二月へ

1月25日(日)〜31日(土)

 まるまる一週間休んでしまった。寄る年波には勝てず、あちこち弱ってきてゐるといふことか。

 日記は休んでも本は買ふ。まづはbk1に、
 ・岸本葉子『本棚からボタ餅』[amazon.co.jp, bk1](中公文庫/590円)
 ・ダイアナ・マーセラス『夢の灯りがささやくとき 上』[amazon.co.jp, bk1](関口幸男訳/880円/ハヤカワ文庫FT)
 ・ダイアナ・マーセラス『夢の灯りがささやくとき 下』[amazon.co.jp, bk1](関口幸男訳/880円/ハヤカワ文庫FT)
 ・ジョン・マン『人類最高の発明アルファベット』[amazon.co.jp, bk1](金原瑞人・杉田七重訳/2400円/晶文社)
を、Amazon.co.jp
 ・ヘンリー・ペトロスキー『本棚の歴史』[amazon.co.jp, bk1](池田栄一訳/3000円/白水社)
 ・『初めてのPerl第3版』[amazon.co.jp, bk1](3600円/オライリー・ジャパン)
 ・『はじめての人のためのPerl/CGI入門』[amazon.co.jp, bk1](2300円/秀和システム)
を註文。『本棚の歴史』とは一体どういふ本なのだらう。これまで、書物の歴史といふやうな本は何冊も買ってきたが、本棚の歴史の本は初めてだ。

 一方、届いた本は、bk1から、
 ・ bk1『MySQLクックブック Volume 2』[amazon.co.jp, bk1]、デイヴィッド・イーリイ『ヨットクラブ』[amazon.co.jp, bk1]、『XML schema』[amazon.co.jp, bk1]、ブルース・スターリング『塵クジラの海』[amazon.co.jp, bk1]が届く。

 そのブルース・スターリング『塵クジラの海』[amazon.co.jp, bk1]読了。細部を書き込みすぎて長くなってゐないところが嬉しい。異星の塵の海を舞台にした『白鯨』みたいな話と思えないこともない。しかし、文庫FTで出すのはちょっと読者層がずれてしまふのではないだらうか。
 そして、『初めてのPerl第3版』[amazon.co.jp, bk1]と『はじめての人のためのPerl/CGI入門』[amazon.co.jp, bk1]はもう届いてゐる。この手の本では必ずwebページカウンターと掲示板を作ってゐるが、そんなに皆カウンターと掲示板がつくりたいものなのだらうか。

 Amazon.co.jpから、Patricia A. McKillip "Alphabet of Thorn" (2/2004, ¥2129)が届く。いつものやうに表紙が綺麗。なるべく早く読みたいのだが。

 SFマガジン3月号が届く。ファンタジイ評のページでは『魔法使いとリリス』[amazon.co.jp, bk1]が紹介されてゐて、どうしようもないエピローグがついてゐると記されてゐた。もっともである。

 ところで、その『魔法使いとリリス』[amazon.co.jp, bk1]のジュンク堂書店池袋店の在庫が今週突然増えてゐた。いきなり19冊になってゐたのだが、半分にもなってゐなかったのに、在庫を増やしていいのか、ジュンク堂。書店の在庫量を私が心配する必要は何もないのだが。入れてくれて嬉しいのではあるが。どういふ基準で追加するのだらう。


1月25日(日)〜

 体調が悪く、数日日記は休みます。


1月24日(土)

 昼過ぎに仕事から帰ってきたら頭が痛くなってきた。あまりひどくならないうちに、わが家のVineLinuxをサーバとして辞書を使へるやうにした。思ひのほか、手間取ってしまった。いつの間にか家族の人数よりもコンピュータの方が多くなってしまったので、辞書を入れておくのはなるべく一台にしておきたい訳だ。その他、予定を書き込めるカレンダーを設置してみたり。

 『明治の文豪』に引き続いて『大正の文豪』もテキストを検索できるやうにしようと思ったら、こちらはCDの中にテキストファイルが入ってゐないではないか。手動でテキスト化するのは面倒臭い。
 ところで、Estraier茶筅といふ日本語形態素解析システムを組み込んでおいたのだが、かうすると却って私の求める検索ができないやうな気がしてきた。たとへば、鴎外は可能動詞が嫌ひだから「飲める」といふ語形を使はず「飲まれる」といふ語形をいつも使ってゐたといふことを確認しようと思って「飲まれる」「飲まれない」を検索しようとして検索語にそう入力しても、形態素解析により「飲む」を検索してしまふのだ。

 HTMLエディタは、職場ではQuantaPlusといふのを使ってゐたのだが、どうやらこれはKDE環境用のやうなので、自宅ではgnome用が必要だ。そこで、bluefishといふのを見つけて使ってみると、これがなかなか使ひやすい(日本語の入力設定に少々戸惑ったが)。

 18日にbk1に註文した三冊のうちの二冊がなかなか届かないので、宅配便業者のサイトで確認してみたら、「調査中」といふ表示だった。「配送中」とか「配達中」といふのは見たことがあるが、「調査中」とは一体何だ。紛失してしまって、探してゐるのか。

 bk1『MySQLクックブック Volume 2』[amazon.co.jp, bk1](4400円/オライリー・ジャパン)を註文。また、よく判りもしないくせに。


1月23日(金)

 全文検索の条件をもっと検討したかったので、仕事を休んでしまはうかと思ったが、今日は組換えDNA実験の説明会が午後に予定されてゐるので休めないことを思ひ出した。でも、考へてみると、家にゐても職場にゐてもすることは一緒で、コンピュータが違ふといふことと、検索対象が英語の科学論文か日本語の小説かの違ひがあるといふだけのことだった。
 Estraierは素晴らしい。検索対象語の前後が検索結果に表示されるのだ。htmlファイルを検索するときにはbody要素に含まれるテキストだけを検索対象とするとか、タグとテキストを分離するとか、もう至れり尽くせりである。一つのファイルに複数の検索語が出てきたときの表示方法が、検索語の位置を合はせて複数行に並べてくれればさらによかったのだが。問題は(私の問題だが)、できるはづのpdfファイルの検索ができないこと。何とか解決せねば。自宅の方では、『CD-ROM明治の文豪』には全作品のテキストファイルが収録されてゐるので、ハードディスクにコピーしてインデックスを作ったら簡単に全作品を検索できるやうになった。これをVineLinuxの方に入れておいて、文章を書いてゐるMacOSXの方で検索しながら利用できるといふ訳だ。「殷々と」といふ言葉の使ひ方を調べたいなと思ったら、数秒で『明治の文豪』から、泉鏡花の「高野聖」の使用例を見つけ出せる(……の巓から、すくすくと雲が出た、滝の音も静まるばかり殷々として雷の響。藻抜けのように立っていた、私……)のだから、すごいものだ。やってみると判るが、googleか何かで「殷々と」の使用例を探さうとすると、意外に難しい(私が使ひ方をよく理解してゐないだけか)。


1月22日(木)

 職場のTurbolinuxに全文検索システムnamazuをインストールしたら、ちゃんと動いた。当然なのかも知れないが、pdfも検索対象としてインデックスを作成した。前にはどうしてもpdfを扱へなかったのに。何とかcgiとか、phpとかでwwwブラウザから利用できるやうになった。ところが、これで検索すると検索対象語を含む行が結果に表示される訳ではなかったのだ。私はkwic(keyword in context)のやうな使ひ方をしたいのに。残念。

 何とかしたいので、少し本を買って帰ることにした。紀伊國屋書店に寄って、『CGI&Perl究極のレシピ350―とほほが教える』[amazon.co.jp, bk1](技術評論社/2580円)と『Perl&CGI言語リファレンス』[amazon.co.jp, bk1](インプレス/3200円)を買ふ。果たして使ふのかこんなもの。なるべく文字の処理の多さうなのを選んだつもりだが。

 帰宅すると、手配しておいたEPWING版クラウン独和辞典CD-ROMが届いてゐた。4500円で手に入れたものである。すぐに使ふ訳でもない。

 ブルース・スターリング『塵クジラの海』[amazon.co.jp, bk1](小川隆訳/ハヤカワ文庫FT/660円)を編集部からいただく。待ちきれなくて註文してしまってゐるのだった。〈プラチナファンタジイ〉第二弾である。

 家でもnamazuをインストールしようと思ったら、VineLinuxには最初から入ってゐるではないか。何だか得した気分である。しかし、さっきも書いたやうに、kwic的用法が使へないと嫌なのだ。namazuではそれが簡単にはできないことは、『Namazuシステムの構築と活用』[amazon.co.jp, bk1]で確認できてしまった。
 そこで見つけたのが、Estraierである。どうも、これは検索語が結果に表示されるやうに見えるのだが、本当のところはどうだらうかと思ってインストールしてみる。しかし、実際にいろいろ試してみる元気はなく、確認は明日である。


1月21日(水)

 『魔法使いとリリス』[amazon.co.jp, bk1]に関する文章を検索して眺めてゐたら、日本語がどうしよもなく下手だといふ評価を下してゐるのを見つけて落ち込む。原文で読んだ方がいいのではないかといふ意見は二つ三つ見受けられたが、かうはっきり云はれるとかなりこたへる。勿論、自分が翻訳が上手いとは全く思ってはゐないし、下手なことは自覚してゐるのだが、さう云はれるとやはりつらい。私もかういふところに人を酷評するやうな文章は決して書くまいと心に決めた。

 bk1から、奥泉光『新・地底旅行 』[amazon.co.jp, bk1]が届く。なかなか厚みがある。

 明治書院から雑誌『日本語学』2003年4月臨時増刊が届く。データベースソフトのことなど載ってゐて、興味深い。もっと早く買へばよかった。


1月20日(火)

 11日にabebooks.com経由でニューヨークのPhillip Weiss Auctionsといふ書店に註文したThe Sword of Welleranが届いた。やはり序文といふものはなくて、Publisher's Noteがあるだけだと思ったら、何と! これはオリジナルのSword of Welleranとは違ふ本だったのだ。いろいろな短篇集から16篇を選んだもの。仕方がない、オリジナルの方を再度探して註文するか。

 書棚を組み立てる。そのためにいつもより早く帰宅した。前に書棚を買ったときと同様に娘が手伝ってくれる。前からある書棚を並べ変へる。今回買った120cm幅の書棚の両脇に60cm幅の書棚が寄り沿ひ、三つの書棚の上に自分で作った180cmくらゐの棚が乗る。部屋がすっきりして収容能力が増えた。しかし、一通り作業が終はったときには既に日付は変はってゐる。とりあへず本を載せ、数日置いて安定したところで壁に固定しよう。この部屋は床が固くないのだ。


1月19日(月)

 インテリアカフェから書棚が届いた。土曜の午後六時以降に配達するやうに手配しましたといふ聯絡があったのに、午前10時に配達されて不在だったし、結局、訳の判らない謝罪の言葉がばらまかれたメールの後はこちらの問ひあはせに全く答へないし、もうこの店では二度とものを買ふことはないだらう。

 書棚は私が今までに註文した家具の中で最も部品の多いもののやうだ。今日はもう組立はできまい。箱から出して中身を並べるのみ。でも、真夜中に起きて組立て始めてしまふかも。

 『バベル-17』[amazon.co.jp, bk1]読了。古さは否めないが、言語が世界観を規定するやうなところは面白い。異言語<バベル-17>に「わたし」がないといふのがそこまで重要な理由はよく判らない。
 25年前に読めばよかった。しかし、もっと言語が大きな役割を果たすSFはないのか。


1月18日(日)

 昨日届く筈だった書棚は手違ひで明日届くことに。残念。

 センター試験も終ったといふことで、本を註文。まづは、明治書院雑誌『日本語学』2003年4月臨時増刊を。特集が「コーパス言語学」なのだ。これは面白さう。もっと早く買っておけばよかった。

 bk1には三冊。

ブルース・スターリング『塵クジラの海』[amazon.co.jp, bk1](小川隆訳/ハヤカワ文庫FT/660円)
奥泉光『新・地底旅行 』[amazon.co.jp, bk1](朝日新聞社/1900円)
『XML schema』[amazon.co.jp, bk1](オライリー・ジャパン/4600円)
 またよく判ってゐないくせに、XMLの本など買ってしまった。


1月17日(土)

 今日と明日はセンター試験である。もちろん、私は受験する方ではなく試験監督者の方。退屈である。とにかく、退屈である。しかも、寒い。私は自分は寒さに強いと思ってゐたのだが、大きな勘違ひだといふことがわかった。

 試験会場へ向かう朝の地下鉄でXMLの本を読んでゐたら、ふと気がつくと降りるべき駅を通り過ぎてゐた。


1月16日(金)

 bk1から、イタロ・カルヴィーノ『宿命の交わる城』[amazon.co.jp, bk1]、ロバート・ジョーダン『竜騎争乱5 竜王軍の逆襲』[amazon.co.jp, bk1]、津田幸男『英語支配とは何か』[amazon.co.jp, bk1]、西村めぐみ『すっきりわかるXML』[amazon.co.jp, bk1]、西村めぐみ『オープンソースソフトウェアによる全文検索・データベースWebの作り方』[amazon.co.jp, bk1]が届く。XMLの本が面白くて読み始めてしまふ。全文検索の方はあまり新たな発見はないやうな感じだが、ちゃんと読むといろいろ未知なる世界が描かれてゐるのかも。


1月15日(木)

 ジグソーハウスから宝石第八巻第五号(昭和28年)が、<古書かんたんむ>から幻想文学34号が届く。ダンセイニの翻訳が載ってゐるものである。

 昨日判らなかったMySQLの検索結果をPHPで別枠に出す方法が判った。判れば実に簡単なことである。ApacheでUserDirを有効にするのもできるやうになった。あれこれ試してゐたら、いつの間にかできてゐた。


1月14日(水)

『ダンセイニ幻想小説集』が届く。保存状態のよい美本である。しかし、残念ながら私が探してゐた文章は載ってゐなかった。まあ、載ってゐないと確認できただけで目的は達せられたと云ってもよい。

 職場の方ではMySQLからPHPで複数のFieldから一つ以上の項目に合致するものを検索する方法をやうやく知った。しかし、その結果をHTMLファイルで出すときに、ブラウザで見たときに別枠で見せる方法が判らない。自宅の方ではVineLinuxに今日は上記のMySQLとかPHPをインストールしようと思ったのに、マウスが突然反応しなくなり身動きが取れなくなる。諦めて寝る。

 書棚の到着が遅れてゐる。インテリアカフェは、謝罪の言葉が満載されたメールが来るのだが、さっぱり要領を得ない。謝らなくていいので、どういふことなのか簡単に説明してくれといふメールを出したが、返事は来ない。まあ、書棚が来れば返事は来なくてもいいと云へばいいのだ。


1月13日(火)

 ダンセイニ短篇集の一巻目の訳稿が揃った(訳でもないのだが)やうで、入稿の知らせ。一歩進んだといふ感じだらうか。

 わが家のVine Linuxもこのままではどうしようもないので、辞書を使ふ準備とかいろいろ始めて材料はダウンロードしたが、インストールする元気はない。とりあへずApache 2.0.48をインストール。「あなたの予想に反して……」といふページが出るのを確認したところで、就寝。

 少しづつ、言葉を集めて、検索して、数へるつもりだが、どうやって集めて検索して数へようかまだよくつかめてゐない。


1月12日(月)

 今日はダンセイニの短篇の翻訳追加を朝から。
 昨日ジグソーハウスに註文した宝石第八巻第五号(昭和28年)には確かに「食卓の十三人」が載ってゐるといふ返事をいただいた。13日に発送してもらへる由。価格は1200円で、それに消費税60円と送料210円が加はる。

 山田正紀『神狩り』[amazon.co.jp, bk1]読了。ちょっと古びた感じは否めない。言語に関するところがもっと詳しかったらよかったのに。些か呆気ない。でも、20年前に読んでゐたら、私の人生が変はったかも知れないとは思った。次は、サミュエル・R・ディレーニイ『バベル-17』[amazon.co.jp, bk1]である。

 ダンセイニの翻訳が終はったので、WindowsにRandom House Webster's Unabridged DictionaryMerriam-Webster's Collegiate DictionaryWebster's Third New International Dictionaryをインストールしてみたりする。Windowsにおけるインストール作業は慣れないので戸惑ふことばかりだが、作業は完了し、三つの辞書が使へるやうになった。多分、使はないと思ふけど。どうしてもといふときには、MacOSXからネットワーク上で遠隔操作するフリーウェアがあるから、それで使はうか。ついでに、StarSuite 7もインストールしてみる。サーバーインストールとワークステーションインストールという辺りを間違へてしまふ。結局スタンドアローンインストールになってしまったのか。

 続いてVineLinuxの方にもStarSuite 7をインストールしてみる。さすがに今日二回目なので、今度はインストール法は間違へなかった。しかし、インストール完了後、ユーザーズガイドを読みながら最初は動かさうかと思ったら、Windowsのことしか書いてゐないではないか。なんといふことだ。まあ、読まなくても判ったけど。勢ひに乗ってApacheとかPHPとかMySQLとかphpMyAdminもダウンロードしたけれど、インストールする元気はなく、寝てしまふのだった。


1月11日(日)

 今日はダンセイニの短篇集の序文の翻訳と資料収集。
 The Sword of Welleranについて、Seven Temple Booksから何の返事もないので、abebooks.com経由でニューヨークのPhillip Weiss Auctionsといふところに1954年米国版を註文。本の価格が$24.00で、送料が$17.50。合計$41.50である。
 ダンセイニの翻訳がいくつか載ってゐる幻想文学34号がないかと書棚を探したが、見つからない。埼玉の方の家にあるのかと思ったものの、念のため自分の日記を検索してみると、2002年10月に実家で幻想文学34号を探したが見つからなかったといふ記述を発見。そこで、ちょっと検索して<古書かんたんむ>といふ店に註文。2500円だった。ついでに、「食卓の十三人」が載ってゐると思はれる宝石第八巻第五号(昭和28年)ジグソーハウスに註文。「ダンセイニの「食卓の十三人」が載ってゐるかどうか確認してもらへますか」とお願ひしたのだけれど、確認してから売ってくれるだらうか。値段は忘れた。創土社から昭和47年に出た『ダンセイニ幻想小説集』は間違ひなく埼玉の家にあるのだが、取りに行くより買った方が安いので、これも手配する。5500円だった。「不思議な窓」が載ってゐる新青年第九巻第十四号(昭和三年)も見つけたけれど、註文をするのはちょっと躊躇はれる値段だった。


1月10日(土)

 土曜日だと油断して寝坊してしまふ。職場のホームページはサーバーの移動も完了して、Proftpdも使へるやうになった。結局、収拾がつかなくなってシステムごとインストールしなほしたのだが。Linuxはよくわからない。

 この連休中に行かなかったらしばらく行くときがないと思って床屋で髪を切る。

 頭はすっきりしたが気分はすっきりしない。常に苛々して不機嫌な気分が収まらないので、bk1に本を註文。

 イタロ・カルヴィーノ『宿命の交わる城』[amazon.co.jp, bk1](河島英昭訳/900円/河出文庫)
 ロバート・ジョーダン『竜騎争乱5 竜王軍の逆襲』[amazon.co.jp, bk1](斉藤伯好訳/640円/ハヤカワ文庫FT)
 津田幸男『英語支配とは何か』[amazon.co.jp, bk1](2300円/明石書店)
 西村めぐみ『すっきりわかるXML』[amazon.co.jp, bk1](2600円/日本実業出版社)
 西村めぐみ『オープンソースソフトウェアによる全文検索・データベースWebの作り方』[amazon.co.jp, bk1](2600円/ソシム)
 また全文検索の本を買ってしまった。ちょっと古いのだけれど。XMLの方は、マークアップに少々関心があるもので。

 『魔法使いとリリス』[amazon.co.jp, bk1]が初めてこのページ経由でAmazon.co.jpで売れた。在庫数や売れた数から判断すると一晩で2〜3冊売れると売り上げ順位が2万〜3万位上がるやうだ。底辺の方の争ひはかなり低水準のやうである。

 ダンセイニの序文の翻訳に取りかかるものの、疲れて寝てしまふ。


1月9日(金)

 前の晩が遅かったので、今日は本当に寝坊をする。

 Amazon.co.jpから、Random House Webster's Unabridged DictionaryMerriam-Webster's Collegiate Dictionaryの第11版(CD-ROMだけ)が届く。Merriam-Webster's Collegiate Dictionaryを早速インストールしてみると、MacOSXで動いただけでなく、三年くらゐ前に購入したWebster's Third New International Dictionaryも自動的に検出してアップグレードしますか? と訊いてきたりする。してくれと答へると、両方の辞書が検索できるやうになった。ちゃんとどちらもMacOSXで使へるやうになったので安心した。それでも、ほとんど使はないやうな予感はするが。Random House Webster's Unabridged DictionaryはWindows版だけなので、また後でといふことで。

 ロード・ダンセイニのThe Sword of WelleranをカナダにあるSeven Temple Booksといふところに註文。1917年刊のアメリカ版である。値段は65ドル。これが駄目なら1954年版で我慢することにしよう。

 Locus一月号が届く。


1月8日(木)

 前の晩、夜中までSFマガジンの原稿を書いてゐたので、朝は寝坊してしまひ、いつもより一時間以上遅い時間に出勤してしまった……と思ったら、職場についてモニタ上の時刻を見たら06:06と表示されてゐる。あ、時刻表示が合ってゐない! と思って今度は壁の時計をみるとやはり同じ時間を示してゐる。一時間以上遅いと思ってゐたのは勘違ひ、私はいつもよりやや早起きをして、始発電車で出勤したのだった。ああ、全然気がつかなかった。


1月7日(水)

 bk1から鷹家秀史・須賀広『実践コーパス言語学』[amazon.co.jp, bk1]は品切れで入手不可との連絡がある。残念。ひょっとしたらと思ってゐたのだが。

 職場のFTPサーバはどうしてもうまく設定できず、やっとTurbolinux Workstation 8用のrpmを使ふといふ方法を見出し、インストールしてみると一台ではちゃんと動いた。自分でソースからインストールしたら全然動かなかったのに。ちょっと悔しい。しかし、本当に必要な方がうまく接続できないのが問題だ。

 今日もSFマガジンの短篇集紹介の原稿を仕事から帰ってきてから書く。疲れてゐるので、今日は一点。明日、二点収めれば任務終了である。


1月6日(火)

 bk1から、森見登美彦『太陽の塔』[amazon.co.jp, bk1](1300円/新潮社)と渡辺球『象の棲む街』[amazon.co.jp, bk1]が届く。すぐに読めないのが残念。

 SFマガジンの短篇集紹介の原稿を今日も二点送信。残り三点。締め切りには間に合ひさうな予感がする。

 職場のTurbolinux 10でFTPサーバがうまく動かせなくて悩む。

 『魔法使いとリリス』[amazon.co.jp, bk1]のこと。題名がよくないといふ意見をいくつか発見する。それで日本語が悪いんじゃないのと疑はれてもねえ。題名は編集者が普通決めるので。もちろん、私もそれでいいと思ひますなんて云ってゐるのだけれど。そんなにいい題名ではないかも知れないが、ぢゃあ『変身術師の妻』がいい題名かといふと、私にはよく判らないから。


1月5日(月)

 上田博人『パソコンによる外国語研究1 数値データの処理』[amazon.co.jp, bk1]がbk1から届く。ちょっと私が求めてゐるものとは方向性が違ふやうな気がした。私は普通の人が文章を書くときに役立つ文書検索を求めてゐるのだ。数値データ処理による言語研究はちょっと違ふのだった。

 SFマガジンの原稿を二点、送ってから出勤。こんな書き方でいいのだらうかと訊ねてみる。夜になっても特に駄目だといふ連絡もないので、もう一点送ってみる。

 ああ、書棚はいつ届くのだらう。書棚が来ないと部屋の片づけができない。昨日はSFマガジンの短篇集紹介の原稿を書くための資料を見つけるのに2時間くらゐかかってしまった。


1月4日(日)

 朝からダンセイニの翻訳。昼頃に一通り終へ、その後、最初から見直して夜に送信してしまった。もう少し寝かせて、何度か見直した方がいいとは思ふのだが、締め切りが年末だから、明日の仕事始めには届けておきたいのだ。ついでにまだ終はってゐない翻訳分担者の人に、自分の進捗状況を自慢するメールを出してしまふ。さういふことをするから友達がゐないのだな。

 ゆっくり休まうかと思ったが、SFマガジンの短篇集紹介の原稿があった。今週金曜が締め切りだ。といふことは間に土日がないから大変ではないか。明日から出勤である。

 『魔法使いとリリス』[amazon.co.jp, bk1]のこと。あのエピローグが全くの蛇足だと思ふと書いてゐた方がいらしたが、そのとほりだと思ひます。初めて読んだときには私もエピローグで本を壁に投げつけたくなりました。今では総てを許せますがね。


1月3日(土)

 朝からダンセイニの翻訳。Poor Old Billといふ作品は楽しかった。ダンセイニも「昔はよかった」みたいな文がだらだらと続くことがあって、たまに読むにはいいのだが、それを翻訳すると些か気が滅入って来る。それにひきかへ、ダンセイニの海賊話は意外に楽しいのである。全く注目されてはゐないやうだが。

 昨日の肩の痛みは治るどころか酷くなり、朝は寝返りをうつのも大変だった。ダンセイニの翻訳を進めてゐると、左腕が痺れてくるやうな感覚が。困ったものである。眠くて翻訳も捗らなくなったので、風呂の用意をして、熱い湯に入り、首の後ろを押してみるが全然よくならない。これは頭痛のときにはよく効くのだが、やはり関係なかったか。でも、躰を伸ばしたり捻ったりしてゐたら、少しは楽になってきた。少なくとも左腕の痺れは完全に消えた。そしてまたダンセイニの翻訳の続き。

 『魔法使いとリリス』[amazon.co.jp, bk1]は七年ぶり二冊目の単独翻訳書なので、嬉しくて評判が気になりダンセイニの翻訳に疲れるとあちこち見て回ってしまふ。Amazon.co.jpで、在庫残り一点だから註文はお早めにといふ表示が変はらないと、誰も買ってくれないなら自分で買ってしまはうかなといふ気分になるし、売り上げ順位を見ては一喜一憂し(四桁とか五桁とかだけど)、ジュンク堂書店は池袋店の在庫点数が出るから日々の点数の減少が気になって仕方がなかったりする。あちこちの読書日記では、好意的なことを書いてくださってゐる方が多いやうで、モニターの前で落ち込んで泣いたりせずに済んでゐる。絶讃してくださる方の文章など読むと、もう走って行って抱きしめたくなるくらゐだ。


1月2日(金)

 朝からダンセイニの翻訳。かう翻訳ばかりやってゐると何だか翻訳家になったやうな気分になってくる。しかし、ダンセイニは勢ひに乗ってどんどん進むといふことが決してないので、なかなかつらい。

 第一の目標地点を越えたので、bk1に本を註文。森見登美彦『太陽の塔』[amazon.co.jp, bk1](1300円/新潮社)と渡辺球『象の棲む街』[amazon.co.jp, bk1](1500円/新潮社)である。ファンタジーノベル大賞の大賞と優秀賞の受賞作品。正月らしく控へめな註文である。

 ずっとダンセイニを訳してゐたら、右の肩が激しく痛くなってきた。ダンセイニ、恐るべし(関係ないか)。熱い湯に入ってみる。しかし、全然治らない。

 これを書くのに長いことmiといふエディタを使ってゐるのだが、今日初めて「ツール」に自分の使ひたい文字列を追加する方法を知った。今さらといふ感じだが。


1月1日(木)

 朝からダンセイニの翻訳。

 郵便受けを見ると年賀状が来てしまってゐる。今年は出さないことにしたつもりだったが、かうして来てしまふと何だかこちらも出さない訳にはいかないやうな気になってくる。仕方がないので、10分ほどかけて年賀状を作製し、印刷。こんな簡単なことなら早く作っておけばよかった。届いた年賀状を見ながら宛名を書く。半分くらゐは娘に宛名を書かせる。私は字が下手で子供っぽいからばれないのではないかと思ったが、やはり小学生の字ではばれてしまふだらうか。

 年賀状を印刷してゐたら、MFC-6800Jの《トナー切れ近し》の警告が出てゐるのに気づいたので、ブラザーダイレクトクラブにトナーを二本註文。13200円もするのか。

 どうもこの頃、Jammingが不安定ですぐに異常終了してしまひ実に不便だったのだけれど、ランダムハウス英語辞典とかLDOCE4をMacOSXで使ふにはこれを頼らざるを得ないのでどうしたものかと悩んでゐたのだが、どうも『斎藤和英大辞典』が怪しいやうな気がしてきた。前は辞書の数が増えるといけないのだと思ってゐたが、昨日は七つめに『斎藤和英大辞典』を登録して再起動したら使へなくなったのだ。で、この辞書を外したら正常に動くやうになった。ただ、これは本来のCD-ROMに問題があるのではなく、私が使ってゐるファイルかCD-ROMに異常が生じたのではないかと思ってゐる。そこで、『斎藤和英大辞典』コトノコで調べることにして、ついでに主だったEPWing規格と電子ブックの辞書はこちらを使って、Jammingはこれでなければ使へないものにしてみようか。本当は全部一つでできた方がいいに決まってゐるのだが。コトノコもCommand+Shift+K(JammingはCommand+Shift+J)で検索ができるやうになったから、なかなか便利である。本当は指二本で検索できるといいのだが。Functionキーを割り当てる方法はないものか。さうすれば指一本になるのに。

 眠くなってダンセイニの翻訳が出来なくなってきたところで就寝。


ホームページへ戻る