10月へ

9月29日(日)


 今日はSFマガジンのファンタジイ特集の解説を書き終へてしまはうと決意して書きはじめたのだが、つい古今亭志ん生の落語を聴いてしまって全然捗らない。途中で、ふと思ひだして、幻想怪奇短篇の翻訳の引用を確認しておかねばと、『イン・メモリアム』を開いて該当個所を調べたが見つからない。なぜだらう。よく見ると、番号が一つずれてゐるぢゃあないか。どういふことだか判らないが、見つかったからまあいいか。で、続きを書かうと思ったがふと気がついて机の上に積み上げられてゐる本を片づけはじめてしまった。机の上がすっきりするが原稿は捗らない。半分くらゐまで書いて寝る。


9月28日(土)


 SFマガジン11月号が届く。この号には私は何も書いてゐない。来月はファンタジイ特集。

 bk1から本が届く。
『ダレン・シャン6 バンパイアの運命』[amazon.co.jp, bk1]と、『クトゥルー12』[amazon.co.jp, bk1]である。ダレン・シャンは娘がもう読み終へたとか云ってゐる。

 東京創元社から、エドガー・ライス・バローズ『火星の古代帝国』(厚木淳訳/創元SF文庫/1800円)[amazon.co.jp, bk1]をいただく。合本シリーズ第四集である。帯を見ると『新装版 武部本一郎画集』を予約数300部以上で刊行計画中と書いてあった。つまり、予約が300集まらないと刊行中止になってしまふのである。予価22000円か。出せない額でもないが、結構厳しいものがある。迷ふところである。

 土曜日は朝からダンセイニの短篇集を読んで過ごす。あれこれ、枚数を計りながらメモをとったり。


9月25日(水)


 月曜日は朝から晩まで翻訳。トールキンである。ある程度の目処が立つ。

 HMVからCDが届く。五代目古今亭志ん生8 風呂敷2/藁人形1、9 紙入れ/猫の皿/藁人形2、10 穴泥/五銭の遊び、11 牡丹灯篭-刀屋/牡丹灯篭-お札はがし、12 鰍沢/真田小僧/半分垢、13 柳田角之進/元犬、14 芝浜/抜け雀/お血脈、15 付き馬/宿屋の富、16 妾馬/富久、17 子別れ/もう半分、18 らくだ/二階ぞめき、19 唐辛子屋政談/宮戸川、20 お直し/庚申侍である。買ひすぎか。

 ダンセイニの本を持ち歩いたりしてみるが、なかなか読めない。


9月22日(日)


 朝から翻訳をしてゐたら、宅配便でファックス機が届いた。玩具みたいだといふのが第一印象。とにかく配線して設置してみる。ナンバーディスプレイ対応なんでナンバーディスプレイ機を外して、機器が一つ減ってちょっと嬉しい。コードレス子機がついてゐるので、我が家もやっとコードレス電話時代に。前のファックス機はもう八年くらゐ使っただらうか。受信専用機としてなら使へるが、やはり送れないと困ることもあらう。

 翻訳に戻ると、今度は、HMVからCDが届く。
「古今亭志ん生名演集16 付き馬・鮑のし・安兵衛狐」、「古今亭志ん生名演集17 強情灸・たぬさい・稽古屋・道灌」、「古今亭志ん生名演集19 三年目・元犬・大山詣り」、「古今亭志ん生名演集21 岸柳島・しじみ売り・お切徳三郎−刀屋」、「古今亭志ん生名演集22 牡丹灯籠・鰍沢(上)(下)」、「古今亭志ん生名演集23 江島屋騒動(上)(下)・宿屋の富」、以上六枚。これを聴きはじめたら翻訳などできないので、我慢する。ハードディスクへmp3ファイルにして入れておく作業だけを翻訳と平行しながら行なう。つい、一つ二つ聴いてしまう。落語は古風な言葉遣ひの研究なので、これも仕事だ。ちょっとこの頃研究熱心すぎるかも。

 翻訳に戻ると、今度はAmazon.co.jpから本が届いた。『英語数量表現辞典』[amazon.co.jp, bk1]と、『しぐさの英語表現辞典』([amazon.co.jp, bk1]である。『数量辞典』の方は本業で役立つかも。これくらゐの辞書は手元においておかねば。いちいち図書館といふ訳にもいくまい。隣が図書館だったりすれば別だが。大きな図書館の隣に住むといふのもいいかも知れないと、今ふと思った。

 一日中翻訳に勤しんだら夜はちょっと気分が悪くなってしまひ、早めに就寝。


9月21日(土)


 床屋に行きたかったのだが、時間に追はれてゐる翻訳があるので、一日部屋に籠って翻訳。途中、宅配便でHMVから「古今亭志ん生名演集12 富久・お化け長屋・後生うなぎ」と「古今亭志ん生名演集15 子別れ(上・下)・天狗裁き」が届いたが、翻訳の妨げになるので我慢して聴かないことにする……つもりだったが一枚だけ聴いてしまった。「後生うなぎ」は面白い。ちょっと残酷な結末がいい。それ以外は朝から晩まで翻訳。これを書いて寝る。

 寝た後で気づいたのだが、今日はAmazon.co.jpからも本が届いたのだった。Lord Dunsany Time and the Gods Six Story Antholotyと、Sheri S. Tepper Beautyである。ダンセイニのこの本を買ふのは二回目。二冊目を買ふ理由はあるのだ。テッパーのこの本を買ふのも二回目。こちらは二冊目を買ふ理由はなくなってしまったのだった。残念。これはいい話なのだが。そっと書棚の片隅に置く。


9月20日(金)


 早川書房からロバート・アスプリン『魔法の地図はいわくつき』([amazon.co.jp, bk1](矢口悟訳/ハヤカワ文庫FT/660円)をいだたく。シリーズ番外編。数日前に届いてゐたのを書きわすれてゐました。

 風邪をひいてぼんやりしてゐたせゐか、一日分の翻訳が消えてゐることを作業中のファイルを開いて初めて気付き、暫し茫然とする。なぜ? 保存方法を間違へた上に、複数のファイルをわざわざ古いものを置き代へてしまったやうだ。もっと自分を信用せず、翻訳作業中の文章が総て残るやうにしなければ。一日分でよかった、とも云へる。

 Mac OS X 10.2.1をインストール。何が変ったのか解らない。さういへば数日前にMicroline 620CLとDeskjet 948cの両方のプリンタが使へるやうになってゐた。理由はさっぱり解らない。今までエラーがでて使へなかったものが、ある日、何事もなかったやうに使へるやうになるといふのはときをり経験することである。

 無理なんぢゃないかと思ひながら提案してみた翻訳の企画が思ひの他うまく進みさうで、驚き慌てる。これは全国の古典ファンタジイ愛読者が泣いて喜ぶ(何で中野善夫が?!と泣いて怒る人もゐるに違ひない)本なので、今はまだ秘密(まだ正式決定ではないのだ)。


9月18日(水)


 Fantasy Centreへの註文は新しいファックスが届くの待ってゐると遅くなってしまふので、職場から送信させてもらふ。

「かんたんむ」から『イン・メモリアム』(岩波文庫)が届く。昭和九年刊行の初版だった。

 風邪をひいてしまった。滅多に風邪をひかない私だが、うっかり油断したといふか何といふか。そんな暇はないのに。


9月17日(火)


 Fantasy Centreから手紙がきて、一体何だらうと思ったら、11日に註文したファックスが読めないのでもう一回送ってくれといふものだった。コピー機能を使って写り具合ひを調べてみると確かに見るに堪えないやうな状態である。電子メールが主体になってファックスは使用頻度が減ったとはいへ、ないと困ることも多い。といふことで早速ファックスを註文。PCあきんど楽市店に註文したのは、ブラザーコードレス子機付コピー機能付普通紙ファックスFAX-790CL。消費税など含めて凡そ25000円。こんなに買ひ物ばかりしてゐていいのだらうか。でも、昨日図書館で五万円分の買ひ物を節約したからいいのだ(全然理由になってゐない)。


9月16日(月)


 今日は家族で図書館。私は翻訳の調べものである。バイロンの詩の引用があったのだが、その正確な箇所を調べていくのを忘れたので、その場では訳文を確認できず、仕方がないので『バイロン全集2』『同3』を借りてくる。昭和11年の本の復刻版。1995年刊行のもの。これが五巻セットで五万円なので、やはり図書館にきてよかったと思ふ。テニスンの本が図書館になかったので、紫式部で検索して、神田の古書店「かんたんむ」に『イン・メモリアム』(岩波文庫)を註文。送料を含めて1140円。

 図書館で辞書を眺めてゐたら、欲しくなってしまったので、Amazon.co.jpに註文。
『英語数量表現辞典』(三省堂/4500円)[amazon.co.jp, bk1]
『しぐさの英語表現辞典』([amazon.co.jp, bk1]
以上二冊。図書館へ行って本を買ひたくなってしまっては困るのでなるべく行かないやうにしてゐるのだった。


9月15日(日)


 うっかり恩田陸『木曜組曲』[amazon.co.jp, bk1]を読んでしまった。この忙しいときに。でも、結構面白かった。少し反省して、ウェールズの古本屋の町、ヘイ・オン・ワイについての本の内容をまとめて、とある出版社に送信する。

 何となく仕事をしたやうな気になって、うっかり村上春樹『海辺のカフカ(上[amazon.co.jp, bk1]・下[amazon.co.jp, bk1])』を読んでしまった。この忙しいときに。しかし、この本は何だかわからなかった。生と死の物語なんだらうか。それでもわからない。わからないものはわからない。

 慌てて翻訳を数時間してから、娘と二人で「スパイキッズ2」を観に行く。物足りない映画だった。もっと徹底的にふざけて欲しかった。娘は楽しんでゐたやうだが。


9月14日(土)


 HMVにまたCDを註文。
五代目古今亭志ん生8 風呂敷2/藁人形1
五代目古今亭志ん生9 紙入れ/猫の皿/藁人形2
五代目古今亭志ん生10 穴泥/五銭の遊び
五代目古今亭志ん生11 牡丹灯篭-刀屋/牡丹灯篭-お札はがし
五代目古今亭志ん生12 鰍沢/真田小僧/半分垢
五代目古今亭志ん生13 柳田角之進/元犬
五代目古今亭志ん生14 芝浜/抜け雀/お血脈
五代目古今亭志ん生15 付き馬/宿屋の富
五代目古今亭志ん生16 妾馬/富久
五代目古今亭志ん生17 子別れ/もう半分
五代目古今亭志ん生18 らくだ/二階ぞめき
五代目古今亭志ん生19 唐辛子屋政談/宮戸川
五代目古今亭志ん生20 お直し/庚申侍
 もうどうなってもいいといふ気分である。

 Amazon.co.jpから、Rudyard Kipling Just So Stories for Little Children とRudyard Kipling Just So Storiesが届く。これは面白さうだが。

 『CD-ROM版ジーニアス英和大辞典』が届く。早速、イメージディスクを作ってハードディスクに収納。圧縮作業が十分くらゐで済んだのには驚いた。前は作業を始めて寝たものだ。

 VueScan 7.5.47をダウンロードして使ってみたところ、私のCanoScan636Uもちゃんと動くではないか。これはすごい。あと必要なのはOCRソフトである。それさへあれば、完全にOSXに移行できるかも。しかし、安いOCRソフトはないものか。OSXで動くのは、私が知ってゐる限りでは、OmniPage Proくらゐしかないのだが、こいつは500ドルもするのだ。どうしても欲しいので買ってしまふかも知れない。しかし、円相場を見ながらといふことで。

 かう買ひ物ばかりしてゐると、仕事をせねばといふ気持ちになってくるものである。ウェールズの古本屋の町ヘイ・オン・ワイに住まうとしたアメリカ人作家の話を内容紹介を書きはじめるが、今日はいろいろあって疲れて眠くなってしまったので、情けないがこれを書いたら就寝といふことにならう。


9月13日(金)


 シェリ・S・テッパーのMarianne三部作は新刊書でもう買へないので、古本で買ふことにしようと思って検索してみると、これが高い。ペーパーバックで最低25ドルである。三部揃へたら75ドルだ。これは買へない。諦めた。

 bk1に本を註文。
Alan McHughen『遺伝子組換え食品』[amazon.co.jp, bk1](丸善/2100円)
マイケル・ライス&ロジャー・ストローハン『生物改造時代がくる』[amazon.co.jp, bk1](共立出版/2800円)
『シェリー詩集』[amazon.co.jp, bk1](上田和夫訳/新潮文庫/438円)
以上三冊。上の二冊は仕事絡みで。

 AlibrisにW. M. Edgar Saliva and Oral Health, 2nd Ed. ($24.95)を註文する。これも仕事絡み。

 HMVからCDが届く。「五代目古今亭志ん生7 茶金2/風呂敷1/疝気の虫」と「古今亭志ん生名演集8 三軒長屋(上・下)/つるつる」である。「茶金」の最後のところ、「大きな水瓶の漏るのが」の「漏るのが」が聞き取りづらいが、その場で聴いてゐた人たちには聞こえてゐたのだらうか。とにかく、もっと欲しい。全部買ってしまはうか。

 bk1から本が届く。
篠田真由美『幻想建築術』[amazon.co.jp, bk1]、恩田陸『木曜組曲』[amazon.co.jp, bk1]、村上春樹『海辺のカフカ(上[amazon.co.jp, bk1]・下[amazon.co.jp, bk1])』、アンソニー・ホロヴィッツ『ストームブレーカー』[amazon.co.jp, bk1]、ロバート・ジョーダン『黒竜戦史6 新アミルリン位誕生』[amazon.co.jp, bk1]、テリー・グッドカインド『魔石の伝説4 エイビニシアの虐殺』[amazon.co.jp, bk1]、北野勇作『イカ星人』[amazon.co.jp, bk1]、『志ん生古典落語5 富久』[amazon.co.jp, bk1]の11冊である。しかし、たったの11冊なのにやけに大きい箱に入ってきた。まるで私が50冊本を買ったかのやうな箱である。

 e-trendからPowerMac G4のメモリ512MBが二枚届く。早速装着すると、合計1.5GBだ。何か変ったやうな気分はしない。別に何か速くなったやうでもない。でも嬉しい。


9月12日(木)


 少々自棄になって次々と買ひ物。

 まづは、HMVに以下のCDを註文する。
「古今亭志ん生名演集16 付き馬・鮑のし・安兵衛狐」
「古今亭志ん生名演集17 強情灸・たぬさい・稽古屋・道灌」
「古今亭志ん生名演集18 千両みかん・粟田口・あくび指南」
「古今亭志ん生名演集19 三年目・元犬・大山詣り」
「古今亭志ん生名演集20 寝床・羽衣の松・二階ぞめき・たがや」
「古今亭志ん生名演集21 岸柳島・しじみ売り・お切徳三郎−刀屋」
「古今亭志ん生名演集22 牡丹灯籠・鰍沢(上)(下)」
「古今亭志ん生名演集23 江島屋騒動(上)(下)・宿屋の富」
「古今亭志ん生名演集24 芝浜・厩火事・淀五郎」
「古今亭志ん生名演集25 居残り左平次・祇園祭り・へっつい幽霊」
以上十枚。

 Fantasy Centreに本を註文。
Andrew Caldecott Not Exactly Ghosts £28.00
Robert W. Chambers Out of the Dark Vol. 2: Diversion £24.50
M. P. Dare Unholy Relics £25.00
50 Years of Ghost Stories £15.00
The Evening Standard Second Gook of Strange Stories £20.00
Fifty Masterpieces of Mystery £8.00
最初の三冊はAsh-Tree Pressの新刊。後半三冊は古本なので、売れてしまった本が含まれてゐることを見越して多めに註文する訳だが、これで、全部入手できると嬉しいことは嬉しいが懐には厳しい。

 Amazon.comで本を見てゐたら、Everett Franklin Bleiler編の"Supernatural Fiction Writers: Fantasy and Horror"が近刊として載ってゐた。値段が確定してゐないところが怖いがうっかり註文ボタンを押してしまった。どうやら改訂版が出るらしいのだ。五万円くらゐだったらどうしよう。

 妻が、娘が無料入場券が当たったコンサートがあるけれど、この人を知ってゐるかと訊かれて、どうせ聞いたことのないやうな演奏家なのだらうと思ひながら、見るとミッシャ・マイスキーぢゃあないか。私が毎日のやうに聴いてゐるバッハの無伴奏チェロ組曲を演奏した人だ。知ってゐるどころぢゃないぞと云って演奏曲目を見たらバッハは入ってゐなかったので、私は行かないと答へる。それにしても、どうしてミッシャ・マイスキーが福岡県春日市に来るんだ。


9月11日(水)


 Fantasy Centreからカタログが届く。しかし、註文する暇がない。急がねば。前回のカタログからは、A. J. Alanの本を註文したのだが、既に売れてしまってゐて、「日本の人が買ひました」と返信に書いてあった。一体誰だ、A. J. Alanの本を註文する日本人といふのは。

 今日はCDを註文する日と勝手に決める。HMVに以下のCDを註文する。
J・S・バッハ「無伴奏チェロ組曲」Paolo Beschi(3419円)
「古今亭志ん生名演集9 妾馬・たいこ腹・首ったけ」
「古今亭志ん生名演集12 富久・お化け長屋・後生うなぎ」
「古今亭志ん生名演集13 柳田角之進・庚申侍・干物箱」
「古今亭志ん生名演集14 井戸の茶碗・小間物屋小四郎・幾代餅」
「古今亭志ん生名演集15 子別れ(上・下)・天狗裁き」
相変らず「無伴奏チェロ組曲」と古今亭志ん生である。

 今日もダンセイニを読む。


9月10日(火)


 ふと気付くとカウンターの数字が100000を越えてゐた。だからといって何かする訳ではありませんが。

 Fictionwiseで思はずThe Magazine of Fantasy and Science Fictionを定期購読。$29.97だった。10/11月号を早速ダウンロード。ジェフリイ・フォードとかタニス・リーとか。でも、まだ読んでゐない。

 内田昌之さんのホームページ経由で『CD-ROM版ジーニアス英和大辞典』のちょっと安い通信販売のことを知って早速註文。15120円だった。

 勢ひでAmazon.co.jpにも本を註文
Lord Dunsany Time and the Gods Six Story Antholoty(¥1296)
Sheri S. Tepper Beauty(¥786)などを註文。記憶力のよい方はお気づきかも知れないが、どちらも持ってゐる本。持ってゐる本をもう一冊買ふ時にはそれなりの理由があるのだ。信用しないかも知れないが、本当に理由はあるのだ。

 e-trendといふところで、PowerMac G4のメモリ512MBを二枚註文してしまふ。税金やら送料やら含めて16023円。

 買ひ物ばかりしてゐても困るので、ダンセイニ『妖精族のむすめ』を読む。やはりダンセイニは特別だ。忙しいけれどダンセイニはやめられない。おかげで翻訳が全く捗らなかった。

 iCalが発表されてゐるので、早速ダウンロード。これから使ふので使ひ勝手はまだわからない。


9月9日(月)


 ウィリスは一度読みはじめるとなかなかやめられないといふことはわかってゐるのに、『航路』を手に取ってしまった。そして予想を上回る面白さで、読み終へてしまった。ああ、翻訳が全然できなかった。この忙しいときに。確かにこれは面白い。でも、私の涙腺は緩みませんでした。強いて云へば59章の最後かな。訳者の大森氏が云ふ58章では特に緩まなかったが、やはり本書では58章で泣くべきだったか。でも、58章は私には遠すぎました(って何が?)。それに最後の一頁はよくわからなかった。


9月8日(日)


 金曜土曜は東京で、本業副業、打合せやらお祝ひやら。土曜の晩は西崎憲さんのファンタジーノベル大賞受賞を祝ふ会。

 埼玉の家からダンセイニ『妖精族のむすめ』(荒俣宏編訳/ちくま文庫)を持って福岡へ戻る。

 日曜日は疲れてしまって昼寝、そしてbk1に本の註文。
篠田真由美『幻想建築術』[amazon.co.jp, bk1](祥伝社/1900円)
恩田陸『木曜組曲』[amazon.co.jp, bk1](徳間文庫/495円)
村上春樹『海辺のカフカ(上[amazon.co.jp, bk1]・下[amazon.co.jp, bk1])』(新潮社/各1600円)
『ダレン・シャン6 バンパイアの運命』[amazon.co.jp, bk1](橋本恵訳/小学館/1500円)
アンソニー・ホロヴィッツ『ストームブレーカー』[amazon.co.jp, bk1](竜村風也訳/集英社/1600円)
H・P・ラヴクラフト『クトゥルー12』[amazon.co.jp, bk1](大瀧啓裕訳/青心社/629円)
ロバート・ジョーダン『黒竜戦史6 新アミルリン位誕生』[amazon.co.jp, bk1](斉藤伯好訳/ハヤカワ文庫FT/620円)
テリー・グッドカインド『魔石の伝説4 エイビニシアの虐殺』[amazon.co.jp, bk1](佐田千織訳/ハヤカワ文庫FT/660円)
北野勇作『イカ星人』[amazon.co.jp, bk1](徳間デュアル文庫/505円)
『志ん生古典落語5 富久』[amazon.co.jp, bk1](弘文出版/1500円)
以上11冊。村上春樹とダレン・シャンは予約註文。ざりがにもまだ読んでゐないのに、もう烏賊か。

 DeskJet 948cとMicroline 620CLを同時に使へるやうになるのではないかと期待して、gimp-print-4.2.2をインストールしてみた。しかし、プリンタ登録の画面に目的の項目が出てこない。なぜだ。


9月5日(木)


 疲れたのでHMVにCDを二枚註文。「五代目古今亭志ん生7 茶金2/風呂敷1/疝気の虫」と「古今亭志ん生名演集8 三軒長屋(上・下)/つるつる」である。「茶金」は「はてなの茶碗」ともいふ、といふことは前にも書いたか。


9月4日(水)


 Robert Louis Stevenson Fablesは全頁スクリーンショットを撮って印刷した。スティーヴンスンの小噺集のやうな感じである。

 ソニーマガジンからコニー・ウィリス『航路』(大森望訳)のサンプルが届く。私はかういふのは初めて見ました。アメリカの出版社のは見たことがあったのだが、日本のは初めて。ウィリスだから読みはじめたらすらすら読める本なのだらうけれど、800頁となるとちょっと二の足を踏んでしまふのである。


9月2日(月)


 親指右クリックは楽だ。もっと早くからかうすればよかった。しかし、これが四つボタントラックボールだとそれほど好調でもないのだった。

 Macintosh版Jammingも3.0.3になって音声対応になるなど、やっとWindows版と同等な機能を備へるやうになった。よかったよかった。

 Amazon.co.jpに本を註文。
Rudyard Kipling Just So Stories for Little Children (Oxford Paperbacks, 1998, 899円)
Rudyard Kipling Just So Stories (Signet Book, 2002, 552円)
Robert Louis Stevenson Fables (Amazon Press, 234円)
以上三冊。合計金額が1500円以上になっても、電子本の値段を含めて1500円を超えてゐる場合は、これは1500円以上として認められないといふことが初めて解った。屹度、物体として送付する本が1500円以上といふことなのだらう。ところで、この電子本、Adobe E-Book Readerで読むやうになってゐるのだが、予めソフトがインストールされてゐないとダウンロードできない。しかも、ドイツ語システムでドイツ語版Adobe E-Book Readerがインストールしてあっても、なぜかダウンロードできないのだ。これが、OS Xのクラシック環境では動かない。仕方がないので、日本語版MacOS 9.2.2で起動しなほして、英語版Adobe E-Book Readerをインストールしてやっとファイルがダウンロードできた。しかし、ファイルがどこに入ったのかよく解らない。やっとみつけたものの、ただそれらしいファイルをコピーするだけでは別のコンピュータでは読めないやうだ。といふことは、一度ダウンロードしたら、一生そのコンピュータでしか読めないといふことか。不便だ、あまりにも不便だ。実は、うっかり職場のMacにダウンロードしてしまったのだ。あれは、私の私物ではないのだ。辞めるときには置いていかねばならないものだ。そりゃあ、職場のコンピュータを私用に使ふのが悪いのであるが。天罰が下ったのか。全部印刷して、家でスキャナで読み込んでテキストファイルにするか。何だか虚しいやうな気もする。
 賢明な読者の方はお気づきだと思ふが、最初の二冊は同じ作品である。何となく、二冊買ってしまったんである。


9月1日(日)


 一日中翻訳をしたつもりだったのに、たったの三枚とはどういふ訳だ。翻訳が捗ったら古今亭志ん生の落語のCDを買はうと思ってゐたが、これでは買ってやれないよと内なる声が云ふ。


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