朝からダンセイニ短編集のあとがきを書く。途中で、ちょっと書棚の掃除など始めてしまったが、我慢してすぐにやめて、ひたすらあとがきを書く。稲垣足穂の文章を引用したが、ダンセイニを読むやうな人なら皆知ってゐるだらうか。前に、日本人なら誰でも知ってゐるだらうと思って話をしたら、殆どの人が知らなくて驚愕したことがあった。
何とか15枚ほどの原稿を書き終へる。すぐには送らず、一晩おいて明日もう一度読み返さう。
しかし、今年が閏年でよかった。28日までしかなかったら、二月中には書き終はらなかった。いや、さういふ問題ではあるまい。
あとがきをひとまず終へたので、本を註文する。
Amazon.co.jpにProgramming for Corpus Linguistics (Columbia Univ Pr, Feb. 2001, ¥3270) とSequence Analysis in a Nutshell: A Guide to Tools and Databases (O'Reilly, Feb. 2003, ¥2792) の二冊。また判らないくせに、こんな本を買ってしまった。後者は、殆どEMBOSSの話だといふ。そんな内容ならオンラインの説明に全部書いてあるぢゃないかと貶してゐる評もあったが、まあ、たとへさうであっても本になってゐる方が判りやすいから便利かも知れない。でも、もしかしたら本の買ひすぎかなあといふ気がしないでもない。
さう云ひながらもさらに本を買ふ。bk1に荒俣宏『空想文学千一夜』[amazon.co.jp, bk1](工作舎/3500円)を註文。1995年の本である。我が家の書棚にこの本がないことに今日気がついた。
昼前に職場を後にしようと思ってゐたのだが、仕事が長引いて一時過ぎになってしまふ。銀行で金を下ろして床屋へ。そこは散髪台が六台くらゐあって八人ほどの店員が次々に客を処理していく。客から話しかけないかぎりほとんど雑談をしないのがいい。ラジオや音楽が流れてゐないのもいい。ただ、禁煙ではないので、待ってゐる客が煙草を吸う場面に遭遇するとかなり不快であるが。私から話しかけることはないので、いつもくらゐにしておきますねと云って、あとは黙って処理してくれる。ただ、店長と呼ばれてゐる人だけは、洗髪が終はったあとに少し肩を揉むときに、痛くありませんか、石のやうですよと云ふ。ええ、まあ、と曖昧な返事をするといふ話は前にも書いたか。そこで気持ちいいからもっとお願ひと云ったら不気味であらう。
床屋で髪を切った後には大抵(別註文になってゐるところもあるが)洗髪をしてくれる。大抵、どこか痒いところはありませんかと訊かれる。私はいつもありませんと答へる(真面目だから、背中とかふざけたことは云はない)し、他の客の声でもさう答へてゐる言葉以外のものは聞いたことはなかった。それが今日初めて他の言葉を云ふ客を聞いた。彼は「全体的に」と答へたのだった。店員は少しも狼狽へず(多分)、あ、全体的にですかと云ってそのまま作業を続けた。まあ、他にどうしようもないだらうが。
髪を切って頭もすっきりしたので書店に寄って本を購入(理由になってゐない)。ロバート・リード『地球間ハイウェイ』[amazon.co.jp, bk1](伊藤典夫訳/940円/ハヤカワ文庫SF)である。あ、丸善でかけてくれる文庫のカバーの形が変はった。
髪を切って頭もすっきりしたのでAmazon.co.jpに本を註文(いちいち意味のない口実を云ってしまふ自分が情けない)。Mastering Perl for Bioinformatics (Oreilly, Sept. 2003, ¥3606) とBlast (Oreilly, Jun. 2003, ¥3606) の二冊。ああ、また何も判ってゐないくせに難しさうな本を買ってしまった。『実践バイオインフォマティクス - ゲノム研究のためのコンピュータスキル』[amazon.co.jp, bk1]だって何だかよく判らなかったくせに。
あ、fi-5110EOXが<もうすぐ入荷します>になってゐる。この「発送可能時期:もうすぐ入荷します。いま注文すれば、商品が入荷しだい発送されます。」といふ表示は書籍では見たことがないやうな気がする。
欲しいが我慢する。
そんなことより、ダンセイニ短篇集のあとがきを書かねば。まだ一行も書いてゐないが大丈夫なのか。
予定通り、ブレイロック『魔法の眼鏡』の解説のゲラを送り返す。
Amazon.co.jpからシャロン・シン Angel-Seeker (Ace 2004/3, ¥2162) が届く。もう手元に届いてゐるのに、表示は予約受付中だ。
まあ、サマリアのシリーズは今は読むつもりはないのだが、必要になるかも知れないから買っておかねば。ひょっとしてサマリア・シリーズが翻訳されるといふことにでもなったら大変だから。『魔法使いとリリス』[amazon.co.jp, bk1]がよほど売れないとさういふ可能性はないだらうが。
今日はRefDBといふ文献データベースソフトを見つけ、これこそ私が探してゐたものだと思って早速ダウンロードしてインストールを試みたが、うまくインストールできない。残念。元気があったら明日再調整してみようか。
古本の売却は続く。コンピュータ関係の古雑誌の他に、十五年くらゐ前の蛋白質工学の本など。もっともっと本を減らしたい。
と云ひながら、また本を註文してしまった。bk1に、以下の三冊。
○オラフ・ステープルドン『最後にして最初の人類』[amazon.co.jp, bk1](浜口稔訳/2800円/国書刊行会)
○嶋貫健司『実験データ処理に使うExcel活用法』[amazon.co.jp, bk1](2500円/カットシステム)
○『CGIプログラミング』[amazon.co.jp, bk1](4000円/オライリー・ジャパン)
ステープルドンといふと、私が小学生の時に児童書で読んで大感激をし、後にハヤカワ文庫SF版で読んで再び感動したのが『オッド・ジョン』である。あれに出会はなかったら私は後にSFを読むやうになったかどうか判らない。
ああ、Excellの本なんか買ってしまった。私はマイクロソフト製だといふだけの理由でExcellは使ってゐないのだが、職場では私にExcellの使ひ方を訊く者は多い。使ったことが殆どないと云ふのに。この本でも読んで、少しは知ってゐるやうな顔で説明してみるか。それに、私の使へるStarSuiteのCalcでも同じやうに考へられる部分は大きいに違ひない。
オライリーの本は絵がほとんどないところがいい。字が沢山詰まっているので得した気分になれる。
アメリカAmazonからロード・ダンセイニのThe Collected Jorkens, Volume One (Nightshade Book, 2003/11, $24.50) が届く。昨年の五月に日本とアメリカ本国の両方のAmazonに註文して、七月に日本Amazonから入手不可の聯絡があり、そのまま放っておいたらやっと今日届いたといふ訳だ。今ではAmazon.co.jpでも24時間以内に発送になってゐる。価格は3159円だ。さらに第二巻と第三巻も予約受付中に。早速、第二巻の予約註文の手続きをする。値段は第一巻と同様、3159円だ。三月一日発売予定だが、絶対に遅れるに違ひない。
届いた第一巻をみると、dust jacket(いはゆるカバーってやつだ)はないが、なかなか上品な雰囲気の、革の雰囲気を模した手触りになってゐる。私がデジタルカメラでも持ってゐれば、その姿を撮影できるのだが、さういふ現代的な機器は持ってゐない。中身の方は、The Travel Tales of Mr. Joseph JorkensとJorkens Remembers Africaが収められてゐる。現ダンセイニ卿の簡単な前書きと、アーサー・C・クラークの前書き(6ページ)、S. T. Joshiの序文(6ページ)が始めにある。このシリーズも全巻邦訳されたりするといいなあと思ふものの、まあ無理であらう。
そんなことより、ダンセイニ短篇集のあとがきを書かねば。いやいや、その前に、今日届いたブレイロック『魔法の眼鏡』の解説のゲラを送り返すのが先か。
東京創元社からキアラン・カーソン『琥珀捕り』[amazon.co.jp, bk1](栩木伸明訳/3200円/東京創元社)とピーター・F・ハミルトン『マインドスター・ライジング 上[amazon.co.jp, bk1]・下[amazon.co.jp, bk1]』(竹川典子訳/各780円/創元SF文庫)をいただく。ありがたうございました。この『琥珀捕り』といふのは何だかすごさうな本だ。ああ、読みたい本が多過ぎる。
職場の方でLaTex2eを少しづつ試してみたりしてゐる。論文を書くときに使ふ訳だが、問題は引用文献である。公共の論文データベースからどんどん検索して情報を取りこむ機能があるか、あるいは私が今までに蓄積したEndNoteのデータを利用できなければ困る。まづ、Sixpackといふのを見つけたので早速ダウンロードしてみたが、うまく動かない。要求されるものを次々にダウンロードしてインストールしていったら、最初のうちは不完全ながら動いてゐたSixpackすら全く立ち上がらなくなる。困ったなあと思ってゐたら、EndNoteにbibtex形式でデータを書き出す機能があることを発見し、安心した。といふより、何だか無駄な時間を費やしてしまったやうな虚しい気分になったといふか。
ScanSnapの新機種fi-5110EOXが発表された。私が四ヶ月ほど前に買ったのはfi-4110EOX3だ。電子機器は次々に新機種が出るのは仕方がない。でも、ちょっと悔しい。pdf1.2に対応したとか、解像度が上がったとか、傾き自動補正機能がついたとか、さらに小さくなって場所を取らなくなったとか、いいことばかり云ってゐるぢゃないか。蓋が閉まるやうな格好になってゐて、埃がたまらないのはいい。Amazon.co.jpでは49216円で予約受け付け中だ。あまり安くないな。
昨晩は、『魔法の眼鏡』の解説をちゃんと書き終へ、送信できたのだった。今回は、何となくOmniOutlinerといふのを使ってみた。いろいろと思ひつくことを順不同に書いていって後で並べたわけだ。横書きなのでいつもと勝手が違ひ妙な感じもしたが、項目を増やしてみたり、順序を変へてみたりするのが簡単でなかなか便利だ。最後にテキストファイルに書き出して、メールに添付して送る。普段は400字詰めの原稿用紙(勿論、画面上の)に文字を入れていくので、今どこまで進んでゐるのかが一目瞭然だったのだが、これで書くと自分がどれくらゐ書いたのかさっぱり判らない。それが悪いやうでもありいいやうでもある。調子がいいときは、気がつくと求められた枚数に達してゐて気分がいいのだが、調子が出るまでは、今何枚書いたところなのだらうかと不安でならない。
長めの原稿を書くときは、私は枚数が気になって仕方がない。ちょっと進むごとに、今五分の一を過ぎたところだ、三分の一を過ぎたところだと電卓をとり出して計算してしまったりする。最初は小数で0.125とか出してみる訳だが、逆数を取って分数にしてみたり。分数で取るときは最初は十分の一、九分の一(1/n)……と進んで二分の一まで来ると、次は三分の二、四分の三と進んでいく((n-1)/n)。かうやって数へると最初はどんどん数字が小さくなって行くのだが二分の一前後ではなかなか進まない。半分を過ぎるとまた数字の変化が速くなって結末が近づくとぐんぐん加速されて気分がいい。あまり辛いと、八分の三とか、九分の四とかを入れてみたりするわけだが。翻訳の実際の速さは、最初が遅く次第に速度が上がり、結末に近づいていくと一気に進む訳だが、それがこの数値の変化と影響しあって複雑な思ひを抱くのだ(大袈裟)。
そんな計算をする暇があったら、素直に原稿に集中した方がいいといふことは判ってゐる。実は私には集中力に欠けるといふ大きな欠点があるのだ。
『シリーズ認知言語学入門第6巻 認知コミュニケーション論』[amazon.co.jp, bk1]を手に取って出勤。時間がないので、第八章「物語の構造と発達」だけを読むことにする。なかなか興味深く読むことができ、「だから何?」は禁忌だとか、物語る正当性を主張するために「チョームカツク」などと若いのは云ふのだといふところは可笑しかった。民話を使った実験や、幼児の物語る能力の発達に関するところはそれでいいのだが、近代的な小説、映画、TV番組などの話にまで触れてゐないのは物足りなく残念だった。
早川書房からケリー・リンク『スペシャリストの帽子』[amazon.co.jp, bk1](金子ゆき子・佐田千織訳/840円/ハヤカワ文庫FT)が届く。《プラチナファンタジイ》第三弾である。かういふ短篇集がハヤカワ文庫FTから出るとは思ってゐなかった。絶対に無理だと思ってゐた。快挙である。だから、明日から読む本はこれだ。
bk1から、アンドレーア・ケルバーケル『小さな本の数奇な運命』[amazon.co.jp, bk1]、山口明穂『日本語の論理』[amazon.co.jp, bk1]、岩本のぞみ『事例でわかるWebサービス・ビジネス』[amazon.co.jp, bk1]が届く。
Webサービスの本は、何だか判ったやうな判らないやうな。結局はよく判らない。私には判らなくてもいいやうな気がしてきた。それが判っただけでもよしとするか。それにしても、この内容で1800円は少々高いかも。
Amazon.co.jpから鷹家秀史・須賀広『実践コーパス言語学』[amazon.co.jp, bk1]が届く。やはり少々古いとか、高校の英語の先生向けだといふことはあるが、買ったことは無駄にはならないと思ふ。この頃判ったのだが、各種検索エンジンで謳っているkwicは、私が求めてゐる結果表示とは多少違ってゐるやうだ。私が求めてゐるのは、kwic concordanderと云った方がいいのだらうか。以前、Googleの検索結果をkwic concordancerの結果表示として出してくれるところがあったのだが、閉鎖されてしまった。おそらくGoogleの使用法から逸脱するものだったのだらう。個人で使用するなら問題ないのだらうが、勝手に公開して自由に使へるやうにしてはならなかったのだ、多分。
ああ、ブレイロック『魔法の眼鏡』の解説を書かねば。今日、書き終へられるだらうか。
朝からブレイロック『魔法の眼鏡』の解説に取り組むがなかなか捗らない。気がつくと書棚の整理をしてゐたりするのだ。実は最近、本を売るといふことを試してみた。自分で売りに行く勇気はないので、妻に頼んでゐるのだが、妻は妙に嬉しさうである。売りに行くのは、数年前からどこの街ででも見かける古本屋である。勿論、小説を売るつもりはなくて、コンピュータ雑誌や解説書とか、どうして自分の書棚にあるのか判らない投資信託の本など。コンピュータ雑誌が売れるとは知らなかった。状態がよければ大抵の本は引き取ってくれるさうだ。私の本は、仮令コンピュータ雑誌でも扱ひが丁寧で本当に目を通したのかと疑ひたくなるくらゐ綺麗なのだ(本当に目を通してゐない本があるのは内緒だ)。
本を売って書棚に余裕ができるとまた嬉しくて、何もかも売ってしまひたくなるのが怖い。
出ていく本があれば、入ってくる本もある。
東京創元社からE・E・スミス『三惑星連合』[amazon.co.jp, bk1](小隅黎訳/920円/創元SF文庫)をいただく。ありがたうございました。レンズマンをゆっくり読むだけの生活の余裕が欲しい今日この頃である。
bk1から『理化学英語の冠詞の用法』[amazon.co.jp, bk1]が届く。Amazon.co.jpでは読者に手厳しく評価されてゐたが、私はそんなに悪い本ではないと思った。出版社によって辞書の評価に偏りがあるとも感じられなかったし。今まで気づいてゐなかったところを気づかせてくれるといふ点で、私にとってはこの本は有用なものであるといへよう。こんなことは全部判ってゐたよといふ人には勿論違ふのだらうが。
届く本があれば、註文する本もある。
Amazon.co.jpに、
○Robert Charles Wilson Blind Lake (St. Martins, 2003/8, ¥2252)
○Elizabeth Moon Speed of Dark (Orbit, 2002/11, ¥1276)
以上二冊。ウィルスンの方は半年も前に出てゐたのにすっかり見逃してゐた本。ムーンの方は何となく。
結局、ブレイロックは短篇に目を通してしまったりして、全然進まない。今日一日で解説を書きをへようと思ってゐたのだが、半分も書けなかった。ダンセイニのゲラの方は、受け取りに来てくれた宅配便業者の人に再度確認すると、明日の午後には届くといふから届くのだらう。
『英語を子どもに教えるな』[amazon.co.jp, bk1]を結局昨晩最後まで読んでしまって、寝るのが遅くなり、今朝は寝坊。最後まで読んでも至極真っ当なことが書いてあった。妙な期待をされる帰国子女は可哀想である。
寝坊したものの、朝からダンセイニのゲラに取り組む。ダンセイニは難しい。東京まで宅配便で二日かかる筈だからと必死になって夕方までに終らせて、宅配便業者にとりに来てくれと電話をしたら、明日(日曜日)の午後に取りに行くといふので、それぢゃあ月曜日には届かないだらうと云ったら、いえ間に合ひますと断言する。本当だらうか。
ダンセイニは封筒に入れてしまったからそのままにしておいて、ブレイロックの『魔法の眼鏡』のゲラを読む。こちらは解説を書くために。ダンセイニのあとがきも書かねばならないので、こちらは明日中に仕上げなければ。二月は来週しか残ってゐないのか。何だかひと月が短いやうな気がするなと思ったら、二月は短いのだった。電車の一ヶ月定期券を今買ふと一割増しといふことにならうか。来月買ふか。いや、そんなことはどうでもいい。ブレイロックを読まねば。
駄目でもともとと思ってAmazon.co.jpに註文してみた鷹家秀史・須賀広『実践コーパス言語学』[amazon.co.jp, bk1]の発送の聯絡がある。bk1では版元品切れ入手不可といふことだったのに、あっさり四日で発送とは。
『英語を子どもに教えるな』[amazon.co.jp, bk1]を読みながら出勤。まだ、半分くらゐまでしか読んでゐないが、至極真っ当なことが書いてある。当たり前のことが書いてある。さう私には思へるのだが、わざわざかういふ内容の本を書いて出すといふことは世間の少なからぬ人々がさう考へてゐないといふことだらう。バイリンガルに対する過度な期待と幻影はあまりにも深く日本の人々に浸透してゐるといふことか。
二ヶ月ほど前の会議で(普通私は会議で発言などせずぢっとしてゐるのだが、その日は珍しく)英会話能力の教育に力を入れても仕方がない、話す内容を充実させられるやうな教育をした方が意味があるはづだなどと云ったら叱られた。そのとき、一刻も早く新しい仕事の場を見つけなければと思ったが、まだ見つかってゐない。
bk1に本を註文。
・アンドレーア・ケルバーケル『小さな本の数奇な運命』[amazon.co.jp, bk1](望月紀子訳/1400円/晶文社)
・山口明穂『日本語の論理』[amazon.co.jp, bk1](2000円/大修館書店)
・岩本のぞみ『事例でわかるWebサービス・ビジネス』[amazon.co.jp, bk1](1800円/日本能率協会マネジメントセンター)
以上三冊。『小さな本の数奇な運命』には<シリーズ 愛書・探書・蔵書>といふ文字が入ってゐる。すると愛書・探書・蔵書に関係する本がこれからシリーズとして出ることになるのだらうか。財政的に負担になるのであまり嬉しくはない。『日本語の論理』は、日本語が日本人のものの見方、考へ方にどのやうな影響を与へてゐるか考へたいと思ったから。『事例でわかるWebサービス・ビジネス』は、Webサービスといふものが今一つどういふものだか判ってゐないので、参考になるかと思って買ってみた。
bk1から、フィリップ・K・ディック『ペイチェック』[amazon.co.jp, bk1]、『翻訳に役立つGoogle活用テクニック』[amazon.co.jp, bk1]、『LATEX2e美文書作成入門』[amazon.co.jp, bk1]、『Google Hacks』[amazon.co.jp, bk1]、市川力『英語を子どもに教えるな』[amazon.co.jp, bk1]、『〈例解〉現代英語冠詞事典』[amazon.co.jp, bk1]が届く。一番気になってゐたのは、『翻訳に役立つGoogle活用テクニック』である。早速中を覗いてみたが少々物足りない。もちろん、ここに書いてあることは全部知ってゐたなどといふつもりはないが。『Google Hacks』の方が寧ろ役立ちさう。しかしこちらは私には難しすぎる部分もある。
こうなると、次に私の関心が向かふ先は当然のことながら、Webサービスである。またいろいろ本を買ひたくなったが、今日は我慢する。
Googleを使った検索といへば、kwic検索ができるはづなのだが、どちらの本にも書いてゐなかった。実は私が今どうしても知りたいのがkwic検索だ。翻訳もかなり役立つと思ふのだが、なぜ書かないのだ。
全然期待せずに購入したのが『〈例解〉現代英語冠詞事典』だ(ならば、何故買ったのかといふことを訊いてはならない)。手に取ってみると、膨大な用例を集め、それを基にさまざまな状況・条件・組み合わせを挙げて説明してゐる。特に英語を書くときには役立ちさうだ。
『理化学英語の冠詞の用法』[amazon.co.jp, bk1]といふ本をbk1に註文してみる。註文してみるといふのも変な表現だが、事情があって買ってみたのである。家庭の事情とでも申しませうか。
『英語支配とは何か』[amazon.co.jp, bk1]読了。何もかもに賛同できる訳ではないが、英語崇拝や英会話中毒に関しては私が日頃から感じてゐることと全く同じだ。世界観と言語の関係をこんなふうに使へるのだといふのには感心した。いつか自分も使ってみようと密かに思った。
bk1から品切れで入手不可との連絡があった鷹家秀史・須賀広『実践コーパス言語学』[amazon.co.jp, bk1]を何となくAmazon.co.jpに註文してみる。品切れなのだから版元に在庫がないはづなのだが、何かの間違ひで手に入ったりしないだらうかと思って。
早川書房からSFが読みたい2004年度版とジェイムズ・P・ブレイロック『魔法の眼鏡』のゲラが届く。ブレイロックのは来月出る〈プラチナ・ファンタジイ〉第四弾である。解説を書くことになった。ダンセイニ短篇集の解説といふか訳者あとがきの締切りも同じなのでかなり厳しい。頭が痛くなって吐いたりしてゐる暇はないのだ。
親子三人で映画館へ出かけ『王の帰還』を観る。慣れといふのは恐ろしいもので、最初はなんか違ふと思ってゐた映画なのにすっかり馴染んでゐる自分に気づいたりするのだった。エルフ語会話が少なかったことだけが残念。大昔の約束で助けに行ったり助けられたりする事情が判ってゐるのとゐないのとでは楽しさが大いに違ふだらうと思ふ。妻と娘は何だかよく判ってゐないので、訊かれるたびによく判ってゐないくせに詳しさうに答へてしまふ。
三時間半はさすがに長かった。終る頃には頭痛が始まってゐた。食事をしてから帰らうといふことになったのだが、いよいよ頭痛は強まるばかり。食事に入らうとしたら、禁煙席が満席で、他の席はたばこ臭かったので最初の店は諦めて出る。二軒目は禁煙席すら存在せず、しかし、頭が痛くて三軒目を探す元気はなく、なるべく離れた席にしますからといふ店の人の言葉に従ひ席につくが、どこからともなく煙草の臭ひが漂ってくる。頭の痛いときには煙草の臭ひで一気に吐き気が込み上げてくるのだ。料理の味はよかったし、値段も安かったのだが、煙草の煙ですべてが台なしだ。帰宅してから激しい頭痛に苦しみながら、胃の中が空っぽになるまで吐く。煙草の臭ひがなければ、ここまで酷くならなかったのではないかと思ってしまひさうになる。
といふ訳で、午後の仕事の予定が大きく狂ってしまった。
津田幸男『英語支配とは何か』[amazon.co.jp, bk1]を読みながら出勤。私は常々英語崇拝の風潮を苦々しく思ってゐるので、この人の本を読むのは楽しい。
bk1に本を註文。
・フィリップ・K・ディック『ペイチェック』[amazon.co.jp, bk1](浅倉久志訳/940円/ハヤカワ文庫SF)
・『翻訳に役立つGoogle活用テクニック』[amazon.co.jp, bk1](1600円/丸善)
・『LATEX2e美文書作成入門』[amazon.co.jp, bk1](2980円/技術評論社)
・『Google Hacks』[amazon.co.jp, bk1](2900円/オライリー・ジャパン)
・市川力『英語を子どもに教えるな』[amazon.co.jp, bk1](760円/中公新書ラクレ)
・『〈例解〉現代英語冠詞事典』[amazon.co.jp, bk1](3400円/大修館書店)
以上六冊である。本を買ふのを控へようと思ってゐたのに、また一万円以上も本を買ってしまった。『翻訳に役立つGoogle活用テクニック』[amazon.co.jp, bk1]は本当に翻訳に役立つのか。それと合はせて『Google Hacks』[amazon.co.jp, bk1]を買って、今よりももっと効率良く検索しようといふ魂胆である。役立つかどうかはまだ判らない。全く使ってもゐないLATEX関係の本を買ったのは無駄遣ひと云はれても否定のしようがない。
『本棚の歴史』[amazon.co.jp, bk1]を漸く読み終へる。随分、時間がかかってしまった。一日の読書時間が十数分しかないといふのはいくらなんでも足りないのだ。それでも、本は面白くて、本棚を増やしたくてたまらなくなってゐる。
数日前に届いてゐた「言語三月号」に〈『ロード・オブ・ザ・リング』エルフ語監修者の「密やかなる悪徳」〉といふ文章が載ってゐるのに今日気がついた。前にも書いたがこの映画を観て一番感動したのが、エルフ語を喋る場面だ。人(エルフ)が喋るエルフ語を耳にすることがあるとは予想だにしてゐなかったからだ。俳優、あるいは声優が、気持ちの通った言葉としてエルフ語を発してゐる。明日から「王の帰還」が公開だから近いうちに観に行かねば。ダンセイニのゲラに眼を通さねばならないのだが、『指輪物語』だから仕方あるまい。
bk1から、国立国語研究所編『分類語彙表』[amazon.co.jp, bk1]と、『シリーズ認知言語学入門第6巻 認知コミュニケーション論』[amazon.co.jp, bk1]が届く。『分類語彙表』は、見てみるとただの同類語辞典のやうなものに見える。大きくて読みにくい。使い分けに関する解説のやうなものは一切ない。ただ、CD-ROMがあるので、自由に全文検索ができることから、電子版類語辞典としては機能するに違ひない。ちょっと、他の類語辞典と比べてみよう。『シリーズ認知言語学入門第6巻 認知コミュニケーション論』は「ディスコースと文化の意味」とか「物語の構造と発達」あたりが面白さう。今はダンセイニで手一杯で読む時間がとれさうにないが、いつか必ず読まうと思ふ。
今日は祝日で休みだから、朝から一気にダンセイニのゲラを読み進めようと思ったのに、気がつくと部屋の片づけをしてゐる。主に書棚の整理だ。『本棚の歴史』[amazon.co.jp, bk1]を読んでゐるところなので、本を大きさ順に並べていくといふ収納法に妙に心惹かれてゐるこの頃だ。
片づけが進むといくつか空いた棚が見えたりして、かういふことは滅多にないので、なぜか狼狽へてしまったりする。棚を全部埋めなければならないやうな気がしてくるのだ。
前にも書いたが、Locusに代表されるやうな情報誌は、古くなるとまづ読み返すことはないので処分したくなってくるものの、ひょっとしたら使ふかも知れないと思ふと捨てられない。前の書棚の整理の時も思ったやうに、pdfにしてしまひたくてたまらなくなってくる。技術的には可能だが、その作業時間がなかなか取れない。折角、ScanSnap fi-4110EOX3を買ったのだから、10kg分くらゐ一気に処理したいものだ。
テリー・ビッスン『ふたりジャネット』[amazon.co.jp, bk1](中村融訳/1900円/河出書房新社)を訳者の中村さんからいただく。ありがたうございました。表紙が可愛らしい。ダンセイニが一段落しないと読めさうにないのが残念です。
Locus二月号が届く。2003年刊行本の推薦作リストが載ってゐる。あ、ロバート・チャールズ・ウィルスンの長篇がいつの間に。何と去年の八月刊とは。全然気がつかなかった。すぐに買はねば。しかし、頭の中は昨日からダンセイニでいっぱいになり、本を註文する気力がない。
朝からダンセイニ短篇集のゲラに向かって真剣に作業をしてゐるかと思ひきや、なぜか部屋の掃除をしたりしてゐる。埃がたまるとそこに黴が生えたりするので、本の部屋の掃除は欠かせない。特に湿気の多い部屋では気を使ふ。
湿気と云へば、昨年末に机を置く部屋を移動し、前に机を置いてゐた部屋を書庫専用にしたのだが、ある日、気がつくと、北側の壁がひんやりじっとりと湿ってゐて、近くに積んであった古新聞が湿気でぶよぶよになってゐる。このままでは黴だらけの部屋になってしまふ。といふことで、その日から一週間くらゐ除湿器をつけっぱなしにしてゐる。毎日毎日1リットルの水を集めて捨てて、やうやく部屋が乾いてきたやうな気がする。南側は結露で内側が濡れても陽が当たれば窓ガラスや壁が暖まって濡れたままといふことは少ないやうだが、北側は大変なことになってしまふ。しかし、あまり除湿器を動かしすぎると躰が乾いてしまふので要注意だ。
国立国語研究所編『分類語彙表』[amazon.co.jp, bk1]について、附録のCD-ROMの内容が判らないと先日ここに書いたら、それを読んだ方が、「国立国語研究所のホームページに書いてありますよ」と教へてくださった。「付録のCD-ROMには,本書の主な内容がpdfファイルで収められているほか,語末から並べたいわゆる「逆引き」索引も収められています。」といふことだったので、どうにか使へさう。pdfならプラットホームに依存しないし、テキストの抽出もできるだらう。早速、bk1に註文。ついでに、『シリーズ認知言語学入門第6巻 認知コミュニケーション論』[amazon.co.jp, bk1](2400円/大修館書店)も。読みもしないくせにと思ひながら。
国立国語研究所のホームページを見ていたら、「日本語話し言葉コーパス」といふのを見つけた。「完成時には質量ともに世界最大の自発音声研究用データベースになる」と書いてある。2004年春に完成する予定だといふから、もうすぐではないか。公開されたら自由に利用できるらしいが、どのやうな形で使へるのだらうか。私にとって役立つかどうかは全く判らないが、公開が楽しみである。
昨日、英語辞書やKWIC Finderをインストールしたら、今度は普通のEPWINGの辞書が使へないのが寂しくなり、DDWinをインストールしてみる。Windowsを使ってゐる人なら知らない人はゐないだらうが、私はMacしか使ったことがなかったから、いろいろ物珍しいのである。もの珍しさもあって、EB series support pageから電子辞書関係の道具をいくつかダウンロードしてみたりする。
こんなことばかりしてゐてはいけないと思って、ダンセイニのTales of WonderとThe Sword of Welleranをスキャナで取り込んでpdfにする。Time and the Godsをばらばらにしたのがあるので、ScanSnap fi-4110EOX3で一気に処理する。自分が翻訳を担当した部分だけは既にpdf化およびテキストファイル化してあったのだが、今回は全部取り込んでおく。The Book of WonderとA Dreamer's Taleは電子図書版を買ってあるから、それをそのまま使へばよい(ここではアマゾンにリンクを張ってあるが、私が買ったのはここから買ったのではないので、全く同じやうにテキスト化できるかどうかは保証できない。私はFictionwiseから買ったやうな気がする)。ダンセイニには独特の用法がいろいろとあるので、どこにどんなふうに使はれてゐるのかを確認するには、手でページを捲ってゐてはとても時間が足りない。検索には迷ったが、今回は素直にAdobe Acrobat 6.0 (Standard)で。
職場の方で使ってゐるTurbolinux 10は、インストールしたはづのフォントが表示されなかったり、印刷ができなかったり、解決法が判らない問題が残ってゐたのだが、ここ数日でフォントも出てきたし、印刷もだいたい出来るやうになったし、パネルにアプリケーションを登録する方法も判ったし、ほぼ問題なく使用できるやうになった。いろいろやってゐると何とかなるものである。ひょっとしたら、もうLinuxでも翻訳ができるかも、といふ気分になりかけてしまったりするくらゐだ。
帰宅してから、Windowsの方にLongman Dictionary of Contemporary English (4th)と、COLLINS COBUILD ON CD-ROM Hybridをインストールしてみる。Longmanは、使ひやすさう。Macでも同じやうに使へればいいのにとちょっと悔しい。多分、使ひやすくても使はないと思ふけど。
勢ひに乗ってしまひ、続けてKWIC Finderをインストールしてみる。無料で使ひ続けるとテキストファイルしか検索できないので、1000円を払って購入する。これは素晴らしい。私がずっと求めてゐた機能が揃ってゐる。問題はこれがWindowsでしか使へないといふこと。Macでは、Concといふコンコーダンス作成ソフトがあったのだが、これの開発がとまってもう八年近くになり(それに日本語は使へなかった)、それに代はるMacOS X版はまだ誰も作ってゐないやうである。MacOSXを使ったりWindows2000を使ったり、MacOS 9.2を使ったり、何台ものコンピュータを使ってファイルをあっちへ移したりこっちへ移したりするのは大変なので、Linuxのサーバ上で動かして、どこからでも使へるやうにしたいものだ。そんなことは技術的には何の問題もなく、比較的簡単にできさうなことは判ってゐるのだが、私の能力が追いついてゐない。
この人のところには電子辞書に関する便利な道具がいろいろ揃ってゐる。そのほとんどがWindowsでしか動かないのが悲しいところ。いっそのこと、私もWindowsで翻訳をしてしまはうかなといふ気分にすらさせる魅力的なサイトである。
早川書房からロバート・アスプリン『魔法探偵社よ、永遠に!』[amazon.co.jp, bk1](矢口悟訳/620円/ハヤカワ文庫FT)をいただく。ありがたうございました。久しぶりの〈マジカルランド〉シリーズのやうな気がする。
河出書房新社からダンセイニ短篇集のゲラが届く。本当に出るのだ。夢のやうである。喜んでばかりはゐられない。これからまだまだ大変な作業が待ってゐる。ちなみに、刊行は五月の予定。
今週の新刊で買はうかどうしようか迷ってゐるのが、国立国語研究所編『分類語彙表』[amazon.co.jp, bk1](4700円/大日本図書)である。先週見かけた新聞広告ではCD-ROMがついてゐるやうなことが書いてあったが、それが確認できない。どうしようか、試しに買ってみようか。しかし、この頃、本を買ひすぎたせゐか、生活が苦しいのである。ガスや水道料金の督促状なんかもらってしまって。
先日から気になってゐるEstraierは茶筅といふ日本語形態素解析システムを組み込まずに構築した方がよかったのではないかといふことについて、外してコンパイルからやり直してみたら、動詞が全然検出されなくなってしまった。前は「食べられる」で検索したくても「食べる」を探しにいってしまふのが問題だったのだが、今度は「食べる」も検索できなくなってしまったのだ。なぜだ。仕方がないので、また茶筅を入れてコンパイルからやり直し。単純な文字列検索によるkwicは自分でプログラムを作らねばならないといふことか。
ヘンリー・ペトロスキー『本棚の歴史』[amazon.co.jp, bk1]は、全然知らなかったことが満載で驚いてしまふといふことはないのだが、やはり予想通り面白い。無駄な文章ぢゃないか感じる部分も少なくない。それでも楽しいのは、本の話だからだらうか。
しかし、今日は『バイオ研究・開発のためのOracle活用術』[amazon.co.jp, bk1]が届いたので、つい読んでしまふ。
今日は話題がないので、『魔法使いとリリス』[amazon.co.jp, bk1]のことなど。Amazon.co.jpで、これまで、「この本に興味のある人はこんな本にも興味があります」といふ表示だったのが「この本を買った人はこんな本も買っています」といふのに変はった。「こんな本を買った」といふのが集計できるくらゐの冊数になったといふことなのか。その上に、「合わせて買いたい」欄もできた。テリー・グッドカインドと一緒に買ふ人が多いのか。それで一緒に薦めるのか。あと、ロバート・ジョーダンか。うーむ。「興味を持っています」では、ダンセイニなんかの名前が挙がってゐたのに、「買っています」になると、グッドカインドとジョーダンか。ダンセイニってそんなに売れないのか。「興味を持っています」欄のときには、他にジョージ・マクドナルド『リリス』[amazon.co.jp, bk1]の名前があったが、そのリリスはリリスでも別のリリスだ。
bk1に行ったら、「本日のオススメ」ですすめられた。
bk1から、岸本葉子『本棚からボタ餅』[amazon.co.jp, bk1]、ダイアナ・マーセラス『夢の灯りがささやくとき 上』[amazon.co.jp, bk1]、ダイアナ・マーセラス『夢の灯りがささやくとき 下』[amazon.co.jp, bk1]、ジョン・マン『人類最高の発明アルファベット』[amazon.co.jp, bk1]が届く。『本棚からボタ餅』は本棚とも牡丹餅ともあまり関係のない内容だった。Amazon.co.jpからは本物の本棚の話、ヘンリー・ペトロスキー『本棚の歴史』[amazon.co.jp, bk1]が届く。本棚の話といふよりも、本の扱ひ方の移り変はりの本である。書斎の話でもあり、図書館の話でも書店の話でもある。面白さう。明日からまづこれを読まうか。
本棚が買ひたくてたまらなくなってきたのが問題だ。
ゆっくり眠ってやっと躰の調子が元に戻った感じがする。やはり睡眠は大事だ。特に弱ってゐるときは。
今日は時間があるので、といふよりは、他のことをする元気がないので、部屋の片づけと書棚の整理をする。手近に置きたいものを新しい書斎に移動したりするが、前の部屋の書棚だって狭い我が家だから二メートルも歩けばそちらの部屋に行けるので、別に移動したりする必要もないやうに思へる。ただ、移すときに埃を払ったり、棚を拭いたりするから、意味がない訳でもなからう。
書棚の整理をしながら、CD-ROM『大正の文豪』に収録されてゐる作品をテキストファイルにして保存する作業も行う。これをEstraierで検索するといふ寸法である。『明治の文豪』と合はせて76ファイル(4ファイルほどテキスト化されてゐないものがある)。量が増えて検索に時間がかかるやうになってしまった。『新潮文庫の絶版百冊』の方は別フォルダに入れて検索するやうにした方がいいかも知れない。
前にも書いたが、茶筅といふ日本語形態素解析システムは組み込むべきではなかった。「轍を踏む」といふ云ひ回しを調べようとすると、「轍を」と「踏む」に分割して「轍をand踏む」で文書検索をしてしまふ。外してコンパイルしなほさねば。
夜になってうっかり本を註文してしまふ。bk1に『バイオ研究・開発のためのOracle活用術』[amazon.co.jp, bk1](2800円/翔泳社)を。Oracleなんて知りもしないくせに。いいのか、こんな本ばかり買ってゐて。
しかし、この頃感じるのだが、bk1の註文手続など、何らかの処理がなされて画面が変はるのが異常に遅いことが多い。絶対にbk1は俺に本を売りたくないと思ってゐるに違ひないと確信してしまひさうになるほど遅い。そのせゐか、このページ経由でのbk1の本の売り上げはAmazon.co.jpの十分の一くらゐしかない。