4月30日(土)

 連休中だといふのに出勤してMacOSX 10.4 [AppleStore, amazon.co.jp] を待ってゐたら、来た。早速インストール。この虎の売りはSpotlightといふ検索システムらしいが、インストール直後から索引を作り始め、数時間が過ぎても終はらない。だからまだ使ってゐない。評価もできない。Dashboardは物珍しいのでいくつか開いてみたが、便利かどうかはよく判らない。まあ使ひながら何となく具合は判っていくだらう。今のところ不便はX-assistの位置が変なところに来ることくらゐか。

 恩田陸『「恐怖の報酬」日記』(1400円+税/講談社)[amazon.co.jp, bk1]読了。あまり期待せずに読み始めたが、これが面白い。実に可笑しい。飛行機に対する恐怖が、何と作品構想とともに長々と記されるのだ。新作への期待は高まるばかりだ。続いて、『新日本語の現場 第3集』(760円+税/中公新書ラクレ)[amazon.co.jp, bk1]も読み終へる。なるほどねえ、といったところか。職場では何か役立つこともあるかも知れない。

 貧乏の話の中に不意に登場した本と、それに関連したものをAmazon.co.jpに註文。bk1は今日と明日は註文できないのだ。
●群ようこ『贅沢貧乏のマリア』(1,359円+税/角川文庫)[amazon.co.jp, bk1]
●森茉莉『貧乏サヴァラン』(早川暢子編/540+税/ちくま文庫)[amazon.co.jp, bk1]
●森茉莉『父の帽子』(940円+税/講談社文芸文庫)[amazon.co.jp, bk1]
の三冊。森鷗外の娘、森茉莉の話である。

 連休だからと云ってゆっくりはしてゐられない。ダンセイニのゲラが届いたからだ。540ページもあるではないか。もちろん、私が訳してゐるのはその一部に過ぎないが。この紙の束を見つめてゐるとだんだん怖くなってきた。


4月29日(金)

 祝日だといふのに出勤してMacOSX 10.4 [AppleStore, amazon.co.jp] を待ってゐたが、虎は来なかった。がっかりである。明日も出勤して待ってみよう。

 『タフの方舟1 守護者』amazon, bk1]読了。楽しかったが痛快感はあまり強くなかった。マイク・レズニックのルシファー・ジョーンズ作品なんかも楽しいのだが、邦訳は出せないのだらうか。なぜだ。

 仕事から帰る途中で丸善福岡店に寄り、本を購入。
●橋本五郎監修・読売新聞新日本語取材班『新日本語の現場 第3集』(760円+税/中公新書ラクレ)[amazon.co.jp, bk1]
●三戸祐子『定刻発車』(590円+税/新潮文庫)[amazon.co.jp, bk1]
を購入。あの事故がなかったら、『定刻発車』は書店で手に取らなかったかも知れない。世界で最も正確な日本の鉄道がどのやうにでき上がって来たかが判るが、その過酷な要求のせゐで、逆に大事故を起こしてしまったのだらうといふことも判るやうな気がする。帯には「ぜひ電車の中で読んで下さい。本書の面白さが実感できます!」と書いてある。確かに面白く興味深く、驚嘆の連続であるが、あの事故の後で本書を電車の中でよむとちょっと怖いと思ひながら読み終へてしまった。『新日本語の現場 第3集』については、あまりかういふ生々しい話は好きではないので普通なら買はないのだが、ここに載ってゐる事例のとほりのことが私の職場で起きてゐるので買ってみた。

 bk1から、古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』(1,700円+税/文藝春秋)[amazon.co.jp, bk1]、野村純一『江戸東京の噂話』(1,800円+税/大修館書店)[amazon.co.jp, bk1]、恩田陸『「恐怖の報酬」日記』(1400円+税/講談社)[amazon.co.jp, bk1]が届く。『ベルカ』の表紙は些か怖い。

 bk1に本を註文。
●嶋本伸雄編『ナノバイオ入門』(2,000円+税/サイエンス社)[amazon, bk1
●恩田陸『小説以外』(1500円+税/新潮社)[amazon, bk1
 ナノバイオテクノロジーの本って前にも買ったことがあって、それを全然読んでゐないんぢゃないかなあと思ひつつ、註文してしまった。安いからいいか。『小説以外』は、デビューから今日に至る14年分のエッセイを集大成したものだといふ。


4月28日(木)

 明日から連休である。しかし、MacOSX 10.4 [AppleStore, amazon.co.jp] が明日職場に届くことになってゐるので、出勤しなければならない。出勤したからといって、入口には鍵がかかってゐるから、宅配便の配達の人が電話をかけてくれなければ受け取れないのだ。それでも、出勤しなければ気が済まないのだ。

 レターサイズの紙が欲しくなり、どこで買へばいいだらうと考へてみたがよく判らないので、インターネットで検索してゐるうちに気がついたらGetPlusに註文してゐた。3000枚で6800円(送料+税金込み)もした。高いなあ。しかも、私は3000枚も要らないよ。


4月27日(水)

 Amazon.co.jpから、村上宣寛『「心理テスト」はウソでした。』(1500円+税/日経BP社)[amazon.co.jp, bk1]が届いたのは昨日だった。が、読み始めるのはもう少し我慢する。

 読むのは我慢しても、買ふのは我慢しない。Amazon.co.jpに、
●紀田順一郎編『書物愛[海外篇]』(晶文社/1900円+税)[amazon, bk1]
●紀田順一郎編『書物愛[日本篇]』(晶文社/1900円+税)[amazon, bk1]
を註文。収録作品は、フローベール「愛書狂」、アナトール・フランス「薪」、ギッシング「クリストファスン」、ツヴァイク「目に見えないコレクション」、夢野久作「悪魔祈祷書」、島木健作「煙」、由起しげ子「本の話」、野呂邦暢「本盗人」、宮部みゆき「歪んだ鏡」など。


4月26日(火)

 Reif-Lehrer Liane, Ph.D. Grant Application Writer’s Handbook ($49.95, Jones & Bartlett Pub, 2/2004)が、Amazon.co.jpから届く。研究助成金の本とは思へないやうな表紙である。中身はこれから。

 『タフの方舟1 守護者』amazon, bk1]を読み始めてみた。久しぶりに読むSFは楽しい。


4月25日(月)

 芳賀綏『日本人らしさの構造』(2,000円+税/大修館書店)[amazon.co.jp, bk1]読了。残念ながらあまり新鮮な内容ではなかった。どこかで読んだやうな話をまとめてゐるやうな印象を受けた。内容そのものは決してつまらないわけでも、関心が持てないことでもないのではあるが、ある程度は新鮮な論の展開が欲しい。サピア=ウォーフの仮説の辺りももっと意外な展開を期待してゐたのだが、人の本の引用が多かった。先日読んだ西郷信綱『日本の古代語を探る』(700円+税/集英社新書)[amazon.co.jp, bk1]の方がずっと新鮮な印象を受けた。
 かういふ本を読むと、改めて自分が日本的な他者との関係が苦手だといふことが判ってしまふ。かといって英語文化圏の中でうまくやっていけるわけでもなく(二年間テキサスに住んでよく判った。日本の方がまだましだと思った)、結局、日本とか西欧とか関係なく他者との関係が苦手なだけなのだらうか。

 bk1から、ジョージ・R・R・マーティン『タフの方舟1 守護者』(酒井昭伸訳/540円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon, bk1]とデイヴィッド・エディングス『竜神の高僧』(佐藤ひろみ訳/900円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1]が届く。この頃、疲れて新書のたぐひを読むことが多かったので、マーティンを読んでみようかな。


4月24日(日)

 休日なので本を註文。欲しい本を買って読まないのなら、何のために生きてゐるか判らないではないか。といふことで、bk1に:
●古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』(1,700円+税/文藝春秋)[amazon.co.jp, bk1]
●野村純一『江戸東京の噂話』(1,800円+税/大修館書店)[amazon.co.jp, bk1]
●恩田陸『「恐怖の報酬」日記』(1400円+税/講談社)[amazon.co.jp, bk1]
以上三冊。
 次にAmazon.co.jpには:
●村上宣寛『「心理テスト」はウソでした。』(1500円+税/日経BP社)[amazon.co.jp, bk1]
を註文。なぜかbk1では「現在お取り扱いできません」と表示されてゐるのだ。題名を見たときは当たり前ぢゃないのかと思ったのだが、「血液型性格判断」は当然としても、ロールシャッハテストや内田クリペリン検査までも事実無根だと断言してゐるらしいので、思はず註文してしまった。

 ところで、bk1のおすすめ予約本リストを眺めてゐたら、妙に対象が幼児になってゐるものが多いことに気がついた。 仲正昌樹『なぜ話は通じないのか(仮) 乱立する〈物語〉の時代』が面白さうだと思って予約註文しようとしたら、利用対象が幼児だった。この頃の幼児は難しい本を読むものだと思ひ、予約は中止。しかし、『DVD版 10秒ヨーガ キレイになる!やせる!元気になる!』まで幼児だとは驚いた。この頃の幼児はDVDを観て、10秒ヨガで綺麗になって痩せようとしてゐるのか。幼児も大変である。

 Amazon.co.jpから本が届いた。Sharon Shinn Mystic And Rider、Gregory Feeley Arabian Wine、Steve Cach The MEQの三冊。シャロン・シンは厚いな。Arabian Wineは薄いので是非読みたい。
 bk1からは、菅裕明『切磋琢磨するアメリカの科学者たち』(1,800円+税/共立出版)[amazon.co.jp, bk1]が届く。早速読んでしまった。半分以上がアメリカの科学研究費の申請と審査の話だった。私が読みたかったのはまさにこの話なので大いに満足した。なるほどさうか、と。

 木曜日に届いた岡田温司『マグダラのマリア』(800円+税/中公新書)[amazon.co.jp, bk1]を読む。私の知ってゐるマグダラのマリアは、さまざまな経緯を経てつくりあげられて来たものなのだといふことを初めて知った。それにこれほどまで重要な意味を持つ人物であるとも知らなかった。ちなみに、グレアム・ジョイスの『鎮魂歌』の表紙絵に描かれてゐるのもマグダラのマリアで、Tor Books版はサヴォルドの1530年頃の作品〈ラ・マッダレーナ〉である。ハヤカワ文庫FT版は……わからない。

 ああ、こんなに本を読んだり買ったりしてゐて、翻訳はいつするんだ。


4月23日(土)

 西郷信綱『日本の古代語を探る』(700円+税/集英社新書)[amazon.co.jp, bk1]読了。期待以上の内容だった。うまく説明できないのだが、文字と出合ふ前の言葉についてなかなか考へる機会のない私には実に新鮮であった。そんな単純なことではないのだが、うまく説明できない。

 Amazon.co.jpに、
○Lloyd Fricker, Ph.D. How To Write A Really Bad Grant Application And Other Helpful Advice For Scientists (Authorhouse, $12.25, 11/2004)
を註文。真面目な本なのか、ふざけた本なのかよく判らなかったが、註文してみた。ただふざけただけの本ではないやうだが、Authorhouseといふのは自費出版の会社なのだらうか。さうだとすると、些か購入に躊躇ひを覚える(って、もう買ってしまったけどさ)。

 水曜日の地震で壊れた書棚を組み立て直す。ばらばらになってしまったので、板を繋いでゐる部品が破損したり緩んでしまったりしてゐる。余った板を使って補強してから廊下のドアの凹みに嵌めなほす。一応、前よりもしっかりを固定したつもり。ここには主にCDを並べてゐた。床に積み上げてあったCDや本を収納していく。総てを収めた後、書棚を眺めてみると随分空間がある。なぜだ。倒壊する前はほとんど埋まってゐたのではなかったか。本やCDはどこへ行ったのだ。どうも腑に落ちないのだが、収納空間が増えたことを喜び、不思議なことは忘れることにしよう。


4月22日(金)

 林信吾『しのびよるネオ階級社会』(740円+税/平凡社新書)[amazon.co.jp, bk1]読了。日本の社会格差が固定化されて、徐々に階級が生まれつつあるのではないかといふことは、新聞を読むくらゐの能力のある人なら誰でもうすうす感じてゐることではないだらうか。本書もそれを指摘する本の一冊。書き方が明快で判りやすく、気持良い。ただ、日本で生まれつつある階級差が必ずしもイギリスの階級社会と対応する訳ではないのだから、「イギリス化」を殊更強調することもないだらうと思った。
 尤も、階級社会が形成されてきてゐるのが判ったからといって、それに自分がどう対処すべきかはよく判らない。本書では、「一人一人が労働の価値を正しく認識し、機会の平等の重要性に目覚めること意外にはない」と書いてゐるけれども、ちょっと抽象的である。自分が今日どう生きるか、明日子供をどの学校に入れるかは、難しい問題で、とりあへず下の方に固定化されない方が生きやすいかなとか安易な考へに走ってしまったりするのである。


4月21日(木)

 疲れて眠いので、ただ本を読み、本を買ふ。

 パトリシア・A・マキリップ『影のオンブリア』(井辻朱美訳/780円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1]読了。迷路のやうな城、時間が重層する都は楽しく心地よい。結末近くでは、世界の混沌が私の脳に影響を及ぼしたのかよく判らない部分もあるのだが、さういふ結末のつけ方は嫌ひではない。アメリカでは一年おきにきちんと新刊が出てゐるので、邦訳が久しぶりだといふのが意外に感じられる。もっと邦訳を出した方がいいと思ふ。

 bk1に本を註文。
●ジョージ・R・R・マーティン『タフの方舟1 守護者』(酒井昭伸訳/540円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon, bk1
●デイヴィッド・エディングス『竜神の高僧』(佐藤ひろみ訳/900円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1]
 以上二冊。

 bk1から、横田増生『アマゾン・ドット・コムの光と影』(1,600円+税/情報センター出版局)[amazon.co.jp, bk1]が届く。Amazon.co.jpから、リチャード・モーガン『オルタード・カーボン』(田口俊樹訳/2800円+税/アスペクト)[amazon.co.jp, bk1]、オリヴァー・サックス『レナードの朝』(春日井晶子訳/980円+税/ハヤカワ文庫NF)[amazon.co.jp, bk1]、岡田温司『マグダラのマリア』(800円+税/中公新書)[amazon.co.jp, bk1]、西郷信綱『日本の古代語を探る』(700円+税/集英社新書)[amazon.co.jp, bk1]、The Complete Stories of Theodore Sturgeon: Volume X ($35.00, North Atlantic Books, 1/2005)が届く。

 疲れてゐても、本は届く。でも今はとりあへず休みたい。


4月20日(水)

 出勤しようとしてゐたときに震度5強の地震。CDを収納してゐた書棚が倒れ、ばらばらに壊れる。震度6弱には耐へたのに。残念。

 鉄道は止まり、道路は大渋滞なので歩いて出勤したら、疲れてしまった。歩いて疲れても本は届く。

 早川書房から
テリー・グッドカインド『魔道士の魂 1 消えゆく魔法』(佐田千織訳/680円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1]
をいただく。ありがたうございました。

 東京創元社から
フリッツ・ライバー『妖魔と二剣士』(浅倉久志訳/780円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1]
をいただく。ありがたうございました。第三巻までは復刊だったから、やうやく続編の刊行が始まったといふ訳である。三巻を読み終へたとき、まさか次の巻が出るまで20年以上待たねばならないとは予想もしてゐなかったし、十年前には続刊が出るとは予想もしてゐなかった。

 bk1から、波平恵美子『からだの文化人類学』(1600円+税/大修館書店)[amazon.co.jp, bk1]、芳賀綏『日本人らしさの構造』(2,000円+税/大修館書店)[amazon.co.jp, bk1]、エリザベス・ボウエン『幸せな秋の野原』(太田良子訳/2,500円+税/ミネルヴァ書房)[amazon.co.jp, bk1]、ロバート・ジョーダン『幻竜秘録5 黄昏の十字路』(斉藤伯好訳/660円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1『「XMLブログサイト制作」ツールの作り方・使い方』(2880円+税/メディア・テック出版)[amazon, bk1]、林信吾『しのびよるネオ階級社会』(740円+税/平凡社新書)[amazon.co.jp, bk1]が届く。がっかりしたのは、XMLブログサイトの本。Windowsのことしか書いてゐないぢゃないか。ちぇ。

 Amazon.co.jpから、Kazuo Ishiguro Never Let Me Go ($24.00, Knopf, 4/2005)が届く。はやく読みたいが、時間がとれるだらうか。


4月19日(火)

 アメリカの研究費について調べたいことがあるので、bk1に本を一冊註文。
●菅裕明『切磋琢磨するアメリカの科学者たち』(1,800円+税/共立出版)[amazon.co.jp, bk1]
 なにが切磋琢磨だと思ふけれど、仕方がない。「米国アカデミアと競争的資金の申請・審査の全貌」といふ内容だらう。だから、仕方がないのだ。


4月18日(月)

 Amazon.co.jpに本を註文。
○Kazuo Ishiguro Never Let Me Go ($24.00, Knopf, 4/2005)
The Complete Stories of Theodore Sturgeon: Volume X ($35.00, North Atlantic Books, 1/2005)
○Reif-Lehrer Liane, Ph.D. Grant Application Writer's Handbook ($49.95, Jones & Bartlett Pub, 2/2004)
Guide to Effective Grant Writing: How to Write a Successful Nih Grant Application ($29.95, Springer, 5/2005)
以上四冊。最初のはカズオ・イシグロの新作がSFだといふので。スタージョンは、全集を買ひのがしてゐたので。
 落胆してゐることがあるので、今日はもう寝ます。


4月17日(日)

 昨日MacOSXを10.3.9にして使へなくなってしまったSafariだが、AcidSearchを外したらちゃんと使へるやうになった。便利だったのだが、実はなくてもあまり困らない。

 bk1から、『大学eラーニングの経営戦略』(2700円+税/東京電機大学出版局)[amazon.co.jp, bk1]と『eラーニングの理論と実際』(3400円+税/丸善)[amazon.co.jp, bk1]が届く。届いてもあまりわくわくしない本である。ただ、ぱらぱらと捲ってみて感じたのだが、本当にかういふものを利用しようといふなら、中身(コンテンツ)の作製にも専門の担当者を用意すべきだといふことで、ただいつまでに作っておいてくださいといふだけでは、とても本気で使はうとしてゐるとは思へないのだけれども、結局私の勤務先ではただ形だけさういふのがありますといふことを示したいだけなのだらうといふことが判った。

 すっかり暖かくなったので、食虫植物の植ゑかへなど。

 bk1に本を註文。
●波平恵美子『からだの文化人類学』(1600円+税/大修館書店)[amazon.co.jp, bk1]
●芳賀綏『日本人らしさの構造』(2,000円+税/大修館書店)[amazon.co.jp, bk1]
 以上二冊。「からだ」の本は 「変貌する日本人の身体観」の話だとか。「日本人らしさ」の方は、日本人の自然観・宇宙観、対人意識、美意識、道徳意識、事物認識といったものを日本語といふ言語から考へていく内容のやうなので興味を惹かれて。サピア=ウォーフの仮説の話とか。

 他にもbk1に他にも註文したい本があったのだが、検索機能がまだをかしいぢゃないか、どういふつもりなんだか。うまく動かないことが先に判らなかったのだらうか。これでかなり評判が落ちてゐると思ふし、客と註文を逃してゐると思ふ。
 といふことで、Amazon.co.jpに註文。
●リチャード・モーガン『オルタード・カーボン』(田口俊樹訳/2800円+税/アスペクト)[amazon.co.jp, bk1]
●オリヴァー・サックス『レナードの朝』(春日井晶子訳/980円+税/ハヤカワ文庫NF)[amazon.co.jp, bk1]
●岡田温司『マグダラのマリア』(800円+税/中公新書)[amazon.co.jp, bk1]
●西郷信綱『日本の古代語を探る』(700円+税/集英社新書)[amazon.co.jp, bk1]
 以上四冊。オリヴァー・サックスは『火星の人類学者』[amazon.co.jp, bk1]が良かったので。『オルタード・カーボン』は、2004年のフィリップ・K・ディック賞(2003年の刊行作品が対象)を受賞した作品。27世紀を舞台にした作品なのだが、訳者がミステリの人なのは、「ストーリーはオーセンティックなハードボイルド・ミステリ」だからなのか。

 このごろまた本の購入頻度が高まってゐるやうな気がする。まあ、いいか。本は買ひたいときに買ふのだ。


4月16日(土)

 昼過ぎに仕事から帰って、bk1に本を註文しようとした。激しい眠気に襲はれるのを、本の註文で振り払はうとしたのだが、眠気に負けて断念。数十分昼睡をしてから再度挑戦。いや、挑戦といふほどのことでもないのだが。
●エリザベス・ボウエン『幸せな秋の野原』(太田良子訳/2,500円+税/ミネルヴァ書房)[amazon.co.jp, bk1]
●ロバート・ジョーダン『幻竜秘録5 黄昏の十字路』(斉藤伯好訳/660円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1
『「XMLブログサイト制作」ツールの作り方・使い方』(2880円+税/メディア・テック出版)[amazon, bk1
●横田増生『アマゾン・ドット・コムの光と影』(1,600円+税/情報センター出版局)[amazon.co.jp, bk1
●林信吾『しのびよるネオ階級社会』(740円+税/平凡社新書)[amazon.co.jp, bk1]
 以上五冊。

 パトリシア・A・マキリップ『影のオンブリア』(井辻朱美訳/780円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1]を三分の一くらゐのところまで読み進める。眠い。

 MacOSX 10.3.9にアップデートしたら、Safariが使へなくなった。ダブルクリックして三秒くらゐすると予期せず終了してしまふのだ。不便だな。しかし、あと二週間で10.4(Tiger)が出るから別にいいか。


4月15日(金)

 bk1から本が届く。『大学eラーニングの経営戦略』(2,700円+税/東京電機大学出版局)[amazon.co.jp, bk1]、H・G・ウエルズ『宇宙戦争』(斉藤伯好訳/552円+税/ハヤカワ文庫SF1513)[amazon.co.jp, bk1]、ロバート・ジョーダン『幻竜秘録5 黄昏の十字路』(斉藤伯好訳/660円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1]の三冊。

 ジェイニー・ボライソー『しっかりものの老女の死』(安野玲訳/780円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1]を読み終へる。随分時間がかかってしまった。いきなり第二巻から読んだから、始めの方で登場人物像がなかなか捉へられなくて戸惑ったせゐだらうか。それはともかく、舞台となるコーンウォール地方が実に魅力的に描かれてゐるので、旅行好きだったら、すぐにもコーンウォールにでかけたくなってしまふに違ひない。旅行嫌ひで助かった。

 検索機能の使へないオンライン書店ほど情けないものはないが、bk1が今まさにそんな状態である。非常にまづい事態である。早く改善されないと、もう利用できないと思ふ。


4月14日(木)

 Amazon.co.jpから、Margo Lanagan Black JuiceとJay Lake Dogs In The Moonlightが届く。どちらも短篇集。しかも、どちらも薄い。これだけ薄いと俄然読みたくなってくる。

 眠い。どうしてこんなに眠いのだらう。

 15年くらゐ前に処置をして歯に被せてあった金属が外れてしまった。反対側でしか物が噛めない。これは不便。肉が噛めないではないか、肉が。

 bk1のサイトが、全体的に反応が速くなったのはいいのだが、検索機能がちょっとをかしくなってゐるのではないか。出るはづのものが出なかったりするのだが……


4月13日(水)

 Mac OS X Tigerの発売日の29日は祝日ではないか。金曜日だから職場の方が確実に受け取れるだらうと、送付先を勤務先にしてしまった。大失敗である。5月2日まで受け取れないといふことか。我慢できない。今すぐインストールしたいと暴れ出しさう。何も困ることはないのに。

 bk1に本を註文。
『大学eラーニングの経営戦略』(2700円+税/東京電機大学出版局)[amazon.co.jp, bk1]
『eラーニングの理論と実際』(3400円+税/丸善)[amazon.co.jp, bk1]
 こんな本を買ってしまふなんて。仕事といへば仕事なので仕方がない。ある程度の智識を得ておいて、自分の身を守るといふ意味もある。特に、「欧米ではこうで、日本は10年は遅れてゐるので、追ひつかねば滅びる!」といって変な仕事を増やさうとされると大変なのだ。


4月12日(火)

 Mac OS X Tigerが4月29日に発売されるといふメールがAppleから来たので、早速Apple Storeへ註文。14800円か。ちょっと高いが註文するときには何の躊躇ひもなくクリックしてゐたのだった。ちょっと不思議だったのは、10.3にはあったアカデミック版が見つけられなかったこと。10.4からはもうないのだらうか。それなら、アップグレード版といふのを用意して欲しいものだ。


4月11日(月)

 広中直行『やめたくてもやめられない脳』[amazon.co.jp, bk1]を読む。残念ながら、どうしてやめたくてもやめられなくなるのかといふ話はよく解らないのだった。前半よりも後半の面白いのだが、それでもはっきりは判らない。ただ、「第五章 メンタルフレームワーク」の中の第三項「論理の落とし穴」は実に面白かった。「ハトの迷信」とか、「風邪というものは放置しておくと治るまでにおよそ一週間もかかるが、適切な処置をするとだいたい七日くらいで良くなるものである」といふ話とか。

 bk1に本を註文。
『大学eラーニングの経営戦略』(2,700円+税/東京電機大学出版局)[amazon.co.jp, bk1]
●H・G・ウエルズ『宇宙戦争』(斉藤伯好訳/552円+税/ハヤカワ文庫SF1513)[amazon.co.jp, bk1]
●ロバート・ジョーダン『幻竜秘録5 黄昏の十字路』(斉藤伯好訳/660円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1]
以上三冊。


4月10日(日)

 義父の四十九日/納骨で東京へ。飛行機の中ではThe Mysteriesを読む。行きと帰りでやうやく残り3ページまで読み、帰ってきてから残りを読んで読了。なかなかよい話でした。最初の私立探偵もののやうな雰囲気からいつの間にか妖精界にどっぷり浸るファンタジイへと変貌するところが味はひ深い。どこかで、邦訳出しませんか(まだ決まってゐないなら、私が訳したいものです)。

 安野玲さんから、ジェイニー・ボライソー『しっかりものの老女の死』(安野玲訳/780円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1]をいただきました。どうもありがたうございました。あまり読まない分野の本ですが、読んでみたいと思ったらこれはシリーズ第二弾ではありませんか。いきなり、第二弾から読んでしまはうかな。
 東京創元社の本をもう一冊いただきました。ヘンリー・ジェイムズ『ねじの回転』(南條竹則・坂本あおい訳/800円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1]です。ありがたうございました。それにしても、この表紙は美しい。いいなあ、羨ましい。大きな声では云へないけれど。

 東京から帰ってきたらbk1から本が届いてゐた。ロバート・ジョーダン『幻竜秘録3 王国の盟主』(斉藤伯好訳/660円+税/ハヤカワ文庫FT379)[amazon.co.jp, bk1]、広中直行『やめたくてもやめられない脳』(720円+税/ちくま新書)[amazon.co.jp, bk1]、エドマンド・スペンサー『妖精の女王1』(和田勇一・福田昇八訳/1500円+税/ちくま文庫)[amazon.co.jp, bk1]である。

 このbk1は〈リニューアル・オープン〉といふことで、画面がすっきりとしたものに変はって、素早く反応するやうになってゐる。書籍へのリンクのしかたもちょっと変はった。ところで、この〈リニューアル・オープン〉といふ言葉、私は大嫌ひである。


4月9日(土)

 オリヴァー・サックス『火星の人類学者』[amazon.co.jp, bk1]を読んでしまった。これは火星を舞台に天才的な人類学者が血湧き肉躍る大冒険をする物語ではない。脳神経科医オリヴァー・サックスが「脳の病」について記してゐる。「色を失なった画家」とか、45年ぶりに視覚を恢復した人、強迫衝動を抱へるトゥレット症候群の外科医など、脳に何らかの障碍があると思はれる七人をとりあげて、その行き方を紹介してゐる。「火星の人類学者」とは、自閉症でありながら動物学で学位を取り大学の助教授になった女性が、人の行動を分析して社会的規範から逸脱しないやうに気をつけながらやっていくことを説明したときの言葉である。
 誰でも多かれ少なかれ通常の範囲から外れさうな特徴を持ってゐるのかも知れないが、私もかなり社会的に許される範囲ぎりぎりの領域にゐるのではなからうかといふ気がしてゐる。人と話すのが何よりも苦痛だ(そうでない場合もあるが)。子供の頃はかなりひどい吃音で苦しんだ(今も残ってゐる)し、言葉が出てこないときは瞬きその他の一定の動作を繰り返さないと出てくるようにならないし、小学生の頃は比喩や皮肉などがまったくといっていいほど理解できなかった(今でも言葉を字義通りに受け取る傾向は普通の人より強いやうだ)し、物が自分で決めた位置にきちんと収まってゐないと極度の怒りと不安を感じるし、あらかじめ決めた通りの時間に物事が進まないとやはり極度の怒りと不安を感じるし、日々のパターン化された行動(通勤経路や時間のようなもの)から逸脱すると不愉快極まりないし、挨拶にほぼ等価な会話(天気の話のやうな)ができないし、電話の応対がまともにできない(電話に対する極度の恐怖による)し、知らない人と何を話したらいいか判らず途方に暮れるし、宴会では一刻も早くここから抜け出したといふことしか考へられないし、どうして毎日仕事をしてゐられるのか不思議なくらゐだが、それは大学といふ特殊な環境だからだらう。まあ、自分がやっていけるのは大学くらゐであらうといふ予想はして自分の仕事を選んだのだが。

 気を取り直してAmazon.co.jpに本を註文。
○Sharon Shinn Mystic And Rider (¥2291, Ace Books)
○Gregory Feeley Arabian Wine (¥6188, Temporary Culture)
○Steve Cach The MEQ (Del Rey, ¥1413)
 以上三冊。しかし、Arabian Wineは高いなあ。197ページしかないのに。


4月8日(金)

 bk1から本が届く。パトリシア・A・マキリップ『影のオンブリア』(井辻朱美訳/780円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1]、石川直人『自分で作るblogツール PHP編』(2,200円+税/ソフトバンクパブリッシング)[amazon.co.jp, bk1]、オリヴァー・サックス『火星の人類学者』(吉田利子訳/800円+税/ハヤカワ文庫NF)[amazon.co.jp, bk1]、デイヴィッド・エディングス『予言の守護者』(宇佐川晶子訳/820円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1]、デイヴィッド・エディングス『蛇神の女王』(佐藤ひろみ訳/940円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1]である。うっかり手に取ってしまったのが、『火星の人類学者』。二人目まで読んでしまった。二人目はなかなかつらく悲しい。
 ブログの本は、設定などはWindowsの話が続いて私には関係のない世界であるが、後ろの方に「RSSの生成と利用」とか「Amazon Webサービス」など興味深い項目がある。そのうち、このページにも応用してみようかな。

 JembossをMacOSXで動かさうと試みて失敗。まづはXserveで、Client-Server版を動かさうとして失敗。どうもMacOSX serverのTomcatは判らない。一体どうなってゐるのかさっぱりわからない。予めインストールされてゐるのは止めてしまって、別にインストールしたものを動かさうかといふ気にもなってくる。続いて、Standalone版をMac-miniにインストールしようとして再び失敗。これはネットログイン状態だからなのかも。何だか判らなくなってきたので、とりあへずこれ以上追究するのは止めておく。


4月7日(木)

 分子生物学解析ソフトウェアパッケージEMBOSSのGUIの一つであるJembossを初めて動かすことができた。VineLinux 3.1で。嬉しい。明日は、MacOSXででも動かしたい。

 アメリカのSF情報誌Locus三月号が届く。買って読みたいと思ふ本の紹介がいくつかある。読む時間がないことは判ってゐるのだが。

 EBViewについて、MacOSXで問題なく日本語入力をして使用してゐるといふ情報をいただいた。今の日本語入力環境はあまり安定してゐないみたいだ。他にも入力できないアプリケーションが、実はいくつかあるのだ。Aqua側の仮名漢字変換と同じEGBRIDGEが使へて甚だ便利なのに残念である。


4月6日(水)

 毎日毎日余震が続く。一体いつになったらとまるのか。別に被害はないのだが、気分のいいものではない。余震はやまなくても、本は註文する。bk1に二冊。
●ロバート・ジョーダン『幻竜秘録3 王国の盟主』(斉藤伯好訳/660円+税/ハヤカワ文庫FT379)[amazon.co.jp, bk1]
●広中直行『やめたくてもやめられない脳』(720円+税/ちくま新書)[amazon.co.jp, bk1]
●エドマンド・スペンサー『妖精の女王1』(和田勇一・福田昇八訳/1500円+税/ちくま文庫)[amazon.co.jp, bk1]
〈幻竜秘録〉は三巻を買い逃していることに気がついて。ちくま新書のは依存症の話。私が依存症で悩んでいる訳でも、知人や家族に依存症の人がゐて困ってゐる訳でもないのだが、読んでみたくなって。さういへば、前にも依存症の本を買ったことがあるやうな気がする。スペンサーは、やはりスペンサーの妖精の女王だから買っておいた方がいいかなと思ひ。

 本の購入記録をつけてゐると、あれは買ったかなと不安になったらすぐに検索して確認できるのがいい。キーワードで検索ができて、時は分野別、時には出版社別、あるいは購入順に並べ替へができて、それぞれの書影があって、感想などを記すこともできて、さらにはその本について意見を交わす場も設置されてゐればなかなかいいやうな気もするが、それはすなはち、blogの仕組みそのものではないか。だから、すでに存在するblogのシステムを使へばいいと思ふものの、書籍用に特化したblogシステムを作って、誰でも自由に使へるやうにしたら、需要はあるだらうか。本棚.orgBook+Logなどといふものがあるのだから、それなりにあるといふことか。

 それにしても、bk1は動きが遅いなあ。本を三冊註文するのに何十分かかるのか。


4月5日(火)

 疲れてゐるので今日も日記は休み。

 この頃、右肘の関節が痛いのは、もしかしたら毎日PowerBook G4(12インチ)を職場に持ち帰りしてゐるからだらうか。やはり本より重いものを持つと躰に悪いやうだ。


4月3日(日)

 新書館『SFベスト201』のゲラに目を通す。この本のゲラは何度も受け取ったやうな気がする。もはや私が修正するところもなく、何もありませんとメールを出す。私が担当した本の中には、もう品切れで手に入らないも多いのが残念である。しかし、本当に出るのか未だに信じられない。


4月2日(土)

 斎藤成也『DNAから見た日本人』(700円+税/ちくま新書)[amazon.co.jp, bk1]読了。日本人がどこから来たのかを遺伝子解析から明らかにしようといふ試みを紹介してゐる。遺伝子解析の他に、言語の分析と骨格の分析についても言及してゐる。ネアンデルタール人のDNA解析の話も載ってゐて、なかなか興味深く読んだ。

 仕事の帰りに雨が降り出したので、丸善に寄る。
●正高信男『天才はなぜ生まれるか』(680円+税/ちくま新書)[amazon.co.jp, bk1]
●堀井令以知『ことばの由来』(700円+税/岩波新書)[amazon.co.jp, bk1]
 一冊目は、いろいろな言ひ回しの由来を紹介する本。面白く読めるのだが、収録されてゐる言葉はどちらかといふと古風なものが多い。最近生まれた新しい言ひ回しの成り立ちの方が、不愉快ではあるが興味深いと、古いもの好きの私でも感じてしまふのだった。二冊目は、六人の天才(エジソン、アインシュタイン、レオナルド・ダ・ヴィンチ、アンデルセン、ベル、ディズニー)を取り上げ、皆何らかの学習障碍があったからこそ、才能を伸ばしてその能力を発揮させたのだといふ話。「障碍があってもなお」といって努力を奨励する日本の学校教育的立場に異議を唱へるところは納得できるが、障碍がなくても天才的な能力を発揮する人もゐれば、障碍があっても天才でも何でもない人は多い(ほとんどがそうだ)といふことを忘れてしまひさうなほど面白い本であることは、読むときに気をつけねばならないだらう。
 ベルの紹介の箇所に出てくる「他人との情緒的交流が欠如してゐる」とか「同じ状態を続けてゐたいといふ同一性保持の強い欲求を持つ」とか「特定の対象物への固着と特異な扱ひを示す」といふやうなことは、生活を送るのに支障がある程ではないが、私にも間違ひなくあるものだ。

 かう続けて本を読み続けてしまふのは、どうも精神的にあまりいい状態ではないと思ふ。しかし、自分ではどうしようもないので、本を読み続けることにしよう。

 といふことで、bk1に本を註文。
●パトリシア・A・マキリップ『影のオンブリア』(井辻朱美訳/780円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1]
●石川直人『自分で作るblogツール PHP編』(2,200円+税/ソフトバンクパブリッシング)[amazon.co.jp, bk1]
●オリヴァー・サックス『火星の人類学者』(吉田利子訳/800円+税/ハヤカワ文庫NF)[amazon.co.jp, bk1]
●デイヴィッド・エディングス『予言の守護者』(宇佐川晶子訳/820円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1]
●デイヴィッド・エディングス『蛇神の女王』(佐藤ひろみ訳/940円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1]
 『火星の人類学者』は、上記の天才の本に出てきたもの。前から気になってはゐたが、今すぐ読みたくなって註文。エディングスは、前に出てゐたものの新装版。もちろん前のも持ってゐるのだが、番号が新しくついて、別の本として出てゐることに今日改めて気づいてしまひ、並べたときに欠番が出るのはなるべく避けたいところだと思ってやむなく註文。


4月1日(金)

 『ネアンデルタール人の正体』(1400円+税/朝日新聞社)[amazon.co.jp, bk1]を読み終へてしまった。面白いが判ったやうな判らないやうな。驚いたのは、数万年前のネアンデルタール人の骨からDNAを抽出してPCR法で増幅するというのが複数の個体でなされてゐるといふこと。何だかSFみたいだと思った。

 もう震度4以上の余震はないだらうといふ発表があった今日は余震が多く、夜には震度4の揺れが。もちろん、揺れの少ない私の部屋では、福岡市が震度4なら何の被害もない(後で確認したら福岡市中央区は震度3だった)。


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