1月31日(木)

 スティーヴン・ミルハウザー『ナイフ投げ師 』(柴田元幸訳/2000円+税/白水社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。自動人形とか遊園地とか百貨店とか、人工的なものを天才的な創造主の手でどんどん精巧さを極め、常人の理解を越えたところにまで進んでしまふ話がミルハウザーらしい感じがして味はひ深い。常人に判らないやうで惹きつけられてしまふとか、頂点を極めてさらに先へと進んでしまって崩壊せざるを得ないとか。あまり読みすぎると自分の住む現実がほんものらしく感じられなくなってしまふやうな気がして怖い。これくらゐがいいのかも知れない。

 紀伊國屋書店から、林望『新個人主義のすすめ』(700円+税/集英社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届いた。最初の方を少し読んでみる。何だか当たり前のことが書いてあるやうな気がするのだが。


1月30日(水)

 書籍購入数グラフを眺めると、今月はもう本の註文はできないなと思って我慢してゐたのに、ふと気づいたら註文ボタンをクリックしてゐた。毎日こんなことをしてゐては破産してしまふんぢゃないかと怯える今日この頃である。
 註文したのは、Amazon.co.jp。数日前までは紀伊國屋書店の方が安くて、そちらにするつもりだったのに、今日は価格が逆転してゐた。註文もただボタンをクリックすればいいってものではないのだ。
○Ekaterina Sedia The Secret History of Moscow ($12.95, Prime Books, 11/2007) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
○Ben Fry Visualizing Data ($39.99, Oreilly & Associates Inc, 12/2007) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
の二冊。Ekaterina Sediaのは、ロシアを舞台にしたファンタジイらしい。機会を見て買ふやうにといふ自分のメモがあったから註文したのだが、買ふと心に決めたときの理由や根拠はもはや覚えてゐない。二冊目はオライリーのコンピュータ関連書。役立つことが載ってゐるんぢゃないかと思ひ。


1月29日(火)

 紀伊國屋書店から、『Scilab/Scicosで学ぶシミュレーションの基礎』(2800円+税/オーム社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、桜井鉄也『MATLAB/Scilabで理解する数値計算』(2900円+税/東京大学出版会)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、アラスター・グレイ『哀れなるものたち』(高橋和久訳/2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。
 今回は、荷物が発送されてから運送会社の荷物追跡表示を頻繁に確認して本が届くのを待ってゐたのだが、いつになっても最初の「作業店を通過」のまま変はらなかったので、私の本は途中で紛失されてしまったのだらうかと不安に思ってゐたら、ちゃんと発送後二日目に届いたのだった。心配させないでほしいものだ。何れにせよ、もう配達時間の確認はなくなったのかなと思ってゐたら、今日届いた本と同時に註文したもののなかで一冊だけ後回しになった、林望『新個人主義のすすめ』(700円+税/集英社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]については今日配達時間を確認するメールが来た。新書一冊だけなのに。ここは新書一冊でも郵便受けに入れて帰るといふ方法は選べないやうだ。
 あ、このアラスター・グレイの本の表紙はどうも見覚えがあると思ったら、原書を持ってゐるではないか。まあ、いいんだけど。英語で買ふくらゐだから、なかなか面白さうな本なのだ。ちゃんと読まう。
 Scilab関係の二冊は今の私にはかなり役立ちさう。特にシミュレーションの基礎の方。自分がしたい計算はScilabでやればいいのかとやうやく気づいた。勘違ひしてゐるだけなのかも知れないが、いや、きっとさうだ。さうに違ひない。

 スティーヴン・ミルハウザー『ナイフ投げ師 』(柴田元幸訳/2000円+税/白水社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を半分くらゐまで。中にはよく判らないものもあるが、強く印象に残ってゐるものもある。「ナイフ投げ師」、「夜の姉妹団」、「新自動人形劇場」はよかったが、他はどうも判らない。後半が楽しみであることに変はりはないから、とにかく読まう。


1月28日(月)

 早川書房からSFマガジン3月号 [amazon.co.jp, bk1] をいただきました。ありがたうございました。今号の特集は「2007年度・英米SF受賞作特集 」。

 M・シュピッツァー『脳 回路網のなかの精神』(4800円+税/新曜社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み終へる。これは面白い(半分くらゐ判らなかったが、それは秘密だ)。何でもかんでもニューラルネットワークで判るのかといふ気もするが、言語に関する話題が多いのは興味深い。中でもサピア・ウォーフ仮説の話では、言語体系の違ひが人間の思考に影響を与へるはづだといふところに喜んでしまった。この話が好きなので。病める精神の章では、比喩の理解が困難だとか、過剰に具象的であると同時に過剰に抽象的だといふ特徴を読んだときには、自分のことかと思ってしまったことも、とりあへず秘密である。
 期待以上の内容に満足感に満たされてページを閉じた。

 エルゴソフトからメールが届いて、何かと思ったら「パッケージソフト事業終了のお知らせ」と書いてある。何と云ふことだ! ホームページには「二十四年間のご愛顧心より御礼申し上げます。」なんて書いてある。私が十数年に渡って愛用してきたegbridgeがなくなってしまふのだ。ユーザーサポートは一年間続くらしいが、OSが新しくなったりしても対応版が出たりはしないといふことだ。どうしよう。私は1041個の単語を登録してゐるのだ。これが使へなくなったらどうやって日本語を書いたらいいのか。どうしてこんなに登録してゐるのかといふと、歴史的仮名遣ひである。ハ行四段が登録できないと困るのだ。名詞形なら、「てふてふ」だらうが「あふひ」だらうが、どの仮名漢字変換ソフトにも登録できるが、ハ行四段はさうはいかない。いち早くハ行四段活用の動詞を登録できるやうになったのが、egbridgeだった。
 今、ハ行四段が登録できる仮名漢字変換ソフトはもう一つある。ATOKである。MacOSXについてゐる「ことえり」やubuntuで利用出来るSCIM-Anthyでは、ハ行四段動詞を登録できない。この辞書をATOK用に変換できるだらうか。Mac用とLinux用を買って、この際ATOKで統一するか。余計な出費と手間が不愉快である。


1月27日(日)

 昨日、紀伊國屋書店に註文した本は三冊ではなく、四冊だった。書き忘れてゐたのは、
●アラスター・グレイ『哀れなるものたち』(高橋和久訳/2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
である。ハヤカワepi〈ブック・プラネット〉を買ふのはこれが初めてだ。

 紀伊國屋書店に会員としてログインしたら、「2008-02-25まで送料は無料です。」といふ表示が出てゐた。実はログインすることがほとんどなくて、いくら利用案内を探しても5000円以上註文したらその註文だけではなく一ヶ月の間は5000円以下でも送料無料になるといふ記述を見つけられず、もうなくなったのかなと思ってゐたのだった。ログインしてから、「お買い物のしかた」といふところを読んだらちゃんと書いてあった。一ヶ月の間は文庫本一冊でも送料無料になるわけだ。つい気軽に註文sにてしまふかも。
 昨日届いた本に同封されてゐた明細書と領収書の書式が新しくなってゐた。

 長山靖生『貧乏するにも程がある』(720円+税/光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読む。冒頭で「自分らしく生きたい」といふのが「下流化」の指標の一つにあげられてゐたことに衝撃を受けたと出てくるが、「自分らしく」生きることを殊更奨励して下流化を受入れる下地が形成されるやうなことではなかった(まったく違ったかも)。若者に「諦めさせる」効果があるといふ話ではなかったか。とにかく現在の下流化の問題と、貧乏生活を強ひられた作家・芸術家の生き方とはあまり関係ないやうな気がする。それはそれとして、貧乏な作家たちの話はなかなか面白い。百閒の借金の話はいろいろ読んでゐるので、特に馴染み深い。必要のない汽車の旅に出るときに金を借り、どうでもいいことだから金を借りるのだ、生きるか死ぬかといふときに金を借りると貸す方にも負担になってしまふが、どうでもいいことなら断るの簡単だし、断られても腹も立たないといふやうなことを書いてゐたことを思ひ出した。なるほどと思ったが、私はまだどうでもいいことのために借金をしたことはない。
 終章において「自己責任」といふ言葉に言及されてゐるところでは私が日頃感じてゐることが的確に表現されてゐて、自分の不満や不快感はここにあったのかと納得できた。「政治や経済といった権力が支配する場で、組織の側の人間が個人に向かって自己責任を主張するのは、基本的に間違っている。なぜなら個人は、社会的には自己決定権を制限されているからだ」「国家が、個人の自己決定権を法で制限している以上、国家は、個人に代わって決定したすべての事柄にかかわる諸義務を負っているのだ。それが国家側の自己決定義務である」といふことである。
 昨日の自己責任にたいする不快感とはまた別の話であるが。

 M・シュピッツァー『脳 回路網のなかの精神』(4800円+税/新曜社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み始める。予想よりも重くて大きい本だった。今まで読んできたニューラルネットワークはどれもコンピュータの話であって、どこがどのやうにニューラルなのかわよく判らなかったのだが、その辺りは判ってきたやうな気がする。3層以上のネットワークでないと効率的でない理由はよく判った。コホーネンのネットワークについては相変はらずよく判らないのだが。私の理解力は実に貧弱なのだ。
 まだ半分辺り。


1月26日(土)

 マーティン・エイモス『ジェネシス・マシン』(2800円+税/日経BP)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]やうやく読了。途中までは、オリゴヌクレオチドを混ぜ合はせて、溶液をこっちへ移したりあっちへ移したり、酵素を加へたり失活させたりする仕組みが次々に紹介されてゐて、これでは実際にコンピュータに発展しないのではないかと思ってゐたが、実際にさういふ方向へ話が進んで、その後が本当に面白くなってくる。生命の仕組みを回路としてスイッチとして使ふところがいよいよ面白くなるところだが、まだやうやく始まったばかりの世界のやうだ。さういふ状況はそれで面白い。これからどういふ方向へ進み、どういふ成果が出てくるのかが楽しみである。
 386ページにHaemophilus influenzaeをインフルエンザウィルスと括弧の中に記してゐるのは間違ひなので、機会があったら修正していただきたいものである。

 紀伊國屋書店から、大山典宏『生活保護vsワーキングプア』(720円+税/PHP新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、熊沢逸夫『学習とニューラルネットワーク』(2600円+税/森北出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、M・シュピッツァー『脳 回路網のなかの精神』(4800円+税/新曜社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。
 紀伊國屋書店は発送の聯絡があった後に、宅配便業者から配達日の確認のメールが来てから配達されてゐたのだが、今回はなにもさういふ聯絡はなく、時間指定なしでいきなり届けられた。事前に配達時間が確認できるから、必ず家にゐる時間を再指定できてよいと思ってゐたのだが。これからはいつもかうなのか。それを確認するには註文をしなければならない。他の方法で知ることは難しいだらう。といふことで、紀伊國屋書店に、
『Scilab/Scicosで学ぶシミュレーションの基礎』(2800円+税/オーム社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●桜井鉄也『MATLAB/Scilabで理解する数値計算』(2900円+税/東京大学出版会)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●林望『新個人主義のすすめ』(700円+税/集英社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
を註文。二冊はScilab関係の本。三冊目は新書。何年か前からちょっとこの人の本にあまりよい印象を抱かなくなってしまってゐたのだが、久しぶりに読んでみようかといふ気になった。

 今日届いた大山典宏『生活保護vsワーキングプア』(720円+税/PHP新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読んでしまった。今の生活保護制度の問題点がよく判る。しかし、解決法はよく判らない。ここ数年、非常に不愉快な使はれ方がされてゐる言葉に「自己責任」といふのがある。本来は自業自得といふやうな意味で使ふ言葉ではなかったやうな気がするのだが、この頃は相手を見下しせせら笑ふやうな雰囲気とともに、あるいは軽蔑と非難の気持を込めて使はれてはゐないか。自分よりも弱い立場にゐると思ふと蔑み冷笑し、同時に成功者を嫉み引き擦り下ろし、身近な出る杭はすかさず打つやうな風潮が不愉快である。が、どうしたらいいかはよく判らない。


1月25日(金)

 Amazon.co.jpから、SANWA SUPPLY MA-TB35DS オプトトラックボールフォース (Amazon.co.jp) 、Kensington OrbitOptical Pink (Amazon.co.jp) 、そして、軟式練習球 C号 (Amazon.co.jp) が届いた。Sanwa Supplyのは娘に私が、今まで使ってゐたKensingtonを私が使ふことにする。足用トラックボールである。野球ボールの上に足を載せて、トラックボールを転がすと前よりは扱ひやすくなったものの、やはり難しい。左足クリックには慣れてきた。キーを打つのが少ない作業のときは、左手でボールを回して、左足でクリックである。なかなか調子がいい。左手用、左足用、右足用と三つのトラックボールを使ったらいいかも知れないと思ったのだが、USBポートが足りなかった。キーボードにUSBポートがついてゐないので、本体にキーボード+マウス3台を接続できないのである。それでも、今までよりは楽になるかも。

 今日は、Amazon.co.jp
○Andrew R. Leach, Valerie J. Gillet An Introduction to Chemoinformatics (Springer-Verlag, 11/2007) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
ああ、こんな本ばかり買ってゐていいのか。7000円もするではないか。いい訳ないではないか!

 とにかく眠くてもうどうしようもないので、今日はこれで。


1月24日(木)

 マーティン・エイモス『ジェネシス・マシン』(2800円+税/日経BP)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]はやうやく半分を越えたところ。なかなか進まないが、これは面白い。チャールズ・ストロス『残虐行為記録保管所』(金子浩訳/2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]にも出てきたP=NP問題が出てくる。この言葉が出てくると私の頭はいつも混乱してしまふ。

 Abebooks.com経由で、A1Books に、
Predicting Structured Data (Mit Pr, 9/2007) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋, Abebooks.com]
を註文。またよく判りさうにない本を註文してしまった。こんな本ばかり買ってゐていいのかと思ふが、昨日読みさいにない本を買ふのを止める決意をしたから、まあいいか。


1月23日(水)

 マーティン・エイモス『ジェネシス・マシン』(2800円+税/日経BP)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]に今日はアーサー・C・クラークとダグラス・アダムスが出てきた。

 今日はあることについて重大な決意を固めました。これまで長い間どうしたものかと悩んでゐたことです。でも、たうとう決断することができました。ここまでの道は長かった。それでも今日、決めたのです。もう後戻りはしません。何を決めたかといふと、読みさうにない本は買はないといふことです。そんなこと心に決めるやうなことかとこの瞬間怒りが込み上げてきた方々は多いと思ひますが、私にとっては重大事です。30年に及ぶ生活習慣を変へるのですから。この本を買はうか買ふまいかと悩むのは時間の無駄だし、あとで後悔するとこれまた時間を無駄にすることになるから、迷ふ前に買ふといふことに決めて、心安らかな書籍購入生活を続けて来ましたが、買ひたい本が増えて資金不足になったといふこともだけではなく、収納空間を確保できなくなってきたからです。だから、読みたい本と読みさうな本だけを買ふことに決めたのです。たうとう決めました。明日からの私の人生は今までとはまったく異なる世界を進むことになるでせう。ちょっとどきどきしてゐます。

 といふことで、紀伊國屋書店に本を註文。
●大山典宏『生活保護vsワーキングプア』(720円+税/PHP新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●熊沢逸夫『学習とニューラルネットワーク』(2600円+税/森北出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●M・シュピッツァー『脳 回路網のなかの精神』(4800円+税/新曜社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
を註文。難しくて理解できないかも知れない本が入ってゐるが、私が買ふのをやめたのは判りさうにない本ではなく、読みさうにない本なのだ。だから、かういふ本はこれからもどんどん買ふのだ。


1月22日(火)

 Amazon.co.jpに、岩崎学『統計的データ解析のための数値計算法入門』(3700円+税/朝倉書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]と伊理正夫・藤野和建『数値計算の常識』(2400円+税/共立出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]および、密閉型インナーイヤーレシーバー ブラック MDR-EX85SL B(SONY)[Amazon.co.jp]が届く。数値計算の本は、まあ役立つ日も来るかも知れないといふ感じ。
 一緒に届いたのが、この前よりも少々値の張るイヤホンである。プラグを差し込んだだけでさーっと流れる音がないのに気づく。コードに体が触れたときのがさがさいふ音がほとんどない。これが値段の違ひなのか。さう考へるとちょっと残念。これをぐっと耳に差し込んで音楽を聴けば、もう耳の中に楽器があるやうで、心地よいやうな悪いやうな。長時間聴いてゐると酔ってしまひさうだ。いづれにせよ、これでヘッドホンがずり落ちるのを気にせずバッハを聴ける。

 好きな曲は何百回も聴くけれども、映画の方はほとんど一回、好きなものでも数回しか観ないと、先日の基調講演でスティーヴ・ジョブスが云ってゐたけれども、私もさうだ。世の中には好きな映画を何百回も観る人もゐるのかも知れないが、私は観ない。どうして好きな曲は何百回も聴いても飽きないのだらう。どんな旋律かもう熟知してゐるのに。熟知してゐるから心地よいのか。小説も私はほとんど一回しか読まない。例外的にフィリップ・K・ディックの作品だけは何度も読み返す。なぜだらう。ディックの作品を私は音楽を聴くやうに読んでゐるのだらうか。バッハを聴くやうに読んでゐるのだらうか。

 マーティン・エイモス『ジェネシス・マシン』(2800円+税/日経BP)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み始める。まだほんの最初の部分。チューリングとかフォン・ノイマンとかが出てきてゐる。

 

1月21日(日)

 スティーヴン・ミルハウザー『ナイフ投げ師 』(柴田元幸訳/2000円+税/白水社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を数篇。ミルハウザーは期待をやはり裏切らないが、その魅力を説明するのは難しい。自分でもよく判らないからかも知れない。神は細部に宿るとか? 関係ないかも。

 bk1から、マーティン・エイモス『ジェネシス・マシン』(2800円+税/日経BP)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]と長山靖生『貧乏するにも程がある』(720円+税/光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。ジェイムズ・P・ホーガンの作品に『創世記機械』といふのがあったが、それとは関係ない。多分。ホーガンのは単数形、こちらは複数形だ。冒頭でいきなりグレッグ・ベア『ブラッド・ミュージック』の名前が出てきて、「サイエンス・フィクション専門誌ローカスの評」が紹介されるのにはちょっと驚く。面白さうなので、明日からこれを読んでしまふかも知れない。

 ああ、こんな時間だ。トラックボールと椅子の高さと左足の親指の話はやめておかう。


1月20日(日)

 チャールズ・ストロス『残虐行為記録保管所』(金子浩訳/2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み終へる。最初はあまり面白くなかったのだが、後半から調子が良くなってきた。前に英語で読んだときには、もう少し先までよめば面白くなったのに、その少し前でやめてしまったのだ。クトゥルーと第三帝国といふ組あはせが少々苦手だったといふこともあるかも知れないが。終はりは、唐突な感じがして些か狼狽へる。え、ここで終はりなのか……といふ感じで。でも、ストロスは唐突な感じの結末がいいのかも知れない。数日前に自分の書棚でこの続篇のやうな本を眼にしたやうな気がする。読んでみようか。

 『ベイズ統計学入門』(3800円+税/福村出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読んでみる。判らない……。私の頭が悪いのだらう。よく判らない本は机の隅にそっとおいて、スティーヴン・ミルハウザー『ナイフ投げ師 』(柴田元幸訳/2000円+税/白水社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を手に取ってみる。

 気が狂ひさうになるほど肩が痛いので、なるべくマウスやトラックボールを使はないやうにする方法を考へてゐたら、数時間が過ぎてゐた。その間にキー入力をしてトラックボールを操作した回数を考へれば、ただ休んでゐればかなり良くなったのかも知れなかったのにと思ふ。まあ、いいか。


1月19日(土)

 吉田紀彦『 やわらかい情報処理』(1300円+税/サイエンス社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読む。最初はなるほど判りやすくていいと思って読んでゐたのだが、いつの間にか終はってしまって、どうにも物足りない。全然判らなかったり、物足りなかったり、ちゃうどいい本がなかなか見つからない。

 チャールズ・ストロスを少し読み進める。思ひの外、捗らない。

 Amazon.co.jpに、
●岩崎学『統計的データ解析のための数値計算法入門』(3700円+税/朝倉書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●伊理正夫・藤野和建『数値計算の常識』(2400円+税/共立出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
および、密閉型インナーイヤーレシーバー ブラック MDR-EX85SL B(SONY)[Amazon.co.jp]を註文。数値計算の本2冊とイヤホンである。先日も一つイヤホンを買ったが、あれは職場用。だから、実はあまり使はない。一方、家で使ってゐるヘッドホンがときどき位置が落ち着かなくなることがあって、さういふときはどうやってもずり落ちてしまふ。日によって頭の形が変はる訳はないのだが、理由は判らない。落ち着いて仕事をするためにバッハを聴くのに、ずれさうになるヘッドホンに気を取られてゐては、逆効果である。耳に突っ込むのなら位置はずれないと思ひ、この形に。前とは違ふのを買はうと思ったら、ちょっと高くなってしまった。こんなものを買ってゐる場合ではないのだが。しかし、家でバッハを聴く時間は長いので、これくらゐいいだらう。


1月18日(金)

 昨年bk1に註文した、吉田紀彦『 やわらかい情報処理』(1300円+税/サイエンス社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]と渡部洋『ベイズ統計学入門』(3800円+税/福村出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
が届く。ずいぶんかかったが、面白さう。私にも理解できる部分がすくなくないかも。

 この頃、海外SF情報サイトのRSSの取得が失敗することが多くなってきた。Simplexml_load_fileが訊かなくなってきたのか。折角、PEARの本を買ったのだから、もっとPearを利用しよう。

 うう、何と云ふか、眠くてたまらない。先ほどは風呂の湯の中で眠ってしまひ、ちょっと溺れかけた。


1月17日(木)

 レイ・ブラッドベリ『猫のパジャマ』(中村融訳/1800円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]読了。「趣味の問題」、「用心深い男の死」、そして表題作などが印象に残った。中にはよく判らないものもある。『黒いカーニバル』 [amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店]をもう一度読みたくなったが、本は手元にない。とりあへず、『猫のパジャマ』に耳付きカバーを戻して書棚に収める。

 Amazon.co.jpから、Interactive and Dynamic Graphics for Data Analysis: With R and GGobi [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]が届く。これはなかなか面白い。役立ちさうな予感がする。いつも難しい、判らないばかりでもないのだ。たまにはかういふことがないと、買ふ理由がなくなってしまふ。分析例の一つに、音楽データを自己組織化マップと主成分分析で解析してゐるのがあって、前からちょっと試してみたかったことなので、興味深い。そのデータはどうやって数値化してゐるのだらう。あとでゆっくり読んでみよう。

 bk1に、
●マーティン・エイモス『ジェネシス・マシン』(2800円+税/日経BP)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●長山靖生『貧乏するにも程がある』(720円+税/光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
を購入。
 今日は遅くなってしまったので、これで。


1月16日(水)

 レイ・ブラッドベリ『猫のパジャマ』(中村融訳/1800円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]を三分の二くらゐまで読む。懐かしいやうな、それでゐて昔とは違ふやうな。中学生の頃、『黒いカーニバル』 [amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を初めて読んだときには、Arkham HouseのDark Carnival (Abebooks.com) を買ひたいと本気で考へたものである。

 紀伊國屋から、スティーヴン・ミルハウザー『ナイフ投げ師 』(柴田元幸訳/2000円+税/白水社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]と佐久嶋ひろみ『PEAR』(3200円+税/九天社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。Pearについては、限られた数のパッケージしか紹介されてゐないのが残念だが、Pagerとか役立つかも。何だか前にも同じことを書いたやうな気がしないでもないが、役立つときには役立つだらう。ミルハウザーは本当に楽しみな本。今度の週末まで大切にとっておかう。「ミルハウザーを好きになることは、吸血鬼に噛まれることに似ていて、いったんその魔法に感染してしまったら、健康を取り戻すことは不可能に近い」さうだ。私はいつ感染したのだらう。よく覚えてゐない。気がついたらもう感染してゐた。


1月15日(火)

 今日も仕事から帰って来るとPowerMac G5を起動させ、右足をトラックボールの上に載せて意気揚々とカーソルを動かし始めたのだが、何だか重い。腿の辺りの筋肉に変な疲労感が。ひょっとして、昨日嬉しくてトラックボール操作の練習をし過ぎたのだらうか。トラックボールで筋肉痛になる奴がゐるか。情けない。しかし、慣れてくれば大丈夫だらう。さう信じたい。これで少しでも肩凝りが軽減されるなら、多少の腿の疲労感など何でもない。でも、今晩は左手と分担しあって作業することにしよう。

 Amazon.co.jpから、V・V・ヴァジラーニ『近似アルゴリズム』(浅野孝夫訳/5000円+税/シュプリンガー・フェアラーク東京)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。もしかしたらさうではないかと恐れてゐたとほり、全然判らない。難しすぎた、私には。

 bk1から、イアン・R・マクラウド『夏の涯ての島』(浅倉久志ほか訳/2200円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]とマイクル・ムアコック『雄牛と槍』(斉藤伯好訳/1100円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。マクラウドだ! 嬉しいではないか。もしかしたら、私がフィオナ・マクラウドと勘違ひして喜んでゐるのではないかと疑ってゐる方々もいらっしゃるかも知れないが、そんなことはない。私だって、イアン・R・マクラウドくらゐ知ってゐるのだ。本名をウィリアム・シャープっていふんだらう? などととぼけてみせてもあまり面白くないな。


1月14日(月)

 レイ・ブラッドベリ『猫のパジャマ』(中村融訳/1800円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]を訳者の中村融さんからいただきました。ありがたうございました。ブラッドベリの最新短篇集で、1946〜1952年にかけて書かれた作品と2003〜2004年にかけて書かれた作品がほぼ半分づつ収録されてゐる。さっそく今日からブラッドベリを読むことにしよう。
 面白いのは、本のカバーに猫の耳がついてゐるところ。帯の折り返しにある「カバーには耳がついています」といふ言葉を見逃したとしても、本を開かうとすれば耳が引っかかるので大抵の人は気づくと思ふが、皆さんお見逃しのないやうに。

 もう何年も前から左手でトラックボールを使ってゐる。マウスを操作してゐると右腕に激痛が走るやうになったからだ。左手でトラックボールを扱ふやうになって、それなりに安定してゐるのだが、まだ両手両腕の負担は大きい。特に肩凝りはひどい。足用マウスはときどき見かけるものの、値段が高い。何とかならないものか。普通のトラックボールを足で扱へないのか。と思って、床に置いてみた。意外に使へるではないか! 
 右足でボールを回し、左足でクリックする。両足とも主に親指で操作する。まあ、普通さうだらうが。いきなりボールを操作しようとすると足を少し浮かせるやうな格好になって、足や腰、そしてなぜか肩に妙な力が入って疲れてしまふ。最初は小さな箱を置いて踵を載せて、足の先の方でボールを操作してゐたのだが、直径5cmほどの円筒状のハンドクリームの容器を床に置いてそこに足を載せてみると、足全体の前後左右の動きと指先の動きを組み合はせられてなかなかいい。しばらく練習してみて、踵から土踏まずのあたりに容器を置いて、親指の付け根付近で、少しボールを摑むやうな感じで操作してやるといいことが判った。両足で操作するので、左右の幅は広い方がいい。手にすっぽり入るやうな小型であることを売りにしてゐるものもあるが、足で操作する場合はボールやボタンは大きいものが好ましい。まだ慣れないので、ドラッグ&ドロップは難しい。右クリックも。足には単独で器用に動く指がないので。それでも、両手はキーボードから離さずに入力操作ができるやうになる。これは素晴らしい。肩凝りに悩んでゐる方々は是非試していただきたい。
 もちろん、手でトラックボールをまったく扱へなくなるのも不便である。同じトラックボールが二組あるのが望ましい。それから踵側で足を載せるものもいくつか欲しい。少なくとも自宅用と勤務先用に二つは必要だ。勤務先では、靴を脱がなければ操作ができないといふ問題はあるが、裸足でなくても十分扱へることは判ったので、なんとかしたい。そこで、Amazon.co.jpに、SANWA SUPPLY MA-TB35DS オプトトラックボールフォース (Amazon.co.jp) 、Kensington OrbitOptical Pink (Amazon.co.jp) 、そして、軟式練習球 C号 (Amazon.co.jp) を註文。一つ目のトラックボールはホイール付きのトラックボールが欲しいと娘が云ってゐたので、これを与へて現在使用中のKensingtonのものと交換するからである。横にあるホイールは足では操作できない。二つ目のピンクのは、同型の黒よりも安かったから。どうせ足下で使ふのだから、黒だらうがピンクだらうが見えないはづだ。軟式野球のボールは足載せ用である。この大きさがちゃうどいいかどうかはよく判らないのだが、他に思ひつかなかったので、とりあへず。足で操作してゐるうちに、場所が動いてしまふことがあるので、しっかり固定されるやうな箱か何かに収めようか。ボールもどこかに転がっていってしまっては困るし。
 いろいろ探してゐるときに、30cm四方くらゐのトラックパッドがあればいいんぢゃないかと思ったが、そんなものは売ってゐないやうだった。さうしたら両足で簡単に扱へさう。一つ5000円程度で売り出してくれないものか。
 今日は両手がカーソル操作から開放されさうなのが嬉しくて、初めてパソコンを買ってもらった少年のやうに、1クリック毎に喜びを感じながらモニタを見つめてゐる。まだ腰や肩に変な力は入ってしまふことがあるので、もっと楽な動きで操作できるやうになるまでは、少々練習が必要なやうだ。


1月13日(日)

 世界のSF情報のページにFantasybuch.netの情報を追加した。ここは前から知ってゐたのだが、どうもサーバーが不安定だったり、Safariで表示がうまく出来ない状態になったりしてゐた時期があって、いつの間にか見に行かなくなってゐた。ふと気づくとRSSが備へられて扱ひやすくなってゐたので今日から追加することにした。

『「理系」という生き方』(533円+税/講談社文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読む。今回最も強調されてゐるのは、学校教育で、特に高校で理系と文系というコース分けをすべきではないといふことだ。私もさう思ふ。自分の高校時代を思ひかへせば、ほとんどの生徒が大学受験をしないといふ前提の高校だったので、受験用のコース分けなどしなかったのだ。だから、理科も社会科も一通りやった。選択科目はあったけれども、コース分けではないから、好きな授業を受けることができた。私は大学受験をしなかったから、勉強はほどほどにやって、本ばかり読んでゐた。今でも大学の受験勉強をしなくて本当によかったと思ってゐる。
 他にポスドク1万人問題とか。

 続けて橋本治『日本の行く道』(740円+税/集英社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読む。日本の現状についてあれこれ考へてゐる。いつものやうに橋本治の話にはなるほどと思ってゐまふ。特に本書では前半の教育に関する部分は興味深い。確かに、子供たちが自分の将来を考へるときに勉強をする意味を見出せなくなってゐるといふ指摘はよくあるものだが、家と学校の外に所属する場所がなくなった子供たちの状況が問題なのではないかといふ指摘から、日本の社会構造の変化に繋いでいく流れは見事である。私なんかできればどこにも所属したくないと子供の頃から思ってゐたものだが(だから、入って間もないのに当たり前のやうな顔で「うちの会社は」とか「うちの学校は」とか云へる人の気が知れないし、自分では何年所属してもさういふ云ひ方は気持悪くてできないでゐるのだ)。

 次に読んだのは、山口謠司『日本語の奇跡』(680円+税/新潮新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]である。日本語の音や文字の歴史について判りやすく記されてゐる。が、ちょっと物足りない。著者も後書きで「書き足りない」と書いてゐるが、もう少し書いてくれてよかったのではないか。後書きを読んだ瞬間、『グーテンベルクの銀河系』[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店]
が読みたくなった。持ってゐたかな……検索しても出てこないから持ってゐないやうだ。いや、1986年に出た本だから、この日記には出てこないか。

 Amazon.co.jpに、
A First Course in Statistical Programming With R (Cambridge University Press, ¥5826, 12/2007) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
を註文してしまった。もう似たやうな本は持ってゐるのにと私の内なる声が叫んだのだが、もう一つの声が、これはプログラムの書き方に力点が置かれてゐて、これまでの他のRの本とはちょっと違ふのだと反論する。激しい討議の末、結局クリックしてしまった。ああ、また貧乏になってしまふ。


1月12日(土)

 ディエゴ・マラーニ『通訳』(橋本勝雄訳/東京創元社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。面白い。帯に書いてあるやうな「アダムが話した原初言語の謎に迫る」といふのはちょっと違ふと思ふが、個人の中の多言語の混乱が人格の崩壊すら齎すといふ発想は面白い。前にも書いたやうに私は言語が個人の世界観に影響を及ぼすといふ考へが好きなので、本書に登場する言語療法は興味深い。どうして、これで原初言語に到達できるのかといふのは納得できないのではあるが。
 本書の主人公が最初の方で語った「言語は歯ブラシと同様、各人が自分の物だけを口に入れるべきである」といふ言葉は、いつかどこかで使ってみたいものだ。

 言語2月号の特集は「言語権とは何か 多言語時代を生きるために」である。『通訳』と併せて読むと一層楽しく読めるかも。

 Amazon.co.jpに、
●V・V・ヴァジラーニ『近似アルゴリズム』(浅野孝夫訳/5000円+税/シュプリンガー・フェアラーク東京)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
を註文してしまった。こんな高い本を買ってしまったけれども、きっと難しくて判らないのだらう。ここの本は大抵判らない。ひょっとしたらいいことがあるかも知れないと思って買ってしまふのだ。

 世界のSF情報のページにBEM Onlineの情報が入らなくなってゐたのを修正した。年がかはってサイトが新しくなったやうなのだ。スペイン語圏SF情報でBEM Onlineは欠かせない。まあ、私には読めないのだが。


1月11日(金)

 紀伊國屋書店から、『RESTful Webサービス』(3800円+税/オライリー・ジャパン)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、山口謠司『日本語の奇跡』(680円+税/新潮新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、『「理系」という生き方』(533円+税/講談社文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。『RESTful Webサービス』はWebサービスについて、RESTの概念から実装まで詳しく記してゐるやうだ。私にも役立つかも知れない。このサイトの機能向上、新たな企画の追加などできればいいのだが。
 日本語の本は、仮名遣ひの歴史に関する部分が面白さう。まあ、いろいろな本で一応読んではゐるのだが、また別の人の文章で読み直してみたい。忘れてゐることや気づかなかったことがあるだらうから。

 ミルハウザーの短篇集が出たので、早速紀伊國屋に註文する。
●スティーヴン・ミルハウザー『ナイフ投げ師 』(柴田元幸訳/2000円+税/白水社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●佐久嶋ひろみ『PEAR』(3200円+税/九天社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
ミルハウザーは実に楽しみである。しかし、これも原書で買ったまま、一ページも読むことなくただ虚しく書棚に置かれてゐたのだった。もっとちゃんと本を読まねば。『PEAR』はPHPのクラス・ライブラリである。PEARの本を買ふのはこれで三冊目だと思ふ。一冊はドイツ語だった。高い本を思ひきって購入したわりにはほとんど使ってゐない。なぜだらう。


1月10日(木)

 bk1に、
●イアン・R・マクラウド『夏の涯ての島』(浅倉久志ほか訳/2200円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●マイクル・ムアコック『雄牛と槍』(斉藤伯好訳/1100円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
を註文。『夏の涯ての島』は〈プラチナ・ファンタジイ〉最新刊。

 今日は遅いので、これで。


1月9日(水)

 職場で使ってゐるubuntuを7.10にアップグレードした。ああ、しなければよかったと一時は闇よりも深く後悔した。アップグレード中にSynapticが突然姿を消したのだ。コマンドラインで続行しようとすると、手動で何々を修正せよとかいろいろな指示が出てきて、それらを地道に処理していく。午前中いっぱいかかって何とかアップグレード完了。怖かった。このまま動かなくなったらどうしようと、本当に怖かった。仕事が数日完全にできなくなってしまふだらうから。このサイトのサーバは今はちょっとアップグレードする勇気が湧いてこない。
 「NFSファイルシステムをマウントするには、今後は nfs-common パッケージをインストールしてください」なんて書いてあるけれど、どうやって使ふのかね、このnfs-commonってのは。

 ディエゴ・マラーニ『通訳』を三分の一くらゐまで読む。言語が人の考へ方や世界の認識の仕方に影響を与へるといふ話は、私が最も好む題材なのだが、精神状態がおかしくなったり奇声を発するやうになったりするのはあまり面白くない。可笑しいのは、主人公が受ける言語療法。主人公はドイツ語コース(準備編)とルーマニア語コースで治療を受ける。その人の母語と外国語との間に溝が生じたから、第三の言語を習得してそれを修復するとかいふ妙な治療法だ。冒頭で主人公が他言語を習得するのは不健全な行為であり精神が不安定になるに決まってゐると断言するのも面白い。拡大コピーして壁に貼っておかうかと思ったくらゐだ。
 ロシア語療法を受けたいと思ふ今日この頃である。

 言語が人に対して影響力を及ぼすといふSFといへば、サミュエル・R・ディレーニイ『バベル17』[amazon.co.jp]、イアン・ワトスン『エンベディング』(国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、山田正紀『神狩り』(早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]といったところがすぐに頭に浮かぶ。どれもすぐれた作品なので読んでおいた方がいいものばかりである。未訳でいくつか読みたいものがあるのだが、残念ながら読む機会がない(本当は能力がないのだ)。不安はあるが、とにかくこの本は最後まで読まう。


1月8日(火)

新書新刊情報からMYCOM新書を外し(一年間新刊が出てゐない)、文庫新刊情報に光文社文庫を追加。光文社文庫は今までも新刊情報は集めて来てゐたのだが、トップページに表示されてゐなかっただけだった。特別な理由はない。

 アメリカのSF情報誌Locus 1月号が届いた。インタビュー記事はAldissとRickert。ぱらぱらページを捲ってゐると、いろいろ買ひたくなってくる。

 『Y氏の終わり』を断念。どうも私には合はなかったやうだ。良さが判らなかったといふことだ。今日から、ディエゴ・マラーニ『通訳』(橋本勝雄訳/東京創元社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み始める。通訳が突然「究極の言語」が聴こえてくると云ひだしたりする出だしには些か不安を感じるものの、とりあへず読み進める。まだ始まったばかりなのだから。


1月7日(月)

 書籍購入数グラフに和書と洋書の合計値も入るやうにした。まあ、何と云ふか、見てゐて楽しくなるグラフではありませんね。これの縮小版をこのページの左側の隅にでも入れ込むやうにしてみようか。そんなことして、何がいいのか判らないけど。

『Y氏の終わり』は今のところ残念ながらあまり面白くないのだった。ホメオパシーなんか出てくるだけで、ちょっと嫌なんだが。進化遺伝学者との会話の辺りも落ち着かない。最後まで読めないかも知れないといふ悲しい予感が。

 ここのどのページがよく読まれてゐるのかは日々確認してゐるのだが、年が明けてから世界のSF情報のページの閲覧数が増えたやうな気がする。それまでよりも一気に10位ほど上昇して今月は15位になってゐる。誰が読んでゐるのだらう。自分でもあまり読まないページなのだが。何しろいろいろな言語がありすぎて、ほとんど理解できないのだ。蒐集癖のなせる技としか云ひやうのないページだと思ふ。どうしても集めたくなってしまふ。読めないと云ひながらも、イタリアSF情報をコレクションに加へたいと思ふこの頃である。あと、韓国とか。


1月6日(日)

 14theditchに初めて見る本の表紙が載ってゐて何かと思ったら、ジェフリイ・フォードの新作長篇の表紙画像だった。三月刊行予定らしい。いろいろ探してみると、出版元のサイトにはまだ情報がないものの、いくつか本の紹介文などみつけたので読んでみたところ、どうもBotch Townと同じ登場人物のやうだ。この作品を書き伸ばして長篇にしたのだらうか。続篇のやうな作品もあるので、さういふのを組み合わせて長篇にしたのか。よく判らない。よく判らないときは、とにかく註文だ。本が手元に届けば判るではないか。といふことで、Amazon.co.jpに、
○Jeffrey Ford The Shadow Year ($25.95, William Morrow & Co, 3/2008) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
を註文。

 bk1から、志賀浩二『数と量の出会い』(1700円+税/紀伊國屋書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、志賀浩二『変化する世界をとらえる』(1700円+税/紀伊國屋書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、『統計科学のフロンティア2 統計学の基礎 II 』(3600円+税/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、『情報検索アルゴリズム』(3300円+税/共立出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、橋本治『日本の行く道』(740円+税/集英社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届いた。うっかり新書を読むと最後まで読んでしまひさうなので、今日は我慢する。『Y氏の終わり』がなかなか進まないといふこともあるし。『Y氏の終わり』はまだ160ページ。面白くなるのかな。
『情報検索アルゴリズム』は予想以上に判りやすい。もっと早く買へばよかった。一方、『統計科学のフロンティア2 統計学の基礎 II 』は難しすぎてほとんど判らない。買はなくてもよかったかも。

 女子の本棚といふサイトをご存知だらうか。ただ(多分若い)女の人の本棚の写真が掲載されてゐて、本人による簡単な紹介が記されてゐるだけなのだが、本棚といふとときどき見に行ってしまったりする。人の本棚を見るのはどうして面白いのだらう。そして、どうして自分の本棚を見せたくなったりするのだらう。私も書棚紹介サイトを作ってみようか。でも、投稿サイトは管理が大変だからな。
 読書家ならそんなことはないと思ひますが、「女子の本棚」といふ文字を見て女子が並べられてゐる本棚を想像しませんでしたか。


1月5日(土)

『Y氏の終わり』を少し読み進める。なかなか進まない。

 久しぶりに紀伊國屋書店に本を註文する。和書を註文するのはほぼ半年ぶりではないか。
『RESTful Webサービス』(3800円+税/オライリー・ジャパン)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●山口謠司『日本語の奇跡』(680円+税/新潮新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『「理系」という生き方』(533円+税/講談社文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
を註文した。
 実は、『RESTful Webサービス』をどうしようか迷ってゐたのだが、Amazon.co.jpでは普通の新刊書として註文できないことに気づいたのである。「希少品のため定価より高額な設定となっております」って何なんだ。bk1では取り寄せに1〜3週間、楽天でも出版元から取り寄せになってゐる。一体どうしたんだ。かうなると欲しくてたまらなくなってくる。欲しい! 今すぐ欲しい! と叫んで、紀伊國屋書店のサイトへと急いで「在庫がございます。通常2-3日以内に発送致します。」といふ文字を眼にした途端、註文ボタンをクリックしてゐたわけだ。でも、ジュンク堂書店池袋店に99冊も在庫があるのはなぜだ。本当かね。こんな本を本当に99冊も? こんな本99冊も置く場所があるなら、河出文庫のロード・ダンセイニ短篇集の在庫を置いてくれと思ふのだ。いや、『RESTful Webサービス』の在庫冊数と関係なく、ダンセイニ置いてください。

 ISBNによるオンライン書店横断検索にて、リンクが正しく取得できてゐないところを修正した。二ヶ所のうち、一ヶ所は自信がないのだが。


1月4日(金)

 Amazon.co.jpから、デジタルカメラが届いた。昨年末に註文してゐたのだった。IXY DIGITAL 10 シルバーである。妻が欲しいと云ったので註文したのだが、何を撮るつもりなのだかよく判らない。しかし、小さい。こんなに小さいとは思はなかった。写真が撮れて、MacOSX Leopardに画像を取りこめることを確認した。Linuxには取りこめないのかな。私はあまり写真は撮らないので使ふ機会は少なさう。書棚の写真でも撮るか。

 スカーレット・トマス『Y氏の終わり』(田中一江訳/2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み始める。まだ40ページ。


1月3日(木)

 あまり読んでゐる人はゐないのだけど、科学関連ニュース一覧でうまく情報が取得できない状態が一ヶ月以上続いてゐたTechnobahnサイエンスの情報を正しく取得できるやうに修正した。ここのRSSによる新着情報配信のURL(読まれた記事順ではなく新着記事順)がやうやく判った。

 ロイス・マクマスター・ビジョルド『影の棲む城〈下〉』(鍛治靖子訳/各960円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]も読み終へる。話はどんどん読めるし、登場人物の科白も時として感動的ですらある。しかし、そんなに各賞を総嘗めにするほどなのだらうか。私が、絶対的な力を持つ神(あるいは神々)の戦いや戦ひへの介入の話が苦手だからさう感じるのか。いや、神々が勝手な戦ひをするダンセイニの話は平気なので、さういふ問題ではないのか。いやいやいや、ペガーナの神々はあまり神々らしくないから。よく判らない……。

 さて、いよいよ明日からスカーレット・トマス『Y氏の終わり』(田中一江訳/2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読まう。

 全然関係ないけど、ガルシア マルケスっていふ、バッグやら服やら売ってゐるあれは一体何なんだ。ネット上のマルケスの本の情報を検索しようとするときに非常に邪魔なのだが。偶然とは思へないが、許可はとってゐるのかね。『百年の孤独』『族長の秋』も読んでゐないので、偉さうなことはいへないが。
 といふことを前から密かに思ってゐたのだが、同じやうなことを書いてゐる記事(ITmadia)をたまたま目にしたので、私も記してみた。


1月2日(水)

 新刊書評情報日経ビジネスオンライン「書物漂流」と毎日新聞のサンデーらいぶらりぃなどの書評情報も追加されるやうにした。

 ロイス・マクマスター・ビジョルド『影の棲む城〈上〉』(鍛治靖子訳/各960円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店][amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]を読み終へ、下巻へ。中世風の異世界を舞台にした剣と魔法の物語のやうである。なかなか面白いので、楽しくページを捲っていけるのだが、私が求めてゐる小説はかういふものなのだらうかとふと思ったりする。三賞受賞の力をこれから見せてくれるのを期待したい。


1月1日(月)

 昨日読んだ恩田陸『いのちのパレード』(1500円+税/実業之日本社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]には、「カタツムリ注意報」といふ巨大蝸牛が町を歩き抜ける話があったが、カタツムリキャビアと称して蝸牛の卵を食べる記事には驚いた(→AFP)。パトリシア・ハイスミスも蝸牛の登場する短篇を書いてゐたが、どんな作品だったか忘れてしまった。巨大蝸牛の話ではないけれども、『そろそろ登れカタツムリ』群像社]も印象深い題名である。「蝸牛そろそろ登れ富士の山」とか呟きながら、カタツムリキャビアを食べてみたいものだ。

 くどいやうだが、私はこの休みに何をおいてもスカーレット・トマス『Y氏の終わり』(田中一江訳/2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読むつもりだった。だが、今日は気がつくと昨日届いたロイス・マクマスター・ビジョルド『影の棲む城〈上〉』(鍛治靖子訳/各960円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]を手に取って読んでゐるではないか。どういふことだらうか。ヒューゴー、ネビュラ、ローカスの三賞をとるやうなファンタジイとは一体どんなものなのだらうかと思っただけで、Y氏を差し置いて手に取っていいのかと思ふ。

 年も変はったので、bk1に本を註文した。bk1から来た年賀状にギフト券コードが書いてあったから、仕方がないのだ。
●志賀浩二『数と量の出会い』(1700円+税/紀伊國屋書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●志賀浩二『変化する世界をとらえる』(1700円+税/紀伊國屋書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『統計科学のフロンティア2 統計学の基礎 II 』(3600円+税/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『情報検索アルゴリズム』(3300円+税/共立出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●橋本治『日本の行く道』(740円+税/集英社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
以上である。最初の二冊は昨年11月から刊行が始まった〈大人のための数学〉といふ叢書の最初の二巻である。第一巻はあまり面白くないのではないかと思ったが、「社会から急速に分数が消えていっているわけも解き明かす」といふところには興味を惹かれた。しかし、社会から分数が消えていってゐるとは知らなかった。橋本治の新書をつい買ってしまふやうになったのはいつ頃からだったのだらう。


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