11月30日(金)

 フェリクス・J・パルマ『宙の地図 下』(宮崎真紀訳/ハヤカワ文庫NV)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を半分くらゐまで。面白い……が、このままSFとして終はってしまふのだらうか。

 『立花隆の書棚』(中央公論新社)の刊行が予定より遅れてゐるやうだ。楽しみにしてゐたのだが。膨大な本が書棚に収まってゐる姿はいつ見てもいい。たとへ自分の本でなくても。
 一緒に註文するつもりだったKAWADE夢ムック『バッハ』をどうしようか。先に註文してしまふか。


11月29日(木)

 フェリクス・J・パルマ『宙の地図 上』(宮崎真紀訳/ハヤカワ文庫NV)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を読み終へ下巻へ。面白い。『時の地図』に出てきた詐欺師が再登場し、これが前の話とどういふやうに繋がるのかと思ってゐたら、うまくウェルズと関係してきたところで、まったく予想外の展開になり、何が起こったのだらうと思ってゐると下巻の最初でなるほどさういふことだったのかと声を上げさうになる。

 冬になると鞄の中身が空っぽに近くなって、コートが妙に重くなる。Kindleやら文庫本やらをポケットにいくつも入れると意外に重いのだ。服を上着を脱いでハンガーにかけるときちょっと吃驚するほどである。でも、本だから仕方がない。本を身に付けるのだから仕方がない。


11月28日(水)

 フェリクス・J・パルマ『宙の地図 上』(宮崎真紀訳/ハヤカワ文庫NV)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を三分の二くらゐまで読み進める。ウェルズだとかポーだとかが出てきて面白い。最初の二百ページ以上ウェルズなんか全然出てこない話が続いて、こんな話の作り方では駄目だと云って、過去に遡って修正してしまふのである。これでは話が矛盾してしまふと云って登場人物や話の結末を変更してしまったりする。こんな話があっていいのか。先を読むのが楽しみである。
 一ヶ所、「マイナス四十度以上にもなる氷原……」といふ箇所はよく判らなかったが。マイナス四十度より高いのか低いのか。以上だからマイナス十度くらゐ? だとしたらそんなに寒くない。マイナス四十度以下といふ意味ではないだらうか。

 サカタのタネの来年の朝顔の種がオンラインショップに出たやうだからそろそろ註文しようか。しかし、来年は暁シリーズはばら売りはないのか。混合でもいいか。思い切って朝顔専門店でも買ってみようか。

 久しぶりにSFマガジンの仕事が。そして、意外なところから梵寿綱関連の話が。


11月27日(火)

 紀伊國屋書店に、
『ボウエン幻想短篇集』(太田良子訳/国書刊行会)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
を註文。先週出るはずだったのだが遅れてゐたやうだ。「20世紀最高の女性作家エリザベス・ボウエンの作品の中から、選りすぐりの幻想譚17篇に加え、幻想文学論、短篇小説論などを含むエッセイ4篇を収録」してゐるらしい。

 Weightless booksからNew York Review of Science Fiction #291 刊行のお知らせが来たのでダウンロード。紙でもpdfでもほとんど読まないことはよく判った。

 Apple AirMac Express ベースステーション MC414J/Aが来た。何かが劇的に変化するといふことはなかった。新しいAirMac Expressを既存のネットワークに追加するのが簡単なことはよく判った。


11月26日(月)

 G. Willow Wilson Alif the Unseen [Amazon.co.jp]をやうやく読み終へた。アラブ人とインド人の混血の23歳のハッカーが主人公。好きだった人が突然親が決めた大金持ちと結婚するからもう会へないと云って世界が終はるほどの衝撃を受け、相手の男のシステムに侵入しようとしたら返り討ちに遭ひ、国からテロリストの烙印を押され追はれる身に。千夜一夜物語の世界から抜けてきたかのやうな魔物や太古の不思議な力を持つ書物などが、現代的なネットの世界と面白く融合して冒険を盛り上げる。人種問題なども含まれてゐるが、全体としては楽しく読める愛と冒険の物語である。尤も、愛の方のベタさ加減にはちょっと辟易。

 今日の電子化本。
◆榎本博明『「やりたい仕事」病』(日経プレミアシリーズ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
◆菊池真『円安恐慌』(日経プレミアシリーズ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]

 SFマガジン2013年1月号ご恵贈賜りました。ありがたうございました。「日本SF作家クラブ創立50周年記念特集」


11月25日(日)

 榎本博明『「やりたい仕事」病』(日経プレミアシリーズ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を読む。今の学生がこんなキャリアデザインとかやらされてゐるなんて知らなかった。これでは自分のやりたい仕事や、自分に向いた仕事が見つからなくて悩むわけだ。長期的なことばかり考えてゐると目の前の仕事が疎かになるとか、今更私くらいの読者にはどうでもいいことが書いてあるのだが、自分の将来を考へるときに役立たないものの、今の若者が置かれてゐる状況を知るには大いに役立つ本だった。どうして、若者がこぞって自分探しの旅に出てしまふのかとか。学生の頃に将来自分がやりたい仕事とか向いてゐる仕事とかが判るわけがないと思ふものの、自分はその頃からやりたいことがいくつかあって、どれもある程度できたので、少し歳を取ったら、将来の自分の仕事を頭に思ひ描かなくては駄目だなどと説教をする年寄りになるかも知れない。

 この頃、AirMac Expressにつないだスピーカーから出る音が途切れたり途中で止まったりするやうになった。いや、この頃ではないか。前からだ。ネットワークの拡張が思ふやうにできないし、もしかしたらこれは古い機種のネットワーク機器が混ざってゐるからではないかと考へ、新しいApple AirMac Express ベースステーション MC414J/Aを買はうと思ってAmazon.co.jpに註文した。しかし、よくよく調べてみれば、前にAirMac Expressを買ったのは二年前のことだった。まあ、いいか。

 さらにAmazon.co.jpに靴も註文。自動食器洗ひ乾燥機の洗剤も註文。何でもAmazonでいいのか。少し怖くなってくる。靴の値段といへば、私が買ふ靴の値段は十五年前に比べて三分の一くらゐになってゐる。こんなことではデフレを克服できないと思ひながらも、安い靴を買ってしまふ。こんなことではいけない。せめて本だけは高いものを買ふことにしよう。


11月24日(土)

 紀伊國屋書店から、菅原孝雄『本の透視図』(国書刊行会)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、榎本博明『「やりたい仕事」病』(日経プレミアシリーズ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、菊池真『円安恐慌』(日経プレミアシリーズ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、R・A・ラファティ『昔には帰れない』(伊藤典夫他訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、フェリクス・J・パルマ『宙の地図 上』(宮崎真紀訳/ハヤカワ文庫NV)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、フェリクス・J・パルマ『宙の地図 下』(宮崎真紀訳/ハヤカワ文庫NV)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届いた。ラファティとか早く読みたい。今すぐ読みたい。

 菊池真『円安恐慌』(日経プレミアシリーズ)を読む。円安になればいいってものではないといふことだが、些か恐怖を強調してゐる部分もあるのかも知れないと思ひつつ、いつどういふ事態になっても備へておかねばならないとは思ふ。一時的に輸出が伸びて株価は上がるが、輸入品の価格が高騰し給料が増えない状態で物価が上昇するとともに、日本国債の暴落と財政破綻が起こると云ふ。貯蓄を外貨にしておけばいいと思ふかも知れないが、預金封鎖と強制的な日本円への両替が行はれたら終はりだといふことも示してくれる。それでも何かはしなければならないわけだが。とりあへず頭に留めておく。

 Amazon.co.jpのKindleストアで、
●高橋昌一郎『理性の限界』(講談社現代新書)[amazon.co.jp]
を購入。しかし、まだ品ぞろへが貧弱だ。

 久しぶりに本を裁断してスキャン。
◆池内了『科学の限界』(ちくま新書)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
pdfファイルを軽量化してトリミングしてKindle Paperwhiteに入れたのだが、なぜか作品一覧に表示されるやうにならない。これを従来使ってゐたKindleに入れたところ問題なく表示された。新しいKindle Paperwhiteではpdfファイルを保存するだけでは駄目なのかと思って検索してみると、皆それだけでちゃんと表示されると報告してゐる。どういふことなのか。しかし、何れにせよ、新書をスキャンしてKindleで読むのはちょっと字が小さくなりすぎる。文庫本だとちゃうどいいのだが。


11月23日(金)

 昨日フランスのBookineastに註文したGerard de Nerval Oeuvres Choisiesだが、なぜか2.57ドル値引きしてくれた。どうしたのだろう。説明は特にないやうだ。いや、これかな。La librairie Bookineast offre aux clients AbeBooks 10% de réduction sur l'ensemble de son catalogue. Prix d'origine : 12 EUR. 10%ではないからよく判らない。

 アンソロジー編者の西崎憲氏から戻ってきた翻訳原稿の修正に励んだが終はらなかった。本も買へず、本も読めず。だが、午前中には包丁を研いだり、伸びすぎたゼラニウムを剪定したり、SFマガジンの2012年SFベストの投票をしたり、振込みや振替で各種支払ひの準備をしたり、細々とした仕事は済ませることができた。一番大きな仕事が進まなかっただけである。

 Amazon.co.jpの日本語のKindle本はまだまだ数が少ない。少なすぎる。早く増えて新刊書はほぼ電子書籍で済ませられるやうになればいいのに。


11月22日(木)

 本屋に行く元気がないので、紀伊國屋書店に本を註文。
●菅原孝雄『本の透視図』(国書刊行会)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●榎本博明『「やりたい仕事」病』(日経プレミアシリーズ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●菊池真『円安恐慌』(日経プレミアシリーズ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●R・A・ラファティ『昔には帰れない』(伊藤典夫他訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●フェリクス・J・パルマ『宙の地図 上』(宮崎真紀訳/ハヤカワ文庫NV)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●フェリクス・J・パルマ『宙の地図 下』(宮崎真紀訳/ハヤカワ文庫NV)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
 新書は電子書籍にしたいのだが、電子版が存在しない本なので仕方なく紙の本を註文。

 今月9日に註文したCharles Baudelaire Fleurs du Mal (1961)が届いた。挿絵が美しい。見たことのない絵も入ってゐる。忘れてゐるだけかも知れないけど。挿絵を目的とした本も欲しくなってしまふ。新刊書は電子書籍で買って、書棚はかういふ古い本のために使へるやうになるといいのだ。
 届いた本があまりにも嬉しかったので、うっかり、
○Gerard de Nerval Oeuvres Choisies
をAbebooks.com経由でフランスのBookineastに註文。$14.31 + 送料$5.30である。安い……と思ふ。

 サカタのタネからカタログが来たので、来年の朝顔について考へてみる。今度は初心に帰って暁シリーズでも咲かせたいと思った。しかし、カタログではどうやら西洋朝顔が人気。緑のカーテンとかいって。団十郎の紛ひものでもあったら欲しかったのだが、載ってゐない。この頃は大輪系は人気ないのか。朝顔専門店ならもちろんあるが、値段が十倍かそれ以上になるので、ちょっと躊躇ってしまふ。そして、見慣れない品種を見かけると西洋朝顔も欲しくなってしまふのである。


11月21日(水)

 G. Willow Wilson Alif the Unseenを85%程度まで。

 日本で買ったKindle Paperwhiteだと和英辞典が入ってゐるんだったと今ごろ気づいた。でも、今朝はAmazon.comから買った小さいKindleで本を読んでしまった。その方が滑りがいいのだ。

 眠くて今日はも駄目なので、寝る。


11月20日(火)

 Kindle Paperwhiteで本を読みながら出勤。G. Willow Wilson Alif the Unseenを再開。四分の三くらゐまで。Kindle Paperwhiteは、手から滑り落ちないやうになのか、裏面が少ししっとりした感じでつるつるではないのだ。これは、手から滑り落ちないといふ点ではいいのかも知れないが、上着の内ポケットに素早く出し入れするには不利である。そして、画面の下の方に光のむらがある。ページ捲りは画面に触らなくてはならないので、横書きなら右手で、縦書きなら左手で持って、親指で捲るやうにしないと、反対側の手の指を必要とする。いや、無理すれば小指で送れるが、ちょっと厳しい。少なくとも私の手では。

 英語の本を読むなら、ただのKindleでいいやうな気がしてゐる。暗闇で読みたいと思ふこともないし。尤も、日本語の本はPaperwhiteでないと表示できないが。


11月19日(月)

 Kindle Paperwhiteが届いた。早速試してみる。日本語の本を買ってみなければ。
●カズオ・イシグロ『夜想曲集』(ハヤカワepi文庫)[Amazon.co.jp]
●森見登美彦『宵山万華鏡』(集英社文庫)[Amazon.co.jp]
 カズオ・イシグロは何となく買ひ逃してゐていつか買はうと思ってゐた本。森見登美彦はハードカバーで読んだのだが、ちょっとした手違ひで手元からなくなってしまったのだった。

 これらの本をCalibreを使って別のファイル形式に変換して保存できることを確認。今のところ、私にとっては初めてバックアップを確保できた日本語の電子書籍である。これで安心して日本語の電子書籍を購入できる。資料として特別な意味を感じない限り、極力電子化を進めたい。何だか3台もKindleを買ってしまったが、これで紙の本が増えなければ、広い部屋に住みたいとか、本棚を増やしたいとかいった必要性がなくなるので、安いものである。

 Oxford Unviersity Pocket Diary 2012 - 2013 [Amazon.co.jp]が届いた。これが資料として役立つことがあるだらうか。

 半月前に山手線内に忘れてしまった紙袋を警視庁遺失物センターに取りに行ってきた。飯田橋駅の近くである。通知書が父宛になってしまってゐることなど、ちょっと説明したら何の問題もなく手続きが完了して紙袋を受け取れた。流石に柿はもう処分してくれてゐた。本に少し柿の一部が付着して、紙袋が濡れて乾いたあとがあったので、ぐずぐずになった柿を発見して片づけてくれたやうだ。しかし、チョコレートの箱もなくなってゐた理由は判らない。今日回収した文庫本は以下のとほり。
『方丈記』(角川文庫)
『雨月物語』(角川文庫)
・伊藤整『若い詩人の肖像』(新潮文庫)
・宮沢賢治『銀河鉄道の夜』(新潮文庫)
・間羊太郎『ミステリ百科事典』(教養文庫)
・ウー・ウォーレス『ベン・ハー』(新潮文庫)
以上6冊。文庫本8冊だと思ってゐたが、6冊だったのか。

 ロイス・マクマスター・ビジョルド『影の王国(上・下)』(鍛冶靖子訳/創元推理文庫)をご恵贈賜りました。ありがたうございました。〈五神教シリーズ〉完結篇。しかし、第一巻『チャリオンの影』はなかなか面白かった記憶だけはあるのだが、何がどう面白かったのかはほとんど覚えてゐない。そして、第二巻は読んだのだらうか。訳者あとがきによると、前の巻をすっかり忘れてもこの本は楽しめるのださうだ。


11月18日(日)

 二週間前に山手線内に置き忘れた文庫本と柿などが入った紙袋が届けられたといふ「拾得物通知」と親の名前の委任状を受け取ってきた。本当は私が紛失したのだが通知が親宛なので仕方がない。父はもう弱って山手線なんてとても乗れない。
 今日も柿と文庫本を紙袋に入れて帰ってきた。今回は山手線で忘れてきたりはしなかった。忘れたら笑ひ話になると思ったが敢てやるほど面白くもないので素直に持って帰る。
・佐藤謙三校註『今昔物語 本朝世俗部 下巻』(角川文庫)
・今泉忠義訳註『改訂 徒然草』(角川文庫)
・畑正憲『もの言わぬスターたち』(中公文庫)
・小林信彦『パパは神様じゃない』(角川文庫)
 持って帰ってきたのは以上四冊。「徒然草」は昭和五十六年の本なのに、現代語訳が旧字旧仮名。さうだったのか。畑正憲の本はぱらぱらとめくってみるとなかなか面白い。生物映画を撮ってゐたころの話である。どの本もこんがり狐色に焼き上がってゐて、香ばしい香りを放ってゐる。あまりにも素敵な匂ひなので、つい鼻を寄せて思ひ切り息を吸い込んでしまひたくなる。もう過呼吸で倒れさうである。でも、倒れる前に黴を拭いて書棚に並べたから多分大丈夫だ。

 明日にも警視庁遺失物センターに荷物を受け取りに行きたいのだが、柿はどうなったのだらう。気になって今夜は眠れさうにない。

 明日、Kindle Paperwhiteを届けるよといふメールがAmazon.co.jpから来た。さうなのか、明日来るのか。


11月17日(土)

 昨日は頭痛で日記が書けなかった。

  Amazon.com, Amazon.co.jp]に収録されてゐるKen LiuのPattern Recognitionを読んだ。よくある抑圧された学校からの脱出の物語……といふとちょっと違ふか。貧困と人種の問題の話でもある。貧困層からパターン認識に特化した人間を作り出して(育てて)、その能力を活用するのはいいのかといふやうな話である。物足りなさは、パターン認識の作業が具体的に判らないところ。私の理解力が足りないだけだらうか。機械学習の部分を人間学習で置き換へようといふのだらうが、計算機が苦手で人間が得意な認識がどういふものなのか、あらゆる状況で人間の方が得意なのか、本当にそれは経済的に効果的なのだらうか。そんなところは気にすべきところではないのかも知れない。抑圧された学園ものとして面白く味はへばいいのか。いや、確かに面白いのだが。

 fictionwiseが停止になるといふメールが来た。来月4日で販売終了となり、来年1月末でもうアクセスもできなくなるとか。ダウンロードしたいものがあったら忘れないうちにしなければならない。Barnes & Nobleに2008年に買収されたのだが、中身も統合といふことにするのだらう。日本ではBarnes & Nobleのリーダーは買へないので、日本人にとっては単なる閉鎖である。私も十年くらゐ前から利用してゐて、特にFantasy & Science Fictionの定期購読を長く続けてゐた。それがちゃうどBarnes & Nobleに買収された頃から定期購読販売が停止になって、それまで買へた本も姿を消して、何だか欲しくなる本が少なくなったので、次第に疎遠になってゐた。
 ここのいいところは、一つの本が複数のファイル形式で何度でもダウンロードできるところ、そしてDRMの類ひが少ないことだ。私が買った本では一冊だけそんな制限のあるものがあっただけである。そんなことをいっても、もう終了してしまふのだから仕方がない。 Nobleのリーダーは買へないので、日本人にとっては単なる閉鎖である。私も十年くらゐ前から利用してゐて、特にFantasy & Science Fictionは、pdfファイルしかダウンロードしてゐなかったやうだから、epubもダウンロードしておくべきではないかと思ひ、ログインしてみたらまだ預けた購入資金が残ってゐるではないか。定期購読打ち切りの返金以外にも自分で前払ひしたことがあるのだらうか。いろいろ忘れてしまふこの頃である。
○Ekaterina Sedia The Secret History of Moscow
○Ekaterina Sedia The Alchemy of Stone
を預けた金で購入。実はどちらも持ってゐるのだが、紙の本ではなかなか読めないので、電子版も持っておくことにした。電子版でもなかなか読めないやうな気もするが。
 まだ少し残ってゐたので、Asimov's Science Fictionの10/11月合併号と2013年1月号も購入。0.64ドル足りなくなったので、それだけ支払ふ。

 F&SFは1997年から2002年はあまり持ってゐないことが判った。欠けてゐるのが2002年の一部だけならこの際fictionwiseで買って揃へておかうかと思ったのだが、五年ほどほとんど購入してゐなかったことが判って、揃へるのは断念。実際、なくて困ることはないだらう。まあ、たいていの本はなくても困らない。


11月15日(木)

 岸本佐知子『なんらかの事情』(筑摩書房)[amazon.co.jp, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]読了。期待通りの面白さ。中にはエッセイなのか小説なのかよく判らないものもあって、それがまたいい。本書で特に印象に残ってゐるのは「友の会」。アスパラガスを食べると尿が独特の悪臭を発生するやうになる話である。日本人は10〜20%ほどの人しかこの臭気を発生させるやうにならないらしい。著者は発生させると云ふ。ところが誰も同意してくれる人に出会へなかったのだが、あるときやうやく一人出会った……といふのが「友の会」である。私はアスパラガスが嫌ひだとはいへ、まったく気づくことがなかったので、おそらく発生させないのだらう。Twitterでは、二人が「みんなはならないのか!」と云ってゐただけなので、他の人たちはまったく気づいてゐないやうだ。ついいろいろ調べてしまって、その臭気はアスパラガスが高濃度に持ってゐるアスパラギン酸から作られるメチルメルカプタンが原因であるといふ論文があるとか書いてあるサイトを見つけた。さうなのか、メチルメルカプタンなのか。しかし、アスパラギンには硫黄が入ってゐない。だから、アスパラギンからメチルメルカプタンができるといふのは難しい。アスパラギン酸とシステインからメチオニンができて、それがL-methionine-α-deamino-γ-mercaptomethane-lyaseによって分解されて、α-ケト酪酸とアンモニアとメチルメルカプタンになるといふ経路が考へられるが、ヒトはメチオニン合成系酵素を持たないはずなので、アスパラギン酸とシステインからメチオニンを合成することはできない。ならば硫黄はどこから来るのか。そして、大量のアスパラギン酸の摂取によって大量の硫黄が排出されてしまふことになると、それはヒトにとってどういふ意味があるのか。考へれば考へるほど不思議である。

 そんなわけで、今私の頭の中はアスパラガスでいっぱいである。だが、私はアスパラガスが嫌ひなのだ。大嫌ひなのだ。どうすればいいのか。


11月14日(水)

 ロバート・チャールズ・ウィルスン『ペルセウス座流星群』読了。副題が「ファインダーズ古書店より」だが古本屋が活躍する話ではなかった。どれも、見えるはずのないものが見えてしまふ恐怖、見えないものに見られてゐる恐怖が関わってゐて、怖くて不気味な話ばかりではないか。それがなかなかいいのである。これまでロバート・チャールズ・ウィルスンは長篇がいいと思ひ込んでゐたが、短篇もいいではないか。いや、でも長篇の方がいいかな。印象に残ってゐるのは巻頭の「アブラハムの森」、そして気持ちの悪い「薬剤の使用に関する約定書」。この「薬剤の使用に関する約定書」のやうな話をどこかで読んだことがあるやうない気がするのだが、気のせゐだらうか。化学物質で通信しあふ昆虫たちの話である。

 明日から岸本佐知子『なんらかの事情』(筑摩書房)[amazon.co.jp, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を読まう。

 Amazon.comからKindle版
Diverse Energies (Lee & Low Books, October 2012) [Amazon.com, Amazon.co.jp]
を購入。Ken LiuのPattern Recognitionが入ってゐるから買ってみた。

 昨日届いた蔦を植ゑた。大きいとはいへ、鉢なのでうまく育たないかも知れない。


11月13日(火)

 アイビーコレクションから蔦が4ポット届いた。しまった、土曜日あたりに届くやうに註文すればよかった。

 ロバート・チャールズ・ウィルスン『ペルセウス座流星群』はやうやく半分。人知を超えた宇宙の存在に見られてゐるといふ恐怖に取り憑かれてゐる感じの作品が多いことに気付く。長篇ではその存在に何かされてしまふわけで、『時間封鎖』で始まる三部作も『クロノリス』も、DarwiniaもMysteriumもHarvestもさうではなかったか。そして、結局その存在が何のために人類に何を期待してそんなことをするのか判らないままに終はってしまふことが多くて、それが独特の世界を見せてくれて面白いと思ふのである。

 ロバート・チャールズ・ウィルスンは大体読んだのだが、Memory WireとBlind LakeとJulian Comstockは読んでゐない。本は持ってゐる。しかし、もう電子書籍でないと英語の本は読めないやうになってしまったので、買ひ直したいところ。ただ、Blind LakeとJulian ComstockのKindle版は日本では買へない。


11月12日(月)

 紀伊國屋書店から、、須永朝彦『江戸奇談怪談集』(ちくま学芸文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、東雅夫『幻想文学入門』(ちくま文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、東雅夫編『怪奇小説精華』(ちくま文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、岸本佐知子『なんらかの事情』(筑摩書房)[amazon.co.jp, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、池内了『科学の限界』(ちくま新書)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届く。とりあへず、『なんらかの事情』を読みたい。

 今日は、ロバート・チャールズ・ウィルスン『ペルセウス座流星群』(茂木健訳/創元SF文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を読みながら出勤。巻頭の「アブラハムの森」は悲しく不思議な物語だが、二番目の表題作はよく判らなかった。それにしても一日で二篇しか読み終はらないとは。どんどん本を読む速さが遅くなってゐるやうな気がする。このままでは英語の本と同じくらゐまで遅くなってしまひさう。学生の頃は、英語の本をたくさん読めばいつの日か日本語の本と同じくらゐの速さで英語の本も読めるやうになれるに違ひないと固く信じてゐたのだが、英語の本が速く読めるやうになるのではなく、日本語の本を読む速さが遅くなることで、その目標が達成されるとは思ひもよらなかった。全然嬉しくない目標達成である。

 「知の巨人」の蔵書目録 薈田純一写真展「立花隆の書棚」なんてやってゐるのかと思ったら、昨日で終はってゐた。残念。しかし、もうすぐ同名の本が出るらしい。立花隆『立花隆の書棚』(中央公論新社)[Amazon.co.jp]である。人の本棚を見ても仕方がないのかも知れないが、多分、買ふ。

 いつの間にか、フレッツ・スポットでiOSが使へるやうになってゐた(8月から)ことに気付いたので、早速申し込んだ。月に200円。使へるやうになるまで一週間。どれくらゐ便利なものなのだらう……

 私が使ってゐたMac miniを妻が使ふやうになったので、PLANEX Mini Displayport -]DVI端子変換アダプタを註文。端子の種類が多いので難しい。間違へてゐなければ、これで妻のMac miniもデュアルモニタになるはず。


11月11日(日)

 日曜日なので家の雑用など。パンを焼いたりもする。
 北向きのベランダに面した窓の下の方が緑色なのは苔だか藻だかが生えてゐるのかといって妻がデッキブラシを持ち出して何やらごしごしやり始めたので、途中から交代して私はベランダの床掃除など。このベランダが裏の家と近くてそちらの住人と目が合いそうな状態である。柵に植物が絡みついて葉が茂っていればいいのにと思った。いつも思っているのだが、今日も思ったのである。朝顔など植ゑてみたりしても思ふやうに茂らなかったし、朝顔は冬は枯れてしまふ。常緑の葉がわさわさ茂っていればいいのに。アイビーコレクションで蔦の品種をあれこれ眺めて、トラスティーとパーシャン・カーペットといふのを註文した。2ポットづつ。1ポット350円だから高価な買ひものではない。植ゑ替へにはちゃうどよい季節らしい。

 vimを使ってゐたら(ほとんど毎日使ってゐるのではあるが)、vimの本を買ひたくなり、
『Vimテクニックバイブル』(技術評論社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
を購入してしまった。技術評論社の電子出版サイトから直接pdf版を購入。紙よりも5%ほど安い。ここはDRMがかかってゐないので、ファイルも扱ひやすい。
 いろいろ便利さうだったが、買ってみるとさうでもないのはいつものこと。どうして、買ふ前は、これさへ買へば何でも解決しさう! と思ってしまふのだらうか。それでも、それなりに役立つことはあらうが。

 結局今日は本を全然読めなかった。


11月10日(土)

 昨日届いた、
◆Ann Waswo Damaged Goods: A Higher Education Mystery (Troubador Publishing) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
と、数日前に届いた、
◆藤本大三郎『コラーゲン物語(第2版)』(東京化学同人)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
電子化した。前者はそのままAcrobat XI ProでOCR処理をして、テキスト抽出をしてみた。iPadで読むなら画像のままでちゃうどいいが、Kindleに入れるとさすがに読みにくい。そこでOCRを試してみたのだが、XIになってかなり精度があがったのか、それなりに使へさうな解析結果だった。テキストファイルを多少整理して、Calibre経由でmobiに。Calibreは、章の頭にChapter XXと書いてあればちゃんと章だと認識して、章の頭に飛ぶやうな設定等をしてくれることに気がついた。素晴らしい! あまりにも感激したので、僅かながら寄付をすることにした。本当に少しで申し訳ないのだが、支援の気持ちで。また、素晴らしいと思ったらまたしよう。

 さっそくこれを読まうと思ってゐたのだが、今朝ふとTwitterを見たら、数日前に書いたKen Liu "Good Hunting"についての私の下らない駄洒落に著者が反応してくれたのだった。どうして日本語が読めたのだらう、しかもこんなくだらない駄洒落は翻訳サイトの機能では理解できないはずである。Ken Liu氏の奥さんは日本に長く住んでゐたことがあるのだといふ。それにしてもよく判るものだ。いくつか作品が掲載された本や雑誌を持ってゐることに気がついたからこれから読みますよなんて書いたから読まなければいけないやうな気持ちになってしまひ、予定を変更してKen Liuの日とすることにしたのであった。

 久しぶりに、Fictionwiseで電子書籍を購入した。The Perfect Bookが掲載されたAnalog Science Fiction & Fact, December 2012と、The Wavesが掲載されたAsimov's Science Fiction, December 2012である。両方で8ドル弱になるはずだったが、なぜか預け金があることになってゐて、新たな出費は発生しなかった。どうしてそんな金があるのだらう。もしかしたら、Fantasy and Science Fictionの定期購読払戻し金かも知れない。あとはオンライン雑誌のサイトから数作品。

 まづは、Fantasy & Science Fiction, March/April 2011に掲載され、ネビュラ賞を受賞したThe Paper Menagerieから。Strahan編のThe Best Science Fiction and Fantasy of the Year, vol 6に再録されてゐるのを持ってゐたので、それで読んだ。紙版もあるのだが、今や電子版でないと読めなくなってゐるのだ。アメリカ人と結婚した中国人との間に生まれた少年が主人公。母親が作ってくれた折り紙は命を持ってゐた。幼い頃はその折り紙が大好きで愛してゐたのだが、大きくなるとやがて中国人の母親が嫌ひになってしまふ。中国語も嫌ひになり、100%アメリカ人的な存在を目指すやうになる。その母は息子が大学生のときに癌で死ぬ。母の死とともに命のあった折り紙たちも動かなくなった。が、そこに母親からの中国語の手紙を発見し、助けを借りて内容を理解すると……といふかなり甘い作品。この手の話はあまり得意ではないのだが、言語にまつはる話は高く評価してしまふので、これも決して悪い印象はない。Speak English! なんて言葉は鋭く胸に突き刺さるのだ。

 Analog 12月号に掲載されたThe Perfect Bookは、星新一が書きさうな感じの短い作品。過去の名作データベースから各人の好みに合った物語が生み出される未来に、すべて自分の頭で考へた小説を書いて、最適な物語を楽しんで来た人に思ひ切って差し出す話。

 Lightspeedに掲載されたThe Bookmaking Habits of Select Speciesは、銀河のいくつかの種族を例に本を書き本を読む方法を紹介して本を残す意味を考へてみたりする。Everyone makes booksといふ言葉がいい。ありさうもない変はった読書とその種族の話は嘘っぽいのだが、そこが何となくいい。実は好みの作品だったりする。

 結局三篇しか読まなかったのか。相変はらず本を読むのが遅い。

 ロバート・チャールズ・ウィルスン『ペルセウス座流星群』(茂木健訳/創元SF文庫)をご恵贈賜りました。ありがたうございました。古本屋が出てくる話らしいので早速読みたい。が、今日はもうこんな時間だ。とりあへず寝て明日から読まう。


11月9日(金)

 マリオ・ラボチェッタの挿絵の入った本が我慢できなくなり、abebooks.com経由でRiverby Books (Frederecksburg, VA) に、
○Charles Baudelaire Fleurs du Mal (1961)
を註文。1920年代に出た本の再刊。本屋の解説を読むと、1920年代の本にもラボチェッタの挿絵がついてゐたやうになってゐるが、1950年代からではなかったか。1920年代のは別の人の挿絵のやうな気がするのだが。別の書店の商品に、挿絵画家の明記がないが、ラボチェッタのものであり、ただ、表紙? はラボチェッタではないとか、判りづらい説明のある版があったのだが、後で探したらもう見つけられなかった。試しに買ってみればよかった。

 1975年の銀河といふ雑誌でラボチェッタ特集が組まれたことがある。持ってゐるかどうか思ひ出せなかったので、とりあへず註文しておいた。日本の古本屋経由で静岡市の文遊舎に、「月刊銀河 昭和50年11月号 マリオ・ラボチェッタの世界」を註文。しかし、夜になって帰宅してから書棚を探したら、あった。やれやれ。

 紀伊國屋書店に今週の新刊を註文。
●須永朝彦『江戸奇談怪談集』(ちくま学芸文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●東雅夫『幻想文学入門』(ちくま文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●東雅夫編『怪奇小説精華』(ちくま文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●岸本佐知子『なんらかの事情』(筑摩書房)[amazon.co.jp, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●池内了『科学の限界』(ちくま新書)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
 全部、筑摩書房ではないか。

 田中修『植物はすごい』(中公新書)読了。植物が生きる姿を説明してくれるのはいいのだが、ですます体ですごいでせうすごいでせうと云はれると、子供向けの本を読んでゐるやうな気分になってしまふ。とはいふものの、紫陽花の葉を食べるとそんなに具合が悪くなるとは知らなかったし、マンゴーの果汁にかぶれるといふのも知らなかった(私は結構口の回りを果汁だらけにして食べることがあるのだが、全然かぶれたことがなかったので)。さらに、落花生の実は川が大雨で増水になったときに、川の水に浮かんで流れていくことで定着範囲を広げるのに役立つといふのにはちょっと驚いた。読み終へてみればなかなか面白かったのである。植物を育てたくなったのだが、これから冬になるからあまり生長しない季節なのが残念。

 Amazon.co.jpから、Ann Waswo Damaged Goods: A Higher Education Mystery (Troubador Publishing) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]が届いた。早い。紙の洋書を買ふのは久しぶり。スキャンしてから読むか、読んでからスキャンするか、悩むところである。


11月8日(木)

 机の上に置いたままになってゐた苅谷剛彦『イギリスの大学・ニッポンの大学』(中公新書ラクレ)を読む。『アメリカの大学・ニッポンの大学』の続きである。前著よりも新しい内容が多く、日英の比較だけでなく、米英の比較もできて興味深い。独特のイギリスの大学の仕組みが前よりも少し判ったが、あと数年早く読めればと思ってしまった。それがよく判らなくて、ちょっと苦労したことがあったのだ。特に興味深かったのは、イギリスの大学生の抗議行動について。新聞等で読んだだけでは、何で暴動にまでなるやうな抗議行動を学生が起こしたのか理解できなかった。まだ理解したとはいへないが、以前よりは少し判ったやうな気がする。それに関連して、日本では大学教育にかかる費用を親が負担し、それは資産の贈与といふ意味を持ってゐるといふ。だから受益者負担の仕組みがフェアであるかどうかがあまり問はれないのだといふ指摘は納得できる。改善策として提案してゐる、修士課程中心の教育へと転換せよといふのは、うまく行くやうな気がしない。ではどうすればいいのかといふのは私には判らないのだが。

 Amazon.co.jpに本を註文。これは『イギリスの大学・ニッポンの大学』で紹介されてゐた本。オックスフォード大学のあるカレッジを舞台に、大学改革と、それに伴ふ資産配分に結びついた研究評価がもたらす影響が描かれてゐるとか。残念ながら電子版を見つけられなかったので、ペーパバックで。
○Ann Waswo Damaged Goods: A Higher Education Mystery (Troubador Publishing) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
さらに、オックスフォード大学の大学暦が詳細に記されてゐるといふOxford University Pocket Diaryについての紹介を読んで、一般にも販売されてゐるといふので早速検索してみると、オックスフォード大学の通販サイトですぐに見つかったものの、最新版は既に売り切れ。しかし、何とAmazon.co.jpで註文できるではないか(取り扱ひはBookDepositoryだが)。早速、Oxford Unviersity Pocket Diary 2012 - 2013 [Amazon.co.jp]を註文。三年くらゐ前に欲しかったが、まあ仕方がない。

 日本の大学の状況について極めて興味深い記事として内田樹の研究室「田中大臣の不認可問題の影にあるもの」「大学を減らすために何ができるのか?」を読んだ。大学設置基準の緩和と株式会社立大学の参加による市場原理に基づく競争に関する指摘は確かにさうだったと思ひ出させてくれる。いつの間にか消えてしまった株式会社立大学。しかし、低学歴労働者の増加を経済界が望んでゐるといふのは本当だらうか。私にはよく判らない。購買者としては貧弱な層が生まれるやうな気がするが、それはそれで構はないのだらうか。

 今まで講義や発表にはアップルのKeynoteを使ってゐたのだが、XeLaTeX+Beamerで所謂スライドが実に快適に作れることが判った。特に数式が入る場合。ファイル形式はpdfである。しかし、pdfになるとこれまで使ってゐたKeynote Remoteが使へない。そこで、eProjectorを購入。これでiPod Touchをリモコンとして使へるやうになる。250円である。

 マリオ・ラボチェッタの本はなんとか我慢してゐる。

 以前、Amazon.comからアメリカ在住というアカウントで本を買ふときでもIPアドレスは関係ないやうだと書いてしまったが、どうやら関係あるらしい。登録居住地とアクセス元IPアドレスの不一致が五回以上続くと、登録住所を正しく変更するやうにといふ通知が届いて、新たな註文ができなくなるらしい。ちょっと検索してみれば、そのやうな報告を複数読むことができる。気をつけなければならない。


11月7日(水)

 紀伊國屋書店から、『教養の化学実験』(学術図書出版社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、藤本大三郎『コラーゲン物語(第2版)』(東京化学同人)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、ジョ-ジ・R・R・マ-ティン『剣嵐の大地(上)』(岡部宏之訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、ジョ-ジ・R・R・マ-ティン『剣嵐の大地(中)』(岡部宏之訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、ジョ-ジ・R・R・マ-ティン『剣嵐の大地(下)』(岡部宏之訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届く。マーティンは分厚いな。

 仕事の帰りに書店に寄ってみたが、ちくま文庫の『幻想文学大全』は見当たらなかった。

 やうやくKindleの雑誌定期購読の様子が判って、毎号バックアップを取る方法も確認できた。さうしないと、半年で消えてしまふのである。やり方が判ったところで、少し雑誌を定期購読してみようか。きっと読まないけど。F&SFはもう三十年近く買ひ続けてゐるが(途中で何度か中断があるが)、ほんの僅かしか読んだことがない。数年に一つくらゐだらうか。

 日本版Kindleストアが開設されたときに異常な価格になった洋書の値段だが、どうやら正常な範囲内に落ち着いてきたやうだ。まったく何だったんだ、あれは。まあ、これでまた安心して洋書が買へるやうになった。どんどん買はう。

 不意にマリオ・ラボチェッタの挿し絵の入った本を買ってみたくなって恐怖に怯える夜の11時。明日太陽の光を浴びても欲しかったら買ってしまふかも知れない。多くの場合、陽の光で挿し絵の入った本を買ひたいといふ欲望は消えていくのだが。


11月6日(火)

 みんなが褒めてゐるKen Liu の Good Huntingを読み終へた。意外な方向へ進むといってゐた意味がよく判った。近代化前の中国の田舎で話が始まるのだが、魔力を持った狐の化け物の娘と、化け物退治師の息子の物語で、近代化された香港へと舞台も移って、どんどん話が予想もつかない方向へと進んでいくのが驚きで、そして嬉しい。

 さういへばFantasy & Science Fictionの定期購読の更新時期ではなかったかと思ひ、もう紙版はやめて電子版にしようと心に決めた。Amazon.comのKindle Fantasy & Science Fiction, Extended Edition [Fantasy & Science Fiction, Extended Edition] 定期購読を購入。何だかよく判ってゐないのだが。


11月5日(月)

 昨日電車の中に忘れた紙袋は、今朝JR東日本の忘れ物担当部署に電話してみたが、見つかってゐなかった。山手線の場合、すぐに気付いたのなら反対回りの電車に乗って二十分ほど経ってから降りた駅で待ち構へて自分で探すべきだったのだ。次回からさうしよう。次回があって欲しくないが。

 あちこちで評判のよい Ken Liu の Good Huntingを読まうと思ったのだが、終はらなかった。こんな短いのに。ファイルをダウンロードしてテキストファイルにして余計な改行を削除したりしてKindleに入れて読んだのだが、検索置換に失敗したのか、一部の空白が削除されてしまってはなはだ読みづらくなってしまった。再度ファイルを作り直さうか検討中だが、もうこんな時間ではないか。やめておくべきか。

 Amazon.comでKindle本を購入。
○Christopher Buehlman Those Across the River (Ace) [Amazon.com, Amazon.co.jp]
 これは多分、World Fantasy Awardの候補作になったから。受賞作は、TdiharのOSAMAだが、Kindle本は原書のフォントの使ひ分けが再現されてゐなくて大変読みづらいといふ話を聞いたので、購入せず。


11月4日(日)

 電車の中に本を忘れてきてしまった。記憶にある限りでは人生で二回目である。今日は両親の家に行って雑用を済ませ、庭の木になってゐた柿の実を八個ほどもらって紙袋に入れ、その上に妹は廃棄処分にすると云ってゐた文庫分を八冊乗せて、それを持って電車に乗った。家に帰る前に寄るところがあったので、恵比寿で日比谷線に乗り換へた。山手線を降りて少し歩いたところで気がついた。乗ってゐた車両を確認して改札横の駅員のゐるところへ行って忘れ物の申告。「2時25分頃発車した東京方面行き山手線の三号車進行方向向かって右側の車両最前部の網棚の上の茶色の紙袋に入った文庫本八冊と柿八個」と書類に記入。夜になっても聯絡がないからもう駄目なのかも知れない。電話がなかったら明朝電話しろと渡された紙に載ってゐる電話番号に電話するつもりではゐるが。一週間後に取りに来いとか云はれたら、熟しきった柿にまみれた文庫本を受け取ることになる。まあ、見つかればだけど。

 Kindle本なら(Koboでも)本は内ポケットに入ってゐるので電車の網棚に忘れることはないが、柿の実はさうはいかない。

 G. Willow Wilson Alif the Unseenはやうやく三分の一を越えたところ。遅すぎる。遅すぎる。

 今日も引き続きMac miniのセットアップ。だいたい目処が立ってきたやうな気がする。あと少し。全体的な動きは格段に速くなって、快適である。これで仕事も格段に速く進めばいいのだが、経験的にはそんなことはない。不思議である。


11月3日(土)

 朝からMac miniの設定に明け暮れる。もう今日は終はらうとしてゐるが、まだまだ作業環境が整ってゐない。だから、本も読めない。本も買へない。

 かうやって歴史的仮名遣ひで文章を書くための仮名漢字変換用単語辞書はいつも決して忘れまいと注意して移行するが、忘れがちな設定などもあり、数週間は旧機も初期化などはできない。電子書籍もなくしたら大変だが、ほとんどクラウド環境か、外付けのハードディスクに保存してゐるから大丈夫である。それでも、これからは電子書籍の管理には十分気をつけないと、すべてを一度になくしてしまふことになりかねない。

 そんな当り前のことはどうでもいいのだが、iWork 09のインストール・ディスクを紛失してしまったやうだ。AppStoreで買はなければならないのか。でも、確かにAppStoreで買っておけば、いつでも購入済みアプリケーション一覧からインストールすればいいから、ディスクなくしたとかいって悲しまなくていいわけだ。

 そんなこんなで今日は一行も本が読めなかった。祝日だといふのに。明日は電車に乗って出かけなければならないから、本がたくさん読めるに違ひない。本も買はう。


11月2日(金)

 紀伊國屋書店に本を註文。
『教養の化学実験』(学術図書出版社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●藤本大三郎『コラーゲン物語(第2版)』(東京化学同人)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ジョ-ジ・R・R・マ-ティン『剣嵐の大地(上)』(岡部宏之訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ジョ-ジ・R・R・マ-ティン『剣嵐の大地(中)』(岡部宏之訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ジョ-ジ・R・R・マ-ティン『剣嵐の大地(下)』(岡部宏之訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
最初に二冊は仕事で使ふ(かも知れない本)。

 Locus 11月号を眺めてゐて、読んでみたくなったイギリスの本があったのだが、電子版がないやうなので断念。英語の本はもう紙の本を読む気分にならない。読みたくなったのはちなみにAnna Tambour Crandolin (Chômu Press) [Crandolin, Crandolin]である。


11月1日(木)

 Appleから2.5 GHz デュアルコア Mac miniが届いた。ハードディスクは500 GB、Fusion Driveといふのにも関心があったのだが、資金不足で断念。メモリは8 GBに増やした。若い頃なら自分で買ったものと差替へたりしたのだらうが、もはやそんな元気はない。これで、仕事の処理速度が上がったりすることがないのが不思議である。

 乾石智子『太陽の石』(東京創元社)をご恵贈賜りました。ありがたうございました。シリーズ三作目。時代は遡るらしい。

 今日は電車の中で試しにkoboTouchで本を読んでみた。まづ気づいたのは、上着の内ポケットに入れづらい。滑り止めを狙ってゐるのか、全体的にしっとり手に着くやうな感じなので、私にとっては実に不便。すっとポケットに滑り込まないのである。一般のEpub形式のファイルを読むときには、フォントの種類と大きさは変更できるが、行間隔と周囲の余白を調節できない。これがなかなか不便である。koboで買ったkobo版epubならもちろん、文字の種類と大きさ、行間隔等細かく変更できる。日本語の本はなかなか綺麗で読みやすい。しかし、ページは捲りにくい。私は両端にページ送りを指示するボタン? が付いてゐる方が使ひやすい。

 こんな時間だ寝なければ。Kindleと土地の話も書かうと思ってゐたのに……


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