12月30日(日)

 今週買った本。
『エレガントなSciPy』(O'Reilly)
●ウィリアム・ギャディス『JR』(木原善彦訳/国書刊行会)
●ローズマリー・ジャクスン『幻想と怪奇の英文学III 転覆の文学編』(下楠昌哉訳/春風社)
 はこれまでの論文集とは異なり、ジャクスンの『幻想文学——転覆の文学』のみ収録されている。
『中国SF作品集(日文版)』
 を東方書店に註文。
●那谷敏郎『魔の世界』(講談社学術文庫/2003年)
 を〈日本の古本屋〉で検索して荻窪のアカミミ古書店に註文。ジャーゲンの資料である。
 これで今年の本の購入は最後である。何冊になったのかは明日報告できると思ふ。

 乾石智子『青炎の剣士』(東京創元社)ご恵贈賜りました。こちらは〈紐結びの魔道士〉三部作完結篇。

 廣嶋玲子『妖怪奉行所の多忙な毎日』(創元推理文庫)ご恵贈賜りました。〈妖怪の子預かります〉の第7巻。

 アンドレイ・サプコフスキ『ウィッチャーIV ツバメの塔』(川野靖子訳/ハヤカワ文庫FT)ご恵贈賜りました。

 SFマガジン2月号ご恵贈賜りました。これが噂の百合特集か。ヒューゴー賞/ネビュラ賞受賞作品も掲載されてゐる。

 シャーロット・ジョーンズ『エアスイミング』(小川公代訳/幻戯書房)を訳者の小川公代さんからご恵贈賜りました。ありがたうございました。
 精神異常者として収容施設に入れられた二人のつらく苦しい話だった。登場人物はこの二人しかいない。ドータとペルセポネーとドルフとポルフである(これで二人)。想像力で生き延びようとするが、悲しい状況は変わらないのだ。社会的規範から逸脱しただけで、あるいは産褥期鬱病というような理由で精神病院に収容される女性たちがたくさんいた時代もあったという。本書の登場人物もそうなのかも知れないし、あるいは少しおかしいのか弱いのか。泡立て器の辺りは少し変である。
 予想以上に辛い話だったが、読んでよかった。


12月23日(日)

 今週買った本。
●ステファン・グラビンスキ『不気味な物語』(芝田文乃訳/国書刊行会)
●コニー・ウィリス『クロストーク』(大森望訳/早川書房)
 日本の古本屋で検索して、古書ワルツに、
『フォークナー全集1 詩と初期短篇・評論』(冨山房/1990年)
を註文。以上3冊のみ。

 A Clossarial Index to the “Biography of the Life of Manuel” by Julius Lawrence Rothman (University Microfilms International, 1977) が届いたのだが、タイプ原稿のマイクロフィルムからコピーして製本したもので、実に読みづらい。が、今回はこれしかなかったから仕方がない。が、しかし……

 キャベルのThe HIgh Place (McBride, 1923) が届いて、これでパペの挿絵入り〈マニュエル伝〉(仮)は揃ったのではないだらうか。この巻のパペの挿絵は細密に描かれてゐて特別味はひ深い。買ってよかった。Something About Eve(Ballantine Adult Fantasy Books 版)も届いて、ユニコーン印のマニュエル伝は揃ったやうな気がする。


12月16日(日)

 先週の日曜日は出勤しなければなかったので、二週間も空いてしまった。

 今月に入って買った本。
●トマス・マロリー『アーサー王物語 I 』(井村君江訳/筑摩書房)
●トマス・マロリー『アーサー王物語 II 』(井村君江訳/筑摩書房)
●トマス・マロリー『アーサー王物語 III 』(井村君江訳/筑摩書房)
 ジャーゲンの資料として。アーサー王の登場人物がかなりたくさん出てくる。確認するのが大変である。
●アンジェラ・カーター『ホフマン博士の地獄の欲望装置』(榎本義子訳/図書新聞)
●J・D・サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(村上春樹訳/白水社)
 これは映画「ライ麦畑の反逆児」を観るために。試写会で観たのだが、読んでおいてよかったと思った。あのときのあの言葉がここに! と気づけなかったら面白くない。『ナイン・ストーリーズ』も読んでおいた方がよかったんぢゃないかと思った。
●レオ・ペルッツ『どこに転がっていくの、林檎ちゃん』(垂野創一郎訳/ちくま文庫)
●キム・ニューマン『モリアーティ秘録(上・下)』(北原尚彦訳/創元推理文庫)
●キム・ニューマン『モリアーティ秘録(上・下)』(北原尚彦訳/創元推理文庫)
●アレイスター・クロウリー『魔術 理論と実践』(国書刊行会)
 ジャーゲンの資料として。クロウリーの儀式そっくりの場面がある。
●北野勇作他『万象』(惑星と口笛ブックス)
●ロバート・A・ハインライン『ヨブ』(斎藤伯好訳/早川書房/1986年)
 持ってゐるのだが、もう一冊。読むために。場合によっては解体してでも読むために。この本、原題はJob: A Comedy of Justiceなのだが、ジャーゲンの原題がJurgen: A Comdey of Justiceなのだ。だから読むのだ。

 その他、Night Land Quarterly vol. 15(特集は「海の幻視」)も購入。

 ショーニン・マグワイア『トランクの中に行った双子』(原島文世訳/創元推理文庫)ご恵贈賜りました。『不思議の国の少女たち』の続き(といっていいのかな)。

 M・P・シール『紫の雲』(南條竹則訳/アトリエサード)ご恵贈賜りました。

 ジェフリー・フォード『言葉人形』(谷垣暁美編訳/東京創元社)ご恵贈賜りました。だいたい読んだことのある作品だが、少なくとも二つは読んでいないものもある。読むのが楽しみである。

ジェイムズ・P・ホーガン『火星の遺跡』(内田昌之訳/創元SF文庫)ご恵贈賜りました。

 ジョーン・リンジー『ピクニック・アット・ハンギングロック』(井上里訳/創元推理文庫)ご恵贈賜りました。何でこんなに長い片仮名の邦題なんだらうと思ったら、映画のタイトルが「ピクニックatハンギングロック」なのか。

『一万年の午後』(東京創元社)ご恵贈賜りました。創元って、Genesisといふ意味だったのか。

 以前註文した本が全然届かないので、
○Julius LawrenceRothman A Glossarial Index to the Biography of the Life of Manuel
を再度別のところに註文。1954年の本の復刻版。

 前に註文したのが何とパペの挿絵の入っていない本で、パペの挿絵を揃へようとしてゐるのに、これでは意味がないではないかと、かっとなって再度別のところに註文。
○James Branch Cabell The Hight Place
 なのだが、書店の内容紹介に「Limited to 2,000 copies of which this is 1845.」とあって、いくら何でもこれは間違ひだらう。ジェイムズ・ブランチ・キャベルは1879年生まれだから。


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