紀伊國屋書店から、The Lost Road and Other Writings (HarperCollins, 2002) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]が届く。箱を開けるといつもより一枚余計に紙が入ってゐて、ちょっと汚れてゐるけれども、これ以上綺麗な本は今は手に入らないから、一割引いておきますといふ内容だ。確かによく見ると、表紙の端に少し折れ目が入ってゐる。これくらゐ全然気にしないから、今度から全部ちょっと折れ目入りで一割引にしてほしいくらゐだ。といふことは前にも書いた。
「本供養:愛蔵書、お祓いし処分 金沢神社で来月2、3日(毎日.jp)」なんていふ記事を見かけて驚いた。もともと供養といふのが私にはよく判らないのだが、死者の冥福を祈って法会を営むことならまだ理解できなくもないが(個人的に意味は見出せない)、ものを供養するのはそもそも私の理解の範囲を越えている。しかし、本を供養するとは。特に判らないのは「お祓ひ」をするといふところ。私は「お祓ひ」とは「神に祈って、罪や穢れ、災ひなどを取り去る」ことだと理解してゐる。家庭で読まれてゐるうちに、本には罪や穢れ、災ひがついてしまふものなのか。我が家の本に穢れたものなど一冊もない! 自信はないけど。災ひがついている本? あるのか。呪はれた本ならあっても許せるかも。一度手に取るとやめられなくなる本とか。普通か。冊数が溜まってくると次々と仲間を呼び寄せる本とか。普通か。取り憑かれると収容能力を無視して揃へたくなる全集や叢書とか。普通ぢゃないか。もともとさういふ存在なのだ、本といふものは。
といふことは、お祓ひをするのは当然といふことになってしまうではないか。何を云ってゐるんだ、私は。
Amazon.comから、Kindleが届いた。まだ読む本を買ってゐないから、無駄に触ってゐるだけだが、使ひながらここか別館の方で報告していく予定である。
ジョン・スコルジー『ゾーイの物語』(内田昌之訳/940円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を訳者の内田昌之さんからいただきました。ありがたうございました。『最後の星戦 老人と宇宙3』をゾーイの視点から描いた話。しかし、ゾーイがどんな子だったかよく覚えてゐないのだが、大丈夫だらうか。表紙のゾーイの目を見てゐると不安になってくる。何か吸い込まれるやうな目である。
紀伊國屋書店から、Lays of Beleriand (HarperCollins) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]、History of Middle-earth : Index (HarperCollins) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]、The Book of Lost Tales (The History of Middle-Earth Vol.1) (HarperCollins, 1991) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]、The Book of Lost Tales (The History of Middle-Earth Vol.2) (HarperCollins, 1992) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]、The Peoples of Middle-Earth (HarperCollins, 1997) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]、The Shaping of Middle-earth (HarperCollins, 2002) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]、Morgoth's Ring (The Later Silmarillion v.1) (HarperCollins, 2002) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]、The War of the Jewels (The Later Silmarillion v.2) (HarperCollins, 2002) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]が届く。全部トールキンである。これを全部頭に入れておくべきだらうか。多分、さうなのだらう。何かインストーラーがあって、ケーブルを繋いで直接頭の中に入れられたら楽なのだが。検索とかきちんとできると嬉しい。今の私の頭では、保存容量と持続時間が足りないうへに、検索能力も極めて貧弱である。はやくさういふ補助記憶が使へるやうにならないかと期待してゐる毎日である。
ただ、さうすると嫌なことをうっかり補助記憶に保存しないやうに気をつけなければならない。40年前の恥づかしい失敗や悲しい出来事も、昨日のことのやうに蘇り、夜中に絶叫しながら頭を抱へて眠れない一夜を過ごすことになりかねない。
Robert J. Sawyer WWW: Wake (Ace) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋] がやうやく半分を越えた。主人公はカナダからテキサスに来たのではなくて、テキサスからカナダに来たのだった。ネットワーク上の意識と主人公の接触がそろそろだといふ予感。絵を描く猿がどうなるのかはまだ検討もつかない。主人公の両親は、結婚生活の危機にあるのではないかと疑ってしまふが、ソウヤーの作品に出てくる中年夫婦にしてはまだ大丈夫さう。
大森望編『ここがウィネトカなら、きみはジュディ』(940円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、Kate Milford The Boneshaker (Clarion Books, 2010) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]を読み始める。まだ最初の三篇。
アップルストアから、Apple Keyboard (テンキー付き - US)が届く。早い。ちょっと高くても、早い方がいいと思ふことにしよう。早速使ってみる。Control+spaceでの仮名漢字入力とUS入力との切り替へは調子よくなったが、普通の文字入力は前の方がやりやすい。ファンクションキーを押すのにFnキーを押さなければならなくなったので、例えばF11を使ってABC Launchを呼び出さうと思へば、今までCommand+F11だったのが、Command+Fn+F11と三つもキーを押さなくてはならなくなった。
キー入力が滑らかに出来さへすれば原稿が今までの10倍くらゐで進んでしまひさうな気になれるが、現実的には、逆に遅くなるやうな気がする。
眠い。もう寝なければ。 紀伊國屋書店から、C・S・ルイス『顔を持つまで』(1600円+税/平凡社ライブラリー)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、芳沢光雄『人はなぜ数学が嫌いになるのか』(800円+税/PHPサイエンス・ワールド新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、瀬名秀明・池谷裕二監修『東大博士が語る理系という生き方』(850円+税/PHPサイエンス・ワールド新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、ブランドン・サンダースン『ミストクローク 1』(金子司訳/940円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、大森望編『ここがウィネトカなら、きみはジュディ』(940円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、Kate Milford The Boneshaker (Clarion Books, 2010) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]、Sheri S. Tepper The Waters Rising (Eos, 2010) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]、Ellen Datlow, Nick Mamatas, eds. Haunted Legends (Tor, 2010) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]が届く。結構重い。
明日から何を読まうか。
今月はちょっと本をたくさん買ってしまったやうだ(→書籍購入点数グラフ)。頑張ればひと月15冊まで減らせるやうだが、今月は45冊を越えてしまった。しかも、洋書の方が和書よりも多い。こんなことがあっていいものだらうか。日本語の本だけをみれば、今月特別たくさん本を買ったわけではないのだ。洋書がいけないのだ。英語の本なんて読めもしないのに。
いや、トールキンやC・S・ルイスの本は資料として必要だったのだ。仕方がなかったのだ。
理由が何であるにせよ、今月はもう本は買へない。これ以上醜いグラフにするわけにはいかない。
Apple Keyboard (テンキー付き - US)をアップルストアに註文した。実は今朝起きてみたら、雨漏りがあって、今使ってゐるキーボードが少し濡れてしまってゐたのだ。もしも壊れたら大変なことになると思ひ、註文したのだった。夜になって使ってみて、問題ないことは判ったのだが、Controlキー+スペースキーで入力方式を変へる(英語入力と日本語ローマ字入力=かわせみの切り替へ)がなかなか一発でできず、苛々してゐたといふこともあり、新しいのを買っておくことにしよう。と、まあそれはいいのだが、Amazon.co.jpで買った方がずっと安いではないか、このキーボード。前はUS配列はAmazonでは売ってゐなかったのに。何と云ふことだ!
さうなのだ、私はJIS配列は駄目なのだ。@や”の場所が判らなくなってしまふから。それから、ノート型で使われてゐるやうな、キーストロークの浅いものでないと困る。私は非力なので、軽く少し押すだけで入力できないと手や腕、肩が痛くなってしまふ。さらに、キーの音がかちゃかちゃうるさいのも駄目。自分で聞いてゐて、苛々する。もちろん、他人の打鍵の音の方が気になるのは人間の性質として私も例外ではない。他人がうるさくかちゃかちゃ音をさせてゐると、気になって気になって仕方がなくなって、発狂しさうになってくる。もっとも、打鍵の音に関係なく常に発狂しさうなんぢゃないかと云はれれば、私も強く反論はできない。
八木沢里志『森崎書店の日々』(476円+税/小学館文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読む。神田神保町の古本屋を舞台にした心温まる物語。特別どうといふことはないのだが、書店が舞台となると、そこに特別な目を注いでしまふのが本好きといふものだらう。軽薄な男に騙されて失恋して仕事も辞めて失意のどん底にゐる主人公が、成長しながらそれを乗り越えるといふ話はありがちなものである。そこに古書店が関係して、本を読むことでごろごろ寝てばかりゐる主人公が気力を恢復するところなどは、嬉しくなってくるわけだが、さういふのはやはり本が好きな人だけが喜ぶ場面なんだらうか。特別本が好きでもない人が読んだら、かういふ話は面白いと思ふのだらうか。
映画の公開は来月である。
昨日書きかけてゐたことがあった。穂村弘『もうおうちへかえりましょう』(457円+税/小学館文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]の147ページで「西崎さん(作家、翻訳家の西崎憲氏のこと)だって、イギリスから取り寄せた大切な怪奇小説の古本を、喧嘩して怒った恋人が破いちゃったとき、そんなに腹が立たなくて許せたから、『ああ、俺、この子のことが本当に好きなんだってわかった』って云ってたよ」と云ってみたといふ箇所を読んだときに、私は底知れぬ恐怖を感じた。それは、私が西崎さんと面識があることとは関係ない。もしかしたら、西崎さんとは関係ないと云へるかも知れない。私だったらどうだらうと思ったのだ。イギリスから取り寄せた大切な怪奇小説の古本を破かれて、そんなに腹を立てずに済む相手がこの世にゐるだらうか。妻や娘にイギリスから取り寄せた大切な怪奇小説の古本を破かれたら、私はどうなるだらう。イギリスから取り寄せたといっても、Amazon.co.ukなんかではなくて、25年くらゐ前にG. Ken Chapmanかどこかからカタログを取り寄せ、註文の手紙を書いて、送金小切手で支払ひをして、二ヶ月以上かかって船便で日本に届いた怪奇小説の古本だったら、私はそれほど怒らずに許せるだらうか。怪奇小説ではなく、ダンセイニの『ペガーナの神々』の初版だったら(もちろん、現実には持ってゐない)。私は家族を許せるだらうか。さう考へると、怖くてたまらなくなった。
もちろんここには、妻や娘が大事だから本なんかいくら破られても許せるに決まってゐるではないかと書いておく。
さういへば、娘に自分と本のどちらが大事なのかと訊かれるたびに、そんな判りきったことを訊くなとか、ああ今すぐトイレに行かないと漏らしてしまふとか、ここで何も答へなくても神は真実を知ってゐるとか、そのときどきで常に偽らざる本心をはっきり云ってきたのは失敗だったかも知れないと心配になってきた。もう、本読んで、寝よう。
Amazon.comに、
○Henry Kuttner Terror in the House: The Early Kuttner, Volume One (Haffner Press, 2010) [Amazon.com]
を註文。カットナーの1930年代の作品が収録されてゐる。Weird Talesに掲載されたものも多い。刊行は11月中旬の予定。40ドルが、27ドルに割引になって予約販売されてゐるから、早速予約したわけだ。送料8ドルを考へても、なかなか安い。
Amazon.co.jpに、
○Pat Murphy The Wild Girls (Speak, 2008) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
○Kate Carlisle If Books Could Kill: A Bibliophile Mystery (Signet, 2010) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
を註文。パット・マーフィのは、小説を書く女子高生二人の物語。もう一冊は書籍ミステリ。ルリユールの人の話だったか。シリーズ二冊目。11月に三冊目が出る予定のようだ。
穂村弘『もうおうちへかえりましょう』(457円+税/小学館文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読む。期待通りの面白さ。私もマイナス星人なのだ。いや、そんなことより「本当の本棚」が面白い。おそらく誰にも見られることはないだらうと思はれる自分の本棚を、人の目を気にした本の並べ方で創り上げていくのである。それは「自分がもしも本当の自分だったらきっとこうなるであろう本棚」ださうだ。これは、先日読んだ内田樹『街場のメディア論』(光文社新書)に出てくる「読書的詐称としての本棚」とほとんど同じだ。もちろん、私は穂村弘の真似してゐるんぢゃないかなんて云ひたい訳ではなくて、本が好きでつい買ってしまふやうな人たちはみんなそんなふうに考へてゐるに違ひないといふことである。もちろん、私もさうだ。見られて恥づかしくない本棚を心がけてしまふのだが、今は引越し後の整理が出来てゐなくて、とても人に見せられない状態のままで、毎日家で自分の書棚を見るたびに落ち着かない気分になる。まあ、見せてしまったけれど、この状態で。混乱した書棚を見て、「ちょっと安心しました。これで完璧に整理されてゐたらどうしようかと思ってゐた」と云った人がゐたが、その瞬間、人を打ちのめすくらゐ完璧な書棚を用意できなかった自分を恥ぢ、本の神に心の中で許しを乞うたのは秘密である。夜中に峰不二子を打ちのめす完璧な調和を見せつける書棚を作らなくては。
もう一つ、『もうおうちへかえりましょう』で面白かったこと、いや怖くなったことは……それはまた明日にしよう。
Amazon.co.jpから、J. K. Maxwell The Removal Company: An Historical Mystery Novel (Borgo Press, August 11, 2009) [Amazon.co.jp, Amazon.com]が届く。怪奇小説研究家のS. T. Joshiの小説である。どういふわけか、読まないやうな予感がするのだ。不思議である。
SFマガジン11月号[Amazon.co.jp]をいただく。ありがたうございました。今号の特集は「ハヤカワ文庫SF創刊40周年記念・PART II」である。翻訳作品は、グレッグ・ベア、デイヴィッド・ブリン、オースン・スコット・カード、スティーヴン・バクスター。「ハヤカワ文庫SF完全リスト(下)」と「ハヤカワ文庫SF40年の歩み(下)」が面白い。私がハヤカワ文庫SFを最もよく読んでゐたのは、第III期(1980年8月〜1985年7月)あたりかなと、昔を思ひ出してみたり。
水月昭道『ホームレス博士』(740円+税/光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読む。前半の大学院の現状は、概ね私の認識と一致する。著者の感情が少々むき出しになり過ぎてゐる感はあるが、的外れなことは書いてゐないと思ふ。それほど、今の日本の大学院は悲惨な状況なのだ。そして、大学院生の現状と未来も。後半はちょっと私にはよく判らない。希望を捨てて生きると云はれても。私は悟りを開いてゐない人間だからよく判らない。いや、それ依然に私はうまく常勤の職に就いた人間だから、本当の辛さは実感できてゐないといふこともある。
これから大学院に行かうかと思ってゐる人は読んでおいた方がいい。それから、大学院生やこれから大学院生にならうとしてゐる子供を持つ親も。
Kindleといふ電子書籍を読む機器がある。前から気になってゐたが、自分にとってどういふ意味があるのだらうかと考へながら、躊躇してゐた。電子書籍は場所をとらない。それは素晴らしい。でも、Kindle版はハードカバーよりは安いけれども、ペーパーバックより安いとは限らない。それに、Kindleで買った本はKindleがなくなったらどうなるのだ。紙の本は出版社がなくならうが、書店がなくならうが、読めなくなることはない。でも、Kindleはどうなるんだ。そんなことを考へてゐたわけだ。
今朝、ヘンリー・カットナーの本をAmazon.comで検索してゐたとき、Amazing Storiesだったか、Astounding Storiesだったか、どちらかよく覚えてゐないのだが、古い雑誌の名前が表示されてゐるのに、気がついた。あちこちクリックしてみると、1920年代のAmazing Storiesや1930年代のAstounding StoriesのKindle版を註文できるやうなのだ。価格は7ドル。その辺りのパルプ雑誌を古書店で探して註文すると、7ドルでは買へない。もしかしたら、Weird Talesなんかも註文できたりするのかと、震へる手で検索した結果、買へないことが判った。興奮して損した。
しかし、いつの日かWeird Talesだって買へるやうになるかも知れないではないか。その時、Kindleってどうやって使ふの? なんて時代に取り残されたやうなことは云ひたくない。もう一つの問題である、Kindleがなくなったときのためにファイル形式を変換して保存するpythonスクリプトも見つけた。
機は熟した。私は窓の外の大雨を眺めながら呟いた。雨の日に本屋に行かなくても、Amazing Storiesが買へるのだ(本当は、近所の書店に1920年代のAmazing Storiesは売ってゐないから関係ない)。
ベランダの朝顔を片づけなければいけないのに雨が降ってゐては作業できないから、Kindleを註文しようと心に決めた瞬間である。価格は139ドル。送料が20.98ドル。Import Fees Depositとやらが8ドル。何なんだこれは。合計167.98ドルである。およそ15000円。円高でもそんなに安くない。
註文を終へた私は満足げに立ち上がって窓の外を眺め、もっともらしくKindleは雨に弱さうだなと云ってみた(電子機器は大抵さうである)。
紀伊國屋書店に本を註文。
●C・S・ルイス『顔を持つまで』(1600円+税/平凡社ライブラリー)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●芳沢光雄『人はなぜ数学が嫌いになるのか』(800円+税/PHPサイエンス・ワールド新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●瀬名秀明・池谷裕二監修『東大博士が語る理系という生き方』(850円+税/PHPサイエンス・ワールド新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●ブランドン・サンダースン『ミストクローク 1』(金子司訳/940円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●大森望編『ここがウィネトカなら、きみはジュディ』(940円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
ルイスのは、持ってゐると思ってゐたのだが、まったく買った記録がないので持ってゐないのだらうと判断し、註文。他は新書二冊と、ハヤカワ文庫の新刊二冊。
山口真美『美人は得をするか』(700円+税/集英社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。興味深く読んだが些か物足りない。営業的な視点から決まったのだらうが、題名が何やら、美人はどんなに得をするんだらうと期待させるものなので、その辺のところはあまり書いてゐないと(多少は予想しながら読んでゐたとはいへ)判ったとき、やはりさうだったかと寂しさが心の中を漂ふのである。美しい顔は配偶者選択行動において有利であるなんて、当たり前ぢゃないかと思ふ訳である。
紀伊國屋書店から、穂村弘『もうおうちへかえりましょう』(457円+税/小学館文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、八木沢里志『森崎書店の日々』(476円+税/小学館文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、伊達雅彦『傷だらけの店長』(1300円+税/パルコエンタテインメント事業部)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、池上永一『トロイメライ 』(1500円+税/角川書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、山口真美『美人は得をするか』(700円+税/集英社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、水月昭道『ホームレス博士』(740円+税/光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。
山口真美『美人は得をするか』(700円+税/集英社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を少し読んでみる。顔の研究はいろいろあるが、本書では人間が顔をどのやうに認識してゐるかといふ研究を紹介してゐる。以前は、顔の研究をしてゐるといふと莫迦にされたり、呆れられたりしたさうだ。私は、学生のときに顔の研究をしてゐる先生がゐて、そんな講義もあったので、そんなのがあるのかと関心を抱いた記憶がある。それでも、その講義を受けなかった理由は覚えてゐない。時間割の都合がつかなかったのか。
顔の研究といって頭に浮かぶのは、大昔にヨーロッパで流行った観相学である。人相を数値化して、その人の性格や行動を予測し、犯罪予防にまで活用しようといふものである。かういふ人相の奴は犯罪者に多いとかいふ考へである。これを扱った小説に、ジェフリー・フォード『白い果実』(国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]がある。傑作である。
今のところ、美人が得をする話は出てこない。
今日は祝日。緩んだ本棚の固定を締め直したり、枯れかけてゐる朝顔を片づけようと思ってゐたのだが、朝顔の方は午後から頭が痛くなってきたので断念。海外SFニュースのページをちょっと修正したりする。
大原ケイ『ルポ電子書籍大国アメリカ』(743円+税/アスキー新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読む。そんなにすごいことが書いてある訳でもないと思った。いや、帯に「凄い」って書いてあるもので、どんなに凄いのか身構へてしまったのだった。今のアメリカの出版界の状況を紹介し、日本と比較してゐる。この本で記されてゐるやうに、日本は大騒ぎしすぎると、その後の反動が大きくて、何もかも忘れてしまふといふ恐れは確かに感じる。今の「電子書籍元年!」とかいふ大騒ぎのことである。いろいろ今の状況を知るのによい本だが、電子ブックが最も流行ってゐるのは女性向けロマンスとSFだといふところで、「何かの手違いで人間が怪獣のように大きくなったりミクロサイズになって冒険するもの。こちらも奥が深い」と書いてあって、そんなサブジャンルが「スペースオペラ」と並べて紹介されてゐる。そんなサブジャンルが流行ってゐるとは知らなかった。昔『ミクロの決死圏』とか『縮みゆく人間』とかあったけれど。
日曜日の雑用。ベーグルを焼いたりする。咳と腹痛に時々苦しめられる。
Robert J. Sawyer WWW: Wake (Ace) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋] をなぜか読み始める。ネット上で意識を持った存在が生まれるといふ話なのか。主人公が女子高生といふところがソウヤーには珍しい。カナダからアメリカに引越してきて、東京で目の手術を受けた女子高生の方の流れは判りやすいが、中国の方はまだよく判らない。北京のブロガーが突然出てきた。インフルエンザの話はどうなるのか。
紀伊國屋書店にトールキンのHistory of Middle-earthを註文。
○Return of the Shadow (Harpercollins) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
○Treason of Isengard (Harpercollins) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
○War of the Ring (Harpercollins) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
○Sauron Defeated (Harpercollins) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
これで、このシリーズは全部註文できたといふことだらうか。まだ、一冊も届いてゐないけれども。
私はトールキンのあまりよい読者ではなかった。中学生の頃、何かよく判らないが『指輪物語』はすごいらしいと知り、評論社の文庫版を買ひ始めた。映画化の話などあって(世界的に有名になったあれとは全く違ふ大昔の話)、カバー絵が変はりさうだといふので慌てて最後まで買ったのが高校生の頃か。もったいないので、少しづつ読んでゐたら、あまりにも少しづつにしすぎて何だか判らなくなってしまった。年に二冊くらゐ読んでゐた。ちゃんと読み直したのが『終わらざりし物語』の翻訳に参加したとき。ひどいものである。これから、真当なトールキン読者にならうと密かに心に決めてゐる今日この頃なのだ。
Amazon.co.jpから、Lorna Barrett Bookplate Special (Berkley, 2009) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]、Lorna Barrett Chapter & Hearse (Berkley, 2010) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]、ルドルフ・シュタイナー『神秘学概論』(1300円+税/ちくま学芸文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、ルドルフ・シュタイナー『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』(1200円+税/ちくま学芸文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、ルドルフ・シュタイナー『自由の哲学』(1300円+税/ちくま学芸文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届いた。シュタイナー信奉者の方々には申し訳ないが、面倒臭いのであまりシュタイナーは読みたくない。用語の確認などのために購入。Lorna Barrettの二冊は、Booktown Mysteriesといふシリーズの三巻と四巻。第一巻を面白いと日記に書いてゐるのだが、全然覚えてゐない。第二巻は読んでゐないのか。本に纏る話なので念のため買っておく。
紀伊國屋書店に本を註文。今日はトールキンは休みである。
●穂村弘『もうおうちへかえりましょう』(457円+税/小学館文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●八木沢里志『森崎書店の日々』(476円+税/小学館文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●伊達雅彦『傷だらけの店長』(1300円+税/パルコエンタテインメント事業部)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●池上永一『トロイメライ 』(1500円+税/角川書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●山口真美『美人は得をするか』(700円+税/集英社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●水月昭道『ホームレス博士』(740円+税/光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
穂村弘は今まで読んだ二冊が実に面白かったので、これにも期待して註文。家計への負担の少ない価格なので嬉しい。次の二冊は書店がらみの本。池上栄一の新刊をどうして見逃してゐたのだらうかと思ひながら『トロイメライ 』を註文する。最後の二冊は新書の新刊。『ホームレス博士』は、『高学歴ワーキングプア』の続きだといってよいだらう。
渋谷望『ミドルクラスを問いなおす 格差社会の盲点』(740円+税/生活人新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み終へる。日本の中流階級が如何に作り上げられていったかが記されてゐて、経済や社会のことに疎い私には興味深い。線形代数や物理の用語を比喩的に用ゐるのが好きなやうだが、私にはそんなところは混乱してしまって判りづらかった。しかし、新聞書評で見かけた「小泉政権下で、いちばん被害の大きいはづの下流層と思はれる人々が最も熱狂的に小泉を支持したのかが判る」と書いてあったので、期待してゐたのだが、その答へは私には見出せなかった。いろいろ読み取り能力と記憶力が低下してゐるので、途中で流れを見失ったり、面倒臭いときは理解を飛ばしてしまったりするのだ。困ったものだ。
紀伊國屋書店から、Paul F. Ford, ed. Yours, Jack: The Inspirational Letters of C. S. Lewis (HarperCollins, 2008) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]が届く。私が探してゐる手紙はこの中には入ってゐないことがよく判った。私はどの書簡集を買へばいいのだ。手紙を書きすぎである、C・S・ルイスは。それがまたよく保存されてゐるものだ。私は有名になって書簡集を作られたら嫌なので、有名にならないやうに気をつけなければ。
Amazon.co.jpに本を註文。
○Lorna Barrett Bookplate Special (Berkley, 2009) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
○Lorna Barrett Chapter & Hearse (Berkley, 2010) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
●ルドルフ・シュタイナー『神秘学概論』(1300円+税/ちくま学芸文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●ルドルフ・シュタイナー『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』(1200円+税/ちくま学芸文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●ルドルフ・シュタイナー『自由の哲学』(1300円+税/ちくま学芸文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
シュタイナーを読まなくてはならないなんて。ほんの一ページくらいの調べ物のために。それなら図書館でも行けよと云はれさうだが、時間が足りないのだ。どうしようもなく足りないのだ。本当に関心がある訳でなくても、人には本を買はなくてはならないときが、人生に三回あると云はれてゐる。いや、嘘だ、それは。月に三回である。
紀伊國屋書店に本を註文。トールキンのThe History of Middle-earthの四冊。残り四冊。
○The Shaping of Middle-earth (HarperCollins, 2002) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
○The Lost Road and Other Writings (HarperCollins, 2002) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
○Morgoth's Ring (The Later Silmarillion v.1) (HarperCollins, 2002) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
○The War of the Jewels (The Later Silmarillion v.2) (HarperCollins, 2002) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
渋谷望『ミドルクラスを問いなおす 格差社会の盲点』(740円+税/生活人新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み始める。順調に読み進めてゐたところ、突然比喩に混乱してしまふ。「企業別組合に求心するベクトルの力はさほど強くなく、この当時の労働運動は企業横断的な遠心力を持っていた。」という文に遭遇したときである。当時の労働運動は企業別組合を中心に回転運動をしていたのか。そうならば、このベクトルとは中心点に向かう加速度ということになり、運動の軌跡の接線の方向に遠心力が働くことになる。頭の中に回転運動と中心へ向かう加速度(ベクトル)、円周に接する遠心力のベクトルが描かれるが、労働運動の話と全然結びつけたらいいかさっぱり判らなくなる。座標軸は何なのか(何次元なのか)、ベクトル(中心向きの加速度)は何をどのやうに数値化するのか判らないから、どうにもかうにも先に進めない。難しい比喩は止めてほしい。
紀伊國屋書店に本を註文。
○Kate Milford The Boneshaker (Clarion Books, 2010) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
○Sheri S. Tepper The Waters Rising (Eos, 2010) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
○Ellen Datlow, Nick Mamatas, eds. Haunted Legends (Tor, 2010) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
○The Book of Lost Tales (The History of Middle-Earth Vol.1) (HarperCollins, 1991) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
○The Book of Lost Tales (The History of Middle-Earth Vol.2) (HarperCollins, 1992) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
○The Peoples of Middle-Earth (HarperCollins, 1997) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
テッパーのは、Plague of Angelsの続篇らしい。Plague of Angelsは読んだのだが、すっかり忘れてゐる。読まないのなら関係ないのだが、一応、註文するときは読むつもりで買ってゐるのだ。後半三冊はトールキンのThe History of Middle-Earth。まとめて買ってしまへばいいのだが、臆病なので何度かに分けながら。
スティーヴン・エリクスン『マラザン斃れし者の書1 碧空の城砦3』(中原尚哉訳/900円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]をようやく読み終へる。シリーズの第一部(原書の第一巻)が終了。何が起こってどうなったのかよく判らなかった。登場人物が多くて、カタカナの名前が覚えられなくて、なんて翻訳小説を読んだことのない奴みたいなことを云ってみるものの、実は挿絵付き登場人物一覧が判りにくいといふのが正直な印象。12月から第2部が始まるといふことなので、楽しみに待つことに。
紀伊國屋書店に、
○Lays of Beleriand (HarperCollins) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
○History of Middle-earth : Index (HarperCollins) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
を註文。J・R・R・トールキンのThe History of Middle-earthの第三巻とインデックスである。やはりこれは全巻一家に一揃い置いておくべき本ではないかと気付いたのである。今更だけど、気付かないよりはいいだらう。
パトリシア・A・マキリップ『白鳥のひなと火の鳥』(大友香奈子訳/980円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]をいただきました。ありがたうございました。
電車の中の読書時間は少しづつ戻ってきたものの、まだ中断が多く、スティーヴン・エリクスン『マラザン斃れし者の書1 碧空の城砦3』(中原尚哉訳/900円+税/ハヤカワ文庫FT)はなかなか捗らない。
11日の韓国の電子書籍事情を紹介する朝日新聞の記事「電子書籍 国が支援 韓国」で驚いたのは、その内容よりも「i(アイ)Pad(パッド)」といふ表記。「アイ」と「パッド」を分けるとは。一緒にするとどこまでが「アイ」でどこまでが「パッド」か判らなくなってしまうからだらうか。
咳がひどいと体力を消耗する。これはなったことがないとなかなか判らないものだし、咳がとまるとそんなことはすっかり忘れてしまふものである。だから、咳がひどくなるたびに、今まで咳なんてと軽くみていたことを深く反省する。その繰り返しである。進歩といふものがない。体力を消耗すると本が読めない。それだけではない、本を読んでゐるときに激しい咳をすると、口からいろいろなものが飛び出して本を汚してしまふ。もちろん、マスクをすればいいだけだが、私はそんなものは持ってゐないのだ。そんなものを買ふ金があったら本を買ふからだである。
どうしてこんなことを書いてゐるのかといふと、書くことがないからである。休みの日に、家でずっと咳ばかりしてゐたら、本も読めない、本も買へない、もう書くことがないのである。仕事もいふまでもなく捗らない。
もう不貞腐れて寝てしまはうと思ってゐる瞬間なのだ。
スティーヴン・エリクスン『マラザン斃れし者の書1 碧空の城砦3』(中原尚哉訳/900円+税/ハヤカワ文庫FT)を読み進める。咳が止まらず、電車の中での読書が捗らない。
紀伊國屋書店から、カレル・チャペック『絶対製造工場』(飯島周訳/1200円+税/平凡社ライブラリー)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、横山純子『新版 Weekend Bakeriesのしっとり、もっちりベーグル』(1300円+税/毎日コミュニケーションズ)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、梅田望夫・飯吉透『ウェブで学ぶ オープンエデュケーションと知の革命』(820円+税/ちくま新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、渋谷望『ミドルクラスを問いなおす 格差社会の盲点』(740円+税/生活人新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、J・リッチー 『カーデュラ探偵社』(駒月雅子ほか訳/840円+税/河出文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、大原ケイ『ルポ電子書籍大国アメリカ』(743円+税/アスキー新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。
Amazon.comから、Oliver Loo A Tolkien English Glossary A Guide to Old Uncommon and Archaic Words Used in The Hobbit and The Lord of the Rings (lulu.com, 2010) [Amazon.com]とColin Duriez Tolkien and C.S. Lewis: The Gift of Friendship (Hiddenspring, 2003) [Amazon.co.jp, Amazon.com]が届く。A Tolkien English Glossaryにはちょっとがっかり。本は大きいが、字も大きくて(老眼の人にはいいのかも知れないが)情報量が少ない。HobbitとLotRに出てきた語で、トールキン独特の用法のものなど集めて、それぞれ出てきた順とアルファベット順で並べてゐる。検索したいから、Kindle版の方が実用的かも。本当はcsvファイルなんかでもらえると嬉しいところである。
三省堂書店本店で、「本の雑誌」10月号を買ふ。「世界の魔窟からスペシャル」特集が面白い。かういふのを読むと、自分の住まひが如何に人間的なのか判って安心できる。そもそも持ってゐる本の量があまり多くないのだらう。
スティーヴン・エリクスン『マラザン斃れし者の書1 碧空の城砦3』(中原尚哉訳/900円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み始めるが、咳がひどくで電車の中であまり本が読めない。
そんな訳でむしゃくしゃしてゐた私は、Amazon.co.jpに本を註文してしまった。
○J. K. Maxwell The Removal Company: An Historical Mystery Novel (Borgo Press, August 11, 2009) [Amazon.co.jp, Amazon.com]
この暑い夏に、人間むしゃくしゃすると何をするか予想もつかない。恐ろしいことである。本書は、怪奇小説研究家として有名なS. T. Joshi氏が書いたものである。この夏に刷られた分からはS. T. Joshi名義になってゐる。だから、もうMaxwell名義の本は増えないのだ。とはいっても、売れ行きが悪く、Joshi名義の方が少ないまま絶版になる可能性は否定できない。私は別にどうでもいいんだけど。
市川真人『芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったか』(880円+税/幻冬舎新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。やはり父としてのアメリカとかいふ話は私にはあまりしっくり来ない。それでも興味深いことがいろいろあり、特に夕陽の話は面白かった。読んで良かったと思へる本。ただ、仮名遣ひの間違ひがいくつかあったが、引用時の間違ひだとしたら、もう少し丁寧に見直した方がいいのではないか。
スティーヴン・エリクスン『マラザン斃れし者の書1 碧空の城砦3』(中原尚哉訳/900円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を中原尚哉さんからいただきました。ありがたうございました。ぱらぱら捲ってみると字が大きい。明日から読まう。
紀伊國屋書店に本を註文。
●カレル・チャペック『絶対製造工場』(飯島周訳/1200円+税/平凡社ライブラリー)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●横山純子『新版 Weekend Bakeriesのしっとり、もっちりベーグル』(1300円+税/毎日コミュニケーションズ)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●梅田望夫・飯吉透『ウェブで学ぶ オープンエデュケーションと知の革命』(820円+税/ちくま新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●渋谷望『ミドルクラスを問いなおす 格差社会の盲点』(740円+税/生活人新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●J・リッチー 『カーデュラ探偵社』(駒月雅子ほか訳/840円+税/河出文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●大原ケイ『ルポ電子書籍大国アメリカ』(743円+税/アスキー新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
以上、六冊。
今日は、マイケル・ホワイト『ナルニア国の父 C・S・ルイス』(中村妙子訳/2500円+税/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読みながら帰宅。トールキンは11世紀以降に書かれたものなど屑だと云ってゐたくせに、エディスンを高く評価してゐたらしい。
アメリカのSF情報誌Locus九月号が届く。
頭痛につき、一回休み。
風邪と頭痛で弱ってゐるので、市川真人『芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったか』(880円+税/幻冬舎新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読む。新書は読みやすいから。村上春樹はたくさん読んでゐるからいいのだが、いきなり『ヱヴァンゲリヲン』が出てくるとちょっと困る。私は全然知らないからだ。「セカイ系」なんて言葉が出てこなくてよかった。しかし、村上春樹や芥川賞に関心がある人は、皆『ヱヴァンゲリヲン』を観てゐるのか。『ALWAYS三丁目の夕日』は、先日かういふこともあらうかと思って観ておいたから大丈夫だった。
とはいっても、父と子といふ考へ方が私は苦手なので、今のところ、話の本筋は面白くない。それでも、それ以外にいろいろ参考になることは多いので、最後まで読むつもりである。
咳がひどいので、これで。
Amazon.co.jpから、Humphrey Carpenter J.R.R.Tolkien: A Biography (HarperCollins) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]が届く。やはり検索できた方が便利だ。電子版も売っているのか。自分でもう一冊かってpdf化するか。
ジャクリーン・ケアリー『クシエルの啓示2 灼熱の聖地』(和爾桃子訳/1000円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。砂漠横断記といふ雰囲気になってきて、随分感じがよくなった。話の流れも思ひ出した。次の巻が楽しみである。
今日は久しぶりにひどい頭痛に苦しめられ、昼過ぎに帰宅して休むことになってしまった。やれやれ。咽喉が痛いから風邪なのか。
日曜日にしては調子がいいと思ってゐたが、夜になって頭が痛くなってきた。昨日も頭が痛くなったのか。覚えてゐなかった。
ジャクリーン・ケアリー『クシエルの啓示2 灼熱の聖地』(和爾桃子訳/1000円+税/ハヤカワ文庫FT)を少し読む。
紀伊國屋書店に、
○Paul F. Ford, ed. Yours, Jack: The Inspirational Letters of C. S. Lewis (HarperCollins, 2008) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
を註文。C・S・ルイスの書簡集である。
ジャクリーン・ケアリー『クシエルの啓示2 灼熱の聖地』(和爾桃子訳/1000円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を半分を少し越える辺りまで読み進める。暗い。あまりにも暗い。そして、苦痛に満ちてゐる。さういへば、解説にもこの三冊は暗いと書いてあったな。
Amazon.co.jpから、本多英明『トールキンとC.S.ルイス 『指輪物語』と『ナルニア国物語』、二人の作家の物語』(笠間書院/2006)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、J. R. R. Tolkien, Humphrey Carpenter, Christopher Tolkien The Letters of J. R. R. Tolkien (Mariner Books, 2000) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]、Humphrey Carpenter The Inklings: C. S. Lewis, J. R. R. Tolkien and Their Friends (HarperCollins, 2006) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]が届いた。The Inklings: C. S. Lewis, J. R. R. Tolkien and Their Friendsは、新版みたいな表示だったけど、版は同じみたいだ。買って損した。
頭が痛くなってきた。土曜日だからか。
S. T. Joshiが小説を書いてゐたと知って驚愕する。The Removal Company: A Joe Scintilla Historical Mystery Novelである。
ジャクリーン・ケアリー『クシエルの啓示2 灼熱の聖地』(和爾桃子訳/1000円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み始める。いろいろ忘れてゐることに驚愕する。この前の巻の解説は私が書いたといふのに。それともあれは夢だったんだらうか。
Amazon.co.jpの自分の註文図書を確認したら、先週頼んだHumphrey Carpenter J.R.R.Tolkien: A Biography (HarperCollins) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]を今週も註文してゐることに気がついた。慌てて、今週の註文を取り消した。もう、自分が何を註文して何を読んだのか判らなくなってきてゐる。
今日初めて知ったのだが、加齢臭は「古本のにほひ」のやうだとも云はれるらしい。さうなのか。古本の匂ひがするのか。それならいい匂ひではないか。加齢臭は臭いのかと思ってゐた。しかし、古本臭にもいろいろある。私はできることなら、アメリカのパルプ雑誌の匂ひを纏って死にたいものだ。1930年代のWeird Talesの香りなら最高である。古本のやうな余生を送り、そして古本のやうに死にたいものだ。
ジョー・ウォルトン『バッキンガムの光芒』(茂木健訳/1240円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。期待したとほりの傑作。われわれの住む世界とは似て非なる別の世界の運命が大きく動くときがいきいきと描かれてゐる。それにしても、結末は、なんといふかお伽話の如き展開を見せ、実は激しく動揺したのであった。
ウォルター・フーパー『C・S・ルイス文学案内事典 改訂再版』(山形和美訳/彩流社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を受け取る。重い。大きい。これでは郵便受けにはどうせ入らない。宅配便でよかったのだ。よく見るとこれの原書を私は持ってゐるではないか。C. S. Lews: A Companion & Guideである。
眠くてもう書けない。
昨日註文したウォルター・フーパー『C・S・ルイス文学案内事典 改訂再版』(山形和美訳/彩流社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]がもう届いた。素晴らしい! と感激したかったのであるが、書籍小包で郵便受けに入っているといふ予想が外れ、玄関の扉の隙間に宅配便の不在連絡票が入ってゐた。しまった、宅配便なら送付先を勤務先にしておけばよかった。仕方がないので、明日の一番遅い時間の再配達を依頼して、何とか早めに帰宅することにしよう。
今日の荷物は受け取れなかったが、次々とルイスとトールキン関連の本を註文する。
Amazon.comに、
○Oliver Loo A Tolkien English Glossary A Guide to Old Uncommon and Archaic Words Used in The Hobbit and The Lord of the Rings (lulu.com, 2010) [Amazon.com]
○Colin Duriez Tolkien and C.S. Lewis: The Gift of Friendship (Hiddenspring, 2003) [Amazon.co.jp, Amazon.com]
を註文。二冊で$42.10+送料/手数料が$12.97で、合計$55.07になった。
Amazon.co.jpに、
●本多英明『トールキンとC.S.ルイス 『指輪物語』と『ナルニア国物語』、二人の作家の物語』(笠間書院/2006)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
○J. R. R. Tolkien, Humphrey Carpenter, Christopher Tolkien The Letters of J. R. R. Tolkien (Mariner Books, 2000) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
○Humphrey Carpenter The Inklings: C. S. Lewis, J. R. R. Tolkien and Their Friends (HarperCollins, 2006) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
を註文した。
その本なら、前に買ったぢゃないかと覚えてゐる人がゐたら、ちょっと怖い。確かに一冊あるのだが、改版なので、念のため註文してみた。それなら、前に邦訳を買ったぢゃないかと覚えてゐる人がゐたら、もっと怖い。必要だと思ったから、役立つと思ったから買ふだけのことである。