7月31日(水)

 何とか3時50分起床。バッハを聴きながらヴァーノン・リーのSt Eudaemon and his Orange-Treeの翻訳。遅々として進まない。暑い。とにかく暑い。


7月30日(火)

 疲れはとれず、朝4時半起床。バッハを聴きながらヴァーノン・リーのSt Eudaemon and his Orange-Treeの翻訳を始めるが、10分で5時になってしまったので、2行しか出来なかった。今日も朝から暑い。
 22日に註文したMicrosoft Word 6.0.1が午後届く。Academic Priceと箱にはっきり書いてある。本当に一週間で来るとは驚いた。しかし、送料は一体いくらだ。本屋だったら必ず明細が入っているのだが。通常価格の4分の1程度の80ドルで購入した訳だが、私が学生か教職員であるという証拠を全く求めずに送ってくれたのがありがたい。別の店では、身分を証明する書類を送らないと"academic price"では売れないと明記してあった。もっともなことだと思う。早速、帰宅してインストールしてみると、確かに素早く反応してくれてこれまでのいらいらは解消できたのだが、メモリの使用量が今までの倍以上になるとは。これで、論文を書く速度が一気に上がると嬉しいが、それはまた別の問題であろう。


7月29日(月)

 朝4時半頃は、何の問題もなくプロヴァイダに接続できたのだが、7時過ぎに職場から、本欄を更新しようとしたら接続できない。仕方がないので、miniCD Book Readerで全部の電子ブックを読みとれるようにしてから、論文など書き始める。
 The Magazine of Fantasy and Science Fiction 8月号着。何だか解らないがとにかく体が疲れて本を書棚に置く気力もない。這うように部屋の中を移動し、9時に就寝。


7月28日(日)

 昨日1時間ほど山道をゆっくり歩いただけなのに、疲れがとれない。車に6時間乗っていたことによる疲れのせいかも知れない。木曜日に買ったバッハ全集を聴く時間が殆どないので、Macintoshで聴きながらSFマガジンの書き改めの原稿を書くことにする。以前はCD-ROMトレイに常に何らかの電子ブックが入っていたので、これが出来なかった。娘に邪魔されながらもバッハのお陰か1時間ほどで終わり、9時頃自宅から送信。1週間前の事故復旧の後は接続状況は極めて良好である。


7月27日(土)

 一年で2番目に厭な日、医局旅行の日である。何で職場の人たちが集まって旅行をしなければならないのか私には全く理解できない。特に、今回は車での移動なので、車中で本を読むこともできない。宴会だけ出て即日帰宅。皆は明日までの滞在だが、大学院生の一人に送ってもらい夜11時に帰る。


7月26日(金)

 寝坊して5時に起きる。毎朝私は腹を立てているのだが、NHKはオリンピックの放送を中断して朝5時のニュースと天気予報を放送するべきである。オリンピックよりもニュースと天気予報を楽しみにしている日本人もいるのだ。腹を立てながらも、シャロン・シンのARCHANGELを手にとって家を出る。漸く100ページ、遅過ぎる。
 SFマガジンの原稿の書き改めの指示がある。月曜まで。


7月25日(木)

 昨晩書いた原稿を読み直して修正してから、SFマガジンに送信。
 辞書に関する本を読むと、辞書を買いたくなって仕方がなくなるので怖くてなかなか手に取らないのだが、うっかり柳瀬尚紀『辞書はジョイスフル』を読んでしまい、辞書買いたい病に罹ってしまった。この本は昼過ぎに読み終えた。帰りの電車の車中が辛い。とは云っても僅か7分なのだが。
 大学生協に註文していた小学館『バッハ全集第11巻』が届く。19800円である。今回はチェンバロ曲が中心。が、今日は聴く時間がない。
 SFマガジン9月号が届く。戦争SF特集と云えば18年くらい前の8月号か9月号でも特集があったような気がする。とにかく、今日は眠いので寝る。


7月24日(水)

 2時40分に起きて、『郵便局と蛇』を読み始める。日頃、早起きの私でも流石に20分程は頭がぼんやりとしている。3時頃から、やっと本を読める状態になる。原文で読んでいたのは「銀色のサーカス」「辛子の原」「若く美しい柳」の3つだけなので、あとは初めて読む作品である。貧乏噺が多いかと思っていたが、予想以上に幻想味が感じられた。最後の「シオンの行進」はよく解らなかった。長い解説が得したような気持ちにさせてくれる。コッパードはいい、としか云いようがない。
 気持ちよく読み進んでいると、ちょうど4時頃、娘が起きてくる。どうせすぐに眠ってしまうだろうと思っていたら、ちゃんと起きて、着替えまでしてしまう。妻はまだ起きてこない。娘が上に飛び乗って起こしても、起きては来ない。これでは、何のために2時40分に起きて、コッパードを読み始めたのか解りゃしない。五月蝿く話しかけてくる娘を時に邪険にあしらい、時には冷たく無視しながらコッパードを5時に読み終える。娘には悪いことをしたと思うが、何しろ私はコッパードを読んでいたのだ。仕方あるまい。
 『辞書はジョイスフル』を読みながら出勤。
 夜9時頃からSFマガジンのファンタジイ評の原稿を書き始める。今回は、タニス・リー『黄金の魔獣』、コッパード『郵便局と蛇』、ロザリー・K・フライ『フィオナの海』『ブラッドベリがやってくる』の4冊である。12時頃には書き終わるが、甚だ不本意な出来である。もう二日早く書き始めれば良かった。


7月23日(火)

 SFマガジンのファンタジイ評を書き始める。7月8日に紀伊國屋書店に註文したコッパード『郵便局と蛇』(国書刊行会)がまだ来ないので、次号に回そう。代わりに紹介する本が欲しいので、長野まゆみ『兄弟天気図』を読み始める。なんだかこの本は、長野まゆみの本にしては平仮名が多いような気がするが、単なる気のせいか。
 『兄弟天気図』は、夕方には読み終えてしまった。平仮名が多いのは、少年少女の為の叢書の一冊だったせいだと解った。が、平仮名が多いという以外は、いつもの長野まゆみと殆ど変わらない。ただ、最後の5行の、大人になってから過去のことを振り返っていることを露に書いているのは、珍しいかも知れない。
 夜、紀伊国屋書店からコッパード『郵便局と蛇』と柳瀬尚紀『辞書はジョイスフル』が届く。とりあえず、今日は寝る。


7月22日(月)

 寝坊したせいもあるが、今朝はオリンピック番組で朝5時からのニュースと天気予報がなく、しかも画面に時刻が表示されないので、のんびり朝顔の花を見ていたら、出発予定時刻を3分過ぎてしまい、慌てて家を出る。と、何だか鞄が薄っぺらだ。百メートルほど歩き、本を忘れてきたことに気づく。しかし、今から家に戻っては始発電車に乗れない。今日一日どうやって暮らしたらいいのか解らない。電車の中では鞄の中に見つけた論文を手にとって読む。
 Computer Quickとかいう店にMicrosoft Word 6.01を註文してみる。本当に来るのかどうかは解らない。アメリカの本屋から本を買うのは15年くらい続けているが、コンピュータ関係の店から物を買うのは初めてだ。今使っているv5.1aがpower PC nativeでないので、スクロールやらなにやらが遅くていらいらするのはそのせいではないかと思ったからである。Academic editionというのを註文したのだが、私はこれが一体何を意味するのか全く解っていない。


7月21日(日)

 さくらももこを読み終え(何だか前に読んだ話のような気がして些か損をしたような気持ちだ)、ヴァーノン・リーのSt Eudaemon and his Orange-Treeを訳す。やっと、10枚まで進む。遅すぎる。


7月20日(土)

 娘と二人で本屋へ出かけ、買い忘れていたアシモフ『ガニメデのクリスマス』(ハヤカワ文庫SF/680円)と、さくらももこ『あのころ』(集英社/1000円)、長野まゆみ『兄弟天気図』(河出書房新社/880円)と、娘に一冊買う。
 昼前に紀伊國屋書店から電話があり、何かと思ったら、数日前に届いた"I FEEL"に挟んであった広告の「アカデミー賞受賞作全集」とかいうレーザーディスク(?)を買わないかという宣伝だった。いつから紀伊國屋は電話でそんなものを売りつけるようになったのだ。取り敢えず狼狽えながら断ったが、もっとはっきり不満を表明すればよかったと後になってから思う。そんな金があったら本を買うよ、私は。
 昼から職場へ行き、ここでもminiCD Book Readerをインストールしてみたのだが、電子ブックを『大辞林』しか認識しない。ここでは、<書見台>がそれほど調子悪くないので、別に構わないのだが。www.network.or.jpのホームページを見てみると、2日前からの異常は改善されたとのこと。自宅へ帰って繋いでみると何の問題もなく接続できたので、早速このページを更新する。


7月19日(金)

 暗証番号が認識されないだけではなく、職場から自分のホームページを見ようと思っても、出来ない。プロヴァイダーのwww.network.or.jpにもアクセス出来ないので、何らかの事情で機能が停止しているのだろう。
 昨日は、結局台風は夜になってから来た。交通機関が止まって、昼から帰るつもりでいたのだが、大きく予定が狂ってしまった。今朝になっても雨は降り止まず、出勤すると膝から下はすっかり濡れてしまった。
 朝は3時頃起きて台風情報など見ていたが、時間の無駄だと気付き、翻訳を始めたものの眠くなる。眠ってしまってはもったいないので『ブラッドベリはどこへいく』を読み、読み終える。SFとは何かということを熱心に語っているのかも知れないが、私には終始遊園地のことばかり書いてあるような印象だけが残った。今日から、中断していたシャロン・シンARCHANGELを再び読み進めることが出来るようになった。
 Weinberg Booksより小包到着。ブラッドリイ・デントンのLUNATICS、リサ・ゴールドスタインのWALKING THE LABYRINTH、そしてロバート・ワインバーグのTHE UNBEHOLDENの僅か3冊である。ワインバーグのは店主が書いた本だということで、付き合いで買っているだけであり、読む予定はない。でも、毎回、私宛の署名入りなので、ちょっとだけ嬉しい。デントンとゴールドスタインはどちらも早く読みたい本である。今回は、無駄な本を買っていないのでとても気持ちがいい。でも、どちらもシャロン・シンが終わってからだ。
 <書見台>が直ぐにタイプ1のエラーを出して<予期せず終了>してしまう問題が解決しないので、miniCD Book Readerをインストールする。フリーウェアなのが嬉しい。ハードディスクにコピーした電子ブックもなんの問題もなく認識してくれる。しかも、書見台よりも見やすい。が、唯一の欠点は、同時に二つ以上の電子ブックを開いておけないので、電子ブックの切り替えが書見台よりも時間がかかるということだ。同時に、Control StripでPPPを制御するControl PPPという奴も使ってみる。


7月18日(木)

 先週土曜日にトールキンについて尋ねてきた人に手紙を書く。ある程度の資料は提供できそうだが、郵便局に行くのが面倒くさい。早くこの人も電子メールで連絡がとれるようにして貰いたい。
 手紙を書き終えるともう4時半、やっと翻訳を始められると思ったら、<書見台>が直ぐにタイプ1のエラーを出して、<予期せず終了>してしまう。慌てる。これがないと私は翻訳が出来ない。私はこのためにコンピュータ嫌いだったのに、Macintoshを購入したのだ。使用サイズを変更したり、思いつくことを幾つかやってみるが、改善されない。窓を小さくしておくと、何とか使えるようだが、10字×5行くらいでは読みづらいこと甚だしい。どうすりゃいいんだ。製品版EB Playerで、ハードディスクにコピーした電子ブックを認識する方法はあるのだろうか。
 そればかりか、今朝はプロヴァイダーに接続しようとしても、私の暗証番号がいくらやっても受け入れられない。
 どうすりゃいいんだ、と悩みながら家を出ると、雲一つない快晴で風も殆どない。数時間後に暴風雨になるとは、とても信じられない。皆、そう思っているのか、電車に乗る人の20人に一人くらいしか傘を持っていない。天気予報を見ないのか、君たちは。今日は台風が来るのだということを知らないのか、と云いたかったが、勿論私は電車の中でそんなことを叫んだりはしない。けっ、後で嵐になって吠え面かくなよ、というような気持ちで人々を眺めるだけである。しかし、実際、吠え面ってものは見たことがない。


7月17日(水)

 今日も寝坊。4時15分起床。月舘さんに返事を書く。今日は幸運にも簡単に接続できた。
 『ブラッドベリはどこへゆく』(晶文社)を読み始める。なんだか『ブラッドベリがやってくる』の方が面白そう。
 紀伊国屋書店から"I FEEL"が届く(それにしても変な誌名だ)。書籍以外に欲しいものがあったが、金の無駄遣いは出来ない状況なので、諦める。


7月16日(火)

 やや風邪気味のようで寝坊、4時半起床。30分でヴァーノン・リーを10行ほど進める。最近、早起きをしているというのは何度も書いているが、午前3時から5時頃の間、プロヴァイダーへの接続が殆ど出来ない(先週金曜日に「簡単に繋がるようになった」と書いているが、あれはたまたま2日ばかり簡単に繋がっただけのことだった)。午後7時台や休日の昼間は簡単に繋がるので、どうやらISDN回線でインターネットへの接続をしている人は皆、てれほーだい契約をして午後11時から午前8時まで繋ぎっぱなしにしているのだろう。
 『ブラッドベリがやってくる』を読み終える。最初から最後まで書くことについて書いてある。実に楽しそうに書いてある。私ももっともっと書きたくなり、そして読みたくなった。
 トールキンの言語についての問い合わせに対する返事が、トールキン研究会の代表の月舘さんから来る。残念ながら、新しい情報は殆ど得られなかった。


7月15日(月)

 『ブラッドベリがやってくる』(晶文社)を読み始める。


7月14日(日)

 柳澤桂子『安らぎの生命科学』を近所の書店で購入。まだ読んでいない。
 『スペイン・ユーモア文学傑作選 笑いの騎士団』を読み終える。面白いが、幻想的な話はないのでSFマガジンのファンタジイ評には使えないかも知れない。フランシスコ・ガルシア・パボンの「透明の世界」はSF的な笑いに満ちた作品だった。
 漸くヴァーノン・リーのSt Eudaemon and his Orange-Treeを訳し始める。5枚ほど進む。


7月13日(土)

 突然、知らない人から電話があり、「トールキンの研究をしていますよね」と云われる。失礼な奴だと思ったが、声の感じからするとどうやら女子高生である。昔、トールキン研究会で出した「『ホビットの冒険』総索引」か何かを図書館で見て、連絡先が中野だったので電話をしていると云う。そして、トールキンが作品中で造った言語について人工言語という視点から調べたいのだが、図書館で資料を漁ってみても文学的な研究ばかりで言語についてのものが全く見つけられなかった。何かいい参考図書など教えてもらえないか、と云うのであった。トールキンなど10年以上も読んでいないので、さっぱり見当もつかない。ちょっと調べてみるからと云い、電話を切る。ヨーロッパでの研究はトールキン協会のホームページに行けば、山ほどあるが、日本語のとなると全く解らない。とりあえず、英語の資料をダウンロードする。ヨーロッパにはトールキンの言語を研究するグループがあって、資料は多い。トールキンの言語の話ばかりするメーリング・リストまであるのだ。


7月12日(金)

 このところ3時に起きて書き進めていた秘密の作業が終わり、印刷も完了して、担当者への郵送の準備が整い一安心。ほっとしてついついあちこちの書店を探し回ってしまう。何だか、この数日、プロバイダーには直ぐ繋がるようになったし、転送も速くなったような気がするが、ただの気のせいだろうか。ハンガリーの本の店を見つけたが、マジャール語は読めないので、多分私はこの店から本を買うことはないだろう。
 リヴァーサイド・プレスのページを見ていたら、柳澤桂子『二重らせんの私』(早川書房/1600円)が読みたくなり、大学生協で購入。それにしてもリヴァーサイド・プレスのページは綺麗なのだけれど、凝りすぎていてとても読みにくい。とにかく『二重らせんの私』を買い、夕方には読み終えてしまった。三菱生命科学研究所主任研究員だった著者の幼い頃からアメリカで学位を取って帰国するまでのことが中心に書いてある。学位を取った年は、私が生まれた年だ。ちょうど同じ頃、私の両親もアメリカにいた訳だ。現在の生命科学についてはこう述べている「お金がからんできたために、生命科学の様相は一変してしまった。あのコロンビア大学の教授たちのもっていた、豊かな水をたたえた大河のような雰囲気は失われた。研究社は手に手にDNAの入った試験官をもって、何かに追い立てられるように全速力で走りだした」私は、ちょうど皆が何かに追い立てられるように全速力で走りだした頃、この分野に足を踏み入れ、今では私も何かに追い立てられるように全速力で走っている。そういう時代なので仕方がない。


7月11日(木)

 結局、『フィオナの海』は一日では読み終わらず、今日の朝までかかった。近頃、ちょっと早起きしている。これまで5時頃起きていたので、更に早起きをすると些か不自然な状況になってしまうのは当然で、夜8時に寝て、朝(というより深夜)2〜3時に起きているのである。恐らく、これ以上早起きは出来ないであろう。ところで、『フィオナの海』のことだが、これはスコットランドの北方の海の雰囲気が味わい深い作品だが、あまりにもあっさりしすぎていて、些か物足りない。ということで、今日から『笑いの騎士団 スペイン・ユーモア文学傑作選』を読み始めた。


7月10日(水)

 昨日買った『ユリシーズ1』はひとまず書棚に収め、ロザリー・K・フライ『フィオナの海』を読み始める。薄いので今日一日持つかどうか不安である。


7月9日(火)

 朝、Weinberg BooksにTHE YEARS BEST FANTASY AND HORROR #9とカンデルのPANDA RAYを註文。THE YEARS BEST FANTASY AND HORRORは第1巻からずっと買っているが、収録作品を読んだことがない。いや、もしかするとジョナサン・キャロルを一つ読んだことがあるかも知れない。あるいはブレイロックとか。一応、序文は毎年目を通すのだが。カンデルは英語で読んだのが一冊、英語と日本語の両方を読んでしまったのが一冊、邦訳だけ読んだのが一冊あるが、去年出た(今年だったか、あるいは一昨年だったのだろうか、自信がない)のは読んでいない。今度は読むだろうか。
 我が家のPerforma6210はメモリも少しだが増え、外付けハードディスクも付け、システムも7.5.3にして、その他細かい調整を少ししたお陰か、頗る調子がいい。と思っていたら、7.5.3にしてからNisus Writerを使って文章を打っていると、スピーカーからぶつぶつぶつぶつと絶え間ない雑音が聞こえてくる。素人が慣れないことをしているので、こういう予想外の事態に遭遇したとき、どうしようもない。音量をゼロに設定しても止まない。耳栓をする、Nisus Writerはもう使わない、などの対応策を検討する。
 『ユリシーズ1』を大学生協で購入。3480円だった。
 タニス・リー『黄金の魔獣』を読み終える。結末が特に美しい。数カ月前に出た短篇集(もう書名を忘れてしまった)にもそう感じたのだが、今までタニス・リーを軽く見ていたことを反省し、今度新作を見たら買ってみようと思った。


7月8日(月)

 紀伊國屋書店にコッパード『郵便局と蛇』(国書刊行会)と柳瀬尚紀『辞書はジョイスフル』(新潮文庫)を註文。今月の新潮文庫の新刊の中で柳瀬尚紀のだけが近所の書店で見つからなかったのである。紀伊國屋書店福岡店まで出かけると400円くらい交通費がかかる。400円の送料がかかっても送ってもらう方が楽なのでFAXで註文。
 午後、図書館流通センターから返事が届き、『ユリシーズ1』は品切れだと云う。この本が買えなかったことは、今では大学生協で一割引で買えるので、何の不満もないのだが、大学生協での割引を上回る送料がかかってしまったことが残念なのだ。


7月7日(日)

 図書館流通センターから本が届く。当然その中に『ユリシーズ1』は入っていない。ロザリー・K・フライ『フィオナの海』など、とりあえず書棚に収める。


7月6日(土)

 図書館流通センターから註文した本を発送した旨の連絡がある。しかし、その中に『ユリシーズ1』が入っておらず、それについての何の言及もない。そのせいで合計購入額が7000円に満たないことになり、800円の送料を取られてしまう。問い合わせのメールを出す。
 自宅のPerforma6210のシステムを7.5.1からSystem 7.5 Update 2.0を使って7.5.3にする。System 7.5 Update 2.0は日本語版がないので難しい。雑誌など見ながら何とか作業を終える。どうやら成功したようであるが、これが私にどういう恩恵をもたらしてくれたのかはよく解らない。フォルダが開く速度が速くなっているような気がするが、それは思い込みかも知れない。ただFinder画面のプルダウンメニュー(と云うのだろうか。)が英語になってしまい、「ごみ箱を空にする」が"Empty Trash"などとなる。英語版なのだから当たり前か。勿論、その他の表示は総て日本語で正常になされるので問題はない。だが、私にはこんなことをしている暇があったのだろうかと暫し悩んでしまう。


7月5日(金)

 寝苦しくて(福岡ではこの夏初めての熱帯夜だ)2時頃目が覚める。冷房を入れるがなかなか眠れないのでそのまま起きて、昨晩来たハードディスクを接続してみる。意外に音がうるさいことが解る。
 5時頃朝食を食べている時、妻が「昨日来たあの機械は何」と訊くので「ハードディスクってものだ。あれでコンピュータの記憶容量が3倍になった訳だ」と云うと「そんなもの買わないで、新しいコンピュータ買ったら?」と云われた。変わった人と結婚したものだと、妻の顔を見つめながらつくづく思った。
 ハヤカワ文庫FTの8月の新刊タニス・リー『黄金の魔獣』(木村由利子訳)のゲラが届く。早速読み始める。出出しはなかなかいい。満月の夜に魔獣になってしまうようになった男が主人公のようだ。


7月4日(木)

 日本の新刊情報リンクのページを唐突に新設。
 アメリカのSF情報誌LOCUS7月号着。新刊紹介の欄や新刊広告など拾い読みする。シェリ・S・テッパーの新刊は402ページ。もうテッパーの新刊を買うのは止めようかと考える。
 先週末に註文したハードディスクも来る。箱から出しただけで取りあえず寝る。


7月3日(水)

 朝日新聞の朝刊を読んでいたら、ドイツ語圏の政府代表者の集まりで、1998年からエスツェット(文字化けするのでここには書けない)の使用を止め、総てssで表記することを決定したという記事が載っていた。これでドイツ語の学習がやさしくなるなどと戯けたことを云っているらしいが、私はドイツ語を学ぼうという意欲が一気になくなったね。ドイツ語の本はなるべく1998年になる前に買ってしまおうと思った。
 そういえば昨日の新聞にはワープロ文字の扱いをどうするか、という記事が載っていた。<鴎>とか<掴>などのことだ。正しい字は、勿論、ここでは書くことが出来ない。鴎の偏は本来<區>、掴の<国>は本来<國>である。私は<掴>という字が大嫌いなので、一刻も早く撲滅して欲しいと神に願い仏に乞う毎日を送っているが、多分、世の中はそういう方向には進まないのだろう。
 Weinberg Booksからカタログ着。今月は買うのを控えたいと思っていたが、THE YEARS BEST FANTASY AND HORROR #9とカンデルのPANDA RAYが出ていたので、これらを購入する事になるだろうと思う。ホジスンの単行本未収録作品14篇の短篇集TERRORS OF THE SEAをどうしようか迷う。30ドルなのでさほど高くはない。


7月2日(火)

 図書館流通センターに5冊註文。
長野まゆみ『新世界 1st』河出書房新社/980円
エーメ『猫が耳のうしろをなでるとき』筑摩書房/460円
『笑いの騎士団 スペイン・ユーモア文学傑作選』白水社/1200円
(作者忘れた)『フィオナの海』集英社/1600円
ジョイス『ユリシーズ 1』集英社/4200円
 『ユリシーズ』は今買えば特別定価3800円で買える筈だが、ちゃんとそのように処理されるかどうか不安である。なお、図書館流通センターの送料の区分が変わり7000円以上買えば無料になった。前は、15000円以上だった。


7月1日(月)

 今日から、日本航空の国内航空券がインターネットで予約できるようになったというので、早速8月末に北海道で開催される日本生化学会/日本分子生物学会へ参加するための航空券を予約してみようとしたのだが、各ページが表示されるのに数分ときには10分以上かかり、あと一歩で予約完了のところでエラーが出たりして、福岡・札幌の往復を予約するのに4時間近くかかった。電話なら3分で済むことだ。予約しても結局3日以内に日航営業所あるいは契約旅行代理店で購入手続きをしなければならないので全然便利ではない。早く総ての手続きを行えるようにしてもらいたいものだ。
 そういえば今日、また下らないアンケートが来た。文部省が教員を対象に「高等教育におけるマルチメディアの活用についてのアンケート」を行なっているのだ。<ビデオ・オン・ディマンド>という言葉を知っていますか、とか、インターネットを利用したことがありますか、といった質問が並んでいる。下らないので、全部<知らない><使ったことがない>に印をつけてやろうかと思ったが、生まれついたときからの真面目な性格に邪魔されて正直に印を付けてしまう。「高等教育に関わる皆様方が情報化に対してどのような意識をお持ちであるかを把握するために」やっているんだそうだが、「紙の無駄だから止めた方がいい」と最後の自由な意見欄に書いてしまった。


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