6月30日(水)

 紀伊國屋書店から、チャイナ・ミエヴィル『ジェイクをさがして』(日暮雅通ほか訳/980円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、ジョージ・R・R・マーティン・他『ハンターズ・ラン』(酒井昭伸訳/1000円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、五十嵐太郎・磯達雄『ぼくらが夢見た未来都市』(900円+税/PHP新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、吉原真里『性愛英語の基礎知識』(680円+税/PHP新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。早速、五十嵐太郎・磯達雄『ぼくらが夢見た未来都市』を読み始めた。実はこの著者の一人、磯達雄氏とは知り合ひだったのだ。まだ、学生だった頃の話だが。新書の新刊はどんなものが出てゐるのかは目を通してゐるのだが、一人目の著者名しか見てゐなかったので気付かなかった。この本のもう一人の著者が磯達雄氏だと知って註文したのだった。
 まだ半分くらゐではあるが、面白い。これは本当に面白い。現実の東京や大阪の話もあるが、私たちが夢見てきた未来都市の話がさまざまな作品例とともに紹介され、それらがどういふ思ひで描かれてきたかを考察してゐる。ユートピアとして夢見た巨大都市がディストピアへと変貌すること、どこにもない都市ユートピアからどこにでもある都市としての移動する都市へと希望が変化することなど、興味深い話ばかりである。明日、後半を読むのが愉しみである。


6月29日(火)

 円高である。実に不愉快なくらゐの円高である。仕方がないから本を買ふ。かう円高だとドルかユーロで本を買はないわけにはいかないだらう。AbeBooks.comで、Owlswick Pressから刊行されたロード・ダンセイニの本を検索して註文した。
○Lord Dunsany Tales of Three Hemispheres (Owlswick Press, 1976)
○Lord Dunsany, et al. Pathways to Elfland: The Writings of Lord Dunsany (Owlswick Press, 1989)
両方ともTim Kirkの表紙絵で、中にもイラストが入ってゐる。ダンセイニの作品はもう持ってゐるわけだから、今回は専ら挿絵目当てである。後者は、ペーパーバック版が新刊書で購入できるやうだ。損したかも。

 朝日新聞の記事に「読書する子 高い正答率 都教委調べ」なんていふのがあった。「本や新聞で情報収集する子どもは学力調査の正答率が高くなる傾向がある」ことを報告してゐるのだが、普段から本や新聞を読むといふ子供は、「読まない」といふ子供たちに比べて、国語や算数の成績が高かったといふのである。そのことから、都教委は「毎日読書をすることの大切さが裏付けられた。家でも学校でも読書の習慣をつけられるやう啓発したい」としてゐるのだが、果たしてそんなことが云へるのか。「本を読む」といふことと「国語や算数の点数が高い」といふことに相関関係が成り立っても、「本を読むこと」が「国語や算数の点数が高い」ことの原因であり理由であるとは云へまい。それが云へるのなら、算数の能力が読書には重要だとも云へるはづである。そんなことはありさうにないが、最もありさうなのは、能力の高い子は算数も国語も読書もよくできるといふだけのことなんではないだらうか。相関関係があることを理由に、安易に原因と結果を決めつけてはならないのである。教育委員会がさう云ひたい気持ちは判るが、そんな結論のつけ方は教育上よくない影響を与へるのではないだらうか。


6月28日(月)

 スティーブン・ピンカー『思考する言語 上』(NHKブックス)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]のサピア・ウォーフ仮説に関連する辺りを読んでみる。サピア・ウォーフはやはり旗色が悪い。言語で完全に思考が制御されるのは行き過ぎだとは思ふが、言語と思考は互ひに影響を与へあふくらゐのことは云へないのか。定量化しづらいから、証明するのは難しいだらうが。

 ふと思ひたって、宇野常寛『ゼロ年代の想像力』(早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み始める。エヴァンゲリオンとか、私の知らない作品の話がたくさん出てくる。私にとっては新鮮な話なので最後まで読まう。


6月27日(日)

 昨日は、ブランドン・サンダースン『ミストスピリット3 秘められし言葉』(金子司訳/920円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み終へたことを書いてゐなかった。
 美少女が戦ふ話としては面白く読める。世界を破滅させようとする力の正体や、それを押さへつけてきた支配王との関係とか、その他多数の謎と対決は次巻以降へと持ち越される。

 奥村倫弘『ヤフー・トピックスの作り方』(740円+税/光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]を読む。なるほどさうやって日々作られてゐるのかと思ふ。とはいふものの、そんなに予想外の部分はなかった。が、当り前の地道な作業の積み重ねで作られてゐるのだ。海外ニュースはほとんど読まれないといふのには驚いた。私はよく読むんだが。

 梅雨のせゐか湿気が極めて高い状態が続いてゐる。そんなときは本の註文である。紀伊國屋書店に以下の本を註文。
●チャイナ・ミエヴィル『ジェイクをさがして』(日暮雅通ほか訳/980円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●ジョージ・R・R・マーティン・他『ハンターズ・ラン』(酒井昭伸訳/1000円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●五十嵐太郎・磯達雄『ぼくらが夢見た未来都市』(900円+税/PHP新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●吉原真里『性愛英語の基礎知識』(680円+税/PHP新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 新書が二冊とハヤカワ文庫SFの新刊。今日も眠くて倒れさうなので、ここまで。この頃いつもこんな感じだ。仕方がないのか。


6月26日(土)

 ヴィクトル・ペレーヴィン『宇宙飛行士オモン・ラー』(尾山慎二訳/1500円+税/群像社)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読む。ソ連風味たっぷりのはりぼて世界を彷徨ふ主人公。途中、錯乱して何が現実か判らなくなってくるところは気持ちが良い。

 他にも読んだ本などあるのだけど、今日は頭が痛いのでこれで。


6月25日(金)

 宅配便を待ちながらブランドン・サンダースン『ミストスピリット3 秘められし言葉』(金子司訳/920円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読む。机とMac-miniがある部屋にゐると、人が来たのが聞こえないのである。宅配便の再配達を頼んだときは、本を持って食卓で待つ。なかなか荷物が来なかったので読書は捗ったが、70ページを残して時間切れ。話はなかなか面白いところである。ちなみに今日の荷物はエアコン。室内機と室外機でかなりの重量である。明日は取り付け工事。

 ジャクリーン・ケアリー『クシエルの啓示1 流浪の王子』(和爾桃子訳/1000円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。もう書店には並んでゐるとは思ふが、久しぶりに文庫FTの解説を書いた本である。売れるといいな。それで私に何か来る訳ではないが。

 『東京R不動産 2』(1480円+税/太田出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]をぱらぱらと捲ってみる。意外に見たことのある写真が多い。リノベーション関連雑誌で見たことがあるのか。それでも、見てゐるうちに羨ましくなってくる。もっと自由に物件探しをしたかったのだが、いろいろ条件が難しかった。もちろん、今の住まひには十分満足してゐるから、結果としてはいいんだけど。

 先日買った時計が届いた。


6月24日(木)

 ブランドン・サンダースン『ミストスピリット3 秘められし言葉』(金子司訳/920円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読みながら出勤。思ひ出せば、面白く読める。ただ、主人公たちの恋のもつれは、面倒くさいからさっさと先に進めてくれないかといふ気になってしまふ。

 Amazon.co.jpから、Adam Roberts Yellow Blue Tibia (Gollancz, 2009) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]とCherie Priest Boneshaker (Tor, 2009) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]が、紀伊國屋書店から河合太介・渡部幹『フリーライダー あなたの隣のただのり社員』(760円+税/講談社現代新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、奥村倫弘『ヤフー・トピックスの作り方』(740円+税/光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、白波瀬佐和子『生き方の不平等 お互いさまの社会に向けて』(800円+税/岩波新書)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、清水眞砂子『本の虫ではないのだけれど』(1900円+税/かもがわ出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、『東京R不動産 2』(1480円+税/太田出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。洋書が翌日に届くなんて早いものだと感心する。

 SFマガジン8月号[Amazon.co.jp]が届く。浅倉久志追悼特集。追悼エッセイ、全翻訳リスト、翻訳短篇再録など。

 今日は眠いのでこれで。


6月23日(水)

 ジョー・ウォルトン『英雄たちの朝』(茂木健訳/1180円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。ナチスドイツとイギリスが講和条約を結んで、ドイツの西部戦線がなくなり、東部でのみ戦争が続いてゐて、西欧は完全に第三帝国の支配下に入ってゐるといふ歴史改変小説である。そこで、イギリスの政治家一家で殺人が起こったところから話は始まる。警部補が事件を解く役回りなのだが、読者にこれは改変世界を舞台にしてゐるが、犯人探しが中心の物語かと思はせておきながら、最後に話の力点は別のところへ向かっていくところが、見事な味はひになってゐる。傑作である。

 梅雨なので、Amazon.co.jpに本を註文。
○Adam Roberts Yellow Blue Tibia (Gollancz, 2009) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
○Cherie Priest Boneshaker (Tor, 2009) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]

 梅雨なので紀伊國屋書店にも本を註文。
○Ian Tregillis Bitter Seeds (Tor, 2010) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
 梅雨なので英語の本を註文したくなった。梅雨だから仕方がないのだ。


6月22日(火)

 時計を買ふ。ARTI&MESTIERI【MUSICA】といふ商品。12000円+税。ちょっと高い。これでどれだけ本が買へるかを考へると、さう感じる。

 昨日本の引き取りをお願ひしたくまねこ堂からメールが届き、引き取りを断られる。魅力的な本が見当たらないからだといふ。ちゃんとリストを作っておけばよかった。まあ、結果は変はらなかったかも知れないが。別の店に頼むときに備へて少しリスト化しておかうか。あるいは自分で売るか。そんな暇はないと思ふから買ひ取りを頼まうとしたわけだが。


6月21日(月)

 引越し後に整理して退去通告をした本の引き取りをくまねこ堂にお願いする。こんなもの引き取ってくれるのかなと思いながら、返事を待つ。売りたい本の写真を送るときに間違えて同じ写真を二枚送ってしまった。ここに聯絡したのは「くまねこ堂・妻のブログ」が面白いからである。

 紀伊國屋書店に本を註文。
●河合太介・渡部幹『フリーライダー あなたの隣のただのり社員』(760円+税/講談社現代新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●奥村倫弘『ヤフー・トピックスの作り方』(740円+税/光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●白波瀬佐和子『生き方の不平等 お互いさまの社会に向けて』(800円+税/岩波新書)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●清水眞砂子『本の虫ではないのだけれど』(1900円+税/かもがわ出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『東京R不動産 2』(1480円+税/太田出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 新書を少し読みたくなった。さういふ季節なのかも知れない。季節といへば……

 梅雨である。湿気が高い季節である。本が湿気を吸ふのも問題だが、ビニールのカバーの膨張率と紙の膨張率が異なることから、表紙がそっくり返ってしまったりする厄介な季節である。だから、部屋の湿度や温度の管理は大切だ。本をたくさん持ってゐる人なら誰でも、本に黴を生やしてしまったり、ビニールカバーが収縮して表紙がそっくり返ったりひどいときには折れ目がついたりした経験があるはづだ。今年の2月に引っ越してきたここは中古マンションなのだけど、エアコンが残されてゐたとはいへ、数十年前の機種などだったりして、二つを除いて新しいものに入れ替えた。1990年代後半以降のものはそのまま使ってゐたのだが、暖房使用時に室外機が異常な騒音を発したことが数回あったりして、些か不安を抱へながら使用してゐたのである。このところは冷房をしてゐるわけだけど、何だか効きが隣の部屋に比べて悪い。本のためにもここは安心して毎日を過ごせるやうに新機に交換しようと決意した。本体価格6万円以下、工事費を含めて10万円以下といふのが予算的な制限である。自分で勝手に決めただけだけど、今回はとにかくさういふことなのだ。200Vの機種はどうしても高い。なかなか6万円以下は難しい。2月に隣の部屋で買った機種はもう在庫がなくなってどこでも購入できないやうだ。仕方がないので、同機種で容量の大きい(だから少し高い)機種にした。6万円以下はこれしかなかったのだ。日立の白くまくんRAS-LJ36Y2-Wである。いつも思ふけれども、「白くまくん」はちょっと間抜けな感じがする。せめて、白熊君にならなかったのか。白熊さんとか。どれでも同じか。


6月20日(日)

 頭痛につき一回休み。本も買へず、本も読めない。久しぶりにきつい頭痛だった。吐き気も激しかったが、それでも嘔吐は免れる。熱い湯に躰を静めてうとうとしてから、六時間寝てやうやく復活。これからもう一回ちゃんと寝て明日に備へよう。


6月19日(土)

 今日もジョー・ウォルトン『英雄たちの朝』(茂木健訳/1180円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読みながら出勤。全然捗らない。この頃、読むのが遅くなったのか。

 エアコンを註文した。日立 白くまくんRAS-LJ36Y2-Wである。59000円でなんとか5万円台。工事費を入れて10万円以下に押さへられた。これのいいところは、怪しいものを得意げに発生させないところ。マイナスイオンとやらを発生させると主張してゐるエアコンだけは買ひたくない。もしも仮にそんなものが本当に発生してゐたら、保存してゐる本に悪さうではないか。
 今書斎にあるエアコンは古くて冷房の効きも悪いし、二月に暖房をしてゐたときに異常音を発してゐたことがあった。何しろ1992年製だからもう20年近いぢゃないかと思ってゐたのだが、さっき確認したら1996年製だった。何を間違へてゐたのか。まだ14年か。交換しなくてよかったのかも。


6月18日(金)

 ジョー・ウォルトン『英雄たちの朝』(茂木健訳/1180円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み始める。まだほんの最初のところ。

 紀伊國屋書店から、ヴィクトル・ペレーヴィン『宇宙飛行士オモン・ラー』(尾山慎二訳/1500円+税/群像社)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]とバーナード・ベケット『創世の島』(小野田和子訳/1400円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。早速読みたいが、読みたい本がこの頃溜まってきてしまってゐる。大変だ。

 エアコンを購入しようと思ってゐるのだが、200V仕様で10から12畳用のものを6万円以下でといふ条件はなかなか厳しい。


6月17日(木)

 スティーヴン・L・ケント『共和国の戦士』(嶋田洋一訳/980円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]やうやく読了。暗い雰囲気で終はる作品である。この頃は、ただ敵をやっつけてめでたしめでたしといふやうな能天気な作品はないだらうが、ちょっとこれは重く暗い。ただ、この作品で終はる訳ではなく、シリーズ作品として続いていくやうだから、本書はほんの導入部といふ感じなのだらう。

 紀伊國屋書店から、パドマ・ヴェンカトラマン『 図書室からはじまる愛』(小梨 訳/2200円+税/白水社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]と柴田光滋『編集者の仕事 本の魂は細部に宿る』(700円+税/新潮新書)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。ペレーヴィンとベケットが入ってゐない。どちらかといふと、そっちの二冊の方が読みたかったのだが。まあ、明日には届くのだからいいか。あったら今晩読む訳でもなかったのだから。


6月16日(日)

 スティーヴン・L・ケント『共和国の戦士』(嶋田洋一訳/980円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]がまだ終はらない。一体いつになったら終はるんだ。

 今日も書くことがない。その場で書かうとしても、眠気に勝てないからもう止めよう。


6月15日(火)

 スティーヴン・L・ケント『共和国の戦士』(嶋田洋一訳/980円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]やうやく半分。おそすぎる。あまりにも遅すぎる。

 梅雨に入ったといふので、紀伊國屋書店に本を註文。
●ヴィクトル・ペレーヴィン『宇宙飛行士オモン・ラー』(尾山慎二訳/1500円+税/群像社)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●バーナード・ベケット『創世の島』(小野田和子訳/1400円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●パドマ・ヴェンカトラマン『 図書室からはじまる愛』(小梨 訳/2200円+税/白水社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●柴田光滋『編集者の仕事 本の魂は細部に宿る』(700円+税/新潮新書)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
以上四冊。眠気に勝てないので今日はこれで。


6月14日(月)

 今朝も、スティーヴン・L・ケント『共和国の戦士』(嶋田洋一訳/980円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読みながら出勤。電車の中で眠くなってしまってなかなか捗らない。困ったものだ。

 昨夜から今日の昼過ぎまで「はやぶさ」の話題で沸いてゐたやうだが、どうにも私には理解できない。遠くまで行って帰ってきたこと、何度も故障に見舞はれ、困難を乗り越えて帰還したといふことに、感銘を受けるところまでは判る。が、機械を擬人化して激しい感情を向ける対象とするところは判らない。さういふ働く機械にあれだけの感情を向けられるのだから、召使ひロボットや愛玩ロボットといふのは強ち突拍子もない勘違ひでもないのだらう。私は自分の感情を元に判断して、それはあり得ないだらうと思ってゐたのだが。子供の頃から面倒を見てくれたロボットはもはやただの機械ではないといふやうになって当然だ。私にとっては永遠にただの機械だらうが。
 今日どれくらゐ驚いたかといふと、自分が「火星の人類学者」になったかのやうな気分になったほどである。


6月13日(日)

 スティーヴン・L・ケント『共和国の戦士』(嶋田洋一訳/980円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み始める。軍隊SFは嫌ひなのだが、ハヤカワ文庫SFの新刊は一通り読まうと心がけてゐるので、手に取ったわけである。今、120ページくらゐ。読めばそれなりに面白い。

 六本木一丁目の駅で40分ほど暇になってしまったのに読む本を持ってゐなかったので、止むなく娘と二人で「書原」で本を買ふ。
●三崎亜記『コロヨシ!!』(1600円+税/角川書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●ブランドン・サンダースン『ミストスピリット3 秘められし言葉』(金子司訳/920円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
以上二冊……だったと思ふ。

『コロヨシ!!』といふ題名には覚えがあるのだが、どうして二月に買はなかったのか。四ヶ月前の自分の考へることはよく判らない。

 書棚の整理を再開してみる。ハヤカワ文庫FTを並べるのだが、ずいぶん増えたものだ。そんなわけで、全然捗らないのである。


6月12日(土)

 今日は浅倉久志さんを偲ぶ会があって、行きたいかと訊かれたのだけど、私は面識がないからといって行かなかった。面識がなくたって偲べばいいんぢゃないかねと云はれてどうしようかと一瞬迷ったが、何だか図々しいやうな気がして、家で一人で偲ぶことにした。

 アメリカのSF情報誌Locus6月号が届いた。フランク・フラゼッタ追悼の記事が大きな扱ひ。

 今年のフランツ・カフカ賞の受賞者のことを、どこも報じてゐないやうだが、どうしてだらう。今回はチェコのVáclav Havelが受賞したといふのに。どうして「といふのに」なのかは自分にもよく判らない。

 本の電子化業者が物議を醸してゐるやうだ[読売新聞サーチナ]。著作権法に違反するといふ指摘である。著作権者の権利を守るといふ点を考へてみると、本はちゃんと購入するのだし、その本は裁断されてしまふから本として再利用できないのだから、書籍の複製といふよりも形式の変換(紙版から電子版)と考へられないだらうか。本当は版元が何らかの手数料をとって電子版との交換をやってくれればいいのだが。

 フィリップ・K・ディック『未来医師』(佐藤龍雄訳/820円+税/創元SF文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。やはり何となく物足りない感じは否めない。素直な時間旅行SFで、ディックらしく破綻した感覚はないやうだ。そして、目に見える世界が崩壊していく感覚も。ただ、主人公が突然今まで自分が立脚してゐた基盤のまったくない世界に放り込まれ、戸惑ひながらも生き延びていく姿には勇気づけられる。疲れたときにディックを読むと、生きる気力が沸いてくるのは、さういふところからである。

 生まれて初めて体重計を買ふ。Amazon.co.jpにTANITA 体脂肪計付ヘルスメーター アイボリー BF-564-IVを。これが届けば来週から毎日体重を測れるといふわけである。今まで年に一回しか測ってゐなかったのだ。本の重さも測ったりできるんだらうか。


6月11日(金)

 フィリップ・K・ディック『未来医師』(佐藤龍雄訳/820円+税/創元SF文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読みながら出勤。半分近くまで進むが、

 眠くてどうしようもないので、今日はもう寝る。


6月10日(木)

 ジョン・ブレイク『地球最後の野良猫』(赤尾秀子訳/860円+税/創元SF文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。地球上の野良猫が吸血鬼になっていく中で、ただ一匹だけが唯一吸血鬼になってゐない野良猫として生き残った……などといふ話であるはづがない! 人の命に関わる伝染病の媒介をするといふことで、猫の飼育は厳しく制限され、大金持ちだけが世界の数少ない独占企業から購入できるといふ世界。主人公の少女はふとした拍子に野良猫を拾ってしまったのである。猫を介して知りあった男の子と二人での逃避行が始まる。面白いのだけど、私はあいにく猫に特別な思ひいれがないので、主人公が命をかけて猫を守るのに、そんなに共感できないのだった。猫の命よりも人類の健康の方が大事なんぢゃないかと思ってしまふ。私が間違ってゐるのか。いづれにせよ、猫が好きな人向けの作品だと思ふ。

 阪急コミュニケーションズ、書籍「20歳のときに知っておきたかったこと」立ち読み版をEPUB電子書籍で無料公開といふ記事を見つけ、さっそくe-daysでダウンロードしてみた。ちぇ、全部読めるんぢゃないのか。3章だけだった。でも、この本は前に買って読んだからどうでもよかったのだ。全部読んで全然面白くなかったのだ。だから、なおさらどうでもよかったのだ。ダウンロードするとき、iPad(あるいはiPhone)でしか読めないやうな感じがするが、ePub形式のファイルなので、普通のPCでも読める。


6月9日(水)

 Amazon.co.jpから、BücherWelten 2011 [Amazon.de, Amazon.co.jp]が届く。よくよく見たら、この写真の元になってゐる本を持ってゐることに気がついた。カレンダーは別だからいいのだけど。それにしても、雨が降ってゐるので家に持って帰れない。このまま職場で使ふか。

 東京創元社から、ジョー・ウォルトン『英雄たちの朝』(茂木健訳/1180円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、メリッサ・マール『闇の妖精王』(相山夏奏訳/980円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、ジョン・ブレイク『地球最後の野良猫』(赤尾秀子訳/860円+税/創元SF文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]をいただいた。どうもありがたうございました。
 ウォルトンは歴史改変三部作《ファージング》の第一部。これは面白さうだったので、前に原書を買ったやうな気がする。もちろん、読んではゐない。メリッサ・マールは、『妖精の女王』の続篇。これは前のを読んだはづだが、全然内容を覚えてゐないのだ。ジョン・ブレイクといふ作家は全然知らない。未来世界を舞台にした猫を飼ふ少女の物語だから、私が何の情報も持ってゐないのは仕方がない。

 中島義道『女の好きな10の言葉』(1300円+税/新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を半分を少し越えたところまで読むが、全然面白くないので、もう止めてしまふかも。私が女の好きな言葉に関心がないからだらうか。そんな言葉を投げ掛けられたことがないからだらうか。


6月8日(火)

 篠田真由美『緑金書房午睡譚』(1600円+税/講談社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]読了。古書が役割が増して、古書ファンタジイといふ言葉が相応しいものになってきて終はったのは嬉しかった。不満は説教臭くなっていくところ。試練を乗り越えて自分を見つめ直し、将来の目標に向けて前向きに歩む決意をするところ。別に悪いことではないのだが、「現実」に立ち向かへといふやうな雰囲気は苦手なのだ。トールキンは「逃避という言葉を誤用する人々が好んで「現実」と呼ぶもののなかで、ふつう逃避は明らかに役に立つし、勇敢な行為ですらあると思う。……自分が牢獄にいると気づいた人間が外に出て家に帰ろうとしたからといって、なぜ軽蔑されなくてはならないのだ。」と云ってゐる(『妖精物語の国へ』杉山洋子訳/ちくま文庫)。空想の世界よりも現実の世界の方が格が上だなんてことはないのだ。

 中島義道『女の好きな10の言葉』(1300円+税/新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読みながら帰宅。今回は「女の好きな言葉」だけあって、冒頭から感じの悪い雰囲気が漲ってゐる。感じのよい中島義道も気持ち悪いのでそれでいいのだが。


6月7日(月)

 篠田真由美『緑金書房午睡譚』(1600円+税/講談社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]を読みながら出勤。古書店が舞台だから面白い。女子高生が主人公。女子高生といっても高校に行かなくなってしまってゐるのだが、親戚の古本屋に居候するやうになり、不思議なできごとに遭遇することになる。どうやらその古本屋は、この世界と妖精界か何かのやうな別の世界を繋ぐところではないかと思へて来ると同時に、自分の親や親族にまつはる謎に気付いていくといふ話だ。まだ途中だけど。ただ、若い読者向けの作品なのか、些か物足りないところもある。謎の古い屋敷にある奮い蔵書の描写とか、そこに住む少々常軌を逸した老女の描写とか、もっともっと重く迫力に溢れた魂に食い込むやうな文章を期待してしまふのだが、それは無理な相談なのだらうか。

 紀伊國屋書店から、乾くるみ『蒼林堂古書店へようこそ』(629円+税/徳間文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、ケン・オーレッタ『グーグル秘録』(1900円+税/文藝春秋)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、細川護熙『内訟録』(2500円+税/日本経済新聞出版社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、中島義道『女の好きな10の言葉』(1300円+税/新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、渡辺恒夫『人はなぜ夢を見るのか』(1700円+税/化学同人)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。

 細川日記は、文語文で書いてゐるといふ訳でもなかった。文語とも口語とも断定できない、文口混交体である。それを確かめるためだけに、2500円も使ってしまったのか。まあ、いいか。

 昨夜の質問に対してDellから返事が来た。Ubuntu版Inspiron mini 10は完売してゐると云ふ。どうしてもっと出さないんだ。もうDellはやめだ。


6月6日(日)

 暑く、疲れてゐる。日曜日だといふのに。いや、日曜日だからだらうか。そのせゐか、気がついたら穂村弘『絶叫委員会』(1400円+税/筑摩書房)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み終へてゐた。いろいろなところで出会った印象的な言葉について語る本である。いろいろだからいろいろあるのだけど、私が前に何度か書いた(やうな気がする)、理髪店で(この本では美容院で)頭を洗ふときに「痒いところはありませんか」と訊かれるやうになって久しいが、具体的な位置を報告する人がはたしてゐるのだらうかと書いてゐる。私は自分では一度も報告したことはないが、一回だけ痒いところを答へた声を聞いたことがある(といふことも前に書いた)。その人は「全体的に」と答へたのだった。その店員は慌てず狼狽へず「全体的にですね」と痒いところを復唱し、作業を続けたのだった。この人はプロだと私は感銘を受けた。
 本書では続いて「気持ち悪いところはございませんか」と訊かれるやうになったと書いてゐるのだが、私はまださういふことは訊かれたことはない。美容院と理髪店の違ひだらうか。私なら「その質問が」と答へてしまひかねない。

 この人が拾ってくる言葉はどれも面白い。

 そろそろ新しいミニノートパソコンが欲しいと思ってゐた。いやいや、今はiPadだらうといふ人も少なくないのかも知れないが、今こそミニノートである。DellのInspiron mini 10である。たんに天の邪鬼だといふだけのことなんだけど。私はWindowsのことはさっぱり判らないので、Ubuntu版を買はうと思ったのに、Dellのオンライン註文画面にUbuntu版が出てこない。どういふことなんだ。もうUbuntu版は止めたのか。実に不愉快な気分になったので、時計を買った。我が家の部屋にはほとんど時計がない。時間が判らないとやはり不便なものだ。そこで、楽天インテリアショップROOMYdrops draw the existanceを。変な題名がついてゐるけれども、変な時計ではない。多分。もうこれを買はなければ世界が破滅してしまひさうな気分になってきたので買はざるを得なかったのだ。これが時計でよかった。自動車とか土地とかだったら大変なことになってゐた。まあ、土地では時間は判らないが。


6月5日(土)

 森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。これは傑作なのではないか。なぞはあまり解決されないのに、妙な達成感がある。
 郊外の住宅地に突如現れたペンギンたちを発端に、世界の果ての物語とお姉さんの話と、そして海の謎を巡るSFである。くどいやうだが、傑作である。


6月4日(金)

 森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読みながら出勤。面白い。少年が主人公なのに面白い。主人公が腐れ大学生でないのに面白い。少年が主人公だからといって、少年少女向けの作品ではない。大人のための小説である。それは、主人公が腐れ大学生だからといって、その作品が腐れ大学生向けになるといふわけではないといふのと同じである。

 新総理大臣が決まったから本を註文(嘘)。
●乾くるみ『蒼林堂古書店へようこそ』(629円+税/徳間文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●ケン・オーレッタ『グーグル秘録』(1900円+税/文藝春秋)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●細川護熙『内訟録』(2500円+税/日本経済新聞出版社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●中島義道『女の好きな10の言葉』(1300円+税/新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●渡辺恒夫『人はなぜ夢を見るのか』(1700円+税/化学同人)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
(古)書店が舞台の作品はつい註文してしまふ。Google関連の本も。中島義道の本は「10の言葉」三部作完結篇(なのか?)。細川護熙日記は、鳩山前首相に贈られたといふ本。辞任当日の朝に手元に届いたとか。私には贈られないので註文してみた。今、生きてゐる日本人に、文語で日記を書く人がゐるといふことに驚き、手に取ってみたくなった本である。この日記を文語にするつもりはないが。


6月3日(木)

 ロイス・マクマスター・ビジョルド 『死者の短剣 遺産』(小木曽絢子訳/1300円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]やうやく読了。読み終へてみればそれなりに面白く読んでゐることに気付く。それでも、第一巻と第三巻の繋ぎの本といった印象は否定できず、結局家族間の問題、部族内の悩みを語る部分が多かったのが残念。私は家族とか親族のしがらみが苦手なのだ。

 今日は本を註文しようと思ってゐたが、そんな時間も元気もなかった。

 今月末に出るハヤカワ文庫FTの解説著者校返送。

 明日からペンギンを読まうか。


6月2日(水)

 ロイス・マクマスター・ビジョルド 『死者の短剣 遺産』(小木曽絢子訳/1300円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]がまだ終はらない。少し話に広がりが出てきたものの、相変はらず異民族間での結婚についてまはる悩みの話といってしまへばそれまでの内容があまりにも多い。そこが好きな人が多いのだらう。私はもっと魂を揺さぶられるやうなファンタジイを求めてゐるのだ。いや、これで揺さぶられる人もゐるのかな。

 我が家の無線LANにゲスト用接続設定をしようと思ったが、途中で面倒臭くなって断念。

 明日は本を買はう。


6月1日(火)

 ロイス・マクマスター・ビジョルド 『死者の短剣 遺産』(小木曽絢子訳/1300円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読みながら出勤。今のところ、極めて辛い思ひで読み進めてゐる。あまり面白くない。第一巻を受けて第二巻は湖の民の主人公が地の民の娘と結婚したところから始まるのだが、延々と異民族との結婚に対する湖の民の仕打ちが描かれるのだ。異世界の嫁姑問題を読まされても、これは私が求めてゐる異世界ファンタジイではない。後半、変はってくれればいいのだが。

 AirMac Express ベースステーション [AppleStore, Amazon.co.jp] の設定に戸惑ふ。AirMac同士を繋いで無線ネットワークを作りたいのだが、WDSでやらうと思っても、そんな項目が消えてゐる(AirMac Extremeで)。ワイヤレスネットワークを作成→ワイヤレスネットワークを拡張→ワイヤレスネットワークを拡張といふ順で繋いだつもり。最後は拡張ではなく接続にすべきだったのか。でも、何度か設定してゐるうちに、昨日は非常に弱い感度でしか繋がらなかった無線LANがどの部屋でも強い強度で信号を感じるやうになった。理由は判らないが事態は改善されたからまあいいか。これで、iPadを買ふ準備は整った(のか?)。

 そのせゐで、本サイトのグローバルIPアドレスが予期せず変はって、一時期(深夜から夜明け後まで)接続できない状態になってしまった。申し訳ない。


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