8月31日(金)

 伊藤計劃・円城塔『屍者の帝国』(河出書房新社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を半分を少し越えた辺りまで読み進める。心から愉しめるといふ感じではないのはなぜだらう。みんな褒めてゐるのに。

 仕事の帰りに東京堂書店に寄って、新編バベルの図書館とか眺めたり触ったした。だんだん欲しくなってきてこまったが、明日以降の国書刊行会の40周年記念フェアに行くからそのときでいいのだ。と自分に云ひ聞かせて我慢する。しかし、見逃せない本を見つけてしまふ。
●清水玲奈『世界の夢の本屋さん2』(エクスナレッジ)[amazon.co.jp, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
 いつの間に2が出てゐたのだ。奥付を見たら先月中旬である。日本の書店も紹介されてゐる。しかし、何といっても印象に残るのはEl Ateneo Grand Splendidである。一度行ってみたい。そして、こんな書庫のある家に住みたい。

 Amazon.deやAmazon.comを見てみたら、いつの間にか、書棚や蔵書、あるいは図書館、書店の本を増えてゐるではないか。明日何冊か註文してみようか。


8月30日(木)

 伊藤計劃・円城塔『屍者の帝国』(河出書房新社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を読みはじめる。死者に霊魂を吹き込んで甦らせるといふ行為が行はれてゐる世界。屍者の召使ひ、屍者の軍隊、屍者の労働者のゐる世界で、屍者の王国を作った人間がゐるといふ。その王を見つけたといふところまでで、今170ページ付近。時代はヴィクトリア朝で私が好みさうな世界なのだが、どうも今一つ面白くない。なぜだらう。評判はいいので、みんなはそんなに気にならないらしい。

 雑誌の幻想文学を全巻揃へたくなった。日本の古本屋で検索したら、十四万円で揃ひが出てゐた。私はすでに半分くらゐ持ってゐるので、これは買はないが、意外に安いではないか。私は騙されない。


8月29日(水)

 Connie Willis All Clear [Amazon.co.jp, Amazon.com]読了。こんなに長くなくていいんじゃないかと思ふが、結末は感動的である。結末もそれなりに長いので、感動の場面をかなり長く味はへるのである。このときのあの人がこの人かといふ驚きもふんだんに用意されてゐる。それを、『ブラックアウト』から間を置かずに読めたのはよかった。八カ月待ってゐたら、きっと細部を忘れて、誰が誰だか判らなくなってゐただらう。続けて読んでもときどき混乱するのだから。間が開いて細部を忘れてしまひさうなシリーズ作品、二部作、三部作等は、続きは原書で読んでしまふのがいいと判ってきた。最初の一冊を読むと世界の背景や登場人物像が判ってゐるので、英語でも世界と登場人物を把握するのに苦労しない。邦訳が出て皆が盛り上がってゐるときに、自分はもうよく覚えてゐなくて寂しい思ひをするかも知れないが。

 国書刊行会オンラインショップから、東雅夫編『幻想文学講義』(国書刊行会)[amazon.co.jp]が届いた。大きい、そして重い。通信欄に「新編バベルの図書館のパンフレット」(所謂内容見本)も一緒に送ってくださいと書いておいたらちゃんと入れてくれてゐた。嬉しい。これからは国書刊行会のオンラインショップでたくさん買ひものして、内容見本をたくさん貰はう。
 ぱらぱらとページを捲ってみれば、どこを開いても面白い。インタビューって意外に面白いではないか。だんだん、幻想文学を全号揃へたくなってきた。
 後書きには言及されてゐる、村上春樹インタビューはなぜか本書には入ってゐない。ラヴクラフト大好きみたいなことは困るのだらうか、村上春樹にとって。

 昨日註文したAlex Johnson Bookshelf (Thames & Hudson, 2012) [Amazon.co.jp]とDamian Thompson Books Make a Home (Ryland Peters & Small, 2011) [Amazon.co.jp]がもう来た。前者は現実的ではないやうな本棚ばかり。ネットで写真を見たことがあるものも少なくない。Bookshelf dressはちょっと面白かった。現実に着る勇気はなかなかないだらう。女物なので私はそもそも無理だが。後者は普通の書棚インテリア本。


8月28日(火)

 Connie Willis All Clear [Amazon.co.jp, Amazon.com]は、今日は93%まで。感動的な結末に突入した感じだが、まだ残りあと7%もあるのか。もう一捻りある可能性は否定できない。

 蔵書や本棚に関する本を見つけたので、Amazon.co.jpに註文。
○Alex Johnson Bookshelf (Thames & Hudson, 2012) [Amazon.co.jp]
○Damian Thompson Books Make a Home (Ryland Peters & Small, 2011) [Amazon.co.jp]
 これらには邦訳があって、それぞれ、『素敵な蔵書と本棚 (GAIA BOOKS)』と『本棚の本』である。英語で買った方が安いので、邦訳を出した方々には実に申し訳ないのだが、今回はお許し願ひたい。

 この手の、本棚や蔵書の姿を愉しむ本が何冊か日本でも買ふ人が増えてきたのだらうか。英語やドイツ語で何冊か持ってゐるのだが、やはり日本では軽い内容のものしか出せないのかも知れないと思った。一般の人には到底作れないやうな書庫/図書室の見事な姿がどーんとページに載ってゐるやうなものは、どうせ自分には無理だよと悲しい気分にさせてしまふのか、あるいは見てゐるだけで楽しいと思はせる力があるだらうか。前にちょっと打診してみたことがあるのだが、到底無理といふやうな感じだった。まあ、自分で愉しむだけなら基本的に写真集なので英語でもいいのだが。


8月27日(月)

 Connie Willis All Clear [Amazon.co.jp, Amazon.com]は、今日は85%まで。あの人がこの人でこんなときにこんなところに! といふ状況を目まぐるしく見せてくれるので結末に向ってもりもりと盛り上がってゐるところ。

 紀伊國屋書店から、中村桃子『女ことばと日本語』(岩波新書)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、ステファンヌ・マンフレド『フランス流SF入門』(文庫クセジュ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、ウラジ-ミル・ソロ-キン『青い脂』(望月哲男/河出書房新社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、伊藤計劃・円城塔『屍者の帝国』(河出書房新社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、パオロ・バチガルピ『シップブレイカー』(ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届く。しかし、どれも警報解除の合図が出るまで手を付けられないのである。いつ解除になるのか。遅くとも明後日までには何とかしたい。

 神保町の古書店「かんたんむ」から、アレクサンドル・グリーン『波の上を駆ける女』(晶文社/1972年)が届いた。ちょっと汚れてゐるが、1972年の新刊の価格よりも安いのだから、文句は云へまい。


8月26日(日)

 Connie Willis All Clear [Amazon.co.jp, Amazon.com]は、今日は3/4まで。面白いが長過ぎる。時代があちこち飛んで判り難いが、どきどきしみじみしながら読んでしまふ。上手いことは認めざるを得ない。とにかく早く読み終へたい。他の本が読めなくて困るではないか。

 雑誌の幻想文学を全巻揃へてゐれば不要ぢゃないかと思って買ふつもりはなかったのだが、考へてみれば私は幻想文学を全巻揃へてゐないではないか。それなら買はねばなるまいと思ひ、
●東雅夫編『幻想文学講義』(国書刊行会)[amazon.co.jp]
国書刊行会のオンラインショップに註文。Amazon.co.jpでは「一時的に在庫切れ」だし、紀伊國屋書店では該当するものがないといふ検索結果になるので、今回初めて国書刊行会ののオンラインショップに註文してみた。会員になると5%のポイントがつくやうだ。新編バベルの図書館のパンフレットも一緒に送ってくださいと通信欄に書いてみたけれど、送ってくれるだらうか。


8月25日(土)

 先週も行ったのにまたIKEAに行ってしまった。そのIKEAで先週購入した本棚の扉を取り付ける。その前に本棚の固定の確認。調べると前に揺れないやうに押さへてゐたのが緩んでいる箇所がたくさんあった。押さへなほしてから扉をつける。何枚か取り付けたところで、この本棚Billyの扉固定に使う穴は、棚板固定用の穴と共通なので、扉をつけると最上段と最下段およびその一つ上に棚を設置できなくなるのである。もし現在そこに棚板があったら棚板を動かさなくてはならない。実際には、棚板だけで済むわけがなく、そこに並べている本を場合によっては全部移動させなくてはならない羽目に陥る。やれやれ。最低限の棚の移動で済む方法を考へ、試してみる。

 そんなわけで電車に乗らない土曜日は読書は捗らない。1%程度の進展でしかないが、どうしてここに××がゐるのか! と驚く場面があった。明日はもう少し読みたい。

 昨日店頭受け取りで註文したアレクサンドル・グリーン『波の上を駆ける女』は、古本屋から間違へて発送してしまひましたといふ聯絡が来た。間違ひなので送料は無料でいいといふ。来週郵便局行かなければ。郵便局はその古本屋のすぐ近くにある。


8月24日(金)

 Connie Willis All Clear [Amazon.co.jp, Amazon.com]は、今日は2/3まで。遅い。それにしても、この人がこんなに老いて弱ってしまって。

 昨日註文したアレクサンドル・グリーン『波の上を駆ける女』(晶文社/1972年)は残念ながら売れてしまってゐた。すぐにもう一度〈日本の古本屋〉で検索して註文した。今度は勤務先の近くにして店頭受け取りを頼んでおいたが、まだ返事は来てゐない。

 紀伊國屋書店に本を註文。
●中村桃子『女ことばと日本語』(岩波新書)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ステファンヌ・マンフレド『フランス流SF入門』(文庫クセジュ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ウラジ-ミル・ソロ-キン『青い脂』(望月哲男/河出書房新社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●伊藤計劃・円城塔『屍者の帝国』(河出書房新社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●パオロ・バチガルピ『シップブレイカー』(ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
 今話題になってゐるのは、屍と脂であらう。

 SFマガジン10月号Amazon.co.jp]をいただきました。ありがたうございました。あ、今月は私も少し書いているのだった。「追悼特集:レイ・ブラッドベリ」の作品紹介を少し。

 T・ゴーチェ『ミイラ物語』(国書刊行会/昭和五十年)が届いた。ちょっと汚れた感じがするが、まあいいか。


8月23日(木)

 Connie Willis All Clear [Amazon.co.jp, Amazon.com]は、今日は58%まで。遅れ気味。

 ここで、Polly? といふ箇所があった。あれでいいのか。

 このサイトを見ようとしたらなぜかMySQLが止まってゐて、接続できないといふ表示が出てしまった。どうして勝手に止まるんだ。こんなことは初めてだ。

 新書の新刊情報を自動的に取得できなくなってゐるところがいくつかあったので慌てて修正した。まだ、修正が必要なところが少し残ってゐる。bk1のサイトがなくなって、情報の取得先をAmazon.co.jpに統一したときに生じた問題である。例へば、前はPHP新書で情報を取得してゐたのを今度はPHP新書にしなければならないのに気づいてゐなかったとか、そんなところである。だからアルファベットの入った新書がうまく更新されてゐなかった。あるいは情報を取得できてゐても表示できなくなってゐたものとか。

 今日はアレクサンドル・グリーンの誕生日なのださうだ。そこで、『波の上を駆ける女』を持ってゐないことに気づき、日本の古本屋で検索して仙台の熊谷書店に註文。
●アレクサンドル・グリーン『波の上を駆ける女』(晶文社/1972年)
 これは〈文学のおくりもの〉の一冊。もしかしたら私は〈文学のおくりもの〉を一冊も持ってゐないのか。さすがにブラッドベリは持ってゐるのではないかと思ふのだが。


8月22日(水)

 Connie Willis All Clear [Amazon.co.jp, Amazon.com]は、今日ようやく半分に達した。まだ半分、先は長い。

 一冊の本をいつまでも読んでゐると困るのが、ここに書くことがなくなってくること。

 そして、もう書くことが思ひつかない。


8月21日(火)

 Connie Willis All Clear [Amazon.co.jp, Amazon.com]は、今日は2/5くらゐまで。結構、緊迫した場面に差し掛かってゐる。そして、十二月三十日が近づいてきたので、『わが愛しき娘たちよ』に収録されてゐる「見張り」を読む。出たときに読んだが当然のことながら完全に忘れてゐる。バーソロミューに会ひに行くといふから仕方がない。その日、そこにゐたのがバーソロミューなのだから仕方がない。

『わが愛しき娘たちよ』は一九九二年刊行のウィリスの短篇集。この日記がまだなかった頃なので、残念ながら感想等は記録されてゐない。この本は訳者の大森望氏からいただいたやうだ。「謹呈 訳者」の短冊に署名が入ってゐる。珍しい。もうあれから二十年。歳をとるわけだ。しかし、九二年七月といふのは日本にゐないときではないか。アメリカまで送ってくださったのだらうか。全然覚えてゐない。

《世界幻想文学大系》の第七巻、
●T・ゴーチェ『ミイラ物語』(国書刊行会/昭和五十年)
を神戸市の古書店「みすず書店」に〈日本の古本屋〉で検索して註文。傷、染み、退色などが少しあるらしい。もちろん、月報つき。これがついてゐなかったら買はない。価格は五百円。安い。


8月20日(月)

 Connie Willis All Clear [Amazon.co.jp, Amazon.com]は、今日は1/3くらゐまで。ときどき登場人物が誰だか思ひ出せなくなる。

 紀伊國屋書店から、グスタフ・ルネ・ホッケ『文学におけるマニエリスム』(種村季弘訳/平凡社ライブラリー)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]と斎藤環『世界が土曜の夜の夢なら』(角川書店)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届く。うっかり、『世界が土曜の夜の夢なら』を読み始めてしまった。日本中に拡散するヤンキー・テイストを精神分析的に考へるといふ内容。まだ最初の方だから、主にギャルとヤンキーの比較など。「アゲの気合」といふのは面白い。どちらも私は馴染の薄いものである。

 グスタフ・ルネ・ホッケは分厚い。七百ページもある。


8月19日(日)

 本棚に扉をつけるときに備へて今日は本棚の固定を確認した。しっかり固定できるものもあれば、できないものもある。できないのは諦める。そんな簡単に諦めていいのかと思ふけれど、まあ仕方がない。壁や梁に木製の部分がないから、釘や螺子で固定できない。どうすればいいのか。まあ、いろいろ試みてはゐるが……

 Connie Willis All Clear [Amazon.co.jp, Amazon.com]は、今日は27%まで。電車に乗らない日はあまり進まない。休みの日も山手線に乗って三周くらゐすべきかも知れない。


8月18日(土)

 IKEAに行って、本棚の扉を買ふ。扉だけである。扉を十枚である。実は扉は本棚本体よりも値段が高い。今日は10枚買ったので、四万円。それだけあれば書棚がもっと買へるのにと思ふが、そんなことをしてゐると、本棚にいつまで経っても扉を付けられないので我慢して購入する。届くのは来週である。
 本棚に扉がついて一体どんないいことがあるといふのか。扉があると埃が溜まらない。これは大きい。扉があると、陽の光を気にせずに窓を開けたりカーテンを開けたりできる。扉があると、魚臭いのを気にせずに魚料理を作れる(私は魚が嫌ひなので自分では決して作らないが)。扉があると、普通の部屋のやうに見える。書斎に本があるのは当然なので構はないのだが、例えば食卓の目の前とか寝室の壁面などに書棚が並んでゐる場合は効果は絶大である。食卓の近くの場合は食べ物の匂ひや蝋燭の煙を気にせず安らかな気持ちで食事ができるので(多分)健康にもよい。扉万歳。

 Connie Willis All Clear [Amazon.co.jp, Amazon.com]は、今日は25%まで。遅過ぎる、あまりにも遅過ぎる。


8月17日(金)

 Connie Willis All Clear [Amazon.co.jp, Amazon.com]は、今日は21%まで。遅過ぎる、あまりにも遅過ぎる。

 Wordsworthから今月出た本がもう品切れになってしまったのかと狼狽へたのが、
○Henry S. Whitehead Voodoo Tales (Wordsworth) [Amazon.com, Amazon.co.jp]
である。Amazon.co.jpの表示を見ると7日に発売になってもう品切れのやうに思ってしまふのだが、これは発売が遅れてゐるだけであらうと教へてもらったので、Amazon.co.jpの方で註文ボタンを押しておいた。700ページもあるのに525円である。送料無料である。とりあへず註文しておかうと思ふのが普通だらう。

 ヘンリー・S・ホワイトヘッドは、国書刊行会の《ドラキュラ叢書》から出た『ジャンビー』で初めて読んだのだと思ふが、そのときは非常に気に入り、Arkham HouseのWest India Lightsを購入したりした。結局全然読まなかった。南の島のねっとりした高湿度の空気を吸ひながら読むといいから、今こそ最適な季節ではないだらうか。


8月16日(木)

 Connie Willis All Clear [Amazon.co.jp, Amazon.com]は、今日は15%まで。これでは20日間かかってしまふ。遅過ぎる。しかし、「ブラックアウト」よりも「オールクリア」は2割ほど長い。前者を日本語で4日で読んだ私はおそらく後者を日本語で読めば5日くらいかかるであらう。日本語で5日かかる本を英語で5日で読めるわけがない。おそらく10日、あるいは20日かかっても何の不思議もない。

『オールクリア』では登場人物が米兵のふりをする場面があって、「それなら Do hurry along なんて云わない、Hurry up, chum とか云うんだ」とか「lieutenantもlootenentでleftenentじゃないんだ」とか面白い。


8月15日(水)

 Connie Willis All Clear [Amazon.co.jp, Amazon.com]は、今日は十分の一まで。あまり進まなかった。この調子では20日かかってしまふ。遅過ぎる。

 紀伊國屋書店に本を註文。
●グスタフ・ルネ・ホッケ『文学におけるマニエリスム』(種村季弘訳/平凡社ライブラリー)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●斎藤環『世界が土曜の夜の夢なら』(角川書店)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
以上2冊。何か忘れたやうな気がしてならなかったのだが、『フランス流SF入門』を忘れてゐることにあとで気がついた。来週買はう。


8月14日(火)

 Connie Willis All Clear [Amazon.co.jp, Amazon.com]を読みはじめる。既に『ブラックアウト』の最初の方に出てきたことを忘れかけてゐる。八ヶ月後には多分何も覚えてゐないに違ひない。一日目で何とか7%程度読み進める。しかし、どうやら新しい登場人物が出てきたりして早くも混乱気味。この調子で進めば二週間くらゐか。もっと早く読みたいものだ。

 以前、予約註文しておいたJeffrey Ford Crackpot Palace [Amazon.com ]が今日発売になってKindleに降りてきた。フォード3冊目の短篇集である。

 マーガレット・ブランデージの画集が出るよといふメールがamazon.comから届いたので、早速註文してしまった。
○Stephen D. Korshak & J. David Spurlock The Alluring Art of Margaret Brundage: Queen of Pulp Pin-Up Art (Vanguard Productions)
 Weird Talesなどのパルプ雑誌の表紙を飾った画家の一人。ヴァージル・フィンレイの次に好きかも知れない。これは註文しないわけにはいかないではないか。同じ本のペーパーバック版もあるのだが、表紙絵に限って云へばペーパーバックの方が好きかも知れない。


8月13日(月)

 コニー・ウィリス『ブラックアウト』(大森望訳/新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]読了。長かった。しかし、話は全然始まってゐない。本当に次で終はるのかと心配になるくらゐ。妙にだらだら長いのだが、それでも楽しんでしまったのはちょっと悔しい。印象深い場面は、地下の防空壕で不意にシェイクスピア劇が始まるところ。後半の皆でシェイクピア劇なんかやってみようといふところは苛々するだけ。八ヶ月後にはいろいろ忘れてしまふから、原書を読んで見ようかと思って読みはじめる。

 続きを英語で数ページ読んでみたけれど、これが第一巻よりも長いと考へると気が遠くなってたちまち中断。

 丸善お茶の水店で
ミステリーズ! 54(東京創元社)[Amazon.co.jp]
を購入。とりあへず、西崎憲インタビューを読む。面白い。昔のことなど思ひ出しながら。「特集:真夏の夜に愉しみたいファンタジー&怪奇の調べ」では、翻訳作品としてR・エイクマン、A・キラ=クーチ、S・ジャクスン。国内は乾石智子と原島文世。この雑誌(ISBNがあるが)を買ふのは初めてだと思ふ。


8月12日(日)

 コニー・ウィリス『ブラックアウト』(大森望訳/新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]は、残り160ページまで進んだ。長い、長過ぎる。しかし、読んでるときをに楽しかったといふ強い記憶があるから読んだ筈だとは思ふのだが。(数日後のここの文を読んでみたら意味が判らない。本当に判らないので直せない。多分、眠かったのだらう。仕方がない)

 ウィリスの電子書籍を二冊註文した。
○Conniie Willis All Clear (Random House) [Amazon.com]
○Connie Willis Bellwether (Spectra) [Amazon.com]
『ブラックアウト』を読み終はっても次が出るのは八ヶ月後。八カ月経てば私は大抵の本の内容を忘れてしまふ。それはちょっとまずいのではないか。といふことで、原書を買ってみた。さういひながら読まない予感。


8月11日(土)

 昨日は、Lord Dunsany Lost Tales Vol I が届いたことを書くのを忘れてゐた。糸で綴じた30ページくらゐの薄い冊子。だが、紙はよいものを使ってゐる。印刷も活字を組んでやってゐるのか、指を表面に滑らせれば凹凸で字が読めるのではないかと思ふほどだ。読むかどうかは判らないが大事にしよう。序文はMichael Swanwick。

 コニー・ウィリス『ブラックアウト』(大森望訳/新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を三分の一くらゐまで読み進める。登場人物が喋り過ぎで何もかもが予定通りに進まなくて読んでゐて苛々するのになぜか面白い。

 オンラインストレージのboxにBox SyncなるMac用アプリケーションが出てゐることに気づく。メールが来たからなのだが、これは素晴らしい。こいつをインストールするとホームディレクトリにBox Documentsといふフォルダができて、Dropboxと同じやうな感じで使へるやうになるのだ。残念ながらLinux用はないものの、UbuntuではWebDAVによるマウントでほぼ同様の使ひ方ができるので問題ないと思ふ。今は無料で50GBといふ気前のいい条件で使ってゐる。この際、月15ドル払って1TBにしようかと思ってしまふくらゐ素晴らし。


8月10日(金)

 朝の電車の中でレーオ・ペルッツ『最後の審判の巨匠』(晶文社)を読みはじめる。「グノーム」といふ振り仮名が出てくるので、ドイツ語ではGnomのGは発音するのだと初めて意識した。

 紀伊國屋書店から、コニー・ウィリス『ブラックアウト』(大森望訳/新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、『傍迷惑な人々 サーバー短篇集』(芹澤恵訳/光文社古典新訳文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、『植物はすごい』(中公新書)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届く。早速、『ブラックアウト』を読みはじめてしまふ。最初の方にインクリングスが出てくるが、インクリングズといふ表記の方が多いのだけどなと思ったりする。

 ジャスティーン・ラーバレスティア『さよなら駐車妖精』(大友香奈子訳/創元推理文庫)[Amazon.co.jp] をご恵贈賜りました。ありがたうございました。


8月9日(木)

 レオ・ペルッツ『夜毎に石の橋の下で』(垂野創一郎訳/国書刊行会)[amazon.co.jp, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を朝の電車の中で読み終へる。これは素晴らしい。読み終へたら読み直したくなるといふ人が多いのがよく判る。かういふ本を読むために生きてゐるのだと大袈裟なことを云ひたくなる本である。ルドルフ二世の時代のプラハの街を舞台にした幻想歴史小説なのだが、最初は独立した短篇のやうに見えてゐるのにいつの間にか各作品が繋がっていって最後にやって初めて冒頭の短篇の意味が判るといふ仕掛けにぞくぞくするほどの喜びを覚える。ペルッツの本は他に二冊持ってゐるがどれも読んでゐない。明日から読んでしまはうか。その後はしかしもうないわけで、英語版もあまり手に入らないやうだから、ここは頑張ってドイツ語で読めるやうにならうか。わたしの場合、ドイツ語学習で一番の問題は、学習への動機付けだと思ふので、それがこれで解決するかも知れない。無理かも知れない。

 昨日、紀伊國屋書店に本を註文したとき何か大事なものを忘れてゐるやうな気がしてならなかったのだが、それを今日になって思ひだした。丸善お茶の水店で、
●高野史緒『カラマーゾフの妹』(講談社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●苅谷剛彦『学力と階層』(朝日文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
を購入。しかし、私は『カラマーゾフの兄弟』を読んだことがなかったぢゃないか。買って読まなければ。あれも読まなければこれも読まなければといふ本が多すぎて今日読む本を決めるのは難しい。難しい。


8月8日(水)

 紀伊國屋書店に本を註文。
●コニー・ウィリス『ブラックアウト』(大森望訳/新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
『傍迷惑な人々 サーバー短篇集』(芹澤恵訳/光文社古典新訳文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
『植物はすごい』(中公新書)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
以上3冊。『ブラックアウト』は分厚いらしい。

 どう考へても明日にはレオ・ペルッツ『夜毎に石の橋の下で』(垂野創一郎訳/国書刊行会)が終はってしまふ。次に何を読むか。読まなければならない本はたくさん溜まってゐるのだが。

 サーバーの再構築はかなり進んだ。バックアップも定期的に自動で取れるやうになった(はず)。

 眠い。もう無理だ。


8月7日(火)

 今日もレオ・ペルッツ『夜毎に石の橋の下で』(垂野創一郎訳/国書刊行会)[amazon.co.jp, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を読みながら出勤。読み終へるのを急ぎたくないから遅いのか。遅い理由はよく判らない。

 サーバ再構築はまだ続いてゐる。こんなことに時間をあまり使ひたくないのだが。MySQLのデータのバックアップを一日一回取る仕組みと、そのバックアップとその他の一般のフィアルのバックアップをrsync経由でAmazon EC2のインスタンスから自宅のAirMacディスクに保存する方法がなんとか整った感じ。バックアップがないと怖いから。

 旧サーバのハードディスクはなぜか使用量が99.7%になってゐて、動かなくなってしまった。起動できなくなったのもそんなところに原因があるのだらうか。ウィルスか何かが繁殖して容量を喰ってしまったのだらうか。ああ、もうグラフィックモードでも起動できなくなったやうだ。困ったものだ。

 昨日、レオ・ペルッツの『第三の魔弾』(国書刊行会)の月報を読んだら、世界幻想文学大系の最終刊で、完結への思ひを二人の責任編集担当者が書いてゐるのが感動的だった。国書刊行会に企画書を持って来たときのこととか、他所でも読んだことがあるけれども、改めて熟読してしまった。


8月6日(月)

 レオ・ペルッツ『夜毎に石の橋の下で』(垂野創一郎訳/国書刊行会)[amazon.co.jp, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を読みながら出勤。急いで読むのが勿体ないくらゐの本。邦訳は三〜四冊ほどあるが、まだ日本語になってゐないものも何冊もある。それを読むためにドイツ語を勉強するといふ気持ちで動機付けは十分だらうか。読めるやうになりたい。
 とりあへず、無料のKindle本Zwischen neun und neunはダウンロードしてみた。全然読めないけど。

 サーバ壊れたあとのサイトの再構築はまだ終はってゐない。書評情報取得スクリプトでもどうも調子の悪いものがあったり。それでも、Amazon EC2からrsyncでバックアップを取るにはどうしたらいいかがだいたい判ったり、多少は進んでゐる。AirMacディスクはまだよく判らない。


8月5日(日)

 クリステン・ブリテン『緑の使者の伝説(上・下)』(小林みき訳/ハヤカワ文庫FT)[上:Amazon.co.jp/下:Amazon.co.jp]をご恵贈賜りました。ありがたうございました。しかし、聞いたことのない作家だ。題名がGreen Riderならどうして「緑の乗手」ぢゃないのだらう。

 レオ・ペルッツ『夜毎に石の橋の下で』(垂野創一郎訳/国書刊行会)[amazon.co.jp, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]をやうやく読み始める。面白い。今のところ独立した短篇が集まってゐるだけに見えるが、これからこれらが結びついて長篇になっていく様子を味はへるらしい。これほど楽しく読める本は久しぶり。その楽しさはうまく説明できないのだが。


8月4日(土)

 朝から、昨日買ったAirMac Extremeを自宅のネットワークに組み込む作業を始めるが、予想以上に時間がかかって大変だった。尤も、大抵のことは予想以上に時間がかかるものなのだが。AirMacユーティリティの新しいのではWDS設定の項目がなくなってゐて狼狽へた。ネットワークを拡張といふ設定にすれば最も効率のよいネットワークを作ってくれるはづなのだが、なかなか思ふやうなネットワークは作ってくれない。詳細は別館で報告したい。

 Fantasy & Science Fictionに載ってゐるJeffrey FordのThe Natural History of Autumnを読む。舞台は伊豆半島。沼津から南へ向う車の中の場面から始まる。昨日出会ったばかりの男女が、プライベート温泉へ向ってゐるのだ。女はThe Natural History of Autumnといふタイトルの本を書いてゐるのだといふ。秋の話などしながら男が車で向った小さな家には男の祖母といふ女と犬がゐた。どことなく不気味な犬が怖かった。温泉にも入って二人は寝るのだが、真夜中に女がトイレに行ったときに眼にしたものは! 女は今すぐここから脱出してくれと男にいふ。午前三時に何を云ふのだとぶつぶつ文句を云ひながらも車を出す男。二人は闇の中、車を走らせる。ふと気づくと、何かが跡を追ってくる。何とそれは人面犬……「犬神温泉」に潜む人面犬の恐怖! 驚きました。これな何なのか。Ojiisanとかkusoとかjinmenkenなどといふ日本語が頻出する変な作品。読むんじゃなかったと思ったのは秘密だ。

 昨日註文した玄人志向 3.5型HDDケース SATA接続 USB2.0対応 マットブラック GW3.5AA-SU2/MBが届いたので早速ハードディスクを入れてUbuntu機につないでみた。簡単に認識されてマウントされるではないか。こんな簡単でいいのか。ほんの数年前までLinuxで外付け記憶装置を使ふのは面倒臭いことだったのではなかったか。とにかく、1TBハードディスクが無駄にならなくてよかった。

 自宅のAirMacを繋いだり外したり繰り返してたのでIPアドレスも変はったりして混乱したので、再びAmazon EC2のインスタンスをドメインネームに関連付ける。今はもう自宅サーバに戻ってゐる。何とか自宅サーバは廃止にしたいのだが、AirMacディスクに外からアクセスできないので、それは難しいかも知れない。


8月3日(金)

 H・R・ウェイクフィールド『ゴースト・ハント』(創元推理文庫)をやうやく読み終へる。どれもゆっくり楽しめる古典的な怪奇小説。「チャレルの谷」「死の勝利」「蜂の死」辺りが気に入ってゐる。もしかしたら、後ろの方の作品ばかりだからただ記憶に新しいといふだけのことなのかも。

 今日の電子化本。
◆倉部史記『看板学部と看板倒れ学部』(中公新書ラクレ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
電子化してKindleに入れて読んだ。学部の意味の変遷と現状から大学の今の状況を考へる本。これから大学に入る人には何をどうやって選べばいいかを教へてくれる本である。といっても、ここがいいよと教へてくれるわけではなく、自分の頭で考へろといふことを教へてくれるのである。厳しい状況が続いてゐる。

 昨日註文したAirMac Extremeが届いた。早い。設定は明日にしよう。しかし、AirMac Diskはすでに問題なく外部からアクセスできてゐたといふ説もあり、何がどういふふうにうまく行かないのか整理がついたら別館の方で報告したいと考へてゐる。

 壊れたサーバ機から出てきて余ってしまった1TBのハードディスクを使ふために、外付けハードディスクケースだけ註文した。玄人志向 3.5型HDDケース SATA接続 USB2.0対応 マットブラック GW3.5AA-SU2/MB である。明日届くか。
 今日はこのページは復活した自宅サーバで表示してゐる。明日はどうなるか判らない。

 Fantasy & Science Fiction の7/8月号が届いた。Jeffrey Fordが久しぶりに載ってゐるではないか。面白いのだらうか。たまには掲載作を読んでみようか。このころ全然読んでゐないから。


8月2日(木)

 Abebooks.com経由でPegana Pressに
○Lord Dunsany Lost Tales, Volume I (Pegana Press, 2012)
を註文。1909〜1018年の単行本未収録作品を集めたものらしい。30ページしかないものなのか……。

 外部からAirMac Diskにうまく接続できないのは、AirMac Extremeが古いのではないかと思ひ、最新のを一つ註文してしまった。夜になって、AirMacユーティリティの設定を少し触ったら、ウィルコムのWiFiルータでインターネットに接続したiPadがAirMac Diskのファイルを認識したので、もう大丈夫だと思ふ。つまり、大丈夫なのに最新機種を中もしてしまったといふことになりさうなのだ。

 ここ数日、不眠不休で復旧に取り組んできたこのサイトであるが、壊れたPowerEdge T100からハードディスクを取り出して、家でほとんど使ってゐなかったPowerEdge SC440に入れて起動したら、そのまま動いた。これでいいのか。私のこの四日間の努力は何だったのか。まあ、いいけど。数日後に結局この自宅サーバに戻すかも知れない。


8月1日(木)

 復旧作業を続けながら、新しいMacOSXの使ひ方など確認してみる。iDiskがなくなってiCloudになったが好きなファイルを好きなところに保存できないのが大いに不満なのだが、TextEditを開いたときに出てくるパネルだけは、どんなファイル形式のものでも受け入れてくれる。圧縮ファイルでも、epubでも、mobiでも受け入れてくれる。ファイルは~/Library/Mobile Documentsに入ってゐるのだ。ただ、直接このファイルを操作すると怒られるかも知れない。こいつをファインダーの窓の「よく使ふ項目」に入れておくと便利だと思ふ。直接は作れないので、一度エイリアスを作成してからそれを登録する形にする。

 明日はAirMac Diskを外から操作できるかどうかを確認しよう。

 こんなことばかりしてゐたら本を読んだりする余裕がなくなってしまふ。早く片づけて本を読みたい。


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