12月30日(金)

 今週買った本。
●アリス・フェルネ『本を読むひと』(デュランテクスト冽子訳/新潮クレスト・ブックス)
これで今年購入する和書は最後だらうか。

 Zoran ZivkovicのThe Papyrus Trilogy(Cadmus Press)が届いたので、
○Zoran Zivkovic Impossible Stories II (Cadmus Press)
を註文。

 ムア・ラファティ『魔物のためのニューヨーク案内』(杉田七重訳/創元推理文庫)と遠藤文子『石と星の夜』(創元推理文庫)ご恵贈賜りました。

 今年、これ以上本を買はなければ、この一年で和書を247冊、洋書を78冊購入したことになる。昨年より和書は64冊減、洋書は25冊減といふことになる。それぞれ、21%、24%の減少となる。来年はもっと減らしたい。これは2008年とほぼ同じ数字である。


12月25日(日)

 今週買った本。
『英語冠詞大講座』 (DHC)
●J・マルトゥレイ&M・J・ダ・ガルバ『ティラン・ロ・ブラン』 (田澤耕訳/岩波文庫)
●大瀧啓裕『翻訳家の蔵書』 (東京創元社)
●梶尾真治『美亜へ贈る真珠[新版]』 (ハヤカワ文庫JA)
『日露対訳 チェーホフ短編集』 (IBCパブリッシング)
『翻訳家の蔵書』 は、「翻訳家にとって最強の武器は蔵書にほかならないというのが持論」といふ言葉で始まり、その蔵書の写真が多数収録されてゐて、買ってすぐ読みたくてたまらなかったが、まだ読んでゐない。奇想天外の連載Bookwormを毎号舐めるやうにして読んでゐたことを思ひ出す。

 Kindle本をAmazon.co.jpで購入。
●原聖興亡の世界史 ケルトの水脈 (講談社学術文庫)
●森見登美彦夜行 (小学館)
○Austin Wright Nocturnal Animals (Atlantic Books)
最後のAustin Wrightはなぜ買ったのかまったく思ひ出せないのだ。

 森見登美彦夜行 を読む。元大学生たちが出てくるが、いつもの腐れ大学生たちが出てこないので、物足りなさは否めない。二つの現実が交差する場面は悲しいと同時に新たな気持ちで未来へ進めるすがすがしさが感じられる。そんなものを森見作品に求めてゐないといふ人もゐるかも知れないが、私はこれでよかったと思ふ。

 飛浩隆『自生の夢』読了。「言葉の力で死に追いやった稀代の殺人者が、怪物〈忌字禍(イマジカ)〉を滅ぼすために、いま召還される」といふやうなアリス・ウォンの連作が評価されるところだらうが、私は「海の指」の悲しさの方がよかった。

 シャーリイ・ジャクスン『処刑人』(市田泉訳/創元推理文庫)読了。タロットが出てきたところがちょっとよく判らなくて混乱した。魔術に搦めとられるやうな苦しさから最後に解放されるが、解説によると、そこで最初から読み直すと物語の変貌を味はへるらしい。読み直すか。


12月18日(日)

 今週買った本。
●岩本和子・三田順編訳『幻想の坩堝 ベルギー・フランス語幻想短編集』(松籟社)
●アンナ・スタロビネツ『むずかしい年ごろ』(沼野恭子・北川和美訳/河出書房新社)
以上二冊。

 吉田エン『世界の終わりの壁際で』(ハヤカワ文庫)と黒石迩守『ヒュレーの海』(ハヤカワ文庫)を読んだ。今年のSFコンテスト優秀賞受賞作品はちょっと私の好みには合はなかった。後者は特に訳が判らなかった。


12月11日(日)

 今週買った本。
●C・S・ルイス『ライオンと魔女と衣装だんす』(土屋京子訳/光文社古典新訳文庫)
●チャイナ・ミエヴィル『爆発の三つの欠片』(日暮雅通・他訳/早川書房)
●ミシェル・ロクベール『異端カタリ派の歴史』(武藤剛史訳/講談社選書メチエ)
●黒田龍之助『初級ロシア語文法』(三修社)

 Kindle本を購入。
●飛浩隆『自生の夢』(河出書房新社)

 本の雑誌1月号の「本の雑誌が選ぶ2016年度ベスト10」の5位にダンセイニ『ウィスキー&ジョーキンズ』が入ってゐた。嬉しい。5人くらゐの人が好き勝手に選ぶベスト10だけど。

 廣嶋玲子『妖たちの四季』(創元推理文庫)とギャビン・スミス『天空の標的4』(金子浩訳/創元SF文庫)ご恵贈賜りました。ありがたうございました。

 本迷宮の本が届いた。

 今週はコニー・ウィリスのCrosstalkと春坂咲月『花を追え』(ハヤカワ文庫JA)を読み終へた。感想を書く余裕がない。


12月4日(日)

 今週、12月になってから買った本。
●山尾悠子『角砂糖の日』(LIBRAIRIE6)
は以前深夜叢書から出てゐたものの新装版。書き下ろし掌篇小説「小鳥たち」と「新版 後記」が入ってゐるのだ。挿画は合田佐和子、まりの・るうにい、山下陽子。LIBRAIRIE6へ行って買った。実に美しい本である。私には短歌はよく判らないのだが……
●ジャック・ヴァンス『天界の眼』(中村融訳/国書刊行会)
●シャーリイ・ジャクスン『鳥の巣』(北川依子訳/国書刊行会)
●戸川安宣『ぼくのミステリ・クロニクル』(国書刊行会)
以上三冊は国書刊行会の本。

 Amazon.co.jpでKindle本を購入。
●大崎梢『本バスめぐりん。』(東京創元社)

 他に、Night Land Quarterly 07も購入。「安田均インタビュー」を読んで若い頃を思ひ出したり。安田さんのSFスキャナーやクレイジー・プラネットを熱心に読む読者だったのだ。

 シャーリイ・ジャクスン『処刑人』(市田泉訳/創元推理文庫)を訳者の市田さんからご恵贈賜りました。ありがたうございました。

 Živković全集の第1巻(?)The Five Wonders of the Danubeがやうやく届いた。

 11月は、和書を七冊、洋書を0冊購入しただけだった。こんなことでいいのか。


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