今日から六月だと思ひ込んでゐたので、何だか一日得した気分である。
Amazon.co.jpからCreative I-TRIGUE I3350 スピーカーシステムと高野史緒『ラー』[amazon.co.jp, bk1]が届く。
スピーカは箱から出して早速配線をしてみる。妻のiBookでCDを試聴してみると、どうも私のスピーカよりも音がいいやうな気がしてならず、不愉快である。色形もiBookに合ってゐるので、妙に悔しい。
『ラー』を手に取ってぱらぱらページを捲り、ああ今すぐ読みたいと思ひながらも、bk1から届いたマイケル・コーレン『トールキン』[amazon.co.jp, bk1]を読まねばならない。仕事なのだ。こ、これは、子供向けの伝記かと狼狽へながらも、この本を読まねばならない。うう、『ラー』を読みたい。
『夢見る人の物語』再校ゲラが届く。といふ訳で、一日ゲラに取り組む。
ゲラと一緒にbk1から、岡田昌史編『The R Book』[amazon.co.jp, bk1]が届く。これは、極めて有用なもののやうに見えるが、自分の仕事にどう使ふといいのかよく判らない。本をそっと閉じてゲラに戻る。
しかし、ゲラを捲ってゐるうちに気分が沈んできて、書棚の整理をしたくなってしまふ。今日は、The New York Review of Science Fictionのpdf化に挑戦してみよう。90年代中頃から後半にかけて注目されてゐた(と思ふ)月刊SF評論/書評雑誌である。私の書棚には30冊ほど並んでゐるのだが、一度書棚に収めてから殆ど開いてゐない。捨ててしまってもさほど問題はないと思ふが、何だかもったいないといふのと、どこに何が書いてあるか判らないから開かないのであって、これがすぐに検索できるpdfになってゐれば、何か原稿を書くときに役立ったりするのではないかと思ったのだ。中綴の針金を抜いて、真ん中から真っ二つにカッターで切って、早速スキャンを始めてみたが、紙が引っ掛かってなかなかうまくいかない。切り口が綺麗でないと次の紙を引き込んでしまふやうだ。といふやうなことが判るのに三号を要し、そこで疲れてやめてしまう。結局十分の一しか処理できなかった。これで書棚が5センチメートルほど空くのだが。
ゲラに戻る前に本を註文。alibrisで検索して、Arthur C. Clarke & Lord Dunsany: a Correspondence.を$49.95で註文する。今回は急がないので送料は$7.49の方にした。題名のとほり、クラークとダンセイニの書簡集である。
この後は真面目にゲラに手を入れて、就寝(すると思ふ)。
bk1では、どうやっても『ラー』[amazon.co.jp, bk1]を書名検索で出せなかった。「" "」で挟んでみたり、後ろに「*」をつけてみたりしたけど駄目だ。平仮名にしても駄目。書名だけ強烈に印象に残ってゐて、著者名や出版者名がうろ覚えの人がこの本を買はうとしても、ここでは買へない訳だ。「ええと、題名が『ラー』なのは間違ひないのだが、著者は……高緒史乃だったかな、出版社は確か早河書店だったか……。見つからないなあ。まあ、いいか。今日は麦酒飲んで寝よう」とかいふ人が120万人くらゐゐたかも知れないではないか。ダンセイニのときだって、「(はて)」を間に入れないと出てこなかったし、bk1は書名検索システムの問題で毎日三億円くらゐの損失を出してゐると思ふ。
この『ラー』が検索しても出てこない件に関する私の指摘が高野史緒さんの日記で紹介されてゐて驚愕する。いつどこで誰に読まれてゐるか判らない。迂闊なことは書けないと思ひました。尤も、前にゾウリムシについてメールをいただくなど、ときどき読んでくださってゐることは知ってゐるので、さほど驚愕することもないのだが。
グレアム・ジョイス『鎮魂歌(レクイエム)』[amazon.co.jp, bk1]読了。これほど濃厚な雰囲気に満ちた作品だったか。エルサレムといふ都の熱と重みに圧倒されさうになる作品だったか。よくこんなものを英語で読めたものだ。次は、コヴェントリー大空襲の話The Facts of Lifeか、タイを舞台にしたSmoking Poppyか。いやいや、その前にThe Tooth Fairyだらうか。グレアム・ジョイスのやうなしっかりした幻想作品が評価される(ちゃんと売れる)状況であってほしいものである。
資料本として、Amazon.co.jpにハンフリー・カーペンター『J・R・R・トールキン』[amazon.co.jp, bk1](菅原啓州訳/2940円/評論社)を、bk1にマイケル・コーレン『トールキン』[amazon.co.jp, bk1](井辻朱美訳/1680円/原書房)を註文。
仕事の帰りにコンピュータの店に寄ってノート型パソコンを眺めてゐたら、店員がやって来て説明をしてくれた。ちょっと人と話すのがつらい状態なので甚だ無愛想な返事しかできず、こちらの希望に沿ってきちんと対応しようとしてくれる真面目な店員だったのでこちらがいたたまれなくなってきてしまふ。カタログと価格表を受け取って帰るときには、何故か汗びっしょりになってゐた。つらかった。
藤原編集室の業務日誌に『怪奇礼讃』の情報が! おそらく、今はもう翌日以降の記事に変ってゐるだらうが、いよいよ七月刊行と東京創元社のM氏から聞いたと書いてあった。さうか、本当に七月に出るのか(注目の新刊欄によると、七月下旬刊だといふ)。
Amazon.co.jpにCreative I-TRIGUE I3350 スピーカーシステムと高野史緒『ラー』[amazon.co.jp, bk1](1500円/早川書房)を註文。
『ラー』は、bk1で「ラー」といふ題名で検索しても出てこないのは何故だらう。和書はbk1で購入することにしてゐるのだが、出てこないので今日はAmazon.co.jpで註文してしまった。「高野史緒」といふ著者名で検索するとちゃんと『ラー』も出てくるのに(後で気づいた)。
スピーカーの方は、しばらく前からCDを私のPowerMac G4を使ふ以外に聴く手段がなくなってしまった我が家の状況に妻が不満を申し立ててため、妻のiBookでも音楽CDが聴けるやうにといふことで。
早川書房からグレアム・ジョイス『鎮魂歌(レクイエム)』[amazon.co.jp, bk1](浅倉久志訳/840円+税/ハヤカワ文庫FT)をいただく。〈プラチナ・ファンタジイ〉第六弾である。原書で読んでゐるので、手元に届く前から内容は知ってゐるが、これは傑作である。もちろん、これから邦訳も読む訳だけど、そろそろ何冊かこの叢書も増刷されないと後が続かなくなるおそれがあるので、何とか頑張ってもらひたいものである。これまでで一番頑張ってゐるのは、クリストファー・プリースト『奇術師』(古沢嘉通訳・2004年4月)[Amazon/bk1]だらうか。
東京創元社からE・E・スミス『渦動破壊者』[amazon.co.jp, bk1](小隅黎訳/780円+税/創元SF文庫)をいただく。ありがたうございました。
bk1から、『統計科学のフロンティア 9 生物配列の統計』[amazon.co.jp, bk1]が届く。これは、難しい。私にはさっぱり判らない。
それに懲りずにもっと判らない可能性の高いものを註文してしまふ。bk1に、岡田昌史編『The R Book』[amazon.co.jp, bk1](九天社/3990円)を。どれくらゐ判らないか、ちょっとどきどきしてゐる。
ダンセイニの資料など註文してみようかと思ふ。"Fifty-one Tales"のアメリカ版初版をSteven Temple Booksに(本体$30.00に送料が$17.00くらゐだったか)、イギリス版初版をabebooks.com経由でEldrich Booksに(本体$25.00に送料$17.50)註文。すると、数時間後に "Dear Yoshio Nakano, Thank you very much for the order. Unfortunately, this book is no longer available. I don't have a record of selling it, but I don't find it in my stock now. I am sincerely sorry to have wasted your time. Cordially, Steven Temple" といふ聯絡がある。本当かね。海外発送が面倒臭いから、見つかりませんでしたなんて云ってゐるのではないか。などと文句を云ってもどうしようもない。
Amazon.co.jpには、"In the Land of Time: And Other Fantasy Tales (Penguin Classics)"(1430円)を。S. T. Joshiの註釈附き(多分)。単行本未収録作品が二つほどあるらしい。
今日も職場では、Lionel Rogg演奏のNun Komm, der Heiden Heiland! (BWV 659)の助けを必要とした。やれやれ。古今亭志ん生も試してみたが、仕事が進まなくなるので使用不可である。
SFマガジン7月号が届く。〈異色作家短篇集〉特集である。スタージョン、ボーモント、デイヴィッドスン、ライバー、ビッスンの短篇が収録されてゐる。さうか、今からは短篇の時代なのか。
bk1の週間ランキングから『世界の涯の物語』[amazon.co.jp, bk1]が姿を消したので、ランキングの姿も消してやるっ。ちぇ。
そのダンセイニ短篇集、第三・四巻の話も少しづつ始まる。あれを入れるかどうかが迷ふところのやうで。
今日はバッハの無伴奏チェロ組曲を聴きながら寝ようかと思ったら、iTunesのリストにMischa Maiskyの演奏が入ってゐない。どこに消えてしまったのか。これがないと私は眠れないのに(嘘)。仕方がないので、Yo-Yo Maの演奏で我慢する(Yo-Yo Ma大好きな方々、ごめんなさい)。
『世界の涯の物語』[amazon.co.jp, bk1]の重版が決まりました。皆さんのおかげです。ありがたうございます。第三巻、第四巻への道も大きく前進しました(まだ決定した訳ではありません)。毎晩、ペガーナの神々に祈った甲斐があったといふものです。
昨日届いた『言語と心理の統計』[amazon.co.jp, bk1]のシリーズ一覧を見てゐたら、どうしても欲しくなったのが一冊あったので、早速bk1に註文。『統計科学のフロンティア 9 生物配列の統計』[amazon.co.jp, bk1](岩波書店/3990円)である。
ダンセイニの件は嬉しかったが、本業の方では気分は沈む一方で、どうにも耐へがたい状態になり、仕方がないのでバッハのオルガン曲を聴きながら仕事を進める。さういふことが許される職場なのは助かった。ひと頃、チェロ組曲を睡眠薬として使ひすぎてしまったので効果がなくなり、この頃は専らオルガン曲だ。Lionel Rogg演奏のNun Komm, der Heiden Heiland! (BWV 659) が特に効果大である。
OpenOffice.orgの、のMacOSX版1.1.2 Technology Preview 3を職場のPowerMac G5にインストールしてみる。アプリケーションフォルダにインストールされたOpenOffice.orgをクリックすると自動的にX11が立ち上がって、おもむろにOpenOffice.orgが動き出すといふわけだ。これで、MacOSXでもMicrosoft WordやExelのファイルを開けるやうになった。私の場合日本語は駄目だけど。
bk1から、『言語と心理の統計』[amazon.co.jp, bk1]、レイ・ジャッケンドフ『心のパターン』[amazon.co.jp, bk1]、ロバート・ジョーダン『闘竜戴天2 偽りの英雄』[amazon.co.jp, bk1]、ベン・レーダー『馬鹿★テキサス』[amazon.co.jp, bk1]が届く。『言語と心理の統計』は私の最も関心のあるところではあるのだが、難しすぎるかも知れない。『心のパターン』には期待してゐる。〈言語の認知科学入門〉といふ副題がついてゐることから、人が言語を通して世界をどう認識するのかといふ話題を扱ってゐるのではないかと期待したのだが、どうなのだらうか。読めば判るのだが。
毎日、かうやって左にbk1の週間ランキングなど載せたりして喜んでゐる訳だが、ここの客層はやはり一般書店とは随分異なってゐるやうで、文庫本部門の8位に『世界の涯の物語』[amazon.co.jp, bk1]が入ってゐるからといって日本中の書店での文庫本売り上げ8位に入ってゐると思ったら大間違ひであって、例へば紀伊國屋書店の文庫本週間ベストセラーを見ても100位までにその名前を見ることはできない。期間は全く同じ5月10日から16日での集計である。果たして第三巻第四巻が出せるくらゐ売れるだらうか。
早川書房からテリー・グッドカインド『魔界の神殿2 赤い月』[amazon.co.jp, bk1](佐田千織訳/680円+税/ハヤカワ文庫FT)をいただく。ありがたうございました。
机の裏に貼り付けてゐた外付けハードディスクを撤去して、電源ケーブルを整理し、余った延長コードを外したりして、少し机の周りを片づけてみる。ほんの少しだけだが、すっきりしたやうな気がしないでもない。
OpenOffice.org1.1.1が出たので、MacOSX版はどうなってゐるのだらうかと見てみると、どうやら1.1.0が出たばかりのやうだ(しかし、ダウンロードしたファイルはOpenOffice_111bin.tar.bz2-link.bz2と、まるで1.1.1かのやうな名前だ)。でも、ついこの前まで1.0.3しかなかったやうな気がするので、早速ダウンロードしてみた。日本語版をダウンロードしたのだが、速度が遅く、数度に分けて落としてくる。インストールしてから気がついたが、X11環境に日本語を導入してゐないので、日本語版をインストールしたところで日本語は使へないのだった。どうせ日本語が使へないのなら、1.1.1TechPreview英語版にしてみればよかったか(ドイツ語版もあるけど)。と思って英語版をダウンロードしてみると、1.1.2 Technology Preview 3といふインストーラが動き出して、インストール先はApplicationsフォルダだ。さっきインストールしたのは、ホーム・ディレクトリにインストールされたのだが。結局両方動かなくなったりしたら嫌なので、インストールはやめておく。Microsoft Wordのファイルもちゃんと開くやうだから、まあ、いいか。日本語は読んだり書いたりできないけど。
ちなみに、LinuxではStarSuite 7を使ってゐて、なかなか重宝してゐる。当然のやうにマイクロソフト形式を指定して文書を提出させようとする輩が多いのだが、止むを得ないときは、これで対処してゐる。極力、Microsoft Officeはインストールしてゐません、テキストファイルかpdfにしてくださいと云ふやうにはしてゐるのだが、どうしてもさうも云へないこともあるので。
ところで、このStarSuite 7は、パーソナルパックといふのが2000円で売られてゐるのには驚いてしまふ。使用料を払って一年ごとに更新しなければならない仕組みなのだが、どうせ数年したら新しいのが出るに決まってゐて、さうしたら新しいのに乗り替へればいいのだから。私が買ったときにはこんなのはなかったので、普通のを買ってしまった。そんなに後悔してはゐないけど。
『夢見る人の物語』(河出文庫/八月刊行予定)のあとがきのゲラに手を入れて寝る。
書き忘れてゐたが、昨日職場にアップルコンピュータから電話がかかってきた。来月28日からサンフランシスコでWWDC2004が開催されるが、参加を予定していらっしゃいますかと云ふ。ちょっと遠いので行けませんと答へると、さようでございますか、ホームページでも詳しく紹介してゐるので是非ご検討くださいとか云って電話を切った。何だったのだらう、あれは。私は結構無防備に住所や聯絡先を書いてしまったりするので、思はぬところから電話がかかってくることがある。ときどき、ドイツアップルから新商品紹介のメールが来るのだが、電話がドイツからでなくて本当によかった。
今日は昼からエアコンの取り付け工事があるので、朝早く出勤して十時半には職場を出て帰宅。工事を待ちながら、恩田陸『クレオパトラの夢』[amazon.co.jp, bk1]を読む。なぜか今まで買ったのに読んでゐなかったのだ。話はまあまあ面白いのだが、主人公の言葉遣ひが気持ち悪い。頭が古くて固い私にはちょっと……。
bk1から『バイオインフォマティクス』[amazon.co.jp, bk1]が届く。もっと早く買っておけばよかったと後悔してしまふ本だ。しばらく楽しめさうである。楽しんでゐる余裕はないはづなのだが。
気がつくとカウンタが150000を越えてゐた。六年半で150000だからゆっくりとした増加だが、この頃ではどうも一日100くらゐの速度で増えてゐるやうだ。この日記のページが面白いと云ってくださる方もいらっしゃるのだが、何が面白いのか自分ではよく判らない。こんな本を買った、あんな本を買ったと書いてあるだけなのに。何となく自分でも読みふけってしまったりすることもあるので、全然判らぬでもないのだが、不思議な感じは消えない。
Alibrisに註文したダンセイニのTales of Three Hemispheresが届く。中身は電子テキストが無料で手に入るので、単なる確認のためである。これを使った仕事ができるかどうかは、まだ判らない。
bk1に本を註文。
○『言語と心理の統計』[amazon.co.jp, bk1](3780円/岩波書店)
○レイ・ジャッケンドフ『心のパターン』[amazon.co.jp, bk1](3570円/岩波書店)
○ロバート・ジョーダン『闘竜戴天2 偽りの英雄』[amazon.co.jp, bk1](斉藤伯好訳/640円/ハヤカワ文庫FT)
○ベン・レーダー『馬鹿★テキサス』[amazon.co.jp, bk1](東野さやか訳/740円/ハヤカワミステリ文庫)
以上四冊。
エリアーデとかガーネットも早く買ひたいのだが、資金不足で少し待たねば。
東京創元社から下記の三冊をいただく。ありがたうございました。
○ポール・ギャリコ『トマシーナ』[amazon.co.jp, bk1](山田蘭訳/860円+税/創元推理文庫)
○T・E・D・クライン『復活の儀式(上)』[amazon.co.jp, bk1](大瀧啓裕訳/1000円+税/創元推理文庫)
○T・E・D・クライン『復活の儀式(下)』[amazon.co.jp, bk1](大瀧啓裕訳/1000円+税/創元推理文庫)
Amazon.co.jpから、Thomas Wheeler The Arcanum、Kelley Armstrong Dime Store Magic、The Home Office Planner 、Studio Apartmentsが届く。The Arcanumは、1919年のロンドンで幕が開き、第2章でもうコナン・ドイルが登場する。面白さうだ。The Home Office Plannerは、ちょっとがっかり。造りは面白いのだが(4分の1くらゐが上下に分かれたページになってゐて、机の上の空間と下方の空間を組み合わせて眺めたりできる)。登場するコンピュータはアップルのものが多いのは好感が持てるけど。但しLC475は、懐かしいのではあるが、いくらなんでも古過ぎると思ふ。あまり役立ちさうにない気がする。意外によかったのはStudio Apartmentsの方。狭い部屋を広く使ふといふ趣旨の本だが、日本の住宅事情からみるとさほど狭くないやうに見える。本棚がよく登場するのが嬉しい。いろいろな部屋の例が紹介されてゐるのだが、"Fully Booked"といふ題のついたところがあって、この本の表紙もその部屋の写真だ。部屋の壁を全部取り除いてしまって、仕切りは総て書棚にしてゐるといふ説明がある。どの部屋も綺麗で羨ましい。本を沢山収納できる綺麗な部屋に住みたいものだ。
『犬は勘定に入れません』[amazon.co.jp, bk1]読了。面白い。コニー・ウィリスは面白くて当然なので驚きはしないが。本書にはちらっとダンセイニが出てくる。ダンセイニの名前を見ると、あっといふ間に魂が世界の涯に飛んでいってしまふので、話の筋に戻るのが大変だった。
私は実は『ボートの三人男』[amazon.co.jp, bk1]を読んでゐないのだが、そのまま、『犬は勘定に入れません』を読み終へてしまったのが少々心残りだ。
さて、また『世界の涯の物語』[amazon.co.jp, bk1]の話。bk1での週間売り上げ点数ではSF部門では一位から二位に後退したものの、文庫本部門では11位から八位に上昇。もう少し頑張ってもらひたいものだ。さうすれば、三巻目以降が出せるのだ。といふことで、Alibrisにダンセイニの本を註文する。The Man Who Ate the Phoenixを$124.95で。送料を含めると$136.90だ。ロンドンで出た初版本。カバー付きである。『時と神々』の初版本も確保しておいた方がいいだらうか。
秘密の文書がほぼ完成。疲れてしまった。だが、もう一つ秘密文書を書くかも知れないので、bk1に『バイオインフォマティクス』[amazon.co.jp, bk1](メディカル・サイエンス・インターナショナル/9975円)を註文。高い本だ。どうにも疲れて眠いので、夕食の後風呂に入って就寝。
今日の『世界の涯の物語』[amazon.co.jp, bk1]。
ジュンク堂書店(池袋店)の『世界の涯の物語』は、もっと沢山入れてくれと云ったのが通じたのか、すぐに三十冊追加されてゐた。たちまち六冊売れたのか、在庫は三十冊になってゐる。
朝日新聞の日曜の書評欄の文庫本コーナーで『世界の涯の物語』が紹介されてゐたといふ。毎日、書店に立ち寄ったりしない人たちが、それを読んで「ええっ、ダンセイニの新刊が出てゐたのかっ!」と驚いて書店に殺到しないだらうかと密かにペガーナの神々に祈りを捧げてみたりする。
先日、註文する本をうっかり間違へてしまって買ひのがしてゐたStudio Apartmentsを Amazon.co.jpに註文。3065円であった。引っ越したり、家を建てたりする予定は全くないのだが、部屋についていろいろ考へる年ごろなのかも知れない。
ジュンク堂書店(池袋店)の『世界の涯の物語』[amazon.co.jp, bk1]の在庫は復活したが、六冊だ。60冊くらゐ入れてくれてもいいのに。何でもハーラン・エリスンの短篇の題名が途中でちぎれたやうな題名の本が日本の小説本の販売部数の記録を更新したとかいふ話を聞いたが、世界の中心で叫び声をあげているゐる場合ではない(けものは叫び声をあげてもいいとは思ふが)。世界の涯に行くべきである。この世界の何もかもにうんざりしている私たちは、ダンセイニとともに世界の涯に戻り、世界を夢見ればそれでいいのだ。見よ、隊商{キャラバン}が出発する。
世界の涯から戻ると雨が降ってゐるではないか。日本はこれから梅雨である。蒸し暑くなる。私は暑いのが苦手だ。しかし、この部屋のエアコンは二年前から壊れてゐるのだ。昨年まで、机は別の部屋にあったので、冷房が使へた。この部屋は「居間」と称して、誰もいない部屋になってゐたのである。今年からはここで原稿を書くのだから、何とかしなければ。といふことで、妻と二人で電器店へ行ってエアコンを発注。思ひのほか安い。15インチの液晶モニタと同じくらゐの価格ではないか。工事費を入れても(壊れた機器の廃棄料金も入ってゐる)18インチの液晶モニタくらゐの価格だ。工事は今週の土曜日の午後。これで、今年の夏も原稿が書けさうだ。
その他、今日は秘密の文書の作成に時間を費やす。秘密だから内容は云へない。
朝から出勤して、もう今週は疲れたので床屋に行ってから帰宅。どうにもならなくなって思はず昼寝。本を買ふ元気もないので、新しいハードディスクにソフトウェアをインストールする。今はどういふ訳かMacOSXの表示言語は英語になってゐる。どういふ訳かって、私が英語を選んだのだが。疲れてゐるので、コニー・ウィリス『犬は勘定に入れません』[amazon.co.jp, bk1]を読み始める。
この本の話ばかりで恐縮だが、ジュンク堂書店(池袋店)の『世界の涯の物語』[amazon.co.jp, bk1]は、在庫切れになってしまった。なんといふことだ。早く仕入れてください。
ジュンク堂書店(池袋店)の新刊書の場所は確認してゐないが、先週書いたやうに、多くの場合、河出文庫の本は目立たないところにある。棚が目立たないところにあるのは仕方がないとしても、新刊が文庫本の新刊を並べる台の上に姿が見えないのだ。河出書房新社の営業の方は、新刊書の平台の確保をしていただきたい。
数日前にネットワークに繋がったDeskjet 948cをVine Linuxから印刷できるやうに設定してみようと試みたが失敗。一度は何とか動いたのだが、大きさが全然合ってゐないうへに、日本語の文字が出てこない。そのうち、プリンタを動かすこともできなくなってしまった。面倒臭いのでとりあへず諦める。
昨夜は新しいハードディスクにアプリケーションをインストールしたりして真夜中までかかってしまった。おかげで仕事中眠くて仕方がない。帰宅してから、その続き。やっとハードディスクを交換できる。結局MacOS 9.2のインストールしてあるハードディスクはそのままにして、20GBの方だけ80GBのものと交換。外付けハードディスクの辞書を全部移して外付けのスイッチを切ると、やはり静かになったやうな気がする。
Alibrisから、ダンセイニの本の発送の聯絡がある。これを仕事に役立てることが出来るのだらうか。
昨夜は、今日は無理だらうと云っておきながら、ハードディスクを一枚入れてしまった(代はりに二枚を外す)。そこにシステムをインストールすれば当然時間は何時間もかかる。寝るのが遅くなって翌日の仕事がつらいことは判ってゐるのに、眼の前に新品のハードディスクがあったら入れてみたくなるのが人間といふものだ。インストールを待ちながら、斎藤由香『窓際OLトホホな朝ウフフの夜』[amazon.co.jp, bk1]を最後まで読んでしまった。本当は読んでおいた方がいいSF短篇なんかもあったのではないか。いやいや、短篇は殆ど電子テキストとしてPowerMac G4に入ってゐたのだ。だから、読みたくても読めなかったのだ。といふ訳で読んでしまった『窓際OLトホホな朝ウフフの夜』だが、これは可笑しい。マカの話と斎藤茂吉の話が一緒に入ってゐる本は他にはなからうといふのは後書きにも書いてあった。
さて、可笑しな本を読みながらインストールしたシステムはまだ素システムなので実用には適さないが、ハードディスクが一枚減ったといふことと、新しい静かなものに代はったといふ効果は確認できるだらうと思ひ、床に這いつくばって耳を澄ませてみれば、いや、耳を澄ませたりしなくても、全然音は減ってゐないことは明らかで、煩いのは冷却用の風を送るファンの回転する音なのか。外付けハードディスクも比較的大きな音を発してゐるやうだ。そこで、PowerMac G4と外付けハードディスクを止めてみる。おや? それでも音がする。机と壁の隙間に置いてあるVine Linuxが動いてゐる富士通FMV6550が煩いではないか。Linux用に新機種を買へれば静かになるのは判ってゐるのだが、そんな金があれば私は本を買ふ。
ところで、売れ行きの心配なAmazon.co.jpの『世界の涯の物語』[amazon.co.jp, bk1]は、Amazon.co.jpでの順位は500番台にすぐに復帰。売れてくれと毎夜ペガーナの神々に祈る日々は未だに続いてゐる。
今日はいきなりbk1の週間ランキングなど表示させてみましたが、もちろん『世界の涯の物語』[amazon.co.jp, bk1]がSF部門で一位になったから。順位が落ちたら外しますがね。表紙が出ないのが許しがたいが、一位なら我儘は云ふまい。昨年末、『魔法使いとリリス』[amazon.co.jp, bk1]は一週だけ、十位に顔を出したやうである。ちなみに、文庫本部門の11位でもある。来週も一位だったらいいな。
bk1から、斎藤由香『窓際OLトホホな朝ウフフの夜』[amazon.co.jp, bk1]、『タンパク質機能解析のためのバイオインフォマティク』[amazon.co.jp, bk1]、『アマガエルのヒミツ』[amazon.co.jp, bk1]が届く。今日の三冊はどれも面白さう。
雨蛙の本は、ぱらぱら見てゐるだけで楽しい。5歳から28歳までを過ごした埼玉の家の周囲には夥しい数の雨蛙がゐたのだが、今住んでゐるところには全然雨蛙がゐないので、つまらない。ゐたから何をするといふ訳でもないのだが。
バイオインフォマティクスの本は、よくあるこの手の本とは違ひ、タンパク質機能解析に力点を置いてゐるのがよい。
今月三日にPC-Successに註文したハードディスク二台が届いた。今日はハードディスク交換は無理だらう。今週末か。
昨日届いたI-O DATA ET-FPS1L(10/100Mbps対応コンパクトプリントサーバ)はケーブルを替へたり、繋ぐハブを変へたりしてみたが、結局MacOS 9.2からは印刷できなかった。残念。でも、Windows 2000からは印刷できるやうになった。今まで印刷できるプリンタが一つもなかったのだが、これでいざとなったら印刷はできるといふわけだ。滅多に印刷したいとは思はないだらうが。今度の週末にでも、Vine Linuxのプリンタ設定もしてみようか。
今日は娘の中学校の授業参観と懇談会とかいふのがあったので、午後の仕事を休んで学校へ。英語の授業だったが、中学一年の英語の授業を聞かされるのは甚だ苦痛である。娘が来いといふから行ったが、校舎の中では道に迷ふし、授業中は眠くてつらいし、もう来なくていいとなぜ云ってくれない。懇談会に出席してゐる父親は私一人。何と全員自己紹介をさせられて、必死で何か面白いことを云はねばと考へて笑ひをとったが、そんなことをする必要はなかったのかも知れない。
Amazon.co.jpから、I-O DATA ET-FPS1L(10/100Mbps対応コンパクトプリントサーバ)が届く。早速使ってみる。まづ、Microline 620CLはMacOSX用のネットワーク対応プリンタドライバがないので使へないことが判った(さうではなからうかとは思ってゐたが)。そこで、Hewlett-PackardのDeskjet 948cで使ってみる。MacOSXからはすぐに使へるやうになったが、MacOS9.2からは使へるやうにならない。ネットワーク対応プリンタドライバの筈なのに。同じハブにぶら下がってゐないと認識できないのか。よく判らない。
Amazon.co.jpから届いた箱にコーヒーが入ってゐた。あれは何だ。ひょっとして毒か? と思ったが、まあ、広告だと考へるのが普通だらう。
Amazon.co.jpの『世界の涯の物語』[amazon.co.jp, bk1]のページに「この本を買った人はこんな本も買っています」欄がやうやく出現した。『世界の涯の物語』を買ふ人は、他の本を合はせて買ったりせず、『世界の涯の物語』だけを3冊とか5冊とか10冊とか纏め買ひするのかと思ってゐた。さうではなかったのか。昨日まで1000番以内だったのだが、今日は7500付近と順位が急落してしまった。
ああっ、間違へた。表紙に本棚の写真が載ってゐる室内設計の本はStudio Apartmentsの方だった。まあ、仕方がない。近いうちにこちらも註文しよう。
SF情報誌Locus5月号が届く。賞の結果がいろいろ載ってゐるけれども、もうこの頃はどれがどれだか判らなくなってきてゐる。惚け始めてゐるのだらう。書評や広告の頁を見てゐるうちに、本を註文したくなってくる。
○Thomas Wheeler The Arcanum (Bantam, Apr. 2004, ¥2149)
○Kelley Armstrong Dime Store Magic (Bantam, Apr. 2004, ¥803)
○Barty Phillips The Home Office Planner (Chronicle Books, Dec. 2001, ¥2437)
以上三冊をAmazon.co.jpに。The Arcanumは1919年のニューヨークを舞台に、ラヴクラフトやコナン・ドイルが出てくる話だといふ。Dime Store Magicは題名が古風な感じがしたのでつい。三冊目のは部屋に関する本。表紙に書棚が写ってゐたので欲しくなった。ページが上下半分に分かれてゐたりするらしい。別に引っ越す予定とか部屋を改装する予定がある訳ではない。
姫野カオルコ『バカさゆえ…。』[amazon.co.jp, bk1]を読み終へる。何といふ莫迦な内容だらう。読む本がなくなってしまひ、もっと姫野カオルコの本を読みたいと思ったが、通りかかった書店には置いてゐなかったので、やむなく『ハプスブルク家の宮殿』[amazon.co.jp, bk1](講談社現代新書/735円)を購入。シェーンブルン宮殿の歴史をハプスブルク家の盛衰とともに見ていくといふ内容である。一度訪れたことがあるが、かういふ歴史を持った宮殿だったとは、殆ど知らなかった。かういふ背景を知ったうへでもう一度シェーンブルン宮殿を訪れたいものだとは思はなかった。私は旅行が嫌ひなのだ。
寝不足で頭が痛いので、bk1に本を註文してみる。
○斎藤由香『窓際OLトホホな朝ウフフの夜』[amazon.co.jp, bk1](新潮社/1365円)
○『タンパク質機能解析のためのバイオインフォマティク』[amazon.co.jp, bk1](講談社/3990円)
○『アマガエルのヒミツ』[amazon.co.jp, bk1](1680円/山と渓谷社)
以上三冊。斎藤由香といふ名前は全然聞いたことがなかったが、「父・北杜夫」といふ文字を読んで思はず手に取ってみた。可笑しさうな内容だったので、その場で買はうかとも思ったが、荷物が増えるのが嫌なのでやめておき、今日註文。バイオインフォマティクの本は仕事の本。『アマガエルのヒミツ』は、色とりどりの雨蛙の写真の表紙に惹かれて註文してしまった。
テリー・プラチェット『天才ネコモーリスとその仲間たち』[amazon.co.jp, bk1](富永星訳/1785円/あすなろ書房)に心動かされたが、原書を持ってゐることを思ひ出し、註文しないことにした。私も本の註文を我慢することがあるのだ。
もしかしたら効き目はないのではなからうかと予期してはゐたのだが、やはり本を註文しても頭痛は消えなかったので、早めに風呂に入って就寝。
『世界の涯の物語』[amazon.co.jp, bk1]の刊行を祝ひ、訳者三人と編集者一人の四人で羊を食べる。羊のたたきとか羊の脳など、初めて食べるものがあって実に嬉しい。ちょっと疲れて頭痛気味だったのが残念でならない。売れ行きはまだ判らないけれど、本当に好評だったら、3巻4巻と出せるといふ話はしたので、間違ひない。私の希望的な思ひこみではないのだ。『世界の涯の物語』の巻末の作品リストの番号に間違ひがあることが判明。しまった。
羊を喰ふ前に、神保町の書店や新宿の書店で『世界の涯の物語』[amazon.co.jp, bk1]を確認。久しぶりに三省堂本店に行ったら、下りエスカレータ前の幻想・SF・ミステリのコーナーがなくなって、サービスカウンタとやらなになってゐた。二階の文庫本売り場では、河出文庫の新刊が真ん中の新刊を積み上げてある台に見当たらない。どこにあるのだらうかと思って懸命に探すと、奥の壁の河出文庫の棚の一番下の足下のところに、今月の新刊書があった。これでは、「これを買ふぞ!」といふ気持ちで来た人しか買はないではないか。東京堂書店では手に取りやすいところにあった。書泉グランデでは入り口近くではないもの、そんなに悪い環境でもないやうだ。東京堂書店に好感を抱いたので、姫野カオルコ『バカさゆえ…。』[amazon.co.jp, bk1](500円/角川文庫)を購入して店を出る。
コーリイ・フォード『わたしを見かけませんでしたか?』[amazon.co.jp, bk1]読了。冒頭の方は面白いが、中盤以降はちょっと退屈。半世紀くらゐ前の「男っていふのは」とか「妻といふものはいつも」とか、誇張した典型的な姿を描いても、現代日本では笑いを得るのはかなり難しいのではなからうか。私は「男だから」とか「女だから」とか云って行動や考へ方を決めつけるのは嫌ひなので、尚更笑へないのかも知れない。同様に、血液型が△だからだとか、星座が○○だからだとかいふのも嫌ひだ。
I-O DATA ET-FPS1L(10/100Mbps対応コンパクトプリントサーバ)をAmazon.co.jpに註文。Amazonギフト券があったので。さういへば、同じ内容のAmazonギフト券が別の番号で送られてきたので、両方使へるかなと思ったら、やはり一つしか使へなかった。
で、プリントサーバだが、これを使ふとMacOSでも非ポストスクリプトプリンタがethernetで使へるやうになるらしい。本当だらうか、といふことで註文してみた。実は、ネットワーク(ethernet)対応のレーザプリンタを買はうとしてゐたのだが、これで沖データのMicroline 620CLがネットワーク対応になったりしたら、随分お金の節約になる。この頃、金を使ひすぎてゐるのではないかといふ気がしてきてゐるのだ。しかし、使へるかどうか確信の持てないプリントサーバを試しに買ってしまふといふところがそもそもいけないのかも知れない。
連休も今日で終はりである。
bk1から、トンマーゾ・ランドルフィ『月ノ石』[amazon.co.jp, bk1]、『ダレン・シャン10 精霊の湖』[amazon.co.jp, bk1]、ロード・ダンセイニ『ペガーナの神々』[amazon.co.jp, bk1]、ロード・ダンセイニ『魔法の国の旅人』[amazon.co.jp, bk1]が届く。ダンセイニはダンセイニ専用棚(嘘)に収め、ダレン・シャンは娘の机の上に。
昼から食虫植物の植ゑかへ。早くしなければと思ってゐたのだが、なかなか時間がなかったのだ。毛氈苔は枯れ葉が腐って、半分以上は本体も腐ってしまった。三月頃に植ゑかへてやれてゐれば。蝿取草は比較的元気。背中を丸めて作業をしてゐたら、背中が痛くなってしまった。
数年前までは、この連休中に朝顔の種をまいてゐたのだが、今年も朝顔を育てる余裕はなささう。残念ながら今年も朝顔は休みだ。
ジュンク堂書店(池袋店)の『世界の涯の物語』[amazon.co.jp, bk1]は、在庫僅少(1冊)になってしまった。品切れになって、この本を求めに来た五千人くらゐの人が買ひ逃してしまったらどうするのだ(五千人もゐる訳がありません。ちなみに、ヨナス・リー『漁師とドラウグ』は何年も前から在庫は一冊ですが、それで十分みたいです)。
朝から『夢見る人の物語』(河出文庫/八月刊行予定)の訳者後書き。もう四日目である。何とか書き終へて送信(実際に送信したのは夕方)。やれやれ。
といふことで、今日は机の上の片づけと部屋の掃除である。あとがきの資料として机の上に積み上げてある本を書棚に戻し、ここ数ヶ月高さを増す一方だった書類の山を整理するのだ。書類は殆ど各種明細書・請求書・納品書である。しかし、どうしてこんなにオンライン書店の納品書が多いのだらう。隣近所の分も一緒に入ってゐるに違ひないと思ひたくなるくらゐである。いくら見直してみても、やはり自分の註文した本ばかりなので、途中で恐ろしくなってくる。ひょっとしたら、買ひすぎでは?
机の上の書類と本は片づき、数ヶ月前と同様に机の上は広々となった。気持ちがいい。窓を開けて、部屋の掃除も。書棚の埃も丁寧に掃除機で吸い取る。気温が低く、掃除にはちゃうどいい具合である。
涼しい外気を吸いながら、ダンセイニ短篇集を出すことになったきっかけなどを思ひ出してみる。あれは二年前の五月三日のことだったらうか。翻訳家の中村融氏が河出書房新社のI氏を紹介してくれた。ここ十年くらゐのファンタジイ(およびSF)で、いい作品なのに日本への紹介が遅れてゐるものがいろいろある。ぜひ、河出書房新社で出していただきたいといふやうな話をして、それから何度もメールを送り、会社にまで行ったりしたのだが、結局全部没になった。なぜなら、同じやうな傾向の作品を早川書房でも出さうとしたからだ。そちらの企画にも私は絡んでゐて、同じやうな企画が早川にありますと云ったら、あっさり「それならやめます」と云はれてしまったのであった。そのときの早川書房の企画は〈プラチナ・ファンタジイ〉になるのだが、その頃あがってゐた作品で第一期〈プラチナ・ファンタジイ〉に入ってゐるのは、グレアム・ジョイスくらゐなものだらうか。そんな訳で、途方に暮れた私が「古いものにも素晴らしいものがあるぢゃありませんか!」と云って名前をあげたのがダンセイニだった(その年の秋のこと)。絶対に通らない企画だと思ってゐたのだけれど、そのとき話した河出書房新社の編集者O氏はダンセイニ好きだったのだ。中村融氏も一緒に推してくれたこともあって、最初はオリジナルアンソロジーを一冊とか云ってゐたのを、そんなちまちました話ではなく、どおんと全作品新訳で行かうぢゃありませんかといふことになったのだった。それが、昨年の二月だったか。四人で分担すれば(ダンセイニを訳す人が四人もゐるのかと一瞬狼狽へましたが、信頼できる翻訳家が三人揃ったのは幸ひでした)一人当たりたったの200枚、あっといふ間だと云ったのは中村氏(ちょっと誇張してゐます)。確かに中村さんはあっといふ間にできましたが、他の三人は大変だったやうです。私も死ぬかと思ひました。そんなこんなで、やうやく刊行に辿り着いたといふ訳です(いつのまにか「です・ます」体になってゐるけど、まあいいか)。
昨日のジュンク堂書店の在庫101冊といふのは、今、原画展をやってゐるからだといふことが判った。さうだったのか。
朝から『夢見る人の物語』(河出文庫/八月刊行予定)の訳者後書き。もう三日目である。全然捗らないので苛々して本を買ってしまふ。bk1に四冊。
○トンマーゾ・ランドルフィ『月ノ石』[amazon.co.jp, bk1](中山エツコ訳/1500円/河出書房新社)
○『ダレン・シャン10 精霊の湖』[amazon.co.jp, bk1](橋本恵訳/1575円/小学館)
○ロード・ダンセイニ『ペガーナの神々』[amazon.co.jp, bk1](荒俣宏訳/630円/ハヤカワ文庫FT)
○ロード・ダンセイニ『魔法の国の旅人』[amazon.co.jp, bk1](荒俣宏訳/756円/ハヤカワ文庫FT)
ダンセイニは、部屋の書棚を見てゐたときに、この二冊が部屋にないことが許せなくなってきて思はず註文。もちろん、両方とも新刊書として店頭に並んで数日以内に買ってゐるから、持ってゐることは持ってゐる。しかし、この部屋からは随分遠い部屋に置いてあるので、この際買っておくことにした。『魔法の国の旅人』は新版を買ってゐなかったから、買って当然であらう。ダレン・シャンは娘に頼まれて。中学生にもなってこれでは困るのだが。ダンセイニを読み給へと云っても無理だらうか。さういへば、ハヤカワ文庫の『ペガーナの神々』が出たとき、私は中学生だった。
Tales of Three Hemispheresについて、Richard Beatonといふ書店から謝罪のメールが届いた。
"Lord Dunsany's Tales of Three Hemispheres sold a couple of days ago, and I had not yet updated the information on ABEbooks. I'm very sorry for the disappointment. I have thoroughly re-checked my stock to ensure that it is now completely up-to-date."
数日前に売れてしまひましたなんて、本当なんだか嘘なんかだ知らないが、却ってがっかりするぢゃないか。
ダンセイニの後書きが全然進まずさらに苛々はつのり、内蔵ハードディスクを註文してしまった。キーボードに指を乗せたまま、モニターを睨みつけてゐる時間が長くなると、ハードディスクの音が耳障りに感じられてくるのだ。どうして、ハードディスクはこんなに煩いんだらう、黙ってくれないかと苛々してくる。私が原稿を書くのに使ってゐるPowerMac G4には内蔵ハードディスクが四つ(ATA×3台、SCSI×1台)入ってをり、30GB、20GB、20GB、9GBといふ容量である。それに外付けハードディスクを付けてをり、それが僅か8GBである。調子が悪い外付け60GBといふのもあるが、調子が悪いのであまり使ってゐない。そこで、PC-Successといふところに日立(IBM)のHDS722580VLAT20(UltraATA/100、容量:80GB、回転数:7200rpm、2MBキャッシュ)といふもの。送料と消費税を含めて二台で14725円。少しは静かになるだらうか。
ジュンク堂書店のwebページにも『世界の涯の物語』[amazon.co.jp, bk1]が出てくるやうになって、在庫6冊と表示されてゐる。これは何冊入荷したのだらう。普通の文庫本は20冊くらゐ入ってゐるやうに見えるのだが、ダンセイニは売れないから、6冊しか仕入れてゐなかったりしたら寂しいな。ちなみに、『魔法使いとリリス』[amazon.co.jp, bk1]の在庫は12冊だ。
何となく在庫の数を見てゐたら、磯田和一『東京遊歩東京乱歩』は在庫101冊! どうしてそんなにあるんですか。
ああ、ジュンク堂書店の在庫なんか見てゐる場合ではない。あとがきを書かねば。
後書きもうまく書けないので、さっさと寝てしまはうと思ひ、今日最後のメールチェックをしたら、Abebooks.comから、「すまない、あれは入手不可だった」といふメールが届く(本当はもっと丁寧である)。直ちに、Tales of Three Hemispheresを再検索。今度はalibris経由でアメリカ版を註文。イギリス版が1920年刊行なのに対しアメリカ版は1919年だ。とりあへずはアメリカ版だけあれば問題なからう。本の価格が$29.95で、送料が$11.95。合計で$41.90だ。さきほどより$10.00近く安いではないか。ひとまず今日は早めに寝ることにしよう。何だか胃も痛いことだし。
書き忘れてゐたが、昨日、ジョン・バクスター『ある愛書狂の告白』[amazon.co.jp, bk1](笙玲子訳/2940円/晶文社)がbk1から届いてゐた。
朝から、『夢見る人の物語』(河出文庫/八月刊行予定)の訳者後書きを書かうと思って、ゲラを読んだり、関係図書を机の上に積み上げてみたりするものの、どういふふうに書き始めようか心が決まらない。気分転換にダンセイニの本でも買ってみることにする。Bookfinder.comでTales of Three Hemispheresを検索して、1920年にロンドンのT. Fisher Unwinから出た英国版初版をAbebooks.comを通してRichard Beatonといふイギリスの書店に註文。本が$36.62で、送料が$14.67である。合計で$51.29。この本はアメリカ版の方が先に出たのだらうか。どうやら、アメリカで印刷した中身を使ってUnwinから出しただけのやうな記述がある。アメリカ版も念のため後で註文してみよう。
『世界の涯の物語』[amazon.co.jp, bk1]はAmazon.co.jpでもやうやく「24時間以内に発送」になる。売れてくれると、3冊目以降も……といふ話はもういいか。思ひ返してみれば、この本を出したいと思ったのは……といふ話は明日以降に。
連休初日なので、朝からダンセイニ『夢見る人の物語』(河出文庫/八月刊行予定)のゲラに取り組む。一通り終はったので、あとがきの資料でもないかと思って丸善と紀伊國屋に歩いて出かけてみる。数日前まで涼しかったのが、一昨日辺りからまた暖かくなり三十分以上歩いてゐると汗ばむほど。書店の棚の間をふらふらしてゐると、ふと目に留まったのが『天国の本屋』[amazon.co.jp, bk1](500円/新潮文庫)だった。絵が入ってゐて、文字が少ないのだが、天国の本屋の話なら買はない訳にはいかぬだらう。天国の本屋っていふと、ダンセイニが沢山置いてある本屋かななどと思ひながら、また三十分ほど歩いて帰宅。
早速、買ってきた本を読んでみる。本文の一行目こそ気に入らない文だと感じたものの、ついつい最後まで読んでしまった。一冊の本にするには短い話だが、本屋の話には滅法弱い私は不覚にも泣きさうになってしまった。何しろ天国の本屋の話だから。
今日は、A Dreamers Talesの序文を訳す予定なので、気を取り直して机に向かったところ、宅配便の人から電話があり、今から本棚を届けると云ふ。本棚が届いてしまっては、何も手に付かないのは当然である。早速、組立てて予定してゐたドアの前に。このドアは、裏に机が置いてあるので締め切ってゐる扉である。その位置が壁に凹みを作ってゐることに気づいて、そこに本棚を嵌め込まうと考へた訳だ。邪魔なノブを取り外して嵌め込んでみると見事に収まった。
本棚も落ち着いたので、序文の翻訳に取りかかり、終はったところで河出書房に送信。たった二行なのに本棚に中断されたので半日かかってしまった。
『世界の涯の物語』[amazon.co.jp, bk1]はbk1で「24時間以内に発送」になる。それはいいのだが、やはり『世界の涯(はて)の物語』として検索しないと出てこないのが気掛かりである。Amazon.co.jpでは、順位が付き始める。