5月31日(土)

 『古書狩り』読了。蒐書家の出てくる話なので面白くない筈がない。「時のメモリアル」は随分素朴なSFだし、「本の虫」はあまりにも莫迦莫迦しいし、「思い出コレクション」はデイヴィッド・H・ケラーの「豪華装丁版」(高田純一訳・トーキングヘッズ37号所載)に似ている。だが、どれも蒐書家が出てくるとまた新しい味わいを感じてしまうのである。

 19日にMJ Softに註文したEG WORD Pure 2.0について電子メールで問い合わせてみると、FAXは受信していないという返事が来た。数日前にEGBridgeは「は行4段」動詞の登録が出来ると聞いたのでどうしても欲しくなり、再度FAXで註文。

 図書館流通センターに本を註文。
ロバート・J・ソウヤー『ターミナル・エクスペリメント』(内田昌之訳/ハヤカワ文庫 SF/800円)
グレッグ・ベア『火星転移(上・下)』(小野田和子訳/ハヤカワ文庫 SF/各760円)
佐藤亜紀『1809』(文芸春秋/1714円)
『たのしく読める英米幻想文学 作品ガイド120』(ミネルヴァ書房/2800円)
『術語集 2』(岩波新書/630円)
の6冊。7464円である。


5月30日(金)

 月曜日に血を抜いたせいか今週は早起きが出来ない。

 私はホームページに付けるカウンターがあまり好きではないので付けておらず、これまで自分のページをどれくらいの人が見に来てくれているのか全く知らなかった。引越先のJustNetはホームページのファイル送信に専用ソフトを使わなければならないようで、面倒臭いなあと思っていたが、その反面これまでのアクセス数を表示してくれるという利点もあることが解った。この24時間のアクセス回数は20。私が画面確認のために4回見たので、16人の人が見に来てくれた訳だ。少ないような気もするが、私は自ら自分のページを登録するということを一切してないので、まあこんなものだろう。年に3〜4回ホームページを見てくれた人(知人以外)からメールが来る。この数は少し少ないような気がしないでもない。

 『バッハ全集 第2巻 教会カンタータ』『古書狩り』が届く。今回のカンタータ集はあまり有名でないものが多い。聴いてみると有名でないのにはそれなりの理由があることがよく解る。


5月29日(木)

 唐突だがホームページの引越をした。面倒臭いようでもあり、簡単なようでもある。

 ARCHANGELは久しぶりに読むと結構面白い。説教臭さは否めないが。でも、まだ150ページだ。


5月28日(水)

 ホームページを置くプロヴァイダの変更を計画している。Metro*internetが非同期ISDNの対応を中止してしまい、止むなく同期接続に変更したが、これは使用料金が上がることを意味しているのだ。アナログ接続とISDN接続のどちらかを選択しなければならないので、うちの2台のMacintoshの両方で利用することはできない。そこで今日からホームページの引っ越しをしようとしたら、Justnetのホームページに繋がらない。あっちもこっちも調子が悪く困ったものだ。

 Nohand-Mouseというのを見つけた。足で操作するマウスである。私は文章を入力中にキーボードから手を離してマウスを動かすのが大嫌いなので、これは素晴らしい商品だと感激した。200ドルである。是非欲しいどうしも欲しい絶対欲しいと昨日は一人で騒いでいたが、一晩ゆっくり考えてとりあえず今は購入せずに様子をみようという気になった。200ドルは高い。その金で本を買った方がいい。

 図書館流通センターから本の発送の連絡がある。5月18日に註文したものだ。
 『バッハ全集 第2巻 教会カンタータ』27184円と『古書狩り』1600円の2冊で合計30223円である。
ちょっと高い。


5月27日(火)

 昨日は献血をして大量の血を失ったので、ぐったりと朝5時まで眠り続ける。マクラウドのIONAは昨日20ページくらいまで読んで何だかよく解らなかったので書棚に戻し(最近こういうのが多い)、読みかけのシャロン・シンのARCHANGELを手にとって出勤。


5月26日(月)

 2時に起きてSFマガジンの原稿を書き終える。送信しようと思ったら、プロヴァイダとの接続が調子悪く送れない。後で職場から送信しよう。この文を書いてから、フロッピー・ディスクに保存しようとしたらフリーズ、そしてその後フロッピー・ディスクが認識されなくなってしまう。これは前にも一度認識されなくなった前科のあるディスクで、一度具合が悪くなったディスクは近い内にまた悪くなるということが経験的に解っているのに、少し手を伸ばして新しいディスクを取り出す手間を惜しみ、また同じものを使ってしまった私が悪かったのだ。自業自得である。中身は直ぐに救い出したので問題はない。今度こそこのディスクは捨てよう。

 フィオナ・マクラウドのIONAを手にとって出勤。

 SFマガジンの塩澤編集長より電話があり、内容はいいが漢字が多すぎるとの指摘を受ける。<齎す(もたらす)>は読めません、と云われてしまう。実は、以前SFマガジンの原稿でこの字を使って書いたらそのまま載ったことがあるのだ。だから使ってもいいのかなと思ったのだが、やはり駄目だった。そのまま載った時は私もちょっと驚いた。最近はよく「漢字が多すぎるので開かせてもらいます」と云われるのだが、私がファンタジイ評を書き始めてから最初の1年ほどは総ての漢字がそのまま載っていたようだ。何故だろうか。
1、あの頃、私の原稿は編集部の誰にも読まれることなく掲載されていた。
2、あの頃、私は偏屈爺と思われていて「漢字が多すぎます」などと云おうものなら激怒して大暴れするのではないかという恐れを編集部では抱いていた。
3、あの頃、私は大層気の弱い若者と思われていて「漢字が多すぎます」などと云おうものなら落胆して自殺しかねないという恐れを編集部では抱いていた。
4、前から気にはなっていたが、そのうち自ら反省して漢字の使用が減るだろうと私の成長を見守ることにしていたものの、一向になおる気配もなく、それどころかますます読めそうにもない漢字の使用頻度が増え続け、これはもう我慢がならないということになった。
5、今まで気がついていなかったのだが、私が今年の目標は漢字の使用量を減らすことだと近況報告に記したため、そう云われてみればこいつの原稿には漢字が多すぎると気付かれてしまった。
 などの理由が考えられるが、果たしてどれだろう。


5月25日(日)

 早川書房よりナンシー・A・コリンズ『ゴースト・トラップ』(幹遥子訳/ハヤカワ文庫FT/680円)が届く。本文は既に読んでいるので解説のみ読む。次巻はこれまで以上に強烈なバイオレンス描写が炸裂するそうで、私が苦手とする話の展開になりそうだ。

 SFマガジンの原稿を書く。が、終わらない。


5月24日(土)

 『呪のデュマ倶楽部』読了。こんな面白い話をどうして今まで読まなかったのだろう。愛書家/蒐書家の出てくる話はいつも楽しい。

 早川書房からSFマガジン七月号が届く。八月号の原稿を書かねばならないことを否応なく思い出す。

 東京創元社からクリストファー・ムーア『悪魔を飼っていた男』(青木純子訳/1800円)が届く。早速読み始めて寝るまでに何とか読み終える。こいつもSFマガジンのファンタジイ評に入れることにしよう。壺から出てくる悪魔という古典的な設定ながら、現代のアメリカの田舎町を舞台に楽しい作品になっている。


5月23日(金)

 今日も『呪のデュマ倶楽部』を読んでしまう。帰宅するとき読みながら駅のホームを歩いていて、乗るべき車輌を間違える。混雑する車輌にうっかり乗ってしまい本を読めなかったのだ。僅か7分間のこととはいえ悔しくてならない。


5月22日(木)

 今日も『呪のデュマ倶楽部』を読んでしまう。

 数カ月の間、悩み続けていたマックス・ビアボームの作品に出てくるVinctusという言葉が何なのか漸く解った。Prometheus Vinctusというアイスキュロスの作品名だったのだ。Vinctusという人がいるのかと思って探してしまった。Prometheus Boundのことである。ギリシャ語では、ΠΡΟΜΗΘΕΥΣ ΔΕΣΩΤΗΣと綴る筈だが、どうしてこれがPrometheus Vinctusになるのかは解らない。そういえば、あのイギリス短篇集は近頃何の音沙汰もないがどうなっているのだろう。


5月21日(水)

 『呪のデュマ倶楽部』が大層面白くついつい読んでしまうが、SFマガジンの原稿は捗らない。


5月20日(火)

 そろそろSFマガジンのファンタジイ評を書こうと思ったものの、取り上げる本の題名を打ち込んだところで止まってしまう。それほど悩むことでもないと自分でも思うのだが。

 ダミアン・ブロデリックTHE WHITE ABACUSは20ページまで読んだところで、なんだかよく解らないので読むのをやめることにする。アルトゥーロ・ペレス・リベルテ『呪のデュマ倶楽部』(大熊栄訳/集英社)を手にとって出勤。

 D&I(デオデオ洋書販売)から葉書が来た。ホームページが新しくなったという。見てみると検索など便利になったようだ。書店リンクに載せることにする。前から知ってはいたのだが、名前が変だし、以前本を註文したら他の書店からはすぐに届いたものなのに何カ月も待たされたことがあったので、リストには載せていなかったのである。実は私は2年くらい前からここの会員なのであった。私がインターネットというものに関心を抱くきっかけになった店でもある。


5月19日(月)

 出勤してから確認したらATOK8でも、<ゐ>と<ゑ>を<WI>と<WE>で入力できなかった。キー設定の変更は出来るらしいが、「は行」4段活用の動詞の登録が出来ない(ATOK10では出来るらしいが、Macintosh版はまだない)のでは仕方がない。MacVJE-Deltaで「は行」4段活用がちゃんとでてくれば問題ないのだが。新しい日本語変換ソフトが欲しくなったので、EG WORD Pure 2.0をMJ Softに註文。送料と手数料、消費税を含めて10322円である。これに付いているEGBridge 8.0に期待している訳だが、「は行」4段活用が登録できるという話は聞かない。


5月18日(日)

 図書館流通センターに『バッハ全集2』(小学館/27000円くらい)と横田順弥『古書狩り』(ジャストシステム/1600円)を註文。バッハ全集は高い。Clute & GrantのTHE ENCYCLOPEDIA OF FANTASYなど、これに比べれば安いものである。

 『バベルの謎』読了。あまり言葉の話にならずに終わってしまったが、旧約聖書を殆ど読んだことのなかった私には実に新鮮であった。続けて、ウンベルト・エーコ『完全言語の探求』を読もうかと思ったが、重そう(内容も物理的重量も)なのでやめた。本書を読み終え私も歴史的仮名遣いで文章を書きたくなる。書こうとしてみて今日初めてMacVJE-Deltaでは<ゐ>や<ゑ>を直接ローマ字入力できないことを知った。「ことえり」や「ATOK」では<WI>と<WE>で打ち込めるのだが、MacVJE-Deltaでは<ウィ>と<ウェ>になる。まあ、ウィアード・テイルズやウェールズなどと書くときは便利かも知れないが。でも、そういうときは<UXI>、<UXE>と打つようにしているので全く気がつかなかったのだ。また、上一段活用の「ゐる」などは単語登録をしておけば活用形に応じて変換されるのだが、単語登録をしても「は行」4段活用の動詞がどうしても出てこない。日本語FEPを替えようと決意した。


5月17日(土)

 今日の日本経済新聞によるとジュンク堂書店が大阪市北区堂島に国内最大の書店を開業すると発表したという。開店は1999年3月と、まだ2年近く先のことではあるが。現在の国内最大の店舗面積を持つ書店は、紀伊國屋書店新宿南店なのだそうだ。専門書中心に品揃えするらしい。今年8月には東京池袋にも大型店を開くという。昨年11月に開店したジュンク堂難波店も専門書中心に52万冊を揃える店として話題になった。椅子が1000席もあって、座りながら読んでもいいようになっている。私がよく行っていたサン・アントニオの書店にも椅子がおいてあったことを思い出す。まあ、椅子なんかなくても若者は床に座り込んで読んだりしていたが。そういえば、神保町の東京堂書店も今の建物になる前は、椅子と飲物の自動販売機があった。

 筒井康隆『邪眼鳥』読了。よく解らない。というより、読みづらい。私の小説を読むための体力が落ちてきたためか。

 長谷川三千子『バベルの謎』を読み始める。面白い。これは『ことば』と題する本の第一章となる筈のものであった、と「まへがき」に記されていて、後半は言葉の話になるようなので嬉しさがこみ上げてくる。


5月16日(金)

 ダミアン・ブロデリックTHE WHITE ABACUSを手にとって出勤する。最後まで読み通さないような予感がするのだが、取り敢えず今日はこれにしよう。読みかけだったCELESTIAL MATTERSは、あまり面白くなかったと読んだ人に云われたので、やめることにした。結末は結構感動的だったとは云っていたが。

 大学生協で本を5冊購入。
ジェフ・アボット『図書館の死体』佐藤耕士訳/ハヤカワ文庫ミステリアス・プレス/700円
アーシュラ・K・ル・グィン『内海の漁師』小尾芙佐・佐藤高子訳/ハヤカワ文庫SF/640円
筒井康隆『邪眼鳥』新潮社/1300円
長谷川三千子『バベルの謎』中央公論社/2330円
『エンデ全集9 遺産相続ゲーム』岩波書店/2400円
 ル・グィンと筒井康隆はもっと早く買わねばと思いながらすっかり遅れてしまった。ジェフ・アボットの作品は、普段あまり読まない推理小説だが、図書館が舞台なので買ってしまう。『バベルの謎』は、なんだかよく解らないのに買ってしまった本である。旧約聖書の創世記をラディカルに読み直すと帯に書いてある。人間が多言語の民に分かれてしまったという伝説なので関心があったが、言葉の話ではないようだ。が、旧仮名遣いで記されているので、また、仮名遣いに関する「ただし書き」に納得してしまって、購入。「私にとって「書く」といふことは、「話す言葉」とは違ふ領域に身を置くことであり、それは、いま自分のまはりを流れてゐる「時流」からじゆうになつてものを考へる、といふことでもある。」という文には思わず感激してしまう。私も旧仮名遣いで文章を記したいが、今使っている日本語FEPではどうにも使いにくいのである。何とかしたいものだ。


5月15日(木)

 14日の日本経済新聞によると(私は朝刊が配達される前に出勤してしまうので、新聞は夕方あるいは翌朝読むのである)、アメリカ最大の書籍販売店チェーンを展開するBarnes & Nobleが、インターネット上に店を出し、100万タイトルから検索・註文できるようにしたそうである。早速、見に行ってみると、40万タイトル以上の在庫があって、その中のハードカヴァーは3割引、ペーパーバックは2割引とのことである。分野別の検索や、お薦めなどの企画もあり、全体的にはAmazon Books.comと似たような作りである。この書店、そのAmazon Books.comが地球最大の書店を名乗ることに異議を唱え、訴訟まで起こしたそうである。イギリスのInternet Bookshopもそんなことを云っていたんじゃなかろうかと思うが、今は何故か接続できないので確認できないのであった(あれはインターネット上で最大だったか)。
 そうして見ると、三省堂書店の280万タイトルから検索・註文というのは驚くべき数字である。

 リチャード・ミドルトン『幽霊船』読了。素晴らしい。以前「ブライトン街道にて」だけを読んだときにはミドルトンのよさが解っていなかったようだ。


5月14日(水)

 『アメリアの島』を出勤途中に読み終えてしまう。朝、家を出るときに次の本を用意してきて本当に良かった。危うく読むものを持たずに、今日一日を過ごさなければならなくなるところだった。この本の主人公の女性飛行家のことを初めて知る。実在の人物である。しかし、こういう南海の孤島に楽園を見いだしてしまうような作品は、私にとっては日々の苦痛を総て放棄してどこかへ行ってしまへという強い誘惑でもあるので、極めて危険な本である。が、本があるので、私は現実を投げ捨てることはできない。

 リチャード・ミドルトン『幽霊船』を読み始める。


5月13日(火)

 The Family Treeのレジュメを漸く書き終え、電子メールで送ろうと思ったら、Control PanelのPPPファイルとEudoraが壊れて送信できない。出勤の時間が迫っていたので、職場から送信。

 『お師匠さまは魔物!』読了。軽いユーモア・ファンタジイ。読みやすい。内容は可もなく不可もなくと云ったところか(何だか生意気な表現だと自分で書いていて感じてしまうが、まあいいや)。

 ジェイン・メンデルソーン『アメリアの島』を読み始める。朝、家を出るときに次の本を用意してきて本当によかった。危うく、何も読むものを持たずに、帰宅の電車に乗らねばならないところだった。とは云っても、乗っている時間は僅か7分なのだが。


5月12日(月)

 The Family Treeのレジュメがまだ終わらない。ほぼ書き終えたものの、気に入らず書き直す。でも、終わらない。ロバート・アスプリン『お師匠さまは魔物!』のゲラを手にとって出勤。今日から、SFマガジンのファンタジイ評用の本を読み始める。


5月11日(日)

 The Family Treeのレジュメを書くが、入り組んだ構成になっている話なので書きにくい。些か長くなってしまったが、まだ終わらない。


5月10日(土)

 テッパーのThe Family Tree読了。2週間で376ページの本を読み終えたのでまあいいだろう。遺伝子工学で動物が喋れるようになってたまるかとか、3000年も未来で英語が通じるかとか、それに家畜化された人間達がPig Latinで秘密の話をしたりするか、などと云いたくなるところは多々あるが、総じて見れば優れた作品であると思う。出版を強く薦めておきたい。4年前のThe Plague of Angelsも同じ主題の作品だが、あのときは薦められなかった。

 The Internet Bookshopで、Partnership Programmeというのが始まるようだ。AmazonBooks.comでやっているのと同じ様なものか。


5月9日(金)

 『12か国語大辞典』が三修社から届く。早すぎる。今、金がないのに。あまり使いやすそうではない。が、こういうのが手元にあると何となく安心である。それだけのために買ったのかと云われたら、そうですすみませんとしか云えないので困るのだが、それが偽らざる本心なのだ。


5月8日(木)

 朝から軽い頭痛。テッパーのThe Family Treeを我慢して読む。300ページを越え、結末が近づいてきた。二つの話の流れが一つになって読みやすくなった。が、動物が喋る話は些か苦手である。火曜日に註文したWeinberg Booksではファンタジイに分類されていた。動物が喋るからだろうか。


5月7日(水)

 朝から軽い頭痛。テッパーのThe Family Treeを我慢して読む。


5月6日(火)

 Weinberg Booksよりカタログ着。こちらにもClute & GrantのTHE ENCYCLOPEDIA OF FANTASYが75ドルで載っているが、今回も註文は見送る。
THE BEST OF WEIRD TALES - 1923 (Bleak House, $12.00)
Sharon Shinn JOVAH'S ANGEL (Ace, $13.95)
Sheri S. Tepper THE FAMILY TREE (Bantam, $23.99)
Patricia McKillip WINTER ROSE (Ace, $6.00)
Rebecca Ore GAIA'S TOYS (Tor, $10.00)
の5冊を註文。最初のは題名通りWeird Talesからのアンソロジー。どうせ読まないだろう。シャロン・シンはARCHANGELと同じ世界が舞台になっているようだ。ARCHANGELがあまり面白くなく、途中でやめたのに懲りずにまた註文。テッパーのは今読んでいるものだが、読み終えたら早川書房へ送り返すようにとのことなので、念のため買っておく。マキリップのは昨年評判の良かったファンタジイである。何故かネビュラ賞の候補にあがっていた。勿論、受賞はしていない。最後のは、あと一冊買えば55ドルを越えて1割引になるので、何となく追加したもの。遺伝子工学もののSFである(多分)。


5月5日(月)

 三修社からのダイレクトメールを見ていたら、『12か国語大辞典』というCD-ROMがどうしても欲しくなってしまい、発作的にFAXで註文。6990円である。12か国語18冊の辞書が収められているのだそうで、検索ソフトは専用のものがついているらしい。

 Performa6210に繋いでいるケーブルを換え、機能拡張にファイルを一つ入れ、ターミナルアダプターのディップ・スイッチを切り替えて、同期接続が出来るようになる。CCLファイルについては納得出来ない部分が残っているのだが、なんとか接続はできる。アナログでは全く繋がらなかったMETRO*NETWORKにもすんなり繋がる。

 5歳の娘の自転車の練習に付き合うのにテッパーのThe Family Treeを持って行くと云い張って妻を怒らせる。しかし、これには正当な理由がある。普通、初めて自転車に乗るときは誰かに後ろを押さえてもらって走行中に平衡を保つことから練習するのだが、うちの娘は頑固者で、まず発進の練習から一人でやり、決して父親である私に触らせようとしないのだ。つまり私は横で見ているだけなので、一緒に練習する必要はないのだが、帰ってしまうと泣いて怒る。本くらい読んでもいいではないか。そんな練習の仕方では百年経っても乗れるようにはならないね、と妻と二人で云っていたのだが、驚くことに乗れるようになった。頑固なのは私に似たのか。


5月4日(日)

 断続的に1時間ほど寝ただろうか。帰りに三省堂本店に寄るが、時間があまりなくリチャード・ミドルトン『幽霊船』(国書刊行会/南條竹則訳/2300円)を購入しただけであった。眠くて殆ど本が読めず、テッパーのThe Family Treeは220ページまで。

 帰宅すると、Weinberg Booksから小包が届いていた。フリッツ・ライバーTHE DEALINGS OF DANIEL KESSERICH、ダミアン・ブロデリックTHE WHITE ABACUS、ロバート・ワインバーグTHE ROAD TO HELLの3冊のみ。


5月3日(土)

 SFセミナーというのに出席するために水道橋の全逓会館へ。途中抜け出して秋葉原でターミナルアダプターの同期接続用キットを買う。5800円くらいだった。2週間ほど前にインターネットで註文したマックギャラリーは倒産していたのだった。

 会場に戻って古本を売っていた三村美衣・高橋良平の二人から、海野弘『日本図書館紀行』(マガジンハウス/1995年/定価1359円)を300円で、池谷伊佐夫『東京古書店グラフィティ』(東京書籍/1996年/定価1456円)を400円で、THE UNKNOWN (Pyramid/1970)を150円で購入してしまう。図書館と古本屋の本はあまり役には立ちそうにない。THE UNKNOWNはパルプ雑誌Unknownに載った作品のアンソロジーだが、別の表紙のを持っているような気がする。

 会場から出たところで早川書房の嘉藤さんからハヤカワ文庫FTの6月刊のゲラを受け取る。ロバート・アスプリン『お師匠さまは魔物!』(矢口悟訳)である。<マジカルランド>というシリーズで、水玉蛍之丞の挿絵入り。

 夜の会場の<ふたき旅館>へ。だらだら話をして夜が明ける。


5月2日(金)

 SF情報誌LOCUS5月号着。サム・モスコウィッツが死んだことを知る。


5月1日(木)

 アメリカのSF情報誌LOCUSのホームページができたことを知り、早速見に行く。当たり前のことだが、毎号の内容総てが読める訳ではない。簡単な内容案内である。

 日本経済新聞によると三省堂書店も5月1日からインターネット上に洋書専門店を開いたらしい。早速探しにいく。当てずっぽうにhttp://www.sanseido.co.jpと打ち込んでみると<三星堂>という全く違う店が出てきてしまった。三省堂書店はここにある。洋書280万点から検索・註文できる。利用に先立って会員登録が必要で、入会金は1997年末まで1500円。送料は400円。和書は登録無しで註文できるが、検索できるデータベースはない。6月から4万2千タイトルの輸入版クラシックCDデータを追加するらしい。外国の本は本国の書店に註文するので、恐らく私は利用しないだろう。

 テッパーのThe Family Treeは順調に進み、130ページまで。しかし、昨日今日と頑張って3時前に起きて読み進めたため、昼間非常に眠く仕事に支障が出かねないうえに、軽い頭痛も感じられるので明日は4時過ぎまで寝ようと決意して就寝。


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