPadバカ タブレットにとり憑かれた男の究極の活用術』(1300円+税/アスコム)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、コリイ・ドクトロウ『リトル・ブラザー』(2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、アダム=トロイ・カストロ『シリンダー世界 111』(1100円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、ティム・パワーズ『生命の泉』(980円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が。Amazon.co.jpからは、Scottish Ghost Stories (Wordsworth Mystery & Supernatural) [Amazon.co.jp]が。

 今日の電子化本。
◆橘木俊詔『日本の教育格差』(岩波新書/2010年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 格差関連本。書いてゐることに間違ひはないと思ふが、もうよく判ってゐることのやうな気がする。かういふことを全然知らない人には判りやすくまとまったよい本なのかも知れない。

 今回の地震で改めて物理的な本の量を減らした方が安全だとつくづく感じた。いや、福岡西方沖のときから体で感じてゐたけれども。本の量を今の半分くらゐにしたいものだ。


3月13日(日)

 サーバーのAmazon Web Serverへの移行に思ひのほか時間がかかってしまった。一時的に情報が古くなってゐるかも知れない。安定して動くのにまだ数日かかりさう。明日から自宅は東京電力の計画停電で電気が止まる予定。


3月12日(土)

 リック・クック『大魔導師の召喚』(田辺千幸訳/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を持って出勤。いつもと違う電車なのであまり本が読めない。帰りの電車ではうっかり座ったらやはり眠ってしまひ、本が読めなかった。

 今日の電子化本。
◆大沢仁・石渡嶺司『就活のバカヤロー』(光文社新書/2008年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
「就職活動は、いまや騙し合い、憎しみ合いの様相を呈し、嫌悪感と倦怠感が渦巻く茶番劇に成り下がった」といふ状況は今でも変はらない。関係する者たちが互ひに複雑にがんじがらめになってゐるから状況の打開は難しい。私にも判らない。

 土日は多少の部屋の片づけなどが必要になる。このサーバーも自宅からAmazon Web ServiceのEC2にしばらく移行する予定。これから、しばらく計画停電などもあるやうなので。日曜日は移行作業でつながらなくなることもあるかも。


3月11日(金)

 紀伊國屋書店から、榎本知郎『なぜヒトは旅をするのか』 (1500円+税/DOJIN選書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、『鹿島茂コレクション1 グランヴィル 19世紀フランス幻想版画』 (3000円+税/求龍堂)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、大森望編 『不思議の扉 ありえない恋』 (514円+税/角川文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、ジュノ・ディアス 『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』 (2400円+税/新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。グランヴィルの画集は思ひの外素晴らしい絵ばかり。感激する。

 Amazon.comに本を註文。
Scottish Ghost Stories (Wordsworth Mystery & Supernatural) [Amazon.co.jp]
○Marjorie Bowen The Bishop of Hell and Other Stories (Wordsworth Mystery & Supernatural) [Amazon.co.jp]
○Amyas Northcote In Ghostly Company (Wordsworth Mystery & Supernatural) [Amazon.co.jp]
 いづれもWordsworth Mystery & Supernaturalの本。安いのでつい買ってしまった。我慢してゐたのに。

 今日の電子化本。
◆クリス・アンダーソン『フリー』(日本放送出版協会/2009年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
◆姜尚中『悩む力』(集英社新書/2008年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
◆牧野武文『Googleの正体』(マイコミ新書/2010年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
『Linux逆引き大全555の極意 コマンド編』(秀和システム/2005年)
 今日は控へめに4冊。他に学会誌など。机の上の書類や雑誌の山はほとんどなくなった。

 机の上の書類や雑誌の山がなくなってゐることが重要な意味を持つ出来事が起こった。地震である。思はず書棚を押さへてしまったのはいつもの地震のときと同様。電車がまったく動かないので、3時間ほど歩いて帰宅。自宅の本棚はまったく倒れることなく、棚から一冊が落下したのみ。ただ、CDを収めていた棚が落下し、壊滅状態に。福岡の地震のときにもCDは放り出さたことを思ひ出す。


3月10日(木)

 リック・クック『大魔導師の召喚』(田辺千幸訳/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み始める。読めばそれなりに面白い。などと云っては失礼だらうか。

 紀伊國屋書店に本を註文。
『バイオインフォマティクス』(6500円+税/シュプリンガー・ジャパン)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●美崎栄一郎『iPadバカ タブレットにとり憑かれた男の究極の活用術』(1300円+税/アスコム)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●コリイ・ドクトロウ『リトル・ブラザー』(2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●アダム=トロイ・カストロ『シリンダー世界 111』(1100円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●ティム・パワーズ『生命の泉』(980円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 以上5冊。シュプリンガーの本は高い。3冊はハヤカワ文庫の新刊。と思ったら、ドクトロウは文庫ではなかった。ずいぶん高い文庫だなと勘違ひしてしまった。
 iPadの本は購入を検討してゐるから。何かを買ふときには私は本を買ってあらかじめよく調べておかなければ気が済まないからだ。そして、何かに取り憑かれた人の話は面白いから。私もいろいろなものに取り憑かれてゐる(と思ふ)。今は本のpdf化に取り憑かれてゐるが。

 今日はiOSのアップデート(4.3)が出たのだが、私のiPod Touchは対象外だった。残念。iTunesのホームシェアリング対応は魅力的だったのだが。自宅にゐるときは、いちいち聴くものをiPod内に選んで保存しなくてもよくなるのに。

 今日の電子化本。
◆立花隆『東大生はバカになったか』(文藝春秋/2001年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 私が持ってゐるのは2001年の第2刷。「このままでは日本は知的に崩壊する!」と警鐘を鳴らす内容。数多くの人が鳴らす警鐘でもう耳が麻痺してしまひさうである。しかし、日本の教育はあまりよい方向へ進んでゐないやうだ。10年前に出た本だが、今でも現役である。
『続 生化学実験講座2 タンパク質の化学〈下〉』(東京化学同人/1987年)
 今日はこの2冊だけ。他にLocus誌や学会誌を何冊か。我慢したのである。本を切ってドキュメントスキャナで読み取る作業が楽しすぎて、なすべき仕事が捗らないからだ。これからは一日2~3冊くらゐに抑へていかうと思ふ。


3月9日(水)

 山之口洋『暴走ボーソー大学』(徳間書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。底辺大学を舞台にした青春小説。

 リック・クック『大魔導師の召喚』(田辺千幸訳/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み始める。面白いのだらうか。些か不安である。コンピュータ・プログラマーが魔法使ひとともに大冒険する話らしい。

 今日の電子化本。
◆白波瀬佐和子『生き方の不平等』(岩波新書/2010年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
◆門倉貴史『イスラム金融入門』(幻冬舎新書/2008年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
◆和田秀樹『まじめの崩壊』(ちくま新書/2009年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
◆和田秀樹『エビデンス主義』(角川SSC新書/2009年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 新書4冊。
『続 生化学実験講座1 タンパク質の化学(上)』(東京化学同人/1987年)
◆舟尾暢男編『The R Tips』(九天社/2005年)
 九天社のはオーム社から第二版が出てゐる。よく参考にした本なのだが、人に貸したら背が割れて返ってきて、使ひにくい開き癖がついてしまってゐたのだ。PDFファイルなら開く癖も何もなくなる。素晴らしいではないか。

 電子化本の検索結果は表紙画像が並ぶやうにしてみた。そのあたりのことは別館で報告するつもりなのだが、なかなか時間がない。


3月8日(火)

 紀伊國屋書店に本を註文。
●榎本知郎『なぜヒトは旅をするのか』 (1500円+税/DOJIN選書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
『鹿島茂コレクション1 グランヴィル 19世紀フランス幻想版画』 (3000円+税/求龍堂)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●大森望編 『不思議の扉 ありえない恋』 (514円+税/角川文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●ジュノ・ディアス 『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』 (2400円+税/新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 旅について考へたくなったので。ちなみに私は旅が嫌ひである。体験至上主義者たちが旅を無闇に重要視してゐるとは思はないか。だから、若者が自分探しの旅に出たりしてしまふのだ。私は何もどこにも探しに行かない。いや、さういふことは今は関係なくて、小説の中に出てくる旅について考へたかったのである。何を考へようとしてゐるのかは秘密だ。
 グランヴィルは好きな画家なので楽しみである。

 三省堂書店本店に寄って、「科学」3月号(岩波書店)を購入。特集が「ヒト-細菌共生系の驚き」。

 日曜日に註文したBROTHER JUSTIO HL-2270DWが届く。無線LAN設定が完了。無線LANのパスワードを一回間違えてしまひ、再設定のやり方に少々戸惑ふ。

 今日の電子化本
『バイオインフォマティクス 第2版』(メディカル・サイエンス・インターナショナル/2005年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 もちろん、大物狙ひでやってみた。644ページ。重い。寸法はAmazon.co.jpによると27.4 x 21 x 3.2 cmである。そして、11000円もした。素晴らしい内容なのだが、なにしろ大きくて重い。か弱い人だと腕の骨が折れてしまひさうである。私はこの本を読むために2005年は毎晩寝る前に腕立て伏せをして腕を鍛へたくらゐである。これからは、PCの画面の前でキーを叩くだけの力でこの本が読めるのだ。あるいはiPadの上で指を滑らせるだけの力で。感動的ではないか。
『The R Book―データ解析環境Rの活用事例集』(九天社/2004年)
 5年くらゐ前はよく参考にした本。かういふ私にとって大いに役立つ本を出してくれた九天社は倒産してしまったのだ。R関連本のいくつかはその後別の会社から復刊されたものもあるが、これはどうだったか。よく覚えてゐない。

 スキャナで読み込んでPDF化したファイルの検索結果等は、著者名や題名を並べるよりも、やはり表紙画像を並べる方が本を選びやすいのだなとiBooksの画面を見て思ふ。自前のpdf本管理サイトも表紙画像を並べるやうにしてみよう。


3月7日(月)

 スティーヴン・エリクスン『マラザン斃れし者の書II 砂塵の魔門4』(中原尚哉訳/960円+税/ハヤカワ文庫FT)をいただきました。ありがたうございました。ちょっと読みのが追ひついてゐない。急がなければ。
 帯の「求めしは望郷の若き恋人たち」といふ言葉をぢっと見つめてゐるうちに、何だかよく判らなくなってくる。「し」は 「き」の連体形ではなかったか。連体形+「は」といふ用法がどういふ意味だったか。異世界を舞台にした翻訳ファンタジイは「し」が好きだなといつも思ふ。

 山之口洋『暴走ボーソー大学』(徳間書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を手に取って出勤。N回生については、愛知から移転したからといふ記述が出てきた。愛知はN回生が多いのか。東京でも慶應は「回生」らしい。

 今日の電子化本。
◆祖父江孝男『文化人類学入門』(中公新書/1979年)
 私が持ってゐるのは1981年の3版。多分、1982年に読んだ。増補改訂版は今でも現役。大変面白く読んだ記憶がある。交差いとこ婚とか、この本で初めて知った。言葉の分析についてももちろん。
◆中島義道『「対話」のない社会』(PHP新書/1997年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 私が持ってゐるのは2004年の第20刷。「この国の人々が、正面から向き合う個人同士の「対話」を避けるのは、日本的思いやり・優しさのためだ。誰も傷つけずに語ることのズルさ、虚しさを訴え、現代日本の精神風土の根に迫る。」といふ内容。この日本的な精神風土が嫌ひな私は大いに納得しながら読んだ。
◆丸山真男『日本の思想』(岩波新書/1961年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 私が持ってゐるのは1980年の第34刷。申し訳ないがまったく覚えてゐない。
『ネットワークセキュリティHacks 第2版』(オライリージャパン/2007年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 あまり活用しなかった。
◆矢野健太郎・石原繁『線形代数要論』(裳華房/1976年)
◆熊谷寛夫・荒川泰二『電磁気学』(朝倉書店/1965年)
 昔の教科書。


3月6日(日)

 今日は日曜日なので本が読めない。ついでに本の電子化作業も休み。その代り(でもないけど)、電子化した本の検索ができるページを作った。ただ、著者名や書名、新書・文庫名で検索するだけだが。表紙絵も表示されるやうにしてみた。その辺りは別館の方で詳しく報告していきたいと思ってゐる。データベースができたので、pdfファイルをAmazon S3に保存した。今回はBucketのサーバに東京データサーバを指定してみた。先週辺りから東京サーバが使へるやうになってゐたのだ。保存が速い。驚くほど速い。東京サーバだからか。しかし、東京サーバでは、東京が壊滅的な災害を受けたときでもファイルはなくならないといふ、Amazon S3に保存する目的が達成されないのではないか。大丈夫だらうか。他の国にバックアップはとってあるのだらうか。まあ、東京が破滅したら私は生きてゐないやうな気もするのだが、うまいこと危険を察知して逃げ延びる可能性もあるから、そんなときにも一応備へておきたいのだ。

 突然我が家のプリンターが壊れてしまった。壊れるときは普通突然なのだが、さう書いてみたいものである。壊したときでも大抵の人は「壊れてしまった」なんて書くものだ。それって壊れたんぢゃないくて壊したのでは? といふと大抵の人は怒るのだが、その話は今は関係ない。仕方がないので新しいプリンターを註文した。家庭の事情で十分検討する時間がとれない。急いで選んだのがBROTHER JUSTIO A4モノクロレーザープリンタ HL-2270DWである。無線/有線LAN対応を評価して。ブラザーのプリンターはいろいろ使ったことがあるが、裏切られた記憶はないといふこともある。本当は冲データのが欲しかったのだが、資金不足である。今回壊れたのはOki Microline 18NRだ。気に入ってゐたのだが、実に残念である。


3月5日(土)

 森見登美彦『四畳半神話大系』読了。こんなに素敵な並行宇宙SFだったとは。もっと早く読めばよかった。80日間四畳半を彷徨ふところなど、感動の冒険譚である。これほど主人公の孤独と苦悩が読者の心を打つ並行宇宙冒険があっただらうか。これほど主人公の智慧と勇気が発揮できない並行宇宙冒険があっただらうか。素晴らしい。

 進級が危うい大学生の話を続けて読むことにする。山之口洋『暴走ボーソー大学』(徳間書店)[amazon.co.jp, bk1, ##天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]である。まだ始まったばかり。ふと思ったのだが、千葉の大学でn回生っていふ大学があるだらうか。もともと愛知の大学だったといふ設定だからか。千葉の大学には行ったことはないけど。

 今日の電子化本。
◆坊農秀雅『初心者でもわかる! バイオインフォマティクス入門』(羊土社/2002年)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『生体系のコンピュータ・シミュレーション』(化学同人/2002年)
『XML 逆引き大全300の極意』(秀和システム/2005年)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『本当に使いやすいキッチンのルール』(成美堂出版/2009年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『最高の水まわりをつくる方法』(エクスナレッジ/2009年)
◆中谷ノボル『みんなのリノベーション』(学芸出版社/2007年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『リフォームはこうしてやりなさい』(ダイヤモンド社/2007年)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『英国スタイルの部屋』(PARCO出版/1993年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
◆結城未来『照明リフォームでお部屋の模様替え』(小学館/2007年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
◆和田秀樹『新学歴社会と日本』(中公新書ラクレ/2009年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
◆和田秀樹『富裕層が日本をダメにした!』(宝島社新書/2009年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
◆林信吾『ネオ階級社会を待望する人々』(ベスト新書/2007年)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 最初の二冊は生命科学関連本。XMLの本はほとんど使わなかった。いや、買ってしばらくはあれこれ試したかも。
 その後の6冊は、中古マンションを買って改装工事をしたときに買ったもの。参考になったものもあれば、ならなかったものも。もう大掛かりな工事はなささうだが、何となく捨てられずに、pdf化。英国風の部屋の本は、好みと全く合はなかった。どうして買ったのか……
 新書3冊は格差関連本。もう忘れた。

 ウィルコムの「どこでもWi-Fi」を解約する。あれから2年が経ったのか。早いものである。役立つこともあったけれども、最近は特にほとんど使はなくなってゐた。職場から歩いて帰る間も電池が持たなくなってゐたこともあったりして。この後はどうしようか。


3月4日(金)

 紀伊國屋書店から、マックス・ビアボーム『ズリイカ・ドブソン 』(佐々木徹訳/2600円+税/新人物往来社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、木村紀子『日本語の深層』(760円+税/平凡社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、北村文『英語は女を救うのか』(1500円+税/双書Zero)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、サルマン・ルシュディ『ムーア人の最後のため息』(寺門泰彦訳/3500円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、『越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文』 (1000円+税/ディスカヴァー携書) [amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、『越前敏弥の日本人なら必ず悪訳する英文』 (1000円+税/ディスカヴァー携書) [amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。

 Amazon.co.jpから、Jo Walton Among Others (Tor) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]が届く。

 あれもこれも読まなければ。

 今日の電子化本。
◆国広哲弥『日本語誤用・慣用小辞典』(講談社現代新書/1991年)
 なぜか二冊持ってゐることに気づいたので、電子化。かういふ本は目につくと買ってしまふものだが、なぜか続編は持ってゐないやうだ。
◆梅田望夫『ウェブ時代をゆく』(ちくま新書/2007年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 新しいウェブ時代を主題にした本はいろいろ買った。楽観的な内容のものが多く、新しいことができさうな気分になれるところがいい。細かいところは忘れてしまったが、新しいことをしようといふ気を失はないやうにするためだけでも、私はこれからもきっとこのやうな本を買って読みつづけると思ふ。
◆佐々木俊尚『ウェブ国産力』(アスキー新書/2008年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 もっぱら検索と行動予測の話。なるほどと思へることが書いてある。本が出てから2~3年経って、そんなに的外れな内容ではなかったことが判ってくる(すべてがではないが)。
◆林信吾『ネオ階級社会を待望する人々』 (ベスト新書/2007年)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 格差関連本もずいぶん買ったやうな気がしてゐる。ちょっと飽きてきた。
◆中村融編 『千の脚を持つ男』(創元推理文庫/2007年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 二冊持ってゐる本。怪物が登場するSFなどを集めた本。面白い。


3月3日(木)

 森見登美彦『四畳半神話大系』を読み進める。Kindleは読みやすくていい。四畳半の世界がKindleの中に収まってゐるやうな楽しい気分になれる。

 電子化ファイルのデータベース化に着手する。フォルダ内のファイルをスキャンしてデータベースに未登録のファイルを見つけてAmazon.co.jpでデータを照会するPHPスクリプトを作ったりする。今日の段階でデータベースに登録された日本語の本は166冊である。これくらゐのうちに環境をある程度整へておかないと、どうにもならなくなってしまふのだ。

 今日の電子化本。
◆Abraham L. Sonenshein, et al. Bacillus Subtilis and Other Gram-Positive Bacteria (American Society for Microbiology, 1993)
 これは大物。大きくて重い。1000ページもある。でも、もう使はない。私は大学院生の頃、枯草菌の研究をしてゐたのだ。だから、無理して買った。だから、捨てられない。だから、pdf化。といふわけだ。
◆林望『新個人主義のすすめ』(集英社新書/2008年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 私は十分すぎるくらゐ個人主義なので、当たり前のことが書いてあるとしか思へなかった。だから、書いてあることは納得できたのだが、感銘は受けなかった。
◆小島正美『誤解だらけの「危ない話」―食品添加物、遺伝子組み換え、BSEから電磁波まで』(エネルギーフォーラム/2008年)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 危ない危ないと云はんばかりに報道されることは、どこまで危ないのか、どうしてそんなに恐怖を煽る報道が多いのかを考へる。このやうに、特に食の安全に対する過剰な恐怖を煽る報道の問題を指摘する本はたくさんあるのに、世の中は全然変はらない。残念なことである。

 昨日今日と大物を狙ひすぎた。明日からは少し小物を処理しよう。


3月2日(火)

 森見登美彦『四畳半王国見聞録』(新潮社/1400円+税)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み進める。頭の中がかなり阿呆神に支配されてきた。四畳半統括委員会に半畳くらゐ取られてしまひさうな気配がある。が、最後まで読まう。

 紀伊國屋書店に本を註文する。
●マックス・ビアボーム『ズリイカ・ドブソン 』(佐々木徹訳/2600円+税/新人物往来社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●木村紀子『日本語の深層』(760円+税/平凡社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●北村文『英語は女を救うのか』(1500円+税/双書Zero)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●サルマン・ルシュディ『ムーア人の最後のため息』(寺門泰彦訳/3500円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文』 (1000円+税/ディスカヴァー携書) [amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『越前敏弥の日本人なら必ず悪訳する英文』 (1000円+税/ディスカヴァー携書) [amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
以上6冊。

 今日の電子化本。
 今日は大物を狙はうと思ってゐた。薄い文庫本を書棚から消しても新しい本を導入する空間も居住空間も建物にかかる重量の負担もそんなに減らない。ここは厚くて重いものを選ばなければ。朝からさう心に決めてゐた。
◆Ana G. Canizares 150 Best Apartment Ideas (Harper Design, 2007) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
 アパートの内装を味はふ写真集。600ページもあって、厚さは5cmを超える。そして重い。これこそ電子化すべき書物ではないか。pdfにしたら重さはなくなった。素晴らしい。iPadで見るといいかも。中身は生活感のない部屋の写真ばかり。私はいつも生活感のない部屋に住んでゐると云はれるくらゐなので好みに合った部屋ばかりだが、実際の部屋作りには参考にならなかった。多分、これからもならないだらう。眺めてゐる分には楽しめる。
『モリソン・ボイド 有機化学〈上〉』(東京化学同人/1977年)
『モリソン・ボイド 有機化学〈中〉』(東京化学同人/1977年)
『モリソン・ボイド 有機化学〈下〉』(東京化学同人/1977年)
 大学生の頃に買った教科書である。教科書は重い。そして邪魔である。でも自分が学生のときに買ったものはなかなか捨てられないのだ。何か呪ひのやうなものがかかってゐるのかと思ひたくなるほどだ。その呪ひも電子化できっと消えただらう。今日の電子化本を書く時間がもうない。日付が変はってしまって、私には寝る時間なのだ。続きは明日。


3月2日(水)

 森見登美彦『四畳半王国見聞録』(新潮社/1400円+税)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。いろいろなところに発表された作品をまとめたもののやうで、そのせゐか、全体的な流れはあまりはっきりしてをらず、あの話は結局どうなったんだと思ってしまふところもある。しかし、森見登美彦の腐れ大学生は阿呆で間抜けで愚かで面白い。そして阿呆神の統べる四畳半の世界は四畳半よりも広く堺の果てまで繋がってゐる。私ももっと怠惰に無為に生きなければ。
 帰りの電車の中で読み終へてしまったが、今日はKindleを持ってゐたので些かも狼狽へることなく、冷静に上着の内ポケットよりKindleを取り出し、予め保存しておいた森見登美彦『四畳半神話大系』を読み始める。かうして再び私は四畳半世界を彷徨ふことになったのである。
 ところで、私はまだ一度も四畳半に住んだことがない。生活用品は極めて少ない生活を送ってゐるが、本が四畳半では入らない。床から天井までぎっしり詰めても入らない。しかし、今は蔵書の電子化を進めてゐる。ひょっとしたらいつの日か私も四畳半で暮らせるやうになるかも知れないのだ。あまり暮らしたいとも思はないが。

 WebScription.netで本を購入。
○Jonathan Strahan, ed. The Best Science Fiction and Fantasy of the Year, Volume Five (Nightshade Book, 2011) [Amazon.co.jp]
○Jonathan Strahan, ed. Fritz Leiber: Selected Stories (Nightshade Book, 2010) Amazon.co.jp
 以上2冊。前者は年刊SF傑作選。このところ毎年買ってゐるから。電子版を購入するやうになったのは去年からだらうか。後者は、ライバーの短篇集。去年出た。何となく一緒に。どちらも、紙の本を買へばそれなりの価格になるが、WebScription.netで電子版を買へば各6ドルである。すぐに手元に届くのも嬉しい。すぐに読む訳ではないのだけど。epubとkindleの2形式で保存。

 今日の電子化本。今日も重い本を狙ふ。
◆Montse Borras The New Apartment: Smart Living in Small Spaces (Universe, 2007)
 これも昨日と同様に狭い住居で美しく暮らそうといふ写真集。420ページくらゐあって重い。日本の住宅状況と比べると全然狭く思へない部屋もある。また、昨日の本と同様、生活感のない部屋ばかり。それはいいのだが、私が持ってゐるのはどうも印刷が悪い。色がちゃんと出てゐないページもあるし、そうでなくても全体的にくすんだやうな感じになってゐるやうに思へるのだ。Amazon.co.jpの表紙画像の方がずっと綺麗に見える。だから、pdf化してももう見ることはないかも知れないのだ。だからといって捨てる気にもならないし、もう品切れなので交換もできない。ハードディスクの底で暗く眠るのだらう。可哀想だが仕方がない。
『実践 バイオインフォマティクス』(オライリー・ジャパン/2002年)
『バイオインフォマティクスのためのPerl入門』(オライリー・ジャパン/2002年)
 バイオインフォマティクスの本。刊行から10年近く経って古びてしまったところもあるが、UNIX系コンピュータの基本的な使ひ方の部分は今でも変はらない。私のやうに基本的なところがいろいろ抜けてゐる者には有用である。ただ、ちょっと大きくて邪魔。これをiPadにでも入れておいて呼び出して横に置いて使ふと便利かも。後者はPerlを使はうといふ人にはいいのだらうが、私は専らPythonを使ふやうになってしまったので、結局全然役立てられなかった。
◆富永健・佐野博敏『放射化学概論』(東京大学出版会/1983年)
 教科書。これは捨ててもよかったかも。でも、昔使った教科書はなぜかなかなか捨てられない。


最新の日記に戻る