明け方に目を覚まし、早速OEDの圧縮が成功したかどうかを見てみると、何とError 36っていうのが起こって圧縮に失敗している。OEDは駄目なのか。
懲りずに今度は12か国語辞書を圧縮してみる。4時間ほどかかってしまうが、600MB以上のファイルが288MBにまで圧縮される。早速、使ってみると、妙に動きが遅い。これでは使いものにならないのではないかというほどの遅さである。これは圧縮ファイルにしたせいかと思って、CD-ROMを入れて使ってみたのだが、それでも速度は変わらない。前に使ったときはこんなではなかったと思うのだが。システムをOS8にしたせいだろうか。
圧縮が面白くなって、次にハードディスクに入れてある『明治の文豪』を小さくしてみる。こちらは33MBが17MBになっただけで、それほど空き容量は増えないが、塵も積もれば山となる訳で、今後同型式のファイルを同様に処理できると解ったということでもあり、決して無意味な行為ではない。ここ数日でハードディスクの余裕が1GB近くできてしまって、随分得した気分である。
OEDの圧縮をもう一度やってみるが、やはりエラーが出てしまう。何故だ。
トマス・F・モンテルオーニ『聖なる血』(扶桑社ミステリー/中原尚哉訳/800円)が届く。ありがたい。面白そうだが、些か長い。
東京創元社から出たジェイムズ・P・ホーガン『内なる宇宙(上・下)』(池央耿訳/創元SF文庫/各663円)も届く。1993年にハードカバーで出たものの文庫化である。しかし、何故この本を送って貰えるのかよく理解できない。どうしてホーガンが?
今日も一日辞書ファイルの圧縮である。私のハードディスクの六割程は辞書が占有していたので、これですっかりがらがらになった。外付けハードディスクがなくても総て1.6GBの本体内蔵のハードディスクに入ってしまいそうな勢いである。500MB以上あった研究社英和和英中辞典も206MBになってしまった。便利なものである。今晩は一晩かけてOEDの圧縮を試みる。
Macintoshの電子ブック閲覧ソフトJammingが2.3.1になったので早速ダウンロード(日常殆ど使ってはいないのだが。私が常用しているのはCeDar1.2.2である)。そこで「DiskCopy 6.1で電子辞書を圧縮して使う方法」を見つける。この方法を使うとハードディスク上の電子辞書のファイルの容量が半分以下でいいという画期的なことが実現できるのだ。早速試しに一つ圧縮してみると私でも問題なく作業を行えると解る。辞書の検索ソフトの処理速度が少し遅くなるらしいのだが、体感速度としては違いは認識できない。早速、圧縮作業を始めるが、これが時間がかかるのだ。私のPerforma6400の場合、リーダーズ+プラスで二時間以上かかるようである。でも、そろそろ買おうかなと思っていたハードディスクに資金を投入しなくて済みそうなので、それくらいは我慢しなければなるまい。関心のある方はDiskCopy 6.1で電子辞書を圧縮して使う方法へどうぞ。
イアン・マクドナルド『火星夜想曲』(古沢嘉通訳/ハヤカワ文庫SF/900円)が届く。嬉しい。早速読み始める。
JOVAH'S ANGELを読みながら、出勤。ソフマップからは『大正の文豪』と『大辞泉』の註文受付の連絡は届く。辞書が増えたがもうハードディスクがいっぱいだなあと悩んでいたら、素晴らしい解決策が見つかったが、それは数日後の話である。
郵便局から小包の配達通知が届いているのに気が付いて、帰宅後早速郵便局へ。Neil GaimanのNEVERWHEREはロンドンの地下世界を舞台にした作品。是非読みたい。Ian R. MacLeodのVOYAGES BY STARLIGHTは何故買ったのだろうかと一瞬戸惑ったが、Arkham Houseの本だからだった。ふううん、という感じで眺めてからそのまま書棚へ。Sheri S. TepperのGOBBON'S DECLINE AND FALLは読みたいなとは思っていた作品だが、細かい字でびっしり印刷されて465ページのペーパーバックを見て、とても読めないと思う。F&SFの8月号は一割引にするために追加したものだったような気がする。なんとなく黙って書棚へ。
妻と娘は妻の実家へ。私は一人で福岡へ戻る。羽田空港でJAL MILEAGE BANKを申し込む。東京福岡7.5往復で東京福岡片道分の航空券が貰える筈なのだが、何となくうまいこと騙されているような気がしないでもない。申込書を見た日本航空の美しい女性に「私も福岡出身なんですよ」と云われる。「わたしゃ福岡出身じゃないんだけどね」と心の中で呟きながら「そうなんですかあ」と曖昧な笑みを浮かべる私であった。
機中でJOVAH'S ANGELを読む。ARCHANGELより数世代後の世界の話だ。翼を折って飛べなくなってしまったArchangelが科学者の造った飛行機械で空を飛ぶ、のだと思う。世界の状況が概ね解っているので読みやすい。これが続き物のいいところでもあり悪いところでもある。
帰宅するとナンシー・A・コリンズ『フォーリング・エンジェル』(ハヤカワ文庫FT/680円)とSFマガジン10月号が届いている。15日にコンピュータ通販店ソフマップに註文した『大正の文豪』と『大辞泉』について、入荷に二週間程度かかるのでそれでもいいかどうか三日以内に返事をくれないと註文はキャンセルにするよという電子メールが届いている。三日なんてとっくに過ぎている。是非買いたいのだからそんなこと云わないでおくれよというメールを送る。その他の郵便物の整理などして寝るのが遅くなる。
池袋東武の旭屋書店へ。電子ブック版『新編英和活用大辞典』(研究社/9400円)と『現代用語の基礎知識1997』(自由国民社/3980円)を購入。
21〜23日:掃除の続き。机の抽斗の中身の整理がほぼ終わる。再び書棚の掃除。意外な本を発見したりして楽しい。
池袋のCitibankで電話料金やNHKの受信料の口座振り替えの手続をしようとしたら福岡は駄目だと云われ愕然とする。給与の振込先をここにしてしまった私はどうなるのだと騒いでも仕方がないので黙って銀行を出る。旭屋書店で娘に本を買ってやるが自分の本は買わない。有楽町西武で娘に変なペンギンを買ってやるが、いい歳した大人たちが群がっているのは一体何故だ。
『アルゴナウティカ』読了。何と云っても途中で置き去りにされてしまうヘラクレスが面白い。
書棚の整理に取り掛かる。これほど大量の書物を捨てるのは生まれて初めてかも知れない。10年以上開くことのなかった学会誌を100冊程。少しは書棚に余裕ができたと喜んだが、未開封の段ボール箱を発見し、中に学会誌が詰まっているのを見つけてしまった。そいつらを書棚に収めた後、棚や書棚周辺の壁や床を拭く。
『三月は深き紅の淵を』読了。途中まではいいのだが、結末はよく解らないまま終わる。困った。続けて『アルゴナウティカ』を読む。読みにくい。ギリシャの英雄が勢ぞろいするので名前が覚えられない。
今日から妻と娘が合流するのであまり本が読めない。
『青猫屋』を福岡空港へ着くまでに読み終えてしまう。この独特の世界と文章は絶品である。機中では『日本語の謎を探る』を読む。羽田に着くまでに読み終えてしまう。日頃、言葉に気をつけているつもりでも、助詞の使い方の変化は見逃しがちである。
荷物を池袋駅のコインロッカーに置いてから神田の書店街へ。電車の中でJOVAH'S ANGELを読む元気がない。お茶の水駅で降りて書店街へ行くが、日曜なので古本屋は休みである。東京堂書店で恩田陸『三月は深き紅の淵を』(講談社/1800円)を購入。謎の本が登場する物語である。三省堂書店本店で小林泰三『人獣細工』(角川書店/1300円)、紀田順一郎編『ゴシック幻想』(書苑新社/3000円)、アポロニオス『アルゴナウティカ』(講談社文芸文庫/1170円)を購入。電車の中で『人獣細工』を読みながら蒲田へ向かい、海外SF研究会ぱらんてぃあの例会へ。取り留めのない話をして埼玉の実家へ。電車の中で『人獣細工』を読み終えてしまう。不思議な本が登場する「本」という短篇に期待していたのだが、どうもぴんと来なかった。続けて『三月は深き紅の淵を』を読むが、読み終わらないうちに家に着いてしまった。
明日から一週間実家に帰るので、持っていく本を選ばなければならない。福岡から羽田まで飛行機で一時間半、羽田から埼玉の家まで電車で二時間くらいだから、結構本が読める。昨日『夢の城』を読み終えてしまったので、新しく選ぶことになる。まず、48ページまで読んで中断していた城戸光子『青猫屋』と森本順子『日本語の謎を探る』(ちくま新書)を選ぶ。この二冊では三時間半の間に読み終わってしまいかねないので、もう一冊は英語にする。シャロン・シンのJOVAH'S ANGELである。これなら絶対に読み終えてしまうことはない。ならば、最初からJOVAH'S ANGELだけ持って行けばよさそうなものだが、『青猫屋』と『日本語の謎を探る』はこの機会を逃したらいつ読めるか(読もうという気になるか)解らないので、どうしても持っていきたい。でも、もう一冊持っていこうか、実はまだ迷っている。家を出る直前まで迷うのが常である。
『夢の城』読了。面白いが、著者の夢に関する研究の解説を紹介する手段として小説という形態がとられているような気がするところがちょっと気に入らない。話は面白いのだが。そういうことを気にするのを止めればこの本は実に楽しい。18世紀の手記を発見したという形式で構成されており、そこに記されている夢の研究は時には滑稽であり時には恐ろしい。
本日の日本経済新聞によると丸善が9月に「丸善ポイントカード」というのを出すらしい。これは購入金額100円につき5点が貰えて1000点たまると1000円の買い物券がもらえるというもの。世の中には広く普及している仕組みであるが、書店では珍しい。この点数は洋書と文房具に限られる。再販制度のためである。これまでも丸善や紀伊國屋書店でもクレジットカードでの5%割引があったが、やはり洋書と文房具に限られていた。
このカードは来月5日開店の福岡ビル店から導入し、10月に札幌南十条店、東京お茶の水店などの七店でも扱い始めるという。でも、一般書籍が対象にならないとなかなか広く使われるようにはならないのではないか。私も洋書は海外から購入するので、クレジットカードの割引の恩恵を受けたことがこれまで殆どなかった。
コンピュータ通販店ソフマップに『大正の文豪』と『大辞泉』を註文する。書店に註文しようと思っていたのだが、こちらは割引があるので。送料が少し高いが、それでも割安であった。それぞれ5600円と7480円である。前者はカタログに『大正の文章』として載っていたが、まさか『大正の文章』というCD-ROMはないだろう。福岡に戻ってきた頃に届くとちょうどいいのだが。
特に何もない一日であった。
『夢の城』は夢の解説書とも小説ともつかない変なものである。変なものほど面白く感じる私は楽しく読み進めている。
アメリカのSF情報誌LOCUS8月号が届く。Locus Pollsの結果が載っている。前年に刊行されたSFやファンタジイの中から優れた作品を投票するというものである。SF部門では持っているものも読んだものも一冊もなかった。ファンタジイ部門では2位のLUNATICS by Bradley Denton (St. Martin's)と3位のWINTER ROSE by Patricia A. McKillip (Ace)、および12位のWALKING THE LABYRINTH by Lisa Goldstein (Tor)を読んでいた。LUNATICSはそんなに作品だっただろうか。一位は圧倒的な強さでA GAME OF THRONES by George R. R. Martinである。全然知らなかった。買ってもいない。この投票結果をよく見てめぼしいものをそのうち註文しよう。当初、ハードカバーで出た本もこの投票結果が出る頃にはペーパーバックになっていたりするので。
13日の日本経済新聞に載っていたのだが、小学館が今年の12月に文庫の刊行を始めるらしい。私は小学館の本を殆ど買っていないのであまり関係ないだろう。バッハ全集は小学館だから結構金額的には大きいが、バッハ全集が文庫になる筈もない。
出勤しようとすると激しい雨。土曜日なら出勤するのを止めてしまうところだが、今日はそういう訳にもいかない。ミッシェル・ジュヴェ『夢の城』紀伊国屋書店を今日から読むことにして手に取る。職場に着く頃には膝から下はすっかり濡れてしまう。やれやれ。
New World Booksから特価本の案内が郵便で来る。相変わらず割引率は大きい。が、註文したものに関して入荷発送状況などの案内が全くないので、そういう連絡をこまめにしてくれる書店の方が安心なものだからついそういうところへ註文してしまう。でも、郵便で註文書を出していた数年前まではそれが当然だったのだ。ちょっと便利になるとそれに馴れるのはあっと云う間である。
Weinberg Booksに註文。
年刊ファンタジイ&ホラー傑作集の第10巻 (TOR, $17.95)
ジェイムズ・P・ブレイロックのWINTER TIDES (Ace, $21.95)
ピーター・S・ビーグルのGIANT BONES (Roc, 11.95)
もうちょっとで$55を超えて一割引になるなと思ったのでTerri Windling THE WOOD WIFE (TOR, $7.00)を付け加える。送料を含めて$58.47である。
マキリップのWinter Rose読了。終わってみれば、甘ったるい恋物語のような感じもする。情景描写が美しい。異次元を垣間見る少女の心の動揺も美しい。でも、主人公が涙を流して叫ぶ場面が多すぎて私にはどうも馴染めない部分も多い。
昼過ぎにこの本を読み終えてしまい、今日は次に読む本を持ってきていなかった。不安で仕方がない状態となり、本の数分の空き時間になにをしたらいいか解らず、いらいらと歩き回っては、必要もないのに新着E-mailを覗いたりする。帰りの電車でも手持ち無沙汰で困り果てる。
騒がしい子供がいないのだから、本が沢山読めそうなものだが、頭痛を感じてだらだらと日曜日を過ごしてしまう。昨日、職場へ行かなかったので出勤してみる。マキリップのWinter Roseはもう少しで終わりそうなのになかなか終わらない。
今日から妻と娘は東京の妻の実家へ帰省である。空港へ二人を車で送っていった後、出勤しようかと思ったが颱風の雨雲の影響か、時折激しい雨が降ってくるので出勤するのは止める。
Macintoshの話である。電子ブック版およびEP WING規格CD-ROM版辞書検索ソフトJammingを2.2にする。2.1からの変化はテキストファイルを扱う窓が出来たことか。この中にある文書の単語をクリックするだけで辞書で検索してくれる訳だ。翻訳の時にはここに原文を入れて解らない単語をクリックしていくと便利かも知れない。私は普段Jammingを殆ど使っていないのでシェアウェアの料金を払っていないが、そのうち常用するようになったら払おうかと思っている。
Eudora日本語表示関連のアプリケーションを追加する。Japanese Plug-Inを1.0b2から1.0b3にするとともにシェアウェア料金を払う。8ドルである。MailKanjiFixerを1.11にし、Mojibake Fixer 1.2も入れる。MailKanjiFixer 1.11の登録の連絡をしたら(無料だがe-mailを送ると登録番号を教えてくれる)、EudoraTranslator 1.0b2というのもあるよ、という返事が来たので早速入れてみる。これで、英語版Eudora Light 3.1.1でほぼ完全に日本語を扱うことが出来るようになった。
目覚めると5時。すっかり寝坊してしまい、Fantasy CentreとWeinberg Booksに註文書を送る時間などなかった。慌ててマキリップのWinter Roseを手にとって出勤。
3時半に起きて、Ash Tree Pressの本で買い逃していたものを調べて註文しようかと思ったら、3時40分頃、娘が起きてくる。またすぐに寝るだろうと思っていたのだが、一向に眠る気配がない。そのうち食事がしたいなどと云いだすので、仕方なく4時過ぎに昨晩の残り物を暖めて娘と二人で朝食。当然、妻は眠っている。5歳のくせに4時前に起きたりしないで欲しいものだ。とうとうAsh Tree Pressの本を調べる時間をとれないまま出勤の時間となってしまう。私は娘と食事をするために早起きをしている訳ではないのだが。やれやれと思いながら、マキリップのWinter Roseを手にとって出勤。
Ash Tree Pressの本の既刊分を調べる。Michael John Thompson BooksのAsh-Tree Press一覧表が便利である。Fantasy CentreはTHE FIVE JARSを除いて総て在庫があるというというが本当だろうか。L. T. C. RoltのSLEEP NO MOREとA. M. BurrageのTHE OCCULT FILES OF FRANCIS CHARD: SOME GHOST STORIESなどを買いのがしているので、この機会に買っておこうか。
Weinberg Booksよりカタログ着。年刊ファンタジイ&ホラー傑作集の第10巻、ブレイロックのWINTER TIDESは是非買っておかなくてはと思う。ビーグルのGIANT BONESについては迷うところだ。THE INNKEEPER'S SONGと同じ世界が舞台だということである。話は直接関連はないらしい。6作品が収録されている。店主は推薦しているが、どうしようか。
Fantasy Centreよりカタログ着。ヘンリー・S・ホワイトヘッドのJUMBEE (Neville Spearman, 1974)が£25.00、ヴァーノン・リーのRAVENNA AND HER GHOSTS (Corgi, 1962)が£5.00で出ている。JUMBEEはアーカム版を買おうとすると高いので、買うとしたらこの版で我慢するしかあるまい。Ash Tree Pressの新刊が一冊 M. P. Dareという作家のUNHOLY RELICSが出ている。£21.50である。知らない作家だ。Ash Tree Pressの本はTHE FIVE JARSを除いて総て在庫があるというので、買い逃していたものを註文しておこうかという考えが浮かぶ。が、とりあえず寝る。
SFマガジン11月号のファンタジイ評の原稿を書き終える。つい先日10月号の原稿を送ったような感じだが、送ってしまう。こんなに早いと少し恥ずかしい。
このところ我が家のMacintoshは調子がいい。OT/PPP Stripの具合が悪かったのも自然治癒し、6210もフリーズしない。ターミナルアダプタを買い換え、OS8を買った甲斐があったというものだ。ただ妻が平気で何時間も6210を使ってインターネットに接続するのが些か恐い。私なんか爪に火を点すような吝い使い方をしているというのに。
『Macintosh版大辞泉CD-ROM』と『大正の文豪』を紀伊國屋書店に註文しようかなと思ったが、帰省している間に届いたら悔しいので止める。暑さの苦手な私はこのところ何をする気力もなく、マキリップも捗らない。早く冬がきて欲しいものだ。
SFマガジン11月号のファンタジイ評の原稿を書き始める。些か早すぎるような気もする。でも、今月は中旬から帰省して原稿など書けないからこれでいいのである。アスプリンとプラチェットのユーモア・ファンタジイ4冊である。勿論、今日だけでは書き終わらない。
『進め、見習い魔術師!』読了。楽しく読めて、あっと言う間に終わってしまう。ハヤカワ文庫FTもこういう軽く楽しい本と重くずしりとくる本の2冊が一月に出ればいいのにとつくづく感じるこの頃であるが、そんな幸福な時代は私が生きている間は来ないであろう。
『大辞泉CD-ROM』のMacintosh版がようやく出たことを新聞広告で見る。9500円である。図版が動いたり音声が聴こえるところにはあまり魅力を感じないが、縦書き表示に強く惹かれるものがある。辞書ばかり買い集めても仕方がないのではないかと思うものの、辞書は持っていて後悔することはない(特にCD-ROMなら場所もとらない)ので手元に置いておきたいものである。
4時半に起きて、再びPerforma6210の接続を試みる。OT/PPPからFreePPP 2.6b7に変えて接続すると簡単に繋がった。6400の方はOS8にしてから、OT/PPP Stripの具合が悪くなって、毎回PPPコントロールパネルを開いて接続しなければならなくなった。繋がればとりあえず構わないので、マキリップのWinter Roseを手にとって出勤。今90頁を越えた辺りだが、面白くなってきた。語り口が美しく且つ恐い。これは傑作かも知れない。
The Internet Bookshopから今月のニュースが届いた。イタリアの書店と提携して今年の終わりまでにはイタリア語の書籍も扱うようになる由。久しくThe Internet Bookshopから本を買っていない。
ハヤカワ文庫FT9月刊のロバート・アスプリン『進め、見習い魔術師!』のゲラを受け取る。こうしてハヤカワ文庫FTのゲラを受け取るのもこれが最後になるかも知れない、と思いつつ読み始める。