6月30日(日)

 今週買った本。今月最後の週である。
●サキ『ウィリアムが来た時』(深町悟訳/国書刊行会)
●キャサリン・M・ヴァレンテ『パリンプセスト』(井辻朱美訳/東京創元社)
●スティーヴン・ミルハウザー『私たち異者は』(柴田元幸訳/白水社)
●ジャスパー・フォード『雪降る夏空にきみと眠る(上)』(桐谷知未訳/竹書房文庫)
●ジャスパー・フォード『雪降る夏空にきみと眠る(下)』(桐谷知未訳/竹書房文庫)
 さらに、持ってゐるけれどもKindle版を二冊。
●ギョルゲ・ササルマン方形の円(住谷春也訳/東京創元社)
●イタロ・カルヴィーノ見えない都市(米川良夫訳/河出文庫)

 ギョルゲ・ササルマン『方形の円』(住谷春也訳/東京創元社)読了。36の都市にまつはる短い話が収められてゐる。都市とか巨大な建築物が生れたり滅んだり甦ったりする話を読むのは人間のちまちました話を読むより面白かったりする。人間も出てくるけど。
 特に気に入ったのは「オリュンピア」。何となくダンセイニっぽい感じがしないだらうか。もう一つ気に入ったのは「サフ・ハラフ(貨幣石市)」。渦を巻いて中心部へ向かふ道のある巨大建築物の話だが、人間が出て来るのだ。

 今月は和書を18冊買っただけ。洋書を買はなかった。どんどん本を買はなくなってきてゐる。


6月23日(日)

 今週買った本。
●北村紗衣『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』(書肆侃侃房)
●ギョルゲ・ササルマン『方形の円』(住谷春也訳/東京創元社)
●垂野創一郎編訳『怪奇骨董翻訳箱 ドイツ・オーストリア幻想短篇集』(国書刊行会)
『コーラン 上』(井筒俊彦訳/岩波文庫)
『コーラン 中』(井筒俊彦訳/岩波文庫)
『コーラン 下』(井筒俊彦訳/岩波文庫)
コーランはKindle版で。今、訳してゐる作品の資料として。

 SFマガジン8月号ご恵贈賜りました。特集は「『三体』と中国SF」。

 ジェフ・ヴァンダミア『ワンダーブック』(朝賀雅子訳/フィルムアート社)。


6月16日(日)

 今週買った本。
●ホルヘ・カリオン『世界の書店を旅する』(野中邦子訳/白水社)
●皆本晃弥『ティーチング・ポートフォリオ導入・活用ガイド 』(近代科学社)
今週はこれだけか……。

 今週は、35年くらゐ前から大変お世話になってきた方が亡くなったので、気分が沈んでゐます。


6月9日(日)

 今週買った本。
●中島京子夢見る帝国図書館(文藝春秋)
●津原泰水『ヒッキヒッキーシェイク』(ハヤカワ文庫)

●ハーラン・エリスン編『危険なヴィジョン〔完全版〕1』(伊藤典夫他訳/ハヤカワ文庫)
帝国図書館はKindle版で。

 Night Land Quarterly Vol. 17 ケルト幻想も買った。

 フェルディナント・フォン・シーラッハ『刑罰』(酒寄進一訳/東京創元社)ご恵贈賜りました。感謝申し上げます。

 廣島玲子『弥助、命を狙われる』(創元推理文庫)ご恵贈賜りました。感謝申し上げます。

 フェルディナント・フォン・シーラッハ『刑罰』読了。裁判に関係する短篇集だが、人生うまくいかない登場人物ばかりなので辛く感じる作品が多い。元気が出る話ではないが、忘れ難い話ばかりである。読んでよかった。

 今週は新仮名でも旧仮名でも同じ文字になる文章にしてみた。今回はどちらで書いたか判らないのだ。だから、何? だけど。


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