11月最後の週に買った本。
●ピーター・ゴドフリー=スミス『タコの心身問題』(夏目大訳/みすず書房)
●G・K・チェスタトン『奇商クラブ』(南條竹則訳/創元推理文庫)
ジョン・スコルジー『星間帝国の皇女』(内田昌之訳/ハヤカワ文庫SF)ご恵贈賜りました。ありがたうございました。
国書刊行会御朱印帳を購入。しかし、私は神社や寺にお参りすることがないので、何に使はうかと思ってゐたところ、朝顔の押し花でもしたらどうかと云はれた。なるほどと思ったが、この冬に朝顔? しかし、我が家には琉球朝顔といふのがあって、ちゃうどこれが最後の花を咲かせてゐろところではないか。幼稚園児時代以来の押し花作成である。幼稚園児の頃は、画用紙か何かに花を押し付けて、新聞紙を重ねてただ待つといふやり方だった。三週間ほど待ったやうな気がするが、幼稚園児にとって三週間は今の私の三箇月くらゐの感覚である。延々と待たされて、その出来栄へにはがっかりした記憶がある。そして、今の私に三週間待つ余裕はない。そこで、御朱印帳に付け根に近い円筒部分を切り落とした花を押し付け、キッチンシートを重ね、アイロンで圧着するといふ方法を採用することとした。これなら数分でできる。温度設定などで失敗し、三回ほどやり直して(一回はペーパータオルで練習)なんとか納得できるやうなものになった。
森見登美彦『熱帯』(文藝春秋)を読んだ。誰も最後まで読んだことがないといふ謎の書物を巡る物語だが、読んでみると『千一夜物語』が重要な役割を果たしてゐることが判り、高校生の頃、岩波文庫の『千一夜物語』を読んでゐたのを思ひ出したりして、楽しく読み終へた。今年いちばん楽しかった本かも知れない。さういへば、歴史的仮名遣ひだって、岩波文庫の『千一夜物語』で最初に慣れ親しんだのである。また読みたくなったが、その時間がないのが残念である。
11月に買った本は、和書が九冊、洋書が二冊で、合はせて11冊である。少ない。
二週間空いてしまった。これでは今月の記入回数が二回になってしまふ。
この二週間で買った本。
●高原英理『エイリア綺譚集』(国書刊行会)
●澤西祐典・柴田元幸編訳『芥川龍之介選 英米怪異・幻想譚』(岩波書店)
●『カート・ヴォネガット全短篇2』(大森望監修/早川書房)
●森見登美彦『熱帯』(文藝春秋)
●『小さな出版社のおもしろい本 2019』(三栄書房)
○Walter Moers Weihnachten auf der Lindwurmfeste をKindle版で。
アンナ・スメイル『鐘は歌う』(山田順子訳/東京創元社)ご恵贈賜りました。
フィリップ・リーヴ『廃墟都市の復活(上・下)』(安野玲訳/創元SF文庫)ご恵贈賜りました。前巻までの話を思ひ出せるだらうか……
今月に入って買った本。
●トンマーゾ・ランドルフィ『カフカの父親』(米川良夫他訳/白水社)
●『文書管理ツールMendeleyガイドブック』(アトムス)
○James Branch Cabell Something About Eve (Bodley Head, 1927)
キャベルは、前に註文した同書がPapéの挿絵の入ってゐない版だったので、慌ててちゃんと入ってゐるのを註文。
その他、東京人12月号特集「本屋は挑戦する」も購入。
書肆侃侃房から「ほんのひとさじ Vol. 10」が届いた。私も短いエッセイを一つ書いてゐる。
シャンナ・スウェンドソン『カエルの魔法をとく方法』(今泉敦子訳/創元推理文庫)ご恵贈賜りました。ありがたうございました。
パトリック・ロスファス『キングキラー・クロニクル第2部 賢者の怖れ7』(山形浩生・渡辺佐智江・守岡桜訳/ハヤカワ文庫FT)ご恵贈賜りました。ありがたうございました。
Mac miniの新しいのを註文してゐたのが届いた。設定等で時間が取られてしまったが、少しは快適になったやうな気がする。