The Family Treeは80ページまで進む。二つの話は奇数章・偶数章で分かれているのではなかった。アラビアンナイト風の世界は遠い未来の地球の話であるようだ。この調子で読み進めればあと1週間で終わるのだが。しかし、毎朝3時前に起きてテッパーを読むのは些か辛い。
帰宅途中で書店に寄り、大西英文『はじめてのラテン語』(講談社現代新書・940円)を購入。帯に「待望の入門書」と書いてあったが、その通りだ。安いラテン語入門書がなかったのである。泰流社『実用ラテン語入門』も今月出たが、こちらは7000円と少々高い。<ラテン語の文法、語彙のあらましが、ジュリアス・シーザーの「ガリア戦記」を読みながら身につくよう編まれたラテン語の入門書>なのだそうである。ラテン語は古いもの好きの私には避けては通れない言語であると今頃になって漸く解ってきた。次は古典ギリシャ語か。
休日なので遅く出勤し、昼には帰宅。テッパーのThe Family Treeはまだ40ページ。遅い。女性の警官が主人公で、ある日、玄関前に不思議な草が生えるところから話が始まるのだと思っていたら、それはそれで正しいのだが奇数章の話であって、偶数章はアラビアンナイト風の世界での少女が主人公の話が続くのだった。この二つの流れがどう繋がるのかが楽しみだが、何だかピーター・アクロイドみたいだなとふと思った。
日本経済新聞によると、丸善のインターネット部門は昨年4月からの1年間で2億4千万円の書籍註文を受け付けたそうである。会員数は16000人で、近頃では毎月の売り上げが4000万円を越えるらしい。紀伊國屋も順調でしょうか。私はこの2店をあまり利用せず、図書館流通センターが多いのだが、その理由は、登録してある引き落としの銀行口座(クレジット・カード)が違うからなのだ。図書館流通センターの方は給料が入ってくる口座で、丸善と紀伊國屋は原稿料が入ってくる口座である。いつか、丸善と紀伊國屋から沢山本を買える日が来ると私は信じているのだが。
早川書房よりタニス・リー『血のごとく赤く』とジェイン・メンデルソーン『アメリアの島』(小沢瑞穂訳・1200円)が届く。タニス・リーはいつもの文庫FT。『アメリアの島』の方は些か不思議である。幻想的な要素があるのでということだろう。テッパーが終わったら急いで読もう。
一晩中寒さに震えながら家族3人寄り添って寝る。寝不足のまま昼過ぎに帰宅。二時間弱の運転だが、寝不足もあって当然のごとく頭痛である。割れそうな頭を抱えたまま、職場の人の結婚披露宴へ。こんな不機嫌な顔をしていてはいけないなあと思いながらも、吐き気を我慢するのが精一杯である。料理が出てきて、オードブルの鮪を口にした瞬間吐きそうになる。最初の二皿は殆ど食べず、飲み物も断り続ける。それでも、少しずつ頭痛は収まり、終わる頃にはなんとか食事と会話が普通に出来るようになった。この披露宴という奴はどうも苦手である。自分の時の不愉快な思い出が頭の中を駆けめぐり、憂鬱になるばかりなのだ。帰宅後急いで風呂に入ってすぐ寝る。今日も、テッパーは読めなかった。
家族3人で、九州自然動物公園(という名だったろうか、専らアフリカン・サファリと称されるところである)へ出かける。金網のバスに乗ってライオンや虎やバイソン(バッファロー)や象やキリンや、その他数種の動物に餌をやりながら回るところだ。夜はテントで寝るのだ。当然ながら本など読めるところではない。が、どうしてもテッパーのThe Family Treeを持っていくと云い張って妻を怒らせる。娘は結構喜んでいたが、私はテッパーが2頁しか読めず終始不機嫌(というほどでもない)。
電子ブック閲覧ソフトCeDarを1.2.2へ、Jammingを2.1へとversionを上げる。CeDarも複数の電子ブックを同時に検索できるようになった。両者ともEPWINGにも対応し音声も出せる(書見台は音はでない)。また、書見台やJammingでは、フォルダに電子ブックをコピーして、そのエイリアスをPreferenceに入れることで、一つのディスク内の複数の電子ブックを認識できるようになっているということを初めて知った。あんな面倒臭いことはしなくてもよかったのだ。さらに、CATALOG Maker 1.0というフリーウェアで電子ブックのCatalogファイルを作製すれば、一つのディスク中に50個までの電子ブックを入れて同時に検索できるということも解った。どんどん便利になっていくものだ。
書見台の最新版はPerforma6400では不明のエラーがでて使えないのだが、Performa6210(MacOS7.6.1)では問題なく使えることが解った。少し悔しい。
Richard GarfinkleのCelestial Mattersはやっと100ページ。3週間で100ページは遅すぎる。
SFマガジン6月号着。猫SF特集である。猫に全く関心のない私は、ふ〜んって感じである。
早川書房からシェリ・S・テッパーのThe Family Treeが届く。明日から一日20ページを目標に読み進めることとする。
SFマガジンの原稿を書き終え、送信。どうやら、Metro*networkも朝5時頃はよく繋がるようだ。
昨日断念した複数の電子ブックを単一のディスクにコピーして閲覧ソフトに認識させる方法を見つけることが出来たと思う。DiskCopyを使って電子ブックをイメージファイルでハードディスクに保存し、仕事の前にMacintoshを起動したらまたDiskCopyを使って各電子ブックのImageDiskをデスクトップ上に作ってやれば、それぞれのImageDiskを閲覧ソフトは電子ブックと認識してくれるようだ。起動時に自動的にその作業をするようにプログラムしておけば楽になるのだろうが、私にはどうやったらいいのか解らない。
私は電子ブック辞書の大半をハードディスクにコピーして使っているのだが、これまで分割した一つのvolumeに一つの電子辞書しか入れられないと信じていた。そうでないと、<書見台>などの閲覧ソフトが認識してくれないからだ。でも、今日、そんなことをしなくても済む方法を見つけたような気がする。
と思ったが、駄目だった。
SFマガジンの原稿を1枚ほど書く。ピーター・アクロイドの話は難しい。また、「これでは、どういうことだかよく解りません」とSFM編集長に書き直しを指示されてしまうのだろう。しかし、アクロイドだけは私の能力ではどうにもならない。あと、10行くらいで終わるところまで書いて、朝食。NHKの<おはよう5>という番組を見ながら毎朝朝食をとるのだが、突然テレビ体操の画面が切り替わり、ペルー日本大使公邸強行突入の中継が始まる。目が離せなくなり、始発列車に乗るのを諦めて2本目の電車で出勤。
早川書房の河野さんから電話があってシェリ・S・テッパーのリーディングを依頼される。実に4年ぶりのことだ。題名は忘れた。今月刊行予定の本である。出たら買おうと思っていたものなので当然お引き受けする。が、テッパーは今回も分厚く380ページ、一ヶ月後にレジュメ提出と云われたのを、無理を云ってもう一ヶ月の猶予を貰う。
4時に起きてしまった。寝坊である。OpenDocとCyberdogのversionを上げる。しかし、今となってはCyberdogを見るたびに捨て犬を拾ってきた飼い主のような気分になってしまう。Metro*networkは相変わらず繋がらない。仕方がないのでJustnetの方から入って、メールを読む。といっても妻宛のものしかないのだが。先週から、Metro*networkのメールがNetscape Navigatorでないと読めないのが不思議である。EudoraやCyberdogだと、そんな人のメールボックスはないとプロヴァイダー側が云っていますという表示が出てしまうのだ。なんだか私にはさっぱり解らない。
SFマガジンの原稿を少し書いてから出勤。
電子ブック閲覧ソフト書見台のv00.220d95が出ていたので、早速インストール。しかし、<その他のエラー>が出て使えない。d94に慌てて戻す。
3時40分に起きて、インターネット書店でも見て回ろうかと思ったが、また話し中だ。が、お陰でそんなことをしている場合ではなかったと気付き、SFマガジンのファンタジイ評の原稿を書き始める。1時間で1枚半ほど書く。遅すぎる。久しぶりにRichard GarfinkleのCelestial Mattersを手にとって出勤。
ディ・キャンプ『悪魔の国からこっちに丁稚 上・下』読了。何なのだこれは。本当にちゃんと訳したのだろうか、原文から。挿絵を書いた人のあとがきに<翻訳>というより<翻案>というような記述があるため、なおさら信用できない。この本のことは早く忘れようと思い、『デ・ラ・メア物語集1』を少しだけ読む。
Nisus Writer 5.0Jに一緒に入っていた英語版Nisus Writer 5.0.2を5.0.4にする。そのままでは、どうしてもUpdaterが認識してくれないので、デモ版5.0.3と組み合わせてupdate。どうしてこんな方法を思いつくのか自分でも不思議である。
それにしてもアナログ回線のMetro*networkは全然繋がらない。土曜日曜で50回くらい接続を試みたが、繋がったのは僅か2回。最初は、設定が間違っているのかとも思ったが、繋がることがあるのだから、そうではなかろう。非同期ISDNの時は100回のうち話し中は1回くらいしかなかったのに。それだけ需要がなかったということか。だから、廃止したのか。そういうことか。しかし、このままの接続状況が続くのであれば、プロヴァイダの変更も検討せざるを得ない。
19世紀怪奇小説翻訳家西崎憲氏からメール。Bibliofinderで本を検索した結果を見て、卒倒寸前との由。私は卒倒するのが怖いので近頃は立ち寄らないようにしている。リンク集でBibliofinderの綴りが間違っているとの指摘も頂き、修正。
時計を1時間読み間違え、5時半に起きてしまう。予定より随分早いがまあいいやと出勤。
コリンズ『ゴースト・トラップ』読了。第1巻よりずっといい。安心した。なぜなのかはよく解らない。馴れただけだからか。
Macgalleryに沖電気PCLINK TAシリーズの64kbps同期PPP接続キットを註文。送料・消費税などを含めて7000円程度。これで問題が解決するのかどうかはよく解らないが、とりあえず繋いでみることにする。
『エンデ全集15 オリーブの森で語りあう』(岩波書店/2400円)を大学生協で購入。相変わらず、エンデ全集は一冊も読んでいない。インターネットの雑誌を購入し、プロヴァイダについて調べる。幾つかあたりを付けて、ホームページを覗いてみたら、いきなり「非同期接続は廃止しました」というところを見てしまい、世の中そういう方向なのだなと思う。
4
ふと職場のMacHTTPのアクセス記録を見ると、紀伊國屋書店の人が私のページを見に来たようだ。何故? 私の論文一覧なんかをみてどうするのだろう。見てみたいという人は、どうぞ(もうありません)。
沖積舎から『アーサー・マッケン作品集成6』が届く。速い。送料を含めて7446円である。
早川書房からナンシー・A・コリンズ『ゴースト・トラップ』のゲラが届く。来月ハヤカワ文庫FTから出る<ミッドナイト・ブルー>の第2巻。第3巻は8月に出るらしい。苦手な話だが、早速読み始める。
今日から3日間、プロヴァイダの機能が停止するので、ホームページの更新などはできない。
図書館流通センターから連絡があり、ウォルター・デ・ラ・メア『デ・ラ・メア物語集1〜3』とチャールズ・ディケンズ『我らが共通の友 中・下』を発送した由。L・スプレイグ・ディ・キャンプ『悪魔の国からこっちに丁稚 上・下』は品切れ・絶版という。エディングスのときもそうだったが、ヤングアダルト系の文庫はここから調達するのは難しそうだ。通勤途中の書店にあるのを見つけたので、ここで買えば問題ない。
Bibliofindに繋がる。思いつくままに作家名など打ち込んで検索すると、長い間カタログに目を通して探してきた本が瞬く間に表示されてくる。サックス・ローマーのTales of Chinatownだって何冊もあって、しかも安い(20ドル)。コッパードだってフィオナ・マクラウドだって、ヨナス・リーだって、なんでもあるのだ。私は一体どうすればいいのだろう。郵送のカタログによる本探しの効率の悪さのおかげで、私の資金と書籍代の均衡が辛うじて保たれていた訳だが、Amazon.comとBookfindの前では私の収入はあまりにも少ない。乏しい資金で、まず何から購入したらいいのか、決断することが出来ないのである。悩みながら、Bookfindを海外書店リンクページに載せる。
サリヴァンの事典のバウチャーとマッケンの項のプリントアウトとフロッピーディスクを封筒に入れて投函。気分が軽くなる。『アーサー・マッケン作品集成6』の刊行は1995年11月だとその後判明。
ピーター・アクロイド『魔の聖堂』読了。構成も文章もなにもかもが凝りに凝った作りになっている。読むのは快感だが、SFマガジンのファンタジイ評で紹介するには場違いである上に、困難極まりない。SFスキャナーでTHE HOUSE OF DOCTOR DEEを紹介したときも、なんだかよく解らない、と云われたのだ。
サリヴァンの事典の翻訳が終わったので、机の上を片づけたり、『アーサー・マッケン作品集成1〜5』を本来の場所に戻したり(そこには娘の児童書が突っ込まれていたので直ちに追い出す)する。気分がすっきりしたところで、昨年11月に送ったきりなんの音沙汰もなく(本当は少しはあった)、私も調べ残しの箇所など放って置いたものを引っぱり出してきて、ぼんやり眺める。R・ガーネットの「悪魔法王」の中で、イギリス出身の枢機卿が non obstantibus という云った、という箇所があり、何のことだか解らなかったのだが、辞書に似たような言い回しの言葉を列挙させているうちになんとなく解ってきた。その時、気が付いたのだが、American Heritage DictionaryやOxford English Dictionaryには<逆引き>という引き方がないようなのだ。American Heritage Dictionaryにはキーワード検索やアナグラムの検索もあるというのに。
マッケンなどにかんする書誌情報の確認などに時間を費やすが、殆ど解らない。実家にある本を調べればすぐに解ることばかりである。
妻が購読しているNewsWeekかなにかに、インターネット上で750軒の古書店が合同で開いているBibliofindという店の話題が載っていた。URLはhttp://www.bibliofind.com/である。早速見に行ってみるが、not foundという表示が出てしまう。期待していただけに、がっかり。別のページには、インターネットで成功した商売の例にAmazon.com Booksが出ていた。この手の話題にはいつも登場する。よほど成功したのだろう。
久しぶりに時間がとれたので、幻想怪奇小説事典のマッケンの項の翻訳をし、一通り終了。月曜日には送り出せそうである。3か月もかかってしまった。情けない。
これに関連して19世紀怪奇小説翻訳家西崎憲氏に『アーサー・マッケン作品集成6』の収録作品などについて質問する。
Alchemyロジックボードを使っている機種では、つまり私が今使っているPerfroma6400がそうなのだが、システムを7.6.1にすると二次キャッシュを認識しなくなってしまうという情報を得る。慌てて、Cache-22という奴で確認してみると本当に認識されていない。7.5.5のCD-ROMで起動させると認識できる。仕方がないので、7.6に戻す。Performa6210は7.6.1で何の問題もなく動いている。
目覚めると5時、寝坊である。それでも食事をしながら秘密の文書を印刷し封筒に入れる。発送は、妻に頼む。出勤途中で、沖積舎に『マッケン作品集成6』の註文依頼を記した愛読者カードを投函する。
秘密の文書を書いて、それを職場で印刷しようと思ったら、朝7時過ぎに来た奴がいて隙を見つけてプリンタを使うのに苦慮する。このページの更新も出来なかった。
今日も、Amazon. comのカタログを見に行ってしまい、レズニックのWidowmakerの続編が8月に$5.99で出ることを知る。ブレイロックのWinter Tidesも8月だ。検索を続けていたら、Ernest Bramahの本が何冊も出てきて註文したくなってしまう。が、我慢する。
Fantasy Centreからカタログ着。John CluteのENCYCLOPEDIA OF FANTASYを買おうかどうしようか迷う。£50.00である。
我が家のMacintoshシステムを7.6.1にする。昨日午後からupdaterのダウンロードを試みていたのだが、職場の専用線では速度が65bites/secなどと話にならず、帰宅してから挑戦してみるとISDN非同期38.1が何とか使える速度だったが、アナログ回線接続の方が速かった。結局、接続方式や速度よりも、その回線がどれだけ混雑しているかの方が問題だということがよく解った。本体や接続方式に金をかけて速度を上げても無駄のようだ。使用者が少なく回線に余裕のあるプロバイダーを見つけることが大切だということだが、それはつまり契約料が高いということだから、今の私にはどうにもできないのである。そんなことに費やす金があるなら今は本を買いたい。
Amazon.comへ行ってみると、新しく絶版本の検索ページが出来た訳ではなかった。これまでと同様に検索すると、絶版・品切れの本も出てくるらしい。試しに、Sax Rohmerと打ち込んでみると
Tales of Chinatown (Short Story Index Reprint Series), Hard to find
があるではないか。そこをクリックすると、今度は
Availability: This item is out of print, but if you place an order we may be able to find you a used copy within 2-6 months. We can't guarantee a specific condition, binding, or edition. If we find a copy, we will notify you via e-mail and request your approval of the price. We'll also notify you if we can't find a copy. PLEASE NOTE: Each out of print item is shipped and billed separately.
という説明が現れる。
次に
Fiona Macleodと打ってみると
The winged destiny; studies in the spiritual history of the Gael などが出てきた。
本当にこういった本を手に入れることが出来るのか。次々に作家の名前を打ち込んでいくと、これまで何年も探してきた本の名前が続々と顔を出してくる。どれもこれも甘く危険な囁きが画面から聞こえてくるようだ。これを全部註文したら、我が家は破産し、今の幸せな家庭は崩壊するだろう。註文ボタンをクリックしそうになるのを、必死で押さえて、Netscape Navigatorを終了させる。
紀伊國屋書店パーソナルセール部から電子メールが届いていた。はて、註文はしてないはずだし、問い合わせをした記憶もない。開いてみると、「ご連絡が遅れて申し訳ございませんが、以下、貴ホームページ内の御質問について、回答致します。」と書いてある。このページを紀伊國屋書店の人に読まれていたのだった。web会員とアイフィールメンバーズクラブ会員の重複に関する疑問について丁寧に説明してくれている。アイフィールメンバーズクラブ会員に適応される無料特典の案内以前にweb会員入会手続きをしてしまったことに関して、次年度の会費を無料とする措置をとってくれるとのこと。同様の状況にある人は紀伊國屋書店パーソナルセール部に問い合わせてみることをお薦めする。誠意を持って対応してくれるようだ。
Amazon.comから電子メールが届いていた。100万タイトルの絶版・品切れ本も検索と註文ができるようになったという。また、ベストセラーを40%引きに値下げした由。詳しくは、これから調べて明日以降報告したい。
今日、詐欺師に会った。ドアのベルがなったので出てみると、NTTなんとかの者ですが、電話機を拝見させて頂きたいと云う。すぐ終わるというのでうっかり入れてしまったが、どうやらこいつは有名な電話機詐欺師であるようだ。電話機を見ながら、この辺りで配線の工事が予定されているので各家の電話機使用状況を確認しているという。その配線工事はプッシュ回線への切り替えだなどと訳の解らないことを云っている。このあと、この電話機は使用できなくなるので新しいのを買うようにと自分の電話機を売り込むはずだと身構えていると、この電話機なら問題ありませんねと云って、ありがとうございましたと丁寧に礼を云い帰ってしまった。やはり相手を見て、騙せそうだと思った時だけ売り込むのだろうか。機械に疎い老人の一人暮らしだとか、世間知らずの大学新一年生だとか。でも、ここは公務員住宅である。そういう人は住んでいないのだ。優秀な詐欺師ではないのだろう。そいつが帰った後、妻があの人ちょっと変じゃない? と云うので、多分詐欺師だと思うと答えた。今度きたらどうしたらいいかと続けて訊ねるので、今は都合が悪いから別の時にしてくれと云って、決して家に入れてはならないと云いながらも、私は興味本位で詐欺師を招き入れてしまったことを深く反省した。
図書館流通センターに本を註文。
ウォルター・デ・ラ・メア『デ・ラ・メア物語集1〜3』(マクワガ葉子訳/各巻1900円/大日本図書)
L・スプレイグ・ディ・キャンプ『悪魔の国からこっちに丁稚 上・下』(田中哲弥訳/各550円/電撃文庫)
チャールズ・ディケンズ『我らが共通の友 下』(間二郎訳/1200円/ちくま文庫)
だったと思う。デ・ラ・メアは児童書。初訳かどうかはよく解らない。ディ・キャンプの変な題名の本には些か驚いた。私は電撃文庫というところの本を初めて買った。
帰宅途中で積文館書店にてピーター・アクロイド『魔の聖堂』(新潮社/矢野浩三郎訳/2400円)を購入。HAWKSMOORの邦訳である。次回のSFマガジンのファンタジイ評で紹介すると云ってしまったが、帯の背の部分には<ゴシック・ホラー>と大きく書いてある。些か場違いになってしまうかも知れない。SFスキャナーでTHE HOUSE OF DOCTOR DEEを紹介したという経緯もあるからまあいいだろう。
LOCUS4月号着。書評欄を読むと、面白そうな本は沢山あるが、どれも長い。300ページ以下の傑作を探し求めているのだが。
最近、つくづく感じるのだが、Performa6400についてきたキーボードは打ちにくい。指がすぐ疲れてしまう。
SFマガジン編集長から電話があって、SFスキャナーの原稿の中でマキリップのMoonflushをSFと書いているが、これはハヤカワ文庫FTから邦訳が出ている。勿論、それでもSFであると考えているのならそれでもいいのだが・・・と云われてしまった。実は邦訳が出ていることをすっかり忘れていたのだった。よく考えてみたら、あの本は買ったけれどもつまらなそうなのでそのまま書棚に収めたことを思い出した。明日、書き直した原稿を送りますと云って電話を切る。私はマキリップの<イルスの竪琴>三部作が全然面白くなく、一巻だけ読んで止めてしまっている。それ以来、私の心の中ではマキリップというのはあまり好きな作家ではなかったのだ。
Weinberg Booksのカタログに目を通し、今月は註文しないことにする。
システムソフト電子辞典ビューアを2.5.1にする。システムソフトのホームページからダウンロードできる。これで複数の検索画面を開くことができるようになった。ハードディスクにコピーした電子ブックを認識できるといいのだが。残念ながら、それはできない。
昨日からRichard GarfinkleのCelestial Matters (Tor, 1996)を読み始める。まだ、読み始めたばかりで何とも云えないが、面白そうである。
Ray F. Bowmanという人がやっているSFやファンタジイの古本屋から久しぶりに案内書が届く。値段が安いので何年か前に本を買ったことがあるのだが、その後なんとなく疎遠になってしまった。ホームページができたというお知らせのようだ。
この頃、書店リンク集の更新をする暇がない。何とかしたいとは思っているのだが。
Weinberg Booksからカタログが届く。中を見る時間がないので、明日、職場で見ることにしよう。
Amazon.com BooksからコッパードのFishmonger's FiddleとNinepenny Fluteが届いた。どちらもBooks for Library PressのShort Story Index Reprint Seriesから1970年に出版されたもの。数日前にも書いたが、27年前に出た本が何故新刊書として購入できるのかが不思議だ。
昨日のことだが、ターミナルアダプタが微かな音を立てているのに気がついた。アナログポート2に信号が入ってきているようだ。が、アナログポート2はPerforma6400が繋いであるので、電源が入っていない状態では受信できない。どうしてアナログポート1のファックスで受信してくれないのだろうと思い、職場からファックスを送ろうとしてみたら、呼び出し音がなるだけでいつまでたっても受けてもらえない。このターミナルアダプタはどうして停止中のPerforma6400に受信させようとしてしまうのだろう。