6月30日(月)

 紀伊國屋書店から、小倉博行『ラテン語のしくみ』(白水社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、レイ・ブラッドベリ『華氏451度〔新訳版〕』(伊藤典夫訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、『怪奇文学大山脈 (1) (西洋近代名作選 19世紀再興篇)』(荒俣宏編集/東京創元社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、高橋康介『ドキュメント・プレゼンテーション生成 (シリーズ Useful R 9)』(金明哲編集/共立出版)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、ジェラルド・ダレル『虫とけものと家族たち』(池澤夏樹訳/中公文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、岡本信照『スペイン語のしくみ《新版》』(白水社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、P・K・ディック&レイ・ネルスン『ガニメデ支配』(佐藤龍雄訳/創元SF文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、『さよならの儀式 (年刊日本SF傑作選)』(大森望編集/創元SF文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
が届いた。

 チャイティン『ダーウィンを数学で証明する』(早川書房)読了。進化を数学理論で証明するといふのはいいのだが、進化は創造性の発展だといふのはどうもよく判らない(といふことになると本書の論旨が判らないといふことになってしまふが)。環境適応なら適応したところで進化は止まるはずだといふ。Intelligent Designといふ言葉を安易に使ってゐるやうに見えるところもあまり気持ちよくない(さうでもないのか)。最適な手段を一発で選ぶ場合といふ意味で使ってゐるから、確かにさうではあると思ふが。

 マーヴィン・ピーク&メーヴ・ギルモア『タイタス・アウェイクス』(井辻朱美訳/創元推理文庫)読了。ふらふら彷徨ふだけで、結局この結末なのかといふ不満が。解説の「小説は、ストーリーを書くためにあるのでも、登場人物を描くためにあるのでもなく、ただ文章を書くためにある」のだとしても。


6月28日(土)

 紀伊國屋書店に本を註文。
●小倉博行『ラテン語のしくみ』(白水社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●レイ・ブラッドベリ『華氏451度〔新訳版〕』(伊藤典夫訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
『怪奇文学大山脈 (1) (西洋近代名作選 19世紀再興篇)』(荒俣宏編集/東京創元社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●高橋康介『ドキュメント・プレゼンテーション生成 (シリーズ Useful R 9)』(金明哲編集/共立出版)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ジェラルド・ダレル『虫とけものと家族たち』(池澤夏樹訳/中公文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●岡本信照『スペイン語のしくみ《新版》』(白水社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●P・K・ディック&レイ・ネルスン『ガニメデ支配』(佐藤龍雄訳/創元SF文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
『さよならの儀式 (年刊日本SF傑作選)』(大森望編集/創元SF文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]

 チャールズ・ユウ『SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと』(新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]読了。実に変な本であった。タイムマシンで時間旅行をするのだけど、ほとんど外に出ない。昔のことを思い出すばかり。自分で自分の腹を撃ってしまってループに入ったり。しかし、咄嗟に自分を撃ってしまったって、咄嗟にすることだろうか、自分を撃つということは。父と息子の物語の部分はあまり得意ではないが、変な話を読んだといふ満足感は得られたからいいのだ。これでいいのだ。

 ドイツの電子書籍はまだ日本には売らないといふ地域制限がかかるものがある。英語の本だとこの頃はほとんど見られなくなったのに。前に第一巻を買ったケルスティン・ギアのSilber第二巻とか、ケストナーの『雪の中の三人男』とか。それが、osiander.deでは、地域制限が一切掛かっていないやうに見える。どうしてさういふことになってゐるのかは判らないが、買へるのなら買ふのである。
○Kerstin Gier Silber - Das zweite Buch der Träume (Fischer FJB, 2014)
○Erich Kästner Die Konferenz der Tiere (Dressler, 2014)
○Erich Kästner Drei Männer im Schnee/Inferno im Hotel (Atrium Verlag, 1012)
 嬉しくて三冊買ってしまった。他所では地域制限のせゐで買へなかったものである。地域制限がないといふのはこんなにも嬉しく晴れやかな気分になれるものだったのか。「お前には売らない」と云はれるとこんなに気分が落ち込むとは。よく判った。

 とにかく、ドイツ語をもっと読めるやうにならなければ。

 Amazon.co.jpから、ミステリマガジン 2014年 8月号が届く。


6月27日(金)

 チャールズ・ユウ『SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと』(新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を読み始める。

 Amazon.co.jpで本に関する本のKindle版を買ふ。
○Harold Rabinowitz, Rob Kaplan A Passion for Books: A Book Lover's Treasury of Stories, Essays, Humor, Lore, and Lists on Collecting , Reading, Borrowing, Lending, Caring for, and Appreciating Books (Crown, 1999)
○Charlie Lovett The Bookman's Tale: A Novel of Obsession (Viking Adult, 2013)
の二冊である。

 紀伊國屋書店に六冊ほど本を註文したのだが、それについては、今日はもう疲れたので、明日記すことにする。


6月26日(木)

 フィッツ=ジェイムズ・オブライエン『金剛石のレンズ』(大瀧啓裕訳/創元推理文庫)を読み終へる。「手から口へ」がいちばん気に入ってゐるが、「いかにして重力を克服したか」も楽しい。

 ダンセイニにもこんな感じのがあったやうな気がする。アイスクリームの話とか。

 今日は眠いので、これで。


6月25日(水)

 フィッツ=ジェイムズ・オブライエン『失われた部屋』(サンリオSF文庫)を読み終える。150年以上前の作家なので古臭いところはあるが、世界の驚異に対する感覚は今も鮮やかである。創元推理文庫版『金剛石のレンズ』を続けて読まう。

『失われた部屋』の解説に出てくるDonald Corleyは、ほとんど邦訳がないのか。古風な支那趣味の幻想短篇が多いようなので読んでみたい。古書価もそんなに高くなささう。

 といふことで、Donald CorleyのThe House of Lost Identity (1927) をAbebooks.com経由でイギリスの古書店に註文した。同年アメリカで出た本のイギリス版。イラストも著者が書いてゐる。送料込みで40ドル。

 リン・カーター編Discoveries in FantasyにDonal Dorleyの作品が一つ収録されてゐるではないか。持ってゐるけれど、読んでゐないので気がつかなかった。The Bird with the Golden BeckとThe song of the Tombelaineである。邦訳があるのは前者で、「金色の嘴の鳥」といふタイトル。それが載ってゐるミステリ・マガジンの1991年8月号は持ってゐるだらうか。

 どうやら、ミステリ・マガジンの1991年8月号は持ってゐない。日本にゐなかった時期だからだらうか。


6月24日(火)

 Amazon.co.jpでKindle本を購入。
○S. T. Joshi & Darrell Schweitzer Lord Dunsany: A Comprehensive Bibliography (Studies in Supernatural Literature) (Scarecrow Press)
○Marah Woolf BookLess.Gesponnen aus Gefühlen (BookLessSaga Teil 2)
○Marah Woolf BookLess.Ewiglich unvergessen (BookLessSaga Teil 3)
○Jacques Bonnet Phantoms on the Bookshelves (MacLehose Press, 1012)
以上4冊。

 SFマガジン8月号ご恵贈賜りました。ありがたうございました。特集は、PSYCHO-PASS。アニメらしい。私にはよく判らない。

 今日は眠いので、これで。


6月23日(月)

 本の雑誌7月号を丸善御茶ノ水店で買ふ。特集:絶景書斎を巡る旅! は面白く、そして怖い。どうして、そんなに本を買ふのか。買へるのか。
 この写真に比べると自分の蔵書が少なく感じる。1万冊もないのかも知れない。

 紀伊國屋書店から、マーヴィン・ピーク&メーヴ・ギルモア『タイタス・アウェイクス』(井辻朱美訳/創元推理文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]とE・ネズビット『アーデン城の宝物』(井辻朱美訳/東京創元社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届いた。『タイタス・アウェイクス』は二冊目になってしまった。


6月22日(日)

 昨夜は「大森望★感謝祭」といふお祝ひの会に出席。日本SF大賞特別賞受賞記念だけど、はっきり記されてゐない。久しぶりの人たちに会った。少し疲れた。人に会ふのは苦手。

 Flac 24 bit形式で購入した音楽ファイルを、AudirvanaでiTunesで扱へる形に変換して聴いてゐたのだが、どうしても変な音飛びがあったり繰り返しがあったりして、聴くたびに苛々してゐたのだが(iTunes Match以降、どうしてもリストに表示されない曲まで出てきてしまった)、Audirvanaのプレイリストに入れて、iTunesを介さずに聴けば、そんな変な現象は起こらないことが判り、これからは心安らかにミサ曲ロ短調を聴けさうである。


6月21日(土)

 ライバー『妻という名の魔女たち』を読み終える。日本語で読んだり、英語で読んだりしながら。あまり時間の余裕がないので、後半はほとんど日本語で。それにしても、前に二度は読んでゐるはずなのに、この後半の息詰まる雰囲気をまったく覚えてゐなかった。読み直してよかった。Unknown Worlds版にも目を通してみたい。

 紀伊國屋書店から、清野智昭『中級ドイツ語のしくみ』(白水社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、グレゴリーチャイティン『ダーウィンを数学で証明する』(水谷淳訳/早川書房)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、ナボコフ『青白い炎』(富士川義之訳/岩波文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、ブライアン・ラムレイ『風神の邪教』(夏来健次訳/創元推理文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、パヴェーゼ『月と篝火』(河島英昭訳/岩波文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届いた。

 昨夜(金曜日)は、池澤春菜&堺三保のSFなんでも箱(Anything Box)にゲストとして出席。二時間ほど、司会のお二人と話をした。会場の方々にはよく笑っていただいたが、笑ひに注力しすぎて実のある話があまりできなかったことを反省。今はただつらい。


6月19日(木)

 紀伊國屋書店に本を註文。
●清野智昭『中級ドイツ語のしくみ』(白水社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●グレゴリーチャイティン『ダーウィンを数学で証明する』(水谷淳訳/早川書房)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●マーヴィン・ピーク&メーヴ・ギルモア『タイタス・アウェイクス』(井辻朱美訳/創元推理文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●E・ネズビット『アーデン城の宝物』(井辻朱美訳/東京創元社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ナボコフ『青白い炎』(富士川義之訳/岩波文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ブライアン・ラムレイ『風神の邪教』(夏来健次訳/創元推理文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●パヴェーゼ『月と篝火』(河島英昭訳/岩波文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]

 明日は、これに出ます→Live Wire [262] 14.6.20(金) 池澤春菜&堺三保のSFなんでも箱(Anything Box)#8 ゲスト:中野善夫


6月17日(火)

 松崎有理『就職相談員蛇足軒の生活と意見』(角川書店)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]読了。学位取得後、研究の仕事を見つけられず、変な職業相談員の秘書になる主人公。全体的に博士号取得者の就職問題の影に包まれる陰鬱な雰囲気……でもなく、話はそれなりに軽くほのぼのとしてゐる。職を探す変はった能力の保持者が登場し、それを解決する連作短篇の形式。しかし、主人公はホラホラ属を捨てていいのか。

 ライバーの『妻という名の魔女たち』を読み始める。紙の本よりもKindle判の方が便利だなと思ったので、探したが見つからなかった。ただ、原書(英語)なら、Kobo版があるではないか。早速購入。
○Fritz Leiber Conjure Wife (kobo)
そして、これをKindleで読む。

 初出時のUnknown Worlds掲載作品は、後に単行本になったものよりも短いらしい。冒頭の場面も変はってゐるといふ。それがpdf化されてゐて、ダウンロードもできる。吃驚した。


6月16日(月)

 今野真二『かなづかいの歴史』(中公新書)を読み終へる。日本語の仮名遣ひはそんなに確定したものは長い間なくて、明治期には学校で習ふ歴史的仮名遣ひに完全に合致したものだけが新聞や書籍で使はれてゐたわけでもない。定家仮名遣いなんてどれほどの人が意識できてゐたのか。さう考へると現代仮名遣ひの普及は特別に感じる。
 現代仮名遣ひは歴史的仮名遣ひを知らないと書けない部分はあるけれども、かなり現実的な表記であるといふ気がしてきて、今までつらく当たって悪かったといふ気分である。所謂「歴史的仮名遣ひ」はそんなに確固たる地位の歴史があるわけでもないやうだ。
 話し言葉は無意識に習得できるけれども、仮名遣ひは意識して学ぶ必要があるといふ文を読んで、さういふ意味では仮名遣ひは自分で選べるわけで、私が書き言葉の方が自由に感じるところはさういふことなのだと改めて思ったりする。

藤巻謙一『エスペラント中級独習』(日本エスペラント協会)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]がやうやく届く。初級もできてゐないのに、中級である。何とか読めるやうになりたい。


6月15日(日)

 成田聡子『共生細菌の世界』(東海大学出版会)を読んでしまった。そんな暇ないのに。共生細菌で蝶の性が変はったりするのだが、それをどうやって明らかにしていったかを紹介してくれる。興味深い内容である。著者の研究に対する考へを読んでいろいろ思ひ巡らしてみたり。
「みんな判を押したように「それって、いったい何に役立つの」と聞いてくる。それは、応用技術につながらない現象に対しては研究する価値があまりないという認識がここ日本で広く根付いていることを嫌でも実感する瞬間である」といふのは確かにさうだ。あの、「何の役に立つの」と聞く人たちは、別に役立つ研究とか研究の価値とか考えてゐないと思ふ。それどころか何も考へてはゐないのだらう。「研究」といふ信号が入ってきたら「何の役に立つの」と聞く回路ができてゐるだけなのだ。「今日も雨ですね」→「梅雨ですね」といふくらゐの反応でしかない。

 大学の講義といふと「老教授が数十年変はらないノートを読み上げ学生がそれを自分のノートに写すくだらないことをしてゐる」とか、日本の学校の英語教育といふ話題になれば「文法の暗記に偏った教育に終始しているから全然話せない、会話中心にすべきだ」とか、恐らく何も考へることなく、さういふ話題が出たらかういふ答へを返せばそれっぽい会話が成り立つし、さうすべきだと思ってゐるのだらう。お互ひにパターン化されたやりとりを繰り返す、天気の挨拶の如き言葉の発声に過ぎないのだ。そこから外れた言葉を発すると、空気を読めとか云ふに違ひない、奴らは。その「空気を読め」といふ言葉も、何かの入力に対する自動出力で、別に何も考へずに云ってゐるだけに違ひない、奴らは。


6月14日(土)

 荒俣宏『喰らう読書術 ~一番おもしろい本の読み方~』(ワニブックスPLUS新書)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を読む。一行一行が面白い。「いくら本を読んでも、その分私たちの人格が高貴になるわけではありません」「本で身につけた知識や教養など、多くの人にとっては何の関心もないことが多い」といふ堂々とした指摘に感心する。人格や教養といった効用を語ってしまふ人は多いからである。
 また、「読むよりも前に、残すべき本がなくなった。それこそが人類の終りでしょう。だから、読まなくても積んでおくということは必要なのです」といふ箇所に喜ぶ人は多いのではないか。そうだ、もっと積まう。天に届くまで積み上げよう! と思ってしまふ危険な箇所である。
 しかし、冒頭では読書で得た教養は誰の関心の対象でもないと云ってゐるが、本書は決して反知性主義的な態度ではなく(そんなわけがない)、教養主義的な読書法は「大系」の本質であるといって、その利点を讃えるのである。そこから外れたものを排除する態度をとらなければよいといふ。面白い。

 三省堂神保町本店で、本を購入。
●ダンテ『神曲』(原基晶訳/講談社学術文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
『古書ミステリークラブII』(光文社文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●成田聡子『共生細菌の世界』(東海大学出版会)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●小谷太郎『理系あるある』(幻冬社新書)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
『古書ミステリークラブII』は第一巻を持ってゐるかどうか思ひ出せなくてかなり悩んだ末に、第二巻だけ刈ってきたもの。この日記を検索して第一巻の購入記録を発見して、ほっと一安心。共生細菌の本は、細菌と昆虫の共生の話。細菌の力で雄が雌になってしまふとか、いろいろ面白さう。おもしろくないだらうと思って買ったのが、『理系あるある』。あまり「ないなあ、これは」と思ひながら。「3σの変な奴」とか云ったことはない。でも、「液体窒素でバナナを凍らせる」と「キムワイプで洟をかむ」は覚えあり。私はバナナではなく金魚だったけど。さらに、「酒のコップを共洗い」「「リケジョ」と呼ばれてイラッとくる」(私は呼ばれないが)、「エクセルの事務書類が許せない」「公式フォーマットそっくりのLaTeX文書を作成する」などは納得。
 いつもは、こういう「理系・文系」で人を分けて面白く語ること自体が嫌ひなのだが、ついうっかり。


6月12日(木)

 紀伊國屋書店から、チャールズ・ユウ『SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと』(新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、ジェシー・ケラーマン『駄作』(林香織訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、荒俣宏『喰らう読書術 ~一番おもしろい本の読み方~』(ワニブックスPLUS新書)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届いた。読書術読んでみようか。

 佐藤優『修羅場の極意』(中公新書ラクレ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]読了。まったく期待せずに読んだのだが、意外に面白かった。プーチンとスノーデンの話なんか、今までニュース読んでゐても全然気付かなかったこと。本書で引用されてゐる「社会科学としての経済学はインテリになる科学的方法、小説は直接われわれの心情を通してインテリにするものだ」といふ宇野弘蔵の言葉には、どうも納得できない。小説は何かの効果を期待して読むものではないと思ふが。まあ、結果としてさうなってもいいが……


6月11日(水)

 キジ・ジョンスン『霧に橋を架ける』(三角和代訳/東京創元社)読了。表題作、巻頭作品、巻末作品、蜜蜂の……が好みの話だった。よく判らないのもある。発表当時大いに話題になった作品は、何がいいのかよく判らない。

 強烈に眠すぎるので、寝る。


6月10日(火)

 梅雨の晴れ間に紀伊國屋書店に本を註文。
●チャールズ・ユウ『SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと』(新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ジェシー・ケラーマン『駄作』(林香織訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●荒俣宏『喰らう読書術 ~一番おもしろい本の読み方~』(ワニブックスPLUS新書)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]

 こちらはKindle版を見つけたので、Amazon.co.jpで購入。
●松崎有理『就職相談員蛇足軒の生活と意見』(角川書店)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]


6月9日(月)

 この頃、間が空くやうになってしまった。大変である。

 紀伊國屋書店から、アンナ・カヴァン『われはラザロ』(細美遙子訳/文遊社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、佐藤優『修羅場の極意』(中公新書ラクレ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]タテノカズヒロ『マンガ - コサインなんて人生に関係ないと思った人のための数学のはなし』(中公新書ラクレ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届く。佐藤優の本は表紙が怖い。

 エヴァンジェリン・ウォルトン『スィールの娘』(田村美佐子訳/創元推理文庫)をご恵贈賜りました。ありがたうございました。

 Kindle版があることにふと気付いて、思はず購入。
私の本棚(新潮社)


6月6日(金)

 雨が降り止まないので、紀伊國屋書店に本を註文した。
●藤巻謙一『エスペラント中級独習』(日本エスペラント協会)[
amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●アンナ・カヴァン『われはラザロ』(細美遙子訳/文遊社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●佐藤優『修羅場の極意』(中公新書ラクレ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●タテノカズヒロ『マンガ - コサインなんて人生に関係ないと思った人のための数学のはなし』(中公新書ラクレ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
以上4冊。今、気付いたのだが、『コサインなんて人生に関係ないと思った人のための数学のはなし』はマンガだったのか! そうなのか。

 赤坂真理『愛と暴力の戦後とその後』(講談社現代新書)を読み終へた。著者の思索を辿っていく書き方だからか、読み終へてから全体の流れを思ひ出さうとしてもなかなかうまく把握できない。読んでゐるときは納得して読んでゐるのだが。日本の学校が軍隊のやうである理由の考察は印象に残ってゐる。エピローグが近づいてくると、結局日本人は古い物語を生きてゐるといふ話が出てきて、エピローグが「まったく新しい物語のために」である。「自分自身の中に、「物語そのもの」に対する疑念が出てきてしまった」といっても、物語なしに生きるべきだとは云はない。現代は「物語戦争」の時代だと指摘し「物語は、暴力性をはらんでいる」と云ってゐることには同意できる。だが、そろそろ物語で生きるのをやめてはどうかと私は思ふのである。すっかり物語嫌いになってしまったこの頃なのだ。


6月4日(水)

 Kelstin GierのSilberシリーズの第二巻が予約註文で人気を博してゐると知って、第一巻をまづは買ってみた。Kindle版は外国での販売に制限がかかってゐて、日本に住んでゐる者には売らないのである。そこで、eBook.deでepub版を購入。16.99ユーロだった。ちょっと高い。
○Kelstin Gier Silber - Das erste Buch der Träume (Fischer) [Amazon.de, eBook.de]
ダウンロード後、mobi形式に変換したファイルをKindle Paperwhiteに入れて読めるやうにした。が、読むかどうかは判らない。といふより、読めるかどうか判らない。いつか、読みたい。


6月3日(火)

 赤坂真理『愛と暴力の戦後とその後』(講談社現代新書)を朝の電車で読み始めたが、感情を強く押し出す文体が苦手で興味深い発見を逃しさうな危惧を抱きながら、半分くらゐまで。でも、少しづつなれてきた。明日には読み終へたい。

 暑くて本を買ふ元気もない。


6月2日(月)

 ラヴィ・ティドハー『終末のグレイト・ゲーム』(小川隆訳/ハヤカワ文庫SF)読了。よく判らないまま終はってしまった。19世紀の諸作品の登場人物が登場して如何にもそれらしい会話や行動を繰り広げるところを、奇抜な舞台設定のなかで楽しめばいいのかも知れないが、うまく楽しめなくて悲しい。

 東雅夫・下楠昌哉編『幻想と怪奇の英文学』(春風社)を読み終えた。ゆっくり少しずつ読んできた本。後半では植民地やアイルランドとゴシック文学の関係が面白かった。思わずThe Cambridge Companion to Fantasy Literatureを購入してしまった。
The Cambridge Companion to Fantasy Literature [kindle]
Kindle版で。

レイニ・テイラー『星影の娘と深紅の帝国(上・下)』(桑原洋子訳/ハヤカワ文庫FT)をご恵贈賜りました。ありがたうございました。

眠いので今日はこれで。


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