2月28日(金)

 Amazon.com Booksから、コッパードの2冊を発送したとの連絡がある。これで、Amazon.com Booksに註文した本で入荷待ちのものはなくなった。届く日が楽しみだ。

 もっと早く起きようと思っていたのだが寝坊してしまい、3時過ぎに起床。漸く、日本語表示可能なシステムをPerforma6400に作ることが出来た。結局、普通の方法では駄目で、些か強引なやり方で完成させる。詳細は秘密である。

 図書館流通センターに月曜日に註文した本を発送したというメールがもう届いた。今週は立て続けに本が届くので、まるで私が週に3回も本を註文したように思われそうである。


2月27日(木)

 毎日1時半に起きていると週末には激しい頭痛に襲われそうなので、今日は3時半まで眠る。Performa6400での日本語表示はまだ成功しない。32MB DIMMを封筒にいれ、出勤途中で投函。職場でこれを書く。Performa6400で書けるようになるのはいつの日か。

 ハヤカワ文庫FTの新刊『タムール記6 天と地の戦い』が届く。ゲラで読んだが、既に内容は忘れている。
 図書館流通センターから本が届く。葉月堅『アイランド』、城戸光子『青猫屋』、ウォルター・デ・ラ・メア『なぞ物語』『新約聖書 1 マルコによる福音書・マタイによる福音書』である。註文してから1カ月もかかったのは何故だろう。フレア文庫というのは初めて見た。


2月26日(水)

 1時半に起きて、Performa6400を接続してみる。ディスプレイが真っ暗である。やはりこのアダプターは駄目なのだ。15インチモニタを繋いでみるとちゃんと動いてはいるようだ。一度終了させて、32MB DIMMと2次キャッシュメモリを装着。再起動してみるとメモリは32Mと表示されるではないか。あとの16MBはどこへいったのだ。次にシステムの日本語化に着手。Performa6210のときはすんなりいった作業が全くうまくいかない。なにもかもがうまくいかない。整理の付かない私と妻の机の上は、コードやらケーブルやらが蛇の巣穴の中のように絡み合い延びている(蛇が巣穴などつくるかどうか私は知らない。何となくそんな風に見えるという程度の表現である。念のため)。これを見たら妻はきっと嫌な顔をするだろう(と思ったが、これを見て最初に発した言葉は「何これえ〜」というPerforma6400の巨大さに驚く叫び声であった)。もうすぐ5時なので、妻の机に移動したPerforma6210でこれを書く。やれやれ。本も読めず、原稿も書けない。

 16MBしか増えないDIMMについてメールで販売元に問い合わせたら、交換するからすぐ送れとの返事が来る。交換して32MBになるなら私は別に文句はない。

 SFマガジン4月号着。<アメリカ出版界にみるファンタシイの隆盛>が興味深い。それにしても、ロバート・ジョーダンの邦訳が出ることになったとは。あまり読みたくないのである。

 図書館流通センターから本が届く。ジョン・ファウルズ『マゴット』を今すぐ読みたい、と思ったが、とりあえず今日は寝る。


2月25日(火)

 自宅からの接続が珍しく上手く行かないので職場からSFマガジンの原稿を送る。こういうのはいけないことなのだろうか。
 文章に愛情が足りなかったせいか、編集長より書き改めの指示の電話がある。

 図書館流通センターより昨日註文した本の確認と、1月20日註文分の発送の連絡がある。『政・官・財(おえらがた)の国語塾』が品切れだったので、合計金額が7000円に満たないのだが、なぜか送料は無料と表示されている。

 Performa6400着。大きい。あまりにも巨大である。消費税3800円を徴収されたのが納得できない。とりあえず箱から出し、暫く茫然と眺めてから就寝。


2月24日(月)

 図書館流通センターに本を註文。
蒲松齢『聊斎志異 下』岩波文庫/748円
『岩波文庫解説総目録 1927-1996上・中・下』岩波文庫/上・中各971円、下485円
アーシュラ・K・ル・グィン『オールウェイズ・カミングホーム 上・下』平凡社/各2800円
アルカージイ・ストルガツキイ『滅びの都』佐藤祥子訳/群像社/2000円
である。
*今日から本の値段を消費税を含まない本体価格で記すことにしました。
 数時間後に図書館流通センターから電子メールが届いたので、註文の確認かと思ったら、今月10日に註文した本の発送の連絡であった。先月註文したものはまだなのだろうか。あと数日早ければSFマガジンの原稿に間に合ったのに。

 そのSFマガジンのファンタジイ評で取り上げる本が足りないので、スーザン・パワー『グラス・ダンサー』(小沢瑞穂訳/まるくまーる/1800円)を急いで読む。昨年11月20日に出た本なので些か古いが仕方あるまい。

 帰宅すると、昼間佐川急便から今日の夜アメリカからの荷物(Performa6400のことだ)を届けるという電話があったと妻が云う。どうやらCyberian Outpostはいつも私の住所の6丁目を9丁目と書くので、住所の確認に手間取り配達が遅れるようなのだ。とにかく良かった良かったと喜び、車のエンジン音が聞こえるたびに窓に駆け寄り、まだかまだか呟きながら待つ。が、なかなか来ない。以前、図書館流通センターからの本が夜9時に届いたことがあったので、9時までは待ち、ようやく諦め娘と風呂に入る。普段ならとうに寝ている時間である。9時まで風呂に入れてもらえなかった娘には災難である。10時過ぎに寝て、2時に起きられるかどうか自信がなかったので、今日は寝る前にSFマガジンの原稿を書くことにする。2時間弱で仕上げる。私にしては速い方だが、文章に愛情が足りないような感じがする。


2月23日(日)

 家族と県内の観光都市へ出かけ、本を読む時間がない。大嫌いな車の運転を往復3時間ほどしたせいか、帰宅したときには激しい頭痛で本も読めない。昼の2時だというのに風呂に入って首の後ろから後頭部を揉みほぐし、少し落ち着いたところで素早く寝る。4時間ほど眠って漸く食事が出来る程度に回復する。が、まだ微かに頭痛は残っていて本は読めない。10日以上前に届いたFANTASY CENTREのカタログから註文したいと思っている本があるのだが、頭が痛くては何も出来ない。困った困ったと思いながら、もう一度風呂に入ってまた寝る。


2月22日(土)

 一日中娘の相手で本を読む時間がない。


2月21日(金)

 Amazon.com Booksから、
ヴァーノン・リー:For Maurice : Five Unlikely Stories (Supernatural and Occult Fiction); Hardcover; @ $23.95
ヴァーノン・リー:Supernatural Tales : Excursions into Fantasy; Hardcover;@ $27.00
フランク・オーウェン:The Purple Sea : More Splashes of Chinese Color (Lost Race & Adult Fantasy Series); Hardcover; @ $19.95
の3冊を発送したという連絡がある。コッパードの2冊は後に発送する由。だんだんAmazon.com Booksが好きになってきた。


2月20日(木)

 昨日届いた郵便物の中に、海外SF/ファンタシイ情報誌<ぱらんてぃあ>があった。前からそんな話は聞いていたのだが、とうとう印刷して刊行を続けることを断念して、wwwに移行してしまったのである。URLはhttp://www.threeweb.ad.jp/~onoue/palantir/である。でも、まだ私は見ていない。

 Eudora Light 3.0.2 + Kanji Plug-inの使用を断念する。

 Nisus Writer 5.0.2をインストールする。OpenDocが英語版なので、Nisus Writer 5.0.2も英語版を入れる(送られてくるCD-ROMには日米両版が入っているのである)。勿論、英語版でも日本語入力に問題はない(筈である)。The American Heritage Talking DictionaryはNisus Writer 4.1に付いていたものより収録単語数も説明も増え、PowerPC nativeになっているのはちょっと嬉しい。その上、単語を読み上げる。尤も、そんな機能は私には殆ど必要ないのだが。類義語辞典は英語で論文を書くとき、同じ動詞の繰り返しを避けたいときに役立つこともあるのだが、翻訳では使ったことはない。収録単語も決して多いとは云えず、mageも載っていない。リーダーズ英和辞典には古語として載っているが、ファンタジイを読んでいると時折目にする単語である。
 一緒に入っているDictionary of Cultural Literacyは役に立つかも知れない。人名、地名、歴史的事件を調べたり、聖書や文学作品の登場人物や引用などを調べることが出来る。例えば、eye of a needleという言葉は、どこに出ていたのかなと確認したくなったら、<Part of a saying of JESUS : "It is easier for a camel to go through the eye of a needle than for a rich man to enter into the kingdom of God.">と出てくる訳だ。でも、こんなことはリーダーズ英和辞典を開いて、EYE + NEEDLEで成句を検索しても簡単に調べられることなのだけれど。とにかく、言葉が沢山収められているとそれだけで嬉しくなってしまう私なのである。


2月19日(水)

 Nisus Writer 5.0日本語版とThe American Heritage Talking Dictionaryが届く。しかし、Eudora問題は解決せず、インストールする余裕がない。


2月18日(火)

 EudoraのKanji Plug-inというのを見つけ、また英語版のEudoraで日本語の送受信をしようと試みたのがいけなかった。今度はうまくいく筈なのに、文字化けメールばかり受けることになった。どうすればいいのか。パトリシア・マキリップのTHE BOOK OF ATRIX WOLFEは3分の1を過ぎてもまだ凡庸な異世界ファンタジイだし、ろくなことがない。


2月17日(月)

 先日届いたLOCUS2月号の1996年の推薦本を眺めてみた。SF部門には28冊が挙がっているが、何と一冊も持っていない。昨年は25冊中2冊を所有していた。Fantasy部門では27冊中4冊を持っていていて、2冊を読んでいた。ブラッドリイ・デントンのLUNATICSとリサ・ゴールドスタインのWALKING THE LABYRINTHである。Horror/Dark Fantasy部門とFirst Novel部門に私が持っている本は挙がっていなかった。昨年はFantasy部門に一冊も読んだ本がなかったのに比べれば、少しはましだ。
 この文章を書くために昨年の2月の自分の日記を読み返していたら、つい1カ月分読んでしまった。何という時間の無駄。誤字を一つ発見して訂正したりするが、一体何のためだ。それにしても一年なんてあっと云う間だ。


2月16日(日)

 パトリシア・マキリップのTHE BOOK OF ATRIX WOLFEを5分の1くらいまで読んだが、未だに凡庸なファンタジイとして話が展開していて些か嫌な予感を感じている。最後まで読んでみようとは思っているのだが。

 Macintoshの話である。OpenTransportがMac OS 7.6のせいで古い版に戻ってしまっていたので、1.1.2をインストールする。ついでにOTTCPSlowLinkTuneup2というのを入れて、OpenTransportの速度を上げようと企んだものの、何故かタイプ11のエラーがでてインストールできない。Cyberdog 1.2.1が出ていたので、こいつもインストール。夕方、17インチのモニター用のフィルターを3900円で購入。本当にこの手のフィルターって意味があるのだろうかと疑いながらも、取りつけてみると何だか画面が目に優しくなったような気分になるから不思議なものだ。


2月15日(土)

 紀伊國屋書店福岡店で小林信彦『現代<死語>ノート』(岩波新書/650円)と「トーキングヘッズ叢書10:PKD博覧会」(アトリエサード/1100円)を購入。小林信彦のは、昨日図書館流通センターから在庫切れの連絡があったものである。この手の言葉の本を見ると抗いがたい魅力を感じてしまう。それにしても、福岡の紀伊國屋に<トーキングヘッズ>が積み上げられているのを見ると、些か驚く。ディックの特集なので、迷わず購入。アトリエサードの発行になって、最初の号なのでお祝いに10冊くらい買ってあげたかったが、一冊買うのに精一杯の現金しか持っていなかったので残念ながら一冊だけだ。ディックは私にとっても特別な存在なのだが、昨年出たディック関連の本は買っていないのだった。中をぺらぺらと捲ると、特に邦訳順作品リストなど見ると、懐かしさが心に満ちてくる。書いている人達がまた、懐かしい人ばかりなので、時の流れをつくづく感じてしまったのである。

 近所の書店で、田中克彦『名前と人間』(岩波新書/650円)が目に留まり購入。言語学で殆ど扱われることのない固有名詞について考える本である。

 Weinberg Booksより小包が届いた。ピーター・S・ビーグルのTHE UNICORN SONATAとシオドア・スタージョンの全集(と云っていいのだろうか)の第3巻KILLDOZER!の2冊のみである。こんな本を註文していたことをすっかり忘れていた。ビーグルのはカラーの挿絵が入っていて吃驚。でも、何故か読みたいという気持ちが湧き上がって来ない本である。


2月14日(金)

 BibleBrowserというシェアウェアを見つけたのでダウンロードしてみる。英語版の旧約・新約聖書を読んだり、検索したりできるものである。検索機能はあまり充実していないようだ。でも、何かの役に立つかもしれないので、取り敢えずPerforma6210に入れておく。一生使わない可能性もあるので登録料は今は払わない。払っても僅か10ドル。たった10ドルなのにクレジットカードも使える。

 SF情報誌LOCUS2月号着。1996年総括の号である。こういうのってとても立派に見えるが、日本じゃSFマガジンでファンタジイの年間総括を私が書いているくらいだから、結構当てにならないものもあるのではなかろうか。何れにしても今日は読む時間がない。


2月13日(木)

 フリーウェア<書見台>のv00.220d8が出ているのを見つけたので、ダウンロード。同様の電子辞書検索ソフト<CeDar1.1>(フリーウェア)と<Jamming 2.0>(シェアウェア)があるのを知って、早速ダウンロード。書見台が「タイプ1のエラー」を頻発させるようになってから、<miniCD BR173>というフリーウェアを使っていたのだが、これは書見台よりも字が読みやすいものの、辞書の切り替えが面倒臭いのであった。<Jamming 2.0>の「一網打尽検索」というのが、辞書を切り替えなくても総ての辞書の検索を同時にしてくれるのには感激した。本文検索も出来るのだ。登録料3000円なら払っても惜しくはない。<こととい>なんて買わなくてよかった。<CeDar1.1>と<Jamming 2.0>はEPWINGにも対応していて、検索も結構速い。今使っている<電辞萬1.5(PPC)>の遅さに苛々している私には嬉しいものである。言葉をこれまでより大量に、そして自由に処理できるようになると嬉しくて仕方がないのだ。

『エンデ全集1 ジム・ボタンの機関車大旅行』(岩波書店/2600円)を大学生協にて購入。『エンデ全集』は未だ一冊も読んでいないのだった。

 昼過ぎから頭痛。17インチモニタが届いてから嬉しくて連日2時に起きて翻訳などやっていたので寝不足なのだろう。帰宅後急いで風呂に入ると若干収まる。E-メールの受信簿を覗いてみると、Cyberian Outpostより註文の品を発送したとの連絡がきている。昨日と全く同じ内容である。本当はいつ発送したのだ。まさか2度発送したのではあるまい。2台受け取るのは一向に構わないが、2台分の代金を支払うのは些か困る。などと思いながら急いで寝る。


2月12日(水)

 パトリシア・マキリップのTHE BOOK OF ATRIX WOLFE (Ace Books, 1995)を読み始める。十分の一ほど読んだ限りでは、魔法使いが主人公のありふれた異世界ファンタジイのような気がしないでもないが、雰囲気はなかなかいい。結構、評判は良かったような記憶があるので、最後まで読んでみようと思う。

 Cyberian Outpostより註文の品を発送したとの連絡がある。来週半ばには到着するということだろうか。

<言語>3月号が届く。特集は「ことばの技法」というもので、実用的な日本語表現に関するものである。日本語の<論理的な文章>というのと英語の<ロジカルな文章>というのは全く別のことを意味していることが多い、という項などが実に興味深い。英語で論文を書くときなど注意しなければならない点で、私の本業の方で役立つ記事であった。
 昨年7月にドイツ語関係諸国の代表によって調印された新正書法に、激しい反対運動が起こっているということを知る。国が言語に干渉することに反対するという意味合いも強いらしい。なるほどと思う。
 もう一つ、「女子大生は漢字好き」という短い記事があって、昨年武庫川女子大学で行なわれたアンケート調査の紹介か載っていた。10の言葉を選び、漢字書きと仮名書きのどちらが好きかと訊ねた項目では、漢字が好きと答えたのは「申し上げる」「五月雨」「3月頃」「して下さい」「紫陽花」「全く」の6語で、仮名が好きなのは「また」「ちょっと」「あなた」「あいさつ」の4語だそうだ。今の翻訳の常識としては「申しあげる」「してください」「まったく」の方が現代の読者には読みやすいということになっていると思う。必ずしも仮名にすりゃ読みやすいって訳でもないという私の考えを裏づける結果は嬉しいものだ。でも、人はアンケートで必ずしも本心を答える訳ではないので、結果の解釈は慎重にする必要がある。しかし、「挨拶」より「あいさつ」がいいのかね。


2月11日(火)

 昨日届いていたFantasy Centreのカタログに目を通すが、バレイジの短篇集以外に欲しいものが見当たらないので、あとでもう一度丁寧に読むことにして、17インチモニタ問題に取り組む。Macintosh本体に接続せずに電源を入れると、<信号が来ません>表示が表われるので、モニタよりも寧ろ接続ケーブルかMacintoshへの変換アダプタに問題がありそうだ。そこでアダプタを外して職場へ行き、そこのアダプタと入れ換えてみたのだが、モニタの画面に問題はない。やはり悪いのはモニタ本体かと一瞬がっくりきたが、念の為、そこのアダプタを持ち帰って取りつけてみると見事我が家の17インチモニタにも正常に画面が表示されたではないか。そういえば、このPerforma6210を購入したとき、モニタの色が異常でケーブルを交換してもらった覚えがある。店の人は、前のケーブルも別のMacintoshに繋いだら問題なかったと云っていたので、異常があるのはアダプタではなく、Performa6210本体の接続口なのだろうと推測する。新しいPerforma6400が届いたら、また本来のアダプタを着けて様子を見ることにしよう。17インチは広くて使いやすいと昨日より明るい気分で眠りに就く。


2月10日(月)

 図書館流通センターに本を註文する。
グレッグ・ベア『女王天使(上・下)』ハヤカワ文庫SF/各720円
ジェイムズ・P・ホーガン『インフィニティ・リミテッド(上・下)』創元SF文庫/各650円
『聊斎志異 上』岩波文庫/770円
小林信彦『現代〈死語〉ノート』岩波新書/650円
ジョン・ファウルズ『マゴット』国書刊行会/3296円
ディケンズ『我らが共通の友 上 』筑摩文庫/1288円
ジャン・ジオノ『いかさまトランプ師の冒険』河出書房新社/2060円
O・メリング『ドルイドの歌』講談社/1545円
以上10冊、書籍代金12349円である。
 最初のSF2作品は読みそうにないという予感がする。『聊斎志異』は前に角川文庫版を買ったことがあるような気がするのだが、念の為。ジャン・ジオノという作家は聞いたことがないのだが、悪漢小説だということで買ってみたくなった。O・メリングはSFマガジンでの書評用。今週はアトリエサード編集の『PKD博覧会 われわれは、ディックの宇宙に生きている!』が新刊リストに載っていて、驚いた。図書館流通センターから<トーキングヘッズ叢書>を買ってみたかったのだが、入荷が遅れて、メリングがSFMの締め切りに間に合わなくなると困るので次回註文することにした。

 帰宅すると、アメリカからMac OS 7.6と、Sofmapから17インチモニタが届いていた。Mac OS 7.6を早速インストール。OpenTransport関連だかなんだかは、古い版だがインストールして構わないかとの警告が頻出する。面倒臭いのでひたすらOKを押し続ける。その他、あれがロックされているから解除しろだとかいう警告も何度も出てくる。いちいち煩いインストーラーである。とにかく、インストール終了。殆ど変化は感じられない。起動したときに最初に出る文字が、<Welcome to Macintosh>から<Welcome to MacOS>に変わったことくらいか。通信関連のアプリケーション使用後にメモリの一部が解放されないという問題は解消されたような気がしないでもない。よく解らないが、インストールしてしまったものは仕方がない。使うことにしよう。

 17インチモニタを試しにPerforma6210に繋いでみる。何と画面が真っ暗のままである。しかも、メーカーの保証書に住所氏名など書き込んでしまったら、初期不良交換は行なえないという警告書があるではないか。書いてしまったのだ、住所氏名を。娘が勝手に箱を開けて、一番上にあった警告書だけを机の上に置いていたので気が付くのが遅れたのである。目の前が真っ暗になった、かと思ったらそれは画面であった。憂鬱な気分で眠りに就く。


2月9日(日)

 今私が使っているPerforma6210の使用者が妻に代わるので、現在キヤノンのCanowordα50のフロッピーディスクに入っている文書をMS-DOSファイルを介してMacintoshファイルへと変換する。細々とした文書ばかりなので手間がかかり、3時間ほどを費やす。Canowordα50は他の荷物と共に実家へ送る。

 今日の新聞の読書欄に<日本SF、『氷河期』の様相>という記事が載っていた。こんなところにこんな記事がねえ、と少々驚く。横で見ていた妻に説明を求められて返答に困る。日本SFのことはよく知らないと云って胡麻化す。


2月8日(土)

 インターナショナルサイエンティフィックより32M DIMMが到着。速いものだと感心する。速い速いと感心していたら、今度はCyberian Outpostから連絡があり、Performa 6400用の2次キャッシュの在庫がなく製造元に発注となるので暫く待てと書いてある。一体、いつ入荷するんだと思ったら、2月10日頃とのこと。来週月曜日、つまり明後日ではないか。金曜日に註文した品物について、月曜に入荷することをわざわざ知らせるなんて、コンピュータの世界の人達は気が短いものだ。本屋だったら絶対にこんな連絡はしないだろう。私の知る範囲で一番気が短い書店Amazon.com Booksでも、2〜3日中に発送、というのが最も速い発送ではなかったか。本の註文では、注文後1年くらい経って本が届くことだってある。


2月7日(金)

 Cyberian OutpostでPerforma 6400/180が1275ドルで売っているのを見つけ、註文してしまう。昨日、別の店で1199ドルで売っていたので、日本へ送ってくれるか、送料はいくらか、などを問い合わせたのだが、24時間経っても返事がないので気が短い私は躊躇わずにCyberian Outpostに註文した。ここは昨日まで1477.95ドルで売っていたのだ。Performa 6400/180には2次キャッシュがついていないので、256K 2nd level Cache for the Performa 5400/6400/6360も合せて註文。その他、Norton Utilities 3.2とSpeed Doubler 2.0も註文して、送料を含めると合計$1661.80。送料が$95.00で済むとは知らなかった。Performa 6400/180は20kgもあるのに。

 フリースナーのYESTERDAY WE SAW MERMAIDSを読み終える。後半は殆ど解らなくなっていたのだが、強引に最後まで読んでしまった。表題はコロンブスの航海日誌に記されていた言葉である。新大陸を目指す船に乗っているのは、五・六人の修道女やら神父、ユダヤ人の女、瓶に入った魔人を持っているイスラム教徒の貴婦人など変な組合せの人々である。新大陸に着くと瓶の中の魔人は竜(じゃなかったかな)になって飛び去り、宮殿にはプレスター・ジョン 《中世の伝説上のキリスト教修道士でアジアまたはアフリカの国王》がいて、話はなんだか解らなくなってきた。反抗的な修道女アンナの手記という形式の語り口がなかなかいい。結末も感動的である。

 東京外国為替市場で1ドル=124円後半になったという。一昨年8000円で買えた本が、今は12500円払わないと買えないということである。Performa 6400/180は本に比べて少々値が張るので、CitiBankにあるドルの預金から支払うことにしよう。それなら円相場がいくらになっても、$1661.80である。

 OpenDoc 1.1.2をインストール。何の違いも感じられない。


2月6日(木)

 我が家でもコンピュータは一人一台を目指すこととなり、設備拡充の決定がなされた。そこで、まず32M DIMMを1個、インターナショナルサイエンティフィックというところに註文。16200円(+送料+消費税)である。続いて、Sofmapに17インチのモニタも註文。57700円(+送料+消費税)である。本体については機種と価格の確認中。私はコンピュータが大嫌いなので、当然Macintoshである。

 購入後一度も使っていないワープロソフトWAVを、1.0.1から1.0.2へ。勿論、使ったことがないので、どう変わったのか解らない。


2月5日(水)

 Amazon.com Booksより、Oxford English Dictionary CD-ROMを発送したとの連絡がある。価格は$395.00で、送料$1.50。船便である。送料を惜しまず、DHLにしておけばよかったと少しだけ悔やむ。

 Weinberg Booksよりカタログ着。買いたくなるようなものが載っていない。A・M・バレイジのTHE OCCULT FILES OF FRANCIS CHARD: SOME GHOST STORIESはAsh-Tree Pressのバレイジ短篇集の第2弾で、買っておきたいものなのだが、これはロンドンのFantasy Centreから購入することにしているので、ここからは買わない。この本屋から買うのはやめてしまって、インターネット書店で総て済まそうかとも思うのだが、15年の付合いだし、同人誌のようなものまで扱うところなので、まだ暫く縁を切ることは出来まい。


2月4日(火)

 『Xのアーチ』はまだ80頁なのだが、フリースナーのYESTERDAY WE SAW MERMAIDSが途中だったことを思いだし、これを手にとって出勤。

 Nisus Writer 5.0JとAmerican Heritage Talking Dictionary 4.0を註文。18700円である。縦書きも可能との記事を読みついふらふらと註文してしまったが、それは添付のQuickDrqw GXタイポグラフィエディタ「GXer」を使っての印刷のことで、入力時は横書きなのかも知れない。そうすると全くの無駄遣いということになる。そもそも縦書き問題は、私にとってはClarisWorks 4.0Jで解決済みではなかったか。American Heritageも今使っているV3.0.2とのようにハードディスクにコピーして使うのではなく、CD-ROMで使うのだとしたらちょっと困る。

 Cyberian Outpostより連絡があり、Mac OS 7.6は4日にDHLで発送した由。今週末には届くということか。これも無駄な買い物であり、どうも私はMacintoshのこととなると浪費家になるようだ。でも、総て原稿を速く入力するための努力なのだと自分では思っている。


2月3日(月)

 寝坊をしてしまい翻訳も出来ず、『Xのアーチ』を手にとって出勤。


2月2日(日)

 寝坊をして10時頃出勤してしまう夢を見る。日曜日だというのに、つまらない夢を見てしまった。娘と水族館へ行った後(寒かった。帰りに娘は水たまりで転んで「こんなところ来なけりゃよかった」と呟く。)、幻想怪奇作家事典のマッケンの項の翻訳。このところ早起きが出来なかったので、あまり進んでいない。沖積社の『マッケン作品集成』を買っていてよかった。最終巻はまだ出ていないのだろうか。


2月1日(土)

 スティーヴ・エリクソン『Xのアーチ』を手にとって出勤。2段組みの本は久し振りだ。字がいっぱい詰まっているので、嬉しい。

 早川書房よりナンシー・A・コリンズ『ミッドナイト・ブルー』(幹遥子訳/ハヤカワ文庫FT/680円)が届く。中身は既にゲラで読んだものである。解説を読み、この本がシリーズ化していて、これまでに三冊が出ていることを知る。こういう話は苦手なので、ハヤカワ文庫FTから次々と刊行されない方がいいのだが。


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