3月31日(土)

 世界のSF新刊情報にページにPenguinグループとかBantam-Dellグループを追加した。明日はBallantine/DelReyを加へてみようか。イギリスのVictor Gollanczを入れたいのだが、ホームページによる新刊情報の提供がない。オンライン書店といふ手もあるのだが(日本の新書・文庫・叢書新刊情報はオンライン書店経由である)、それも検討してみよう。小出版社は情報の抽出が面倒臭いところが多いやうな気がしてきた。東欧・ロシアは何となく書店別の方がいいやうな気がするので、あとは仏、伊、西くらゐを検討してみたい。でもラテン系の言葉はよく判らないのだ。中国(本土と香港・台湾)は何とかならないものか。日本のSF新刊情報をここに加へてもいいのかも知れない。
 今は並び方が滅茶苦茶のやうに見えるが、新情報が追加されてくるにつれて、新情報ほど上に並ぶやうになるはづだ。

 ボリス・アクーニン『堕ちた天使 アザゼル』(沼野恭子訳/2400円+税/作品社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。面白かった。ファンドーリンにこんな辛い過去があったとは。最後の方の秘密結社の正体が判るか判らないかのうちに悲しい事件とともに終はってしまふとは。もう少し長くてもよかったやうな気がしないでもない。邦訳のある三冊とも面白かったのでもっと読みたいのだが、簡単には邦訳は出ないだらう。あと何冊か出るくらゐには売れて欲しい。今からロシア語を勉強してもちょっと無理だらう。

 Amazon.co.jpに本を註文。
Data Analysis And Graphics Using R: An Example-based Approach ($80.00, Cambridge University Press, 2/2007)[Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋, Abebooks.com
である。一冊だけだけど、結構高い。この手の本は仕方がないが。後で気がついたのだが、Amazon.comなら$56.00だった。こっちに註文した方が安かったかも。24時間以内発送だし。


3月30日(金)

 もう三週間ほど前のことになってしまふが、再開発事業のために閉店してゐた丸善日本橋店が今月9日に新装開店したのだった[日経WagaMaga]。今住んでゐるところからはちょっと遠いので残念ながらまだ行ってゐない。もう数年も行ってゐないのだ。新しくなった日本橋店を早く訪れてみたいものだ。

 世界のSF&ファンタジイ新刊情報に出版社ごとの情報を加へ始めた。実質的にはまだ二社である。これから増やしていきたい。表示方法についてはまだ検討中の部分も多い。あ、iBS.itのところの表示が変だ。直さなければ。


3月29日(木)

 ボリス・アクーニン『堕ちた天使 アザゼル』(沼野恭子訳/2400円+税/作品社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を手に取って出勤。ファンドーリンが若いではないか。21歳ではないか。なんと初々しい。まだ事件は始まったばかりである。が、今日は疲れてゐるので、日記はお休みをいただきたい。


3月28日(水)

 新刊情報収集を少し始めてみる。まづは、EOS/HarperCollinsHeyne/Blanvaletの二つ。どうして二つ目がいきなりドイツ語なんだといふ気もする。集めやすいところからである。情報収集の準備は始めたが、サイトにはまだ反映されてゐない。

 筒井康隆『巨船ベラス・レトラス』(1143円+税/文芸春秋)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。面白く読んだが、あまり強い印象が残らない。もう何十年も前から筒井康隆の文章に慣れてしまってゐるからなのか。説教臭い部分が本気のやうな感じがするし、著者が登場してからの部分はまたどんよりした感じになる。もう鋭さが感じられない。などと云ひながら最後まで読んでしまふのである。

 bk1からボリス・アクーニン『堕ちた天使 アザゼル』(沼野恭子訳/2400円+税/作品社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、若島正編『棄ててきた女』(2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、若島正編『エソルド座の怪人』(2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、マイケル・カプラン&エレン・カプラン『確率の科学史』(対馬妙訳/2400円+税/朝日新聞社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、ロビンズ・バーリング『言葉を使うサル』(松浦俊輔訳/2600円+税/青土社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。言葉の本と確率の本に強く心惹かれるが、まづはアクーニンだらうか。何とかアクーニンが流行って次々に翻訳が出てほしいものだ。


3月27日(火)

 サイトの改装はどうせ土日にならなければほとんど何もできまい。それはそれとして、一つ作りたいものがあることに気がついた。世界のSF&ファンタジイ新刊情報である。これの外国版のやうなもの。今までオンライン書店から情報を得ようとしてゐたのだが、なかなか英米独仏では難しいことが判った。ロシア、ポーランドなどではオンライン書店経由でなんとかなりさうなのだけど。そこで、出版社経由で情報を集めればいいといふことに気がついた。今ごろ気づいたのかよって感じだが、気がつかなかったのだから仕方がない。今日は試しにThe Bantam Dell Publishing Groupの新刊情報収集スクリプトを書いてみた。何とかなるかも知れないといふ気がしてきた。考へ始めるとだんだん楽しくなってくる。どうしてこんな面倒臭い作業が嬉しいのか自分でも判らないのだが、楽しいのだ。

 筒井康隆『巨船ベラス・レトラス』(1143円+税/文芸春秋)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を半分を過ぎる辺りまで読み進める。現実と虚構が交錯するところからやうやく少し面白くなってくる。


3月26日(月)

 SFマガジン2007年5月号(890円/早川書房)[Amazon.co.jp, bk1]をいただく。ありがたうございました。今号の特集は〈異色作家特集I〉。J・G・バラード、チャールズ・ボーモント、マイクル・ビショップ、ハーヴェイ・ジェイコブズらの作品が収録されてゐる。監修:中村融。

 筒井康隆『巨船ベラス・レトラス』(1143円+税/文芸春秋)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を手に取って出勤。筒井康隆作品を読むのは久しぶりのやうな気がする。妙に懐かしい。

 サイトのレイアウトの大改変をしたくなってきた。中身を変へる予定はないのだが。とりあへず、Tolle et Legeといふロゴを作って、配置してみた。今日はそれだけ。全体は固定幅にしてみようかと思ふ。白っぽい画面にして、似合はない細い線の文字で。TOLLE ET LEGEにするか、tolle et legeにするか、あるいはTolle et Legeにするかでかなり迷ってしまった。使ったフォントの見栄えを優先して、Tolle et Legeにする。かういふことは苦手なので、なかなか進まない。続きは明日。


3月25日(日)

 ふとした弾みでデジャ・ヴといふ映画を観たのだけれど、既視感の話はまったく出てこないではないか。ひょっとしたら日本で勝手に付けた名前なのかと思ったが、原題でもDeja Vuのやうだ。納得できない。つまらなくはない、いや、結構楽しく観たものの、いつの間にか時間旅行SFになってゐたのでどうも騙されたやうな気がするのだ。

 映画館から帰ると、bk1から、ダン・シモンズ『オリュンポス 上・下』(酒井昭伸訳/各2200円+税/早川書房)上[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]/下[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、岡崎武志『読書の腕前』(780円+税/光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、『スタイルシート・デザイン』(2300円+税/エムディエヌコーポレーション)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、筒井康隆『巨船ベラス・レトラス』(1143円+税/文芸春秋)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届いてゐた。早速『読書の腕前』を読んでみた。
 本を読むといふことへの気持といふか、愛情が強く伝はってくる(一度、所謂「ら抜き言葉」に遭遇し、本を取り落としさうになったが、何とか気をとり直して読み進めた)。一つ一つ納得しながらページを捲っていくが、オンライン書店で買はないといふところは違ふ。手に取った本との出会ひに喜びを見出したいといふ気持も判るけれども、諸外国の本だとさう簡単にはできないし、日本の本でも首都圏か京阪神に住んでゐれば自分の足で新刊書店・古書店を巡って欲望を満たすことはできようが、他の地方では不可能である。若い頃、毎日のやうに神保町に通ってゐた私は、福岡に来たときに本当に困った。今はオンライン書店があるので生きていくのが随分楽になったと思ふ。「人に本を薦めないし、人から薦められても読まない」といふところには強くうなづいてしまった。軽い挨拶のつもりか、お薦めの本は何ですかなんて云はれても、返事に窮するわけだ。だが、稀にさういふことができる相手もゐるのかも知れない。一人さういふ人に会ったことはある。もう疎遠になってしまったが、おそらく今後さういふ人に出会ふことはもうないやうな気がする。

 読書の本を読んだら、本を買ひたくなったので、bk1を註文した。
●若島正編『棄ててきた女』(2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●若島正編『エソルド座の怪人』(2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●ニール・ゲイマン&テリー・プラチェット『グッド・オーメンズ 上・下』(金原瑞人・石田文子訳/各1800円+税/角川書店)上[bk1]/下[bk1]
●マイケル・カプラン&エレン・カプラン『確率の科学史』(対馬妙訳/2400円+税/朝日新聞社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●ロビンズ・バーリング『言葉を使うサル』(松浦俊輔訳/2600円+税/青土社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
である。新装版〈異色作家短篇集〉もこれで完結である。でも、ほとんど読んでゐないのは内緒だ。ゲイマン&プラットのは、まだ24時間以内発送になってをらず、他のオンライン書店ではまだ註文できないので、まだ数日以内に刊行予定といふことだらう。最後の『言葉を使うサル』は言語の誕生に関する本。言語の誕生に関する話などまともなものはないから読むのは時間の無駄ですと小学校では習ったものだが、もうさういふことを考へてもいい時代なのかなと思って註文してみた。

 新書新刊情報室に生活人新書を追加。もう飽きてきたから、これくらゐにしておかうか。今度は何をしてみようか。書評一覧付きオンライン書店書籍検索なんてのも考へたが、書評で検索してからオンライン書店で本を見つければいいのであまり意味はないだらう。今日、『スタイルシート・デザイン』なんて本が届いたから、少しサイトのデザインを見直してみようか。今まであまりさういふことを重視して来なかったから。さういふ能力がないといふこともあるのだけど。折角本を買ったのだから、考へてみるか。


3月24日(土)

 羽田空港でボリス・アクーニン『アキレス将軍暗殺事件』(沼野恭子・毛利公美訳/1700円+円/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み終へる。『リヴァイアサン号殺人事件』(沼野恭子訳/1600円+税/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books] 同様、これも面白い。ファンドーリンが賭事に関して超自然的な能力の持ち主だといふところがちょっと気に入らないし、賭事の確率に関する記述で納得できないところがあるのだが、話の面白さには変はりない。忍者みたいなファンドーリンはなかなかをかしい。帝政ロシアとその時代のヨーロッパといふ時代設定もいいではないか。
 途中で乱丁があったので、驚いてしまった。文が繋がらなくて、頭の中を無数の「?」印が駆け巡って数秒が過ぎてからやうやく乱丁だと気づいた。欠落はなくて重複だけだったから、ちゃんと話が読めてよかった。面倒臭いので、交換してもらったりはしない。

 次に読む本がないので、羽田空港で調達。売店の開店とほぼ同時に書棚へ向かひ(偶然だけど)、新書を二冊。
●林信吾『ネオ階級社会を待望する人々』(686円+税/ベスト新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●諏訪哲二『なぜ勉強させるのか?』(720円+税/光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
を購入。前者は『しのびよるネオ階級社会』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]の続篇といふか、補足篇といふか、そんな感じだ。前に誤解されたところをはっきり判るやうに強調して書き直してゐるやうである。『しのびよる』が出た頃は、こんなことを真剣に論じてゐるのはごく一部の人たちだったのに、いつの間にか誰も彼もが格差格差と騒ぐやうになった。銀行口座の利息に関する記述にはちょっと変な感じがするが、格差に関する問題はほぼ同感である。教育を受ける機会の不平等が階層の固定化を促進するといふことが書いてあったので(「ので」といふのは嘘かもしれない)、次に読んだのが教育に関する本。『オレ様化する子どもたち』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を先に読みたかったやうな気もするが、空港の売店なので贅沢は云へない。教育問題については自分の考へがまだまだ落ち着いてゐないので、これもどう評価していいかはよく判らない。が、そもそも日本の学校とは何だったのかといふことについては大いに参考になった。

 新書を二冊読んだところで、新書新刊情報室に項目を追加したくなった。今日買ったベスト新書もまだ登録してゐないではないか(名前が気に入らないから加へてゐなかった)。そこで、ベスト新書、PHP新書、KAWADE夢新書、青春新書INTELLIGENCEを追加。文庫では光文社文庫を追加。これを全部新書新刊情報室に加へるのはやめた。私があまり買ふことはないから。光文社文庫も同様にした。これらの新書・文庫の新刊が気になる方は、是非〈私の新刊情報室〉をご利用いただきたい。それから、新潮文庫と新潮新書の設定が重複してゐた問題を修正。
 この影響で新書新刊情報のRSSは滅茶苦茶になってゐると思ひます。落ち着くまでしばらくお待ち下さい。


3月23日(金)

 Amazon.co.jpから、Rudyard Kipling The Mark of the Beast and Other Fantastical Tales (£7.99, Gollancz, 1/2007) [Amazon.co.jp, Amazon.co.uk, 紀伊國屋]、Graham Joyce Do the Creepy Thing (£6.99, Faber and Faber, 7/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.co.uk, 紀伊國屋]、Susan Palwick The Fate of Mice ($14.95, Tachyon Pubns, 2/2007) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]が届く。勤務先で受け取ったのだが、今日は家には帰らないので、持って帰れず箱のまま置いておく。月曜日に持って帰らう。

『アキレス将軍暗殺事件』(沼野恭子・毛利公美訳/1700円+円/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を持って午後から出かける。目的地に近づいたときに、残り少なくなって来てゐたので、何か本を買はねばと思ったのだけれど、何年か前にはあった池袋駅の地下にある書店が見当たらなくなってゐた。どこかにないかと思ってふらふらしてゐたら、同じところに向かふ人にばったり会ってしまったので、書店には寄れずに一緒に歩くことに。


3月22日(木)

 今日からボリス・アクーニン『アキレス将軍暗殺事件』(沼野恭子・毛利公美訳/1700円+円/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を持って出勤。明日は飛行機に乗って出かける予定があるので、それも考慮に入れてこれを選んだ。今日はまだほんの出だしの部分だけ。明日から本番だ。万が一、移動中に読み終はってしまったら、次の本は現地調達にしよう。英語の本を持って行っても、大抵そのまま持って帰ってくることになる。一度、飛行機の中に忘れてきてしまったこともあるのだ。日本語の本は忘れたことがないといふのに。いや、たまたまだらうけど。

 ISBN検索でドイツ語の書籍を検索したときに、紀伊國屋書店の検索結果が正しく表示されない問題を修正したつもりだったのだが、同時に英語の本の検索結果が正しく表示されない場合があるのを発見してしまった。紀伊國屋書店は表示される結果の形式がいろいろあるので、呈示するために変換するのが難しいのだ。

 このISBN検索ページ、私は気に入ってゐるのだが、あまり人気のあるページではないのだ。まあ、仕方がないけど。人の好みを私が変へることはできないので。

 bk1bk1に本を註文。
●ダン・シモンズ『オリュンポス 上・下』(酒井昭伸訳/各2200円+税/早川書房)上[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]/下[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●岡崎武志『読書の腕前』(780円+税/光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『スタイルシート・デザイン』(2300円+税/エムディエヌコーポレーション)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●筒井康隆『巨船ベラス・レトラス』(1143円+税/文芸春秋)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●紀田順一郎『幻想と怪奇の時代』(2000円+税/松籟社)[bk1
 ああ、オリュンポスが出てしまった。イリアムをまだ読んでゐないといふのに。あれは重くて通勤時に電車の中で読めなかったのだ。『読書の腕前』は題名が何となく気に入らないので註文してゐなかったのだが、やはり買っておきたくなって、註文。スタイルシートの本は、ときどきこの手の本をどうしても註文してしまひたくなる衝動に駆られて今回も買ってしまった。大抵、何かの役に立てることなく、部屋の隅で埃を被ったまま月日が流れたりしがちなのだが、これはちゃんと活用したい。いつもさう思って買ふのだけど。最後のは、「1960〜70年代、日本においてほとんど認知されていなかった怪奇幻想小説を我が国に根付かせるべく奮闘した、パイオニアたちの記録」といふことなので、大いに期待して註文。でも、なぜかオンライン書店ではbk1にのみ入荷したやうだ。ここでは購入者特典もある。


3月21日(水)

 昨日覚えたPOST受け取りの技を使はうと思って横断検索のPHPスクリプトなど眺めてゐたら、それ以前に修正・加筆すべきところがあるやうな気がしてきた。そこで、ISBN検索で英語の本を検索したときに、紀伊國屋書店Abebooks.comの結果が出るやうにした。後者の方は複数の古書店のさまざまな状態のさまざまな価格の本が表示されるので、数が多い場合は最初の4件だけ表示して、あとは検索結果画面へのリンクを示すやうにしてみた。同時に、これまで13桁のISBNで検索できるのは日本語の本の場合だけだったのを、英語の本でも13桁のISBNで検索できるやうにした(つもりである)。もちろん、従来の10桁の番号でも検索できる。残念ながら、その他の国々の本ではまだ新番号に対応できてゐない。近いうちに対応させたい。現在ドイツ語の本を検索すると紀伊國屋書店の検索結果の表示が正しくできないことが判ってゐるが、これの修正にももう少し時間をいただきたい。
 この二つの検索結果の追加は自分ではかなり気に入ってゐる。

 『天才数学者はこう賭ける 』(2400円+税/青土社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み終へる。これは面白かった。ギャンブルと投資と投機の歴史の解説でもある。これを読めば、相場も読めるやうになると思ったら大間違ひなので、誤った期待を抱いて読み始めないやうにお気をつけいただきたい。私にとっては、今までに読んだ株式投資に関係ある本の中で一番理解しやすかった。同時に、どうして未だにチャートを読んで未来を予測しようとする人たちが絶えないのか理解できないのではあるが。少なくともこれで少しは騙される危険は減ったやうな気がする。

 太田直子『字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ』(700円+税/光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読む。題名は気に入らないが中身は面白い。「乱れ飛ぶ「お」と「さん」」や「させていただきたがる人々」などは全く同感である。何もかも同感できるかといふとさうでもなく、映画「ロード・オブ・ザ・リング」に関する個所には同意できない。「わたしはそれを見ていないのであくまで想像だが」などと云はず、それを見てどこがどう問題だと指摘されたのか確認してから書いてほしかった。「原作を熟知したファンの細かな用語的こだわりには、はっきりいってつきあっていられないのだ」と記してゐるが、あれはさういふ用語に注意深く対応すべき作品なのだ。

 続いて大崎梢『晩夏に捧ぐ』(1500円+税/東京創元社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読む。一気に読み終へたものの、前の短篇集の方が私には楽しめた。後半の話の展開は唐突な感じがするし、登場人物が殺人事件には馴染まない雰囲気のやうに思へる。本当に書店で起きたできごとの方がいい。第三作には書店の謎の話になることを期待してゐる。

「アマゾンマーケットプレイス「1円書籍」の謎を解く」[ITmedia]といふ記事を見つけた。どうして1円なんて値をつけて割に合ふ商売が出来るのかといふ話である。私はアマゾンマーケットプレイスで買ひものをほとんどしないので、1円書籍がどれくらゐあるかなんて知らなかった。へえ、さうなのかと、ちょっと納得してみたり。


3月20日(火)

 昨日覚えたPHPでPOSTを使ふ技をどこで使はうか、オンライン書店を見て回ったのだが、AmazonはまともなWebServiceを確立してゐるので今更いふことはなく、検索対象のデータとしてまともなのが紀伊國屋書店だと思った。bk1ももちろんデータはしっかりしてゐるが、検索方法がGETでURLに検索語をどんどん繋いでいく方法なのがちょっと物足りない。これだといくらでも長くといふわけに行かないからだ。最も失望したのが楽天ブックス。前にも書いたけれど、書籍情報が著者名、出版者名といった項目からなってゐないのだ。「商品名」しかない。これは不便だ。

 その他、古本屋をいくつか見て回り、POSTを使へることで可能になったところを確認する。いよいよ明日はオンライン新刊書店・古書店詳細複合検索サイトを作ることにしようか。洋書についても少し考へてみたことがある。

 言語4月号(980円/大修館書店)が届く。今号の特集は「翻訳新世紀——解釈と越境のダイナミズム」である。面白さうだが、今日はもう疲れてゐるので読むのは明日以降だ。といふことで、続きはまた明日。


3月19日(月)

『天才数学者はこう賭ける 』(2400円+税/青土社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み進めてゐる。面白い。実に面白い。私は昔から詐欺師や賭博師が出てくる話が好きなのだが、この本には数学者と賭博師と詐欺師が出てくる。

 Amazon.co.jpから、Hal Duncan Ink: The Book of All Hours ($15.95, Del Rey, 2007/2/27) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]、Catherynne M. Valente The Orphan's Tales: In the Night Garden ($14.00, Spectra, 2006/10/31) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]、Justina Robson Living Next Door to the God of Love ($13.00, Bantam Dell Pub Group, 2006/3/28) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]、Jon Courtenay Grimwood End of the World Blues (£12.99, Gollancz, 2006/8/17) [Amazon.co.jp, Amazon.co.uk, 紀伊國屋]、Charles Stross Glasshouse (£6.99, Orbit, 2007/3/1)) [Amazon.co.jp, Amazon.co.uk, 紀伊國屋]が届いた。面白いのかなと思ひながら机の上に積み上げてみる。註文したときには面白さうだと思ったのだらうが、もうそのときのことは忘れてゐる。あれから一ヶ月も経ってゐないのに。

 ああっ、またMacOSXのPHPが4.4.4になってゐる。これでは私の作ったスクリプトが動かないではないか。システムのアップデートで古いものに熾き換へられてしまふことがあるのだ。ダウンロードして最新版5.2.1をインストールする。

 HTTP_Requestで簡単にPOSTで送った要求に対する結果を取得することができると初めて知った。試しに紀伊國屋書店に著者名で和書を検索する要求を送ったらちゃんと結果を得ることができた。嬉しい。これで何ができるか考へ中だが、複数の日本のオンライン書店の詳細検索が可能になるとか……。あまり画期的でもないけど。今までは簡易検索しかできてゐなかったから。つくづくPEARは便利だと思ひ知った。もっと活用しよう。

 ドイツのSF賞Kurd Laßwitz Preis 2007の候補作が発表された[SF-Fan.de, Phantastik-News]。知らない作家が多い。アンドレアス・エシュバッハとヘルベルト・W・フランケくらゐか。それにしても、ヘルベルト・W・フランケは私が子供の頃からSFを書いてゐる作家だ。今でも第一線で活躍してゐるとは驚くばかりだ。


3月18日(日)

 本当は昨日のうちに作りたかったのだが、頭痛で遅れてしまった。一昨日の夜、不意に思ひついたことがあったのだ。文庫新刊情報のページのことなのだが、文庫の種類が増えると一ページが長くなりすぎて読みづらい。新書もどんどん新しいのが創刊されてくる。もっと増やしたい。でも読みづらくなっては意味がない。そこで思ひついたのが、項目を自由に組みあはせてページを構成できないかといふことだった。文庫でも講談社学術文庫や岩波現代文庫は新書と一緒に見たいとかいふこともあるだらう。そこで、作りました! 〈私の新刊情報室〉。ここで、自分の得たい項目をチェックしてURLを作成し、それをブラウザのブックマークに登録しておけば、次回からはそのページを開けば新刊情報が表示されるといふ仕組みである。URLに選択項目の情報が織込まれてゐるので、こちらで管理せずに閲覧者が登録すればいいといふのは利点だが、そんな訳で(全然説明になってゐないけど)、RSSによる新着情報の配信はできないのだ。自分でもなかなか出来のよいページだと思ふので、ぜひご利用いただきたい。

 東京創元社から、ロバート・E・ハワード『新訂版コナン全集3 黒い予言者』(宇野利泰・中村融訳/840円+税/創元推理文庫)[Amazon.co.jp, bk1]をいただく。ありがたうございました。表題作は長いので読みごたへがありさう。ところで、帯には「解説ではコナンの生涯を詳細に紹介」と書いてあるけれども、読んでみると詳細に紹介されてゐるのはハワードの生涯だとしか思へないのだが。

 bk1から、大崎梢『晩夏に捧ぐ』(1500円+税/東京創元社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books
の二冊をbk1が届く。書店の話だからこれは読みたい。第三作『サイン会はいかが?』が出る前に。

『リヴァイアサン号殺人事件』(沼野恭子訳/1600円+税/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books] 読了。これは面白い。結末近くで事件とは直接関係ないけれどぞっとするやうな驚きもあったりする。岩波書店から出たロシア人作家の本といふことで、おそらくこんなに楽しめる本だとは思はれずに見過ごされていくやうな悲しい予感がする。そんな予想が覆されることを心から願ってゐる。

 機能不全に陥ってゐるRSSをいくつも発見したのでいろいろ修正。トップページに載せてゐるbk1新刊情報RSSは一通り修復完了。創元推理文庫と創元SF文庫も分割した。かういふ感じでいろいろな新書や文庫、選書の新刊情報RSSを作ることは可能なのだが、そんなに増やしてもね。私が使ふものを中心にといふことで。


3月17日(土)

 朝は普通に出勤してみたが、昼から頭痛。午後はただただ寝る。本も読めず、本も買へず。


3月16日(金)

 アクーニンの残りは週末の楽しみにとっておいて、ウィリアム・パウンドストーン『天才数学者はこう賭ける 』(2400円+税/青土社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を手に取って出勤。プロローグは電信と私設馬券場の歴史。興味深い。

 この日記のRSSが更新情報を示さないといふ問題についていろいろ調べてみたがよく判らない。本文から最初の300字を切り取るときに文字の途中で途切れてしまふことがあるところを改善した。phpのmb_substrを使ふときに、文字コードをUTF-8であると書き入れてみた。これで文字が切れてしまふことがなくなったやうだ。今日になってぞろぞろと出てきたといふ報告をいただいたので、それなりに効果があったのかも。

 自分の日記をいろいろな方法で表示させては読んでいたのだが、そのときにGoogle Readerではxmlファイルには10日分の情報しか含まれてゐないのに、新規登録でおよそ半年分の記事が表示されることに気がついた。半年の間、私の日記を巡回しては集めていたやうだ。さうだったのか。こっそり日記を集めて帰っていくのか、集めてリーダに勝手に表示させてゐるのか。まあ、いいけど。


3月15日(木)

 「図書館の蔵書1400冊、竹やぶに」[asahi.com]といふニュースを知った。本を蔑ろにする奴は地獄へ落ちよ。

 bk1から、ヴィクトル・ペレーヴィン『恐怖の兜』(中村唯史訳/2000円+税/角川書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、ウィリアム・パウンドストーン『天才数学者はこう賭ける 』(2400円+税/青土社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、澁澤龍彦『思考の紋章学 新装新版』(750円+税/河出文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、デイヴィッド・エディングス『青き薔薇の魔石』(宇佐川晶子訳/840円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、ロバート・ジョーダン『竜神飛翔4 黄金のツルは飛び立つ』(斉藤伯好・月岡小穂訳/700円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、マイクル・ムアコック『白き狼の息子』(井辻朱美訳/940円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、岩波文庫編集部編『岩波文庫の80年』(1000円+税/岩波文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、太田直子『字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ』(700円+税/光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、『日本語の歴史3 言語芸術の花ひらく』(1300円+税/平凡社ライブラリー)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。本がたくさん届いた日は嬉しい。さて、明日からどれを読まうか。今、読んでゐる本を終はらせてからにしなければ。でも、読みたい。こんなに本を持ってゐるのに、新たに本が届くとどうしてこんなに嬉しいのだらう。本当は困るべき状況なのに。

 ここ一ヶ月間、この日記の新着情報がRSSリーダーで読めなくなってゐるといふ情報が寄せられた。二月に入って修正したのに、また読めなくなってゐたのか。私のリーダーでは読めるのだけど。今週末によく調べてみなければ。


3月14日(水)

 相変はらず『リヴァイアサン号殺人事件』(沼野恭子訳/1600円+税/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]である。なかなか進まない。読書時間が足りないからだ。後書きを読んで気がついたのだけど、『堕ちた天使 アザゼル』(沼野恭子訳/2400円+税/作品社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]もファンドーリンを主人公とする作品だったのだ。これも買っておかねば。今すぐ買った方がいいだらうか。買ってしまへ。
●ボリス・アクーニン『堕ちた天使 アザゼル』(沼野恭子訳/2400円+税/作品社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books
●大崎梢『晩夏に捧ぐ』(1500円+税/東京創元社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books
の二冊をbk1に註文。後者は昨年九月に出た「書店ミステリー」第二弾である。すっかり見逃してゐたのだった。もうすぐ第三弾が出るといふので気がついた。

 アクーニンのことは実はそんなに前から知ってゐた訳ではない。『堕ちた天使 アザゼル』が出た頃は名前も知らなかった。実はロシアのオンライン書店ozon.ruで、Фантастикаといふ本を目にしたときが最初だった。どうして目に留まったのかといふと、どうみても表紙に描かれてゐるのはゴキブリ一匹だったからだ。そして題名がファンタスティカである。後書きで「タイトル自体にジャンル名をそのまま掲げた実験的な小説」と紹介されてゐる本だ。ああ、ロシア語が読めたらよかったのに。
 ところで、後書きには「児童小説」「スパイ小説」「ファンタジー」といったジャンル名と記され、さらに「今後「SF小説」「怪奇小説」などが続くのだろう」と書いてあるのだが、ФантастикаはむしろSFではないだらうか。表紙はゴキブリだし、ファンタジイといふよりSFだらう。表紙にゴキブリ一匹描くファンタジイはあり得ない(といふことぢゃなくて……)。

 文庫新刊情報室に光文社古典新訳文庫を、新書新刊情報室にアスキー新書を追加した。新書は今月新創刊のもの、文庫の方は前から出てゐたのだが、何となく入れてゐなかったもの。文庫はこの頃数が多すぎて判りにくくなってきてゐるので、あまり増やしたくはないのだが、何となく入れたくなった。光文社文庫も入れるとかなり増えてしまふからためらってゐる。それにここで一気に情報を追加すると「新着30冊」光文社文庫で埋め尽くされてしまふのも悲しい。まあ、すぐに新刊が出れば動いていくのだけど。


3月13日(火)

 The New York Timesのヘッドラインニュースといふメールが届くやうになってどうしてなんだらうと思ったが、さういへば書評欄のバックナンバーを読むために登録したのだった。しかし、書評欄に関しては早くも諦めてしまってゐる。

 bk1から、『入門GNU Emacs』(3800円+税/オライリージャパン)[amazon.co.jp, 入門GNU Emacs, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。嬉しい。何だか、いろいろなことができさうな気分になってくる(大抵はほとんど何も身に付かない)。さういふ気分を味はへただけでも、この本を買った価値はある(本当にそれでいいのか)。この頃、PHPスクリプトはVIMで書くことが多くなってきたが、Emacsもいいかも。

 『リヴァイアサン号殺人事件』(沼野恭子訳/1600円+税/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]はやうやく三分の一を越えたところ。登場する日本人が妙に日本人らしくて、それでゐて不自然なところもあって何とも云へず楽しい。アクーニンは日本に詳しいさうだ。何しろ、悪人からペンネームを思ひついたといふくらゐだから。


3月12日(月)

 今日は、ボリス・アクーニン『リヴァイアサン号殺人事件』(沼野恭子訳/1600円+税/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を手に取って出勤。出だしは好調である。ごく普通の推理小説といった趣である。まあ、さうなんだけど。

 ふと世界の書評を集めるページを作ってみようかと思ひたち、30分くらゐで挫折する。面倒臭いから。英語ならまだ何とかなるが、その他の言語は到底無理だ。しばらくは大人しく今あるサイトの管理をしよう。あちこち破綻しかかってゐるページもあることだし。

 昨日読んだ『郊外の社会学』(720円+税/ちくま新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]に、「あなたはだぁれ?」といふウルトラセブンのエピソードが出てきた。ある晩酔っぱらって帰宅すると家族にも近所の人にも知らないと云はれてしまふ話である。実は宇宙人の侵略だったといふことなんだが、高度成長期の団地の生活の紹介の一つとして登場したわけだ。昨日の夜遅くちょっと外に出て戻ってきたら、いつもの自分の名前の標識が見当たらず、扉を間違へたのかと思ひ、階段を駆け降りてしまった。一階降りてもそこには見慣れた名前は見つけられない。ここは一体どこなんだ! といふ恐怖に胸を締めつけられ、これは平行宇宙へ飛ばされてしまったか、宇宙人の侵略に直面してゐるかのどちらかだと確信し、発狂寸前になったが、この建物すべての表札が新調されてゐたのだった。怖かった。本当に怖かった。


3月11日(日)

 何か新しいページを作らうかなと思ひながら目を覚まして、本に関するニュースのサイトにしようかと思ったが、自動でニュースを集める仕組みが面倒臭さうなので、やめた。目で読んで集める暇はないのだ。新刊情報とか、読んだ本の感想とか、叢書別・出版社別の新刊情報などももうあるから、自分が欲しいものは他にはないのかも。書評情報も含めて全体を再構成して書店風サイトにするといふ手もありなのかも知れないが、別に書店を開きたい訳でもない。しばらくは地道に現在のページを管理していくことにしよう。

 ほとんど新刊が出ないので放置してゐたArkham House書籍リストFantasy MasterWorksリストに新しい情報を追加しようとして、自分で作った仕組みがよく理解できないことに気づいて、老化への恐怖を改めて感じる。基本情報はXMLファイルで作ってあって、それをXSL(といふのだったか)で変換するやうなのだ。どうして私はXSLのファイルなんか書けたんだらう。何とかHTMLファイルへの変換に成功したが、ちょっと修正したくてもどうしようもなかった。情けない。もうMySQLデータへ移行して、PHPかRubyで書き直してしまはうか。

 リストを修正しようと思ったのは、Fantasy MasterWorksの新刊(1月に50巻目が刊行されたのだ)を註文するときに、この頃リストを修正してゐなかったことを思ひ出したからだ。
○Rudyard Kipling The Mark of the Beast and Other Fantastical Tales (£7.99, Gollancz, 1/2007) [Amazon.co.jp, Amazon.co.uk, 紀伊國屋]
○Graham Joyce Do the Creepy Thing (£6.99, Faber and Faber, 7/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.co.uk, 紀伊國屋]
○Susan Palwick The Fate of Mice ($14.95, Tachyon Pubns, 2/2007) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
Amazon.co.jpに註文。キプリングのが、Fantasy MasterWorksである。読まないやうな気がするのだけど、まあいいか。ジョイスのは昨年7月に出てゐたもの。どうして買ってゐなかったのだらうか。若者向けの本だからだらうか。もう註文してしまったのだから、そんなことを今さら考へても仕方がない。Palwickは、『いつもの空を飛びまわり』Amazon.co.jp]のスーザン・パルウィックである。先月刊行された新刊は、三篇が収録された作品集だといふ。240ページしかないから、もしかしたら読めるかも知れない。

 ちょっと本を買ひすぎかも知れないと思ひながら、bk1にも本を註文してしまった。
●ヴィクトル・ペレーヴィン『恐怖の兜』(中村唯史訳/2000円+税/角川書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●ウィリアム・パウンドストーン『天才数学者はこう賭ける 』(2400円+税/青土社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●澁澤龍彦『思考の紋章学 新装新版』(750円+税/河出文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●デイヴィッド・エディングス『青き薔薇の魔石』(宇佐川晶子訳/840円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●ロバート・ジョーダン『竜神飛翔4 黄金のツルは飛び立つ』(斉藤伯好・月岡小穂訳/700円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●マイクル・ムアコック『白き狼の息子』(井辻朱美訳/940円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●岩波文庫編集部編『岩波文庫の80年』(1000円+税/岩波文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●太田直子『字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ』(700円+税/光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『日本語の歴史3 言語芸術の花ひらく』(1300円+税/平凡社ライブラリー)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
以上である。買ひすぎたかも。ペレーヴィンのは昨年12月に出たもので、〈新・世界の神話〉プロジェクトの一冊。すっかり見逃してゐた。ミノタウロスの話らしい。天才数学者〜は、賭事と株の話らしい。これを読んで私も一儲けといふ気持よりも、いつものやうに「騙されないやうに」といふ気持で。所謂「チャートを読む人たち」が嫌ひなので、投機の人に反論するためにも。まあ、そんな人と話す機会もないから心配することもないのだけど。実はしばらく前に紀伊國屋書店のトップページで見かけて買ひたくなったのだけど、うっかりブラウザを閉じたらもう題名も何もかも忘れてしまって註文できずにゐたのだった。今日、日本経済新聞の書評欄で見かけて思ひ出し、註文した。日経も書評欄をオンラインで読めるやうにしてくれればいいのに。字幕屋〜は、題名が気に入らないので買はずにゐたのだが、後で後悔するといけないので、買っておくことにした。他のは惰性で買ってゐるものもあったりする。

 買ふだけでなく、たまには読んだりする。『郊外の社会学』(720円+税/ちくま新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。なんとなく郊外が判ったやうな気がする。特に東京周辺の郊外が。私は高度成長期に形成された郊外の最外縁部のさらに少し外側で育ったと思はれる。そんな郊外は、人口が増え続けるとともに膨張してきたわけだが、これから人口が減少へと転じてどうなって行くのか考へると興味深い(といふより少し怖い)。それは将来自分はどこに住んだらいいのかといふ怯えでもある。

 続けてシャンナ・スウェンドソン『赤い靴の誘惑』(今泉敦子訳/1080円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み終へる。『ニューヨークの魔法使い』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]の続きである。記憶力の貧弱な私は前巻の話をほとんど覚えてをらず最初は戸惑ったが、途中から何とか舞台設定を思ひ出し、ページを捲る手も順調に動きだした。情景描写は映像的で、明るいラブコメディを観てゐるやう。楽しく読めるが、また次の巻までには内容を忘れてしまひさうな予感がする。


3月10日(土)

 昨日はMicroline Unix Printing Systemを送ってくれた沖データに感激したのだけど、結局ubuntu linuxではどれをインストールしたらいいのか判らず、CUPSを使って設定することになった。プリンター一覧にMicroLine 18NRの名前は出てこないのだが、OL810e/PSを選んだら問題なく印刷できた。でも、これでLinuxからもMacOSXからも同様にネット上のプリンタを利用できるやうになってちょっと嬉しい。

 『五〇〇〇年前の日常』(1300円+税/新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。数日前にも書いたやうに5000年前の世界はもはや異世界であるが、それが実はこの現実と繋がってゐるところが不思議で面白い。この本の中で特に心惹かれるのは膨大な粘土板や石版に記録された楔形文字による文書。中島敦の「文字禍」を思ひ出しながら楔形文字を眺めると楽しい。重い文字板に押しつぶされて死ぬのに密かに憧れるのは私だけではないだらう(いや、私だけか)。

 bk1から、ボリス・アクーニン『アキレス将軍暗殺事件』(沼野恭子・毛利公美訳/1700円+円/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、若林幹夫『郊外の社会学』(720円+税/ちくま新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、および辞書が数冊届く。辞書は場所をとるから困るが、新しい辞書が届くと妙に嬉しいのはなぜだらうか。「郊外」の本を一気に読んでしまはうかと思ったが、今日は時間が足りなかった。

 書評情報室は、まだ新着情報の自動取得に失敗したりすることが多くて、世話が焼ける。が、だいたい安定した形に落ち着きつつある気がしてきた。書評件数は今のところおよそ2500。そろそろ飽きてきた。次に何をしようかと考へる。私が自分でオンライン書店のやうなものを作っても別に面白くないだらう。でも何かまた趣向の違うページを作りたい。何にしようか。


3月9日(金)

 アメリカのSF情報誌Locus3月号が届く。ティム・パワーズのインタビューが載ってゐる。

 沖データMicroline Unix Printing Systemを送ってほしいといふ連絡をしたら、すぐに送ってくれた。「送料はお客様ご負担」と書いてあったのだが、どうやら払はなくていいやうだ。そればかりか、『CUPS:共通Unix印刷システム』(2800円+税/ ピアソン・エデュケーション)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]も貰へたやうだ。嬉しいので、次にプリンターを買ふときには沖データにしようかなと思ってしまふ。当分、買ふ予定はないのだけど。

 眠いので、続きはまた明日。


3月8日(木)

 東京創元社から、シャンナ・スウェンドソン『赤い靴の誘惑』(今泉敦子訳/1080円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]をいただく。ありがたうございました。〈(株)魔法製作所〉第二弾である。早速明日から読まうか。

 しかし、シュメル人の本もなかなか楽しく読んでゐるのだ。この本の後にしようか。

 日本出版インフラセンターが書籍約2万冊を売ってICタグ実証実験を行なふらしい[Nikkei BPnet]。何度も云ふが、はやくICタグが実用化されて、さらに個人の蔵書も自分で管理できるやうになってほしい。もちろん、私の蔵書を出版社に管理されるのは嫌だが。いや、別に構はないか、便利になるなら。

 書評情報室で、書評欄毎の最新情報が表示できるやうにしてみた。予想外に手間取ってしまった。かうなると少しバックナンバーの蒐集もしてみたくなってくる。


3月7日(水)

『五〇〇〇年前の日常』(1300円+税/新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を手に取って出勤。なかなか面白い。5000年前といふともう想像の域をほとんど越えてゐるので、何だか異世界ファンタジイを読んでゐるかのやうである。でも、違ふ。そこが面白い。

 bk1に本を註文。
『入門GNU Emacs』(3800円+税/オライリー・ジャパン)[Amazon.co.jp, bk1
●若林幹夫『郊外の社会学』(720円+税/ちくま新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
と娘の辞書を少し。

 実は私は未だに郊外とは一体何なのかよく判ってゐないのである。


3月6日(火)

 bk1から、『プログラミングのための線形代数』(3000円+税/オーム社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、『線形代数』(2500円+税)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、『よくわかる行列・ベクトルの基本と仕組み』(2000円+税/秀和システム)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、小林登志子『五〇〇〇年前の日常』(1300円+税/新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、ボリス・アクーニン『リヴァイアサン号殺人事件』(沼野恭子訳/1600円+税/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。行列とベクトルの本は、基本的すぎたかも。しかし、私の理解はこの程度にまで後退してゐるので、これでいいのかも知れない。きっといいのだ、これで。他の線形代数の本も楽しさう。もっと楽しさうなのは、シュメル人の日常である。明日からはこれを手に取って出勤しようか。

 さて、今日bk1に註文したのは、
●ボリス・アクーニン『アキレス将軍暗殺事件』(沼野恭子・毛利公美訳/1700円+円/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『ジーニアス英和辞典 第4版』(小西友七他編集主幹/3300円+税/大修館書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『小学館−ケンブリッジ英英和辞典』(投野由紀夫監修/3700円+税/小学館)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
を註文。アクーニンと辞書二つ。ジーニアスは所謂G4である。私は使はないと思ふけど(今は専ら電子版)、実は娘の註文。最初は誤植かと思った英英和辞典。「定評ある英英辞典に最小限の日本語ヒントをプラスした」なのだといふ。そんなの私は初めてききましたよ。


3月5日(月)

 Flora SegundaAmazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]を手に取って出勤してみたが、どうも読みにくいので挫折。若年層向けだったり、字が大きかったりすれば必ずしも読みやすいといふ訳でもないのだ。

 もう3日ほど前の記事だが、大学図書館 本「借り逃げ卒業」横行といふのを読み、卒業させないだけでなく、直ちに退学処分にすべきだと、夜空に向かって叫んでしまった。本を蔑ろにする者は地獄に落ちればいいのだ。借りた本を返さないのは、人間の最も重い罪の一つであることを大学生は思ひ知らねばならない。一冊の本の重みは、百人の大学生の命よりも重い……とは誰も云ってゐないから、私が云はうか。

 書評情報室北海道新聞書評欄の情報を追加。昨日も書いたが、ここはページ構成のせいで新着情報の取得がちょっと面倒臭いので、二週間遅れでしか情報が取り込まれないことになってしまった。といふことで、おそらく新着100件には登場しないでせう。でも、検索すれば出てくる。当然だけど。
 気がつくと、書評データ数が1670になってゐる。


3月4日(日)

 bk1から、鈴木俊幸『江戸の読書熱』(2600円+税/平凡社選書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]と和田敦彦『書物の日米関係』(4700円+税/新曜社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。興味深い内容だが、通勤時に読むにはちょっと重さう。明日から出勤するときに何を持っていかうか悩む。こんなに本があるのに、どうして悩むのか。こんなにあるからいけないのか。

 折角の日曜日なのに本を読まずに書評検索サイトを作ってしまふ。書評情報室に本文検索機能を追加した。他人が書いた文章である本文を全部表示してはいけないので、検索した言葉を中心に100字程度を表示するやうにした。検索した言葉が赤くなるやうにした。著者名や書名との複合検索も可。著者名は姓と名の間にスペースがあったりなかったりで、統一されてゐないことを予め念頭に置いて検索していただきたい(利用する人がゐればの話だが)。今日までの検索対象書評数はおよそ1500件。いつの間にこんなになったのだらう。この後は、北海道新聞本の雑誌の新刊採点は入れてみようかと思ってゐるが、ちょっと飽きてきた(北海道新聞の書評欄はページ構成が複雑で情報収集が面倒臭さうだといふのも躊躇ふ理由の一つである)。本の雑誌の「過去の新刊めったくたガイド」は魅力的だが、一冊一ファイルではないので対応できない。そこで検索できるやうになってゐるのだから、その機能を素直に使えばいいのだ。asahi.com BOOKにも未対応の書評欄があるけれども、ここは随分種類が多いので、もう飽きた。飽きっぽい性格なのだ。


3月3日(土)

 書評情報ページに検索機能をつけてみた。とりあへず書名と著者名で。著者名は間にスペースが入ってゐたりゐなかったりするのを自動的に調整したりはできない。それから、出版社で検索したりもできない。残念ながら。書名と著者名の複合検索はできるが、書名をスペースで区切った複数の語で検索することはできない。今のところ、読売新聞、朝日新聞、産経新聞、中日新聞、西日本新聞、日刊ゲンダイ(今週のミステリー)、紀伊國屋書評空間の書評を集めてゐる。毎日新聞の書評は準備中。
 書評情報サイトはいくつもあるのだけど、ちょっと自分でも作ってみようかと思って。

 phpやrubyのスクリプトを書いてゐたら、肩が痛くて気が狂いさうになった。

 ジュディ・バドニッツ『空中スキップ』(岸本佐知子訳/1900円+税/マガジンハウス)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。随分時間がかかったが、続けて一気に読むよりも間を開けて読んだ方が楽しめるやうな気がする。私は気が短いので急いでしまふのだが。変な妄想がどんどん膨らんでいくやうな話が多いので、楽しい。


3月2日(金)

 Amazon.co.jpから、Alan H. Fielding Cluster And Classification Techniques for the Biosciences (Cambridge University Press, 2006/12) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]が届く。何だか見たことある表紙だなと思ひながら、中をぱらぱらと捲ってみると、なかなかいい内容だと思った。しかし、この表紙は馴染がありすぎる。どうも変だと思ったら、書棚にもう一冊あった。道理で表紙に見覚えがある訳だ。それなのに、中身に見覚えがないのはなぜだ(読んでゐないからだ)。今度からは註文前にもっとよく確認しなければ。

 突然、線形代数の本が欲しくなってbk1に本を註文。
『プログラミングのための線形代数』(3000円+税/オーム社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『線形代数』(2500円+税)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『よくわかる行列・ベクトルの基本と仕組み』(2000円+税/秀和システム)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●小林登志子『五〇〇〇年前の日常』(1300円+税/新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●ボリス・アクーニン『リヴァイアサン号殺人事件』(沼野恭子訳/1600円+税/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, ##天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 線形代数の他には、シュメル人とアクーニンである。


3月1日(木)

 妙に早く月が替ってゐた。困るなあ、こんなことでは。3日も短いとは。2月は一体何をやってゐるんだ。仕方がないから、本を買はう。bk1に、
●鈴木俊幸『江戸の読書熱』(2600円+税/平凡社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●和田敦彦『書物の日米関係』(4700円+税/新曜社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
の二冊を註文。両方とも本の本である。後者はちょっと高いやうな気もする。まあ、いいか。本の本なのだから。理由になってゐないけど。

 昨日書いたRandom Houseの書籍のオンライン公開昨日では、こんな風に書籍の情報を自分のサイトに埋め込めるらしい。私は画像が日記内に入るのが嫌ひなので、あとで外してしまはう。とりあへず、新しいものは使ってみたいので、埋め込んでみるけれど。これでいいのかな。あ、小さいのを選んだのだけど、それでも大きい。何か邪魔だなあ。右寄せにでもしたいところだけど、どうすればいいんだ?

 あれ? ubuntu linuxのFirefoxで見ると、全く違ふ本が表示されてゐる。本当はBrief History of the Deadのはづなのだけど。Flash Playerも入れてゐるはづなのに、正しく表示させるためにはこれが必要ですなんて警告が出てゐる。一体どういふことなんだ。


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