2009-10-17 19:32:36
梵寿綱すたいるで、樹下美人図考として取り上げられている四つのうちの一つ。これがどこにあるのか全然判らなかったのだが、アーキテクトfan 夏も終わり9月にはに写真があるのを発見したのだった。「私が敬愛してやまない建築家「梵寿綱」の作品。永谷園?って仕出し屋さんです。場所は青山です。」と書いてある。そういうことなら簡単だ。仕出し屋永谷園の青山にある営業所か支店を検索すればいいのだ! と思ったのだが、何と永谷園は宅配弁当業から撤退していたのだった。宅配弁当業を譲渡した会社を探してみたが、この場所は引き継いでいないようだった。このブログを書いた人に訊いてみようかと思ったが、もう二年も更新されていないから、返事が来ない可能性も高そう。そうだ、永谷園に訊いてみよう! と思ったのである。
永谷園の「商品に関するお問い合わせ」というページのメールフォームで訊ねることにした。商品に関する問い合わせでなくてすみませんと謝りながら。返事は来ないかも知れないと思っていたのだが、数時間で返事がきた。「開店当初の「麻布店」があった場所ではないかと思われます。」ということで、住所を教えてくれた。商品と何の関係もない質問にもすぐに答えてくれるなんて、永谷園は親切ではないか。私の心の中で好感度は急上昇したことはいうまでもない。永谷園ありがとう!
早速、地下鉄半蔵門線に乗り表参道駅で降りた。西麻布二丁目の方へ数分歩く。ちょっと狭い道に入って行くと、見えた!
思わず駆け寄って(嘘)、樹下美人とステンドグラスを見上げる。
入り口の写真を撮ったら、ぼけてしまった。
もう一回その姿を目に焼き付けてから、来たときとは別の道でそこから立ち去る。
ここは元はケーキ工場だったようです。1976年築。施工は中野組。いくつかのカーサ・シリーズと同じである。今日届いた「新建築1977年5月号」に発表されているが、不評だったと数年後の同誌に書いてあった。