2月29日(水)

 イ・ヨンスク『「国語」という思想――近代日本の言語認識』(岩波現代文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]はもう少し。「国語」を日本人の精神の宿るところとか永遠に一つとか、「国語」と「国体」の一体性とか云はれると、戸惑ひしか感じない訳で(もっとはっきり云へば嫌悪である)、驚きを禁じ得ない。標準語を必要として、策定を求める人たちがゐた理由などはよく納得できた。ドイツやオーストリア・ハンガリー帝国の言語政策を研究して日本の植民地政策に利用しようとしてゐたことは初めて知った。いろいろ興味深い。

 昨日Amazon.co.jpに註文した二品とも在庫有りなのに、二十四時間経っても発送されないのはなぜなんだ。

 今日の電子化本。
◆高階知巳『Rプログラミング&グラフィックス』(九天社/2008年)
Fundamental Bacterial Genetics (Blackwell, 2004)
 Rの本は、出版社が倒産してしまって、後にオーム社から再刊された。それを知らずに新しいものかと思って買ってしまったのであった。まあ、いいのだけど。一冊はかうしてPDFにしておかう。


2月28日(火)

 イ・ヨンスク『「国語」という思想――近代日本の言語認識』(岩波現代文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]半分くらゐまで。上田万年から保科孝一へと話は進む。いろいろ面白いが、今日は感想を書く余裕がない。

 Amazon.co.jpに、
●中澤港『Rによる保健医療データ解析演習』(ピアソンエデュケーション/2007年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
を註文。一緒に、ブレッディ 焼きたてパン切り 230mmも。

 MacOSX 10.7で動くT-Time Liteが21日に公開されていた。全然気がつかなかった。早速ダウンロードしたが、『シェイクスピア大全』の.bookファイルは開けないではないか。困るのだが。

『シェイクスピア大全』を読む方法はないのかと検索してみたら、何やらたくさんCD版辞書を買ってゐる奴がゐて、その内容を消化してゐるサイトを見つけたのだが、ずいぶん買ってゐるねこいつはとしばらく眺めてゐるうちに、自分が書いたページだといふことに気がついた。吃驚した。本当に吃驚した。過去十年で七番目くらゐに吃驚した。

 紀伊國屋の電子書籍リーダKinoppyは、自作のePubも表示できるではないか。そして縦書き表示ができる。元のePubが縦書き設定でなくても。ルビ付きテキストファイルも表示できた。これはいいと思ったが、紀伊國屋の電子書籍を購入しても、リーダーを持ってゐないとファイルのダウンロードはできないやうだ。一万円か。Koboの様子を見ながら検討しようか。

 今日の電子化本。
◆多田雅人『Rubyではじめるバイオインフォマティクス』(培風館/2009年)
Kernel Methods for Pattern Analysis (Cambridge, 2004)
Kernel Methods in Computational Biology (The MIT Press, 2004)


2月27日(月)

 イ・ヨンスク『「国語」という思想――近代日本の言語認識』(岩波現代文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]を読み始める。まだ第一部が終はっただけだが、面白い。森有礼の英語導入提案辺りから話が始まる。当時は漢字は中国の文字といふ意識が強かったことと、口語体で文章を書く文体がなかったことがよく判る。文語文、あるいは漢文を自在に書きこなせない者は外国語で文章を書き記すしかなかったといふ。かなり驚く指摘であった。第二部では、いよいよ上田万年の登場である。

 職場でドイツ語で手紙を書かうと思って、ドイツ語の手紙の書き方の本を探したが見つからない。前に確かにpdf化したのがあるはずだと思ったのだが。諦めて英語で書いたが、帰宅してから探すとMac miniのゴミ箱に入ってゐた。慌てて、それと共にフランス語の手紙の書き方とか、ハヤカワ文庫のイーガンのファイルを救出する。きっと、他にも折角pdf化して、そのまま捨ててしまったのがあるに違ひない。どうすればいいのか。

 紀伊國屋書店から、ホレス・ウォルポール『オトラント城』(研究社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、アラン・ソーカル、ジャン・ブリクモン『「知」の欺瞞 ポストモダン思想における科学の濫用』(岩波現代文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、藤沢数希『「反原発」の不都合な真実』(新潮新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]が届く。『オトラント城』の文章は衝撃的と云ってもよい。「オトラントの領主マンフレッドには、ひとりの男子とひとりの姫とがございました」で始まるのである。ちなみに、平井呈一訳では「オトラントの城主マンフレッド公は一男一女もちけり」で始まる。

 先週土曜日の電子化本を記入するのを忘れてゐた。
◆井上史雄『日本語は年速一キロで動く (講談社現代新書)』(講談社/2003年)
◆佐良木昌『正規表現とテキスト・マイニング』(明石書店/2003年)
◆チャールズ・サイフェ『宇宙を復号する―量子情報理論が解読する、宇宙という驚くべき暗号』(早川書房/2007年)
◆橘木俊詔『早稲田と慶応 名門私大の栄光と影 (講談社現代新書)』(講談社/2008年)
以上四冊である。


2月26日(日)

 エドガー・ライス・バローズ『新版 火星のプリンセス』(厚木淳訳/創元SF文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]をご恵贈賜りました。ありがたうございました。映画「ジョン・カーター」の公開に合はせて、映画用の表紙(?)になった新装版。解説も新たに高橋良平「祝・ジョン・カーター誕生一〇〇周年」が載ってゐる。初めて火星シリーズを読んだのは中学生のとき。面白いとは思ったがシリーズ全巻は読んでゐない。一応買ったが。「地底世界」が好きだった。ハヤカワ文庫のターザンは全部揃へてゐない。金星シリーズは一冊も読んでゐない。などと昔のことを思ひ出したり。

 今日はパンを焼いたり、ブルーベリーの苗木を植ゑたりで忙しかった。そんなことばかりしてゐる場合ではないのだが。別館の日記の方はパンを焼く話ばかりになってしまひ、アクセス数は減る一方である。それでも今は私の頭の中はパンを焼くことでいっぱいなのである。

 パンが重要な役割を果たす、あるいはパン屋が活躍する小説といふものはあっただらうか。『パン屋再襲撃』とか? いや、あれはパン屋は活躍しない。大沼紀子『真夜中のパン屋さん』(ポプラ文庫)といふのは読んだことがないからよく判らない。


2月25日(土)

 河野淳『ハプスブルクとオスマン帝国』(講談社選書メチエ/2010年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]を読む。オスマン帝国の脅威と対峙する神聖ローマ帝国皇帝であるハプスブルク家には強力な権力基盤、財政基盤がなかった。聖なる「癒しの手」を持たない神聖ローマ帝国皇帝は、情報に基づく実証主義政治を発達させて、帝国内の諸国から戦費と兵士を集めたといふ話は実に興味深い。情報を収集するといふことで、神聖ローマ帝国の郵便制度に関する本を読みたくなってきた。集英社新書の『ハプスブルク帝国の情報メディア革命―近代郵便制度の誕生』である。

 OReillyの電子書籍を購入。
『Cooking for Geeks ―料理の科学と実践レシピ』(オライリー・ジャパン/2011年)[オライリー・ジャパン, amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
を購入。料理の味はさまざまな化学反応によって決定されるといふ考へに基づいて、科学的な視点から料理について解説してくれる。前から気になってゐたのだが、書店で少し中身を眺めて感激したのに、書店では買はずに直接電子版を購入してしまった。本屋さん、ごめんなさい。でも、電子版の方が700円くらゐ安い。中身は興味深いが、ここに挙げられてゐる料理を自分が作ってみるかどうかは判らない。パンくらゐは作ってみようか。

 眠くて文章の入力が困難になってきてゐるので、電子化本は明日。


2月24日(金)

 河野淳『ハプスブルクとオスマン帝国』(講談社選書メチエ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]を読み始める。面白い。まだ、半分も進んでゐないのだが、「癒しの手」を持たなかった神聖ローマ帝国皇帝が税を集めるのに苦労する話とか、全然判ってゐなかったヨーロッパの状況は何もかも興味深い。明日には読み終へたいが、大丈夫だらうか。

 SFマガジン四月号 [Amazon.co.jp] ご恵贈賜りました。ありがたうございました。特集は《「ベストSF2011」上位作家競作》である。表紙がちょっと見慣れない雰囲気(でもないのかこの頃は)。

 今日の電子化本。
◆川北隆雄『日本国はいくら借金できるのか?』(文春新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
『Linux100% Vol.14』(晋遊舎/2010年)
◆三瀬勝利『遺伝子組み換え食品の「リスク」』(NHKブックス/2001年)
◆山口昌樹『唾液は語る』(工業調査会/1999年)


2月23日(木)

 川北隆雄『日本国はいくら借金できるのか?』(文春新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]を読む。最悪の場合、7〜8年後に日本国債は破綻するといふ予測を紹介しながら、ギリシャ国債、アメリカ国債、日本国債の状況を解説してくれる。今まで新聞などを読んで理解に努めてきたことと大きくは違はないので、そのつもりで、最悪の事態が来ても生き延びるにはどうしたらいいかを考へる。日本郵政のことなどは全然知らなかったので、なるほどさういふことだったのかと思ふところもあった。

 明日はまた『第六ポンプ』に戻るか。かういふ新書は一日で読み終へてしまふので、新書ばかり読んでゐると金がかかって仕方がない。それに、現実的な知識も増えてしまふ。私は現実的な知識を増やしたくて本を読むのではないのだ。古くて読みにくくて非現実的な話を読みたいのである。

 紀伊國屋書店に本を註文。
●ホレス・ウォルポール『オトラント城』(研究社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●アラン・ソーカル、ジャン・ブリクモン『「知」の欺瞞 ポストモダン思想における科学の濫用』(岩波現代文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●藤沢数希『「反原発」の不都合な真実』(新潮新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
 オトラント城は英国十八世紀文学叢書の第四巻である。第一巻を資金不足のために購入できてゐない。何とかしなければ。

 今日の電子化本。
『住宅インテリア究極ガイド2009-2010』(エクスナレッジ)
 主に素材を解説した本(でもないかも)。毎年改訂版が出てゐるのか。中古マンションに住む前に改装したときに参考にした本。紙がいいので、切るのが勿体ない気がしたがここは思ひ切ってばっさりと……。


2月22日(水)

 紀伊國屋書店から本が届く。マーセデス・ラッキー『魔法の代償 上 最後の魔法使者3』(細美遙子訳/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、マーセデス・ラッキー『魔法の代償 下 最後の魔法使者3』(細美遙子訳/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、イ・ヨンスク『「国語」という思想――近代日本の言語認識』(岩波現代文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、川北隆雄『日本国はいくら借金できるのか?』(文春新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]以上四冊。ちょっとだけ国債の本を読んでしまはうか。

 仕事の帰りに三省堂書店神保町本店に寄って、岩波文庫リクエスト復刊の、
●スティヴンソン『旅は驢馬をつれて』(吉田健一訳/岩波文庫)
『ビアス短篇集』(大津栄一郎編訳/岩波文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
を購入。すぐに読む予定はない。

 今日の電子化本。
◆マーティン・エイモス『ジェネシス・マシン』(日経BP社/2008年)
◆羽田野太巳『徹底解説HTML5マークアップガイドブック』(秀和システム/2010年)
 エイモスの本は面白かった記憶があるが、あまりよく覚えてゐない。まあ、大抵の本がさうなのだけど。


2月21日(火)

 パオロ・バチガルピ『第六ポンプ』(中原尚哉訳/新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]は今日も二篇、「砂と灰の人々」と「パショ」。どちらも最後に意外な怖さを感じる作品。いよいよ明日は「カロリーマン」だ。

 しかし、一日二篇では遅すぎる。通勤時間の関係でさうなってしまふわけだが、何とか通勤時間を延ばす方法はないものか。一時間電車に乗って駅で降りると外の世界では15分しか経ってゐないとか。

 今日の電子化本。
◆イアン・エアーズ『その数学が戦略を決める』(文藝春秋/2007年)
◆カール・M・コーエン『ラボ・ダイナミクス―理系人間のためのコミュニケーションスキル』(メディカルサイエンスインターナショナル/2007年)
◆蛇蔵&海野凪子『日本人の知らない日本語』(メディアファクトリー/2009年)
『iPhone Web Style』(ソフトバンククリエイティブ/2009年)
 エアーズは面白かった記憶はあるが、中身はよく覚えてゐない。『日本人の知らない日本語』は面白かった。娘も2009年に買ったので、引越し後に二冊になってしまったのである。iPhoneの本は、iPhone対応wwwサイトを作るときに役立った。


2月20日(月)

 パオロ・バチガルピ『第六ポンプ』(中原尚哉訳/新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み始める。今日は巻頭の「ポケットのなかの法」と「フルーテッド・ガールズ」まで。後者は怖い話だ。かういふのはちょっと苦手。

 今日の電子化本。
◆石渡嶺司、 山内太地『アホ大学のバカ学生』(光文社新書/2012年)
◆松戸清裕『ソ連史』(ちくま新書/2012年)
 二冊とも最近読んだ新書。その他、今日は化学関連の雑誌とか、古いFantasy Review誌などをpdf化した。今年に入ってちょっと電子化作業が遅れがちなので、何とか遅れを取り戻したいところなのだが。裁断機も買ったといふのに。


2月19日(日)

 紀伊國屋書店に本を註文。
●マーセデス・ラッキー『魔法の代償 上 最後の魔法使者3』(細美遙子訳/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●マーセデス・ラッキー『魔法の代償 下 最後の魔法使者3』(細美遙子訳/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●イ・ヨンスク『「国語」という思想――近代日本の言語認識』(岩波現代文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●川北隆雄『日本国はいくら借金できるのか?』(文春新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
 他にも欲しい新刊が何冊かあったが、今回は少し我慢してみる。来月になっても欲しかったら買ふ。忘れてしまったら、忘れてもいい本だったのだらうといふことにして。

 松戸清裕『ソ連史』(ちくま新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]を読み終へる。子供の頃、ソ連といふ国は揺るぎない大国に見えた。書記長はブレジネフだった。大人になってもブレジネフだった。ブレジネフが死んで十年後にはもうソ連はなかった。そんなことを思ひ出しながら、読んだ。生まれる前のことは、歴史の教科書やいろいろな本で読んだ知識があるわけだが、かういふ本を読んで改めて整理するのはいいことである。共産党時代の東欧の様子は、一昨日スキャンした左能典代『プラハの憂鬱』(講談社現代新書/1979年)の内容を思ひ出した。


2月18日(土)

 サルバドール・プラセンシア『紙の民』(藤井光訳/白水社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]読了。ちょっとよく判らないところもあって、大絶讃といふほどでもない。作者がどうして土星なんだかよく判らない。土星との戦争なのだが、結局は失恋の傷の話なのかなとか。ただ、最後の二行には、不満は何もかも忘れてすべてを受け入れたい気分になる。

 この本の作者サルバドール・プラセンシアは『百年の孤独』を三年間にわたって繰り返し読み続けたといふ。さういへば、私は持ってゐただらうかと思って検索してみると2001年の8月に購入してゐたやうだ。しかし、このところ見かけないのだが、どこにあるのだらう。見つけたら一度は読んでみたい。ちなみに『族長の秋』は少なくとも二冊は持ってゐるが、一冊も読んでゐない。そして、多分『エランディラ』は読んだと思ふのだが、何一つ覚えてゐない。

 Amazon.comで、
○Ali Shaw The Girl with Glass Feet (Atlantic Books, 2010) [Amazon.com, Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
を購入。どんな話か判らないのだが、過去の自分が、安くなったら買っておけといふ指示を残してゐたので。ふと気がついて調べてみたら、Kindle版が買へるやうになってゐたのだった。

 今日の電子化本。
◆フェデリコ・ロージ&テューダー・ジョンストン『科学者として生き残る方法』(高橋さきの訳/日経BP社/2008年)
◆坪田一男『理系のための人生設計ガイド』(講談社ブルーバックス/2008年)
 この本でも学術雑誌のインパクトファクターの集計値で個人の業績評価をする話が出てくるが、それは誤った使ひ方であるといっても皆がそれを当然と思へばさういふことになるのだ。まあ、いいけど。


2月17日(金)

 サルバドール・プラセンシア『紙の民』はまだ三分の二くらゐ。あまりよく判らない。土星とか云はれても。ただ、唇の傷が増えていくのみ。電車の中で唇を舐めている男を見ると、『紙の民』を読んだのかなと思ふ。

 昨日の電子化本。
◆左能典代『プラハの憂鬱』(講談社現代新書/1979年)
 1981年の4刷。
◆ロマン・ロラン『ベートーヴェンの生涯』(片山敏彦訳/岩波文庫/1965年)
 1982年の36刷。

 風邪が治らないので、今日も早く寝る。


2月16日(木)

『紙の民』を130ページまで読み進める。土星は出てくるけど、紙はあまり出てこないな。

 Amazon.comから、Babak Shahbaba Biostatistics with R (Springer) [Amazon.com, Amazon.co.jp, 紀伊國屋]とRon Wehrens Chemometrics with R(Springer) [Amazon.com, Amazon.co.jp, 紀伊國屋, 紀伊國屋]が届く。Rの本。電子版があればよかったのに。

 Amazon.co.jpに、全粒粉、ライ麦粉、乾燥イチジクなどを註文してしまふ。そんなにパンばかり焼いてゐていいのか。しかし、生きていくために必要なものだから仕方がない。

 風邪が治らないので今日も早く寝る。


2月15日(水)

 サルバドール・プラセンシア『紙の民』(藤井光訳/白水社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]を読み始める。今日は60ページしか進まなかった。これでは五日かかってしまふ。日本語の本なのに。仕方がないか。

 紀伊國屋書店から、長山靖生『戦後SF事件史』(河出ブックス)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]とジェデダイア・ベリー『探偵術マニュアル』(黒原敏行訳/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]が届く。どちらも早く読みたい本。「事件史」の方を少しページを捲ってみて、どうしてこんなこと知ってゐるのだらうと思ったりする。

 今日の電子化本。
◆武村政春『たんぱく質入門』(講談社ブルーバックス/2011年)
 仕事用に買った本。スキャンしたからもっと使ひやすくなる。

 風邪のせゐで鼻が苦しい。久しぶりの風邪。


2月14日(火)

 仕事の帰りに書店に寄って、
●サルバドール・プラセンシア『紙の民』(藤井光訳/白水社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
を購入。昨日書いたやうに、もうこの本はオンライン書店では在庫切れで註文できない。24日に重版される予定だといふが、それまで待てない。といふことで、店頭在庫を求めて仕事の帰りに書店に寄ったのである。最初に三省堂書店神保町本店に行って検索したところ一階の海外文学の棚に在庫があるといふ結果が表示されたが、そこには見つからなかった。そこで三省堂を出て東京堂書店へ。ラテンアメリカ文学の棚の辺りで発見。早速購入した次第である。しかし、支払ひをするときに、カバーはどうしますかと訊かれたのでお願ひしますと答へると「どちらにしますか」と訊かれたのには驚いた。昔から馴染のあるものと、何だか妙に可愛らしいデザインのものがあったので、馴染み深い方を頼んだが、さういふやり取りは苦手なので、カバーは一種類にするか、勝手にどちらかをつけてほしい。

 Scott Westerfeld Behemoth (Simon and Schuster) [Amazon.com]読了。面白かったが、特別な印象を残すほどでもないかも。まだ、終はった訳ではなく、さらに進路を東にとって旅は続くやうだから、まだまだ決めつけてはいけない。題名のbehemothはオスマン・トルコの兵器として作り出された怪物だが、あまり活躍しない。

 今日の電子化本。
◆小森陽一『小森陽一、ニホン語に出会う』(大修館書店/2000年)
◆ウィリアム・シェイクスピア『リチャード三世』(小田島雄志訳/白水uブックス/1983年)


2月13日(月)

 紀伊國屋書店に本を註文。
●長山靖生『戦後SF事件史』(河出ブックス)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●ジェデダイア・ベリー『探偵術マニュアル』(黒原敏行訳/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
 本当は『紙の民』も註文したかったのだが、在庫切れで註文不可。他のオンライン書店でも註文できない様子である。しかし、大きな書店の店頭在庫は少しあるやうなので、数日中に探しに街に出たい。
『探偵術マニュアル』は昨年出た本だが、すっかり見逃してゐたもの。『SFが読みたい』で「夢と現実が混淆した世界を描いた幻想小説」だと知り、慌てて註文した次第。

 今日の電子化本。
◆大谷泰照『日本人にとって英語とは何か』(大修館書店/2007年)
◆石田春夫『自己不安の構造』(講談社現代新書/1981年)
◆川端康成『みずうみ』(新潮文庫/1960年)
◆Richard J. Lamont and Howard F. Jenkinson Oral Microbiology at a Glance (Wiley-Blackwell/2010)
 消耗品の交換をしたので、いろいろ試してみたくなり、結局四冊をスキャン。


2月12日(日)

 実家から妹の権利放棄本から目ぼしいものを持ってきた。
左能典代『プラハの憂鬱』(講談社現代新書/1979年)
石田春夫『自己不安の構造』(講談社現代新書/1981年)
川端康成『みずうみ』(新潮文庫/1960年)
 持ってきたのは1984年の41刷。
畑正憲『ムツ・ゴーロの怪事件』(角川文庫/1975年)
 これは元々は私の本かも知れない。
ウィリアム・シェイクスピア『リチャード三世』(小田島雄志訳/白水uブックス/1983年)
 持ってきたのは1990年の第4刷。
ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』(福田恆存訳/新潮文庫/1962年)
 持ってきたのは1981年の30刷。
デュ・モーリア『レベッカ(上・下)』(大久保康雄訳/新潮文庫/1971年)
 持ってきたのは1980年の13/14刷。
シェイクスピア『十二夜』(小津次郎訳/岩波文庫/1960年)
 1978年の9刷。
ワイルド『サロメ』(福田恆存訳/岩波文庫/1959年)
 1982年の25刷。
ブルフィンチ『中世騎士物語』(野上弥生子訳/岩波文庫/1942年)
 1982年の38刷。私が持ってゐるのは、旧字旧仮名なので、これも手元に置いておいていいのではないか。
ロマン・ロラン『ベートーヴェンの生涯』(片山敏彦訳/岩波文庫/1938年)
 1982年の36刷。
モリエール『ドン・ジュアン』(鈴木力衛訳/岩波文庫/1952年)
 1982年の32刷。
モリエール『守銭奴』(鈴木力衛訳/岩波文庫/1951年)
 1982年の38刷。
モリエール『病は気から』(鈴木力衛訳/岩波文庫/1970年)
 1982年の14刷。
モリエール『いやいやながら医者にされ』(鈴木力衛訳/岩波文庫/1962年)
 1983年の22刷。
モリエール『タルチュフ』(鈴木力衛訳/岩波文庫/1956年)
 1983年の28刷。

 あとでどんな本を持ってきたか判らなくならないやうに、記録しておく。かうしておかないと、持ってゐると知らずに買ってしまったりするので。しかし、あまり必要になる本はなささうだ。

 頭が痛いので、寝る。


2月11日(土)

 今日は祝日なので取り憑かれたやうにパンを焼く。そんなことばかりしてゐる場合ではないのに。ライ麦パンには慣れてきたやうな気がするが、バゲットの類はかなり難しい。明日も焼く。そんなことばかりしてゐる場合ではないのに。

 実験太朗・立花美月『ハカセといふ生物 研究者マンガ』(技術評論社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み終へる。昨日は最初の方しか見てゐなかったので、そんなに面白くなかったが、ページを捲るに連れて面白くなってきた。私が気に入ったのは「パブめど」に謎の男が現れるところなど。生命科学者にありがちな言動を面白く紹介してゐるので、松崎有理『あがり』が気に入った人にもお薦めできる。

 Evernoteは今まで無料会員だったのだが、スキャンしてpdf化した本をEvernoteに保存すれば、勝手に文字認識処理をしてくれるから、検索ができるようになって、iPad等で見るときにはページ送りは縦方向なので、横書きでも縦書きでも不自然な感じにならずに読めることに気がついて、早速プレミアム会員になった。年間4000円である。pdfの文字認識は無料会意ではやってくれないのだ。仕方がない。ただ、縦書きの日本語の認識精度はそんなによくないといふ意見もあるやうだが、どうなのだらう。
 自分の日本語の文書はどうして文字認識処理をしてくれないのだらうと思ってゐたのだが、文字認識言語設定が英語だけになってゐることに今日初めて気がついた。慌てて日本語+英語を選んだのだが、二カ国語しか選べないやうだ。いや、もちろん私にはそれで十分だが。


2月10日(金)

 パオロ・バチガルピ『第六ポンプ』(中原尚哉訳/新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を訳者の中原尚哉さんからいただきました。ありがたうございました。

 紀伊國屋書店から、パオロ・バチガルピ『第六ポンプ』(中原尚哉訳/新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、C・L・アンダースン『エラスムスの迷宮』(小野田和子訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、紀田順一郎『謎の物語』(ちくま文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、実験太朗・立花美月『ハカセといふ生物 研究者マンガ』(技術評論社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、牛尾則明『VIRONのバゲット 家庭で焼けるシェフの味』(毎日コミュニケーションズ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。

 研究者マンガはどうして題名が歴史的仮名遣ひなんだ。いや、私も歴史的仮名遣ひはよく使ふが、生命科学者にとって歴史的仮名遣ひは一般的ではないだらう。なぜなんだ。
 などと文句を呟きながらページを捲ってみると、最初の方は普通のことばかりであまり面白くないのだった。

『第六ポンプ』が二冊になってしまったけれど、これは裁断してスキャナにかける気分にならない。

『SFが読みたい! 2012年版』をご恵贈いただきました。ありがたうございました。

 今日の電子化本。
◆牛尾則明『VIRONのバゲット 家庭で焼けるシェフの味』(毎日コミュニケーションズ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 今日届いた本をもう裁断。ひどい。
 今はもうiPadの中に入ってゐて、明日パンを焼くときに使ふのである。パンを焼くための本は直ちにpdfにしてiPadに入れる決まりになってゐるのだ。


2月9日(木)

 紀伊國屋書店に本を註文。
●パオロ・バチガルピ『第六ポンプ』(中原尚哉訳/新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●C・L・アンダースン『エラスムスの迷宮』(小野田和子訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●紀田順一郎『謎の物語』(ちくま文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●実験太朗・立花美月『ハカセといふ生物 研究者マンガ』(技術評論社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●牛尾則明『VIRONのバゲット 家庭で焼けるシェフの味』(毎日コミュニケーションズ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 バチガルピは昨年『ねじまき少女』が出た作家で、今回は短篇集。ハヤカワ文庫SFの方はよく知らない。
 博士漫画は、多分科学者の奇妙な言動を面白可笑しく紹介するものに違ひない。科学者がどんなふうに見られてゐるのかといふことには興味があるので、買ってみる。「理系」を可笑しく紹介する漫画は買ったことがあるが、多くは情報系の技術者のことが多いやうだ。この本にはどんなハカセが出てくるのだらうか。
 最後のはパンの本。本ばかりかってうまくなる訳ではないのだが、本を買ふと何かが解決できるやうな気がして、次々に買ってしまふのである。この頃、ハード系のパンに取り込んでゐるので、かういふ本を買ってみた。残念ながらVIRONといふ店は存じ上げないが、美味いバゲットを売ってゐる店なのだらう。美味いバゲットを焼けるやうになりたいものだ。

 今日は夕方からマンションの設計をした建築家の方に会ひにいった。私がその人が設計した建築物を見に行っては写真を撮って別館の方に載せていたのをご存知だった。ここにも名前を挙げるとばれるので書かない。いろいろ興味深いことを聞く。


2月8日(水)

 Scott Westerfeld Behemoth (Simon and Schuster) [Amazon.com]は半分を越えたところ。まだまだ遅すぎる。話は面白くなってきた。実はあまり大したことないんぢゃないかと思ってゐたことを今は反省してゐる。
 ところで、Leviathan、Behemoth、Goliathでは、Behemothが一番知られてゐないと思ふのだがどうだらう。

 今日はあまり書くことがないから無理して書くのはやめよう。今は、明日このマンションを設計した建築家のところを訪問するといふことで、些か緊張気味なのだ。明日に備へてもう寝ようか。いや、明日といっても夕方なのだけど。

 Weightless Booksのリストを眺めてゐるといろいろ買ひたい本が増えてきて困る。電子書籍だからといってそんなに速く読めるわけでもないのに。読む方の頭も電子化したい。


2月7日(火)

 昨日届いた『世界史の中のアラビアンナイト』(NHKブックス)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]の著者の西尾哲夫は前に読んだ『アラビアンナイト―文明のはざまに生まれた物語』(岩波新書)を書いた人だった。

 Weightless Booksで、
○Lisa Goldstein The Uncertain Places(Tachyon Publications)
を購入。前に紙版で買ったのだが、最初の数十ページで止まってしまってゐるのである。もうこの頃は大きな本を持って電車に乗って読まうといふ気にならない。なぜか、英語の本は特に。値段もこれだと800円以下で買へるのである。紙の本なんか買はなければよかったと思ふくらゐである。
 今回は、ePub版を購入。他にpdf、prcが選べる。PayPalで支払ひを済ませると、ダウンロードするためのURLがメールで送られてくるので、クリックするだけ。ePubファイルをiPadのiBooksで開いてみると、きれいで読みやすさう。だが、私はiPadでこの本を読まうと思ってゐるわけではない。少しは読むかも知れないけれど、何しろiPadは上着の内ポケットに入らない。電車の中で読むにはちょっと大きくて重すぎるのだ。そこで、Calibreで開いて、mobi形式に変換。出来上がったファイルをKindleに送れば、これもまたちゃんと表示される。
 この書店のいいところは、ファイルに制限がかかってゐないところ。ファイル形式の変換や、テキスト抽出がやりやすいので、嬉しい。かういふ書店からもっと電子書籍を購入したくなる。唯一の不満は、pdfとePubを一回の購入で両方ダウンロードできないこと。もしもどうしても両形式欲しかったら二度買はなくてはならないわけだ。FictionwiseとかSafari Books Onlineだとそれができるのだ。

 昨日、『千一夜物語』のことを書いたが、今はJapanKnowledgeで全部読めるのだ。岩波文庫版ではなく東洋文庫版だが。だから、岩波文庫版を買っておいてもいいとも云へるのかも知れないが。旧字旧仮名でもないし。だが、オンライン版なら場所をとらない。
 東洋文庫はカルカッタ版らしい。


2月6日(月)

 紀伊國屋書店から、西尾哲夫『世界史の中のアラビアンナイト』(NHKブックス)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、見尾三保子『お母さんは勉強を教えないで』(草思社/2002年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、能勢仁『世界の本屋さん見て歩き』(出版メディアパル)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]が届く。
 世界の本屋さんの本は、カラー写真が少ないのが残念。カバーを折り返したところにしかない。でも、35カ国、202書店の情報が載ってゐるのだから、あまり文句ばかり云ってゐるわけにもいくまい。
 楽しみなのはアラビアンナイトの本。私はアラビアンナイトは岩波文庫のを高校生の頃から大学生のときに読んだ。歴史的仮名遣ひだった。私は歴史的仮名遣ひを専ら岩波文庫の『千一夜物語』で身に付けたのだった。高校生の頃にアラビアンナイトに出会ってなければ、この日記を歴史的仮名遣ひで書くこともなかったのだらう。ところが途中から現代仮名遣ひになってしまった。だから、私は岩波文庫の『千一夜物語』を全部読んではゐない。
 大学生のときに、自動車の運転免許の教習所に通ってゐたとき、待ち時間などに読む本として岩波文庫の『千一夜物語』を持っていって読んでゐた。それを教習所でなくしてしまった。受付のお姉さんに忘れ物について尋ねたところ、そんな運転免許の教習と関係ないものを持ってきてといふやうな云ひ方をされ、自動車の運転が大嫌ひになった。本来なら若いお姉さんが嫌ひになるべきだとかも知れないが、さうならなかったところをみると、そんなことに関係なくもともと自動車の運転は嫌ひだったのだらう。
 そんなわけで、私の岩波文庫版『千一夜物語』の歴史的仮名遣ひ表記版にも欠落がある。
 さう思って書棚を見たら、岩波文庫版『千一夜物語』が最初の五巻しかないではないか。どういふことだらうか。どうも引越しのときに段ボール一箱くらゐ行方不明になってゐるやうな気がしてならない。さういへば、先週古本屋で岩波文庫の『千一夜物語』が23冊2300円で売ってゐた。買ふべきか。


2月5日(日)

 Scott Westerfeld Behemoth (Simon and Schuster) [Amazon.com]を三分の一くらいまで。まだまだ遅すぎる。
 小説だとときどき男を装って活動する女が登場するけれども、小説だからできることであって、普通の女の人なら難しいのではないだらうか。やはり何かが違ふと感じてしまふのではないか。匂ひとか。

 このところ、このサイトを「本棚+dna」で検索してやって来た方が数名いらっしゃるやうだが(あるいは一人が数回)、本棚にDNAがあるのか。よく判らない。DNAの本棚かも知れないが。それともDNAという本棚を作る会社でもあるのだらうか。さうだ、私も検索してみよう……DNAのやうな形の本棚だった。自分のブログ記事に出てゐた。忘れてゐた……

 昨日と今日で机の上を片づけた。いや、まったく気持ちがいい。机の上に書類が山積みになってゐないといふのがこんなに気持ちのよいことだったとは。これで仕事も捗るだらう。しかし、これからは仕事に追ひ詰められたとき机の片づけに逃避できない。少しは散らかしておいた方がいいだらうか。

 先月註文した強力粉とフォルサワーが届いた。配達指定日を間違へてしまった荷物である。しかし、強力粉を2.5 kgも買ってどうするのか。そんなにパンを作るのか。いや、作るけど。


2月4日(土)

 Scott Westerfeld Behemoth (Simon and Schuster) [Amazon.com]を四分の一まで。読みやすくて面白い。電車の中で眠ってしまったりしなければいいのだ。それだけなのだ。

 ThinkPad USB トラックポイントキーボード(英語) が自分も欲しいと妻が云ひだしたので、もう一つ註文。

 仕事の帰りに有楽町ルミネの地下一階にある富澤商店に寄ってフォルサワーを買ってきた。ここはsuicaで支払ひができる。実は明日フォルサワーが届く予定なのだが、12時間醗酵させるといふのを今晩から始めたかったのである。

 今日は基本的なハード系のパン(フランスパンみたいなもの)を焼いてみたが、前よりは少しよくなったかも。詳しくは別館の方で。

 今日の電子化本。
◆ロバート・レヴィーン『あなたもこうしてダマされる』(草思社/2006年)
 今月は電子化作業が全然進んでゐない。が、実際は雑誌とか、机の上の書類をスキャナにかけてゐるので、毎日ぼんやり過ごしてゐる訳でもないのである。


2月3日(金)

 紀伊國屋書店に本を註文。月も変はったことだし。
●西尾哲夫『世界史の中のアラビアンナイト』(NHKブックス)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●見尾三保子『お母さんは勉強を教えないで』(草思社/2002年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●能勢仁『世界の本屋さん見て歩き』(出版メディアパル)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
 世界の本屋さんの本は、海外35ヵ国202書店の横顔が紹介されてゐるらしい。昨年11月に出た本。見逃してゐた。

 本屋の本など買ふとまた本屋に行きたくなってしまって困る。本屋に行くと本を買ひたくなってしまって困る。本を買ふと本が増えてしまって困る。本が増えると……まあ、いいか。

 本当は本屋で本を買ってしまふと出費が増えるのが問題なのだ。子供の頃は大人になったらあまり書籍代を気にせず本を買へるやうになれると思ってゐたのだが、全然そんなことにはならなかった。いつでも書籍購入費用は気になって仕方がない。はやく好きなだけ本を買へる金持ちになりたいものだ。

 私が金持ちになるときまで本屋は残ってゐるだらうか。数年後には本は電子書籍になってしまったりするのだらうか。なかなかならないやうな気もする。音楽と比較するとレコードからCDに変はったときにはCDの規格は一種類だったからよかった。あるレコード会社から出してゐるCDは別の会社と同じCDプレーやで再生できないとかいふことはなかった。CDからダウンロード購入が主流になってくるときには、どちらも再生装置で音を出すといふところは同じで、ファイル形式と保存媒体が違ふだけなのだが、本の場合、紙にインクで印刷されたものと、電子機器で文字等を表示させるといふのはずいぶん違ふ。会社ごとにも違ふ。だから、さう簡単には紙の本を売る書店はなくならないと思ふ。過去の蓄積も大きいし。


2月2日(木)

 Scott Westerfeld Behemoth (Simon and Schuster) [Amazon.com]を読み始める。『リヴァイアサン』の続きなので読みやすい。10%ほど進んだ。

 この頃は英語の本はもうKindle(あるいはiPad)でないと読む気がしなくなってきてゐる。リサ・ゴールドスタインもすぐに紙版を買はずにKindle版が出るまで待てばよかった。

 Amazon.comで、
○Lavie Tidhar The Great Game (Andy Robot, Jan 2012) [Amazon.com, Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
を購入。Kindle版。三部作の第三部だがまだ一冊も読んでゐない。

 一昨日註文したThinkPad USB トラックポイントキーボード(英語) が届いた。早速Mac miniで使ってみる。素晴らしい、これは素晴らしい。キーボードからほとんど手を動かさなくていい。詳細は別館の方に書いたが、これで肩の痛みが少しづつ軽減されるのではないかと密かに期待してゐる。しかし、これで仕事がどんどん捗るといふやうなことはあまり期待できさうにもない。


2月1日(水)

 石渡嶺司・山内太地『アホ大学のバカ学生』(光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]読了。題名は莫迦っぽいが、中身は今の大学の現状を真面目に取材して紹介してくれるものになってゐる。本書のまへがきでにもあるやうに、昔から「今の若い者」は莫迦だった。だから、今の大学生が莫迦だと云はれても仕方がないし、あまり意味もないやうな気がするが、大学の進学率が上がって少なからぬ大学が定員割れを起こしてゐて、選抜されずに入学してくる学生のいる大学があるといふのは、昔は決してなかったことなのだ。昔から云はれてゐたぢゃないかで済む話でもない。最初に学生の莫迦さ加減、次ぎに大学の莫迦さ加減を紹介した後に、大学が取り組んでゐるさまざまな改革や対策を紹介してゐる。この本を読んだだけで何かが解決する訳ではないが、何をどう考へなければならないのかといふことの糸口は提供してくれてゐるやうな気がする。一応、私も何かを考へなければならない立場なのだらう。

 明日から何を読むか考へながら寝よう。


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