11月30日(木)

 ジェラルド・カーシュ『壜の中の手記』(西崎憲他訳/552円+税/角川文庫)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]をいただく。ありがたうございました。註文したものが土曜日にもう届いてゐるのですが、2冊揃へても後悔はしません。

 bk1から、荻野恭子『ロシアの郷土料理』(東洋書店/1800円+税)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、『日本語の歴史 1』(平凡社ライブラリー/1300円+税)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、『国語政策の戦後史』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届く。これは面白さう。いつもさう思って机の上に積むのだが、その山が本が読まれないままに低くなっていくのはちょっと悲しい。

 幻冬舎新書創刊。一挙17冊刊行である。早速、新書新刊情報幻冬舎新書の情報を追加する。本当に新書が増え過ぎてゐると思ふ。

 欲しい本が何冊かあるのだが、明日から12月なので、月が変ってから註文しようかと思ってしまふ。情けない。


11月29日(水)

 さういふ訳で今日は本の註文。

 bk1に、
●池上永一『やどかりとペットボトル』(1200円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●スティーヴン・キング『ダーク・タワー 7〔中〕 暗黒の塔』(風間賢二訳/857円+税/新潮文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●ピーター・ディキンスン『キングとジョーカー』(斎藤数衛訳/838円+税/扶桑社ミステリー)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●ガイ・ダヴェンポート他『紙の空から』(柴田元幸編訳/2500円+税/晶文社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●三崎亜記『失われた町』(1600円+税/集英社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
を註文。
 いろいろ書かうと思ってゐたこともあるけれど、今日は眠いのでこれで。


11月28日(火)

 昨日の続き。アクセス数が増える理由の一つにRSSがある。まるで何かを発信してゐるかのやうに扱ふことがあるけれども、ただファイルが置いてあって、読む方が定期的に読み取りに行くだけのものだ。RSSでない普通のサイトの更新状況を定期的にチェックする仕組みもよく利用されてゐるので、さういふものを合はせるとかなりの閲覧回数になると思ふ。一人の人が5ページを一時間置きにチェックすると一日に60アクセスになってしまふ。でも、見に来る人は一人だし、もしもその人が関心のあるページに更新がなかったら、一回も見てゐないのに、60アクセスといふことになる。

 あ、そんなことを書いてゐたら、もう遅い時間になってしまった。本の註文はまた明日だ。明日は本を買はう。きっと買はう。


11月27日(月)

 目的の検索対象が見つからない代はりに面白いものが見つかることがある。昨日は「4万冊の本を収納する」といふ記事を見つけた。「予算別リフォームBefore&After」といふ連載記事なのだが、その第9回前編と後編が「4万冊の本を収納する」といふ内容だ。前編が1500万円コース、後編が1900万円コースだ。どちらにしても私には払へない金額である。文学部のS教授っていふ人は、随分高収入なのかなあ。羨ましい。

 書庫は作れなくても本は買ふ。bk1に、
●荻野恭子『ロシアの郷土料理』(東洋書店/1800円+税)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
『日本語の歴史 1』(平凡社ライブラリー/1300円+税)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
『国語政策の戦後史』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
の三冊。なぜかロシアの料理の本。あまり気にしないでいただきたい。他は日本語の本。平凡社ライブラリーの本は、〈選書新刊情報室〉を作ってゐるときに気づいた本だ。

 気になったけれども、買ふのを我慢したのは、Blogging and RSS: A Librarian's Guideといふ本。図書館員のためのブログ&RSSガイドといふやうなものらしい。本に関係のあるブログ&RSSだから気になったのだけど、私は別に図書館の運営には関ってゐないので、ぐっと我慢した。我慢しようと思へば我慢できるのだ(そんなこと自慢してどうする)。


11月26日(日)

 〈選書新刊情報室〉にNHKブックスとNHKライブラリー、それに平凡社選書と追加し、RSSも配置した。これでしばらく様子をみませう。

 Chunichi BookWebといふ書評欄があることに今さらながら気がついて、これの新着情報RSSを作ってみた。ただ、ここは最新回だけには書影があって、バックナンバーとは扱ひが違ふので、取得する情報形式が異なってしまひ、一週間が過ぎると8冊の新着情報が表示されてしまふはづだ。同じ形に整形すればいいのだけど、今回はRubyでスクリプトを書いたので、私がまだRubyを自由に操れないためにかういふことになってしまった。日本語の文字列の扱ひがまだうまくできないのだ。PHPで書けば簡単にできるのだが。

 このRSSのファイルは自宅サーバではなく、nifty.comの方に置くことにした。RubyならFTPサーバへのアップロードができる。これは言語の問題ではなく、私がPHPではまだFTPサーバへアクセスできないことによるものである。
 この頃、自宅サーバへのアクセスが増えてきてゐて、今月は訪問者数が一日1000を切った日がないといふ記録がWebalizerによって表示されてゐる。この数値、どうも変なのだが、間違へるといふのも考へづらいのでよく判らない。表示ページ数は2500から3500くらゐ。尤も、その8割くらゐは検索ロボットによる情報収集であることは判ってゐる。私もたまに検索ロボットを送りだすことがあるのであまり冷たく追ひ返すこともできない。最大一時間に620ヒットといふ記録を見ると、もっと回線を強化しようかとか、サーバの処理能力を増やさうかとも思ふのだが、そんな資金はないのだった。これ以上金はかけられまい。

 今日は朝から頭痛の種が感じられ嫌な予感がしてゐたのだが、たうとう夕方には風呂に入って寝る羽目に陥ってしまった。午前零時過ぎにやうやく恢復。やれやれ。


11月25日(土)

 文庫新刊情報ちくま学芸文庫講談社学術文庫を追加した。といふ訳で、昨日作ったばかりのRSSには突然この二つの文庫の本が新着情報として入ってきて見る人を戸惑はせてゐることだらうと思ふ。さういふ訳なのでお許し願ひたい。ヴィレッジブックスも入れたかったのだが、文字検索だけでは簡単に文庫版でないヴィレッジブックスと区別がつかないので、諦めた。「文庫」といふ文字が入ってゐないのも困る。まあ、それの対処はそんなに難しくはないのだけれど。今でも既に扶桑社ミステリーといふのもある。

〈選書新刊情報室〉を新設してみた。RSSはまだない。「選書」といふ名前はついてゐないけれど、平凡社ライブラリーはここに入れた。でも、ちょっと寂しい。NHKブックスは入れてみようかと思ってゐる。学術選書といふ言葉で選び出すのが難しい叢書が複数あるのには困った。面倒くさいから気づかなかったことにしようかと思ってゐる。

 bk1から、ジェラルド・カーシュ『壜の中の手記』(西崎憲他訳/552円+税/角川文庫)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]、ジャック・ヴァンス『竜を駆る種族』(浅倉久志訳/660円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]、エリザベス・ムーン『明日への誓い』(斉藤伯好&月岡小穂訳/1000円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]、クレイグ・ショー・ガードナー『魔術師エベネザムと禁断の都』(冬川亘訳/700円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]、『XQuery+XMLデータベース入門』(3000円+税/日経BP社)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]、『認知科学への招待2』(3000円+税/研究社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、仁木英之『僕僕先生』(1400円+税/新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、堀川アサコ『闇鏡』(1500円+税/新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、『実用SSH 第2版』(4800円+税/オライリー・ジャパン)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届く。三箱も届けられてしまった。こんなにたくさんいつ註文したのかと思ったが、確かにこの日記に記録されてゐた。決して、家族がこっそり註文したとか、隣の家の人の荷物だったとかいふ訳ではないのだ。

『労働ダンピング』(780円+税/岩波新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]読了。『若者はなぜ3年で辞めるのか?』(700円+税/光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]に続けて読めば一層暗い気分になる本である。『なぜ3年』の方は若者に焦点を絞り、本書は労働賃金とくに女性の労働条件に注目してゐる。どちらも短期契約の労働条件で働く人が急増してゐることが、本来の目的とは全く逆の方向へと労働の質を変質させてしまって、さまざまな悪影響を生じさせてゐることを指摘してゐる。本書でも『なぜ3年』と同じく、日本の年功序列賃金が残ってゐることが他の制度の変更と矛盾する状況を生み出してゐること、少子化問題も日本の労働条件の悪化に起因するところだ大きいことを示してゐる。前にも書いたが私にとって最大の謎は、このやうな結果をもたらす政策を推進する政府が、その政策によって不利益を被る層からかなり高い支持を得てゐるやうに見えることである。私の勘違ひなのだらうか。


11月24日(金)

 bk1から、「モバイルビーケーワンをぜひ試してみてくれたまへ!」といふメールが届いた。前にも似たやうなものが届いたのではなかったか。今ならギフト券がもらへるらしい。でも、「モバイルって何?」といふ状態の私である。携帯端末がどうとかかいてあるので、携帯電話を使ふのだらうか。どうしてそんなもので本を買はねばならないのか私には理解できない。携帯端末向けの電子図書販売が連日報道されてゐるが、私には縁がない商品なので全然ニュースとしてここで紹介することもできない。

 また登録してゐないメールアドレス宛にAmazon.comを名乗るメールが届いた。危険を察知したので12時間以内に登録情報の確認を! 今すぐ下のリンクをクリックせよ! と書いてある。やはりリンクの表示とリンク先のURLは一致しない。この頃、多いなあ。

 早川書房からSFマガジン1月号[Amazon.co.jp]が届く。今号の特集は〈ドラッグSF特集〉。私が知らなかった分野のSFである。ダリル・グレゴリイといふ作家のことは知らない。

 Amazon.co.jpから、Diane Setterfield The Thirteenth Tale ($26.00, Atria Books| £12.99, Orion, 9/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, Amazon.co.uk, 紀伊國屋]とChris Adrian The Children's Hospital ($24.00, McSweeney's, 8/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]が届く。こんな分厚い本だったとは! 読むとは思へませんね、この厚さは。私は薄い本しか読めないのだ。しかし、ページ数は註文するときに確認するはづなのだが、どうしたのだらう。眠くてページ数を確認せずに註文ボタンを押してしまったのか。

 bk1から、中野麻美『労働ダンピング』(780円+税/岩波新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届く。229ページしかない。これなら読めるかも。


11月23日(木)

月刊言語12月号」が届く。今号の特集は「地図に見る方言文法——日本語の文法現象の多様性」で、なかなか興味深い。特集とは別に短い記事では「受難の「んです」を救えるか」と「宇宙で使う言語」が面白かった。「んです」は確かに便利だ。もしかしたら、私は普通よりも使はない方かも知れないが、それでも「んです」がないと日常会話には困るだらう。「んです」といふと、「写ルンです」とか、『伝染るんです』が頭に浮かぶんです、私は。

 大修館書店のホームページを見て、『ジーニアス英和辞典』の第4版が来月出ると知った。毎回新しい版が出るたびに買ふ必要もないだらうが、電子版が出たら買ってしまふかも。もう一冊気になったのは、『国語政策の戦後史』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]である。戦後の国語政策とは一体何だったのかといふことには大いに興味があるので、近いうちに註文しよう。

 選書新刊情報を作る余裕はなかったのだが、文庫新刊情報新書新刊情報のRSS版を用意してみた。更新は毎日午前3時過ぎの一回だけなので、却ってhtml版よりも情報が遅いかも知れない。もともとは、書店の平台みたいにざっと眺めて新しい本はないかなと思ふやうな雰囲気のページを作りたかったので、RSSできちっと新着情報が表示されるのは味気ないのだけれども、何となく作ってみたくなったので。といふ訳で、リンク情報などもかなり雑です。

 今日のジェフリイ・フォードは、ジュール・ヴェルヌのインタビューとジェフリイ・フォードが消える話。ヴェルヌインタビューの妙な会話は面白い。巻末の、カフカの幻の短篇を探しジェフリイ・フォードが消える話も実に楽しい話だ。この本は後半になってぐっと面白くなった。これで2冊の短篇集を読み終へたので、内容を整理してみなければ。


11月22日(水)

 bk1の新入荷一覧RSSで『認知科学への招待2』を見つけたのでクリックしたのだがなかなか画面が表示されない。すると、「18歳以上ですか?」といふ画面が出てきた。なぜ? かういふものがbk1にあるといふのも初めて知ったが、認知科学の本は18歳以上でないと読めないとは知らなかった。どうしてこんな画面が出たのだらう。まあ、そんなことはどうでもいいのでとりあへず註文だ。

『認知科学への招待2』(3000円+税/研究社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●仁木英之『僕僕先生』(1400円+税/新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●堀川アサコ『闇鏡』(1500円+税/新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
『実用SSH 第2版』(4800円+税/オライリー・ジャパン)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●中野麻美『労働ダンピング』(780円+税/岩波新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
以上5冊。二冊目と三冊目は第18回日本ファンタジーノベル大賞の大賞受賞作と優秀賞受賞作。
 昨日今日でグラフの線がぐっと上がったかも。いやいや、グラフが怖くて本が買へるか! グラフの線が右肩上がりになっていくのを楽しもうではないか。右肩上がりの人生を楽しもうではないか。

 実は罪悪感を軽減してくれる「購入書籍数が突出した月の数を、少ない月へと振り分けて、見苦しくないグラフを表示するプログラム」を作らうかと思ったことは秘密だ。

 アメリカの書籍販売2位のBorders Groupが21日発表した8−10月期(2007年1月期の第3四半期)決算は、既存店売り上げが低調で赤字が拡大した[Nikkei Net]といふ。Walden BooksはBordersだと実は今日初めて知った。San AntonioのIngram Park MallのWalden Booksには何度か行ったことがあったやうな気がする。もう10年以上前のこと。そこではほとんど買はなかかったけど。

 今日のフォードは箱に入った脳を売る冴えない男の話。「ドノヴァンの脳髄」か「ドウエル教授の首」かといふやうな感じだが、脳は魅力的(?)な女性である。話は判りやすくて、少し寂しげな雰囲気。私は好きだ。


11月21日(火)

 なかなか読書がはかどらないのでbk1に本を註文。

●ジェラルド・カーシュ『壜の中の手記』(西崎憲他訳/552円+税/角川文庫)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]
●ジャック・ヴァンス『竜を駆る種族』(浅倉久志訳/660円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]
●エリザベス・ムーン『明日への誓い』(斉藤伯好&月岡小穂訳/1000円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]
●クレイグ・ショー・ガードナー『魔術師エベネザムと禁断の都』(冬川亘訳/700円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]
『XQuery+XMLデータベース入門』(3000円+税/日経BP社)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]
以上5冊。

 今日はもう眠いのでこれで。明日はもう少し楽に書けるでせう。


11月20日(月)

 また登録してゐないメールアドレス宛にAmazon.comと名乗るメールが来て、登録してゐるカードが不正にしようされようとした痕跡があるのですぐに下のURLをクリックして確認せよと云ふが、表示されてゐる文字とリンク先のURLは違ふものだ。さういへば先月も一つ来たのだった。

「選書」といふのがある。決まった規格があるあるのではないらしいが、大体どの出版社のも同じやうな雰囲気の叢書だ。朝日選書とか新潮選書とか角川選書とか講談社選書メチエとか。見逃しがちなので、新刊情報収集サイトを作らうか。

「図書館が「ダンスカーニバル」を企画[asahi.com]といふニュースを見て驚く。この図書館は「これまで、漫才や落語会などのイベントを呼び水に若者の利用率を上げようとしたが、あまり成果が得られなかったという」が、ダンスなら利用率が上がると考へる根拠が理解できない。私なら、ダンスカーニバルをきっかけに行かなくなるといふ可能性大だ。

 今日のフォードは、ヒッチハイクをするイエス・キリストを拾ってしまふ話。これは可笑しくて私の好みには合ふのだが、世間の読者の好みと合ふかどうか。面白いと思ふのだが。


11月19日(日)

 昨日書いた書籍購入数表示グラフを改良した。作り方は屋根裏の書庫に記したとほりである。結果はこちら。18ヶ月の集計になって、X軸の目盛もついた。この頃、本を買ふ量が減ってきてゐるのではないか。このまま減り続ければ本を全然買はない生活が送れるかも。本から解き放たれた生活を私も送れるといふことか。いや、あまり送りたくはないのだが。
 一度この仕組みを作れば自動的に毎月新しいグラフを表示してくれる。そのうち、もっと過去に遡って結果を表示させるやうにもしてみたい。

 NO-IP.comから、来年2月が更新時期だが今から手続きをしないかねといふメールが来たので、まだ早いのにと思ひながらも支払ひ手続きをしてしまった。前に無料版を利用してゐたときに、更新手続きを忘れてIPアドレスを一時的になくしたことがあったので、さういふことがないやうに用心深くなったのだ。料金は年間$9.95だ。ただ、無料版と同じ機能しか利用してゐないのが些か間抜けなので、もっと有効に利用するやうにしたいと思ってゐる。

 <oXygen/>から新版が出たので買はないかねといふメールが来たので、思はず買ってしまった。ほとんど活用してゐないのに、無駄である。価格はアップグレード且つアカデミック価格で$22.00だ。

 今日もフォードを読む。ゾンビーの話。これはなかなかいい。話の展開がフォードらしい。後半は期待できさう。


11月18日(土)

 Amazon.co.jpから、PHP Design Patterns [Amazon.co.jp, Amazon.de, 紀伊國屋] が届く。ああ、私の苦手なオブジェクト指向ってやつだ。困ったなあ。オブジェクト指向のPHPは私は日本語でもよく判らないんですが。

 ここに本の購入記録を書くときには、和書なら頭に●印を、洋書なら○印を付してゐる。どうしてそんなことを今まで続けてきたのか。もちろん数へるためである。丸印の数を数へれば、一発で本の購入状況を把握できるといふ訳である。だが、日々眼で数へる訳にはいかない。前から作らうと思ってゐた、集計スクリプトをPHPで書いた。グラフはgnuplotで描くことにした。スクリプトの詳細はまた別の機会に譲ることにして、ここでは結果のみを見ていくことにする。太字の結果の文字をクリックするとグラフが表示されるはづだ。赤のindex 0の方が和書、緑のindex 1の方が洋書である。右端の11月はまだ三分の二しか進んでゐないので、冊数が少ないのは当然なのだが、それを別にしても、洋書が毎月5〜10冊くらゐなのに比べて、和書は少しづつ項入札数が減ってゐるやうには見えないだらうか! もう少し長時間の観察が必要かとも思ったが、X軸の数値の採り方がまだよく判らないので、残念ながら昨年以前のデータをまだ表示できない。もしも実際に項入札数が減ってゐるのなら、なぜなのだらうか。私が好むやうな本があまり出なくなってゐるのか。本がなくても生きていけるやうになってきたのか(考へにくい状況だが)、それとも本が買へないほど貧しくなったのか(考へられる状況である)。どんな理由であれ、何とか和書購入冊数も15冊以下にできないものだらうか。家計がかなり助かるやうな気がする。

 明日は本を読まねば。


11月17日(金)

 「紀伊國屋書店、NetLibraryで全世界の図書館向けに日本語電子書籍を販売開始」[日経プレスリリースJapan.internet.com]するのだといふ。よく判らないけれど、「これまで言われてきた「デジタル化すると本が売れなくなる」という出版社サイドの不安が払拭されてきて」ゐるといふのはいいことだと思ふ。

 不覚にも腹痛・胃痛に襲はれてしまひ朝方は慌てたが、数十分で大体消えたのでほっとした。あぶなかった。

 英語の本を読むとすぐに眠ってしまふので、城繁幸『若者はなぜ3年で辞めるのか?』(700円+税/光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]を読む。いつも書いてゐることだが、今までに知ってゐた事実だけであっても、それを整理して、あるいは新しい見方を示してくれる本は、大いに読む価値がある。働く者の閉塞感がよく理解でき、どういふことなのだらうと思ってゐたことがある程度すっきりした。この閉塞感は、この本にも記されてゐるけれども若者だけの問題ではないし、若者だけが感じてゐることでもない。今まで、日本の年功序列制度が変ったと甘く思ってゐたのだが、事態はよくなるどころか悪くなってゐるやうである。この先は好転するのかも知れないし、ならないのかも知れない。考えはすっきりしたのに、気分は暗くなった。

 英語の本を読むとすぐに眠ってしまふので、通りかかった書店で本を購入。
●徳田賢二『おまけより割引してほしい』(700円+税/ちくま新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●土屋賢二『簡単に断れない。』(467円+税/文春文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
 この頃、書店で本を買ふことが少ないので、レジに本を持って向かふときにちょっと緊張する。もちろん、何の問題もなく購入できる訳だが。書籍購入許可証が期限切れだから更新してからまた来て下さいなんて云はれたら嫌だな。

 本をレジに持っていく前にかなり悩んだ。ひょっとしたら『簡単に断れない。』を前に買ってもう読んでゐるのではないかと思ったのだ。中をぱらぱらと捲ってみると、読んだことのないと思はれる文章なのだが、ところどころ読んだことのあるやうな気がする部分もある。自分の記憶に自信がないので、すでに買って読んだかも知れないと云ふ疑念を拭ひきれない。5分くらゐも悩み続けたが、面倒くさいので買ふことにした。

 まづは『おまけより割引してほしい---値ごろ感の経済心理学』を読んでみた。騙されるのが嫌ひなので、期待して読んだのだが、『「値ごろ感」が生み出される仕組みを解き明かし、ベストセラーがベストセラーたる理由、衝動買いやついで買いをさせられてしまう仕掛けなども豊富な事例とともに解説する』といふ内容なのだが、どうやら「お買ひ得」といふ考へ自体が嫌ひな私はその手の仕掛けにはあまり左右されないやうだ。さらに、社会生活におけるリスクを軽減させようとする「同調欲求/社会欲求」もほとんどないやうなので、それが値ごろ感に影響を与へることもない。ちょっと安心した(後者は安心していいのかどうかよく判らないが)。ただ、本はどうも繰り返しが多いやうで、あまり判りやすく感じられた。

『簡単に断れない。』を次に読む。少し飽きてきたかなと思ふ文章だが、笑ひを抑へることができないところも多い。ぐだぐだと妙な理屈が書き連ねてあるところが面白いのだが、娘はこれが嫌ひなやうだ。

 眠いけれどもフォードも少し読んだ。一つは少女と老人が海辺で夢を見る話。どちらの夢なのかよく判らなくなっていく話。うーん、どうかな。短い《Well-Built City Trilogy》番外編のやうな話は魂を吸ったりしてゐるやうだけどさっぱり訳が判らない。どうもこの本は訳の判らない話が多すぎる。私の頭が悪過ぎるだけかも知れないが。


11月16日(木)

 また買ってしまった。どうせ判りはしないドイツ語の本を。今日は、紀伊國屋書店に、
PHP PEAR (EUR 39,90, Galileo Press, Juni 2005) [Amazon.co.jp, Amazon.de, 紀伊國屋]
である。PHPのモジュールPEARに関する本は少ないので、註文してみた。アメリカからも何冊も出てはゐるが、これが比較的新しく、ページ数が798もあって分厚さうだったから。私はコンピュータ分野の本に関しては分厚い本が大好きなのだ。分厚いファンタジイやSFはあまり好きではないけれど。

 Amazon.co.jpから、ウーヴェ・リゲス『Rの基礎とプログラミング技法』(3500円+税/シュプリンガー・ジャパン)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届いた。本当にProgrammieren mit R (Springer-Verlag GmbH, ¥ 4,324, 10/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.de, 紀伊國屋]の邦訳だった。やはり日本語が読みやすい。しかし、覚悟を決めてドイツ語の本を買ったのだから、これはかなり悔しい。PEARの本も来月邦訳が出たりしなければいいが。

 bk1から、坂田健二『PHP逆引きクイックリファレンス』(2800円+税/毎日コミュニケーションズ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]と城繁幸『若者はなぜ3年で辞めるのか?』(700円+税/光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届く。PHPの本はそれなりに役立ちさう。PEARの話題は少ないが。「若者……」はすぐに読めさうなので、明日から読んでしまはうかな。

 今日は時間がないのでこれで。


11月15日(水)

 Amazon.co.jpが古書90万タイトルを追加したといふ[シブヤ経済新聞]。「1920年代~1980年代の希少本」を扱ふ「古書ストア」ができてゐた。説明のページでは「Amazon.co.jpでは、1920年代後半〜1980年前半に発行された本で、ISBN番号が付いていない本を「古書」と定義しております。」と書いてあった。ISBNの有無で区分けをするといふのは初めてきいた。ところで「ISBN番号」といふ云ひ方は変な感じがする。NはnumberのNだから、国際標準図書番号番号みたいな……。

 Richard C. Deonier, Simon Tavaré, Michael S. Waterman Computational Genome Analysis: An Introduction (Springer; ¥11,024, August 2005) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]がAmazon.co.jpから届く。なかなかいい感じ。よくないのは、その値段だ。

 オーストリアが消滅したといふ情報を聞き、うろたへてオーストリア大使館のホームページを見にいったら、商務部にこんな記載が。これは嫌だ。絶対に嫌だ。皆で無視しよう。
 エースタライヒにすればいいのに。


11月14日(火)

『日本国語大辞典 第二版』のネット配信が来夏から開始されるといふ[ascii24]。50万項目100万用例を収録した全十三巻の通称「ニッコク」がオンラインで、個人なら月額1575円で利用できるといふのだから、どうしても気になってしまふ。あまり使はないかも知れないのだが。

 昨日、SF情報誌Locusの11月号が届いたのだった。書き忘れてゐた。Howard V. HendrixのSPEARS OF GODといふ本が気になる。買ってみようか。

 今日もフォードを読む。文章の書き方を長年教へてゐる主人公はいろいろは変った人に出会ってきたが、また不思議な中年女性が教室にやってきた……。判らない。自動車にはねられた鹿が喋るところなど特に。結局何だったのか……。次の作品に期待。


11月13日(月)

 楽天ブックスで洋書の取り扱ひを始めたといふニュース(InternetWatch/日経プレスリリース)を見つけて、楽天ブックスを見てみたら本当だった。約15,000タイトルを常時1〜3日以内に配送できるといふ。このほか、PCソフトの取り扱いも、これまでの約450タイトルから約15,000タイトルに増やしたさうだ。今から洋書販売に参入して採算が合ふのだらうか。まあ、私が心配することではないが。来年からは雑誌の取り扱ひも始める計画があるとか。「お母さん層をターゲットに、知育系や辞書系の学習用洋書を中心に、絵本やペーパーバックなどを取りそろえた」といふから、あまり私が好きな本はないのかも。ちなみにジェフリイ・フォードはなかった。ジャスパー・フォードならあったけど。The Big Over Easyとか。

 の本が出たといふので早速註文した。今日はなぜか(慌ててゐたので洋書と勘違ひした)Amazon.co.jpに、
●ウーヴェ・リゲス『Rの基礎とプログラミング技法』(3500円+税/シュプリンガー・ジャパン)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
を。でも、何だか見覚えがあるやうな……。あ、これはProgrammieren mit R (Springer-Verlag GmbH, ¥ 4,324, 10/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.de, 紀伊國屋]の邦訳ではないか。註文してから気がついた。いや、今なら註文取消しも可能だ。どうしよう。3秒くらゐ悩みに悩み、日本語版も買っておくことにした。やはりドイツ語よりも日本語が読みやすい。

 今日もフォードを少し読む。3ページしかない短い作品を読んだが、何だかさっぱり判らないではないか。一体何なんだ、これは。まあ、著者がみんなさういふだらうと書いてゐるくらゐだから仕方あるまい。次の外骨格の話は前に読んでゐた。外骨格を持つ異星人の住む星へ行った地球人は外骨格を纏って昔の映画俳優の姿で動き回るといふ何とも奇妙な話である。もちろん、面白い。ちょっと判りにくいかも知れないが。


11月12日(日)

 今日は日曜日なのでゆっくり本を買ひたくなってきた。危険である。気を逸らすために部屋の掃除などしてみたが、気がついたら註文してゐた。

 Amazon.co.jpに、
○Diane Setterfield The Thirteenth Tale ($26.00, Atria Books| £12.99, Orion, 9/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, Amazon.co.uk, 紀伊國屋]
○Chris Adrian The Children's Hospital ($24.00, McSweeney's, 8/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
の2冊を。今年の9月頃出た本なのだが、どうして11月になってこれを註文したかと云ふと、Amazon.comのBest Books of 2006といふ企画で見つけたからである。分野別になってゐるのだが、Top 10 Editors' Picks: Literature & Fictionの3位に挙がってゐた(このリストはなぜか0位から始まる)のがThe Thirteenth Tale。この作者のデビュー作だといふのでかなり不安である。主人公格の二人は、有名な女流作家と本好きの書店員(若い女性)だといふことで、本だとか書店だとかが出てくる話はつい買ってしまひがちな私は、「Settle down to enjoy a rousing good ghost story with Diane Setterfield's debut novel, The Thirteenth Tale.」といふAmazonの内容紹介の第一行の「ghost story」といふ言葉を見た瞬間に註文ボタンを押してゐた。かなり単純な奴である。イギリス版の方が安かったので、それを註文した。表紙はアメリカ版の方がいいかなと思ったのだけれど。
 Top 10 Editors' Picks: Science Fiction & Fantasyの1位に載ってゐたのが、The Children's Hospitalである。世界中が海の下に沈んだ世界の小児病院が舞台なのだらうか。何だか判らないのに買ってゐる。
 ちなみに、SF&ファンタジイ部門のTop 10 Editors' Picksは以下のとほり。

0. Charles de Lint Widdershins Tor Books (May 16, 2006) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
1. Chris Adrian The Children's Hospital McSweeney's (August 28, 2006) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
2. Terry Brooks Armageddon's Children Del Rey (August 29, 2006) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
3. Jeff VanderMeer Shriek: An Afterword Tor Books (August 8, 2006) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
4. Martin Millar The Good Fairies of New York Soft Skull Press (September 20, 2006) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
5. Avram Davidson Adventures in Unhistory: Conjectures on the Factual Foundations of Several Ancient Legends Tor Books (November 28, 2006) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
6. Charles Stross Glasshouse Ace Hardcover (June 27, 2006) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
7. Tim Powers Three Days to Never William Morrow (August 8, 2006) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
8. Bill Willingham Fables: 1001 Nights of Snowfall Vertigo (October 18, 2006) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
9. Neil Gaiman Fragile Things: Short Fictions and Wonders William Morrow (September 26, 2006) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]

 リストを眺めてゐると、全部欲しくなってくるので、もう見つめるのはやめよう。

 見つめたくなってしまふリストをもう一つ。Publishers WeeklyBest Books of the Yearである。SF/FANTASY/HORROR部門は:

1. John Barnes The Armies of Memory Tor Books (March 21, 2006) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
2. C.J. Cherryh Pretender DAW Hardcover (March 7, 2006) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
3. Jeffrey Ford The Empire of Ice Cream Golden Gryphon Press (April 1, 2006) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
4. Norman Partridge Dark Harvest Cemetery Dance Pubns (October 2006) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
5. Steph Swainston No Present Like Time Eos (January 31, 2006) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]

 ここで私が注目を促したいのはもちろんジェフリイ・フォード。短篇集が出るといいなと思ひながら、今日も短篇集を読む。一つ目は宇宙船の中で裏切られた女を殺して名もない惑星に追放された男が抱く女の想い出が獣を殺すときの選択圧になっていく話。そんなに面白くもない。二つ目は自分の呼吸まで数えるといふ何でも数える女の話。何が面白いのかさっぱり判らない。三つ目は、王妃を失った王の憂鬱を食べた虫から出たどろどろが蛹になって巨大蛾が生まれて城が崩壊し海賊出身の王宮の住人たちは堅気の暮らしをするやうなるといふ話で、なかなか面白いのだった。何だかよく判らないといふ部分はあるので、かういふ面白さを私が感じるときは大抵多くの人々の心を楽しませないといふ経験則があり、紹介は難しいかも。


11月11日(土)

 bk1から、マイクル・ムアコック『夢盗人の娘』(井辻朱美訳/940円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]とデイヴィッド・エディングス『聖都への旅路』(嶋田洋一訳/800円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]が届く。

 今日はどうしても急ぎで書かねばならないPHPスクリプトがあって、一日使ってしまふ。さうしてゐるうちに、やはり手元に調べやすいPHP解説書が欲しいと思ひ、うっかり註文してしまったのが下の本だ。
●坂田健二『PHP逆引きクイックリファレンス』(2800円+税/毎日コミュニケーションズ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●城繁幸『若者はなぜ3年で辞めるのか?』(700円+税/光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
ついでに、『若者はなぜ3年で辞めるのか?』も註文。よく売れてゐるらしいこの本をいまさら買ふのもちょっと躊躇はれるが、まあいいか。


11月10日(金)

「悪の華」第2版を詐取/48万円、慶大ゼミ装うといふニュースが各社新聞で報道されてゐる(東京新聞)。「今年初めごろから、慶応大の研究ゼミを装って29都道府県の119店に書籍を注文。言語学や心理学の専門書籍など計300点、198万円相当を詐取したとみて余罪を調べている」さうだ。古本屋で盗んだ本を古本屋に売るとすぐにばれてしまふが、今はネットオークションがあるので昔よりも売りやすいのかも知れない。それもこの頃は監視が厳しくなってきたやうだ。本を盗むのは割に合はないのでやめた方がいい。ばれなくても、きっと本の神様の天罰がいつかくだって悲惨な目に遭ふに違ひない。

 フォードの短篇を読む。女子大生の殺人事件を調べてゐたら、古い日記に書かれた事件に辿り着いたといふ話のやうだが、二つの事件の関連がよく判らない。何が面白いのかどうもよく判らない。フォードなら何でも面白いわけでもないのだ。


11月9日(木)

 今日からThe Fantasy Writer's Assistant and Other Storiesを読むことにしたのに、出勤前にどうしても見つけられなかった。前にあった場所にない。なぜなんだ。もう出勤しなければならないので、咄嗟に机の上のロバート・E・ハワード『黒い海岸の女王』(宇野利泰・中村融訳/780円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋, Yahoo! Books]を手に取って出かける。何度も云ふが、これはヒロイック・ファンタジイを読まうといふのなら、まづ最初に読むべき作品である。前にも書いたやうに、北方の蛮人が邪悪な魔法や怪物を本能と腕力で打ち破る話の粗筋を書くのは無意味だが、この作品のよさを説明できる言葉を未だ持たないので何とも書けないのが残念である。いつかその言葉を見出せるだらうか。

 今晩のうちにちゃんと本を見つけてから寝ようと決意して本を探した。5分くらゐで見つかったが、どうしてこんなところにあるのだらうといふ場所にあった。夜中にこっそり本たちは移動してゐるに違ひない。さういへば、ときどき本の跫が聞こえる。


11月8日(水)

 The Empire of Ice Creamを一通り読み終へる。今日読んだのは薬物で見た幽霊の話みたいな作品。あまり感激はしない。何だか似た話を読んだことがあるやうな気がする。もしかしたら、前にこれを読んだことを忘れてゐるのかも。まあ、そんなことをいちいち気にしてゐても仕方がないので、明日からはThe Fantasy Writer's Assistant and Other Storiesを読むことにしよう。


11月7日(火)

 今日は妙に眠い。寒くなってきたので、風呂に入ったときに眠ってしまひ湯の中に顔を突っ込んで目が覚めること数回。またさいうふ季節になった。

 眠気覚ましに本を註文。
●マイクル・ムアコック『夢盗人の娘』(井辻朱美訳/940円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]
●デイヴィッド・エディングス『聖都への旅路』(嶋田洋一訳/800円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]
眠気覚ましなので、2冊だけ。しかし、眠気は去ることなく、もう我慢できないので寝ることにしよう。


11月6日(月)

 ubuntu 6.10 "Edgy Eft"へのアップグレードに失敗してひどい目に遭ふ。一日無駄にした。

 Amazon.co.jpから、Programmieren mit R (Springer-Verlag GmbH, ¥ 4,324, 10/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.de, 紀伊國屋]が届いた。理由はよく判らないが嬉しい。読まうとしてもよく判らないのだが嬉しい。もう少し読んでゐたら判るやうなるのではないかといふ気がしてくるから不思議である。絶対になる訳がないのに。いろいろと試したかったのだが、上記のやうな理由で何一つ試せず。残念。統計の話やグラフィックの話は後ろの方に少しだけ出てくる。他のスクリプト言語との組みあはせに関する記述が少ないのは少し残念だが、Rを使ったプログラムに関して簡潔に記されてゐるやうだ。これが日本語ならいいのに。

 bk1から、ジョン・マン『グーテンベルクの時代』(田村勝省訳/2800円+税/原書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、スティーヴン・キング『ダーク・タワー7 暗黒の塔〔上〕』(風間賢二訳/781円+税/新潮文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届く。グーテンベルクの話は面白さうな内容なのだが、どうなのだらう。あまり私はこの出版社によい印象を持ってゐないことを白状しておかう。最後に「字体にかんする注(原著)」といふページがあって、フォントの話が記されてゐるのだが、翻訳ではまったく関係ない。こんなものを入れておく意味があるのだらうか。こんな文を見たら、ああ原書で読めばよかった思ってしまふではないか。


11月5日(日)

 結局、今日も用例検索をしてしまひました。せっかくだから、検索結果の話でも書いてみませうか。
「みたいだ」といふ云ひ方がある。「みたいな」とか「みたいに」といふやうに活用して、学校文法では助動詞に分類できる。国語辞典には「見たようだ」の転と書いてあって、明治中期以降の語なんだといふ。今では「見たやうだ」と使ふとおそらく通じないだらう。「三題話し見たやうなこの頃の生活ぶり」などと云っても、話は見るものではなくて聴くものでは? などと云はれさうだ。『明治の文豪』と『対象の文豪』に収録されてゐる作品でも、「何処かで見たような顔と思うも道理」といふやうな今と変はらぬ用例の方が多いものの、「何であんねえな旦那衆が汝等見たような所へ御座らッしゃるもんだ」とか「内々はがき便見たようなものへ、投書をする道楽があって」、「私見たようなものには逢って下さらないでしょう」、「捨さんは夢見たようなことをよく言ってる人だ」、「鬼子母神のお化け見たやうなざまをしやアがつて」などといふ例もかなりある。一方、『新潮文庫の100冊』では、かういふ例は極く少ない。「あるいは僕見たようなものに話したって解らない」と「狂見たような男が飛出したりする」で、多分島崎藤村の文章。明治の人でも「みたいな」は使ってゐて、漱石も「何だそんな朱塗りの文鎮みたいなもの」といふやうな使ひ方はよくしてゐる。「見たやうな」と「みたいな」を両方使ふ人だったやうだ。といふ訳で、江戸時代の人は「〜みたいな」は使はなかったんですね。

 フォードの話を読むのも忘れてはゐない。光の男の話は何が面白いのかよく判らない。私が話が判ってゐないだけなのかも知れないが。巨人の国の話は不思議な話だ。話の中の話へといつの間にか入り込んでそれが戻ってはまた出て行くやうな感じ。面白い。

 World Fantasy Awordsの受賞作品/受賞者が発表された。長篇部門は、村上春樹の『海辺のカフカ』Perfect /新潮文庫 ]。なぜなんだ。私はそんなにいいとは思はなかったのだが。図書館が出てくるところは嬉しかったが、結末では結局それでいいのかと思った記憶がある。でも、その結末がどんなだったかを実はもう覚えてゐない。


11月4日(土)

 何となくだが、ヨーロッパから見に来てくれる回数が増えたやうな気がする。あと、オーストラリアの真ん中あたりの人。どこを見てくれるのかはよく判らないが。もしかして日本語が読めるのか。もしここを読んでゐたら、メールください……といふのは嘘で、読んでもらへればそれでいいのです。

 今日は、フォードの短篇集を一気に読むつもりだったのに、ubuntuのシステム・アップグレードと『新潮文庫の100冊』のテキストファイル変換に熱中してしまった。何といふことだ。システムのアップグレードは虚しく疲れた。新潮文庫の方は、例文検索に使へるので、今後役立つこともあるだらう。その辺りのことに関心があるといふ奇特な方は屋根裏の方をご覧いただくと顛末が判ります。

 明日は本を読まねば。


11月3日(金)

 フォードを読みながら、Graphvizをインストールしてみる。思ふやうに動かせない。

 bk1から、竹内俊彦『はじめてのS−PLUS/R言語プログラミング』(2800円+税/オーム社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届く。意外に面白い。かういふふうに使へるのかと感心しながら読んでしまふが、私が求めてゐたものはここにはなかった。

 bk1に本を註文。
●ジョン・マン『グーテンベルクの時代』(田村勝省訳/2800円+税/原書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●スティーヴン・キング『ダーク・タワー7 暗黒の塔〔上〕』(風間賢二訳/781円+税/新潮文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
の2冊。一冊も読まないままに、ダーク・タワーは増えていく。困ったものだ。『グーテンベルクの時代』はもちろん印刷と書物の話。この手の本はつい註文してしまふが、買っただけで安心して読まないこともある。

 世界のSF&ファンタジイニュース集のページにスペイン語SF情報のStarDustを追加した。実はスペイン語圏のSF情報はもう三つ目なので、イタリアとか東欧とか北欧のSF情報サイトを見つけたいのだが、なかなか見つけられない。


11月2日(木)

 書店関係のニュースから。
 Tower.jp(タワーレコード)が書籍販売を始めた。八重洲ブックセンターと提携したらしい(BNCランキング)。私は特にここから買はなければならない理由はないが、音楽CD/DVDなどを購入する人には便利なのかもしれない。アフィリエイト・プルグラムも用意されてゐたが、面倒くさいので申し込まない。どうせ売れる訳ないし。

 もう一つ。紀伊國屋書店(Kinokuniya BookWeb)では、「オススメ書籍のポッドキャスティング:Kinocast」を始めたといふ。といふことで、早速聴いてみたが、私は馴染めなかった。古い人間なので。書籍情報のポッドキャストでお勧めはDeutsche WelleのBücherwelt: Bücherwelt & Buch der Wocheだ! と云ふのは嘘で、ドイツ語を聴いても私にはさっぱり判らない。


11月1日(水)

 もう眠いので買った本だけ記しておかう。

○Richard C. Deonier, Simon Tavaré, Michael S. Waterman Computational Genome Analysis: An Introduction (Springer; ¥11,024, August 2005) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
 しかし、高いなあ。

 PHPからRを動かさうと思ってゐるのだけれども、なかなかうまく出来ない。何が悪いのか……。


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