1月30日(土)

 マーク・ホダー『月の山脈と世界の終わり(上・下)』(金子司訳/東京創元社)ご恵贈賜りました。ありがたうございました。バートンが主人公の三部作完結篇。

 丸善丸の内本店で本を購入。
●トラヴィス・マクデード『古書泥棒という職業の男たち』(矢沢聖子訳/原書房)
●カレン・ラッセル『レモン畑の吸血鬼』(松田青子訳/河出書房新社)
『生命系のための有機化学 I 』(裳華房)
●工藤一秋・渡辺正『有機化学』(化学同人)
●トム・ヒレンブラント『ドローンランド』(赤坂桃子訳/河出書房新社)
●『生命情報処理における機械学習』(講談社)
以上六冊。

 オークションで落札した1957年のエラリイ・クイーンズ・ミステリマガジン11冊が届く。目的は3月号のダンセイニ「世界の涯にて」(深井淳訳)。ジョーキンズ作品なのだ。

 Amazon.co.jpで、Kindle本、
●澁澤龍彦『高丘親王航海記』(文春文庫)[Amazon.co.jp
を購入。

 ミステリマガジン三月号を購入。「千野帽子の幻談の骨法」を読まうと思って(今まで読んでなかったけど)。フィクションの中の「現実世界」について、架空紀行・ユートピア旅行記のメッセージ性を強めていくところ、その一方で近年盛んになる現実世界と固有名を共有しない虚構世界など、この辺りの話はもっとじっくり書かれたものも読みたい。

 ゴールドスタインを読みつつ、『日本幻想文学集成三二 室生犀星』(国書刊行会)を読んでみたりする。


1月27日(水)

 丸善丸の内本店で本を購入。
●小西甚一『国文法ちかみち』(ちくま学芸文庫)
●種村季弘『贋物漫遊記』(ちくま文庫)
●松山巖『乱歩と東京』(ちくま学芸文庫)
●ジュリアン・バーンズ『アーサーとジョージ』(真野泰・山崎暁子訳/中央公論新社)
真ん中の筑摩書房の二冊は、MARUZENジュンク堂オリジナル復刊企画。

今日届いた本。
Quick Leather Binding (keith smith books, 2002)
Amazon.comから。私が作りたいやうな本ではなかった。残念。

 三月に人前で話をしなければならなくなりさう。怖い。

『イギリス英語は落とし穴だらけ』最後まで読んだ。犬にも上流階級向け、それ以外といふふうに分かれてゐるとは知らなかった。とにかく、このイギリスのいぢわるな感じを読み取れるやうにしなければと思った。いい本だったが、帯の「脳がよろこぶ〈教養図書〉」だけはばかっぽい。

 少しづつ読んでゐたサキ『けだものと超けだもの』(和爾桃子訳/白水社)がやうやく終はった。どれもこれもいぢわるな感じが心地よい。「開けっぱなしの窓」は高校生のときに英語の副読本か何かで読んだ。ゴーリーの挿絵の入ったドイツ語版も註文してしまった。

 といふのは実は前回書いた三冊。


1月24日(日)

 また一週間経ってしまった。もっと気軽に書く方法を考えなくては。Twitterがいけないのだらうか、やはり。

 今週買った本。
●ウィリアム・ウィルフォード『道化と笏杖』(高山宏訳/白水社)
●シャーリイ・ジャクスン『日時計』(渡辺庸子訳/文遊社)
●フランク・ハーバート『デューン 砂の惑星[新訳版]上』(酒井昭伸訳/ハヤカワ文庫SF)
●フランク・ハーバート『デューン 砂の惑星[新訳版]中』(酒井昭伸訳/ハヤカワ文庫SF)
●フランク・ハーバート『デューン 砂の惑星[新訳版]下』(酒井昭伸訳/ハヤカワ文庫SF)
●スティーブ・モリヤマ『イギリス英語は落とし穴だらけ』(研究社)
●滝田佳奈子『気持ちが伝わる! ドイツ語リアルフレーズBOOK』(研究社)
Making Handmade Books (Lark, 2010)
Buchbinden - vim Handwerk zur Kunst (Haupt, 2010)
最後の手製本の本はうっかりドイツ語を買ってしまったが、英語からの翻訳だった。失敗。

 Abebooks.comで検索して、ベルリンのmedimopsに、3冊本を註文。
○Saki Die offene Tür. Ausgewählte Erzählungen
○Lord Dunsany Smetters erzählt Mordgeschichten
○Lord Dunsany Die Königstochter aus Elfenland
サキのは、ゴーリイの挿絵が目当てで。同じ書店で何冊も買えば送料は安くなるかと思ったが、どうやらさういふことはなささうだ。

 アリソン・グッドマン『イオン 上・下』(佐田千織訳/ハヤカワ文庫FT)ご恵贈賜りました。ありがたうございました。


1月17日(日)

 今年になってほとんどこの日記が書けてゐない。これは困った。ここに記録した本を検索して、自分が同じ本を二度買はないやうにしてゐるのだから。この記録を続けることでどれだけの無駄な書籍購入費を避けられたことか。これから毎日ちゃんと記録しよう……といつも思ふのだが、この有り様である。

 まあ、日々のできごとはTwitterに書いてしまふからだらう。疑問を書くとすぐに誰かが教へてくれるからTwitterは便利である。ここに疑問を記してもなかなか教へてくれる人はゐない(たまにはゐる)

 前回以降買った本。
●ファー・インク編・著『InDesign/Illustratorで学ぶレイアウト&ブックデザインの教科書』(ボーンデジタル)
『美篶堂とつくる美しい手製本: 本づくりの教科書 12のレッスン』(本づくり協会監修/河出書房新社)
●ポール・オースター『オラクル・ナイト』(柴田元幸訳/新潮文庫)
●日本SF作家クラブ『あしたは戦争』(ちくま文庫)
●ロバート・エイクマン『奥の部屋』(今本渉訳/ちくま文庫)
●綾辻行人『怪談専門誌 幽 VOL.22』(角川書店)
●ジェニファー・フェナー・ウェルズ『異種間通信』(幹遙子訳/ハヤカワ文庫SF)
●サキ『けだものと超けだもの』(和爾桃子訳/白水社)
このリストを作るのにISBNからPHPスクリプトでAmazonデータベースを照合するやうにしてゐたのだが、うっかりPHPを7にアップグレードしたら動かなくなった。悲しい。

 外国からいろいろ本が届いたのだが、書いてゐる余裕がない。註文した記録があるからいいだらう。

 洋書とKindle本の購入記録はまた明日以降。ちゃんと書けるだらうか。

 読んだ本の記録はもう書けない。忘れてしまった。

 この日記を書かなくなると歴史的仮名遣ひを忘れてしまひさうだ。ちゃんと書くやうにしよう。


1月13日(水)

 大変だ。もう十日も書いてゐない。買った本も記録してゐない。こんなことではいけない。


1月2日(土)

 高原書店にから、『英国の世紀末』(新書館)が大晦日に届いた。早い。

 そして、ヨンネ『はじめて手でつくる本』(X-Knowledge)を参考にしながら豆本の糸かがりの練習をして年を越す。

 WEB本の雑誌で、杉江松恋さんが【今週はこれを読め! ミステリー編】で、『ウィスキー&ジョーキンズ』を紹介してくださいました。感激してゐます。→世界を股にかけた男の奇想天外幻想譚『ウィスキー&ジョーキンズ』

 Abebooks.comで検索して、各国各地の書店にフィオナ・マクラウドの本を註文。
Where the Forest Murmurs
St Bride von den Inseln
The Wayfarer
Wind und Woge. Keltische Sagen
ドイツ語二冊、英語二冊。内容としてはすでに持ってゐるものが多い。でも、それでいいのだ。

 ジョン・ウィリアムズ『ストーナー』(東江一紀訳/作品社)読了。つらい本を読んでしまった。読んでよかった本であるし、これが自分の読書体験を豊かにしてくれたことは間違ひない。しかし、つらく寂しい本である。


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