10月30日(木)

 ロバート・F・ヤング宰相の二番目の娘(山田順子訳/創元SF文庫)読了。アラビアンナイト風の未来世界を舞台にしたお伽話である。千一夜物語を楽しんだことのある人なら、きっとこれも楽しめるはず。女の子が十五歳だといふことは、まあ、置いておくことにしよう。

 この作品が1980年代に発表されたものだといふことには驚きを禁じ得ない。古風な味はひである。

 Amazon.co.jpからJVC KENWOOD ポータブルヘッドホンアンプU-AX7が届いた。早速、Icon uDAC3と入れ替へる。吃驚、するほどの差は感じないが、24-bit flacファイルの場合には明らかに良くなった(と信じたい)。まあ、前のUSB-DACもなかなか良かったのだらう。でも、これで気が済んだから、これでいいのだ。

 今度は、大きな液晶モニターが欲しくなったので、Amazon.co.jpにiiyama Full HD(1920x1080)モード対応 AMVA+パネル搭載 WLEDバックライト27型ワイド液晶ディスプレイ XB2783HSU-B1を註文。今はProLite X2377HDSを主モニタに、IO DATAの古いのを副モニタにしているので、23インチProLiteを副にして、ProLite XB2783HSU-B1を主にしよう。


10月29日(水)

 間違えて買ったKindle本。
○Jennifer Warner The History of Middle-Earth: The Unofficial Guide to the Languages, People, and Books of Middle-Earth (BookCaps Study Guides, November 29, 2012)
もう見境ひなくクリックするやうなことは止めなければ。

 ロバート・F・ヤング宰相の二番目の娘(山田順子訳/創元SF文庫)を読み始めた。半分くらゐまで進む。アラビアンナイト風の世界が楽しいので順調に進んでゐる。


10月28日(火)

 レルネット=ホレーニア『両シチリア連隊』(垂野創一郎訳/東京創元社)読了。殺人事件が起こり、犯人探しみたいなこともあるにはある。謎めいた美女を取り巻く不審な死なんていふこともある。が、話は意外な方向へと進み、プフェンドルフって一体誰なんだよと叫びながら結末を迎へることになったのは私である。何だか判らないだらうが、私にとっては今年一番の作品である。

 LOGICOOL 充電式トラックパッド T651をもう一つ註文。さらにAmazon.co.jpには、JVC KENWOOD ポータブルヘッドホンアンプU-AX7も註文。私にしてはかなり思ひ切った買ひものである。


10月27日(月)

 LOGICOOL 充電式トラックパッド T651がAmazon.co.jpから届いた。なかなか調子よく使へさう。値段も安い。あとは、左手での操作に慣れるだけ。マウスやトラックボールの扱ひには習熟したのだが、トラックパッドはまだどうも慣れない。早く慣れたい。

 今朝からレルネット=ホレーニア『両シチリア連隊』(垂野創一郎訳/東京創元社)を読みながら出勤。冒頭から面白い。文章も読みやすくて心地よい。今日は移動が多かったので、通勤を含めて2時間くらゐ電車に乗って『両シチリア連隊』が捗ったが、疲れた。後半、登場人物が把握できなくなってきて少し困惑してゐる。日本語なのに! 根本的に本の内用を読み取る能力が衰へてゐるだけかも知れない。つらい。


10月26日(日)

 John Scalzi Lock In (Tor, 2014)読了。Lock Inといふのは伝染病で一切の知覚が遮断されてしまふ状態のこと。ただ、人の身体を借りたり、人工の身体を使ったりできる。その世界で殺人事件が起きて、調査するうちに、その背後には世界を揺るがす陰謀が……といふ感じか。途中で人の自由意思とは何か意識とは何かみたいな話になりさうになるのだが、あまり深く考へずに先に進んでしまう。最後に二人の捜査官が犯人を追いつめていくところは場面の勢いが楽しい。だが、ネットワーク上の仮想世界との関係とかよく判らなかったのは私の読解力の問題だらうか。『レッドスーツ』の方がよかった。

 Librairie La Perle Rareから、Alfred de Musset Contes (Nilsson)が届いた。ラボチェッタの挿絵目当てである。素晴らしい。どうして、ラボチェッタ画集といふ本が刊行されてゐないのか。自分で集めてどこかに提案するか。

 Abebooks.comで検索して、フランスのBécherelにあるAbraxas-librisという古書店に、
○Baudelaire Charles Les Fleurs du Mal
Éditions Nilssonのかと思ったが、違ったかも。送料を含めて、US$48.57。これも、ラボチェッタの挿絵入りの本。

 トラックボールが古くなってボールが滑らかに回らなくなり、細かい動きが難しくなったので、今回はトラックパッドを買ふことにした。Apple製は乾電池で動くので何となく気が進まなかった。電池切れや電池の廃棄が面倒臭い気がして。LOGICOOL 充電式トラックパッド T651は、USB充電ができると知り、一つ註文してみることにした(Amazon.co.jpに註文)。調子が良かったら、職場用にももう一台買ふか。


10月24日(金)

 Amazon.co.jpでKindle本を二冊購入。
○Darryl Jones, ed. Horror Stories: Classic Tales from Hoffmann to Hodgson (OPU Oxford)
○David Stuart Davies, ed. Collected Ghost Stories (Wordsworth Editions)
 本当は二冊目もDarryl Jones編のを買はうと思ったのだが、ペーパーバック版に対応するKindle版として表示されるものが、実は違う編者の別の本だったのだ。題名が同じだと時々さうなる場合がある。解説(Introduction)を読みたかったのに。

 これまでNHKラジオのドイツ語講座のテキストは紀伊國屋書店で買ってゐたのだが、書き込みができないのが不満なので、11月号はKindle版を購入して、pdfに変換後、GoodReaderで開くとちょうどよい具合になった。今度からこれにしよう。

 SFマガジン12月号ご恵贈賜りました。ありがたうございました。12月号はラファティ特集。


10月22日(水)

 ScalziのLock Inを65%まで読む。遅すぎる。

 Audirvana Pro 1.5 がいつも最新版といふ表示が出るので安心してゐたら、いつの間にかPro2が出てゐるではないか。早速4200円払ってアップグレード。2.0.2になって、Herreweghe指揮のミサ曲ロ短調の音が明らかに良くなった。嬉しい。

ヴァーノン・リーはなかなか進まない。


10月21日(火)

 丸善丸の内本店で本を購入。
●三上延・倉田英之『読書狂の冒険は終わらない!』(集英社新書)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ブランドン・サンダースン『王たちの道1』(川野靖子訳/早川書房)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ベルクソン『時間と自由』(中村文郎訳/岩波文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
以上3冊。

 Amazon.co.jpで、
○Jonathan Carroll Bathing the Lion (St. Martin&apos s Press, 2014)
を購入。ジョナサン・キャロルも買ふだけで読まない作家になってしまった。

 眠いので今日はこれで。


10月20日(月)

 ScalziのLock Inを45%まで読む。ウィルス感染で全身が麻痺して知覚を失なった者が別の身体に入る仕組みがあるのだが、それが意識を持った別の人間なのか、生きていない身体なのかどうもよく判らない。使ひ分けてゐるのか。英語だと前のページに戻って読み直して確認するのが面倒臭い。小説を読む力が落ちてゐるのか、英語を読む力が落ちてゐるのか、その両方なのか。

 ヴァーノン・リーの翻訳が非常に厳しい状況に陥ってゐるので、来月初めまでほとんど書くことがなくなる予定。今月ほとんど本を買ってゐないのもそのせゐである。


10月18日(土)

 Amazon.co.jpでKindle本を購入。
●本田由紀『もじれる社会』(ちくま新書)[Amazon.co.jp
は、今月出たばかりの本がもうKindle版になってゐる。もう新書は電子版しか買ひたくない。どうせ、読み終わったら裁断してpdf化するのだから。

 今日はうっかり職場から歩いて帰ってしまって、疲れた。


10月16日(木)

 ラボチェッタの挿絵の入った本をAbebooks.comで、検索して、ToursのLibrairie La Perle Rareに註文。
○Alfred de Musset Contes (Nilsson)
送料を含めて51ドル。

 ScalziのLock Inを10%まで読む。二人組刑事が殺人事件を担当するが、すぐに容疑者は見つかる。だが、ここの未来のウィルス感染によってもたらされた仕掛けがあって、ちょっと事態は複雑なのだ。もう少し読み進めてみようか。


10月15日(火)

 タニス・リー『狂える者の書』(市田泉訳/創元推理文庫)を読み終へた。〈パラディスの秘録〉第四作である。題名のとほり、狂った人物たちが主人公である。主人公は一人ではなくて、三つの世界のパラディスが舞台となり、並行して進む流れが交差しさうでなかなかしない。したのかどうかもよく判らない。登場人物たちは幸せな日々を送ってはをらず、中でもパラディスのイルドはあまりにも辛く、悲しい。ペンギン国の雪は本当に温かかっただらうか。


10月14日(月)

 パリのPascal Coudertから、E. T. A. Hoffmann Contes Fantastiquesが届いた。ラボチェッタの挿絵がいくつも入ってゐる。美しい。本自体は、紙装の簡単なものだが、これは購入者が自分で装幀屋に依頼して仕上げるものなのだらうか。今回届いたのはアンカットだった。
 ラボチェッタの挿絵入りボンテンペッリ全集に挑戦すべきときが来たのかも知れない。

 二階堂愛編『次世代シークエンス解析スタンダード』(羊土社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が紀伊國屋書店から届いた。これは面白い。明日から早速活用しよう。

 しかし、眠い。


10月12日(日)

 紀伊國屋書店に、
●二階堂愛編『次世代シークエンス解析スタンダード』(羊土社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
を註文。

 トールキン研究会33周年の祝賀会に行く。皆、歳をとっていた。

 自分も歳をとっていた。つらい。


10月11日(土)

 Amazon.co.jpでKindle本を一冊購入。
○Nathan G. Swenson Functional and Phylogenetic Ecology in R (Springer, 2014)
集団の系統樹に関心があって。役に立つかどうかはよく判らないが。

 昨日の電子化本。
◆徳井淑子『ヨーロッパ服飾史』(河出書房新社)
◆岡本信照『スペイン語の仕組み《新版》』(白水社)
以上二冊。

 今月は書籍購入量が異常に少ないのでよくよく注意しなくてはならない。


10月9日(木 )

 Amazon.co.jpで、Kindle本を購入。
○John Scalzi Lock In (Tor, 2014)

 肩が痛い。発狂しそうなほど、痛い。

 メラニー・カード『落ちこぼれネクロマンサーと黒魔術の館』(圷香織訳/創元推理文庫)ご恵贈賜りました。ありがたうございました。


10月8日(水)

 Amazon.co.jpから、福島真太朗『Rによるハイパフォーマンスコンピューティング』(ソシム)[Amazon.co.jp]が届いた。少し中を覗いてみたが、よく判らない。使はないかも。

 ライトバウン&スパダ『言語はどのように学ばれるか』(岩波書店)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]読了。私が外国語教育に関はることはないわけだが、自分が根拠のない通説に惑はされないために、極めて有用だと思った。だから、最終章の「言語学習に関する通説の再考」から読むのもいいかも知れない。

 David Herter On the Overgrown Path [Amazon.com] を読み始める。主人公はヤナーチェク。臨時停車した列車に東欧の山奥の村に置いていかれ、不思議な音楽を耳にしたり、殺人事件の被害者を発見したり。今日までで三分の一くらゐまで進む。


10月6日(月)

 Amazon.co.jpに
●福島真太朗『Rによるハイパフォーマンスコンピューティング』(ソシム)[Amazon.co.jp
を註文。

 今日の電子化本。
◆赤坂真理『愛と暴力の戦後とその後』(講談社現代新書)
◆小早川明子『「ストーカー」は何を考えているか』(新潮新書)
以上二冊。

 ライトバウン&スパダ『言語はどのように学ばれるか』(岩波書店)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を読み始める。外国語を教へたりすることもないのに、第二言語習得に関する本を読むのかといふのはよく判らないのだが(自分の外国語学習には直接は役立たないやうな気がするから)、恐らく、胡散臭い思ひ込みに基づく指導や助言、流行や説教から自由でゐるためだらう。そしてそれらを拡大再生産しないためだらう。


10月4日(土)

昨日、裁断してスキャンしてpdf化した本を記録するのを忘れてゐた。
◆戸田山和久『論文の教室』(NHKブックス)
◆橘玲『憶病者のための億万長者入門』(文春新書)
◆佐藤優『修羅場の極意』(中公新書ラクレ)
以上三冊。

 この頃、家の本棚がたいへん厳しい状況になってきて、また電子化を再開しなければならないところにまで追い込まれてきた。ヴァーノン・リーが終はったら本棚を買ふと心に決めてゐるのだが、ヴァーノン・リーがなかなか終はらない。終はらない……


10月3日(金)

 キム・スタンリー・ロビンスン『2312』(金子浩訳/創元SF文庫)をやうやく読み終へた。金星の入植地を攻撃した者を探すうちに、話は意外な方向へ進んで驚いていき、最後はほのぼのラヴストーリーになってしまって呆気ない結末。それでいいのかと思はず叫んでゐた。

 イタリアの古書店から、BONTEMPELLI Massimo RACCONTI VECCHI 1904-1914. Primi racconti - Sette savi (Mondadori, 1943)が届いた。何と、ラボチェッタの挿絵なしの版だった。イタリア語は読めないので何のために買ったのかまったく判らない。悲しすぎる。

 悲しさに耐えられず、ラボチェッタの挿絵入りの本を一冊註文してしまった。
○Hoffmann Contes Fantastiques
Abebooks.comで検索して、パリのPascal Coudertで購入。本体が$31.32で、送料が$12.67だった。

 本の雑誌社から、『サンリオSF文庫総解説』の第2刷りをお送りいただいた。修正が21箇所あって、今後はこちらを資料として使ってくれたまへといふことらしい。


10月2日(木)

 古書ドリスで、第二回 銅版画家・林由紀子展を見て、蔵書票を一つ買ふ。額装品の方がいいのだが、それだけ価格も高い。諦めて結局、蔵書票一枚。書棚ではバロの本を見つけたので購入。
●レメディオ・バロ『夢魔のレシピ』(野中雅代訳/工作舎)

 ケストナーの『ファビアン』の翻訳が出ると知ったので、原書を購入。osiander.deで6.99ユーロ。。
○Erich Kästner Fabian (Atrium Verlag)
しかし、『雪の中の三人男』もまだ放置中であることを考へると、つらい。


10月1日(水)

 アメリカのSF情報誌Locusの定期購読行進のお知らせがきたので、電子版のみ一年間の延長申込をした。もうこれも30年以上定期購読をしてゐるのだから、自分の人生を考へたときに、定期購読をしてゐない期間よりも定期購読してゐる時間のほうが長いとは。

 眠い。


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