11月へ

10月31日(金)

 目覚めると六時半。大寝坊である。眠い。とにかく眠い。

 bk1に本を註文。

 ピアズ・アンソニイ『ゴブリン娘と魔法の杖』[amazon.co.jp, bk1](山田順子訳/940円/ハヤカワ文庫FT)
 ロバート・ジョーダン『竜騎争乱2 金の瞳の密使』[amazon.co.jp, bk1](斉藤伯好訳/640円/ハヤカワ文庫FT)
 恩田陸『クレオパトラの夢』[amazon.co.jp, bk1](1400円/双葉社)
 山田祥寛『今日からつかえるPHP4サンプル集 改訂版』[amazon.co.jp, bk1](2800円/秀和システム)
 『スタイルシートステップアップアレンジブック』[amazon.co.jp, bk1](2600円/毎日コミュニケーションズ)

 以上五冊。変な本が二冊入ってゐるが、気になさらぬやう。ところで、この頃は宅配便の荷物は職場の方へ配達してもらってゐる。宅配便業者を装ふ悪い奴らの手口が新聞に頻繁に報道されるので、わが家では妻と娘は宅配便に出ないことにしたのである。ただ、本くらゐならよいが、大型機器は自宅に配達しなかったら意味がないのだ。


10月30日(木)

 『ロイヤル英文法 VER3.2』をEPWING形式に変換する方法(正確にはシステムソフト電子辞典をEPWINGに変換する方法)を知ったので早速試してみる。Linuxで 『ロイヤル英文法 VER3.2』が使へるのに感激する。ただ、NDTPDForestで使ふと外字が表示できないのが残念。EBViewではちゃんと表示されるのだが。

 小川隆さんからグレン・イェフェス編『「マトリックス」完全分析』[amazon.co.jp, bk1](小川隆ほか訳/扶桑社/1700円)をいただく。ありがたうございました。でも、私は『マトリックス』を全然観たことがないのです。ごめんなさい。

 bk1に本を註文。

 マイケル・スレイド『暗黒大陸の悪霊 』[amazon.co.jp, bk1](夏来健次訳/1238円/文春文庫)
 浅暮三文『ダブ(エ)ストン街道』[amazon.co.jp, bk1](講談社文庫/648円)
 『Web+DB press Vol. 17』[amazon.co.jp, bk1](1480円/技術評論社)
 『ダレン・シャン9 夜明けの覇者』[amazon.co.jp, bk1](橋本恵訳/1500円)
 恩田陸『蛇行する川のほとり 3』[amazon.co.jp, bk1](476円/中央公論新社)

 以上五冊である。変な本が一冊まざってゐるが、気になさらぬやうお願ひ申し上げる。恩田陸は前にamazon.co.jpに註文して入手不可の聯絡があったもの。


10月29日(水)

 Readiris PRO 9といふOCRソフトがMacOSX対応でアップグレード価格89ドルで買へるよといふメールが来たので早速購入。初めて買ふのに何故かアップグレード版が使へるやうなのだ。
 認識効率などはこれまで私が使ったOCRソフトの中では最高成績かも知れない。レイアウトの再現性も良好である。イタリックもきちんと認識できるし。出力形式はpdfが文字の大きさと単語間の距離が不自然になったりするのに対して、HTML形式だとかなり再現性がよい。両端揃へはできなくなるのだが。

 OCRソフトは先日e.Typist v.8.0を註文したばかりで、こんなものばかり買ってゐていいのかといふ気持ちもあるが、やはり文字を取り込むといふのは私にとっては大事なことで、魅力的なことなのだ。初めてMacintoshが欲しいと思ったのも、OCRなるものが一般人が扱へるらしいと知ったからだった。辞書を取り込んで、データベース化したいと密かに考へてゐる今日この頃である。


10月28日(火)

 この頃、通勤するときに読んでゐるのがLiz Williams Nine Layers of Skyである。21世紀のロシアが舞台で、元ソ連宇宙プロジェクトに参加してゐた科学者(女)と800歳のロシアの英雄イリヤ・ムウロメツ(すっかり落ちぶれてアル中・薬中である。もちろん、男)が主たる登場人物。まだ、四分の一を少し越えた辺りなのでよくわからないが、民話の英雄と近未来のカザフスタンの雰囲気の混じり具合がなかなかよい。普段、私がよく読むやうな傾向の作品ではないのだが。

 AppleStoreの2500円ギフト券があったので、何となく名刺美術館なるものを註文してみる。実は私は名刺を持ってゐないのだ。名刺を求められることはよくあるのだが、いつも持ってゐないことを謝ってゐる。何となく名刺は嫌ひだといふことと、作るのが面倒くさいといふことがあるが、思ひきって沢山作った途端に職場が変はったりしたら勿体ないではないか。といふ訳で、これで少しづつ作っておけば、いつ仕事が変はっても大丈夫(かも知れない)。


10月27日(月)

 SFマガジン12月号が届く。ハヤカワ文庫FT創刊25周年記念特集といふことで、「プラチナ・ファンタジイ」刊行開始に合はせて私が訳したシャロン・シンのインタビューも載ってゐる。読み返すと、翻訳が下手だ。かういふ形になると下手さ加減がまた目立つのはなぜだ。実はインタビューはかなり苦手だ。でも、次はもっと上手くならうといふ気持ちで続けるしかない。

 ThinkFree Office 2.2が届いたので、早速インストール。職場で使ってゐるPowerBook G4ではちゃんと動いたのに、自宅のPowerMac G4では「予期せず終了」してしまって動かない。まあ、Microsoft Wordのファイルで提出せよとか、書式はExcel形式で送ったからそれに書き込んで返信せよとか、Microsoft Officeをインストールしてゐない私に無茶な要求をするのは主に職場でのことだから、自宅の方は使ふ予定もないのだが。

 e.Typist v.8.0がやうやくMac OS Xに対応した。といふことでアップグレード版(9800円)を早速申し込む。PDFファイルの取り込み認識機能に期待したい。日英混合文書の認識率が高まってゐるとよいのだが。


10月26日(日)

 土日はMacOSX 10.3が届いたのでインストールと、それに伴ふ作業環境の再構築でつぶれてしまふ。何しろ数週間前に自分を管理者でなくしてしまったので、インストーラやアップデータがほとんど使用できなくなり、CD-ROMのマウントすらできなくなってゐたので、この作業は止むを得ないことだったのだ。手間はかかるがすっきりして気持ち良く動くやうになるのは嬉しい。
 10.3にあがって見た目の雰囲気もかなり変はった。Finderははっきり云ってPathFinderそっくりになった。FavoritesといふフォルダがLibraryの中にあってちゃんと機能してゐるのに、Finderやメニューバーに見当たらなくなってゐる。私の眼がをかしいのか。起動時に自動的に立ち上げるアプリケーションを登録する場所がわかりにくくなってゐるなど、戸惑ふことも多々ある。Exposeの動きは面白く、便利かもしれない。
 起動時間が早くなったのも嬉しい。今までは起動させてから、歯を磨いたりトイレに行ったり、昼寝をしたり(嘘)してゐたのだが、その暇はなくなった(といふやうなことは前にも書いたやうな気がする)。
 問題は、Jammingが相変はらず沢山辞書を登録すると辞書を探しにいったとたんにエラーが出て終了してしまふこと、しかも登録できる辞書の数が次第に少なくなって来てゐることである。今は、14の辞書しか登録できない。なぜなのだらう。

 職場のRed Hat Linuxの方は、どうも本に書いてあるのとファイルの場所などが悉く異なるので、思ひ切って、ApachePHPPostgreSQLをインストールし直してみる。一応、ちゃんと動いてゐるやうではある。


10月24日(金)

 早川書房から「ハヤカワ文庫FT創刊25周年」といふ小冊子をもらふ。記念復刊も嬉しいが、やはり注目すべきは「プラチナ・ファンタジイ」であらう。ハヤカワ文庫FT内部叢書とでもいはうか。その一冊目が私が訳したシャロン・シン『魔法使いとリリス』なのだ。二冊目以降は来年一月から毎月一冊刊行予定で、ブルース・スターリング『塵クジラの海』(小川隆訳)、クリストファー・プリースト『プレスティージ』(古沢嘉通訳)、ケリー・リンク『スペシャリストの帽子』(金子ゆき子訳)、ジェイムズ・P・ブレイロック『魔法の眼鏡』(中村融訳)といった順である。注目されながらも、短篇しか書かないので日本では紹介されまいとすら思ってゐたケリー・リンクの短篇集が入ってゐるのには驚くが(私は知ってゐたから、今驚いた訳ではないが)、可愛らしいブレイロックが収録されてゐるのも嬉しい(これは私が推したものだから、尚更嬉しい)。売れるといいのだが。

 Amazon.comで、書籍の全文検索ができるやうになったといふ。驚くべきことだ。試してみると本当に本の内容が表示され、検索して当たった箇所の前後2ページくらゐが読めるやうになってゐる。買ふ本が増えてしまふのではないかと不安である。

 Nisus Writer Expressの1.0.3が出た。Microsoft Wordのファイルが読めるはづなのに全然読めないのが、ちゃんと読めるやうになってゐるやうだ。少なくともこの数日間読めずに困ってゐたファイルに関しては。もう数日早くこれが出てゐれば。私はどうしてもファイルの読み込みと、書き換へがうまくできないので、仕方なくMacOSX版ThinkFree Office 2.2を数日前に註文してしまった。Amazon.co.jpには、StarSuite 7を註文してしまってゐるのだった。OpenOffice.org 1.1がどうも調子が悪いので。しかし、こんなものばかり買ってゐていいのか。


10月22日(水)

 東京創元社から、ロバート・R・マキャモン『ミステリー・ウォーク(上[amazon.co.jp, bk1]・下[amazon.co.jp, bk1])』(山田和子訳/各860円/創元推理文庫)とフランチェスカ・リア・ブロック『薔薇と野獣』[amazon.co.jp, bk1](金原瑞人・小川美紀訳/1400円/東京創元社)をいただく。ありがたうございました。読まねば。

 『EPWING版クラウン仏和辞典』(三省堂)を4000円で入手。あまり使ふことはないだらうと思ふのだが、それでも辞書が増えるとなぜか嬉しい。

 今日はphpを使ってwebページに日付や時間を表示する技を覚えた。もう一つ.htaccessファイルを使ってフォルダ(ディレクトリ)にパスワードを設定する方法も覚えた。


10月20日(月)

 ダンセイニのThe Pleasures of a Futuroscope (Hippocampus Press)を知ってゐるかと訊ねられ、知らなかったので慌ててAmazon.co.jpに註文する。よく知らない本はとりあへず註文するのだ。ダンセイニの遺作だとか。表紙と粗筋をだけをみると、これがダンセイニかと思ふやうなものだが、読んでみなければわからない。


10月19日(日)

 複数の辞書が収録されてゐる一枚のEPWINGの電子辞書から、必要な辞書だけを利用する(表示させる)方法を今ごろ知る(ここ)。

 仕事が全然捗ってゐないので、日曜日だが出勤。しかし、予定の仕事は終はらず諦めて帰宅。

 帰宅途中で書店に寄り、『PHP×PostgreSQLで作る最強Webシステム』[amazon.co.jp, bk1](技術評論社/2880円)を購入。何でこんな本を買ったのだらう(仕事である、一応)。

 帰宅するとマーク・パットン『モテる男の生き方とモテないヤツのやり方』[amazon.co.jp, bk1](小川隆訳/集英社文庫/619円)が届いてゐる。一体何故? と思ったら訳者が小川隆さんだった。しかし、どうしてこんな本を。ぱらぱらとページを捲ってみると、モテる男になるにはなかなか大変なやうである。私にはそんなことをしてゐる余裕はない。なぜなら……。

 東京創元社から怪奇小説アンソロジーのゲラが届いたからだ。今週末には別の本のゲラも届くことになってゐて、今月末がダンセイニ短篇集の原書前半二冊分の締切りである。間に合ふのか?

 Amazon.co.jpからメールが届き、恩田陸『蛇行する川のほとり 3』[amazon.co.jp, bk1](476円/中央公論新社)がどこからも入手できないことが判明した由。しかし、先程寄った書店には平積みになってゐたのだが。さっき買っておけばよかった。


10月18日(土)

 出張から戻る。疲れがたまってゐる。帰ってみると、富士通「スーパー統合辞書98」が届いてゐた。550円で入手したもの。中身は殆ど持ってゐるものだが、EPWING版の「広辞苑」「漢字源」が欲しかったのだ。ちょっと嬉しい。

 MacOXのソフトウェアアップデート機能を使はうとしたら、ユーザー設定が変なことになってゐて、アップデートできないことに気がついた。悔しいが、あと一週間で新しいOSXをインストールできるのだから、それまでの我慢だ。疲れてゐるのであっさり諦めて寝る。


10月14日(火)

 言語11月号が届く。今月の特集は「「もつ」と「ある」の言語学」。中学生の頃、ロシア語の「私は本を持ってゐます」といふ云ひ方に驚いてから、このことは常に考へ続けてゐたので(大嘘)、興味深い。特集とは関係ないが、「今の子供たちは『ドリトル先生』が読めない」といふ話を読んで驚いたりする。

 明日から四日ほど出張。この日記の更新もお休みです。


10月13日(月)

 ときおり小雨の降る曇天、翻訳日和である。一日、ダンセイニに専念するはづが、余計なことをしてしまふ。AcrobatのOCR機能の設定にドイツ語とかノルウェー語などがあるので、うまくいくのだらうかと思って、まづはヨナス・リーの本から一ページ取り込んでみる。全く駄目だ。英語にない文字(例へば、Åとか)が認識できない。では、ドイツ語はどうだらう。先日届いたダンセイニから一ページ(ダンセイニだから翻訳と関係ない訳でもない)。これも全く駄目。ウムラウトなどが認識できない。一体、どういふ設定なのだ。何かドイツ語認識に必要なものをインストールしていないのだらうか。せっかく、ドイツ語システムにしてゐるのに。試しに日本語縦書きに挑戦してみると、縦書きは認識できないことがわかった。実際に使ひものになるのは、英語だけだといふことか。日本語の場合は読んde!!ココでもいいのだが、これが日本語英語混じりの文章だとどうしようもなくなる。一応、さういふ設定にしてあるのに。つまり、小説のやうに日本語の文字だけで構成されてゐる文章ならばほぼ対応できるといふことだが、私が検索したいのは辞書だから、日本語英語混じりの文を正確に認識して欲しいのだ。何かよいOCRソフトはないだらうか。

 次のダンセイニの短篇を取込んでpdfにしてみたりすると、なかなか快調で、100%近い認識率である。Locusから一ページ取込んで試してみると、まあまあ使ひものになりさうな認識率である。

 昨日の続きで、辞書サーバの設定をあれこれ触ってゐたら、とんでもないことになってしまった。ふと気づくと、rootでログインできない。これはさうできるやうに設定しておかねば不便だと思って、NetInfoを開いたが、ドイツ語でよくわからない。このあたりかなとでたらめに押してみたら、何だか設定が乱れたしまった。もう私は各種サーバの設定に入れなくなってしまったのだ。自分で自分を締め出してしまった訳だ。うっかりホテルで部屋から一歩踏み出した瞬間に思ひがけない事件が起こってオートロックのドアが閉まってしまひ、みっともない姿で締め出された状況によく似てゐる(さうでもないか)。システムをインストールしなほせばよいのだが、二週間後にMacOSX 10.3が届いてインストールするのだから、それまで今の状態で我慢しよう。翻訳はできるのだから、関係ないことをして時間を潰さず仕事は捗るかも知れない。

 かういふことがまた起こるとみっともないので、システムの表示言語を英語に変更する。


10月12日(日)

 今日は妻も娘もゐない日曜日、翻訳日和である(などと云ってゐると本当にゐなくなってしまふかも知れないので気をつけねば)。一日翻訳に励まうと思ったが、まづは郵便局に書留郵便を受け取りに行って、ついでに書店に寄ることに。そこで、Linux Magazine11月号を購入。MitakeSearchのことが出てゐたからである。家に帰ってから読んでみたら、また、説明書にはWebブラウザから設定するやり方が書いてあるが、ここではコマンドを入力して設定する方法を紹介しようと書いてあった。簡単な設定画面があるのに、どうしてそれを使はないのだらうか。私には理解できない。
 昨日、自宅のサーバはMacOSXにしようと思ったのだが、MitakeSearchが動かないと少々寂しいのだが、動かせるのだらうか。そのままではインストールできない筈だ。むりやりインストールしたら違法なのだらうか。何でも電子ファイルにして文字情報を溜め込まうとしてゐるのだから、検索ができなくては困るのだ。

 MacOSXで辞書サーバは問題なく動かせるだらうかと、ちょっと試してみたくなり、EBライブラリNDTPDForestの三つをインストールしてみる。Internal Server Errorが出てしまふ。cgiが動くやうに設定ができてゐないのかと思ったが、同じ雑誌に紹介されてゐたMyCalendarはちゃんと動くから、どうもNDTPDForestがうまく連動しないやうな気がする。ebHTTPD-1.0.6を試してみようかとダウンロードしてみたが、そんなことをしてゐる場合ではないことに気がついた。

 ダンセイニの翻訳をする日だったのに。


10月11日(土)

 普通の本をまるまる一冊pdfのファイルにしてしまったらどうかといふのを試すために、『大学大競争「トップ30」から「COE」へ 』[amazon.co.jp, bk1](720円/中公新書ラクレ)をばらばらにしてScanSnap fi-4110EOX3で処理してみる。時間はさほどかからない。できあがったファイルは12MB。仕上がりは少々読みにくいのは否めない。比較的字の大きい英語ならちゃんとした文字の文書にできるのだが。その辺りは機械の問題ではなくOCR機能の問題だから、Acrobat以外のOCRソフトを使ふといふ方法も検討してみようか。

 pdfファイルが増えてきたら、それを全部自分のコンピュータに抱へておくこともなからうと思ひ、職場の方はLinuxサーバが順調に動くやうになってきてゐるが、自宅の方でもなんとかしようと考へ、しかし、これ以上一円も金は使へまいといふことで、PowerMac 7500 (G3)にVineLinuxをインストールしてみた。どうもモニタ周辺がうまくいかず、次第に収拾がつかなくなり諦める。時間を無駄にしてしまった。MacOSXを入れるといふ方向で再検討してみよう。

 Amazon.co.jpから、In the Land of the Lawn Weenies and Other Misadventuresを読んでみたら、短篇集だった。変な長篇を読みたいと思っていたのだが。


10月10日(金)

 10月10日ではなく第二月曜日が休みになるのだと、今日初めて知った。

 トマス・ウォートン『サラマンダー』[amazon.co.jp, bk1]読了。素晴らしい作品である。かういふ話を読むと、奇妙な家に住んで本をひたすら集めたくなってしまふのは私だけだらうか。

 Amazon.co.jpから、In the Land of the Lawn Weenies and Other Misadventuresが届く。註文したのは五月二五日である。変な話のやうなので、ぜひ読んでみたいものだ。

 Locus10月号が届く。ジョナサン・キャロルのインタビューが載ってゐる。この頃、ジョナサン・キャロルの翻訳が出ないやうな気がするが、あまり売れなくなってきたのだらうか。そろそろまた出してもいいのではないか。


10月9日(木)

 前にも書いたと思ふのだが、EBViewのファイル検索には感動する。しかし、pdfも検索可能といふことなのに、私の使用環境ではpdfが検索できない。ちゃんとpdftotextは入ってゐる筈なのに。namazuもできる筈のpdf検索ができない。何か私のところに問題があるのだらうか。さういへばCannaの調子も悪い。

 SFマガジン12月号掲載予定のシャロン・シン・インタビューのゲラに目を通して返信。

 Amazon.co.jpからメールが届き、The Coachman Ratが結局入手不可といふことだった。さうではないかと思ってはゐたが。この本、手元に複数置く必要もなくなったのかも知れない。


10月8日(水)

 FMV-6550CL4eが届く。早速、ScanSnap fi-4110EOX3を使ってみる。Windowsなど滅多に使はないので、アプリケーションのインストールに結構どきどきしてしまふ。Acrobat 6.0のインストールにInternet Explolerを最新版にする必要がどうしてあるのか全く理解できず、不信感を抱きながらもインストール作業は終はり、ネットワーク設定に少々戸惑ひながらも、Linuxの共有フォルダへも這入れるやうに設定できて、ScanSnap fi-4110EOX3をいよいよ動かす。全く感動する速さである。ただ、あっといふ間にpdfになるのはよいのだが、Paper Captureといふところで時間がかかる。15000円のコンピュータだから仕方ないのか。
 ここの設定で、今回装置についてきたのは日本語版Acrobatだったので、認識言語が初期状態では日本語だ。実は私は今まで日本語などといふ設定があるとは知らなかったのだった。英語にしなければと思って、設定画面を開いたら、画像の裏に文字を置くのではない普通のOCRソフトと同じようにテキスト(+画像)のpdfも作ってくれるのだといふことに初めて気がついた。家に帰って先日取り込んだダンセイニの本をテキスト化してみるとほぼ100パーセントの認識率で変換してくれた。pdfのファイル容量も十分の一くらゐにまで減った。一方、日本語の認識は駄目で、使ひものにならないやうな気がする。英語も字が小さくなると厳しい。
 職場で、800ページくらゐの本をばらして取り込んでみたら、他の仕事をしながらだが、2時間くらゐで取り込み作業が終はってしまった。素晴らしい。文字認識の方は100ページくらゐまで。

 ダンセイニの翻訳をしようとしたら、Jammingが異常終了してしまって、使へない状態になり、激しく狼狽へる。困った。とりあへず、コトノコを使ふ。なかなかよい電子辞書ビューアなのだが、単語を選んだ後、コピー&ペーストしなければならないのは不便である。メニューバーの"Services"とかいふところから選べることもあるが、この項目が出てこないこともある。EGBRIDGEについてくる電子辞典ビューアも、"Services"が機能する場合はショートカットキーで検索ができたりして便利なのだが。

 書類を取り込んだり、辞書を探したりしてゐたら、電子辞書収集癖が顔を出してきた。しばらく、押さへ込んでゐたのに。

 MacOS X v10.3 (Panther)が10月25日(日本時間)発売が公表され、予約註文の受付が開始されたので、早速註文してしまった。


10月7日(火)

 昨日の続きで、NDTPDを利用した辞書サーバに辞書を追加してみる。なかなか好調である。Forestは複合検索なんかができないやうだが、私は殆どさういふ難しい検索はしないので、これで十分のやうな気がする。唯一の欠点はSafariで画像ファイルが表示できないので、外字を示せないといふことだ。まあ、Mozilla系を使へばよいのだが。残念だったのは、電子ブック版『クラウン独和辞典』がエラーが出てしまふこと。なぜだ。EBViewでも認識されないので、ファイルが壊れてゐるのだらうか。悔しいので、EPWING版を買ってしまはうかといふ気分になってくる。殆ど使はないくせに。ついでに、仏和も欲しくなる。もっと使はないくせに。

 ScanSnap fi-4110EOX3が届く。だが、これだけでは使へない。

 Fantasy Centreからカタログが届く。しかし、中身に目を通す暇も元気もない。


10月6日(月)

 職場で使ってゐるPowerBook G4には辞書をあまり入れてゐない。おそらく『ランダムハウス英語辞典』しかはいってゐないのではなからうか。やはり少々不便である。別に翻訳をしなくても、国語辞典を使ひたくなったりするから。しかし、PowerBookに辞書を無闇に入れる気にはならない。そこで、Linuxを利用して辞書を使ふことにした。EBライブラリNDTPDForestの組み合はせで試してみたら、問題なく動くやうになった(多少の試行錯誤はあったが)。今日は試しに二つ三つ動かしてみただけ。明日、いろいろ入れてみよう。休日に翻訳だってできるかも知れない。

 帰宅途中で『ラピスラズリ』[amazon.co.jp, bk1]を読み終へる。し、しまった。通勤途中の細切れの時間に読んでゐたら、話がよくわからなくなってしまった。大事な、山尾悠子作品を通勤途中で読んだりして。何と云ふことをしてしまったのか。それにしても、冒頭の絵を見てゐた人はどこに行ってしまったのだらうか。


10月5日(日)

 一日ダンセイニの翻訳。右手の甲が痛くなってきた。

 bk1から山尾悠子『ラピスラズリ』[amazon.co.jp, bk1]が届く。もう持ってゐるけど。二冊くらゐあってもいいと思ふので、書棚に収める。

 さういふものは使ふつもりはないと云ひながら、やはり気になってしまって、Books v1.2をダウンロードしてみる。蔵書管理ソフトで、アメリカ製だが、日本語も入力できる。Amazon.co.jpから情報を取りこめるといふのも興味深い(アメリカやイギリスやドイツにも切り替へられる。もちろん初期設定ではアメリカ)。しかし、取りこめる情報はあまり多くはないやうだ。表紙絵が取りこめることが多いところはなかなかよい。でも、細かいところはよくわからない。なぜなら、また私のMacOSXはドイツ語表記になってゐるからだ。


10月4日(土)

 ScanSnap fi-4110EOX3の支払ひ手続きをする。少々厳しい。

 出勤して午前中だけ仕事をして、午後からはダンセイニの翻訳。全然捗らない。難しい。ダンセイニは難しすぎる。疲れると、取り込み速度の遅いMFC-6800Jで書類を処理してpdfにしてみたり。


10月3日(金)

 山尾悠子『ラピスラズリ』[amazon.co.jp, bk1]を読みながら出勤。

 たうとう註文してしまった。ScanSnap fi-4110EOX3である。まだ支払ひは済ませてゐないが、送料・税金込みで44900円。しかし、私はこれを買っただけでは、目的の作業は行なへない。そこで、中古のコンピュータも註文。FMV-6550CL4eを15000円(送料・税別)で。リカバリCD付き。これでScanSnap fi-4110EOX3が動かせるといふ確信はないのだが。何しろWindowsを動かすコンピュータを購入するのは初めてなので、さっぱり訳が判らないのだ。
 前にも書いたとほり、MFC-6800Jでさまざまな文書をPDF化してきたが、処理速度が遅いし、取り込んだ画像を処理してゐる間、私が他の仕事ができなくなってしまふのが困る。私がWindows上で仕事をすることはないと思ふので、文書読み込み専用機として使へる筈だ。しかし、これでPowerMac G5を買ふのは少し先になりさうだ。


10月2日(木)

 職場のRedHat Linuxはインストールしなほして何だかすっきりしたやうな気がするし、キーボードも新しいものを買ったことだし、前とは何かが変はったやうな気分なので、前どうしてもうまくいかなかったことを試してみる。まづは、ホームページにカウンタをつけるといふこと。こんな簡単なことが、エラーが出てしまってゐたのだ。これがあっさりうまく動いて(当り前なのだが)、今度はCGIのみで動くグループウェアTrueOfficeを試すと、これも問題ない。前は何がどうなってゐたのだらうか。これをどう使ふかはこれから考へる。

 次に、すぐに異常終了してしまふPowerBook G4のFinderを何とかすることにした。家のPowerMac G4のシステムからFinder.appをコピーして職場へ転送。PowerBook G4のFinder.appを入れ替へ、念のため初期設定ファイルを捨てる。すると、何の問題もなくFinderは動き出した。$34.00でPath Finder 3.0を買ったのはちょっと無駄だったかも知れない。

 帰宅すると国書刊行会から本が届いてゐた。何だらうと思って開けてみると、山尾悠子『ラピスラズリ』[amazon.co.jp, bk1](国書刊行会/2800円)が入ってゐる。昨日、註文した本のやうな気がするが、註文したのはbk1だ。あ、「著者謹呈」っていふ紙が入ってゐるではないか! 嬉しくなって、早速お礼のメールを出さうと思ったが、前にいただいたメールが見つからない。なぜだ? 七年前のメールまで残ってゐるといふのに、どうしてこんなに大事なメールがないのだ。どこかに必ずある筈だ。絶対に探しださねば。そしてお礼を云はねば。


10月1日(水)

 職場でネットワーク関係の設定をいろいろ試し、ほとんどの作業は挫折する。それにしても、Linuxの解説書はどうして悉く「GUIで簡単に設定できるのだが、ここでは設定ファイルをエディタで開いて書き換へる方法を説明する」といって難しい方法を教へてくれるのだらう。簡単な方法も教へてほしいのだが。簡単な方法ならこんな本を読まなくてもいいだらうといふやうな感じで書いてあるのだけれども、私は簡単な方で十分である。MacOSの本になると、「ここはUNIXふうに設定ファイルをエディタで書き換へたり、コマンドを打ってファイルを操作したりするけど、少しだけだから我慢してくださいね」といふ感じになって態度が随分違ふ。どちらが使ひ易いかといふと断然MacOSだと思ふ。

 Happy Hacking Keyboard Lite2(英語配列・PS/2・白)が届く。予想よりもずっと小さい。キーを押した感じは期待してゐたのよりかたいかも。それでも、今までよりは遙かに使ひやすい。PowerMac G4で使ってゐるmacallyのicekeyといふのが気に入ってゐるのだが、この頃、Sのキーの打ち損じが増えて困ってゐる。何か接触が悪くなったのか、私の左手薬指に何か障碍が生じたのか。

 bk1に山尾悠子『ラピスラズリ』[amazon.co.jp, bk1](国書刊行会/2800円)を註文。なかなか註文できるやうにならないと毎日苛々してゐたのだった。Amazon.co.jpではまだ出てゐないやうである。


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