また一週間経ってしまった。こんなことではいけない。
今週買った本。
●ゾラン・ジヴコヴィッチ『12人の蒐集家』(山田順子訳/東京創元社)
●ミハイル・エリザーロフ『図書館大戦争』(北川和美訳/河出書房新社)
●ミロラド・パヴィチ『ハザール事典 男性版』(工藤幸雄訳/創元ライブラリ)
●ミロラド・パヴィチ『ハザール事典 女性版』(工藤幸雄訳/創元ライブラリ)
●フェルディナンド・フォン・シーラッハ『カールの降誕祭』(酒寄進一訳/東京創元社)
●高田信夫『編集者のためのInDesign入門〈改訂増補版〉』(出版メディアパル)
以上六冊。少ない。
○Giuseppe Marotta Return to Naples
をAbebooks.comで検索して、Eastleach Booksに註文。マリオ・ラボチェッタの挿絵が載ってゐるらしいのだ。
アトリエサードのNight Land Quarterly Vol. 03と朝松健『球面三角』ご恵贈賜りました。ありがたうございました。
清水杜氏彦『うそつき、うそつき』(早川書房)読了。嘘つき検知首輪を着けることが義務づけられた未来の日本を舞台に、首輪除去を生業とする少年(青年)の物語。これはSFコンテスト受賞作品であっても自分は何の違和感もなく読むだろうなと思って読んだ。人の嘘を巡る悲しい話だった。しかし、苦しい場面が私には多すぎる。これは辛い。身体的な痛みを伴わない本を読みたい。
一週間以上空いてしまった。ダンセイニの再校ゲラの修正で大変だったので仕方がないのだ。今日でだいたいのところが終はった。まだ、先は長いが……
この一週間に買った本。
●川原繁人『音とことばのふしぎな世界』(岩波書店)
●アーシュラ・K・ル・グィン『世界の誕生日』(小尾芙佐訳/ハヤカワ文庫SF)
●フィリップ・K・ディック『ティモシー・アーチャーの転生』(山形浩生訳/ハヤカワ文庫SF)
●岸本佐知子編訳『居心地の悪い部屋』(河出文庫)
今週はこれだけだらうか。
早川書房のハヤカワSFコンテスト/アガサ・クリスティー賞受賞式・祝賀会に参加して、清水杜氏彦『うそつき、うそつき』、小川哲『ユートロニカのこちら側』、つかいまこと『世界の涯ての夏』をいただいて帰りました。ありがたうございました。
『ハヤカワ文庫SF総解説2000』(早川書房)ご恵贈賜りました。私は四冊担当してゐます。
アン・レッキ『叛逆航路』(赤尾秀子訳/創元SF文庫)ご恵贈賜りました。ありがたうございました。
『Downwind 高山直之譯詩集』(盛林堂ミステリアス文庫)ご恵贈賜りました。ありがたうございました。
今月8日に註文したFiona Macleod The Gold Key and the Green Life、Fiona Macleod Das Ferne Land des Glanzes und des Schreckens、Gozzano Guido I tre talismaniが届いた。ラボチェッタ挿絵の絵本は、見たことのないラボチェッタの絵が入ってゐて嬉しい。
先週買った本の記録だけでも。
丸善丸の内本店で本を購入。
●『名久井直子の紙ものづくりの現場から』(グラフィック社)
●『結社のイギリス史』(山川出版社)
●ワイルド『カンタヴィルの幽霊/スヴィンクス』(南條竹則訳/光文社古典新訳文庫)
バチガルピ『神の水』(中原尚哉訳/早川書房)をやうやく読み終へた。水がなくなりコロラド川を巡って内戦状態になってゐるアメリカ西部を舞台に、水資源を支配する女の部下の工作員、ジャーナリスト、テキサス難民の娘が、川の利権を巡る争ひの中で生き延びようとする遠くない未来の話。これから水を支配することが重要な意味を持つ時代が来るといふ話は、新聞を読んでゐればときどき目に入る話だが、それをアメリカの乾燥地帯の未来として生々しく描いてゐる。痛めつけられたり苦しめられたり死んだりする場面も生々しすぎて少々つらい。死人が多すぎる。水は命だから仕方がないのか。
ジョーキンズの再校の直しが厳しい状況。
iPad Pro欲しい。
Amazon.co.jpでKindle本を購入。
○Adam Christopher Made to Kill (Tor Books, 2015)
同じ作者のEmpire Stateは持ってゐたと思ふのだが、読んでゐない。
Abebooks.comで検索して、
○Fiona Macleod The Gold Key and the Green Life
をイギリスのWorld of Booksに。ジョージ・マクドナルドの作品も入ってゐる。本の代金は1ドルである。
○Fiona Macleod Das Ferne Land des Glanzes und des Schreckens
をドイツのmedimopsに。ドイツ語である。当たり前だけど。
○Gozzano Guido I tre talismani
をイタリアのAntica Libreria Srlに。マリオ・ラボチェッタの挿絵が入ってゐるからである。
今日は一日ダンセイニのジョーキンズ作品集のゲラの直しと、訳者あとがきを書いていた。
ジーン・ウルフのA Borrowed Manをやうやく読み終へる。意外に(といっては失礼だが)よかった。特に結末が。主人公は未来の図書館にゐる作家なのだが、その世界の図書館では過去の作家のクローンが暮らしていて、利用者の求めに応じて貸し出されるのだ。そして、用済みになると焼却処分されたりする。そして、作家なのに本を書くことは許されてゐない。ある日、昔書いた本のことを教へてくれといふ利用者がやってきて、いつの間にか主人公は殺人事件に巻き込まれていくのである。クローンである立場のつらさが悲しさを漂はせてゐる。そして、途中で意外にもSF的な状況になり吃驚する。これは読んでよかった。これまでのジーン・ウルフの愛読者が求めるジーン・ウルフではないかも知れないが、私は気に入った。
レオ・ペルッツ『聖ペテロの雪』(垂野創一郎訳/国書刊行会)読了。夢なのか現実なのかといふ問ひかけはあまり意味がないやうに思へる。このどちらの世界とも云へない曖昧な状態が好ましい。かういふ終はり方をするのか少しだけ驚きながら読み終へたのもよかった。読んでよかった。
神聖ローマ帝国の復活といふと『リトル、ビッグ』を思ひ出す。
丸善丸の内本店で本を購入。
●メアリー・カラザース『記憶術と書物』(別宮貞徳監訳/工作舎)
●福沢将樹『ナラトロジーの言語学』(ひつじ書房)
●アドラー&ドーレン『本を読む本』(外山滋比古・槇未知子訳/講談社学術文庫)
高い本が一冊混ざってゐる。
Amazon.co.jpでKindle本を購入。
●吉田信行『金魚はすごい 』(講談社+α新書)
子供の頃、金魚を飼ってゐたので、つい。
丸善日本橋店で本を購入。
●セサル・アイラ『文学会議』(柳原孝敦訳/新潮社)
ジーン・ウルフ『ナイト Ⅰ』(安野玲訳/国書刊行会)と『ナイト Ⅱ』の見本をいただきました。解説を書いたからだけど、その解説に恥ずかしい間違ひがあることが発覚し、大変落ち込んでゐる。作品は傑作なので売れてほしい。そして、重版になって間違ひを修正したい。
Amazon.co.jpでKindle本を購入。
○Lisa Goldstein Weighing Shadows (Night Shade Books)
はリサ・ゴールドスタインの新作。これまでとは少し雰囲気の異なる作品らしい。時間旅行の話だとか。
ジーン・ウルフのA Borrowed Manは、8割を越えたところ。今秋中に読み終はるだらうか。
今日は一日ダンセイニのゲラの直し。一日中。