東京創元社から、エリック・マコーマック『パラダイス・モーテル』(増田まもる訳/創元ライブラリ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]と鶴田謙二『FUTURE』をいただきました。ありがたうございました。パラダイス・モーテルは1994年に〈海外文学セレクション〉の一冊として刊行されたものの文庫化。当然、当時すぐに読んでゐる。大感激した覚えがある。ところが中身はさっぱり覚えてゐない。でも、その大感激した本を、新たな気持ちで読めるのは幸福だと思って喜んで読むことにしよう。明日から早速読む。
Amazon.co.jpからロアス ジェルリストレスト グレー WR-707GYが届いた。早速使ってみるが、これはキーをずっと打ち続ける人にはよいだらうが、マウスやトラックボールを使ふことが多いとあまり役立たないやうな気がする。それとももう一つ買ってトラックボールの横に置くべきか。これ、机の上で滑らないやうな作りになってゐるが、手と一緒に動く方がいいのではないか。さうすればトラックボールの前まで滑らせて使へるのに。私の考へ方が間違ってゐるのだらうか。先日、進めてくれた人たちの言葉によれば肩の痛みが劇的に違ふらしい。期待してゐる。
今日の電子化本。
◆井上ひさし他『日本語よどこへ行く―講演とシンポジウム』(岩波書店/1999年)
多分読んでゐない。
Fantasy and Science Fiction Nov/Dec 2011が届く。Carolyn Ives Gilman、James L. Cambias、Albert E. Cowdrey、Matthew Hughes、Evangeline Waltonなど。え、Evangeline Walton? もう15年も前に亡くなってゐる作家なのに。どうやら、未発表短篇が百くらゐ見つかってゐるらしい。これもその一篇といふことか。多分、読まないけど。
A Rare Recording of J. R. R. Tolkienといふのがあることを知って早速ダウンロードしてみた。リンク先はAmazon.comだが、購入ボタンを押すとAudible.comの購入手続となる。ここのアカウントは持ってゐなかったが、30日のお試しアカウントで無料ダウンロード。iTunesで聴ける。Kindleでも聴けるらしい。iTunesでは書籍(オーディオブック)の扱ひとなる。トム・ボンバディルとかいろいろ入ってゐる。後ろの方には歌が入ってゐる。その歌の直前にあるのが、A Elbereth Gilthonielの朗読である。エルフ語である。短い詩なので、あっといふ間に終はってしまふが。トールキンのエルフ語の朗読を聴くのは初めて。ちょっと感激する。
西崎憲『ゆみに町ガイドブック』(河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]読了。このごろ現実認識に強く影響を及ぼす物語に対する嫌悪の念を強く抱くやうになってきてゐたところなので、読んでゐて心地よかった。物語から逃れようとしてゐる人にはきっと心地よい本だが、物語好きには向かない本かも。全体の意味はよく判らない。が、冒頭で結論とか意味を持つ物語を否定してゐるのだから、それで構はないのだらう。物語が強いと詩が殺されてしまふらしい。詩的なところを味はへばいいのか。それでも物語好きも、ゆみに町の二週間の異変とか、現実の安定性と変化を握りしめて楽しむこともできるはず。アルファ・ラフファ大通りを歩いてもいい(いや、それは物語ではない方か)。
『ゆみに町ガイドブック』は素敵な本なので、そこそこ売れるといいと願ふ。
話は変はるが、この頃、現実の出来事に物語を求めるのが嫌で仕方がない。出来事に理由とか意味とか結論とかを求めることである。何の理由も意味もなくただ起こることはたくさんあるのに。存在しない理由と意味と結論で一連の出来事を繋いで物語にしようとしているとしか思へない。さうやって作った物語を束ねて束ねていくと、陰謀論だって作りだせる。あらゆる出来事に理由があって意味があって、一つの目的に向って収斂していく。説明できないことは何もなく、判らないことも何もない。
自分がこの世にいる意味を知りたいとか云って、本当の自分を探しに行ったりしてしまふのも、多分物語を求めすぎるからではないのか。本当も嘘も、たまたま生まれただけなんだから、ただそのまま生きるしかないと私は思ふのだが。
物語は危険なので、本の中に封じ込めておくべきだと強く思う今日この頃。
紀伊國屋書店から、水見稜『マインド・イーター[完全版]』(創元SF文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、若島正『乱視読者のSF講義』(国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、高山宏『新人文感覚2 雷神の撥』(羽鳥書店)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店]が届く。さて、どれから読まうか。ただ、『新人文感覚2 雷神の撥』はとてつもなく重くて、電車に乗って片手で吊革を摑み、反対の手で本を持って読むといふことができない本である。私の読書時間の99%は電車の中なので、読めないことが決まってゐるやうなものだ。それでも買ふ。欲しいから買ふ。いつか読みたいから買ふ。たとへ今は読めなくても。
電車に乗って出かけなければならない用事があったので、西崎憲『ゆみに町ガイドブック』(河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]を持って家を出る。
奥付を見て吃驚する。奥付にも指さしマークとアップルのキーボードのコマンドキーに書かれてゐる印と雨を降らせる雲の絵が入ってゐる。
ゆみに町は今日のうちに読み終へようと思ってゐたのだが、電車に乗ったらあまりにも空いてゐたので、思はず座席に腰を下ろしてしまった。たちまち強烈な眠気に襲はれてしまひ、乗り換へてからは今度は混んでゐて本が読めなかった。一体何のために電車に乗ったのかこれでは判らない(いや、本を読むためではなく移動するためである)。
昨日、肩が痛くなることについて、ジェルのハンドレスト(リストレスト)を買へ、肩の疲れが全然違ふから今すぐ買へと云ってくれたので、Amazon.co.jpにロアス ジェルリストレスト グレー WR-707GYを註文してみた。いきなり4個も。自宅と勤務先用。こんな安いのでいいのだらうか。まあ、消耗品だから、かういふのは。
今日も仕事帰りにゆみに町を探しに行く。神田神保町周辺や東京駅近くを歩いたが見つけられず、落胆して帰宅。
しかし、夜になって、西崎憲さんから『ゆみに町ガイドブック』(河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]をいただくことになってしまった。どうもありがたうございました。
奥付を見て吃驚する。ゆみに町は「ゆみにちょう」なのか。「ゆみにまち」だと思ひ込んでゐた。町名の読み方は難しい。
今日の電子化本。
◆ジョン・アレン・パウロス『天才数学者、株にハマる 数字オンチのための投資の考え方』(ダイヤモンド社/2004年)
読んだかどうかよく覚えてゐない。
ゆみに町を探しに神田神保町を歩いたが見つけられなかった。神田神保町にゆみに町はないのか。あるいは曲がる道を間違へたのか。明日また探しに行かう。帰り道で迷はないやうに気をつけなければ。
くだらない話を思ひつく。
イエスは云はれた、「本はいくつあるか。見てきなさい」。彼らは確かめてきて、「五冊あります。それに雑誌が二冊」と云った。それから、イエスは五冊の本と二冊の雑誌を手に取り、天を仰ひでそれを祝福し、本をさき、弟子たちにわたして配らせ、また、二冊の雑誌もみんあにお分けになった。みんなの者は読んで満足した。そこで、本を回収すると十二のかごにいっぱいになった。本を読んだ者は五千人であった。このときからである、蔵書がむやみに増え続け愛書家たちを苦しめるやうになったのは。
どうやら昨日のいつからか、このサーバのIPアドレスが変はって、nakano.no-ip.orgでアクセスできない状態が続いてゐたやうだ。一定時間ごとにIPアドレスを確認してno-ip.comに知らせるやうになってゐるはずなのだが。どうもそれが自動起動しないやうなのだ。さらに間の悪いことに、三日前にUbuntuを再起動したときに、ログインしてDropBoxを私のIDで動くやうにしてゐなかったのだ。一定時間ごとにIPアドレスを確認してDropBox内のファイルに書き込むやうにしてゐたのに。書き込まれても同期されない状態だったのである。このままではいけないと思ひ、何とか自分にIPアドレスを知らせる仕組みを作らうと決意した。Pythonを使って、Gmailのアカウントからメールを送信する例を見つけたので、それを活用し、一時間ごとにIPアドレスを確認して、前の記録と異なるアドレスだったら新しいアドレスを自分にメールするやうにした。これで大丈夫だ……と思ふ。
Eric Morgenstern The Night Circus (Doubleday) [Amazon.com]はまだ四分の一くらゐしか進んでゐない。遅すぎる。
SFマガジン2012年1月号[Amazon.co.jp]を早川書房より拝受。ありがたうございました。今回驚いたのは、背のデザインが変はってゐたこと。書棚に並べたときの雰囲気がかなり変はりさう。この数字の色が、昔のやうに偶数月と奇数月で交互に変はったりしたらいいのにとは思はないけど。
今日の電子化本。
◆V・K・ジュラヴリョフ『言語学は何の役に立つか』(大修館書店/1998年)
面白さうだと思って買ったのだが、まだ全然読んでゐない。
紀伊國屋書店に本を註文。
●水見稜『マインド・イーター[完全版]』(創元SF文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●若島正『乱視読者のSF講義』(国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●高山宏『新人文感覚2 雷神の撥』(羽鳥書店)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店]
以上3冊。最後のがちょっと高い。いや、ちょっとではない。大変な負担である。
久しぶりにパンを焼いて失敗する。形が歪で、皮が固すぎ。何事も久しぶりにすると大抵失敗する。
今日は、家の無線LANの設定の変更をした。いつかやろうと思ひながら、余裕がなくて先送りにしてゐた作業である。何が問題だったのかといふと、無線LANが使えない場所があったのである。我が家にはAirMac Extreme一台とAirMac Expressが二台ある。それで家の全領域を覆はないなんてあり得ないだらう。三階建て四階建ての家を全部使ってゐるならそんなこともあるかも知れないが、うちに階段はない。つまり、三台のAirMacが直列で繋がって無線LANを拡張してくれてゐないのである。強制的にどれとどれを繋ぐと指定するために、WDS方式で繋ぐことにした。オプションキーを押しながら選ばないとWDS方式が表示されないことはネット検索で判ってゐたのだが、AirMac ExtremeのAirMac IDが二つあることに気付かず時間がかかってしまった。2.4GHzのIDは5GHzのIDとは違ふのだ。AirMacユーテリティの一覧に表示されるIDは5GHzの方のものなのだ。WDSでAirMac Expressと繋ぐときには2.4GHzの方のIDで設定しなければならない。あと、中継役のAirMac Expressを設置する場所がなかなか見つからなかった。コンクリートの固い壁と木の薄い壁があるのだが、この薄い方を間に挟んで繋いでいかないと二つ先の部屋まで届かないのである。だからといって、床を電気コードを伸ばすのは嫌だ。やうやくトイレに一つ設置すればいいことに気がついた。このせゐで手間取ったが、これでどの部屋でも無線LANが使へるやうになった。もういつでもどこでもオンライン書店に本を註文できるぞ。
よく見るとAirMac Extremeは第三世代と表示されてゐる。今販売中のものは第五世代らしい。そろそろ新しいのが欲しくなってくる。ゲスト用ネットワークとか作れるらしいではないか。
今まで全然見たことがなかったのだが、河出書房新社に「アクセルランキング」などといふページがあった。『インクリングズ』が15位だった。まだ出てゐないのに。この閲覧数に相応しい売上を示してくれればいいのだが。
Eric Morgenstern The Night Circus (Doubleday) [Amazon.com]はまだ五分の一くらゐしか進んでゐない。遅すぎる。
今日は疲れてゐるので、もう寝る。
Amazon.co.jpから4 Missae Breves, BWV 233-236 (Ensamble Vocal de Lausanne, Orchestre de Cambre de Lausanne) [Amazon.co.jp] が届く。早速iTunesに取り込んで聴く。が、どこに入ったか判らなくなって少し探してしまった。いつものことなのだが。作曲家で区別はできない(99%がバッハ)から、演奏家で識別するわけだが、このやうな2枚組でも取り込むときに2枚が別々の演奏家に分類されたりして混乱するのだ。今回は一枚目はJohann Sebastian Bachの項に、二枚目はEnsemble Vocal de Lausanneの項に入った。だから、一枚目は見つけやすいが、二枚目は見つけにくいといふわけだ。今は、それを聴きながら書いてゐるところ。なかなか気持ちよく聴ける演奏。ちょっと私の好みよりゆったりし過ぎてゐるかも知れないが。
紀伊國屋書店から、恩田陸『夢違』(角川書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、パウル・シェーアバルト『虫けらの群霊』(未知谷)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、ケヴィン・ブロックマイヤー『第七階層からの眺め』(金子ゆき子/武田ランダムハウスジャパン)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、櫻田大造『大学教員 採用・人事のカラクリ』(中公新書ラクレ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、中野雅至『1勝100敗! あるキャリア官僚の転職記』(光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]が届く。今すぐ読みたい本が何冊かあるが、Erin Morgenstern The Night Circusを読み始めたばかりだから……。
今日の電子化本。
◆竹下節子『陰謀論にダマされるな!』(ベスト新書/2010年)
◆安斎育郎『だます心 だまされる心』(岩波新書/2005年)
◆ウィリアム・パウンドストーン『天才数学者はこう賭ける』(青土社/2006年)
今日は真面目に『インクリングズ』(河出書房新社)[Amazon.co.jp]の最後の修正に取り組む。埼玉の両親の家に行かなければならなかったので、iPadにpdfのゲラを入れて電車の中で読む。Kindleではさすがに見開き印刷のゲラは読めない。iPadだと線を引いたり印をつけたりできるから便利である。
KindleでErin Morgenstern The Night Circus (Doubleday) も読んだがあまり捗らない。
iPadが入る内ポケットのあるコートを仕立てるべきか。真冬に着るコートなら可能だらう。ナイフで刺されたりしたとき、体を守ってくれるかも知れないし。
『インクリングズ』(河出書房新社)がAmazon.co.jpで予約受付が始まった。「ルイス、トールキン。ウィリアムズとその友人たち」となってゐるが、これでは、「ルイスとトールキン」、そして「ウィリアムズとその友人たち」みたいである。友人たちはウィリアムズの友人たちに見えてしまふが、この本に登場する友人たちはほとんどルイスの友人たちだ。
今日から、Erin Morgenstern The Night Circus (Doubleday)を読み始める。まだ最初の5%程度なので、何とも判らない。
SFマガジンの2011年SFマイ・ベスト5をSFマガジン編集部に送る。今年も国内作品は読んでゐないので、海外作品部門のみ。どこにでもありさうなリストになってしまって我ながらつまらない。でも、あまり奇を衒っても仕方がないから、これでいいのだ。
たうとう我慢できなくなり4 Missae Breves, BWV 233-236 (Ensamble Vocal de Lausanne, Orchestre de Cambre de Lausanne) [Amazon.co.jp] を註文してしまった。今年はCDの新規購入をずっと我慢してゐたのだが。
今日の電子化本。
◆アンデルセン『絵のない絵本』(矢崎源九郎訳/新潮文庫/1952年)
私が持ってゐるのは1979年の69刷。
◆ヘミングウェイ『老人と海』(福田恆存訳/新潮文庫/1961年)
私のところにあるのは1985年の60刷。
◆トルストイ『イヴァンの馬鹿』(米川正夫訳/角川文庫/1955年)
私が持ってゐるのは1982年の改版20版。
この頃薄い文庫本を何冊か処理してゐる。冊数をかせぐためである。でも、これでは全然書棚の空き空間は増えないのだった。
Graham Joyce The Silent Land (Gollancz, 2010) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋Amazon.com]読了。意外な結末に驚くのかと思ったら全然意外な方向へは進まず、凡庸な「いい話」になって終はった。最初から予期できた話の展開と結末である。雪崩に遭って生き埋めになった若い夫婦が何とか脱出してホテルに戻ってみると、蛻けの殻だった。ここにもさらに大きな雪崩の危険が迫ってゐてみんな避難したのだらうと思って、隣の村に逃げようとするのだが、いくら離れようとしてもホテルのある村に戻ってしまふ。ここは何なのか。二人はレストランに残された食事を食べ、高級ワインを飲む。しかし、他所には行けないのだ。といふことになれば、誰でも想像するであらう状況はあれだらうが、その想像は何と……裏切られないのである。何といふことだ。確かにいい話ではあるが、こんな話を読みたくてジョイスを読んだわけではないのだ。次作に期待しよう。
紀伊國屋書店に本を註文。
●恩田陸『夢違』(角川書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●パウル・シェーアバルト『虫けらの群霊』(未知谷)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●ケヴィン・ブロックマイヤー『第七階層からの眺め』(金子ゆき子/武田ランダムハウスジャパン)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●櫻田大造『大学教員 採用・人事のカラクリ』(中公新書ラクレ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●中野雅至『1勝100敗! あるキャリア官僚の転職記』(光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
以上五冊。この頃、本の購入も控へ目なのである。
今日の電子化本。
◆芥川龍之介『蜘蛛の糸・杜子春』(新潮文庫/1968年)
1976年の15刷。13歳のときに買ったのか。なぜだらう。まったく覚えていない。
◆中島敦『李陵・山月記』(新潮文庫/1969年)
1979年の25刷を持ってゐる。これは何となく覚えてゐる。高校生のときにいいと思ったのだ。教科書に山月記が出てきたのだった。私が好きなのは「名人伝」だが。
◆古川日出男『二〇〇二年のスロウ・ボート』(文春文庫/2006年)
これは実はまだ読んでゐない。読むときはpdfにしておいても読むだらう、きっと。
昨日は久しぶりの頭痛で休み。単なる寝不足なのだらう。少し食事をして熱い風呂に入って、普段より長く寝たら朝はすっきりした。とはいっても、毎日九時間寝るわけにもいかないのである。どうせ暇なんだらうと思はれてゐるかも知れないが、私にもやらなければならないことがあるのだ。本を買ったり、本をスキャンしたり、書棚を整理したり、ときには本を読んだりすることすらあるのだから。
紀伊國屋書店からMark Hodder The Strange Affair of Spring-Heeled Jack (Pyr 2001) [紀伊國屋, Kindle, Amazon.co.jp]とMark Hodder The Curious Case of the Clockwork Man (Pyr, 2011) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]が届いた。昨日。予想より長さう。読みやすければいいのだが。
Graham Joyce The Silent Land (Gollancz, 2010) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋Amazon.com]は残り五分の一。だんだん雰囲気が悲しくなってきてゐる。どんな結末になるのだらう。意外な結末らしいが。
今日の電子化本。
◆芥川龍之介『羅生門・鼻・芋粥』(角川文庫/1950年)
1978年の改版24版。この頃、芥川龍之介に興味を持ったのだらうか。よく覚えてゐない。
◆苅谷剛彦『教育と平等』(中公新書/2006年)
◆宮田光雄『ナチ・ドイツと言語』(岩波新書/2002年)
紀伊國屋書店から、森谷明子『れんげ野原のまんなかで』(創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]が届く。九月に出た本なのにやすりがかかってゐた。ちょっとがっかり。電子書籍ならかういふことはないのだ。電子書籍の利点の一つと云へよう。
Amazon.comからKindle本を購入。
○Erin Morgenstern The Night Circus (Doubleday) [Amazon.co.jp, Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
400ページあるので、どうしようか迷った。400ページ以上ある本は読まうとしないことにしてゐるのだ。だが、この本は400ページだ。Locusの紹介では400ページ以下となってゐた。Kindle版ならいいかといふ気分になって、気がついたらクリックしてゐた。
Graham Joyce The Silent Land (Gollancz, 2010) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋Amazon.com]を半分くらゐまで。三分の一くらゐまでは、そんなこと今頃気づいたのかと主人公たちに云ひたくなるやうな展開だったのだが、次第に主人公たちと一緒に驚いたり狼狽へたりするやうになってくる。当初、われわれが考へたことは全部間違ってゐたのか! といふやうな感じである。先が楽しみになってきた。
紀伊國屋書店から、トム・ゴドウィン他『冷たい方程式』(伊藤典夫編訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、ジェフ・ニコルスン『装飾庭園殺人事件』(風間賢二訳/扶桑社ミステリー)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、戸田山和久『「科学的思考」のレッスン』(NHK出版新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、大森望編『NOVA 書き下ろし日本SFコレクション6』(河出文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、円城塔『これはペンです』(新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店]が届いた。さて、何から読まうか。しかし、グレアム・ジョイスが終はってからだ、何もかも。
『NOVA 書き下ろし日本SFコレクション6』に収録されてゐた松崎有理「超自然な彼女」だけ読んだ。あまり感銘は受けなかった。本書もやはりあの大学が舞台だが、不思議な研究が事件を起こす訳でもなく、ただ若い主人公がふられるだけのはなしだった。また、実験をしないせゐもあって、登場人物の名前以外に片仮名を使はないといふ制約が、あまり不自然な感じになってゐないのは読みやすい。変なのは学術雑誌名くらゐだらうか。そんなわけで、読みやすいのだが、物足りない。
今日の電子化本。
◆津田幸男『英語支配とは何か』(明石書店/2003年)[Amazon.co.jp]
◆宇野尚志『現代ニホン語楽苦書帳』(文芸社/2000年)
Graham Joyce The Silent Land (Gollancz, 2010) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋Amazon.com]を三分の一くらゐまで。無人の雪の町から脱出できなくなったことを実感したところ。今のところありがちな話の展開なのだが、ジョイスだから、ありがちな結末にはならないだらう。さう信じて読み進める。
日曜日は意外にやらなければならないことがあってあれもこれも捗らない。
紀伊國屋書店から『れんげ野原のまんなかで』を除いた本の発送の聯絡がある。昨日神保町の書店でたくさん見かけたのだが、紀伊國屋にはないのか。本当は町の本屋で買へばいいのだが、ついオンライン書店に註文してしまふ。
昨日覗いた書店ではビブリア古書店の二冊が山積みになってゐた。文庫本の売れ行き一位と四位になってゐた。そんなに売れてゐるのか。古本屋の話がそんなに売れるのなら、もっと本屋が繁盛してもいいのではないかと思ふけれども関係ないのだらう。『時計じかけのオレンジ』が急に売れ始めたなんてことにはならないのだらうか。
Graham Joyce The Silent Land (Gollancz, 2010) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋Amazon.com]を読み始める。Kindleで。冒頭の話の展開はありがちな感じがするのだが、この先大丈夫なのだらうか。ジョイスのことだから大外れはないと思ふものの、少し心配である。スキーを楽しんでゐた若い夫婦が雪崩に巻き込まれて九死に一生を得るといふ場面から話は始まる。へとへとになってホテルに辿り着いてみると……
午後から頭痛。珍しく左側眼球付近から。早く寝たい。
今日の電子化本。
◆萩野貞樹『旧かなづかひで書く日本語』(幻冬舎新書/2007年)
◆白石良夫『かなづかい入門―歴史的仮名遣vs現代仮名遣』(平凡社新書/2008年)
仮名遣ひの本二冊。歴史的仮名遣ひで文章を書くことは、たまに間違へることはあるものの、そんなに不自由してゐないので、さほど役に立つといふものでもなかった。後者は仮名遣ひの歴史から解説してゐるので、仮名遣ひの歴史的な流れを知るのによい本。
◆コグレマサト『ツイッター 140文字が世界を変える』(マイコミ新書/2009年)
二年前の本だが、あれからずいぶん状況は変はったやうな気がする。
Nnedi Okorafor Who Fears Death (DAW) [ Kindle, Amazon.co.jp, 紀伊國屋] を五分の一ほど読み進めたが、どうも面白くない。五分の一くらゐで判断してはいけないやうな気もするが、このままの雰囲気で進むなら私の好みではないといへるやうな気もする。明日から別の本にしようか。
Matthew A. Russell Mining the Social Web (Oreilly, 2011) [Amazon.co.jp, Kindle Ed., 紀伊國屋]をSafari Books Onlineのトークンでダウンロードした。目を通すのは明日以降か。邦訳は『入門 ソーシャルデータ――データマイニング、分析、可視化のテクニック』で、26日刊行予定。「ソーシャルネットワーキングサイトは、日々膨大な量の“ソーシャルデータ”を生み出しています。本書は、膨大なソーシャルデータから価値ある情報を見出すために必要な一連の技術について解説。ソーシャルネットワークが生み出すデータを抽出、分析、可視化するまでのテクニックを学ぶことができます」といふ内容らしい。
昨日註文した『れんげ野原のまんなかで』が店頭在庫切れといふ連絡があった。紀伊國屋書店は店頭から引き抜いて発送するのだった。新宿本店と新宿南店のどちらにも在庫がなかったといふことか。さうすると他の支店の在庫から回すらしい。それでもなかったら取り次ぎを通して版元に発註なのか。なかったらどうしよう。だから本は気がついたらすぐに買っておかなければならないのだ。
いくら書棚を探しても見つけられなかったVernon Leeの本を、Koboの電子書籍にあるのを見つけてしまった。買ふべきか。ところで、Koboは本体を日本で購入するのは難しいのだらうか。いや、楽天が買収したのだから、いつか日本で買へるやうになるに決まってゐるか。さうなのか。さうなのか。
今日の電子化本。
◆『プロなら知っておきたい最新セキュリティ技術』(アスキー/2007年)
プロでもないのに買った。
◆ダン・アリエリー『予想通りに不合理』(熊谷淳子訳/早川書房/2008年)
◆マーティン・リンストローム『買い物する脳』(千葉敏生訳/早川書房/2008年)
自分の判断が何もかも疑はしく思へてくる本。特に買ひ物のときに。どちらも2008年の早川書房の本。
昨日、「あなたの新刊情報」がうまく機能してゐないと知らせてくださった方がゐて、知らせを受けて直ちに直したのだが、このスクリプトの間違ひはもう何か月も前からだと思ふ。かういふときはなかなか教へてもらへないものだ。私もどこかのサイトでエラーを見かけても、そのうち直るだらうと思ってわざわざ知らせたりしないことがほとんどだから、人のことは責められない。でも、知らせてもらへて本当に助かった。一応、書き換へたときは動作確認してゐるつもりだったのだけど。
中公選書が創刊されたといふので、新刊情報ページに情報を追加。
紀伊國屋書店に本を註文。
●トム・ゴドウィン他『冷たい方程式』(伊藤典夫編訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●ジェフ・ニコルスン『装飾庭園殺人事件』(風間賢二訳/扶桑社ミステリー)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●戸田山和久『「科学的思考」のレッスン』(NHK出版新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●大森望編『NOVA 書き下ろし日本SFコレクション6』(河出文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●森谷明子『れんげ野原のまんなかで』(創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●円城塔『これはペンです』(新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店]
新刊二冊と買ひ逃してゐた本を四冊。中でも『れんげ野原のまんなかで』は2005年に出たときに図書館の話だといふことにまったく気付かなかった。九月に文庫化されたときに見逃してゐて、やうやく註文。
今日の電子化本
◆橋本淳一郎『時間はなぜ取り戻せないのか』(PHPサイエンス・ワールド新書/2010年)
あまり感銘を受けなかった記憶があるが、何がどう不満だったのか思ひ出せない。
◆中西茂『異端の系譜』(中公新書ラクレ/2010年)
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスについての本。日本の大学について考へるのに、興味深い知見を与へてくれる。もう一冊何かSFCに関する本を買ったやうな気がする。何だったか……
◆堀井令以知『ことばの由来』(岩波新書/2005年)
題名の通り言葉の由来に関する本。面白さうだが、覚えてゐない。読んだのか。
◆高辻玲子『魔法の世界の子どもたち』(講談社現代新書/1993年)
なぜこんな本を買ったのかがまったく不明。理解できない。
Nnedi Okorafor Who Fears Death (DAW) [ Kindle, Amazon.co.jp, 紀伊國屋] を読み進める。が、あまり進まない。雰囲気が暗すぎる、私の心には。でも、もう少し読み進めてみよう。
今日の電子化本。
◆山野浩一『鳥はいまどこを飛ぶか』(創元SF文庫/2011年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
つい先日買った本だが、もう一冊いただいてしまったので、書店から届いた方を切ってpdf化。初めて読んだとき(ハヤカワSFシリーズで)、私にはよさがどうもよく判らなかった。その内容はまったく覚えてゐないが、今読めばよさがわかるのだらうか。
◆井伏鱒二『山椒魚』(新潮文庫/1948年)
私が持ってゐるのは、1979年の43刷。高校生のときに買ったのか? なぜだ。
◆團伊玖磨『パイプのけむり』(朝日新聞社/1978年)
私が持ってゐるのは、同年三刷。当時たくさん本屋に並んでゐた。これは文庫本だが、朝日文庫といふやうな名前はない。ただ、朝日新聞社とだけ。一冊だけで後は持ってゐないところをみると、面白くなかったのだらう。今では何も覚えてゐない。
◆阿武喜美子・瀬野信子『糖化学の基礎』(講談社/1984年)
持ってゐるのは1997年の第12刷。いい本だと思ふ。使ふためにpdf化。
三上延『ビブリア古書堂の事件手帖2 栞子さんと謎めく日常』(メディアワークス文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]読了。若くて美しいが本のことしか判らなくて、しかし本のことからいろいろなことを推理してしまふ古書店主の主人公と、本が読めない古書店員の事件簿兼淡い恋の物語である。
この本を読むと、アントニイ・バージェス『時計仕掛けのオレンジ』(ハヤカワ文庫NV)しか持ってゐない私はepi文庫版を化はなくてはならないやうに気持ちになってくる。実は持ってゐる『時計仕掛けのオレンジ』は読んでゐない。映画も観てゐない。はっきりいふと関心がないのだ。それなのに買ふべきなのではないかと思ってしまふから不思議だ。
かういふ本を読むと、部屋には溢れんばかりに本を積み上げなくてはならないやうな気がしてしまふのだ。我が家の本はすべて書棚にきちんと収まり、そかもその数を減らしつつある。そんなことでいいのか。
この本、まだ続きがあるといふ。楽しみである。
眠くて倒れさうなので、今日はこれで。
昨日は間違へて同じ本を二冊註文してしまったので一旦全部キャンセルして、改めて註文。紀伊國屋書店はすぐにキャンセルしてくれた。
○Mark Hodder The Curious Case of the Clockwork Man (Pyr, 2011) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
昨日のをもう一回書くと二度集計してしまふので、追加相当分のみ記載。この本、本当はKindle版があるのに、アジア太平洋地域には売らないのである。実に不愉快である。売りたくないのか。
紀伊國屋書店から、海野弘『おとぎ話の幻想挿絵』(パイインターナショナル)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店]、山野浩一『鳥はいまどこを飛ぶか』(創元SF文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、三上延『ビブリア古書堂の事件手帖2 栞子さんと謎めく日常』(メディアワークス文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、トマス・ピンチョン『ヴァインランド』(佐藤良明/国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]が届いた。ビニールがかかってゐる本が二冊あったが、どうしたのだらう。
『おとぎ話の幻想挿絵』を捲って眺める。美しい挿絵ばかりである。どこかで見たことのある絵も多いが、それでもこれだけまとまってゐると嬉しくなるではないか。ニールセンが多い(やうな気がする)。幸ひ私は挿絵本の原書を集めたりしてゐないので、我が家の家計は破綻してゐない。
明日からビブリオ古書店を読んでしまはうか。
今日の電子化本。
◆池澤夏樹『マシアス・ギリの失脚』(新潮文庫/1998年)
最初の数十ページで挫折。
◆村上春樹『日出ずる国の工場』(新潮文庫/1990年)
工場の話はあまり面白くなかった。
◆宮台真司『まぼろしの郊外』(朝日文庫/2000年)
私が持ってゐるのは、2004年の三刷。まだ最初の方しか読んでゐない。
◆板坂元『日本語の表情』(講談社現代新書/1978年)
私が持ってゐるのは1987年の六刷。読んだはずだが覚えてゐない。もしかしたら読んでゐないのかも。
今年中に千冊pdf化するといふ目標の達成が危ぶまれる今日この頃である。
昨日pdf化した村上春樹『風の歌を聴け』(講談社文庫/1982年)をKindleに入れて出かけた。前にも読んだことがあるはずなのだけど、全く覚えてゐない。あっといふ間に読めてしまったのだが、何だか麦酒を飲んで女の子と寝る話としか思へなかった。さういふ傾向はいつもあるわけだが。それでも読めてしまふし、それなりの評価をされたのは、やはりといふか当然といふか分隊のせゐなのだらう。
そんなことはどうでもいいのだが、最後の方にWeird Talesが出てくるのに驚いた。全く覚えてゐなかった。ウェアード・テールズといふ表記だけれども。私にとってはかなりの衝撃なわけで、もちろんデレク・ハートフィールドといふ名前は冒頭から登場するのだが、全然知らない名前だから名前の知られてゐない主流文学のお堅い作家かなと思って、この麦酒ばかり飲んで女の子と寝る話を読むわけだが、さうして最後にWeird Talesである。「彼の小説の殆どは冒険小説と怪奇ものであり、その二つをうまく合わせた「冒険児ウォルド」のシリーズは彼の最大のヒット作となり、全部で42編を数える……(中略)……そのうちの幾つかを、僕たちは翻訳で読むことができる」と書かれてゐるのだ。「僕」が「鼠」と麦酒ばかり飲んでゐた街が実はインスマスだったよと云はれたやうな衝撃である。そして母親が死んだときに自殺してゐるといへば、ロバート・E・ハワードぢゃないか。そこで、慌てて幻想文学三号に載ったインタビューを読むとなるほどと納得できることがいろいろあるわけだ。この辺の流れが全然判ってゐなかった。そして今では村上春樹はWeird TalesとかH・P・ラヴクラフトなんて全然云はなくなった。
目的地に着いたところで村上春樹は読み終はってしまった。Kindleはさういふときに便利である。読みきれないほどの本がそこに入ってゐるからだ(ちゃんと読め状態とも云ふ)。しばらく迷って今年World Fantasy Awardを受賞したNnedi Okorafor Who Fears Death (DAW) [ Kindle, Amazon.co.jp, 紀伊國屋] を読み始めた。まだ3%しか読んでゐない。果たして読み終へられるのだらうか。
紀伊國屋書店に本を註文。
○Mark Hodder The Strange Affair of Spring-Heeled Jack (Pyr 2001) [紀伊國屋, Kindle, Amazon.co.jp]
あれ? 同じ本を二冊買ってゐるぞ私は。もう一冊はCurious Case of the Clockwork Manのつもりだったのに。キャンセルのお願いのメールを出してみる。キャンセルできたら改めて二冊註文しよう。キャンセルできなかったらちょっと恨む。
今日の電子化本。
◆遠藤周作『ヘチマくん』(角川文庫/1963年)
私が持ってゐるのは1975年の21版。30年以上前に買った本だが、面白くなくて最後まで読んでゐない。多分一生読まないと思ふ。
◆石田穣二訳註『伊勢物語』(角川文庫/1978年)
今日スキャンしたのは1987年の12版。
◆島井哲志『「やめられない」心理学』(集英社新書/2008年)
◆『建築家は住宅で何を考えているのか』(PHP新書/2008年)
新書はどちらも2008年に買ったもの。読んだはずだが全然覚えてゐない。
浜本隆志『「窓」の思想史』(筑摩選書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]を読み終へる。日本の水平志向・水平移動、ヨーロッパの垂直志向・回転移動といふ対比は納得できるが、だから情報発信・情報受信とか農耕文化との関係とかはさうなのかなという感じ。飾り窓の女、格子女郎、夜這ひの辺りは興味深い。巻末の情報関連の部分はつまらない。初期のWindowsの写真が、貝殻iBookなのはなぜだろう。
もっと「覗く」といふ観点からの話があってもよかったのではないか。少しはさういふ話も出てくるのだから。
SFやファンタジイだと窓といふと、異世界へ通じる道だから、さういふのが頭にあるから現実の窓の話が物足りなく感じられるのか。
今日の電子化本。
◆楡周平『衆愚の時代』(新潮新書/2010年)
近年読んだ新書で最もつまらなかった本の一つ。年よりのくだらない説教くさい話。
◆井上ひさし『家庭口論』(中公文庫/1976年)
この本は1986年の13版。高校生の頃に読んだやうな気がする。二冊になってしまったので、一冊をpdf化。
◆柳田国男『日本の昔話』(新潮文庫/1983年)
この本は1988年の11刷。
◆多田道太郎『日本語の作法』(角川文庫/1984年)
◆村上春樹『風の歌を聴け』(講談社文庫/1982年)
この本は1984年の5刷。文庫本四冊は実家で廃棄されさうになってゐるのをつい持って帰ってきてしまったもの。『風の歌を聴け』も既に持ってゐたはず。どの本も、紙が茶色になってゐて、かなり読みづらい状態。今後読みたくなることがあまりなささうな本なのだが、読みたくなったときにあまりにも紙が茶色になってゐたら嫌だから、いまのうちにスキャンしておいた。少しスキャン濃度を薄くしてみた。これで、これ以上茶色になることはない。
窓の話を読みながら出勤。森林破壊の話から、試験婚の話へ。面白い。
『鳥はいまどこを飛ぶか 山野浩一傑作選 I』(創元SF文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]と『殺人者の空 山野浩一傑作選 II』(創元SF文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]をいただきました。ありがたうございました。一冊は註文してしまったけれど。二冊目が届いたらスキャンするか。
今日の電子化本。
◆酒井邦嘉『科学者というしごと』(中公新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
2006年の本。二冊あるけれど、一冊も読んでゐないやうな気がする。
12月に河出書房新社から出るハンフリー・カーペンター『インクリングズ』の情報が河出書房のサイトに上がった。これ。12月20日頃。価格は2800円+税。安い。副題が「ルイス、トールキン。ウィリアムズとその友人たち」となってゐて、どうしてトールキンの後ろは読点ではなく句点なのか。そのうち直るかも。本文とあとがきの校正をして送信。時間切れで敗北といふ感じ。何もかも嫌になる。
浜本隆志『「窓」の思想史』(筑摩選書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]を読み始める。なかなか面白いのだが、窓の開閉と発信型文化など、根拠が示されてゐるわけではないので、ただの面白い話としか感じられない部分もある。日本の引違ひ戸と農耕文明との関係とかを云ふなら、世界の農耕民族と戸の開閉方式の相関係数を求める必要があるのではないかと思ってしまふわけである。まだ86ページ。
紀伊國屋書店に本を註文。
●海野弘『おとぎ話の幻想挿絵』(パイインターナショナル)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店]
●山野浩一『鳥はいまどこを飛ぶか』(創元SF文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●三上延『ビブリア古書堂の事件手帖2 栞子さんと謎めく日常』(メディアワークス文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●トマス・ピンチョン『ヴァインランド』(佐藤良明/国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
以上四冊。
『おとぎ話の幻想挿絵』には、アーサー・ラッカム、エドマンド・デュラック、カイ・ニールセン、ウォルター・クレイン、ハリー・クラーク、アラステア、ジョン・オースティンらの挿絵が載ってゐるらしい。山野浩一の『鳥はいまどこを飛ぶか』は昔早川書房から出てゐたものの復刊(といふ認識でいいのだらうか)。私はハヤカワ文庫JA版は持ってゐないやうだ。ハヤカワSFシリーズ版を持ってゐる。果たしてそれは読んだのだらうか。〈山野浩一傑作選〉の第一巻である。第二巻『殺人者の空』ももう出てゐる。
Fantasy & Science Fictionの定期購読を更新。
今日の電子化。
◆『完訳 グリム童話集〈1〉』(岩波文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
◆『完訳 グリム童話集〈2〉』(岩波文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
以上二冊。
今日は眠いのでこれで。
宮崎駿『本へのとびら』(岩波新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]を読む。岩波少年文庫から五十冊を選んで紹介するといふ企画があって、それをまとめた本。考へてみると私は岩波少年文庫をほとんど読まずに育った。だからここに出てくる本はほとんど読んでゐない。読んだとしても別の版で読んでゐる。おそらく、書店で児童書の棚の前にほとんど立つことがなかったからだらう。小学生の四年生の頃まではあまり書店に行かなかった。五年生くらゐからは、一般の文庫本に収録されてゐる児童向けの本をもっぱら買った。児童書よりも格段に安かったからだ。小学校高学年の頃は、小林信彦、北杜夫、畑正憲、そして星新一などを読んでゐた。児童書として出版される本は高くて買へない本だったのだ。
高くて買へないから、ナルニア国物語やゲド戦記は原書を買った。
岩波少年文庫を少し買ふやうになったのは、娘が小学校に入った頃からである。
帯の「大切な本が、一冊あればいい。」といふ言葉はよく判らない。どうしたいのかがよく判らない。大切な本、一冊に出会ふためには、何冊もの本を読まなければならないだらう。五十冊でも足りない。百冊でも足りない。多分、千冊数千冊と読んでやうやく判ってくるものではないだらうか。私は未だにそんな本が自分にとって何なのか判らない。
さらに、「三月十一日のあとに」では文章がいっそう説教臭くなり、面白くない。
面白かったのは、「千と千尋の神隠し」でトンネルに入って行くときと出てくるときで千尋はまったく同じ(成長してゐない)といふところ。小学生に自律なんかさせなくていいといふのは潔い。
それでも全体的に変な説教臭さがあって、本の感想は、挿絵が良かったとか楽しかったとか、いい話だとかばかりでよく判らない。それに煙草と酒はまったく違ふ。