吸血鬼短篇を一つ読む。A. R. Morlanという人の--And the Horses Hiss at Midnightという作品。Love in Veinという吸血鬼アンソロジーに収録されたものを、1995年の年刊ファンタジイ傑作選で読んだ。これもよく解らないのだが、なかなかいいかも知れない。
FinderPop 1.5.6とNet-Print 8.0.4というfree wareおよびPut Away CMM 2.0というsharewareを見つけて感激する。もうこれがなかったらMacintoshは使えない。でも、こいつらの一つ、あるいは総てのせいでNisusWriterの具合が悪くなったようだ。
図書館流通センターから本が届く。井村恭一『ベイスボイル・ブック』新潮社、池上永一『風車祭』文藝春秋、『書物の王国6 鉱物 』国書刊行会、『書物の王国7 人形』国書刊行会、H・フレデリック・ブラン『眠りの帝国』新潮社の五冊。昨年12月20日註文だから随分かかったものだ。
ブルース・スターリング『ホーリー・ファイアー』(アスペクト/2600円)を訳者の小川隆さんから頂く。帯などで1000枚というのが随分強調されているのがおかしい。このところ読みたい本がたまって大変である。まあ、今に始まったことではないか。
吸血鬼短篇を二つ読む。VAMPIRE STORIES ed by Richard Dalby (Castle Books/1993)に収録されているSAINT SEBASTIAN AND THE MONA LISA by A.F. KiddとQUIET IS THE NIGHT by Jessica Palmerである。前者は中世イタリアの教会に描かれたフレスコ画に封じ込められた吸血女の話で、後者は城のような豪邸に住む金持ちの娘が横暴な父親を殺してしまう話で、どちらもつまらない。些か古風な凡庸な吸血鬼短篇だ。やはりキャディガンかジーターか。
図書館流通センターから本が届く。アレクサンドル・グリーン『深紅の帆』フレア文庫、 パトリック・シャモワゾー『テキサコ 上・下』平凡社、井上ひさし『本の運命』文藝春秋、加納朋子『ガラスの麒麟』の5冊。まずはアレクサンドル・グリーンからだろうか。しかし、今は吸血鬼短篇を読まねばならない。
吸血鬼短篇はローバート・ホールドストック&ギャリー・キルワースThe Ragthornを三分の一ほど読んでみる。書き方は極めて古典的。イギリスの田舎で中東から運ばれた遺跡の一部の碑文に興味を惹かれてイラクの発掘現場まで行き、そこで(そして本国イギリスでも)怪異に遭遇するという話が日記の抜粋という百年ほど前に流行ったような形式で書いているのだ。編者の紹介文には形式は集中最も古典的だが登場する吸血鬼は古典的という言葉からはほど遠いと記しているが、この雰囲気ではTalkingHeadsには似合うまい。
久しぶりに早起きをして、三時からSFマガジンの原稿を書く。日曜日に送ったファンタジイ評の書き直し。と云っても一行だけだが。続いて、SF Scannerの原稿に取り掛かり、ほぼ終了。後は読み直して送信するのみ。しかし、読み直す時間がないので、これは今晩か明日早朝となるであろう。吸血鬼アンソロジーを手に取って出勤。
昨日見つけたOriental Expressが諦めきれず、今度はScriptSwitcher8で使用言語を英語に設定してから、Oriental Expressで個別に日本語表示を設定すればいいのではないかと思いついたのだが、アプリケーションを個別に設定するのがうまくできない。時間の無駄なので、こういうくだらないことはもうやめようと心に決める。でも、このPanYa Inc.のPanALE Installerというのを使うと、Language Kitを買わなくても日本語、中国語、韓国語が使えるようになるようなのだ。私の理解に間違いがなければ、これは面白い。しかし、私は中国語、韓国語は読み書きができないので利用することは当分ないと思う。でも、異なる言語が使えると聞くとそれだけで何だか嬉しくなり試したくなってしまうのだ。
大学当時の同級生が熊本に用事があって福岡を通るということでわが家に寄ったため、私にしては夜が遅くなる。妻と共に(妻と私は大学の同級生なので、共通の知人という訳だ)彼女を空港へ送って行ってから、SF Scannerの原稿を書き終え送信。粗筋は解りにくく、ただ誉めまくるだけの文章となってしまったような気がする。
パット・キャディガンのHome by the Seaを読む。終末を迎えている世界の吸血鬼の話である。結局何なのかよく解らないのだが、なかなか雰囲気はよさそう(甚だいい加減な判断である)。
早起きしてSF Scannerの原稿を書こうと思っていたが、寝坊してしまう。吸血鬼小説のアンソロジーを手に取って出勤。
午後、献血をする。私は血が出るのが遅いので、400ml出すのに20分近くかかる。暇なので本を持っていこうと思うものの、今日は吸血鬼小説のアンソロジーしか持っていない。血を抜きながら血を吸われる話を読むのはやめておく。ジーターの短篇は気持ち悪かった。血を抜きながら読まなくてよかった。
Oriental Expressという面白いフリー・ウェアを見つける。Macintoshにおいて英語のシステムにJapanese Language Kitなどを用いて日本語を使えるようにしても、当然のことながらメニューやフォルダ名は英語のままで日本語は使えないのだが、こいつを入れるとあたかも日本語のシステムがインストールされているかのような姿になってしまうのだ。先週末に職場の日本語版MacOS8で動いているPowerMacintosh7600/200にMacOS8.1Updaterをインストールしたら、メニューや一部のフォルダ名が英語になった。さほど不便はないが、不満を訴える人もいるかも知れないし、私が怪しげな操作でUpdaterをかけたことが明白になっていることがちょっと嫌だった。そこで、このOriental Expressをインストールしたら、あ〜ら不思議、あっという間に日本語版MacOS8.1もどきが出来上がったのだった。これなら誰にも気づかれまいと喜んだが、英語のアプリケーションのメニューやフォントも日本語化されてしまい、動作に支障が生じるものがあったので、やむなく外す。
SFマガジン4月号のファンタジイ評を書く。ベン・オクリ『見えざる神々の島』、デイヴィッド・プリル『葬儀よ、永久につづけ』、須永朝彦編『日本幻想文学全景』、ロバート・ジョーダン『竜王伝説3 金の瞳の狼』の四冊。ファンタジイとは言い難いものも入っているが、今月は翻訳ファンタジイが少なかったので苦肉の策である。思いの外時間がかかり、夕方送信。続いてSFScannerの原稿に取り掛かるが、書き終えることは出来なかった。
SFマガジン3月号着。1997SF回顧マイ・ベスト5を眺めて、『マンボ・ジャンボ』を途中でやめてしまったのは大きな過ちだったのかも知れないと反省する。
東京創元社からデイヴィッド・プリル『葬儀よ、永遠につづけ』(赤尾秀子訳/2300円)が届く。久しぶりの<海外文学セレクション>ではなだろうか。手に持った感じが軽い。この本、3年ほど前に英語で読んでいる。まさかこれが日本語で出るとは思わなかった。別の世界のアメリカの葬儀業界小説である。遺体処理パルプ雑誌に読み耽り独学で遺体処理技術を身に付けてしまった天才少年が主人公だという実におかしく楽しい話だ。既に内容は解っているので、細部を思い出すために大急ぎで読み終える。
Mike ResnickのWIDOWMAKER REBORNはやっと三分の二。遅すぎる。あまりにも遅すぎる。
知らない人から電子メールが届いているのでまた怪しいねずみ講の勧誘かなにかかなと思ったら、Adder's Choice Bookstore'sの人からだった。URLが変更になっているので、リンク先を更新しておいてくれとのこと。どうしてヨーロッパの人が私の書店リンク集を知っているのだ。日本語が読めるのか。まあ、読めなくても検索すれば出てくるだろうけれど。
昨日の訪問者はやはり宅配便だった。図書館流通センターからの荷物だったのだが、今回は発送の連絡がなかった。あれば寝るのを遅らせて待っていたのに。バッハ全集と『岩波講座言語の科学 3 単語と辞書』である。早速、バッハ全集を聴き始める。
Locus1月号(今頃一月号? なんだか遅すぎるような気がする)着。読む時間がなく、すぐに寝る。
TalkingHeadsの鈴木氏からメールがあり、吸血鬼ものの未訳短篇でいいものがないかと訊ねられる。私に訳させてくれるなら調べようという図々しい返事を出したら、それならさせてやろうと云ってくれた。でも、19世紀ロンドンの吸血鬼の話はお呼びではないようだ。
夜ベッドに入った瞬間、ドアを叩く音がした。宅配便だろうか。妻も私も眠ったふりを続ける。早寝早起きはこういうときに些か困る。
ベン・オクリ『見えざる神秘の島』読了。今一つぴんと来ない。今月は図書館流通センターに註文した本が全然来ないので、SFマガジンのファンタジイ評で取り上げるものが他にないのだ。
MacOS8.1が出ているということで、早速ダウンロード。職場で2時間近くかかってしまう。自宅にMOドライブがないので、器機を拝借して帰宅。インストールしようとしたら、ディスクを忘れてきたのに気付く。己の愚かさを呪いながら、自宅で再度ダウンロード。今度は一時間で完了。そして、無事にインストール。どこがどう変わったのかまだ解らない。Performa6400で起動に30秒待たされるのはなくなったようだ。
大学生協にて『エンデ全集 メルヒェン集』岩波書店・2800円を一割引で購入。
冬樹蛉さんのページで「元旦」という言葉の使い方を読んで、そういえばそうだったかなあなどとぼんやり考えていていたとき、ふと気になって自分の元日の記述を読むと、元日を平気な顔をして元旦を書いているではないか。恥ずかしいのでこっそり書き換えておく。
来月15日の東京の宿泊場所を探す。埼玉に実家があるのだが、そこに泊まると翌日出勤できないので、羽田空港から始発便に乗れる宿を探す。中目黒にある文部省共済の一泊3200円というところに電話をしたが、既に満室。仕方なくWWWで探して蒲田で一泊6400円というところで妥協する。宿を決めたということで、次は航空券である。日本航空で予約しようと思ったら、何と28日前を過ぎていて前割り28が買えないではないか。土曜日に確認したときには買えたのに。帰りの航空券だけ購入。13600円である。あと三日早く葉書が届いていたら、と思ったが、考えてみれば宿を探すのに月曜まで待つ必要はなかったのだった。何となく公務員共済の宿だから土日は予約できないだろうと思ってしまったが、公務員とはいってもホテルである。土日が休みの筈がない。
福岡三越に入っている八重洲ブックセンターへ初めて行く。天神に大型書店が乱立するようになったが私の生活には殆ど影響がないのは、天神が私の自宅と職場の間にない(つまり通勤経路にない)からだろう。天神の書店案内が置いてあったのでもらって眺めてみると、各店とも工夫を凝らして自分の存在を訴えているようだが、その中に「書棚を低くして間の通路を広くとって圧迫感をなくす」というのがあった。通路を広くとるというのは納得できるが、書棚を低くするというのは私の趣味とは合わない。どーんと天井までの書棚に本が詰まっていればそれだけで感激していっぱい本を買ってしまいそうなのだが。まあ、私の趣味に合わせて書店を設計しても売り上げは伸びないだろう。この八重洲ブックセンター福岡店は壁際の書棚だけは天井までぎっしり本が並んでいて気持ちがいい。早速本を4冊(少ない!)購入。
アイスキュロス『縛られたプロメテウス』岩波文庫・360円
ベン・オクリ『見えざる神秘の島』青山出版社・1700円
須永朝彦『日本幻想文学全景』新書館・3200円
日本語学1月号・明治書院・780円
アイスキュロスは、プロメテウスが出てくるイギリスの短篇の翻訳の資料として。どうやら今年中には出るらしい。ぱらぱら中を覗いてみるが、訳した短篇をすっかり忘れてしまっているので、役立つかどうかはよく解らない。日本語学はうわさの特集である。噂の発生と伝播は実に興味深い。『日本幻想文学全景』には感激する。20年前にこの本に出逢いたかった。しかし、20年前なら買えなかったかも知れない。
あまり本の読めないいつもの土曜日である。娘が人形の家で遊んでいる。私を何度も誘うが、私は人形遊びなど真っ平御免である。人形遊びは嫌いだと冷たく断り続ける。娘が泣いて怒っても断る。冷たい父親である。やがて、妻と娘は人形の家の書棚に収める本を作り始めた。段ボール紙を2センチ四方に切って、色紙を張り付けた外見だけの紙片である。それを見ていた私は思わず云ってしまった。「本物の本を作ってやる」 私は俄(にわか)豆本職人となって製作に取り組み始めた。中身は「ヨハネによる福音書第一章」である。「始めに言葉があった・・・」という奴だ。Performa6400の中には英語版しか入っていなかったので、英語で印刷。しかし、Adobe PageMakerでの印刷面の設定が今一つよく解らない。仕方なく袋とじ印刷で妥協する。5ポイントの字は日本語では読めないかも知れないが、わが家のプリンタでも英語なら読める字を印刷できる。数時間かかって縦2センチメートル横3センチメートルで約40ページの本を造る。栞紐や花布まである立派なハードカバーである。娘は一応「凄いねえ」と感激してくれる。5歳でも少しは親に気を使うのだ。それでも人形の家の書棚に収めてそれでおしまいである。
ウィリスとスタージョンの本をWeinberg Booksから買おうか買うまいか迷っていたが、どう考えてもAmazon.com Booksから買う方が安い。15年以上のつき合いだが申し訳ない、もう註文はしないことになろう。
「結婚報告会のお知らせ」という葉書が届く。2月15日に原宿であるそうだ。うーむ、ちょっと遠いが出席の方向で検討しよう。でも、五時まで暇を持て余しそう。
休日は本が読めない。Mike ResnickのWIDOWMAKER REBORNは今120ページ辺り。前巻より面白いが、前巻の内容を忘れてしまっているので戸惑うところもある。
今日は成人の日なのだそうだ。何でこんなことをするのか私にはさっぱり解らない。成人式など時間と金の無駄じゃないかと思うのだが。15年前、当然私は行かなかった。
Weinberg Booksのカタログを見ていたら、スタージョンの全集とコニー・ウィリスの本が欲しくなってしまう。カタログはこのように出ていることに気付かなかったものを発見できるという利点があるのだが、今回欲しくなってしまったこの2冊を買ったとしても、果たして将来読むのかというと極めて疑わしい。ただ、読みもしない本を買うだけのことだと云われたらそれまでだ。
今年になってからWeinberg Booksからカタログが届いていない。そういえば2ヶ月註文しなかった訳だが、それだけでカタログ送付先名簿から抹消されてしまうのだろうか。そんな狭い料簡の店ならそれで結構だ、ということでAmazon.com Booksに本を註文する。
Black Glass : Short Fictions; Karen Joy Fowler; $16.10
Dog in the Manger; Mike Resnick; $10.36
Kissing the Beehive : A Novel; Jonathan Carroll; $16.07
One Day Closer to Death : Eight Stabs at Immortality; Bradley Denton; $16.77
Sleep No More (Pocket Classics); L. T. C. Rolt; $7.16
以上5冊で$66.46、これに送料手数料が$13.75加わり、合計$80.21である。毎月のカタログは意外な本を発見する喜びもある反面、ついつい余計な本を註文してしまうという欠点もある。Weinberg Booksの場合、もう15年以上の付き合いだし、Weird Tales関連の本には著者の署名がおまけでついていたり、本の内容紹介が書いてあるので註文の際の判断材料にもなるなど、縁が切れてしまうのは些か寂しいものの、Amazon.com Booksはハードカバーの割引率が大きい、古い本からこれから出る本まで註文できる本の範囲が広い、などの利点があるので、これからは本当に欲しいと思う本だけを買うことにしよう。円も安くなってしまったことだし。
そう思って職場から註文手続きをして帰宅したら、Weinberg Booksからカタログが届いていた。中は明日読むことにする。
WIDOWMAKER REBORNを手にとって出勤。『マシアス・ギリの失脚』がまだ途中なのだが。
言語2月号が届く。今月の特集は「読む」なので殊更興味深い(まだ殆ど読んでいないけれど)。「ら抜き言葉」についての記述も(特集ではない)あったが、その中で引用されていた調査結果が些か古い(1981年)のが残念であった。
図書館流通センターに本を註文。
アレクサンドル・グリーン『深紅の帆』フレア文庫/524円
パトリック・シャモワゾー『テキサコ 上・下』平凡社/各2400円
井上ひさし『本の運命』文藝春秋/952円
加納朋子『ガラスの麒麟』講談社/1600円
以上5冊、合計7876円で、これに消費税が加わる。
『岩波講座言語の科学 5 文法』読了。国文法の歴史が面白い。なるほどと納得できたことがいくつかあった。
Amazon.com BooksよりMike ResnickのWIDOWMAKER REBORNが届く。同時に註文したものが発行中止になり、たった一冊で到着することになったものだ。久々のレズニックなのでちょっとわくわくする。
土曜日はあまり本が読めない日なので、書棚を作ることにする。しかし、床をこれ以上書棚で占有することは許されない状況だ。既に設置済みの書棚と天井の間に棚を増設する。板を買ってきて、鋸で切り、木ネジ(念のため記しておくが、木製のネジのことではない。木にねじ込むためのネジである)で組み立てる。私を知っている人は、鋸で板を切るなどと云うと驚くのだが、それくらいのことは出来るのだ。妻でさえ結婚するまでは「この人は箸より重いものは本しか持ったことがないのではないかと思っていた」と云うほどである。3時間ほどでできあがり(本当はもっと早く作れるのだが、娘が手伝おうとするので随分邪魔された)、既設の書棚の上に載せ、万一の場合にも落ちてこないように壁や書棚に留める。これで、60cm(高さ25cm)の棚が4段、50cm(高さ50cm)の棚1段(共に奥行き30cm)の書棚が新たに確保できたことになる。出来映えをほれぼれと眺めて夜を過ごす。読みかけのまま放っておいた『岩波講座言語の科学 5 文法』を久しぶりに手に取って出勤。前半の様々な文法を紹介するところは些か難しい。
来週から2年間アメリカで研究をすることになっている人を送りだす職場の宴会がある。私はアメリカはもうこりごりである。また頭痛が始まるのではないかと恐る恐るビールを口にする。どうやら大丈夫のようだ。
妻に頼んでいたウィルキー・コリンズ『夢の女・恐怖のベッド 他6篇』(岩波文庫・中島賢二訳・660円)を受け取る。
「言葉」のメーリングリスト参加希望者が5名を超えたのでようやく発足。現在6名。
池澤夏樹『マシアス・ギリの失脚』を読みながら出勤。
「言葉」のメーリングリスト参加希望者は現在4名。目標まであと一人である。受け入れ態勢が15人分までしか対応できていないので、15人を超えた場合はかなり待ってもらうことになると思うので、申し込みはお早めに。
明日、福岡に戻ってくる妻から電話があり、頼まれたアレクサンドル・グリーンの本は買えなかったと伝えられる。訪れた書店にフレア文庫を置いてある店はなかったそうだ。大きな書店へ行かなければ見つからないとは云ったのだが。実は私も書店でフレア文庫を見たことはないのだった。
久しぶりに出勤して、研究室のPowerMacintosh7500/100に向かって吃驚。これは常時インターネットに接続されている共同利用の三台のMacintoshの一台なのだが、この中の私のフォルダが消去されているのだ。「中野」という名のフォルダで、ゴミ箱にロックされていて消去されなかったファイル(私がロックした訳ではなく、クラリスワークスのアップデータのファイルの一つ)が残っていたので、故意に消去しようとしたとしか思えない。これまでにもこの研究室では個人名のフォルダが消去される事件が起こっている。腑が煮えくり返る思いがするとはこのことだ。金輪際、このMacinotoshの面倒は見てやるまい。私のフォルダを消去したことで、一部の機能が働かなくなっているが、直してはやらない。私は気が短く、しかも根に持つ性格なのだ。
SFマガジンの1997年ファンタジイ総括の取り扱い範囲は1997年10月までなので、11月まで含めてはならないと云われる。早速書き直し、夜には送信。
とうとう正月休みは終わってしまった。昨年や一昨年は翻訳に邁進しなかなか充実した休みだったように思えるのだが、今年はただ頭痛に苦しみ、嘔吐し、眠っていた日々だったような気がする。甚だ不健康で実りのない休みである。本も全く読めなかった。でも、これで疲れはすっかり取れて明日からまた仕事ができるという訳だ。やれやれ。
突然ですが、お知らせです。
「ら抜き言葉撲滅委員会」では、12月に発起人の中野と矢野が初めて顔を合わせてこのページについて話し合いました。今の状態では、送ってもらったメールに中野が一人で返事を書いているだけで、お互いの意見の交換がうまくできていないという問題がしてきされました。そこで、メーリングリストを作って、私たちが日頃言葉について感じていることを話し合う場を設けることになりました。「ら抜き言葉」撲滅派に限らず、擁護派の人も参加して下さい。ただ、相手を不快にさせようという言葉を連ねるだけの人はご遠慮願います。メーリングリスト参加希望の方は中野(yindha@mbox.nc.kyushu-u.ac.jp)まで、お知らせ下さい。参加希望者が五人に満たなかったらメーリングリスト計画は取りやめです。同時に、メーリングリストの呼称も募集いたしますのでよろしくお願いいたします。
やっと普段の躰に戻ったような感じがする。ということで、早速本の註文である。図書館流通センターに、
『岩波講座言語の科学 3 単語と辞書』松本裕治ほか著、岩波書店、3400円
『バッハ全集 第8巻 ミサ曲、受難曲』樋口隆一ほか著、小学館、21333円
の二冊。これに消費税がつく。今回のバッハ全集はつまらなそう。でも、初CD化の曲は多いし、クリスマス・オラトリオもあるので、見逃せない。
ジョーダン『竜王伝説3』読了。だらだらと長すぎる。登場人物がはぐれてばらばらになったので私にはもう誰がどこにいるのかさっぱり解らない。それにしても、表紙絵に描かれているのは一体誰だ。
漸く頭痛は薄らぐ。少しずつ食事を摂って、だらだらと一日を過ごす。ジョーダン『竜王伝説3』は気分がすぐれない上に、つまらないので中々捗らない。更に所謂「ら抜き言葉」が出てきたので、本を閉じてしまいそうになる。ハヤカワ文庫FTで「ら抜き言葉」を目にするには、これで二度目である。この前はミッドナイトブルーの一冊だっただろうか。
元日である。昨日夕方から頭痛を感じていたが、今日は朝から頭が痛い。年賀状を手にして、昨年末に出した年賀状の宛先を控えておくのを忘れたことに気づき呆然とする。昼頃から痛みが強くなり、寝る。午後、少しだけ食べた朝食を吐いてしまう。殆ど眠って一日を過ごす。