池袋にある賃貸住宅である。道が狭くて場所が判りにくい。ネット上ではPetti Etangの綴りを多く見かけるが、1987年の建築雑誌に載っているのはPetit Etangである。
道が狭いので、Googleストリートビューでも綺麗な画像がなかなかとれない。もう一つは梵寿綱すたいるで、田園調布の邸宅として紹介されている「寿舞」。二階建延床面積約1000m2の邸宅だという。そこに掲載されている写真を見ると、とてつもない豪邸である。その辺りにはそんな豪邸が少なくないのかも知れないが、私のような一般人は見たことがない。
個人宅なので、勝手に侵入できないから、その様子は外からそっと窺うだけである。土地も広くて木々も茂っているから、それすらも難しい。前まで行ってみたことがあるがなかなかうまく写真も撮れなかった。Googleストリートビューでもそれは同じである。
個人宅だからあまり見えすぎてはまずい訳だけど。まあ、私は一生こんな家には住めないだろう。一時期、梵寿綱設計の建物を見物に出かけたものだが、この頃はなかなか時間がなくて見に行けない。一度は見てみたいのが向台老人ホームである。かなり凝った作りになっていて、梵寿綱空間が隅々まで広がっているのだ。しかし、遠い。JR立川駅から多摩モノレールに乗って上北台駅で下車して徒歩十三分である。そんなに遠くないか……
電話で見学の予約をして行けばいいらしい。だが、時間と元気が足りないのだ。多分、後者の方が特に。そこで、家から一歩も動かずに外から建物を鑑賞することにした。Googleストリートビューを使って。安直な企画である。
裏口である。そこから、少し進んで左に曲がると梵寿綱らしい建物が見える。電柱とか交通用鏡が邪魔である。
さらに曲がりながら進んでみる。上の方がぼけてしまっているのは、画像合成の都合だろうか。
正面入口である。そして、建物にちょっと近寄ってみる。
見れば見るほど一度見学に行きたいという気持ちになってくるではないか。