7月31日(月)

 どうやら私は日記を書くことよりも、日記を書いて提示する仕組みを作るのが好きなやうだ。TOLLE ET LEGE 屋根裏書庫をあれこれいぢってゐるのが楽しいのである。中身を書くのはその成果を確認したいだけなのかも知れない。変な奴だ。

 Amazon.co.jpから、Jasper Fforde The Fourth Bear [Amazon.co.jp, Amazon.co.uk, 紀伊國屋] が届く。来年夏にはサーズディ・ネクストの新作The War of the Wordsが出るらしい。それも楽しみ。

 ジェフリイ・フォードの短篇を一つ読む。そんなに印象深い話でもなかった。最後のところがよく判らなかったのが悪いのか。よく判らない。

 Fuji Sankei Business i.といふサイトに「そうだったんだね!/世界三大ファンタジー」といふ記事を見つけて驚く。「指輪物語」、「ナルニア国物語」そして「ゲド戦記」で世界三大ファンタジーといふらしい。深く追究はするまい。


7月30日(日)

 文庫新刊情報の調整に難航する。書名の取得に失敗したデータを多数発見する。書名情報がないと、そこに文庫の名称が含まれてゐるために、ページに反映されない。新刊情報取得スクリプトを修正しながら、情報の取りなほしを手動で行なふ。修正してみたのだが、今度は大丈夫だらうか。もともとこのページは、書店で新刊書の平台を眺めるやうなものができたらいいなと思って作ったので、厳密に新刊順になってゐなくてもいい(書店の店頭の新刊書の平台は厳密な刊行日順ではないのは私が指摘するまでもないと思ふが、それでもあまり不自由を感じないのだから)とは思ふが、やはり自分で納得できない面もある。またしばらく様子を見ながら問題点を指摘してみたい。

 一年に渡って放置してゐたTOLLE ET LEGE 屋根裏書庫再開の準備をする。つい熱中してしまって他のことが疎かになったりする。今度はLinux/MacOSXを中心にした日記に。前もそんな感じだったけれども、もっと明確に。RSS/XMLのファイルも配置するので、RSSリーダーで更新情報を取得できるはづだ。どうしてこんなことをするのが嬉しいのだらう。自分でもよく判らない。

 ジェフリイ・フォードの短篇集The Empire of Ice Creamを読む。しかし、上に書いたやうなことのせゐで二篇しか読めなかった。二つともいい話だった。うまいね、フォードは。

 さういへば今日はPC-SUCCESSにビデオカードを註文したのだった。 ATI (PCI Express) FireMV 2200である。値段は19800円。送料が1000円かかる。これでUbuntuでデュアル・モニタを設定できると思ふのだが。届いたら、細かい設定の話などは今日再開したサイトの方で報告したい。
 ところで、この荷物の送付先を勤務先に指定しようとしたのだが、郵便番号をどうしても受け付けてくれない。地域の郵便番号とは異なる大きな組織などに割り当てられてゐる番号はエラーになってしまふのだ。とりあへず間違ってゐるがエラーの出ない郵便番号で登録し、後で訂正してくれといふメールを送ったら、管理者でもこのエラーを回避することはできないので、このままの登録で許してくれといふ返事がすぐにきた。返事が速いのは評価したいが、郵便番号については納得できない。数分の時間を無駄に費やしてしまったこの怒りはどうすればいいのだ(どうもしなくてもいいけど)。


7月29日(土)

 高松市には行ったことがないのだが、そこに8月10日に開店する予定の「宮脇書店総本店」は、「観覧車や遊戯施設、飲食店も整備し、娯楽性を兼ね備えた“本のテーマパーク”と位置付け、家族連れを中心に集客増を狙う。(四国新聞)」さうだ。「地上三階建てで、遊戯施設は屋上(約二千六百平方メートル)と三階の一部に設ける。本の売り場面積は延べ約六千六百平方メートル。リニューアルを機に、雑誌や漫画本、学校参考書など取り扱いジャンルを拡充し、品ぞろえは国内屈指の六十万点以上となる。」といふけれど、本を買ひに来た人が観覧車に乗るだらうか。いや、乗る人もゐるだらうけど、集客効果があるのだらうか。おそらく私は行くことはないので関係はないのだが。

 bk1から、ジェフリー・フォード『シャルビューク夫人の肖像』(田中一江訳/1900円/ランダムハウス講談社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、ウェン・スペンサー『ティンカー』(赤尾秀子訳/940円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、ダン・シモンズ『イリアム』(酒井昭伸訳/3000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届く。それにしても、『イリアム』は分厚い。『シャルビューク夫人』は傑作だが、英語で読んでゐるので、これは読まないかも。

 今日もvncserverで時間を無駄に使ってしまった。Linux同士だとクリップボードの中身は双方向にやり取り可能なのだが、MscOSXだと、片方向にしか行かない(どちら向きだかは忘れた)。MacOXでは、X11環境下でunix用vncviewerを利用出来ることい気がついた。でも、わざわざさうする利点があるかどうは判らない。

 かういふことは別の日記に移さうかとも思ふ。Niftyのサイトは一年以上放置してゐるので、これを使ってどうにかしようか。ちょっと悩んでみる。

 Linuxでdual monitorを実現するためにグラフィック・カードを増設したいと考へる今日この頃です。

 ああ、こんなことを考へてゐる場合ではない。ジェフリイ・フォードの短篇集を読まなければならなかったのに。


7月28日(金)

 「文章をキーにして、書籍データベースや文化遺産データベース、Wikipediaなどを横断検索できる新検索サービスを、国立情報学研究所が公開した。」[ITmedia News]といふ記事を読んで、早速「」を見に行ってみた。キーワードを入力して検索すると、「新書マップ」で関係がありそうな新書の一覧が2列、Webcat Plusで新書以外の書籍が、それにWikipediaの関連項目一覧が表示される。他に、BookTownじんぼう、文化遺産オンライン、松岡正剛の千夜千冊の三つのデータも検索対象に追加できる。ファンタジイに関連したものを探すと、「引きこもり」と「野球」が新書マップのテーマとして入ってくるのは納得できないのだが、なかなか興味深い。といふことで、新書情報室の既刊一覧のページに新書マップへのリンクが書店へのリンクと次に追加されるやうにした。今月の新刊の方は、まだ「新書マップ」に登録されてゐないので、リンクは張ってゐない。

 今日から「あるかも〜ねBook」の一般公開が始まったとか。一体何かねそれはと思って見てみると、「不要になった書籍をサイトに出品し、欲しい人に譲ったり、もらったりできる、リサイクルを意識した無料のバーター(物々交換)サイト」なんださうだ。送料は個人負担。趣旨はよく判ったが、私は送るといふ作業が面倒臭いので利用しない可能性大だ。怠け者ですみません。

 bk1に本を註文。
○スティーヴン・キング『ダーク・タワー6(上・下) スザンナの歌』(風間賢二訳/各743円+税/新潮文庫)上 [amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、下 [amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
○小松左京『SF魂』(680円+税/新潮新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
『LinuxデスクトップHacks』(3200円+税/オライリー・ジャパン)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
以上三作品。最後のはLinuxの本。


7月27日(木)

 Amazon50検索シリーズは、英仏を追加して五カ国揃へて(カナダがないな)とりあへず完了[]。独仏は反応が遅くて、エラーになってしまふことも多い。どうしてだらう。遠いから? 実際に使へるのは日本版だけかも知れない。
 サイト増築はこれで少し休むことにしよう。

 昨日書いたOSXvncをインストールしてみた。普通の設定だと本体の方で利用したい画面が開いていないとだめなので、使へないぢゃないかと思ったが、Multiple Desktop Sessions on Mac OS X Tigerといふ説明があったのでその通りに設定してみると、説明通りにはなったのだが、それでも本体の方でログインしてゐないと利用できないといふことに違ひはない。
 とはいふものの、隣の部屋のMacをLinuxから(もちろんWindowsでも、別のMacOSXでも)使へるやうになったのは便利。vncserverで、 192.168.0.xx:5901でログイン。仮名漢字変換がコマンドキー(林檎鍵)+スペースバーで切り替へられないので(Linuxで使ってゐるキーボードにはそんなキーはない)、コントロール+スペースバーに変更する。
 かうなるともう職場に持っていってゐるPowerMac G4が不要になるといふことかも。今も立ち上げてはゐるものの、ホームディレクトリはサーバ上にあるのだから。それで、Linuxをデュアル・モニタにすればいい。

 話はいきなり変はるが、Chemie KompaktなどのXX Kompaktシリーズといふ教科書があるのだが、これはドイツ語でドイツ・アマゾンで検索した結果は何も不審なところはないのだけれども、フランス・アマゾンでは著者名がJohn Ronald Reuel Tolkienとなってゐる。なぜだらう。

 富士通総研の『インターネットショッピング2006調査報告書』といふ刊行物が数日前に出たやうで、そこにはオンライン書店のシェアも載ってゐるやうだ(富士通総研)。それによると、アマゾン44.6%、楽天ブックス26.9%、セブンアンドワイ7.8%、イーブックオフ3.1%、bk1 3.1%となってゐる。紀伊國屋はもっと低いのか。アマゾンが強いだらうとは思ってゐたが、これほどとは。私が愛用してゐるbk1はこんなに低いのか。しかし、標本数が193といふのはすこし少ないのではないだらうか。信頼性に多少の疑問がある(といふのは自分が好まない結果に終はったときの決まった科白である)。

 オンラインショッピングといへば、ここ数日アマゾンジャパンが仮想商店街事業を始めるといふニュースが一部で話題となり、楽天の株価が急落したりしたらしい(その後、急反発)。私は本さへちゃんと売ってくれれば、文句は云はない。誰も私の意見など聞かないだらうけど。[読売新聞technobahnフジ産経ビジネス i

 遅くなったので、今日はこれで。


7月26日(水)

 アマゾン50件表示検索ページがだいたいできた。和書と洋書を選べるやうにした。「前ページ」リンクを作った。でも、検索しなほすことになるので、ブラウザの『戻る』ボタンで前のページに戻った方がいいと思ふ。ついでにアメリカドイツのも作ってみた。アメリカは新しい順に表示させると10年くらゐ先の刊行予定の本が並んで役に立たないことがあるので、最低50件表示は必要だと思ってゐたから、自分にとってはそれなりに役立ちさう。ドイツは今日初めて知ったのだが、もともと25件まで表示されるのである。だから、50件表示されてもそんなに嬉しくないかも。しかも検索が実に遅い。そのうへ、遅いあまりエラーが出てしまふこともある。
 イギリスとフランスは明日。

 早川書房からSFマガジン九月号[[amazon.co.jp, bk1]]が届く。今号の特集はダン・シモンズだ。

 梅雨が明けて暑くなったので、今日は22度の部屋にこもって仕事をしてしまった。気温は低いがさまざまな測定機器の騒音がうるさい部屋である。PowerBook G4で、vncを利用してLinuxを操作する。フルスクリーン・モードにすればこれはLinuxをインストールしたPowerBook G4ではないかと勘違ひしてしまひさうである。
 OSXVNCといふのがあることを初めて知った(前にさういふ記事を読んだやうな気がしないでもないのだが)。明日にでもインストールしてみようか。MasOSXにもともとあるリモートデスクトップは、今表示されてゐる画面の共有なので、モニタなしではリモート表示させることができないのである。

 今日も『カムズシティ』(中原尚哉訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]はなかなか進まない。


7月25日(火)

 Amazon.co.jp検索結果のの1ページ10件を超える表示は、別にRuby on Railsで作らなくても、慣れたPHPで作ればいいではないかと思ったのが大失敗。50件づつの表示にしようと決めて、最初の50件は比較的簡単に成功。次は件数が50以上の場合に、50件づつのページに区切って表示させ、各ページに「次ぎ」とか「前へ」とかいふリンクを作らうとしてちょっと躓いたら収拾がつかなくなってしまった。本を読む時間がなくなってしまった。これでは睡眠時間も減ってしまふ。しかし、どうも気になって仕方がない。このまま寝る気になれない。明日の朝まで解決しなかったら徹夜明けで出勤しなければならないのか。それは嫌だ。どうしよう……。

 と云ひながら、もう少し作ってしまった。眠い。
 50件毎に検索結果が表示されて、一番上に何件見つかったか、全部で何ページになって、今どのページにいるか、そして次のぺーじへのリンクが表示されてゐます。まだ未完成なので、「戻る」リンクがない。「次」と「戻る」はページの最下部にもあるといい。といふのが今後の課題といふことだらうか。番号も最初からの通し番号になった方がいいか。
 検索はかなり遅い。アマゾンへの問ひ合はせは1秒に1件までといふ規則があるので、10件毎に一秒待ってゐるのだ。だから、順調にいっても5秒はかかる。急いでゐるときに、5秒は長い。

 →Amazon.co.jp検索50


7月24日(月)

 どうして自宅のubuntuが昨日はあれでvnc画面で日本語入力が可能になったのかは判らないが、職場の方では、

LANG=ja_JP.UTF-8
export LANG
export XMODIFIERS=@im=SCIM
GTK_IM_MODULE=scim
export GTK_IM_MODULE
exec gnome-session &
 
とxstartupを設定して初めて有効になった。画面は1240x940で使用。1280x1024の画面内にちゃうど収まる大きさで。かなり使ひやすくなった。隣の部屋にあるコンピュータとは思へない。あ、emacsで日本語入力ができない。gnomeの方とは別に設定しなければならないのか。面倒臭いな。

 phpはコマンドラインで動かすときとWebブラウザから動かすときとで、メモリ制限が違ふ。コマンドラインで動かすとこのメモリ制限を変へるにはどうしたらいいのか。

 東京創元社からロイス・マクマスター・ビジョルド『メモリー(上・下)』(小木曽絢子訳/上 980円:下 940円/創元SF文庫)上[amazon.co.jp, bk1, 楽天, Yahoo! Books]/下[amazon.co.jp, bk1, 楽天, Yahoo! Books]をいただきました。ありがたうございました。

   我慢できずにAmazon.co.jpに、
The Official Ubuntu Book (Peachpit Pr., 8/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
を註文してしまった。

 眠くてもう書けない。右目の上辺りが痛むし。


7月23日(日)

 数日前から公開されてゐるGoogle Accessible Searchといふのが何だか最初は判らなかったのだけれども、眼の見えない人(あるいは極めて視力が悪くてモニターの文字を読むのが困難な人)のための検索サイトだと理解した。サイトのHTMLの構造を解析して音声読み上げ機能に適した造りのものを上位に表示するといふことだと思ふ。サイト構築解説本などを読むと、テキストの流れなどにも留意して音声読み上げの順序が判りやすくなるやうにせよと記されてゐることも多い。私は余裕がないので、あまりその辺りには考慮してゐなかった。画像が少ないので、そんなに複雑な構造ではないから考慮する余地も少ないのだが、多段組の順序とか、表構造とか、その辺りで。

 今日もRuby on Railsで作ったサイトをApacheと連携させて80番ポートで提示するのに時間を使ってしまった。何度も何度も設定を書き換へ、Apache2.0を再起動させてもどうしてもうまく行かない。夕方、ふと自分の打ち込むURLが間違ってゐるのではないかと思って、少し変へたらちゃんと表示された。もしかしたら、何時間も前からできてゐたのかもしれないのだ(もちろん、三分前にやうやく成功した可能性も否定できない)。今日一日の苦労は何だったのか。しかも、いつ成功したのか判らないので、必要な設定変更が何なのか判らないのだ。虚しい。あまりにも虚しい。恐らく、httpd.conf (apache2.conf) でAliasでrailsプロジェクトの中のpublicフォルダへのリンクを作ることと、その設定をpublicフォルダにある.htaccessファイルに正しく記せば概ね大丈夫ではないだらうか。
 今日は、Amazon.co.jpで検索して、1ページ10件といふ制限のない検索結果が表示され、その結果をクリックすればAmazonの目的のページに行くやうにできた。これだけではあまり役に立たない。10件の制限から解放されるのはいいのだが、無制限だと500冊くらゐの検索結果が表示されてしまふのはこれもまた嫌だ。50件か100件ごとのページに分割できるやうにすれば、まあ使へるやうになると思ふ。あるいは、表紙画像なしで、とにかくテキストだけを全部一覧表示するといふのでもいいのかも。しかし、無制限はまずいだらう。

 実はただひたすらRuby on Railsに取り組んでゐた訳ではなく、『カムズシティ』を読みながらの作業であった。今のところ面白いのだが、500ページ読んでもまだ半分にも達しないといふのは文庫本の概念から逸脱してゐるやうな気がしてならない。もう一冊買って切り裂いて四分冊にして通勤時に読むのと、この本が入る鞄を買って通勤時に使ふのと、どちらがいいかと真剣に検討してゐる自分に気づくときの恐怖は今までに経験したことのないものであった。

 Amazon.co.jpに本を註文。
The Year's Best Fantasy And Horror 2006: 19th Annual Collection ($19.95. Griffin. 8/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
○Jasper Fforde The Fourth Bear (£12.99, Hodder & Stoughton, 7/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.co.uk, 紀伊國屋]
 年刊ファンタジイ&ホラー傑作選は8月下旬の刊行だと思ってゐたら、上旬だったのでもう註文することにした。これは一応揃へておかないと。この頃、かういふ仕事は減ってゐるけれども、いつでも再開できるやうに備へておかねば。フォードのは、Nursery Crimeシリーズの第二弾。〈サーズディ・ネクスト〉シリーズと同様に独特の書物の世界の話である。昨年出たThe Big Over Easyは半分辺りで中断したまま。つまらない訳ではなかったのだが。


7月22日(土)

 新書情報室文庫情報室は、まだ思ふやうに動かないところもあるが、とりあへずこれくらゐにしておきたい。表示の順番は前よりも改良されて、概ね新しい順になったと思ったが、岩波新書はいつになっても7月刊行分が「岩波新書」で検索できないので、手動で一冊づつ入力してしまった。自動的にあのページが生成されるから意味があるのに。

 Amazon.co.jpから、William Browning Spencer The Ocean and All Its Devicesが届いた。『ゾッド・ワロップ』の作者の最新短篇集だ。

 枕のやうなアレステア・レナルズ『カムズシティ』(中原尚哉訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]を読み始める。

 bk1に本を註文。
●ジェフリー・フォード『シャルビューク夫人の肖像』(田中一江訳/1900円/ランダムハウス講談社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●ウェン・スペンサー『ティンカー』(赤尾秀子訳/940円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●ダン・シモンズ『イリアム』(酒井昭伸訳/3000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
 以上三冊である。

 ubuntuの話である。ubuntuにはvinoというデスクトップ共有VNCserverが初期設定で有効になっているが、遅すぎて使いにくい(特にMacOSXと)。しかも、本体の方でログインしておかないとアクセスできないので不便である。tightvncといふのが速いと云はれてゐるが、vncserver3.3.3r2以上なら同等の技術が組み込まれてゐるらしい。vnc4serverが利用出来るので、vinoを外してこれを入れる。Gnomeを立ち上げるには、初回VNC起動時に作成されるxstartupのtwm行をコメントアウトし、exec gnome-session &という一行を入れればよい。ただ、これだけだと日本語入力ができないので、GTK_IM_MODULE=scimといふ行と、export GTK_IM_MODULEといふ行をやはりxstartupに書き加へる。クリップボードも利用できる。Macとの間でも高速。隣の部屋にあることを感じさせないくらゐだ。


7月21日(金)

 新書情報室文庫情報室で、ときどき書名情報を取得できないことがある。なぜだらうか。自動取得できないとこのページはとても維持できない。新書ではブルーバックス、文庫では角川文庫だ。もう嫌になってきた。
 新書はもういいでせうか。それともあと一つか二つ? 私は他の会社のはほとんど買はないので、もういいのですが。文庫はあと4〜5社くらゐ。講談社と角川は名前の重複する文庫が多いので、振り分けに少し手間がかかるのが不愉快である。といふわけで、さういふのは週末に。
 それから、岩波新書の新刊のデータベースへの登録がbk1ではずいぶん遅いといふのも気になるところ。実はデータベースには入ってゐて、書名とかISBNで検索すれば出てくるのだが、〈新書〉名で検索すると出てこない。だいたいここは登録されてから検索できるやうになるまでに数日かかるやうだが、岩波新書は特に遅いやうな気がする。なぜだらう。

 アレステア・レナルズ『カムズシティ』(中原尚哉訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]をいただいた。ありがたうございました。
 しかし、今回も分厚い。『啓示空間』のときは、誤って二冊手元に届いてしまったので、一冊を四分割して読んだのだが、故意に二冊目を購入してそれを切り裂いて分割するといふのはとてもできない。切り裂くと判ってゐる本を買ふなんて残酷なことは私にはできません! といふ訳ではなくて、金が勿体ないやうな気がして。となると、これは通勤時に持って行くのは無理かな。1000ページを超えてゐるので。

 bk1から、いしいひさいち『COMICAL MYSTERY TOUR 4 長〜いお別れ』(476円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届く。もとの話をほとんど知らないので、面白さ半減かも。ホームズくらゐなら、何とか判るのだが。

 来月末にオライリー・ジャパンからMake: Technology on Your Time Volume 01といふ本が出るやうだ。「凧にカメラをぶら下げて空中撮影を行う方法」「ビデオデッキを改造して猫の給餌機を作る方法」「水道管で作るカメラスタビライザー」などが記されてゐるさうで、変な本だなあと思ふと同時に欲しくてたまらなくなってきた。絶対に私に必要のないものばかりなのだが。主なオンライン書店ではまだ註文できないやうだが、オライリー・ジャパンでは予約できる。
 この本は変な装置を作るのに関心がある人だけでなく、SF読者も注目した方がいい。といふのは、「ダ・ヴィンチに息づくコード」ブルース・スターリングとか「エンジニア最後の世代」コリィ・ドクトロウといった記事も載ってゐるからだ。


7月20日(木)

 今日も一日Ruby on Railsで潰れてしまった。少し休まう。他の仕事ができなくなってしまふ。昨日崩壊しかけたApacheサーバは何とか復活。FastCGIも動いてゐるやうなのだけど、どうしても目的のページが80番ポートで開かない。よく判らない。どうして、Ubuntu (Debian) は初期設定のサーバが仮想サーバで動いてゐるのは何故だ。混乱するではないか。
 昨日動かなくなったと狼狽へたemboss 4.0.0の動かない原因は、私が間違へてMacOSXの条件でコンパイルしてしまったからだった。一つの画面にVineLinuxやMacOSXやUbuntuが同時に見えてゐたりするので、今操作してゐるのが何なのか判らなくなってしまふこともある。

 Amazon.co.jpからUbuntu Hacks (Oreilly, 6/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]が届く。これは私の悩みを全て解決してくれる本がやって来たのかと感激したのだが、目次を見たら私の大いなる勘違ひだといふことが判った。
 サーバの話は極く少なく、普通の人が音楽を聴いたり、文章を書いたりするために何を使ふかといふこととか。

 文庫情報室の新刊書が、どうも私が期待したやうな順序で並ばない。どうやら、bk1はかなり先まで番号を付けてしまふやうなのだ。だから、bk1番号の逆順に並べても新しいものが必ず上にいくやうにならない。情報取得時刻を設定できるやにしておくか。それには、どの文庫の情報を取得するか先に決めておかねば。面倒臭いな。

 今日はもう眠くて駄目だが、明日はきっと本の註文をしよう。


7月19日(水)

 北京にこれまでになく大きい書店「第三極書局」が開店したといふ。「約2万平方メートルの売り場には30万種の図書」があって、「台湾をはじめとする海外の書籍も豊富で、全国でも最大規模の品揃えを誇る」さうだ。面白さうだが、おそらく行く機会はないだらう。ちなみにwwwサイトはないやうだ。[エクスプロア北京出版之門人民網

 一日コンピュータに苦しめられる。emboss 4.0.0をインストールしたら、動かなくなってしまった。これは困る。

 Ruby on Railsを利用して作ったページの中にあるAmazon検索ページの結果表示数の上限を外して無制限にしてみた。これは普通のAmazon検索だと一度に10件しか表示できないやうになってゐるのだが、ruby-amazonを使へば上限を自由に変更できるらしい。さすがに無制限は怖いのだが、50とか100に設定する方法が判らなかったのだ。


7月18日(火)

 Fast-CGIの設定で一日を潰してしまふ。たうとう素のApacheさへもエラーが出て動かなくなり、二進も三進も行かない状態になった。

 PHPとMySQLは私を裏切らないので、文庫情報室の対象に角川文庫を追加してみた。角川スニーカー文庫との関係にちょっと手間取る。「角川文庫を含むが角川スニーカー文庫は含まない」ものを選ばなければならないのだ。続けて講談社文庫を追加しようと思ったが、ランダムハウス講談社文庫との関係を整理しなければならないので、これはまた明日以降だ。

 bk1から、G・アポリネール他『怪奇小説傑作集4〈フランス編〉【新版】』(1000円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、ジョナサン・キャロル『黒いカクテル』(浅羽莢子訳/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、ジュリア・カールスン・ローゼンブラット 『シャーロック・ホームズとお食事を』(3200円+税/東京堂出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届く。あれ? どうしていしいひさいちが入ってゐないのだらう。

 このところ通勤時に読んでゐるIan MacLeodのThe Light Ages[amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]にちょっと飽きてきた。最初は調子よかったのだが、もう疲れてしまった。別の本に換へようか。この頃、飽きっぽくていけない。


7月17日(月)

 今日は一日家で休む。何も考へずに読める簡単な本を読まうと思って手に取ったのが、クレイグ・ショー・ガードナーの『魔術師エベネザムと不肖の弟子』(冬川亘訳/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]だった。本当に簡単に読めたが、簡単すぎて子供向けの本ではないかと思った。娘に勧めてみようかといふ考へが心に浮かんだが、それでも幼いのではないかといふ気がするくらゐだ。

 文庫情報室の取り扱ふ文庫の種類を増やしてみた。が、新書と違って文庫の種類も刊行点数も多いので、あまり見やすい画面にならない。順番がちゃんと新しい本が出た文庫ほど上に来てゐるかどうか自信がない。検索では、「文庫クセジュ」も検索対象になってしまってゐる。早川書房と東京創元社だけは2000年以降の刊行本が検索対象だが、その他は今年のものだけ。理由はここでは説明できない。あと、早めにbk1に登録されたけれど、刊行が大幅に遅れてしまったとかいふものがあると、表示が乱れてしまふのがちょっと困る。

 Ruby on Railsの方は、自分の蔵書管理システムが出来て、Amazon.co.jpから情報を取得して自分のデータベースに追加することもできるやうになった。確かにすぐにできる。私がPHPを使ってこれと同じことができるやうになるのに何年かかかったことを考へると驚異的だが、本を見ながら入力しただけなので、何をどう書き換へたらいいのかまだ判らない。こんなの作ってみましたと外からアクセスできるものを作れるやうになるにはまだまだだ。

 本の一冊も註文しなければゆっくり休んだ気にならないので、Amazon.co.jpに、
○Paul Park A Princess of Roumania ($24.95, Tor Books, 7/2005) [amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
ParaSpheres (Omnidawn, 3/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
Ubuntu Hacks (Oreilly, 6/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
の三冊を註文。Paul Parkのは、この本も続篇も評判のいい作品である。読めるかどうかは判らないが、ペーパーバックになったので、註文はしてみる。ParaSpheresは637ページに50篇が収録されてゐるアンソロジーが収録されてゐるアンソロジー。最後のはubuntuに関する本。


7月16日(日)

 久しぶりに新しい蔵書管理ソフトを見つけた。LibraLibraである。試しに使ってみようと思ったのだが、Amazon.co.jpを使ったオンライン検索が有効にならないのはなぜだらう。作者に問ひ合はせてみようか。
 使ひやすいと思って継続して利用してゐるのが、Books for MacOSXである。V3.0がαからβに上がったのでダウンロードしてみた。2.2の頃よりかなり使ひやすくなってゐるやうに思へた。

 ubuntu 6.06をインストールした我が家のFMV6550CL4eにMySQLとかPHPとかApacheをインストールし、さらにRuby on Railsも。Debian系は初めてなので、いろいろと戸惑ふことも多い。何か一冊本を買っておかうかと思ってしまふのを必死で我慢する。これ以上本を増やさないといふ努力もしてみようと思ふ今日この頃である。

 設定できたRuby on Railsで蔵書管理システムを設定してみたのだが、何をどう変更すればいいのか全く判らない。かういふ仕組みって本当に使ひやすくなるのだらうか常々心の底では疑念を抱いてゐるのだ。PHPで作らうと思へばいつでも作れるし、上に書いたやうな無料で使へる蔵書管理ソフトもいくつもある。でも、もう少し試してみようと思ってはゐる。

 さて、使ひなれたPHPで作り始めたのが、文庫情報室。まだほんの作り始めで、表示できるのが早川書房、東京創元社、ランダムハウス講談社の三社の文庫だけである。まあ、前に作った新書情報室をちょっと書き換へただけなのだが。


7月15日(土)

  ubuntu 6.06を我が家で休眠状態にあったFMV6550CL4eにインストールしてみた。これはいい! 再び感激した。ただ、メモリが256MBしかないので少々遅いのが残念。
 この際、ubuntu日記を作らうかとも思ったが、また余計な時間を取られてはよくないと考へ直した。といふ訳でしばらくubuntu関連の話題が続くと思ふがお許し願ひたい。ここは所謂「blog」の規格に則って作成されてゐないので、話題別に表示させたりはできない。普通の古典的な日記だから。

 暑い、あまりにも暑い。仕方がないので本を註文する。
●いしいひさいち『COMICAL MYSTERY TOUR 4 長〜いお別れ』(476円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●G・アポリネール他『怪奇小説傑作集4〈フランス編〉【新版】』(1000円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●ジョナサン・キャロル『黒いカクテル』(浅羽莢子訳/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●ジュリア・カールスン・ローゼンブラット 『シャーロック・ホームズとお食事を』(3200円+税/東京堂出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
他にも2冊ほど註文したのがあるが、眠くて今日はもう書けない。


7月14日(金)

 ruby on Railsの練習を続け、MySQLへの接続もできるやうになった。なぜなのかは不明。いろいろやってゐるうちにできるやうになったのである。
 しかし、本に載ってゐる例が「蔵書管理システム」だとやる気が出る。本気で何とかしたいという気持ちになるから不思議である。その蔵書管理システムを使ふわけでもないのに。あらゆるプログラム言語の入門書が「蔵書管理システム」で始まってゐれば、私ももっといろいろなプログラム言語(スクリプト言語)が使へるやうになるのに。

 ubuntu 6.06を職場で休眠状態にあったサーバ機にインストールしてみた。これはいい! 感激した。いろいろ便利で気が利いてゐるのに、押しつけがましく余計なことをあまりしない。今まで使ってゐたVine Linuxと違って戸惑ふところもあるものの、いいところの方がずっと多い。もうvineから乗り換へてしまはうかと思ふくらゐだ。乗り換へるとしても、もう少し慣れてからでないと主たる作業環境を移すのは無理だらう。

 大修館書店から、「言語」八月号が届く。今号の特集は「地名が生まれるとき --- 命名の論理と由来をさぐる」である。この特集記事の一つ「文学の地名にみる架空と現実の曖昧な境界」(安達まみ)では、ファンタジイが多数登場し、特にトールキンの「中つ国」に詳しく言及してゐる。まあ、この話題なら当然であらう。あまり知らないことは書かれてゐなかったので、感激はしなかった。

 bk1から、スタンリイ・エリン『特別料理』(田中融二訳/2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]とチャールズ・ボーモント『夜の旅 その他の旅』(小笠原豊樹訳/2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届いた。読めるだらうか。


7月13日(木)

 眠い、あまりにも眠い。先週は、あまりにも眠いので気分転換にちょっと外にでも出ようかと立ち上がって廊下をあるいてゐたら、眠ってしまって壁(ロッカー)に激突してしまった。誰にも見られなくてよかった。

 ubuntu 6.06が使ひたくてたまらなくなり、Linux World 八月号を購入。今日は時間がないので書店で買へず、コンピュータ店で購入してしまった。雑誌は書店で購入しようと心掛けてゐるのだが。

 『ライド・オン・Rails』(2980円+税/ソフトバンククリエイティブ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]のページを捲ってゐたら試してみたくなって、蔵書管理プログラムを真似して設定してみた。なぜかMySQLとの連携が失敗する。なぜだ!


7月12日(水)

 ふと、「Yahoo! Japan 10周年」といふ記載に気がついた。Yahoo! Japanは1996年4月1日に発足してゐる(本家Yahooは1994年)。この私のサイトは1996年1月に発足してゐる。
 abebooks.comも10周年。1996年6月発足である。最初は、The Acvanced Book Exchangeとして。名前が変わったのは2000年である。この私のサイトは1996年1月に発足してゐる。Yahooよりも、abebooks.comよりも早い。YahooもAbebooks.comも大きく成長したけれど、私のサイトはあまり成長してゐない。するつもりもないけど。

 ロバート・ファン・フーリック『白夫人の幻』(和爾桃子訳/1000円+税/ハヤカワ・ミステリ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]をいただいた。ありがたうございました。

 bk1から、吉田和弘・馬場道明『ライド・オン・Rails』(2980円+税/ソフトバンククリエイティブ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、鳥飼玖美子『危うし! 小学校英語』(730円+税/文春新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届く。
 そして、小学校英語に関する本を読んでしまった。ごく当たり前のことが書いてあるやうな気分になる。皆がかう思ってゐるのではないといふことを思ひ知らされる。


7月11日(火)

 しまった、頭が痛くなってきた。直ぐに寝ます。


7月10日(月)

「トーハン/客注品取り寄せ「本の特急便」サービス拡充[LNEWS]」だといふ。今までよりも速くなるのか。さうは書いてゐないので、よく判らない。「書籍・ムック・コミックについては新刊・重版の予約もスタート」とか、「これまでISBNコードの付与されている書籍・ムック・コミックに限られていたが、移転後は一般雑誌も在庫化」と書いてある。私は店頭で取り寄せを依頼することがないので、あまり恩恵は受けないと思はれる。

 出勤途中で歩いてゐるときに気がついた。電車の中で読む本を持ってくるのを忘れた。家に引き返さうかとも思ったが、かなり歩いてゐたので、諦めて駅に向かった。電車の中で本が読めなくて暴れだしさうになる……といふこともなく、穏やかに出勤。電車に乗ってゐる時間は十分にも満たないので、目的駅についてしまふのだ。だから、毎日の読書時間の確保が大変である。

 Amazon.co.jpから、Charles Stross Accelerando ($7.99, Ace Books, 6/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]とBuilding Scalable Web Sites ($39.99, Oreilly & Associates Inc, 6/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]が届く。
 読めもしないくせにチャールズ・ストロスなんか買ってしまった。でもペーパーバックになるまで待ってからだったのだから、それくらゐいいだらう。Web Sites構築の本は私には些か難しすぎたかも。

 SF情報誌Locusが届く。あ、欲しい本がいろいろと載ってゐるではないか。困ったものだ。

 bk1から本が届く。マイクル・ムアコック『暁の女王マイシェラ』(井辻朱美訳/960円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、スティーヴン・ブルースト『虐げられしテクラ』(金子司訳/780円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、デイヴィッド・エディングス『眠れる女王』(嶋田洋一訳/760円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]の三冊である。ちゃんと読むのかねと私は云ひたい。


7月9日(日)

 英米古書店新入荷お知らせRSSを作らないやうにと決意する。こんなことばかりしてゐては、本を読む時間がなくなってしまふではないか。

 浅倉久志『ぼくがカンガルーに出会ったころ』(2400円+税/国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋, Yahoo! Books] 読了。これは楽しい。昔、どのSFを読んでも驚きに満ちてゐた頃のことを思ひだした。

 bk1から、『使いこなすgnuplot 改訂第2版』(2800円+税/テクノプレス)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届く。これが結構嬉しかったりする。

 東京創元社から、シャンナ・スウェンドソン『ニューヨークの魔法使い 』(今泉敦子訳/980円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届く。今日はPHPスクリプトを書くのをやめて、本を読むことにした。早速本書を読了。なかなか感じのいいファンタジイである。ごく普通の女性がニューヨークの魔法作成販売会社に勤める話。

 ああ、眠くてもう書けません。いろいろ書くことがあったやうな気がしますが、また明日でも。


7月8日(土)

 本に関するニュースを眺めてゐたら、こんなのを見つけてちょっと驚いた。「古書検索サイト「スーパー源氏」がRSS古本探しを導入」といふヨコハマ経済新聞の記事だ。「欲しい書籍名やキーワード等を事前に登録しておくと、該当する本が新しく「スーパー源氏」に登録されたとき、登録ユーザーにRSSで情報が送られるというもの。」といふものらしい。これでニュースになるのか。Amazonには既にこのシステムは存在する(私のサイトからでもRSSを作成できる)ので、欧米の古書店連合サイトで入荷状況を知らせてくれるRSSフィーダを作らうではないかと思ってしまった。三時間くらゐ作業をして嫌になった。自分で使ふためのものは作ったのだけれど、私のサイトの訪問者の方々が登録して利用出来るやうな仕組みを作るのが面倒臭くなった(でも、きっと明日には嬉しさうに「できました」と報告するやうな予感がする)。私がかういふものを作ってもニュースにはならないけど。

 久しぶりに全文検索について考へることがあって、前から気になってゐたHyper EstraierをPowerMac G5にインストールした。ハードディスクに保存してある「青空文庫」を検索してみようといふ訳である。今回、「Hyper」がついて、検索方法(といふか、インデックス作成方法)が形態素解析を用ゐた方法から、N-gram方式へと変はった(「形態素解析とN-gramのハイブリッド機構で検索精度を向上させます」と書いてあるので、組みあはせることができるやうだ)。これだと何が嬉しいかといふと、歴史的仮名遣ひで書いた文章は、普通の形態素解析だとうまく処理できないといふ問題が解決するのである。形態素解析の辞書には現代仮名遣ひの表記しか載ってゐないから、処理が適切にできない。しかし、N-gramでは辞書を用ゐないので、さういふ心配がない。5087個のファイルから34分かけてインデックスを作成し、早速検索してみると、歴史的仮名遣ひをちゃんと検索して結果表示ができるではないか。素晴らしい。これで、歴史的仮名遣ひの表記法で迷ったときにはすぐに使用例を探しだせさうな気がする。
 N-gramの欠点は、例へば「京都」と検索語を入力したのに、東京がヒットしてしまふといふ問題が有名である(正確にいふと、「東京都」と一致してしまふから。辞書を使った形態素解析を利用するとこれを回避できる)。

 Hyper Estraierのことを考へてゐたら、『ライド・オン・Rails』といふ本が欲しくなって註文してしまった。Hyper Estraierの使用例が載ってゐたのだ。書くと長くなるので、今日は説明しないが。
●吉田和弘・馬場道明『ライド・オン・Rails』(2980円+税/ソフトバンククリエイティブ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●鳥飼玖美子『危うし! 小学校英語』(730円+税/文春新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
bk1に註文。後者は、小学校英語教育に賛成しかねる自分の頭を少し整理しようかと思って買ってみたもの。『日本の英語教育に必要なこと』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]にしようかと思ったが、この頃、本の買ひすぎで懐が寂しいのでやめておいた。

 昨日予告したルータの交換作業は簡単に終了した。外部向けのサーバを通すのもすんなり完了。交換してから、通信が途絶えることがなくなったので、やはり換へてよかったやうだ。


7月7日(金)

「第13回東京国際ブックフェア2006」関連のニュースから。
TechOnの記事「ブックフェアに見る「科学」と「技術」」の中で私の眼を強く惹きつけたのが、「自動ブックスキャナ」(ムサシ)である。これさへあれば、本をばらばらにしなくてもスキャンできるのである。人の手で頁を捲るよりも丁寧できれいかも知れない。以前、ダンセイニの本を切ってばらばらにしてスキャナにかけたことがあるが、これがあればそんなことをしなくて済んだ。しかし、問題は価格である。一台2500万円はちょっと高い。無理してこんなものを買ったら一生本が買へなくなって、スキャンするものがなくなってしまふ。

 もう一つ西日本放送のニュースから。今月から施行された岡山県の新しい青少年健全育成条例にもとづき、岡山市内で書店の有害図書の陳列方法を点検する立ち入り調査が行はれたといふ。何か嫌だな、書店の立ち入り調査。映像を見ると主にエロ本みたいだから、そんなに害はないと思ふ(本が、ではなく、立ち入り調査が)が、「これは青少年には危険な思想だ!」とかいっていろいろな本を取り締まるやうになったらどうするのだ。

 本とカレーを販売し大好評。何なんだ、これは。本屋でカレー売ってどうするんですか。別にいいんだけど。

 しばらく前から不調のルータの交換用機器を購入した。今使ってゐるものと同じ会社のもの。Corega CG-BARSXである。今のものに比べて格段に性能が向上するわけでもなささうだが、設定や機能が増えてゐるので、最初は戸惑ふかも知れない。といふわけで、明朝はルータ交換作業を行なふので、一時的につながらないことがあるかも知れません。切り替へは午前6〜7時を予定してゐます。

 寝る前にbk1に本を註文。
●マイクル・ムアコック『暁の女王マイシェラ』(井辻朱美訳/960円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●スティーヴン・ブルースト『虐げられしテクラ』(金子司訳/780円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●デイヴィッド・エディングス『眠れる女王』(嶋田洋一訳/760円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●スタンリイ・エリン『特別料理』(田中融二訳/2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●チャールズ・ボーモント『夜の旅 その他の旅』(小笠原豊樹訳/2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
 いつも買ってゐるものを買ったといふ感じである。

 エルゴソフトが、egword Universalのバージョンアップ受付を開始したらしい。今まで毎回EGWORD PUREとEGBRIDGEを購入してゐたのだが、今回はどうしようか迷ってゐる。といふのはこの頃職場ではMacを立ち上げない日すら多くなってゐるからだ。


7月6日(木)

 本に纏るニュースから。
「東京国際ブックフェア始まる」[livedoor NEWS, biz.ascii24.com]。一般公開は8・9日ださうだが、遠くて行けませんね、私は。ちぇ。

 Publishers unite against Googleといふ題名を読むとGoogleでは駄目だと云ってゐるやうなのだが、読んでもよく判らない。何がどう不満なんですか。

 新書新刊情報のページに検索機能を付けた。新書の種類を少し増やした。角川oneテーマ21では、著者名の取得になぜか失敗する。7月分は手動で追加。自動補完装置を作らねば。今までよりもずっといいISBN補完装置ができたので、これから毎日毎日少しづつISBNを探して補完する作業をさせる。頑張ってくれたまへ。
 新書が一段落ついたら次は文庫か。


7月5日(水)

「全人類の知識を収蔵するデジタル図書館--B・カール氏の壮大な使命(CNET Japan)」といふ記事を読んだのだが、やりたいことが判るやうな判らないやうな……。何でも集めて収納して自由にアクセスしたいといふ願望はよく理解できるのだが、それを達成する手段としてこれは適してゐるのだらうか。1バイトでも前に進むやうに努力すること自体が目的なら、それでもいいのだらうが、実現性といふ観点からみてもやはり相応しいものなのだらうか。それに、Googleは駄目でYahooとMicrosoftならいいといふところもよく判らない。まあ、いいけど。

 bk1に本を註文。
『使いこなすgnuplot 改訂第2版』(2800円+税/テクノプレス)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
これ一冊だけ。Gnuplotを使ふ必要性が生じたので。読書とは関係ないのでどうでもいい。


7月4日(火)

 ルータの調子が実に悪い。真剣に買ひ替へを検討するものの、それで解決するといふ保証がないのが購入に踏み切れない大きな理由である。

 新書新刊情報のページに検索機能を付けようと思ってゐたのだが、眠くて断念。新書の種類も少し追加したかったのだが、それも断念。

 今日は早く帰れるはづだったのに、帰宅途中で豪雨に襲はれてしまひ、駅の書店で雨足が弱まるのを待ってから歩き出したものの、また急に雨が激しくなって膝からしたがびしょ濡れになってしまったせゐで、帰宅してから服を着替へたりして余計な時間を使はざるを得ず、時間の余裕をなくしてしまった。甚だ不愉快である。

 昼間、ここの書けさうな面白いことを思ひついたやうな気がするのにどうしても思ひ出せない。何だか、大損したやうな気分である。

 といふわけで、眠気に勝てないのでもう寝ます。


7月3日(月)

 本に関するニュースから。
 二日前の記事だが、福岡県では、万引された本の転売を防ぐために書店で本に販売証明シールを張る制度が1日から始まったといふ(西日本新聞)。「対象はコミック、文庫、新書、写真集で、「万引防止」にちなみ「まんぼうシール」と命名。マンボウのイラストを描いた直径15ミリの円形シールを、書店で精算の際に張る」らしい。嫌だなあ、まんぼうシール。仕方がない、もう福岡県内では、文庫や新書は買へないだらう(私はコミックや写真集は買はない)。新書は仕事の帰りに買ふことがあったのだが、かうなると何もかもオンライン書店である。

『シンギュラリティ・スカイ』(金子浩訳/940円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]とIan MacLeodのThe Light Ages [amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]を読みながら始発の飛行機で出勤。眠気と戦ひながらも読了。手放しで絶讃といふわけにはいかない。どうも判りにくいのだ。頭の鈍い私にも判るSFがいいのだが。エシャトンの世界観が理解できないし、新共和国の置かれてゐる状況がなかなか判ってこない。あとがきを読んで続篇があるのを知って、ちょっと驚く。なかなか理解できないと云ひながらも、続篇は絶対に読まうと心に決める。巻末のリストを見ると、4、5、6を持ってゐる(2と3が『シンギュラリティ・スカイ』とその続篇)ことに気がついた。7と8も買はうかな。7のAccelerando [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋] はペーパーバックになったばかりなので、ちゃうどいい。

 bk1から、浅倉久志『ぼくがカンガルーに出会ったころ』(2400円+税/国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋, Yahoo! Books]とマシュー・スケルトン『エンデュミオン・スプリング』(大久保寛訳/2300円+税/新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届く。『カンガルー』は明日から早速読まう。

 気がついたらもう七月なので(全然理由になってゐません)、Amazon.co.jpに本を註文。
○Charles Stross Accelerando ($7.99, Ace Books, 6/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
Building Scalable Web Sites ($39.99, Oreilly & Associates Inc, 6/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
 以上2冊のみ。数行上で、買はうかなと書いて、もう註文は早いやうな気もするが、本は買ひたいときに買ひたいものを買ひたいだけ買ふべきものなのだ。もう一冊の方が問題かも。また無駄遣ひか。


7月2日(日)

 本に関するニュースから。
「出版物に電子タグ(ICタグ)を装着する研究を進めている日本出版インフラセンターは1日、コミックへの装着実証実験を沼津市の図書印刷沼津工場で実施した(静岡新聞)」さうだ。本の制作工程でタグが損傷を受けないかといふやうなことを検証したらしい。一般読者もそのタグを使って蔵書の管理が出来るやうにしてほしいものである。いつ何といふ本を買ったか、その本が今どこにあるのかを管理できるやうになると、計り知れない時間と労力の節約になる。日本人の9割が悩んでゐるといふ蔵書問題(そんなわけないか)の解決の日は近いのかも知れない。

『シンギュラリティ・スカイ』(金子浩訳/940円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]とIan MacLeodのThe Light Ages。[amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]読了できず。何と云ふことだ。今日読み終へるはづだったのに。
 夜ホテルで読んでゐたのだが、眠気に勝てず途中で寝入ってしまった。


7月1日(土)

 これから出かけて帰ってくるのは月曜日なので、明日の更新はお休みです。

 出かける前にbk1に本を註文。
●浅倉久志『ぼくがカンガルーに出会ったころ』(2400円+税/国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●マシュー・スケルトン『エンデュミオン・スプリング』(大久保寛訳/2300円+税/新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
の2冊。セブンアンドワイでは浅倉といふ表記を間違へてゐる。私はうっかりこれをコピー&ペーストして間違へた表記を二日ほど放置してしまった。大失敗である。二冊目の方は、何やら本と図書館の話らしいので、註文してみた。

 さて、1〜2日の外出でも持っていく本の選択には大いに悩むものである。今回はあまり悩まずチャールズ・ストロス『シンギュラリティ・スカイ』(金子浩訳/940円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]とIan MacLeodのThe Light Ages[amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]に決める。多分、一冊で十分なのだけど、やはり不安だから。もしも読む本がなくなったらどうしようと思ふと心配で気が狂ひさうになる。といふのは嘘だけど、出かけるのに不安を感じる私としては、極力不安は少なくしたい。本をたくさん持ってゐれば少しは恐怖が和らぐのである。


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