東京創元社から、ロバート・チャールズ・ウィルスン『時間封鎖 上・下』(茂木健訳/各940円+税/創元SF文庫)上[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]/下[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]をいただきました。ありがたうございました。
この本は英語で読んでゐるので、どうしようかな。訳者後書きは読んだ。さういへば、この続きのAxisを途中で放置してゐるのだった。続篇は新天地へ移り住んだ人たちを中心に話が進んでいく話だ。
ロバート・チャールズ・ウィルスンは好きな作家で長篇は全部持ってゐるはづ。驚くべきことに、読んでゐないのは二冊くらゐ。買っただけでほとんど読まないこの私が! その中でも本書は特に傑作と云へよう。ヒューゴー賞も取ってゐるから、世間の評価も高いことが解る。自分の贔屓の作家が高い評価を得ると嬉しいものである。どれか一つ解説でも書けたらいいなと昨日から思ってゐたのだが、さきほど不意に思ひ出した。一回書いたことがあったのだ。あまり売れ行きが芳しくなかった『世界の秘密の扉』だった。
アメリカのSF情報誌Locusの10月号が届く。ル・グィンのインタビューなど。書評欄を眺めてあれこれ欲しくなる。
今日もコナン・ドイルやラヴクラフトが陰謀と戦ふ話を読み進める。たうとうクロウリーが登場した。
紀伊國屋書店から、ジャック・マクデヴィット『探索者』(金子浩訳/2100円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、ジャック・キャンベル『彷徨える艦隊 旗艦ドーントレス』(月岡小穂訳/840円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、レーモン・クノー『あなたまかせのお話』(塩塚秀一郎訳/2300円+税/国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、レイ・ブラッドベリ『社交ダンスが終った夜に』(伊藤典夫訳/781円+税/新潮文庫) [amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、寺澤盾『英語の歴史 過去から未来への物語』(780円+税/中公新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。
『英語の歴史 過去から未来への物語』をぱらぱらと捲ってみると、期待してゐたよりも詳しく丁寧に英語の歴史が解説されてゐるやうに感じられた。私が読みたいことが多めに入ってゐるだけで、他の人は喜ばないかも知れないが。明日から、これを手に取って出勤したくなった。
が、今はトマス・ウィーラー『神秘結社アルカーヌム』(大瀧啓裕訳/1048円+税/扶桑社ミステリー)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読んでゐるところだ。順調に進んでゐるところである。期待通りの胡散臭い雰囲気に満ちてゐて、本当に楽しい。
トマス・ウィーラー『神秘結社アルカーヌム』(大瀧啓裕訳/1048円+税/扶桑社ミステリー)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を手に取って出勤。コナン・ドイルとか、チャーチル他、ヨーロッパ各国の首脳たちすら登場する冒頭部分である。各国が争って奪い合ふ秘密の書物を追って、ドイルはアメリカへ渡り、H・P・ラヴクラフトとともに追跡を開始するのである。謎の書物に秘密結社。ありがちな設定である。それなのに冒頭から面白い。どうしてなのだらう。こんな話にどうしてこれほどわくわくするのだらう。ドイルとラヴクラフトだからだらうか。よく解らない。舞台設定や事件の展開と描写が如何にもそれっぽい。もう少しで陳腐極まりない読みものになりかねないぎりぎりのところである。
もしかしたら、これにわくわくするのはかなりの少数派なのかも知れないと今ふと思った。怪しい本と怪しい事件が好きな人、そしてドイルやラヴクラフトが好きな人にはお勧めである。いや、まだ始めの方しか読んでゐないのだけど。
今日もジョー・ヒル『20世紀の幽霊たち』(白石朗ほか訳/933円+税/小学館文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]の続き。なかなか終はらないが、一気に読み終へてしまふのは勿体ないから、もう一回休憩を入れようか。
Amazon Windowshopといふのが開設されたといふので、早速見に行ってみた。書籍、音楽、オーディオブック、映画……など、いろいろな分野の新発売商品や担当者お奨め作品とかが、並んでゐる。なんといふか、あまり見やすくない。ウィンドウショッピングってこんな感覚のものだったかなと思ふ。私も前からウィンドウショッピング感覚、あるいは書店の新刊の平台を眺めるといふ感覚はオンライン書店とは相容れないものなのだらうかと疑ひ続けてきた。もっと遠くから近くへ寄っていく気持ちは、かういふ画面も見てゐてもあまり感じられない。そんな感じで、あまり面白くないなと云ひながら一時間近く眺めてしまった。一体何を考へてゐるんだ。
まだ途中だったことを思ひ出し、ジョー・ヒル『20世紀の幽霊たち』(白石朗ほか訳/933円+税/小学館文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を手に取って出勤。まだ終はらない。空飛ぶマントの話あたりまで。
今日から読書週間だとかで、新聞に読書に関する記事が多い。読書週間だからって本を読むやつはゐないと思ふけどね。
読売新聞に『「1か月内に読書」54%』といふ記事が載ってゐた。昨年よりも6%高くなったのだといふ。「10時間以内に読書」なら解るけど、「1か月内」ってどういふことだ。そんなの一冊だらうが、0冊だらうが、ほとんど読んでゐない人たちに違ひはないのではないか。多ければいいってものでもないし、書籍と云ふ形態をとってゐなくても文章を読んでゐればいいのではないか。もちろん、その内容に依るけれども、それは書籍といふ形かどうかとは別の問題だらう。
「本を読む理由(複数回答)は「知識や教養を深めるため」47%(昨年比8ポイント増)、「面白いから」32%(同1ポイント減)、「趣味を生かすため」27%(同3ポイント増)」となってゐる。私はなぜ本を読むのだらうか。「読まないとつらいから」「そこに本があるから」「不安から逃れるため」「恐怖を味はふため」といったところだらうか。「本を読むことの良い点(複数回答)では「知識が豊かになる」65%、「想像力が豊かになる」54%、「物事を深く考える力がつく」50%が目立った。」と書いてあったが、私にとっては「生きていくのが楽になるから」かな。
ただの中毒なんだらうか。
ジェイニー・ボライソー『待ちに待った個展の夜に』(安野玲訳/820円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。コーンウォールといふ舞台を魅力的に描いてゐると同時に、登場人物たちがまたその地で生き生きと活動してゐる。まだ行ったことのないコーンウォールに愛着を抱いて、行ってみたいと思はせる作品である。この旅行嫌ひの私ですらさう思ふ。途中、所謂ら抜き言葉に遭遇し狼狽へるが、もう後半に入ってゐたのでそのまま読み終へることができた。
紀伊國屋書店に
●ジャック・マクデヴィット『探索者』(金子浩訳/2100円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●ジャック・キャンベル『彷徨える艦隊 旗艦ドーントレス』(月岡小穂訳/840円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●レーモン・クノー『あなたまかせのお話』(塩塚秀一郎訳/2300円+税/国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●レイ・ブラッドベリ『社交ダンスが終った夜に』(伊藤典夫訳/781円+税/新潮文庫)
[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●寺澤盾『英語の歴史 過去から未来への物語』(780円+税/中公新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
を註文した。英語の歴史の本なんかまた買ってしまった。一体何冊さういふ本を買ったことか。ちょっと期待してゐるのが、〈短篇小説の快楽〉の最新刊のレーモン・クノー。もちろん、他のも読みたい。私は、読まうと思って本を買ふのだ。けっして、ただ所有したいからではない。今読まうと思はない本もあるのだけど。でも、いつか必ず読むと固く心に誓って註文するのである。かなり長生きしなければならないことになってしまふが、長生きすることに決めたから、読めるかも知れない。1200歳くらゐまでは生きようと思ってゐる。
SFマガジン12月号(940円/早川書房)[Amazon.co.jp, bk1]をいただきました。ありがたうございました。翻訳作品は、今年度ヒューゴー賞ネビュラ賞受賞作品であるコニー・ウィリス「もろびと大地に坐して」、秋のファンタジイ特集として、ダニエル・エイブラハム「両替官とアイアン卿」、キジ・ジョンスン「〈変化〉後の北公園犬集団におけるトリックスター伝承の発展」が掲載されてゐる。
ジェイニー・ボライソー『待ちに待った個展の夜に』(安野玲訳/820円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を訳者の安野玲さんからいただきました。ありがたうございました。このシリーズは第二巻の『しっかりものの老女の死』だけ読んでゐるのだが、また三巻を読まずに第四巻である本書を読み始める。今日は、三分の二くらゐまで。
ここのところ読んでゐたアンドルー・クルミー『ミスター・ミー』(青木純子訳/2500円+税/東京創元社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み終へる。実に変な話で、楽しめた。三つの話の流れがどう繋がるのだらうかと思ってゐたら、ちゃんとうまい具合に関連づけられるのだった。語り手の一人86歳のミスター・ミーの浮世離れした書痴ぶりは可笑しい。訳者あとがきに、ピーター・セラーズの「チャンス」を思ひ出すと書いてあり、なるほどと思った。といってもその映画の内容はよく覚えてゐないのだけど。最後は水の上を歩いていく場面だったやうな気がする。複雑に捻れた話を紡ぎ出す作品なので、内容の要約だとか、紹介は難しい(だから、しない)。
昨日に引き続き世界中で株価が落ち続け、円が急騰してゐる。対ドルで一時90円台に 対ユーロでも113円台となった。何といふことだ。ユーロ建ての投信でも買ふか、それともユーロそのものでも買はうかと思ったけれども、そんな金があったらユーロの本を買ひまくりたい気分である。
紀伊國屋書店から『神田神保町古書街 2009』(1500円(税込)/毎日新聞社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、内堀弘『ボン書店の幻』(900円+税/ちくま文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、東雅夫編『ゴシック名訳集成吸血妖鬼譚』(1800円+税/学研M文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、芳沢光雄『出題者心理から見た入試数学』(800円+税/講談社ブルーバックス)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届いた。神田の古本屋街の本を捲ってゐたら、無性に神田の本屋に行きたくなってきた。今はちょっと遠くて、すぐに行ける距離ではないのだ。
世界中で株価が落ち続けてゐて、今日は1ドルが97円台に、1ユーロが124円台にまで落ちた。かうなったら、洋書を買ふしかないだらう。といふことで、
○Margo Lanagan Tender Morsels (Alfred a Knopf, October 2008) [Amazon.co.jp, Amazon.com,
紀伊國屋, fictionwise]
を紀伊國屋書店に註文。『ブラックジュース』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]<のマーゴ・ラナガンの新作長篇である。
テーマが重さうだからどうかなと思ひながら、註文する。
今日もアンドルー・クルミー『ミスター・ミー』(青木純子訳/2500円+税/東京創元社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読みながら出勤。順調に読み進めてゐる。面白い。
アンドルー・クルミー『ミスター・ミー』(青木純子訳/2500円+税/東京創元社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読みながら出勤。面白い。書痴が出てくる本は大抵面白いのだ。でも、二段組のせゐかなかなか進まない。
早川書房から、テリー・グッドカインド『魔宮の凶鳥1 砂塵のなかの影』(佐田千織訳/680円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]をいただきました。ありがたうございました。たうとう第八部ですよ。11部で完結らしい。完結してよかったではないか。完結の仕方が解らなくなったんぢゃないかと思へるほど完結する時機を逸したとしか考へられない作品があったりするから。立派である。
話は全然関係ないが、小学生の頃、神保町に行くと帰りの丸ノ内線御茶ノ水駅への道がよくわからなくなって、淡路町から帰ってゐたりした。どうしてわからなかったのか今となっては全く想像もできないが、何度かさういふことがあったのだ。それして、それが妙に腹立たしく感じられた。当時は鉄道の駅の距離を歩くのは不合理なことだと信じて疑はなかった。簡単に歩ける距離を間隔として鉄道の駅の位置が設定されてゐる筈がないと信じてゐたのだ。今は、何駅分も歩いて平気である。なぜなら何も信じてゐないから。何も信じない方が心安らかに暮らせるのだと解ってきたのである。毎日心安らかに歩いてゐる。
本を読みながら出勤できる幸せを嚙みしめながらアンドルー・クルミー『ミスター・ミー』(青木純子訳/2500円+税/東京創元社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読む。インターネットに住まふ裸婦たちに驚く老人が可笑しい。私も裸婦抜きで本だけが入ってゐる箱の方が安かったら、そっちを買ふが、世の中さういふうには出来てゐないのである。
紀伊國屋書店に本を註文する。
●『神田神保町古書街 2009』(1500円(税込)/毎日新聞社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●内堀弘『ボン書店の幻』(900円+税/ちくま文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●東雅夫編『ゴシック名訳集成吸血妖鬼譚』(1800円+税/学研M文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●芳沢光雄『出題者心理から見た入試数学』(800円+税/講談社ブルーバックス)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
以上四冊。神田の本屋の本はbk1では見あたらなくて、Amazon.co.jpでは予約註文なので、必然的に在庫ありの紀伊國屋書店に註文するといふことになる。ボン書店といふのは昔の日本の出版社の名前で、旧西ドイツの首都ボンとは関係ない。ボンの古書店街の話だったらもっと嬉しかったかも。
また初めて神田神保町の古書店街に行ったときのことを思ひ出したりする。何度も書いてゐるかも知れないが、小学校六年生のときで、埼玉の東武東上線沿線(といっても駅から歩いて30分もある)の家から電車を乗り継いで神保町まで行くのは大冒険だったのだ。ああ、もう昔話を書く時間はなかった。寝る時間だ。
東京創元社から、ダイアン・デュエイン『駆け出し魔法使いとはじまりの本』(田村美佐子訳/900円+税/創元推理文庫)[bk1]をいただきました。ありがたうございました。
以前は、よく売れてゐる若い子向けのファンタジイだなと思って、買ってみたことさへあったのではないだらうか。いや、買ってはゐないかも。この本も可愛らしい表紙絵で。私が手に持つと不自然な感じがするほどだ。
今はかうやって可愛らしい表紙絵の本を手に取ったりして落ち着いてゐるが、今朝は大変だった。家を出て数分歩いたところで、鞄が妙に軽くて薄いことに気がついた。読む本が入ってゐない。が、取りに帰る時間はない。どうしようと思ひながらも歩き続けてゐたら駅についてしまった。電車を待つ時間がつらい。近くに文庫本を読んでゐるをばさんがゐた。思はず駆け寄って、「その本、三万円で売ってください!」と叫びさうになったが、財布に3000円しか入ってゐないことを思ひ出して、やめた。財布に三万円入ってゐなくて本当によかった。新聞を読んでゐるをぢさんの肩越しに覗き込むやうに文字を追って嫌な顔をされたりしながら地下鉄に乗って出勤。気が狂ふかと思った。
帰りもそのまま帰宅してしまって、地下鉄の車内の吊り広告を舐めるやうに読み尽くす。帰ってきてしばらく躰の震へが止まらなかった。
明日読む本を鞄に入れたから、もう寝よう。
アリス・キンバリー『幽霊探偵と銀幕のヒロイン』(新井ひろみ訳/830円+税/ランダムハウス講談社文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読む。大傑作などでは全然ないのだけど、安心して楽しめる書店ミステリである。書店に取り憑いた幽霊(男)とその書店の店主(女)といふ組み合はせも面白い。さういへば、しばらく前に書店ミステリの類を何冊も註文したのに全然読んでゐない。困ったものだ。
アンドルー・クルミー『ミスター・ミー』(青木純子訳/2500円+税/東京創元社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書##, Yahoo! Books]を少し読んでみる。二段組で字がつまってゐて嬉しい。
日曜日なので、パンを焼いたり(いや、あれは昨日だったか)、数日前に届いた保温調理鍋で林檎をワインで煮たり、何だかほのぼのとした休日に見えなくもない。まだ物珍しいので保温鍋も面白い。うっかり焦がしてしまったりする心配がないから、安心して本が読めるといふものである。何事も本を読むためである。パンを焼くのは関係ないけど。
オンライン・ストレージについていろいろ調べたりして、二カ所ほど登録した。無料のところ。そんなことをしてゐる暇があったら、もっと本を読めばよかった。
ニコラス・G・カー『クラウド化する世界』(村上彩訳/2000円+税/翔泳社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読む。「パーソナル」コンピュータから、「クラウド」コンピュータへの流れがよく解る。電気の歴史から話してくれなくてもいいと思ってしまふ部分もあるけれど。Amazon.comやGoogleのやってゐることは、実はもう知ってゐるのでそんなに面白くもなかったのだが、世界のネットワークが人類を融合していく方向へと進んでゐるのではなく、分断する方向へと進んでゐるのかも知れないといふ指摘にはちょっと驚いた。なるほど、さうかも知れない。また、機密保持のために個人のパソコンの仕事場への持ち込みを認めず、会社(あるいはそれに相当するもの)のサーバ/クライアントシステムの導入に対する自分の嫌悪感・抵抗感が何に由来してゐるのかがよく納得できなのは収穫だった。本書では、「パーソナル」コンピュータを仕事場へ持ち込むことは、管理者からのある程度の自由を獲得することを意味してゐて、それを失ふことはせっかく獲得した自由を奪はれることに他ならないと指摘してゐる。「コンピュータに詳しい人たちは抵抗したが、オフィスで働いている人の大多数は、そうすることによってそもそもパソコンのもたらした力から離れてしまうことに、ほんとうに気づきもしなかった」といふ箇所には、驚くと同時に、どうしてすんなりあんなことが導入できるのかといふ疑問に対する答へなのかも知れないと納得した。クラウドコンピューティングで、再びその支配を迂回することが可能になるのだらうか。私には俄に信じられないのだが、どうだらう。
紀伊國屋書店に本を註文。
○Elizabeth Bear Hell and Earth (Roc, Aug 2008) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋, fictionwise]
○Charles Stross The Merchants' War (Tor, October 2008) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
以上二冊。ベアのは、Ink and Steelの続篇。クリストファー・マーロウとウィリアム・シェイクスピアの活躍する話はこれで完結。二部作である。ストロスの方は、六部作の第四部。これは私にしては珍しくちゃんと読んでゐるシリーズ作品。
Amazon.co.jpに、鳥居みゆき「みみずひめ」 [Amazon.co.jp] を註文。来年一月発売予定のDVDである。昨日註文した「告別式」と同日発売(予定)。
ジョー・ヒル『20世紀の幽霊たち』(白石朗ほか訳/933円+税/小学館文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]はまだ四篇くらゐだが、これは面白い。表題作など、全然目新しくない題材なのだが、それがこれほど新しくなるとは。
アメリカのSF情報誌Locus 9月号が届く。おお、ブレイロックの新作が出るのか。今から楽しみである。
紀伊國屋書店から、アリス・キンバリー『幽霊探偵と銀幕のヒロイン』(新井ひろみ訳/830円+税/ランダムハウス講談社文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]と、アンドルー・クルミー『ミスター・ミー』(青木純子訳/2500円+税/東京創元社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書##, Yahoo! Books]および、ニコラス・G・カー『クラウド化する世界』(村上彩訳/2000円+税/翔泳社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。眠い。眠くて今日は読めない。
Amazon.co.jpに、故 鳥居みゆき告別式 ~狂宴封鎖的世界~を註文。来年1月21日発売ださうだ。あ、いつの間にかDVD部門十二位まで順位が上がってゐる。売れてゐるなあ。まだ三ヶ月も先なのに。
頭が痛くなってきた。まだ週末ではないのに。
ジョー・ヒル『20世紀の幽霊たち』(白石朗ほか訳/933円+税/小学館文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を手に取って出勤。まだ最初の方。
Amazon.co.jpから、TIGER 保温調理鍋が届いた。今日は、これで何をするわけでもなく、箱から出してみるだけ。だから、昨日受け取れなかったことをあんなに嘆く必要もなかったのだ。
今日は洋書を何冊か註文しようかと思ってゐたが、頭が痛くて気持ち悪いので、断念。明日こそ、註文しよう。きっと、註文しよう。
ジャスティーン・ラーバレスティア『あたしと魔女の扉』(大谷真弓訳/760円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。面白くなってきたけれども、それは優れた子供向けのファンタジイといふことでしかない。もっと、心に重い衝撃を与へる大人のファンタジイを読みたいものだ。「大人のファンタジイ」って妙な響きがあるけれども、さういふ意味ではなく、素直に大人向けのファンタジイと受け取っていただきたい(どういふ意味だ)。
帰宅したら、Amazon.co.jpからの不在連作票があった。ああ、鍋を受け取れなかった。鍋が、私の鍋が! そんなに騒ぐほどのことではないのだけど。Amazon.co.jpといへば、Amazon.comに続いて食料品を本格的に扱ふやうになった。食べ物までAmazon.co.jpに依存するやうになるのはちょっと怖い。私の心の中では今でもオンライン書店なのだが、この頃、蜂蜜や鍋なんかも買ってゐる。いいのかね。
ジャスティーン・ラーバレスティア『あたしと魔女の扉』(大谷真弓訳/760円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]は、面白くなってきた。昨日は悪いことを云ってしまった。すまなかった。
紀伊國屋書店に本を註文。
●アリス・キンバリー『幽霊探偵と銀幕のヒロイン』(新井ひろみ訳/830円+税/ランダムハウス講談社文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●アンドルー・クルミー『ミスター・ミー』(青木純子訳/2500円+税/東京創元社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書##, Yahoo! Books]
を購入。
本の整理法として、「Google世代の整理術「デジタル情報整理ハックス」22 書籍もタグで管理する」(マイコミジャーナル)が載ってゐた。棚に番号を振るといふのは考へたことがあるけれども、必ずそこに本を戻すといふのができないから、困ってゐるのだ。本はどんどん増えていくし。電子タグで自動的に本の所在を特定する仕組みがはやく出来てくれないものか。
紀伊國屋書店から、ジョー・ヒル『20世紀の幽霊たち』(白石朗ほか訳/933円+税/小学館文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]とジャスティーン・ラーバレスティア『あたしと魔女の扉』(大谷真弓訳/760円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。
ロバート・ランキン『ブライトノミコン』(圷香織訳/1480円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を少し読んだり、ジャスティーン・ラーバレスティア『あたしと魔女の扉』(大谷真弓訳/760円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を少し読んだりする。『あたしと魔女の扉』は160ページまで。今のところ、そんなに面白くない。オーストラリアが舞台で、ずっと母親と二人で町を転々と移動しながら生活してきた主人公が、母親が精神病院に収容されたのをきっかけに祖母の家に引き取られ、母親が頑なに否定してきた魔法に直面するといふ話らしい。短命な女の家系といふ発見には読んでゐてもどきりとする。主人公はこれから、狂気か魔法かといふ選択を迫られることになるやうだ。
今日は昨日届いた堀井和子『堀井和子の1つの生地で作るパン』(1380円+税/文化出版局)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を見ながら、もっとも基本的なパンを作ってみる。その他、Amazon S3の使ひ方を探ってみたり。
紀伊國屋書店から、ウェン・スペンサー『エイリアン・テイスト』(赤尾秀子訳/860円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、堀井和子『堀井和子の1つの生地で作るパン』(1380円+税/文化出版局)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、『BAGLE&BAGLEオリジナル・レシピ集』(1300円+税/PARCOエンタテインメント事業局)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届いた。パンの本が二冊とハヤカワ文庫SF。
ベーグルの本は、パンそのものの作り方は最初の数ページ。後は、できあがったベーグルを使ったいろいろな食べ方である。ベーグルの作り方はもう一冊の本にも載ってゐる。話には聞いてゐたが、本当に一度湯で茹でるのだった。でも、どうして蜂蜜入りの湯で? 二冊ともさうかいてゐるから、さうなんだらう。でも、蜂蜜が勿体ないな。
パンを焼いたら、今度は鍋を買ひたくなった。気がついたら註文してゐた。やれやれ。TIGER 保温調理鍋である。
堤未果『ルポ貧困大国アメリカ』(700円+税/岩波新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。もっと早く読んでおくべきだったと驚くほどの内容である。拡大し続ける社会格差、その貧困層を餌食にする貧困ビジネス、追ひ詰められた若者たちは軍隊へ志願せざるを得なくなるか、あるいは「民営化された戦争」へと組み込まれていく。今、世界を震撼させてゐるサブプライムローンの問題も、これを読むとわかりやすくなる部分が多々あると思ふ。
ローンの返済が出来なくなり家から放り出された人たちがまるまると太ってゐる映像をみて、結局いいもの喰って肥え太ってゐるぢゃねえかと憤ってゐる人もゐたやうだが、多くは「貧困が生み出した肥満国民」である可能性は高いのだ。決して贅沢をして肥え太ってゐるのではなく、安価なジャンク・フードと加工食品に依存してゐるだけなのだ。それしか、買ふ余裕がないのだ(と、この本の著者は云ふ)。
現代人にとって必読の書であらうことは間違ひない。
紀伊國屋書店から、トマス・ウィーラー『神秘結社アルカーヌム』(大瀧啓裕訳/1048円+税/扶桑社ミステリー)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、北村想『怪人二十面相・伝 PART II』(533円+税/小学館文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、堤未果『ルポ貧困大国アメリカ』(700円+税/岩波新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、篠崎晃一『出身地がわかる!気づかない方言』(900円+税/朝日新聞社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、Jonathan Carroll The Ghost in Love (Farrar Straus & Giroux, 9/2008) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋] 、The Year's Best Fantasy and Horror 2008: 21st Annual Collection (Griffin, 9/2008) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋] が届いた。
ITpro Magazine 2008年秋号が届いた。ITproのサイトで申し込んだら無料で送ってくれる。クラウドコンピューティングに関する特集記事を読む。SaaSとかPaaSとかIaaSとか、略称が変なんだが、興味深い流れではある。さう思って、Amazon EC2とかGoogle App Engineとか、いろいろ試してゐるわけだが。
ロバート・ランキン『ブライトノミコン』(圷香織訳/1480円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読みながら、少し出かける。
今日は十月十日。前は体育の日だったのに。ハッピーマンデーって奴ですか。別にハッピーぢゃないんですけど。
『パソコンは日本語をどう変えたか』(900円+税/講談社ブルーバックス)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。後半の漢字の話も面白い。新聞と書籍出版の漢字の使ひ方の違ひの歴史は興味深い。何より驚いたのは、朝日新聞の漢字が表外漢字字体表に合はせた字を採用することに方針を変更したときに、ほとんど問ひ合はせがなかったといふこと。あまり一般的には関心がないことらしいのだ。鰯を鰯と書けたら嬉しい(これはフォントの違ひなのかな)し、冒涜なんて漢字に対する冒瀆だと思ふし、摑むを掴むなんて書いたらしっかり握れさうにないではないか。森鷗外は、森鴎外と書いた途端に莫迦に見えてしまふ。内田百閒なんて前は書けなかったのだ(これが私の意図とほりに表示されない環境もあるのかも知れないのだが、いろいろな環境での表示の確認はしてゐないので、よく解らない)。
明日はちょっと出かけるので、更新ができないかも知れない(できるかも知れない)。
なぜか後回しになってゐた、『パソコンは日本語をどう変えたか』(900円+税/講談社ブルーバックス)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を手に取って出勤。半分くらゐまで読んだところでは、形態素分析と共起表現の話が面白いが、自分にとって新しい発見があまりないので、少々物足りない。もちろん、知ってゐることばかりといふことではない。知らないことは、関心のない領域のことが多いといふだけのことである。
紀伊國屋書店に本を註文。
●ニコラス・G・カー『クラウド化する世界』(村上彩訳/2000円+税/翔泳社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●ジョー・ヒル『20世紀の幽霊たち』(白石朗ほか訳/933円+税/小学館文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●ウェン・スペンサー『エイリアン・テイスト』(赤尾秀子訳/860円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●ジャスティーン・ラーバレスティア『あたしと魔女の扉』(大谷真弓訳/760円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●堀井和子『堀井和子の1つの生地で作るパン』(1380円+税/文化出版局)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●『BAGLE&BAGLEオリジナル・レシピ集』(1300円+税/PARCOエンタテインメント事業局)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
どういふわけか、パンの本が二冊。突然パンを焼きたくなったからである。どうして焼きたくなったかは、ちょっと書けないのだが、さういふことで。
あ、幽霊書店の話を買ふのを忘れた。
Locusの定期購読の更新をする。一年で95ドル。円高とはいへ、安くはない。本当はもう紙で送ってもらわなくてもいいのだけど。pdf版があればいいのに。場所をとって大変なのだ。なぜかこれが捨てられなくて、25年分くらゐがある。これをpdf化したいのだが、それはそれで大変な作業になってしまふ。どうにかできないものか。
コニー・ウィリス『マーブル・アーチの風』(大森望訳/2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。ウィリスの作品はあまりにも饒舌で話が噛み合はなくて、行き違ひばかりで登場人物は走り廻ってばかりで、読んでゐる方が疲れてしまふ。続けて読むと息切れがしてしまひさうだ。が、最後の「インサイダー疑惑」は息切れせずに読めた。そんなに落ち着いた話でもないが、他の作品に比べれば落ち着いて読める。内容も、胡散臭い霊媒師の話で面白い。私にはこれくらゐがちゃうどいい。
突然、パンを焼きたい衝動に襲はれて戸惑ってゐる。つまり、パンの焼き方の本とか、パンの歴史の本とか、そんなものが買ひたくて仕方がなくなってきてゐるわけだ。しかし、今は本を増やしたくない。困った。
目が覚めるとすっかり頭痛は治ってゐたので、紀伊國屋書店に本を註文。
●トマス・ウィーラー『神秘結社アルカーヌム』(大瀧啓裕訳/1048円+税/扶桑社ミステリー)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●北村想『怪人二十面相・伝 PART II』(533円+税/小学館文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●堤未果『ルポ貧困大国アメリカ』(700円+税/岩波新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●篠崎晃一『出身地がわかる!気づかない方言』(900円+税/朝日新聞社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
以上四冊。今回は控へ目。アルカーヌムは前に原書で買ったけれども全然読んでゐなかった本。コナン・ドイルとか、ラヴクラフトといった実在の人物が活躍するちょっと怪しい冒険譚。秘密結社の話は好きだから今度こそ読みたい。怪人二十面相伝2は1991年の『青銅の魔人』の改題。ええ、さうだったのか。註文してから気づいた。89年の『怪人二十面相・伝』は読んだのだが、そちらはどうだったか。全然覚えてゐない。アメリカの貧困の本は前から気になってゐたもの。そろそろ買はうかといふ気になった。最後のは、「出身地がわかる!」といふところが気に入らないのだが(別にそんなものを当てたいわけではない)、気づかない方言といふのはなかなか興味深いところなので、読んでみたい。
円高だから、頃合ひを見計らってドルかユーロの本でも注文しようか。
久し振りに頭痛。夕方から痛くなってきた。珍しく左側から。左の眼球の上辺りで発生した。広がらないうちに寝なければ。前は金曜や土曜になることが多かったのだが、この頃はなぜか月曜日になることが多い。日曜日に疲れるのか。日曜日に緊張して月曜に緊張がゆるむのか。そんなはずはないのだが。
Amazon.co.jpから、マヌカ蜂蜜 500gが届く。頭は痛いが、ちょっと味見をしてみると、やはり美味い。私の心の中ではAmazon.comはオンライン書店なので、蜂蜜を買ふのは些か抵抗があるのだが、安かったのでまあいいかといふことで。
今日は本も読めないくらゐ忙しかったのに、本と関係のない日記はなぜか何件も書いてしまったりする。まあ、ちょっとした逃避行動なんだが。
コニー・ウィリス『マーブル・アーチの風』(大森望訳/2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]の一篇だけは読む。面白い。ウィリスはクリスマスの話が得意だと思ふ。でも、相変わらずウィリスの作品の登場人物は大忙しである。読み終はってちょっと疲れる。
少し退場願ふ本を抜き出して、机の上に積み重なってきた本を書棚に収める。どんな本でも別れるのは辛い。
Google 2001で、7年前の自分のサイト(ここのことだ)の検索をしてみたりして、当時のことを思ひ出してちょっと気分が重くなってしまった。そんなことしなければよかった。
新書新刊情報に小学館101新書を追加する。もういくら何でも過飽和だらう。
コニー・ウィリス『マーブル・アーチの風』(大森望訳/2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を手に取って出勤。所謂「ら抜き言葉」に遭遇することもなく、「ニュースレター」を読み終へる。面白いのだが、この頃ウィリスの饒舌な会話について行けなくなりかけてゐるかもしれないと思ふ。いくら何でも饒舌にも程があると思ふのは私が歳を取ったせゐだらうか。でも、私もクリスマスニュースレターあるいは年賀ニュースレターを作るやうにしてみようかと思った(嘘)。
紀伊國屋書店から、Nick Gevers ed. Extraordinary Engines: The Definitive Steampunk Anthology (Solaris, 2008/9/30) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]が届く。The Definitive Steampunk Anthologyといふ副題がついてゐる。へえ、そんなアンソロジーだったのか。もう買ったときのことを忘れてゐる。目当てはきっとジェフリイ・フォードだらう。さういへば、短篇集The Drowned Lifeが出る頃ではなかったか。来月? 今月? もう予約註文してしまはうか。
則定隆男『ビジネスの「コトバ学」』(850円+税/日経プレミアシリーズ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。国際間の言語観の違ひによる契約や宣伝、商談における戸惑ひ、齟齬などが紹介されていく。なかなか興味深い内容である。最後の「英語は万能薬か?」では、始めは一見、英語といふ言葉の効力を強調すると共に、それを企業経営に導入したときに利益が記されてゐるので、結局万能まではいかなくても強力な武器になると云ひたいんぢゃないかと思ひきや、最後にはその弊害や、多言語共存による効果などで締めくくられてゐる。英語帝国主義に嫌悪を抱く私でも不快にならずに読み終へることができた。
コニー・ウィリス『マーブル・アーチの風』(大森望訳/2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を手にとって出勤。最初の作品を読んでゐるときに、所謂「ら抜き言葉」に遭遇し、これを飛ばして第二の作品に進む。
紀伊國屋書店から、ジェラルド・カーシュ『犯罪王カームジン』(駒月雅子訳/2200円+税/角川書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。人を騙す話が大好きなので、これは読みたい。ああ、この頃読みたい本がどんどん溜まっていく。
紀伊國屋書店から、アルベルト・マングェル『図書館愛書家の楽園』(野中邦子訳/3400円+税/白水社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、成美堂出版編集部編『週末書斎術』(1300円+税/成美堂出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、ピーター・V・ブレッド『護られし者 1』(和爾桃子訳/740円+税/ハヤカワ文庫FT)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、コニー・ウィリス『マーブル・アーチの風』(大森望訳/2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届いた。期待してゐた、週末書斎の本をぱらぱらと捲ってみると、何だか書斎らしくない部屋がたくさん載ってゐる。何度も表紙を見て題名を確認してしまったくらゐである。書斎ってのは読書や書き物をする部屋なんだ、解ってゐるのかと思ったら、巻頭に「たしかに一昔前まではそうだったかもしれない。しかし、趣味が多様化した現代、書斎も多様化してきている。そういった意味で、書斎とは自分の好きなことを大切に過ごすための空間としてもいい」なんて書いてあるぢゃないか。勝手にそんな空間としないでくれないか。それにこの文、文法的にちょっと構造が変ぢゃないか。蕎麦打ちをする部屋がなんで書斎なんだ。ウッドデッキのある空間なんて、外ぢゃないか。これは庭だらう。でも、最初の方には、少ないものの蔵書収納に関するページもあるし、自分でいろいろ作るための情報が書いてあるところは役立ちさうだから、まあいいか。文句を云ひながらもそれなりに楽しめさう。
Amazon.co.jpから、Volker Sperschneider Bioinformatics : Problem Solving Paradigms (Springer, September 2008) [紀伊國屋, Amazon.com, Amazon.de]が届く。かなり幅広い話題について記されてゐるが、一つ一つの説明は短いやうな印象を受ける。これで細かいところまで理解するのは難しいかも知れない。詳しく書いてあっても、私の理解力では難しいやうな気がするが、それはまた別の話。
PDF管理ソフトMokujiといふのが発表されたやうなので、試してみた。分類項目が複数付けられるやうになってゐるので、便利さうだけど、その分類項目を付けるのが大変なのだ。ファイル数が増えてくると。ダウンロードした論文のPDFなんかは、番号がファイル名になってゐるから、とてもここに登録しても使へさうにない。私にはあまり向かない仕組みのやうだ。ファイルが100個くらゐまでなら使ひやすいかも知れない。
紀伊國屋書店から、Galen Beckett The Magicians and Mrs. Quent (Spectra, 8/2008) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]とElizabeth Bear Ink and Steel: A Novel of the Promethean Age (Roc, 7/2008) [Amazon.co.jp, Amazon.com,紀伊國屋]が届いた。Beckettの本は結構厚い。読むのか、こんな本(多分、読まないと思ふ)。ベアの方は、そんなに厚くない。各章の最初に、シェイクスピアとマーロウの作品からの引用が掲げられてゐる。面白さうだ。読めばいいのだが。
則定隆男『ビジネスの「コトバ学」』(850円+税/日経プレミアシリーズ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読みながら出勤。私があまり普段読まないやうな本で、言葉の本ではあるのだが、主に商品の販売、国際間の契約といったことが主な話題となってゐる。あまり読まないやうな本だけあって、新鮮な気持ちで読める。まだ、半分くらゐ。最後まで読まう。
JavaScriptでAmazon.co.jpの本の情報を取得して、html内に埋め込む方法を知りたくて、今日は何時間も費やしてしまった。こんな筈ぢゃなかったのに。でも、求めてゐることが解ったから、それなりに満足。報告はまた明日といふことで。