明日から出張である。二泊三日で大阪。本欄も三日ほどお休みです。
今回は、Speed of Darkがあともう少しで終はるので、これを持って出かけることにしよう。あともう少しなのに、あまり事態が進展しないのが不安なところである。このまま、終はってしまったらどうしよう。
恐る恐るつついてみてゐる携帯電話だが、メールを打たうとして、「ゐ」や「ゑ」がどうも打てないやうなことに気づき、こんなもの使へるかと思って電源を切った。新かなが判らない人は使へないではないか(ゐないか、そんな人)。
携帯電話を買ふ。嫌な思ひを我慢して買ふ。
触るのも不愉快なのだが、動作に異常がないかどうかを確認してくださいなどと、電源を入れて手渡されて、私はどうしたらいいか判らず、これ電源を切るにはどうしたらいいんですかなどと間抜けなことを訊く始末。
とにかくこれで家族三人が家にゐなくても連絡が取れるやうになった訳だ。F-accessはその店で取り寄せると一ヶ月以上かかるといふので、今回は諦める。そこで、Apple Storeに註文したら、数時間後には発送の連絡がある。昨日、註文しておけばよかった。
Amazon.co.jpから、『グーグる! Googleで知識が100倍増える本』[amazon.co.jp, bk1]と"Amazon Hacks: 100 Industrial-Strength Tips and Tools"が、bk1から、佐藤亜紀『雲雀』[amazon.co.jp, bk1]、津原泰水『ルピナス探偵団の当惑』[amazon.co.jp, bk1]、『ソフトコンピューティングとバイオインフォマティクス』[amazon.co.jp, bk1]、『バイオインフォマティクス・コンピューティング』[amazon.co.jp, bk1]が届く。バイオインフォマティクスの本は二冊で一万円以上したのに、さっぱり理解できない。無駄遣ひだったのかも。Googleの本は、はっきり云ふと期待外れ。瑣末な小技が沢山載ってゐる。雑誌の附録にでもついていさうな感じだ。Amazonの本は期待を裏切らない面白さ。後ろの四分の一くらゐはWebサービスの利用法が載ってゐる。これをいろいろと活用してみたいものだ。
携帯電話を買ひに行く。が、買へずに帰って来てしまった。
あれほど嫌悪してゐた携帯電話だが、家庭の事情で各人一つ携帯することに。妻はすでに持ってゐるので、娘のと私のを買はねばならない。娘は前に乱用した前科があるので、通話先が三つしか登録できないものを。私はMacをインターネットに繋ぐのにも使ひたいので、ここはやはりBluetoothだらうといふことでF-accessが使へる機種でないと嫌なのだが、これが売ってゐない。私が買はないと娘の携帯に登録する番号が決まらないので、これも買へない。F-accessは後にしてとりあへず買ってしまはうかと思ったが、似たやうな機種が沢山あってどれを買ったらいいか判らない。大嫌いな電話機が無数に並んでゐる売り場にゐるのが苦痛になり、店員と話をするのがつらくてたまらなくなったので、また明日来るといふことにして店から逃げ出してしまった。明日、もう一度挑戦である。
どうも朝から頭が痛く、気持ちが悪いので仕事をする気にならず、本を買ったり別館の更新などをだらだらとしてしまふ。今日はAmazon.co.jpに二冊。『グーグる! Googleで知識が100倍増える本』[amazon.co.jp, bk1](1280円/インプレス)と"Amazon Hacks: 100 Industrial-Strength Tips and Tools" (O'Reilly, 2003/8, ¥2326) である。前者は題名が安っぽくて嫌だが、中身が安っぽいとは限らないので註文してみた。この頃、Googleの本が多いとつくづく感じる。
そんなことをしてゐたら、頭痛も治まってきた。あまり頭痛が多いと、いくら頭痛慣れしてゐる私でも不安になってしまふ。疲れてゐるだけだとは思ふが。
出張から戻ると疲れて昼寝をしてしまふ。眼が覚めると、SFマガジン五月号が届いてゐた。コニー・ウィリス特集である。『犬は勘定に入れません』[amazon.co.jp, bk1](大森望訳/2800円/早川書房)の刊行に合はせた特集だ。『ドゥームズデイブック』[amazon.co.jp, bk1]の姉妹篇で、今度は舞台が十九世紀イギリスだといふことで楽しみである。
ジェイムズ・P・ブレイロック「生家の裏庭」は〈プラチナ・ファンタジイ〉第四弾、『魔法の眼鏡』[amazon.co.jp](中村融訳/700円/ハヤカワ文庫FT)の刊行に合はせた翻訳である。この作品は、カリフォルニアを舞台にした懐かしさ漂う作品。これがブレイロックらしい短篇なのだが、解説にも書かれてゐるやうに、ヴィクトリア朝ロンドンの話を書く作家だと思はれてしまったのは残念なことである。
出張から帰った日は疲れてゐるので、とりあへず本を註文する。bk1に以下の四冊。
○佐藤亜紀『雲雀』[amazon.co.jp, bk1](文藝春秋/1619円)
○津原泰水『ルピナス探偵団の当惑』[amazon.co.jp, bk1](原書房/1600円)
○『ソフトコンピューティングとバイオインフォマティクス』[amazon.co.jp, bk1](東京電機大学出版局/5700円)
○『バイオインフォマティクス・コンピューティング』[amazon.co.jp, bk1](オーム社/4700円)
『雲雀』は『天使』の姉妹編だといふが、それを読んでゐないのに買ってもよいだらうかと悩んでしまったが、迷ってゐるうちに買へなくなっては大変なので註文することに。バイオインフォマティクスの本二冊は高いので買ってもよいだらうかと悩んでしまったが、迷ってゐるうちに買へなくなっては大変なので註文することに。買ってもよいだらうかと悩んだ末に今はやめておかうといふことにしたのは、『あなたは古本がやめられる』[amazon.co.jp, bk1](1600円/本の雑誌社)である。私はそんなに古本中毒といふ訳でもないから。やめる必要もないのだが、人が本を買ふ話を読むと、本が買ひたくなるので、できれば控へておきたい訳だ。
1919年にロンドンのElkin Mathewsから出たダンセイニのTHE BOO OF WONDERが届く。短篇の題名を二つ確認する。これだけのために送料を含めて100ドルである。
東京創元社からアン・マキャフリー『天より授かりしもの』[amazon.co.jp, bk1](赤尾秀子訳/540円/創元推理文庫)をいただく。可愛らしい本である。ありがたうございました。
明日から二泊三日の出張。本欄も二日間休みます。
bk1からアラン・パワーズ『自宅の書棚』[amazon.co.jp, bk1]が届く。At Home With Books: How Booklovers Live With and Care for Their Librariesとは違って、こちらは多少なりとも日本の住宅事情から考へても、全くの別世界といふわけでもない。邦訳されるだけの理由はあるといふことか。いろいろな書棚があって見てゐるだけで楽しい。ん? どこかで似たやうな雰囲気の家を見たことがあるなと思ったりする。
しかし、かうやって見ると、我が家の本は少ないな。もっともっと買ってもいいといふことなのだらう。
この本、見てゐて気持ちのいいことばかりではない。台所に本を置くなよとか、風呂で本を読むなよとか、階段に本を積み上げるなとか。
ダンセイニ短篇集に訳した序文と別の序文があるが、どうするかといふメールが河出書房新社の人から届く。ああ、うっかりしてゐた。私が訳したのは、アメリカ版の序文だったのか。といふことで、イギリス版の序文も載せることになる。帰宅してから急いで訳して送る。とは云っても、3行くらゐしかないが。
Amazon.co.jpからBio IT World 2004 Springが届く。「「ビブリオミクス」へと進化するテキスト・マイニング」といふ記事が興味深い。情報検索によって、遺伝子やタンパクの相互作用などを見出すといふ話(だと思ふ)。確かに、膨大な文献のなかから関連性を拾ひあげるといふことの重要性と有用性は理解できる。ただ、出来合ひのソフトウェアを使って検索するだけでは物足りない。まだ、技術が確立してゐないので、何か面白いことができないものだらうかと思ふものの、ちょっと私の頭ではどうにもなりさうもない。
東京創元社から怪奇幻想アンソロジー『怪奇礼讃』(創元推理文庫/7月刊行予定)のゲラが届く。去年は、今年一月刊行予定といふことだった(昨年春は昨年末に出るといふ話だった。もっと前は……覚えてゐない)。本当だらうか、七月に出るといふのは。
「19世紀末から20世紀前半にかけての、英国の古風な、それでいてすこし捻くれた、変わった味の作品を中心にまとめたものである。不思議な話、変な話、謎めいた話、そしてなおかつ怖い話を……。」といふ作品集である。本邦初訳を中心に(既訳があるのは4篇)22篇を収録してゐる。作者名は今は秘密だ。
妻が東京の実家に頻繁に行かなければならないかも知れない、時には数週に及ぶかも知れないので、実家でもメールの送受信が出来るやうにしてほしい、WWWで調べものなど出来たらなほいい、どうにかしてくれ、しかも今すぐにと云ふ。明日から行くからと云ふ。私に云はれてもねえ。私は妻の実家の電話回線の管理まではしてゐないのだが。ADSLにしたら? とか云ってみたが、どこにどういふ手順で申し込みをしたらいいのか説明するのは面倒臭いし、そんなにすぐにはできない。我が家の、どの部屋にゐても無線でつながり、いくら使っても料金の変はらないインターネット使用環境は私がさういふやうに整へたのであって、自然にさうなった訳ではないのだが、それを説明するとまた時間がかかるから、近くの店まで歩いて行って、DDI PocketのAirH"の契約をしてくる。iBookで使ふことにならうかと思ふので、AH-F401Uを買って帰る。ドライバをインストールして、設定をして動作確認をする。使い方を説明し、ADSL使用時とは違ってあまり長く使ふと料金が高くなるから気をつけよとか云っておいたが、どうやら、自然に使へるやうになったとしか思ってゐないやうな感じである。
急ぐといふので、早速出かけて用事を済ませてきたが、私は店を訪れて説明を聞いて、申し込みをするといふ作業が嫌ひである。元気がないときは、店まで行ってはみたものの、そのまま帰って来てしまったりする。ちょっと疲れた。
私は、携帯電話とかPHSとは全く縁のない生活をして来たので、その手のものは通信機器と回線(契約)が一体になってゐることを知らなかった。固定電話だって、無線LAN回線だって、電話機とか無線LANカードは通信契約とは何も関係ないから、さういふ概念が全然理解できず、とんちんかんなやり取りを繰り返してしまった。あのカードを二枚買ったら、二回線契約するといふことになるのか。なるほどね。
DDI Pocketの手続きに30分以上かかるといふので、紀伊國屋書店で時間をつぶすことに。周達生『カエルを釣る、カエルを食べる』[amazon.co.jp, bk1](平凡社新書/780円)を思はず手に取ってしまった。第一章の「カエルの昔と今」はちょっと散漫かも。第二章の「カエルを釣る」と第三章「カエルを食べる」が面白い。詳しい釣り方が書いてあるので、明日にでも釣れさうな気がしてくる。実は私はまだ蛙を食べたことがないのだ。しかし、釣に行く元気はないな。いろいろな蛙料理の写真が出て来るのは見てゐるだけで楽しい。もう一冊、歌田明弘『「ネットの未来」探検ガイド』[amazon.co.jp, bk1](岩波アクティブ新書/760円)も買って帰る。字があまり詰まってゐなくて、あっといふまに読み終へてしまったのだが、内容はなかなか興味深い。googleに関する記述は、最近買ったgoogle関係の本にも劣らない。判りやすく、その注目点を紹介してくれる。
躰が弱ってゐるのに、いろいろと忙しく、一日日記は休みにしてしまった。別室の方も手を入れられない。実はもう一部屋作らうとしてゐたのだが、とてもそんな余裕はあるまい。
早川書房から、ジェイムズ・P・ブレイロック『魔法の眼鏡』[amazon.co.jp](中村融訳/700円/ハヤカワ文庫FT)とテリー・グッドカインド『魔界の神殿1 運命の予言』[amazon.co.jp](佐田千織訳/680円/ハヤカワ文庫FT)をいただく。ブレイロックのは〈プラチナ・ファンタジイ〉第四弾。解説を書いたのは実は私だ(「実は」といふ理由はなにもないが)。解説を書くのは久しぶりだったやうな気がする。さういへば、テリー・グッドカインドの〈真実の剣〉の解説を書いたことがあったのではなかったか。その第四部が開幕したといふわけだ。
あっ、ジュンク堂書店の『魔法使いとリリス』[amazon.co.jp, bk1]の在庫が増えてゐる! もっと売れるといいな。
職場の不愉快な会議で疲れて帰ったところで、bookfinder.comでダンセイニのThe Book of Wonderを検索。題名で確認しておきたいことがあるのだ。しかし、目的の初版は見つけられなかったので、1919年の第二版をabebooks.com経由でニュージーランドの書店に註文してみる。送料を含めてUS$107.50であった。そもそも届くのが間に合ふかどうか、届いても第二版で役立つのかどうかも判らないが、ともかく註文してみる。
まだ、どうも調子が悪いので早めに寝る。
まだどうも気分が悪いが娘の小学校の卒業式に出てから出勤。私が子供の頃が両親揃って小学校の卒業式に出たりはしなかったと思ふのだが。まあ、仕方がない。待ち時間に本が読みたくなったが我慢した。よく我慢したと自分を褒めてやりたい。
気分が悪いのに、『黄昏の百合の骨』[amazon.co.jp, bk1]を読み終へてしまった。安心して読めるいつもの恩田陸。ただ、この登場人物たちの出て来る前の作品の内容が殆ど思ひ出せないので、何か前の本の記述と関係があるのか、全く気にせず読んでいいのかが判らず、読みながら些か不安になったりする。
気分が悪いのに、Speed of Darkを読み進めて憂鬱になる。
AntConcはWindowsだけでなくLinuxでも使へるのか! と思って早速ダウンロードしたが、何だか使へる機能が随分少ないやうではないか。Linuxで使へる、優れたconcordancerはないものか。もちろん、MacOSXでもいいけど。
苦しいので仕事を休む。殆ど一日寝て過ごす。
gooラボといふところに、日本語自然分検索実験といふサイトがあって、「小泉首相のプロフィールを教へて」(*本当に検索するときには歴史的仮名遣ひで入力してはいけません)とか「MPEGって何?」とかいふ質問を入力すると、答へを検索して出してくれるのださうだ。そこで、「中野善夫って誰?」と打ってみると、自信なささうな答へが。1、社長じゃないよね?、2、法王なわけないか…、3、魔法使いなわけないか…といふ結果。本当にどこかの会社に中野善夫さんといふ社長がゐるらしいので、間違ひではないが、もちろん私のことではない。法王のわけはないのだが、魔法使ひといふのは当たらずと雖も遠からず(でもないか)。
『黄昏の百合の骨』を少し読んでみるが、体調が悪く最後までは読めなかった。
bk1から、新しいブランチサイトbk1.jp開設のお知らせが届く。ECサイト採用? RSS配信も検討中? ECとかRSSとか、何だそれは? 全く私には理解できない。「ブログをお持ちの方にぜひ試していただきたい機能です」といふことは私には関係ないのか。一体何なのだこれは。
bk1から、恩田陸『黄昏の百合の骨』[amazon.co.jp, bk1]と『レベルアップ! PostgreSQL必須テクニックス』[amazon.co.jp, bk1]が届く。XMLPGSQLなんてものがあるのか。これは、リレーショナルデータべースのくせに、木構造のデータを表構造に変換せずに扱へるといふことか。すぐには納得できないのだが、判りやすさうではある。『黄昏の百合の骨』は明日から読まうかな。
朝から喉が痛く、鼻が次第にずるずるしてきて、昼頃からは頭も痛くなってくる。本当は仕事を休みたかったのだが、今日はシンポジウムで話をしなければならなかったので、さういふ訳にも行かず、へろへろの状態で20分ほど話をした。その後早めに帰宅。とはいふものの、途中で紀伊國屋書店に寄って『ラヴクラフト全集6』[amazon.co.jp, bk1](大瀧啓裕訳/640円/創元推理文庫)を買って帰る。この巻にはダンセイニの影響の色濃い作品が収録されてゐるのだ。勿論、前に買ったのだけれど、手元にないから買ふことにした。 頭痛はいよいよ激しくなり、娘に湯を入れてもらって入浴後すぐに寝る。昨日、受け取れなかった宅配便が寝込んでゐるときに再びやって来る。娘に頼んで出てもらひ、受け取ったのがAmazon.co.jpから届いたAt Home With Books: How Booklovers Live With and Care for Their Librariesである。予想以上に大きな本である。しかし、日本の住宅事情から考へると夢のやうな部屋ばかり。壁一面に書棚が備へつけられてゐる家など、私は一軒しか知らない(ゐるところにはゐるのである、さういふ人も)。羨望の溜息とともにページを捲る。いつかかういふ家に住みたいものだ。
ダンセイニ短篇集の再校。朝から喉が痛く、風邪をひいてしまったやうだ。痛みは次第にひどくなってくる。夕方にはゲラに手を入れ終へて宅配便で発送。風呂に入って早めに休まうと思ったら、訪問者を告げるベルが。夜の九時過ぎに誰が来るといふのだ。と思って無視してゐたら、宅配便だった。Amazon.co.jpからの荷物だ。九時過ぎに来るとは予想してゐなかった。日曜日には家に届くと思って配達先を自宅にしてゐたことを思ひ出したがもう遅い。諦めて寝る。
Speed of Darkを手に取って出勤。まだ、十分の一ほど。主人公が自閉症なのだが(一応、世間の人と会話が成り立つので、そんなに重症ではないのか、近未来の話なので、それくらゐには誰でも治療できるやうになってゐるといふことなのか)、実はかういふ自閉症だとか分裂症(今はさう云はないのだったか)の登場人物が出てくる話は苦手だ。苦手だが読んでしまふ。他人と話す恐怖だとか、環境が変はることへの恐れとか、どう振る舞ったらいいか判らない戸惑ひだとかが描写されると、自分の日々の苦しみが蘇ってきてしまふからだ。さういふ恐れも、日常生活が嫌ひな理由の一つだ。
仕事の帰りに書店に寄って本を買はうと思ったが、財布に現金が300円くらゐしか入ってゐなかったので諦めて帰る。
アトリエサードからトーキングヘッズ叢書20 中華モードをいただく。また、原稿を書いてゐないのに一部もらってしまった。しかし、このテーマでは私には原稿は書けまい。私にも原稿が書ける特集になればいいのだが。
別館の方でコーパス言語学の本を集めたページを作った。いくつもの書店にリンクを貼るのは手間がかかるものだ。それぞれ仕組みも違ふし。随分、時間を使ってしまった。今日はダンセイニ短篇集のあとがき再校が届いたので、明日は、本文の再校と合はせて、ダンセイニ短篇集に集中しなければ。集中しなければ。部屋の掃除に逃避したりはしない。
入学試験(面接)で疲れる。もちろん、私が受験する方ではなく、試験をする方。もうそんなに若くはないのだ。
疲れたのでbk1に本を註文。恩田陸『黄昏の百合の骨』[amazon.co.jp, bk1](1700円/講談社)と『レベルアップ! PostgreSQL必須テクニックス』[amazon.co.jp, bk1](1580円/技術評論社)を註文。PostgreSQLの本は買ってからきっと判りませんと云ふに決まってゐる。
これだけでは疲れは取れないので(当たり前か)、Amazon.co.jpにBio IT World 2004 Spring(1886円/IDCジャパン)を予約註文。
それでも疲れは取れないので(当たり前か)早めに寝ることにする。最初からさうすりゃあいいのにと思ふのが普通だ。
Elizabeth Moon Speed of Darkを手に取って出勤。まだほんの最初の方だけ。
斎藤秀三郎『熟語本位英和中辞典』がAmazon.co.jpから届く。早速中を覗いてみると、噂どほりの素敵な訳語が並んでゐる。これが電子版なら調べやすいのにと心の中で呟く。いくら素晴らしい訳語が載ってゐても、そんなに一つ一つ辞書をひいてゐたら翻訳は捗らないし、かといってこれが頭の中に入る訳はない。辞書を買ったからといって翻訳が上手くなるといふことではないのだ。しかし、下手な者は辞書がないとどうにもならない。だから、私は辞書を買ふ。
昨日、「本のある生活」といふページを作りたかったとか書いたら、その手の本が欲しくてたまらなくなり、bk1にアラン・パワーズ『自宅の書棚』[amazon.co.jp, bk1](3830円/産調出版)を註文。続けて、Amazon.co.jpにAt Home With Books: How Booklovers Live With and Care for Their Libraries(¥4660, Random House Inc ; 11/1995)を註文。そして、「本のある暮らし」といふページを作る。しかし、本を僅か四冊並べただけで力尽きた。リンクの多いページは作るのが大変なのだ。
bk1から、『数え方の辞典』[amazon.co.jp, bk1]と『Googleの秘密』[amazon.co.jp, bk1]が届く。google本の方は、どこが秘密だ? といふ感じ。悪い内容ではないのだが、この題名だと騙されたやうな気分になってしまふ。手近においておくとうっかり忘れたことを確認できるので便利ではあるかも知れない。辞書の方は期待どほり。中身もいいけど、表紙もいい。
アメリカのSF情報誌Locusの三月号が届く。どんどんカラー・ページが増えてゐるやうな気がするのだが、色は表紙だけでいいから、値段を下げて欲しいものだ。
紀伊國屋書店からは、昨日申し込んだ提携を認めるメールが届く。作って数日なのに大丈夫だった。個別リンクを作る元気はないので、まづは検索窓を。これは別館の方の話。
別館の方でもbk1のリンクをここと同じIDで作れるやうにして欲しいと申し込んだら受理された。やはり、サイトを見て許可するやうだ。駄目だって云はれることもあるのだらうか。
本当は別館は、「本のある生活」とかいふ名前にして、書棚とか机とか(机は本来本を並べる場所ではないが)を紹介してみたりしようかと思ってゐたのだが、バリューコマースの契約会社を見ていたら、書棚を売ってゐるやうなところは提携先は法人がいいとか、月間5000人以上が見に来るところでないと組まないとか、敷居が高いことが判った。私のところを見に来る人は月に5000人もゐるわけがない。しかも、どこもかしこもちかちか点滅するバナーを貼らせようとするのには辟易する。私は検索好きなので、検索窓を貼りたいのだ。といふことで、紀伊國屋書店と楽天市場に申し込みをしてみた。どちらも検索ができる静かなリンクが用意されてゐるからだ。楽天は新たな審査なしでいきなり提携開始。しかし、こちらの用意ができてゐない。書棚を検索できるのは私が探した限りではここだけだった。紀伊國屋の方は審査がある。月に訪問者が500人以上ゐないと嫌なんださうだ。それくらゐなら、何とかなりさう。書店は偉さうにしてゐなくていい。あと、閲覧者に優しい作りになってゐないとならないといふ条件もあるさうだ。どういふ判断基準なんだ、優しいといふのは。歴史的仮名遣ひは優しくないので駄目ですとか云はれたらどうしよう。
『魔法使いとリリス』[amazon.co.jp, bk1]の紹介がフィガロ・ジャポンに載った。早川書房のこの本の担当の人が教へてくれた。まあ、さうでなければ私が買ったり読んだりするやうな雑誌ではないので一生気づかなかったであらう。なかなか可愛らしく写ってゐる。気持ちのよい紹介なので、これで少しはまた売れるといいな。
辞書が買ひたい気分が高まってきてしまひ、『数え方の辞典』[amazon.co.jp, bk1](2200円/小学館)をbk1に註文。これは、一緒にダンセイニの短篇集を翻訳してゐる翻訳家の人が、こんなの買ったよと知らせてくれたもの。日本語の数へ方はあまり得意な方ではないので、役立つかも。ついでに、『Googleの秘密』[amazon.co.jp, bk1](1600円/ソフトマジック)などといふものも買ってしまった。「Googleを使いこなすためのオンラインソフト」って何だらう。
バリューコマースといふのに申し込んでみたと一昨日書いたのだが、これには審査があって、それに通らないと契約申し込みができないのだといふ。今日、その審査に通ったといふ通知があった。今日、書店で見かけたアフィリエイトで儲ける話の本(立ち読みするのも恥づかしいと20年前なら云ったであらう)には、ここは審査が厳しいと云はれてゐると書いてあった。でも、開設当日に申し込んで通ったのだから、そんなに厳しくはないのだらう。今日は、LinkShareにも申し込んでみた。
J・R・R・トールキン『妖精物語の国へ』[amazon.co.jp, bk1]を手に取って出勤。持ってゐるだけで、読んだやうな気になってゐたので反省して。云ひたいことが真っ直ぐに頭に入ってくる文章ではない。いや、私の頭が悪いだけか。
Amazon.co.jpからProgramming for Corpus Linguisticsが届く。よく判らないので、とりあへず書棚へ(そんなことでいいのか)。
電子辞書の一覧表を作り始める。作ってゐるときに、斎藤秀三郎『熟語本位英和中辞典』(岩波書店・4600円)が出てゐるのに気がついた。一体、いつの間に! 長い間、私にとっては幻の辞書だった。褒める言葉ばかりが耳に入ってきて、買ひたいと思ひながらも、なかなか巡り会へなかったのである。それが、当たり前のやうにAmazon.co.jpで売ってゐるではないか。当然、すぐに註文ボタンを押した私である。岩波の辞書のページを見ても、発行年月日は1936年3月15日と書いてあるだけで、いつ重版されたとかいふことも記されず、当たり前のやうに載ってゐる。本当に驚いた。そこで、驚いたことをここにも書いておく。
今日こそはダンセイニ短篇集の訳者あとがきの書き直しをしなければならないのに、気がつくと、プラチナ・ファンタジイ一覧とかFantasy Masterworks一覧とかを作ってゐた。困ったものだ。
bk1から荒俣宏『空想文学千一夜』[amazon.co.jp, bk1]が届く。早速、目を通しながら、ダンセイニ短篇集の訳者あとがきを書き直す。夜には何とか書き終へる。日付が変はる前に終へられてよかった。
ここ数日気分がすぐれないので、ディックを読むことにしようと心に決めて、『ペイチェック』[amazon.co.jp, bk1]を手に取って出勤。が、殆ど仕事が捗らないままに帰宅。家に帰るとダンセイニ短篇集のゲラが届いてゐた。あとがきはかなり書き直しが必要だ。
だが、今日は休むことにする。憂鬱なので何か目新しいことをしようと思ってゐると、この頃書店の店頭で「アフィリエイトで儲ける」とかいふやうな題名の本が山積みになってゐるのをよく見ることを思ひだした。古いもの好きの私だが、かういふものは新しいのも試してみたくなるのである。早速、このページで始めようかとも思ったが、どうもさういふのはやめてくれといふやうなことがホームページ案内のページに書いてある。商品へのリンクならいいと書いてあるから、今やってゐることは問題ないだらう。といふことで、アフィリエイトを禁止するのではなく奨励してゐる@niftyで作ることにした。早速ホームページ開設の申し込みをすると、今のコースでは開設できませんといふ返事が。なんだ、お気軽1コースでは駄目なのか。といふことで、お気軽5コースへと変更。月々の料金が700円も上がってしまった。
で、ページを作り始めるが、どうしたらいいかよく判らない。私は本のことしか知らないから、本を並べよう。何だかそれではこのページと変はらないやうは気もするが、最初は判るところから始めることにするか。まづは自分の仕事一覧から始めようと思ったのは、そんなに本が出てゐないから、三分くらゐでできてしまふだらうと思ったが、慣れないのでたった二冊を並べるだけで時間がかかってしまふ。情けない。
これでは、結局Amazon.co.jpの本にリンクしただけではないか。今までと全然変はらない。Amazon Webサービスのデベロッパーキットをダウンロードしてみたけれど、使ひ方は全然判らない。バリューコマースといふのに申し込んでみたが、これも何だかよく判らない。何もかもさっぱり判らない。でも、この何だか判らないといふ状態は嫌ひではない。
私は広告が点滅してちかちかするページは好きではない。個別に商品にリンクしたいのだが、どうすればいいのだらう。まだ、わからないことばかりだが、今日はこれで寝てしまはう。憂鬱な気分は少しは紛れた。
といふことで、構想5分、手続き1時間、実作業3時間で作ったページはこれだ。
Sequence Analysis in a Nutshell: A Guide to Tools and DatabasesがAmazon.co.jpから届く。本当にEMBOSSの使ひ方が殆どだった。これを使ふときには、まあ便利かも。私はMac育ちなので、GUIがないと使ひにくく、EMBOSS GUIをダウンロードして使ってゐる。これなら、隣のMacからでも使へるから、なかなか便利だ。
山口明穂『日本語の論理』[amazon.co.jp, bk1]読了。最初の方は古語と現代語の比較だけだったので、このままだったらつまらないかも知れないと思ってゐたが、「が」の話が進んでいくと面白くなってきた。特に、「〜が好き(嫌ひ)」といふ云ひ方よりも、この頃では「〜を好き(嫌ひ)」といふの方が多くなってゐるといふのを読み驚愕するとともに、西欧語から主格(主語)といふ概念が入ってきてから、「が」に主格としての役割を求めるやうになってきて、そのために「〜が好き(嫌ひ)」よりも「〜を好き(嫌ひ)」といふ用法がこのまれるやうになってきたといふのを読み、なるほどと納得した。私は「〜を好き(嫌ひ)」だとか「〜を欲しい」といふ云ひ方にはかなり抵抗がある。『魔法使いとリリス』[amazon.co.jp, bk1]の翻訳でも、私が「〜が好き」と書いたところが、「〜を好き」に直されてゐて、日本語の用法としては「〜が好き」だらうと書いておいたものの、できあがった本ではやはり「〜を好き」になってゐたので、何だか変だなあと思ってゐたのだった。私は嫌だ。
アンドレーア・ケルバーケル『小さな本の数奇な運命』[amazon.co.jp, bk1]読了。あっといふまに読み終はってしまった。古書店で買ひ手を待つ本が語り手といふ話だ。1938年刊行の本である。過去に自分を手に取った所有者たちのことを振り返りながら、買ひ手を待つ。何だか呆気ない話だが、それでも楽しく愛ほしい感じすらするのは、やはり自分が本好きだからか。15分くらゐで読み終はってしまふ1400円の本だが、憎めないのだ。
ケリー・リンク『スペシャリストの帽子』[amazon.co.jp, bk1]を読み終へる。「スペシャリストの帽子」は怖いし、「雪の女王と旅して」は新鮮だ。だが、他のは何だかよく判らないものが多い。やはり私の頭は古かったといふことだらうか。
今朝は出勤するときにBLASTを持って出かけた。BLASTの話ばかりが続く(厳密に云ふとさうでもないが)。どこまで行ってもBLASTの話である。何だか妙にわくわくしてくる。
生命を構成してゐる物質の性質やら歴史やらを計算機の中であれこれいぢるのは実に不思議な感じがする。現実から少し離れた世界で作業するのは、楽しいと同時に虚しくもある。虚しいやうな気がするものの、抗い難い魅力を感じる。近頃は、若者の理科離れに対処するためと云って、しきりに生活に関連した出来事に注目し、さういふ視点で理科をとらへるのが流行ってゐるやうだが、私は子供の頃から現実から一歩離れた真実の世界が見えるやうな気がするから理科が好きだった。生活に密着したものなど嫌ひだった。だから、私は何十年も前に理科を習って本当によかったと思ってゐる。私は生活や現実が嫌ひだからこそ、さういふ人間の日常の営みとは別の次元で世界の真実を垣間見せてくれる理科が好きだったのだ。だからこそ、SFやファンタジイを読むのかも知れない。だからこそ、特に現実が崩壊するフィリップ・K・ディックが好きなのかも知れない。
bk1から、『実験データ処理に使うExcel活用法』[amazon.co.jp, bk1]と『CGIプログラミング』[amazon.co.jp, bk1]が、Amazon.co.jpから、Mastering Perl for Bioinformatics とBlastが届く。O'Reillyの本が三冊も。一体何をやってゐるんだか。
今回、特に心惹かれるのはBLASTである。まるごと一冊BLASTの話なのだ。これは凄い。いつも気軽に使ってゐるBLASTだが、こんなに奥が深いとは。BLAST、BLASTってさっきから一体何を云ってゐるんだねといふかたはこちらをご覧いただきたい。
私の嫌ひなExcelの本をぱらぱらと捲ってみると、こんなふうにグラフが描けたりするんだあと素直に感心してしまった。いや、全然知らないもので。
机の上に積み上がられてゐたダンセイニ関係の書籍を少し書棚に戻す。また、八月刊行予定の第二弾のあとがきも書かねばならないから、やがて机の上に戻ってくるのだらうが。書棚に本を戻すときに気になるのが埃である。棚の上の埃は拭取ればよいが、本の上の埃は拭取れない。その埃を取るために選んだ掃除機は、埃を取るのにはよいが、床の上のごみを吸い取る力が弱いのが欠点だ。尤も、棚と本の間に入れ込むことができて、しかも吸引口が前方ではなく下向きになる先端さへあればよいのだが。これがなかなか見つからなかった。
この掃除機を買ふときはいろいろ迷った末に、安さと吸引口の形状で選んだ訳だが、ほんの少し、掃除ロボットに心を動かされたのだった。問題は、こいつは書棚の掃除はしてくれないこと。床しか掃除できないらしいが、我が家にはそんなに広大な床はないのだ。床と書棚のどちらが大事かといへば、当然書棚である。まあ、そんなものを買ふ金もなかったが。
Amazon.co.jpから、Robert Charles Wilson Blind Lake と、Elizabeth Moon Speed of Darkが届く。
bk1からは、オラフ・ステープルドン『最後にして最初の人類』[amazon.co.jp, bk1]が届く。
今日届いた本を手に取ってページを捲る余裕はない。ダンセイニ短篇集のあとがきを書かねばならないから。夜には何とか書き終へて送信。疲れた。
数日前に書いたRefDBは、MySQLと連動するやうになって、データベースの枠もできたやうだが、中身の操作がうまくできない。もう少しのやうな気がするのだが。しかし、これは日本語で検索しても殆ど情報が得られない。誰も使ってゐないのか。