1月31日(水)

 昨日のマッキントッシュに関する疑問は一日悩んだ末、状況は大体理解できたが、結構面倒臭いことが解って、解決は先送りすることとした。いずれ、時が解決してくれるだろう。
 丸善より電子ブック「マイペディア」着。送料に関する27日の記述は間違っていた。一回の註文で送料380円であるようで、今回は送料は無料。別々に送ってくれるということは一刻も早く読みたい人にとってはとてもいいことだったのだ。疑って悪かった。私が間違っていた。
 Fantasy Centreよりカタログ着。レ・ファニュほかいくつか欲しいものがあったが、昨日コンピュータを購入するなど、最近出費が多いので今回は註文を見送る。


1月30日(火)

 註文しておいたMacintosh Performa 6210が到着。どうも胡散臭い代物だと思うのだが、金がないのだから仕方がない。予め、夥しい数のソフトがインストールされているので、こいつを消去するのに1時間もかかった。残ったのは3つだが、これも数週間以内に一つになりそうな予感がする。
 それにしても、ハードディスクにコピーした電子ブックを書見台で読もうとするが、うまくいかない。どうやっても一度にひとつの辞書しか認識してくれない。大森望氏に複数の電子ブックを読む方法を教えて貰ったのだが、私がやると駄目なのだ。「うまくいかないときはパーティション切りなおしたり、アイコンをいじったりするとうまくいくこともあります」??何なのだこれは。??「あとは一回初期設定ファイルを捨てて再起動してみるとか」これは理解できるが、駄目だった。「いろいろやっているうちにたいてい成功するのでだいじょうぶだと思いますが、がんばってください」駄目だ。私には出来ない。どなたか詳しくて親切な方、お教え下さい。


1月29日(月)

 国書刊行会から出る予定のヨナス・リー「漁師とドラウグ」のゲラが来る。来月ゲラを送りますという連絡があったのが昨年の7月だ。半年待っただけのことはあって、疑問点、明らかに間違っている箇所、変更した方がいいところなどの指摘がびっしりと書き込まれている。自分でも半年ぶりに読み返してみると、如何にも素人臭い文章が連ねてあって、読みにくいこと甚だしい。中学生でも知っているような言い回しを勘違いしていたり、全く恥ずかしい限りである。よくこんな奴に翻訳をさせてくれたものだ。どんな翻訳をするのかはやってみなければ解らないから、うっかり依頼してしまって今頃は後悔しているのだろう。
 あの頃は、まだ辞書を引くと云えば紙のページをめくることしか知らなかった。技術の進歩は本当に速い。新しいもの嫌いの私にとっては、なかなか大変な世の中である。


1月28日(日)

「大辞林」を見ていたら、「システムソフト電子辞典ビューア 2.1」で電子ブックを読めることを発見。でも、ハードディスク上にコピーしたファイルは認識してくれないようだ。
『英国短篇小説の愉しみ』収録の「悪魔法王」(作者は忘れた)の翻訳をするが、一向に捗らない。1880年代の作品らしい。私は英語の語彙が貧弱なので、殆どの単語を辞書で引かねばならず苦労している。漸く、12枚ほど。これで、約半分である。


1月27日(土)

 早川書房へSFマガジンファンタジイ評の変更箇所を電子メールで送信。
 三省堂より電子ブック「大辞林」着。註文してから15日で届いた。同時に註文した電子ブック「マイペディア」はまだ来ない。しかし、送料380円を取られて、ちょっと損した気分になる。紀伊国屋書店なら両方揃うまで発送せず、註文した本が1万5千円以上ということで、送料は無料となる。勿論、両方揃うまで発送してくれないので、手元に来るのは遅くなる。これが、ジュンク堂なら一冊ずつ発送してくれて、しかも送料無料だったりしたのだ。


1月26日(金)

 火曜日に送ったSFマガジンの原稿に関して、書き改めを求める電話がある。表現に悩んだ末、投げ遣りに書いたところが指摘されているので仕方あるまい。変更箇所は秘密。
 タキイ種苗より朝顔の種、3種到着。


1月25日(木)

 また本を読めない一日を過ごす。James P. Blaylock ALL THE BELLS ON EARTHを3ページほど読む。帰宅するとSFマガジン4月号が届いていた。コラムの類に目を通し、就寝。


1月24日(水)

 本を読めない一日を過ごす。James P. Blaylock ALL THE BELLS ON EARTHを5ページ、スティーヴン・バクスター『フラックス』を10ページくらい読む。
 Sharon Shinn THE SHAPE-CHANGER'S WIFE は全く評判になっていないと思っていたが、昨年10月頃のLOCUSの書評で褒めていた。ビーグルの「最後のユニコーン」の再来みたいな書き方で絶賛しており、そこまで云わなくてもいいのではないかとも思う。同じ号に、James P. Blaylock ALL THE BELLS ON EARTHの紹介も載っており、読むのをやめようかなと少々迷う。


1月23日(火)

 SFマガジンの原稿を電子メールで送る。同時にSharon Shinn THE SHAPE-CHANGER'S WIFE (Ace, Oct 1995, 200pp)をSFスキャナーでやりたいのですがとお願いしてみる。
 朝、NEW WORLD BOOKSからファックスが来て、Cold Spring Harbor Laboratory Pressの本は扱えないという。職場の人の本なのでどうでもいいのだが、まるで私がいけないかのように非難されたので、Amazon.com Booksへの註文を手伝ってやる。初めてNetscapeを使ってクレジット・カードの番号を送信した。私のカードではないので安心して送信できる。しかし、送信項目が多く、1ページごとに驚くほど時間がかかるので註文手続きに30分以上かかってしまった。次回からは暗証番号だけでいいらしい。註文を受けたとの連絡は直ちにE-MAILで送られてきた。何日くらいで本が到着するか楽しみである。
 午後、SFマガジンの原稿について電話連絡があり、ファンタジイ評に関しては問題なし(書き直しが求められることが結構よくある)、また、Sharon Shinn THE SHAPE-CHANGER'S WIFE (Ace, Oct 1995, 200pp)については5月号のSFスキャナーで紹介することとなる。
 帰宅するとRobert Weinberg Booksより小包が届いていた。昨年12月始めに註文したもの。ここは註文してからほぼ40日で本が届く。James P. Blaylock ALL THE BELLS ON EARTH, Kim Newman THE BLOODY RED BARON、およびアーカム・ハウス社から出たアンソロジーJim Turner, ed. CTHULHU 2000の3冊である。いずれもハードカバー。CTHULHU 2000は絶対に読まないと思う。キム・ニューマンは『ドラキュラ紀元』の続編。面白そうだが、翻訳が出る予定だったら今読むのは止めよう。今回はまずブレイロックを読もうと決意する。


1月22日(月)

 システムソフトエディタのver.2.1が届いていた。縦書き入力が出来ないという点を除けば何の不満もない。ver.2.0.1から変わったところとして、縦書き印刷ができるようになったということがあるが、縦書き入力ができなければ私にとっては殆ど意味がない。岩波国語辞典が第5版になって項目表示に漢字がでるようになったところはとてもいい。あと一週間ほどで他人のものとなる私のPerforma550だが、一応、インストールしてあげる。
 書きかけのSFマガジンのファンタジイ評を書き終える。今回は、タニス・リー「ゴルゴン」(ハヤカワ文庫FT)、チャールズ・デ・リント「ジャッキー、巨人を退治する!」(創元推理文庫)、ドナルド・バーセルミ「王」(白水社)(これはちょっと古い)の3冊。


1月21日(日)

 棚板、釘、螺子、鋸などを購入し、『バッハ全集』専用本棚を造る。材料費およそ1万2千円。約2時間という短時間で結構立派な書棚が出来上がる。これで、約3.5m分の本を並べられる棚を新たに確保できたことになる。しかし、『バッハ全集』はまだ第14巻の一冊のみしか刊行されていないのでがらがらだ。強度には絶対的な自信があると云いながらも、上段には何故か軽いペーパーバックしか並べていないことにふと気が付く。
 慣れない日曜大工で体力を消耗し、今日、仕上げる予定だったSFマガジン4月号用のファンタジイ評は1枚半までしか書けなかった。でも、締め切りはまだ4日も先なので慌てることはない。


1月20日(土)

 スティーヴン・バクスター『フラックス』(ハヤカワ文庫SF1129)を訳者の内田昌之氏から頂く。早速読み始め、職場への行き帰りで65ページまで読む。これがあの噂の放屁を推進力に飛行する豚かと納得する。


1月19日(金)

 大学の生協書籍部で「本の雑誌」2月号、大平健『やさしさの精神病理』、およびMacintoshの購入を検討しているのでMAC関係の雑誌を一冊買う。「本の雑誌」は毎月買い続けてきたので今月も何となく買った。岩波新書の方は、以前読んだ『豊かさの精神病理』がよかったので暇があったらこれも読もうと買ってみたが多分読まないのではないだろうか。
 帰宅後、残り15ページだったSharon Shinn THE SHAPE-CHANGER'S WIFE (Ace, Oct 1995, 200pp)を読み終える。僅か200ページの本とはいえ、4日間で読めたとは私にとっては驚異的な速さである。話は乱暴に云えば『モロー博士の島』を優しい恋物語のファンタジイにしたようなものだが、涙が出そうになるほど感動的な物語だ。広く世に知らしめたい傑作である。


1月18日(木)

 職場の人にアメリカの本を安く買えるところがあったら教えて欲しいと言われ、面倒くさいなあと思いながらも、New World Booksを教えてやる。どうしてこんなに安いのかなどとうるさく質問する。そんなこと俺が知る筈がない。とにかく明日、order formを持ってきてやるから、それで注文しろと言って逃げる。


1月17日(水)

 今日で阪神大震災からちょうど一年。私にとってあの日は、新刊書の購入の殆どを依存していた神戸の「ジュンク堂書店」の宅配サービスが利用できなくなった日である。私がインターネットでの本の購入方法を熱心に探すきっかけとなった地震である。あれ以来、図書館流通センター、紀伊国屋書店などの通販を利用しているが、阪神大震災の後、新刊書の購入量が激減したと妻は結構喜んでいる。


1月16日(火)

 紀伊国屋書店に註文していた「バッハ全集第14巻」が漸く到着。註文してから1カ月半だ。第一回配本だけあって、ブランデンブルク協奏曲など聴きやすい曲を集めているが、BWV番号順の配列なのでフーガの技法、音楽の捧げものなど馴染みにくい曲も同時に収録されている。本が一冊にCD12枚の分量があるので当分楽しめる。全巻でCD156枚になる予定なので専用の書棚の準備を考え始める。約1.1mの長さが必要になると予想される。


1月15日(月)

 オンライン書店を追加してみるが、近頃すっかりその数が増え、どれを自分のページに載せるか迷う。基本的には自分で使う可能性があるものを載せている訳だが、あまりにも数が多い。もう、英米の新刊書店は十分だろう。後は、個性豊かな古書店とその他の国の書店を調べたいものだ。いい書店をご存知の方はお教え願いたい。
 それから、「今週の短篇」は面倒くさいのでもう止めることにする。


1月14日(日)

 この2年半の間に購入した本棚の余った棚を使って小型の本棚を二個作る。大工仕事など得意ではないが本のためなら何でもする人間なので苦にはならない。今までの本棚と天井との間に新たに2.4m分(60cmの棚が4段)の書棚を確保できた。
 タニス・リー『ゴルゴン』を読み終える。短篇集もたまにはいいものだ。この前、ハヤカワ文庫FTから短篇集が出たのはいつだったか。3部作やらシリーズものにはうんざりだが、そういうものが売れるのだから仕方がない。タニス・リーを莫迦にしていた頃もあったが、今日はそれを深く反省した。


1月13日(土)

 久し振りにNEW WORLD BOOKSに註文をする。CD-ROMは25%割引きだと云うのでGROLIER SCIENCE FICTIONとTHE 1996 GROLIER MULTIMEDIA ENCYCLOPEDIA, ED 8である。それに職場の人に頼まれたROGET'S INTERNATIONAL THESAURUSだ。合計で127.85ドル。割引きは31.96ドルとなる筈だ。本当だろうか。
 タニス・リー『ゴルゴン』を読み始める。


1月12日(金)

 昨日、医局会でホームページの24時間発信について正式に通告されたおかげで、昨晩は電源を落とされなかった。これからはほぼ24時間アクセス可能になるのではないだろうか。
 初めて丸善にWWWを使って註文をしてみる。「電子ブック版大辞林」「電子ブック版マイ・ペディア」である。後者はあまり役に立たないと云っていた人もいたが電子ブックなら邪魔にはならないだろう。生活空間確保のために辞書類をなるべく電子ブック・CD-ROMにする計画を進めているが我が家には紙とインクの辞書しか読めない者もいるのですんなりとはいかない。それにしても講談社の「日本語大辞典」の電子ブック版は親本とのセット販売しかしないというのは許し難い。
 Holly Lisle & Chris GuinのMALL, MAYHEM AND MAGIC (Baen, Aug 1995, $5.99, 249pp)を読み終える。ファンタジイ・SFファンの書店員が主人公の軽いファンタジイ。あまり面白くなかった。


1月11日(木)

 朝、来てみるとまた電源を落とされていた。
「ユリイカ一月号 特集:バッハ」が目に留まり、慌てて購入。うっかり買い逃してしまうところだった。帰宅後、拾い読みをする。それにしても、昨年紀伊国屋に注文したバッハ全集はいつ来るのだろう。


1月10日(水)

 朝、来てみるとまた電源を落とされていた。ここの奴等は字が読めないのか。
 昨年末帰省した時に送るように手配しておいた荷物が漸く届き、ダンセイニ、E・F・ベンスン、アンソロジーNOT AT NIGHTなどを手元に置くことにした。どうしてこんな本を送ったのかどうもよく解らない。近頃、実家に帰ってもアーカム・ハウス出版物目録など、探しているのにどうしても見つからない本がある。蔵書は毎日眺め、触り、匂いを嗅ぎ、愛を囁いていないと消滅していくものらしい。


1月9日(火)

 朝、来てみるとやはり電源を落とされていた。慣れないうちは仕方あるまい。
 昨日届いたWeinberg BooksのカタログからスタージョンのMICROCOSMIC GOD、フリースナーのWISHING SEASON、ラッシュの THE SACRIFICE、および100 WILD LITTLE WEIRD TALESTHE BEST OF WEIRD TALES - THE TERMINUS YEARSを註文しようと決める。スタージョンは絶対読まないだろうと思うけれども、全集なので一応買っておく。FriesnerとRuschのペーパーバックも多分読まないだろうが、念のため購入。ウィアード・テイルズのアンソロジーは既に持っているかどうか思い出せないので、恐らく読まないだろうが註文しておく。こう書いてみるとつくづく無駄な本の買い方をしていると思う。今回カタログ掲載の本で本当に欲しいのはTHE SUPERNATURAL INDEX by Mike Ashley & William G. Contentoなのだが210ドルもするので迷っている。どうでもいい本を百冊買うより、本当に欲しい本を一冊買った方がいいのだろうが、つい……。
 『英国短篇小説の愉しみ』収録のローレンス・ハウスマン「神の眼」の翻訳終了。5枚ほどの短い作品。安っぽいダンセイニといった感じである。


1月8日(月)

 部局のホームページを大学全体のホームページに登録・掲載してもらうと同時に、部屋のMacintosh Quadra650を24時間動かし、MacHTTPを開いておくことが決まる。これでこのページも24時間アクセスが可能になる筈だが、最初の内はうっかり消されてしまうことも多いと予想される。ところで、アクセス・パスなしで、つまり(2003年削除)というURLでアクセスすると職場のホームページに行ってしまい、決してこのページには到達できないのでご注意を。そちらから行ける中野善夫のホームページはこちらの中野善夫ホームページとは別のものなので、間違えないで頂きたい。


1月7日(日)

 子供を連れて映画館までディズニーの「眠りの森の美女」を見に行くことになってしまう。予想外に映画館が小さく客が百人くらいしか入らないところで、なんと立ち見となる。ディズニーはもともと好きではないうえ、さらに嫌いな吹き替え版、座席後方の手摺に座った子供を支えていたため手足は筋肉痛となり、甚だ不愉快。
 帰宅後『英国短篇小説の愉しみ』収録のローレンス・ハウスマン「神の眼」に取りかかるものの、1枚やったところで腕の疲労感が気になって捗らないので寝ることにする。疲れているのになかなか眠れず、全く不愉快な一日であった。


1月6日(土)

 V・S・プリチェットの「ドン・フアンの生涯における一挿話」の翻訳がほぼ終了(約15枚)。


1月5日(金)

 部局のホームページ充実に力を入れ、モニター枠上部に「お願い! MacHTTPはホームページを開いておくために必要なので終了させないで下さい」という貼り紙をする。この効果で昼間は殆どMacHTTPが閉じることがなかったので、平日の深夜と休日以外はほぼ常時アクセスが可能になったのではないだろうか。


1月4日(木)

 職場のホームページを作り、そこに自分のホームページを紛れ込ませて、予定より早く再開する。教授が急にWWWに目覚め、ホームページ開設を予想以上に喜び対応に苦慮する。
 帰宅すると佐藤弓生さんから年賀状が来ており、国書刊行会から今年でる予定(絶対出ないと思うのだが)の幻想怪奇作家事典の翻訳を終え、『英国短篇小説の愉しみ』収録作品の翻訳に取りかかると書いてあり、慌てる。私は事典の方を全然やっておらず、年末年始はこちらを先にやらねばならなかったのだと気が付いたが、もう遅い。


1月3日(水)

 V・S・プリチェット「ドン・フアンの生涯における一挿話」の翻訳。全然捗らない。10枚ほどまで訳したところで年末年始の休みは終ってしまった。


1月2日(火)

 D・H・ロレンス「最後の笑い」の翻訳。終る。約45枚。同じく『英国短篇小説の愉しみ』の収録作品であるV・S・プリチェット「ドン・フアンの生涯における一挿話」に取り掛かる。


1月1日(月)

 D・H・ロレンス「最後の笑い」の翻訳。全然捗らない。


12月31日(日)

 D・H・ロレンス「最後の笑い」の翻訳。全然捗らない。ほぼ20年振りに紅白歌合戦というのを観る。前半のみ。


12月30日(土)

 D・H・ロレンス「最後の笑い」の翻訳。全然捗らない。


12月29日(金)

 来年1月4日まで妻と娘は実家に帰っていて、いない。来年筑摩書房から出る『英国短篇小説の愉しみ』の収録作品であるD・H・ロレンス「最後の笑い」を訳し始める。一日中訳し続けようと思ったのだが、30分おきに1時間の休憩をとってしまい全然捗らない。


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