7月へ

6月30日(月)

 先週、調子が悪く交換してもらったPowerBook G4 (12")用のメモリが届くが、やはり装着すると調子が悪くなる。一体どうなってゐるんだ。

 『理系白書』[amazon.co.jp, bk1]を通勤の行き帰りに読んでしまった。私にとってはごく当たり前のことが書いてあるだけなのだが、この世界に馴染のない人々にはさうでもないのか。後半の方は、現在の日本の研究者の世界を語るときに繰り返し云はれることだから、もううんざりするほどである。だからどうすりゃいいのよ、といふ気分である。それから、いちいち「欧米では」といふ論調が気になる。でも、それならいに面白かったのだった。

 bk1にリチャード・W・オリバー『バイオエコノミー』[amazon.co.jp, bk1](2200円/ダイアモンド社)を註文。ああ、またこんな本を買ってしまった。もうやめなければ。

 もちろん、シャロン・シンの翻訳はするのだが、平日は全然捗らない。このままでは、最後の手段をとらねばならないかも知れない。それだけは、したくなかったのだが、もう止むを得ないのか……。


6月29日(日)

 朝から翻訳に勤しまうと思ってはゐたのだが、家で使はなくなった15インチ液晶モニタを職場に持っていったり(PowerBook G4に繋いで使ふのである。やはり画面は大きい方が見やすい)、雑用をしていたら翻訳を始めるのが夕方になってしまった。こんな筈ではなかったのに。

 翻訳をしながらふとThe Magazine of Fantasy and Science Fictionの定期購読がもうすぐ切れるのだといふことを思ひだし、Fictionwiseに手続き。さういへば、二割引のクーポンがあったなと思ひ、購読料に適応させようとしたら、定期購読料には使へないのだといふ。何か面白さうな本はないだらうかと新刊書など眺めてゐると、気がついたらProtein Structure Informaticsといふのを買ってゐた。F&SFの年間購読が$32.97、タンパク質構造の本が$9.96である。ああ、またタンパク質構造の本など買ってしまった。幻想文学の本を買ふ金がなくなってしまふではないか。

 このタンパク質の本がAdobe eBookといふ形式のファイルで、これを読むのに手間取ってしまふ。前と同じIDではいけないのか。コンピュータが変はったら同じIDは使へないのか。どうもよくわからない。それに時間をとられて翻訳がまた遅れてしまった。それでも昨日よりも少し多めに進んだのは、新しいキーボードのおかげだらうか。とは云っても、肩も腕も痛いのではあるが。特に今日は右の肩が。

 Sharon Shinnの作品がほぼ四分の三まで進んだので、この辺で本を註文してもよからうと思ひ、bk1に二冊註文。

 植田充美&近藤昭彦『コンビナトリアル・バイオエンジニアリング』[amazon.co.jp, bk1](4400円/化学同人)
 奥村晴彦『LATEX2e美文書作成入門』[amazon.co.jp, bk1](2980円/技術評論社)

 ああ、またこんな本を買ってしまった。幻想文学の本を買ふ金がなくなってしまふではないか。どうしてこんな本ばかり買ってゐるのだ、私は。


6月28日(土)

 KITCUTからiceKEYが届く。期待してゐたよりもクリック感があるし、押し込みが浅すぎるが、前よりはずっと楽にキーを打てさう。本当は、深く押し込み、且つ抵抗が全くないのがよいのだが。これで、翻訳が捗るだらうか。

 bk1から 『理系白書』[amazon.co.jp, bk1]、ダイアナ・マーセラス『海より生まれし娘 上』[amazon.co.jp, bk1]、ダイアナ・マーセラス『海より生まれし娘 下』[amazon.co.jp, bk1]、チャールズ・パリサー『五輪の薔薇 4』[amazon.co.jp, bk1]、ウィリアム・モリス『ユートピアだより』[amazon.co.jp, bk1]、デイヴィッド・アーモンド『ヘヴンアイズ』[amazon.co.jp, bk1]、アミタヴ・ゴーシュ『カルカッタ染色体』[amazon.co.jp, bk1]、ブライアン・ハーバート&ケヴィン・J・アンダースン『公家ハルコンネン 3』[amazon.co.jp, bk1]、エドワード・リア『ナンセンスの絵本 完訳』[amazon.co.jp, bk1]が届く。

 『理系白書』[amazon.co.jp, bk1]を読みながら、X11環境を調整してみたり(翻訳をするのではなかったか)。私は理系とか文系とか分けるのが好きではないのだが、社会のシステムとしてさういふ認識と区別があるのならそれは仕方がない。しかし、科学と技術を一緒にするのはやめてほしいものだ。
 しかし、X11環境は次第に調子が悪くなり収拾がつかなくなってきたやうな気配。これでは、RasMolで、分子を眺めるどころの話ではない。

 こんなことばかりやってゐて、それをここに書いてゐては、まるで科学者の日記になってしまふので、少し控へなければ。

 それでも翻訳をしなかった訳ではなく、時間が少なかった割には12枚。新しいキーボードのおかげで、速度が一割増くらゐにはなっただらうか。だとしたら、素晴らしい効果である。職場のLinux用にも腕が痛くならないキーボードを買ひたくなってきた。しかし、まだ椅子の高さと机の上のキーボードの位置が定まらない。つい肩に力を入れてしまふのである。


6月27日(金)

 職場のPowerBook G4は動かしたいといふものはとりあへず一通りインストールを終へ、いろいろ動かしてみると、どうも私がRedHat Linux 9で動かせなかったものも動いたりして、やはりMacは使ひやすいといふことがわかった。例へば、RasMolとか。PyMOLはどちらでも動かせたのだけれど、私の三万円のコンピュータでは滑らかにタンパク分子が動かないのだ。ついでに云ふと、Cn3Dはどちらでも動くので問題ないのだが、これには分子を自動的にゆっくり回転させる設定があって、これを画面いっぱいにひろげてタンパク分子をくるくる廻してゐると、私はいくら見てゐても飽きない。仕事ができなくなってしまふので、さういつまでも見てゐることはできないが。当然のことながら、さうなると家でもくるくる廻したくなる訳だ。云ふことをきかないX11環境もこの際つくりなほしだ、といふことで、しかし、全部一からつくりなほすのは大変なので、finkでつくった部分だけを構築しなほすことにした。

 こんなことばかり考へてゐると躰に悪さうなので、岡本綺堂『江戸のことば』[amazon.co.jp, bk1]を読む。仕事があるから後少しだけと思ひながら、最後まで読んでしまふ。三遊亭円朝のところは興味深く、芝居の話はよくわからず読む。
 江戸時代の江戸では野犬が多かったといふのをこれを読んで知る。古今亭志ん生の「品川心中」に、野犬に襲はれる場面があって、昔は野犬が多かったからと当然のやうに云ってゐたが、そんなに人を追ふほどの数の野犬が跋扈してゐるのかねと思ってゐたけれども、それは本当らしい。


6月26日(木)

 bk1から『バイオデータベースとウェブツールの手とり足とり活用法 』[amazon.co.jp, bk1]と『大学・カレッジ教育評価実例ハンドブック』[amazon.co.jp, bk1]が届く。手取り足取りが情けないと先日は書いたが、しかし中身は素晴らしい。これは役に立ちさうである。たった今、家からタンパク質立体構造のデータベースを検索して、分子構造を表示させてぐりぐり廻したくなってくる。

 とはいふものの、やはりこんな本ばかり買ってゐては、私の眼にエルフランドの黄昏の色が見えなくなってしまふかもしれない。といふことで、bk1に本を註文する。

 『理系白書』[amazon.co.jp, bk1](1500円/講談社)
 ダイアナ・マーセラス『海より生まれし娘 上』[amazon.co.jp, bk1](関口幸男訳/780円/ハヤカワ文庫FT)
 ダイアナ・マーセラス『海より生まれし娘 下』[amazon.co.jp, bk1](関口幸男訳/780円/ハヤカワ文庫FT)
 チャールズ・パリサー『五輪の薔薇 4』[amazon.co.jp, bk1](甲斐万里江訳/940円/ハヤカワ文庫NV)
 ウィリアム・モリス『ユートピアだより』[amazon.co.jp, bk1](川端康雄訳/2600円/晶文社)
 デイヴィッド・アーモンド『ヘヴンアイズ』[amazon.co.jp, bk1](金原瑞人訳/1500円/河出書房新社)
 アミタヴ・ゴーシュ『カルカッタ染色体』[amazon.co.jp, bk1](伊藤真訳/1800円/DHC)
 ブライアン・ハーバート&ケヴィン・J・アンダースン『公家ハルコンネン 3』[amazon.co.jp, bk1](矢野徹訳/840円/ハヤカワ文庫SF)
 エドワード・リア『ナンセンスの絵本 完訳』[amazon.co.jp, bk1](柳瀬尚紀訳/560円/岩波文庫)

 以上である。これでも、必要最小限に絞った結果である。日本語関連の本は今回は諦めてゐるのだ。

 職場では、皆に要らないから捨ててしまへと云はれてゐた外付けハードディスク20GBを捨てたが、中身だけ私が救い出す。中身はATAだから、Red Hat Linux 9で動かしてゐる三万円のコンピュータに入れようといふ魂胆だ。しかし、MacOSだったら五分で終はるハードディスク増設がLinuxには慣れてゐないので、30分もかかってしまった。しかし、何とか作業を終へ、40GB + 20GBで合計60GBとなった。


6月24・25日(火・水)

 bk1から『GIMP/GNUPLOT/Tgifで学ぶグラフィック処理』[amazon.co.jp, bk1]が届いた。ちょっと古いが大丈夫だらうと思って註文したのだが、全然大丈夫ではなかった。何の役にも立ちさうにない。やはりこの手の本は新しくなくては。新しいのと古いのがあると、とりあへず古い方に手を伸ばしてしまふ古いもの好きの性格がかういふときには災ひする。

 PowerBook G4のX11環境は、全体を再インストールすることなく、まともに私が使ひたいものが動く環境にはできたやうだが、.cshrcのパス設定がX11環境に反映されないことだけが納得できない。自宅のPowerMac G4のX11も再インストールしたくてたまらなくなるが我慢する。そんなことをしてゐる暇があったら翻訳をしなければ。UNIX/Linux系のアプリケーションが使へるやうになっても翻訳にはあまり役立たないのだから。本業の方には大いに役立つのだけれど。
 でも、何となくMozilla 14rc3をダウンロードして使ってみて気を紛らはしてみる。今までとそんなに変らないだらうと思ったが、どうも違ふ。大きく違ふ。どうしてだらうかと考へてみたら、英語なのだ。今まではドイツ語だったではないか。でも、"Home"のページは前の設定を引き継いでゐて、Netscape.deだったりする。

 早川書房SFマガジン編集部から8月号が届く。ありがたうございました。あ、私の原稿が載ってゐる。


6月23日(月)

 昨日、Amazon.co.jpからJohn Buchan Supernatural Tales (Black and White Publishing, ¥1343)が届いた。面白さうだが、酒場の話があるのだらうか。私はそれを探してゐるのに。

 PowerBook G4にcpanとやらをインストールしたら、OpenOffice.orgが動かなくなった。ふと気づくとホーム・ディレクトリの.MacOSXが復活して日本語指定がなされてゐる。消したはずなのに。やがて消しても消しても出てくることがわかった。WideStudioの「Mac OS X 10.2 用日本語入力キット」のせゐか。どうせ勝手に出てくるなら日本語が使へるやうにしてしまへと、Cannaやらkinput2やらをインストールしたら、エラーがでる。もう一つのCannaserverがありますといふ。もう何だかわからなくなってきたので、明日、総てを消してシステムを再インストールしてしまへといふ気分である。


6月22日(日)

 12" PowerBookG4のX11環境のMozillaを1.3.1にしたら、ヒラギノといったMacOSXのフォントが設定に使へるやうになってゐて、今まで使へなかったもので表示させてみたら、実に美しい画面になるではないか。ここで、日本語が入力できたら素敵だと思ふ気持を今は押へる(そんなことに費やす時間はない)。いろいろ仕事に使へさう(本業の方)なものをインストールしてみる。ghemicalに特に感動する。

 といふことで、またこんな本をbk1に註文してしまった。

 『バイオデータベースとウェブツールの手とり足とり活用法 』[amazon.co.jp, bk1](羊土社/3800円)

 手取り足取りといふところが情けないが、この際、題名に文句を云ってゐても仕方があるまい。

 もう数日前のことだが、bk1から、白川静『CD-ROM版 字通』(15800円/平凡社)のお知らせが届いたのだけれど、一瞬喜んで註文しさうになった私の指がとまった。Windowsでしか使へないのか。ちぇ。

 もちろん、今日もシャロン・シンの翻訳。やっと三分の二を越えた。遅すぎる、遅すぎる。


6月21日(土)

 床屋に行って、帰りに職場に少し寄ってから書店に行く。書店で立ち読みした雑誌にMacOSXのX11環境で日本語を使へるやうにするのにWideStudioの「Mac OS X 10.2 用日本語入力キット」を利用すれば簡単だと書いてあったので試してみたが、全然動かない。StartupItemsのCannaserverの設定ではPATHが合ってゐないし、結局全部捨てた。しかし、無駄にした時間は取り戻せない。
 書店で買ったのは『大学大競争「トップ30」から「COE」へ 』[amazon.co.jp, bk1](720円/中公新書ラクレ)。この頃、こんな本が多い。こんなものばかり読んでゐると、頭が腐ってしまひさうだ。

 頭が腐らないうちにと、夕方は翻訳に励むが、捗らない。


6月20日(金)

 東京創元社からスーザン・プライス『500年のトンネル(上[amazon.co.jp, bk1]・下[amazon.co.jp, bk1])』(金原瑞人・中村浩美訳/上740円・下840円/創元推理文庫)をいただく。ありがたうございました。この本は私も気になって、ハードカバーを購入してしばらく机の上に置いて眺めてゐたのですが、いつの間にか読まないうちに書棚に移動してゐた。

 Amazon.co.jpから、Bio・IT World創刊号第二号が届く。

 gnuplotに感激したので、bk1に、『GIMP/GNUPLOT/Tgifで学ぶグラフィック処理』[amazon.co.jp, bk1](サイエンス社/2200円)を註文。ちょっと古いが、私は基本的な操作を知りたいので、これでいいのではなからうか。

 調子の悪いメモリは結局交換することに。


6月19日(木)

 12インチ PowerBook G4は、増設したメモリを外してアルコールで接続部を拭いて再度差し込むと状況は改善されたが、完璧ではない。外して差し込み直すたびによくなっていくようだが、明日になっても安定しなかったら、交換を頼んでみよう。

 帰宅すると、妻が使ふ予定のiBookが届いてゐた。メモリを追加して、AirMacカードを入れて、と一昨日と同じやうな作業。不要なものを捨てて、使ふものをインストールする訳だが、日本語形態素解析システム茶筌がインストールできない。バージョンが2.3.1になって今までの方法ではインストールできないのだ(makeのところでエラーがでてしまふのだが)。私にはどうしたらよいのか判らないので、古い2.2.9を探してゐたら、何とアップルMacOSXダウンロードページにあった。しかも、インストーラで動くやうになってゐるので、クリックするだけ。さらに辞書も同時にインストールしてくれるとは至れり尽くせりである。ついでに全文検索のためのNamazuもインストール。果たしてこれだけのものを妻は使へるのか。

 bk1から、『大学の教育・授業を考える2 大学の教育・授業の変革と創造』[amazon.co.jp, bk1]、『大学の教育・授業を考える3 大学の教育・授業の未来像』[bk1]、ロバート・ジョーダン『昇竜剣舞7 剣の王冠』[amazon.co.jp, bk1]、チャールズ・パリサー『五輪の薔薇3』[amazon.co.jp, bk1]の四冊が届く。

 iBookのせゐで、本は読めないし、翻訳も捗らない。しかも、右腕は相変はらず痛い。キーボードの註文を確認するメールを出したら、ちゃんと註文は受け付けたので、再度註文確認メールをだすよといふ返事が届いた。なのに、註文確認メールは届かない。幾ら支払へばよいのか判らないではないか。支払はなければ品物は届かない。腕はいつまでも痛い。困ったものだ。


6月18日(水)

 システムの再インストールによっても動作が安定しない。増設したメモリがよくないのか。今日も一日無駄にしたかもしれない。

 今晩も少しだけ翻訳。相変はらず右腕は痛い。一昨日註文したキーボードの連絡が来ないので、問合はせのメールを出す。
 右手をぢっと見ながら考へた。[Return]キーを右手小指で打つのが厳しいのではないだらうか。どうして[Return]キーを親指で押すようになってゐないのだらう。


6月17日(火)

 12インチ PowerBook G4が届く。これはいい。画面が小さくても全然気にしませんと云ってしまひさうになるくらゐだ。メモリも増設して640MBに。最初の設定を終了して、おとなしく今回は日本語で動かしてみる。早速、SafariNetscape(ドイツ語版)をダウンロードしてInternet ExplorerをDockから追ひだしてしまふ。SafariのブックマークはiSyncで一発で前の環境を導入できるのが嬉しい。次にDeveloperToolsをインストールして、予めダウンロードしてあったX11 for Mac OS XとX11 for Mac OS X Public Beta SDK をインストール。次いで、Finkを。ところが、EMBOSSとかxpdfとか、エラーばかり出て全然インストールできない。仕事で使ふのだから、かういふものが使へないと困るのだ。どうも様子がおかしいので、いきなり初期化とシステムの再インストール。今度はもうMac OS 9.2はインストールしない。最初の設定をやりなほし、しかし、そこまでで続きは明日といふことにする。家に持って帰ると一晩中寝られなくなりさうなので、職場に置いて帰る。嬉しいがいろいろ不安である。

 さて、この右手右腕の痛みを解決できるかも知れない情報を、本欄を読んでくださった翻訳家の方からいただいた。机の縁に取り付けて腕を載せてひょいひょいと動かしながらキーを打ったりマウスを使ったりするもの(昼間調べたのだが名前はもう忘れてしまった)である。さういふものがあることは知ってゐたが、それで腕の痛みが減るとは知らなかった。キーボードを換へても痛みが軽減されなかったら買ってみよう。さういへば、昨日註文したキーボードの連絡がない。あのキーボードは欲しいのだが。

 翻訳を少しやってから就寝


6月16日(月)

 当分買ひものはしないと誓ったのであるが、右手右腕の痛みに耐へかねて、キーボードを註文してしまった。KITCUTに註文したのはiceKEYの仮名なし英語配列である。MacPowerといふ雑誌に、このキーボードを使ったら肩凝りも治ったと書いてあったから、どうしても欲しくなったのだ。Linux機用にHappy Hacking Keyboardも欲しくなったけれども今日は我慢する。
 とにかく、この右腕の痛みには耐へかねる。以前もトラックボールを買ひ左手で操作するやうになって、右手の痛みがなくなったことがあったではないか。軽いタッチのキーボードに換へたら痛みが和らぐかも知れない。軽くすればいいといふものではないかも知れないのだが、これは試してみないことには判らない。だから、買ふのだ。

 Fantasy Centreからカタログが来たが、今は何も買へまい。オリヴァー・オニオンズとか欲しいのだが。


6月15日(日)

 まだ時折、胃の痛みが訪れるのだが、今日は娘の学校の授業参観なので、行かねばならない。来てくれといふのだから、仕方がない。私は頼むから来ないでくれと云ったものだが、といふ話は何度も書いた。参観中に激痛に襲われたらどうしようかといふ不安を微かに抱きながら出かける。教室で突然蹲ったりしたらみっともない。若い娘なら「さしこみですか」「ええ、癪の虫が……」とか会話が成り立つ訳だが(本当か?)、この歳の男が蹲ってゐても不気味なだけだ。
 授業内容は、「平和について」だったらしい。戦争はよくないし、悲惨だし、絶対に起こさない方がいいし、平和に暮らしてゐることを感謝しなければならないし、嘗て日本も戦争を体験したことを忘れてはいけないし、そんなことは当然で、小学生だって云へる。そのためにどうしたらいいかがわからないではないか。戦争は悲惨で起こしてはならないと思ひ、平和に感謝し、我が国でおきた戦争を忘れなければ、それで大丈夫なのか。戦争は起こらないのか。なくなるのか。そう思はない人たちが攻めてきたらどうすればいいのか。他の人たちがそう思はないやうにならない世界をつくるためにはどうすればよいのか。そこが私にはわからない。銃を持ってゐる人に、「話せば判る」とか云っても「問答無用」などと撃たれたら終はりではないか。答へがでなくても、どうしたらいいのか考へようとした方がいいのではなからうか。考へる前に、結論がでたやうな感じで終はってしまってよいのだらうか。

 幸ひ胃の痛みはほとんどなくなり、午後からは翻訳に専念しようと思ったのだが、思ふやうに捗らない。主人公が重大なことに気がつく局面で、こちらもいろいろ悩んでしまったのだ。気がつくと今日届いたMacの雑誌を捲ってゐたりする。私は未だにBlog (Weblog) といふやつがよくわからない。さういへば、先日読んだLinuxの雑誌にも関連ソフトウェアの紹介記事が載ってゐたが。
 この手の雑誌を眺めてゐると湧き出す物欲は果てしなく、あれもこれも欲しくなってくる。今、欲しいのは、前にも書いたけれど、キーボードである。腕が痛くなるのは本当に困る。しかも、翻訳が捗らないときは、それをキーボードのせゐにしたくなってゐる自分に気づいたりする訳で、もっと打ちやすいキーボードだったら、腕も痛くならず、翻訳が今の二倍くらゐの速さで進むんではなからうかとか思ってみたり。そんな訳がないのだが。でも、ひょっとしたら5%くらゐは速まったりしないかとは密かに信じてゐるのだった。
 そんなこんなで、今日は九枚。


6月14日(土)

 今日も断続的に胃の痛みが続くので、出勤せず家で寝たり起きたりしながら、翻訳。胃の痛みのせゐで十枚しか進まなかった。

 オトナ語の謎といふのを見つけて、つい読んでしまふ。私の嫌ひな云ひまはしが満載されてゐる。しかし、一方で自分でも使ってゐる語を見出し、少々落ち込んでしまったり。「さういふわけで」とか。


6月13日(金)

 何とかX11環境で日本語が使へるやうになる。Cannaなどに関しては、今までFinkでダウンロードとインストールを行なってゐたのだが、EasyPackageを利用してみたら、動くやうになったのだ。kinput2が自動的に立ち上がらないとか、tknamazuで日本語が入力できないとか、印刷すると日本語が文字化けするとか、まだまだ改善しなければならない部分は多いが、まづは日本語入力ができるやうになったことを喜ばう。

 DeepMac12インチiBook(安い方)の代金を送金。かなり貧乏になる。といふことで、本を買ふのは我慢しなければならないのだが、仕事ならば止むを得ない部分もある。ファンタジイを買ふのも仕事だが、私には別の仕事もあるといふことに今日気がついた。今回、止むを得ず買った本は以下のとほり。

 『大学の教育・授業を考える2 大学の教育・授業の変革と創造』[amazon.co.jp, bk1](東海大学出版会/1900円)
 『大学の教育・授業を考える3 大学の教育・授業の未来像』[bk1](東海大学出版会/1900円)
 『大学・カレッジ教育評価実例ハンドブック』[amazon.co.jp, bk1](エイデル研究所/2095円)
 『大阪女子大学「学生による授業評価」報告書 』[bk1](大阪女子大学/214円)
 ロバート・ジョーダン『昇竜剣舞7 剣の王冠』[amazon.co.jp, bk1](斉藤伯好訳/640円/ハヤカワ文庫FT)
 チャールズ・パリサー『五輪の薔薇3』[amazon.co.jp, bk1](甲斐万里江訳/800円/ハヤカワ文庫NV)

 以上、六冊。大学教育の本など買はねばならないのが不愉快である。でも、仕事だから仕方がない。最後の二冊は大学教育の本ではない。書かなくても判るか。

 教育評価の会議などに出てゐたせゐか、昼過ぎから断続的に続いていた胃の痛みが、夜になって堪へがたい痛みになる。胃を空っぽにしておくのもあまりよくなからうと思ひ、普通に夕食を摂って就寝。痛みで眠れなかったら困るのだが、うまいこと眠りに就いて、数時間後に目覚めたときにはほぼ収まっていた。あまりの胃の痛みに、思はずメールを書いたりしてしまったが、相手はさぞかし迷惑であらう。


6月12日(木)

 東京創元社からテリー・トルーマン『ぼくは生きている』[amazon.co.jp, bk1](藤村裕美訳/1200円/東京創元社)をいただく。ありがたうございました。

 bk1から、畠中恵『ぬしさまへ』[amazon.co.jp, bk1]、村松友視『骨董通り0番地』[amazon.co.jp, bk1]、岡本綺堂『江戸のことば』[amazon.co.jp, bk1]、『ダレン・シャン8 真夜中の同志』[amazon.co.jp, bk1](橋本恵訳/1500円/小学館)の四冊が届く。

 Bookcaseといふ蔵書管理ソフトを見つけて、心が動いたが、KDE上でないと動かないやうなので、諦める。私はGNOMEを使ってゐる。しかし、そもそも、かういふ蔵書管理票をきちんと書けない性格なので、どうせ無理だらう。何度かコンピュータによる蔵書管理を試みたが、購入するたびに書き込んでいるといふ操作も出来ないのである。といふことで、きちんと項目を記入して管理するのをやめ、この日記や、形式を全く無視したメモのやうなテキストファイルに記入していくことにしたのだ。後は、検索の勝負である。前にも書いたが、検索にこだわる理由はその辺りにある。検索機能を高めれば、統一規格で情報を整理しなくてもよいのだ。きっと、さうだ。みんなどうしてゐるんだらうと、ときどき思ふ。

 我が家のPowerMac G4のNetscape 7.02を使って、銀行にアクセスできなくなった。なぜだ。Internet ExplorerとかiCabなら大丈夫なのに。これでは、iBookの支払ひができないではないか。


6月11日(水)

 PowerBook G4(12インチ)を註文してしまった。199800円である。どうしても英語版キーボードでないと嫌だったので、アップルストアに註文した。櫻井さん、ごめんなさい。
 もちろん、AirMac Extremeカードもつけて。メモリはアップルで増設すると高いので、toycomp.comに。512MBで10980円である。

 先日、妻のiBookを註文したばかりだから、貧しい我が家にとっては大変な出費である。だから、これからは、あまり本が買へなくなるに違ひない。といふことで、ここは当分Mac&Linux日記と化してしまふだらう。Windows利用者の方々にはさっぱりわからない話が続くかも知れないが、ご容赦願ひたい。


6月10日(火)

 Red Hat Linux 9のモニタが真っ暗になってゐて全く動かないのはスクリーンセイバーが悪いのかと思って、設定を変へようと思ってどこかをクリックすると設定画面自体が消へてしまふ。そこで、設定ファイルを開いて無効にしようと思ったが、やり方が判らない。仕方がないので、スクリーンセイバー起動までの時間を9時間にしてみる。他に、幾つかの使はないアプリケーションを削除。その結果、画面が暗くなって動かなくなることはなくなった。これで安心して使へる。だからといふわけではないが、仕事の帰りにRed Hat Linux 9インストールCDが付録になってゐるLinux雑誌を二つも買ってしまった。

 仕事の帰りに手に入れたのはLinux雑誌だけではない。昨日配達時に家に誰もゐなかったせゐで郵便局に戻ってしまった本を引き取ってきた。George H. Scithers and Darrell Schweitzer (Editors) Tales From the Spaceport Bar、Alfred Noyes Tales of the Mermaid Tavern、Sterling E Lanier The Curious Quests of Brigadier Ffellowesの三冊がAlibris.comから届いてゐたのだ。これが別々の小包みで届くのだが、発送元が一緒ならまとめてくれた方が送料が安上がりになるのではなからうかと思ふ。本を手に取って目次をみてみたら、Tales of the Mermaid Tavern (1913) は小説ではなかった。些かがっかり。やはりここは宇宙酒場アンソロジーに期待したい。

 家のPowerMac G4では、X11環境で日本語を入力するのをひとまず諦める。使ひやすいエディタがないかと思ってgeditをインストールしようとしたら膨大なgnome関連のファイルがインストールされはじめ、途中でエラーがでてとまってしまふ。emacs-21といふのを入れるとこれがよささう。ただ、日本語を変換すると、入力された文字と同数のyyyyといふ文字列が入力されてしまふのが困る。でも、もうこの問題に時間をかける余裕は今はない。それに、職場の方ではそもそも日本語を入力する必要もないはづだ。尤も、家では日本語の単語を検索したりしたいので、どうしても日本語入力は不可欠なのだが。詳しく書くと長くなりさうなので、この話はもうやめておく。

 この頃、仕事の行き帰りに読まうとしてゐるのが、Steven Sherrill The Minotaur Takes a Cigarette Break。冒頭ではミノタウロスが食堂で仕事をしてゐる。まだ、それだけ。


6月9日(月)

 アメリカのSF情報誌Locus6月号が届く。

 相変らずX11環境に苦労する。Red Hat Linux 9の方も調子が悪い。気がつくとモニタが真っ暗になってゐたりするのだ。ここまでしなくてもいいやうな気もするが、他の人がしてくれるのを待ってゐたら歳をとって死んでしまひさうなので、自分でなんとかすることに決めたのだ。本業の方でも副業の方でも。


6月8日(日)

 一日翻訳に専念する筈だったのに、昨日X11が動かなくなってしまったので、懲りずに再インストールなどしてゐたら、今日一日で10枚しか進まなかった。こんなことで大丈夫なのか、と自分でも少し思った。そんなことで終はるのですか! と、ある翻訳家に叱られた。

 さういふ訳で、X11の再インストールである。やはり日本語の入力ができない。なぜだ。Cannaserverは動いてゐるやうなのに。そこでgimpをインストールしてみると何と日本語表示になってゐるではないか。ktermでも日本語が表示されるので、もう少しだと思ふのだが。
 そこで、kinput2とcannaの組み合はせを諦めて、Anthyjmodeの組み合はせに変更。すると何と仮名漢字変換パネルが出現。ktermで日本語入力ができさうなことが確認できた。しかし、AbiWordでは入力できない。どうすればよいのか。ktermとgimpではあまりにも寂しい。でも、大きな前進といふことで、本を註文して祝福する。

 bk1に三冊。
 畠中恵『ぬしさまへ』[amazon.co.jp, bk1](新潮社/1300円)
 村松友視『骨董通り0番地』[amazon.co.jp, bk1](潮出版社/1900円)
 岡本綺堂『江戸のことば』[amazon.co.jp, bk1](河出文庫/820円)

 この頃、キーを叩いてゐると右腕が痛むやうになってきた。肘から手首までの内側である。以前、右手の甲から手首の上にかけて痛くてたまらなくなり、左手でトラックボールやマウスを操ることで痛みはなくなったのだが、今度は左手で代用といふ訳にはいかない。どうも、家のアップルのキーボードが引っ掛かるやうな感じで腕に余計な力を要求するやうなのだ。職場のRed Hat Linux 9で動かしてゐるもののキーボードは安物でへこへこした感じで、これがまた腕が痛くなるのだ。腕が痛まないキーボードを探さねば。


6月7日(土)

 家のPowerMac G4はいろいろ試してゐるうちに、X11が立ち上がらなくなってしまひ、思ひきって全部捨てる。余計なものまで捨ててしまったのではないかと恐れたが、その後も何の異常もなく動いてゐるので、大丈夫だったのだらう。心なしか前より軽快に動くように思へるのは単なる気のせゐか。

 Red Hat Linux 9がそろそろ雑誌の付録に入るやうになってきたので、そんなLinux雑誌の一つを購入してから、職場で使ってゐるRed Hat Linux 8.0をアップグレード。CD-ROMを突っ込んで指示通りにクリックしていくと、前の環境が保持されたまま、簡単にバージョンをあげることができる。何が変はったのかよくわからない。何か少し不安定になったやうな気がするので、損をしたかと思ったが、Mozillaを使ってみて、その美しい文字に感激した。

 一週間以上も本を註文しないと躰に悪いんぢゃないかといふ気分になって、bk1にニール・ゲイマン『コラライン』(角川書店/1700円)を予約註文。

 Amazon.co.jpには、Bio・IT Worldといふ雑誌のやうな体裁のものの 創刊号第二号を註文。IDGジャパンといふ出版社から各号1886円で。


6月6日(金)

 ふと、NamazuをMacOSX(X11)にインストールしてみたら、できた。当然、日本語形態素解析システム茶筌は予めインストールしてある。xpdfも最新版に。でも、日本語の入力ができない。Cannaはインストールしてあるのに。tknamazuも使へるやうにしたといふのに。日本語の表示はできるのだが。日本語が駄目でもpdfの全文検索がNamazuでできるやうになったのではないかと期待したが、やはり駄目だった。「長過ぎる」とか「ロックされている」とか云ってpdfのインデックスを作らうとしないのである。そのうちできるやうになるかも知れない。
 pdfファイルに関しては、膨大なpdf文書は仕事で使ふものだから、職場でAdobe Acrobat 6.0 Professionalを購入することにした。


6月5日(木)

 Amazon.co.jpから、Patricia A. McKillip In the Forests of Serreが届く。相変はらず表紙は綺麗。このところ、マキリップの訳書を見ないが、もっと新作が紹介されて然るべき作家なのだが。私も少しは努力したのだが、その結果はまだ出てゐない。


6月4日(水)

 Amazon.co.jpからAcrobat 6.0 Standard Upgrade 英語版(Mac)が届く。早速ダウンロードして判ったのだが、インデックスを作って高速に検索をする機能は、何と今回購入したStandard版にはなくて、Professional版にのみ備はってゐる機能だったのだ。OCR機能が復活したのはよいのだが、検索ができないことには何のために買ったのか判らないではないか。その差額、凡そ7000円。今から、Professional版を買ふのは莫迦か。

 Sharon Shinnの翻訳、やっと半分を越える。


6月3日(火)

 Amacon.comから、Bright Segment: Complete Stories of Theodore Sturgeon, Vol 8が届く。そっと書棚に収める。

 どうも気分が晴れないので、MaxMenuLiteSwitch Xを購入する。$29.95である。これはなかなか便利かもしれない。

 Sharon Shinnの翻訳はもう少しで半分。いつまでたってももう少しなのが不思議だ。


6月2日(月)

 中原尚哉さんからアラン・ディーン・フォスター『密林・生存の掟』[amazon.co.jp, bk1](中原尚哉訳/952円/扶桑社ミステリー)をいただく。ありがたうございました。

 alibris.comに先月9日に註文したNelson Bond The Thirty-First of Februaryが届く。Books for Libraries PressのShort Story Index Reprint Seriesの一冊として刊行されたもの。今回のは1970年の刷りである。いま読みたい酒場の話は巻頭の一作品だけか。ちょっと調べて気がついたのだが、ネルスン・ボンドの邦訳は意外に少ない。短篇は5作品くらゐだらうか。


6月1日(日)

 SFマガジンのSF Scanner欄の原稿を書いて送信。子供向けの本を数冊。

 午後からは、Sharon ShinnのThe Shape-Changer's Wifeの翻訳の続き。今日は半分まで終へる予定だったのだが、4枚及ばず。


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