11月29日(金)

 レオ・ペルッツ『ボリバル侯爵』(垂野創一郎訳/国書刊行会)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を読み始める。今日は100ページくらゐまで。

 今日はちょっといいことがあったので、バッハのミサ曲ロ短調を一つ買ってみることにした。この頃よく聞く、ハイレゾ音源といふやつで。スウェーデンのeClassicalで買ふことにした。山之内正『ネットオーディオ入門』(講談社ブルーバックス)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]で、他のサイトより低価格であることが多いと紹介されてゐたので。検索してみるといくつかミサ曲ロ短調があったので、鈴木雅明指揮、Bach Collegium Japan……にしてみた。値段はUS$13.14なので軽い気持で。ダウンロードを始めると、結構時間がかかって最終的に1 GBほどのファイルが。Flac 24-bit版は容量が大きい。FlacはそのままではiTunesで再生できないので、Voxといふ無料アプリケーションをダウンロードして使ってみた。流石に音がいい……かどうかはよく判らなかった。同じ演奏を買って比較してゐないので、、何とも判らない。よささうな気はするが。ここで「音の奥行きがまったく違ふ!」とか「一つ一つの音の細部まで鮮やか!」とか云へればいいのだが、よささうな気がするといふ程度。音源がよくなると、機器の方もよくしたくなるのが怖い。が、多分私は機器に金を費やさないから大丈夫。


11月28日(木)

 苅谷剛彦『学力と階層』(朝日文庫)読了。臨教審以降の、新自由主義的な生涯学習、教育の個性化、「生きる力」などの方向がすべて家庭の文化的背景を影響を強く受けるやうに働いてきたことがよく判る。内田樹のあとがきで、努力することの動機付けと階層との関係の指摘も興味深い。
 そして、先日提言のあった、大学入試に人物重視の面接を導入するといふことで、さらに家庭の社会的な背景が強く影響を与へるやうになると予想されるので、階層の固定化と格差の拡大は進むだらう。

 そこで私にできることはほとんど何もない。ただ、本を読むだけである。


11月27日(木)

 苅谷剛彦『学力と階層』(朝日文庫)を半分くらゐまで読む。前半の「関西レポート」で、社会階層の学力への影響の強さ、1990年代以降の教育改革による「新学力観」的な授業においてその差が顕著で、2000年までに拡大傾向にあったことが報告されてゐる。臨教審以降の「教育の個性化」「生涯学習」は、生徒や学生の社会的文化的背景を学力に強く影響を与へるやうに進んできたことは間違ひないやうだし、いよいよ人物重視の入学試験が本当に導入されたら大学入試での選抜に階層が強く影響を与へるやうになるだらう。

 でも、こんな本を読むのも少し飽きてきた。


11月26日(火)

 エーコ『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』読了。後半は、二人の古書好きな面が強く出てきて、なかなか面白い。エーコの本格的に古書を集めはじめたのが、50歳になってからだといふのを読んで、自分もまだ遅くはないと思ってしまふのが怖い。

○David P. Clark Molecular Biology: Academic Cell Update Edition
をAmazon.co.jpで購入。Kindle版が、Amazon.com等よりも安く買へたので買ってしまったのだが、その後で他の形式に変換しようとしたら失敗してしまふことわ判り、呆然とするばかり。


11月25日(月)

 紀伊國屋書店から、『ピグマリオン』(光文社古典新訳文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、ウラジーミル・ナボコフ『絶望』(貝澤哉訳/光文社古典新訳文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、大崎梢『ようこそ授賞式の夕べに』(東京創元社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、イサクディネセン『夢みる人びと 七つのゴシック物語2』(横山貞子訳/白水社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、レオ・ペルッツ『ボリバル侯爵』(垂野創一郎訳/国書刊行会)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、古谷田奈月『星の民のクリスマス』(新潮社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、冴崎伸『忘れ村のイェンと深海の犬』(新潮社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、ジョージ・R・R・マーティン『竜との舞踏(3)』(酒井昭伸訳/早川書房)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、ジャック・リッチー『ジャック・リッチーのあの手この手』(小鷹信光監修/ハヤカワ・ポケット・ミステリ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、グレアム・グリーン『国境の向こう側』(越前敏弥訳/ハヤカワepi文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、鷲田清一『パラレルな知性』(晶文社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、山之内正『ネットオーディオ入門』(講談社ブルーバックス)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届いた。まとまって本が届くと少し嬉しい。

 エーコ『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』は、前半はあまり面白くなかったのだが(何だか話が噛み合ってゐないやうな感じがして)。もともと対談形式の本は苦手なのだ。
 後半になって少し面白くなってきた。「阿呆は結論を出したがる」などといふ科白もいいが、この本を全部読んだんですかなどと訊ねる愚かな人にどう返事をしたらいいかとかは、読書家は必ずや楽しめるだらう。

 SFマガジン1月号、ご恵贈賜りました。ありがたうございました。第一回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作発表など。海外作品はない。


11月22日(土)

 紀伊國屋書店に本を註文。
『ピグマリオン』(光文社古典新訳文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ウラジーミル・ナボコフ『絶望』(貝澤哉訳/光文社古典新訳文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●大崎梢『ようこそ授賞式の夕べに』(東京創元社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●イサクディネセン『夢みる人びと 七つのゴシック物語2』(横山貞子訳/白水社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●レオ・ペルッツ『ボリバル侯爵』(垂野創一郎訳/国書刊行会)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●古谷田奈月『星の民のクリスマス』(新潮社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●冴崎伸『忘れ村のイェンと深海の犬』(新潮社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ジョージ・R・R・マーティン『竜との舞踏(3)』(酒井昭伸訳/早川書房)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ジャック・リッチー『ジャック・リッチーのあの手この手』(小鷹信光監修/ハヤカワ・ポケット・ミステリ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●グレアム・グリーン『国境の向こう側』(越前敏弥訳/ハヤカワepi文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●鷲田清一『パラレルな知性』(晶文社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●山之内正『ネットオーディオ入門』(講談社ブルーバックス)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
以上。

 紀伊國屋書店で、NHKラジオの語学講座のテキスト電子版も購入。この頃はもう全然ついていけてゐないが。


11月21日(木)

 ケストナーのDas doppelte Lottchenを読み終へる。残念ながら今までに読んだケストナーの子供向けの本よりも楽しい作品とは感じられなかった。少女が主人公だからか。ケストナーの描く少年たちはよかった。でも、点子ちゃんやエーミールの従姉妹は魅力的な登場人物だったから、女の子だからといふ訳でもないだらう。次は何にしようか。
 といふことで、大人向けのケストナーに挑戦しようと思ひ、スキャン画像から文字認識済みpdfにしたファイルをKindleで開いて読み始めようとしたら、文字が欠落してゐるのに気づいた。スキャン画像なのに? 文字がかすれたりすると、文字単位で消してしまふのか、Kindleは。とにかく読めないので断念し、Kindleに入ってゐた、エーコ『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』を読み始めた。紙の本の未来に関する話をKindleで読む楽しみ。

 咳が止まらない。


11月20日(水)

 物書堂のiOS版「伊和・和伊中辞典」を購入。4800円。これは素晴らしい。ヴァーノン・リーの作品にはちょくちょくイタリア語が出てきたりするのだ。

 ケストナーのDas doppelte Lottchenを電車で読むやうにしたらよく捗るやうになった。もうお母さんに感づかれてお父さんにもばれて、離婚した両親は仲直りして、残り3%。でも、ときどき「メモリ不足で本を開けなくなった」といふ警告が出て、本が閉じてしまふのはちょっと困る。どうせ、あと3%だけど。
 これが終はったら何を読まうか。


11月19日(火)

 寺脇研『文部科学省』(中公新書ラクレ)を読み終へる。筆者も認めてゐるやうにかなり文科省贔屓に見えるが、それでも普段あまり見聞きすることのない各審議会の話などは(私にとっては)貴重な情報源となった。政権交代と省庁との関係も興味深い。著者が大学に出向したことがないからか、大学に関する話が比較的少ないのが残念。一方、教育委員会関連の話は充実してゐる。
 歴代大臣で遠山淳子については一切言及がなく、大学関係者の一部が忌々しく語る遠山プランもまったく出てこない。文部省的には大した事件ではなかったのか。
 中曽根臨教審の生涯教育路線の衝撃を、文部省側から見た様子は貴重だった。

 Das doppelte LottchenをKindleに入れて、帰りの電車の中で読む。独英辞典でちょっと調べて、判らない英語の単語が出てきて情けなくなる。悲しい。


11月18日(月)

 レイニ・テイラー『煙と骨の魔法少女』(桑原洋子訳/ハヤカワ文庫FT)[Amazon.co.jp]をご恵贈賜りました。ありがたうございました。三部作の第一作らしい。

 iOS版の伊和・和伊中辞典が欲しい。物書堂から4800円で出てゐる。どうするかなあと云ひながら多分明日には買ってゐるだらう。

 ヴァーノン・リーが終はらない。


11月17日(日)

 新井立夫+石渡嶺司『教員採用のカラクリ』(中公新書ラクレ)を読む。小中高の学校の先生の採用の仕組みが紹介されてゐる。帯にも描かれてゐる独り芝居の話は可笑しい。本文中の「教員志望の学生は演劇部に所属してみたら」には笑ってしまふ。そして、今でも「でもしか先生」がゐるといふことを知る。

 私は絶対に学校の先生にだけはなりたくないと思ふのだが。

 昨日の『大学のウソ』でも、この『教員採用のカラクリ』でも、教員の待遇改善の必要が書かれてゐるが、どうせ楽(らく)してんだらう、もっと苦労しろといふのが世の中の流れである。昨今では全般的に、俺が苦労してゐるんだからお前らはもっと苦しめといふ人が多く、さういふ人の声は無闇に大きい。


11月15日(金)

 山内太地『大学のウソ』(角川oneテーマ21)を読む。この手の何でもアメリカの一流大学と比較して日本の大学は駄目だと唱へる本とは違って、本書では東大としか比較していなくて、日本の中堅の大学はそれなりに役目を果たしてゐるからいいのだと云ってゐるところは、まあまともである。一流同士の勝負に勝てないと指摘してゐるやうだ。まあ、さうかも知れない。フィリピンにも負けるといふのもまあさうかも知れない。ただ、しきりに大教室での大人数講義では駄目だ駄目だといふが、さうだらうか。大人数だから駄目なのだらうか。大教室でも好奇心をかき立てられる講義はあるだらうし、少人数でもくだらない授業はあるだらう。くだらなくても何となく満足感が得られるのが少人数の参加型授業なのだ。確かに学生の評判は高いだらう。さういふ疑問に対する根拠として、授業の記憶の残りやすさの調査結果を示してゐる。そして、インターンシップやボランティアに行くことが実は素晴らしい学習なのだと称讃する。さうだらうか。そんな気がするだけではないかと私は常に疑ってゐる。


11月14日(木)

 ジャン・レー『マルペルチュイ』(月刊ペン社)読了。最初の方は訳が判らなかったが、ギリシャの神々としての素性が明らかにされる頃には迫力に圧倒されるやうになってくる。衰へた神々がまとめてマルペルチュイの館に収容されるとは何と恐ろしいことか。もちろん、さういふ話だといふことを聞いて、ヴァーノン・リーとの関連で読んでみたわけである。ハイネもそうだったが、さういふ古い神々がキリスト教に追ひ落とされ寂しく生き永らへてゐるといふ発想は西洋では馴染んでゐる感覚なのか。ダンセイニの『牧神の祝福』もさういふ古い神々とキリスト教との対立といふやうな意味あひもあったやうな気がするので読み直してみようかと思った。

 さういへば『牧神の祝福』も妖精文庫だ。


11月13日(水)

 ジャン・レー『マルペルチュイ』(月刊ペン社)明日読み終はるはず。今日は電車に乗ってうっかり座ってしまい、13分ほどの読書時間を睡魔に奪はれた。電車で座ってはいけない。

 今はまだ大丈夫だが、将来席を譲られるやうになったらどうしよう。本を読むので座りませんと云って断れるだらうか。どんな素敵な人が素敵な笑顔でどうぞと勧めてくれてもきっぱりと断れるだらうか。私の性格を考へると平気で云ってしまひさうではある。何を云ってゐるんだこいつはといふやうな目つきで睨み付けて、聞こえるか聞こえないかといふ声で、「本を読みたいので座りません」とか冷たく答へるのだらう。嫌な奴だ。そんな老人にだけはなりたくないものだ。


11月12日(火)

 昨日買った本は読まずに、今日からジャン・レー『マルペルチュイ』(月刊ペン社)を読み始める。ギリシャだかローマの神々が生き長らえていて、マルペルチュイの館に暮らしてゐるらしいと聞いたので、ヴァーノン・リーの得意な古代の神々の話と関係づけて何か考えられるのではないかと期待したからである。
 こうやって、すぐに読めるのも、気になった本を何十年も前に買っておいたからである。迷ったらとりあへず買っておくと云ふのが大事なのだ。読みたくなってから探して遅いこともある。昔に比べればオンライン古書店などで比較的探しやすくなったとはいへ。


11月11日(月)

丸善ジュンク堂ネットストアから、夢野久作『ドグラ・マグラ』、小栗虫太郎『黒死館殺人事件』、ジョン・ディクスン・カー『コナン・ドイル』、アドリアン・コナン・ドイル&ジョン・ディクスン・カー『シャーロック・ホームズの功績』、浜尾四郎『殺人鬼』が届く。黒い限定復刻ポケットミステリである。

 三省堂書店神保町本店で、
●寺脇研『文部科学省』(中公新書ラクレ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
と、科学11月号、本の雑誌11月号、東京人12月増刊を購入。

 丸善御お茶の水店で
●山内大地『大学のウソ』(角川oneテーマ21)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●新井立夫+石渡嶺司『教員採用のカラクリ』(中公新書ラクレ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]


11月10日(日)

 紀伊國屋書店から、オースン・スコット・カード『エンダーのゲーム〔新訳版〕(下)』(田中一江訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、オースン・スコット・カード『エンダーのゲーム〔新訳版〕(上)』(田中一江訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、フィリップ・K・ディック『変数人間』(大森望編集/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、『怪奇小説日和: 黄金時代傑作選』(西崎憲訳/ちくま文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、ミュリエル・スパーク『バン、バン! はい死んだ: ミュリエル・スパーク傑作短篇集』(木村政則訳/河出書房新社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届いた。エンダーは変な表紙がついてゐるな。これは期間限定だから、期間が過ぎたら捨てていいのか。そして、中を覗くと吃驚するくらゐ字が大きい。こんなに大きくしなくてもと思ふ。

『怪奇小説日和: 黄金時代傑作選』が美し過ぎる。

 丸善ジュンク堂限定のハヤカワポケットミステリ復刻版といふのがあると聞いて吃驚した。そんなものがあるのか。どんなものがあるのかと調べてみるとどうやら五冊。これは早速丸善あるいはジュンク堂書店に行かなければと思ひ、しかし、土日はヴァーノン・リーに専念しなくてはならない。月曜日になって売り切れてしまってゐたらどうしよう(そんなわけはない)と心配で心配で眠れなくなりさうだったところに、通販でも買へるといふ情報が。直ちに、丸善&ジュンク堂ネットストアに註文……しようと思ったがアカウントがなくて、新たに作って註文。昔の丸善のアカウントでは註文できないのである。
●夢野久作『ドグラ・マグラ』
●小栗虫太郎『黒死館殺人事件』
●ジョン・ディクスン・カー『コナン・ドイル』
●アドリアン・コナン・ドイル&ジョン・ディクスン・カー『シャーロック・ホームズの功績』
●浜尾四郎『殺人鬼』
 しかし、ちょっと高いな。


11月8日(金)

 ランサム・リグズ『ハヤブサが守る家』(東京創元社)読了。ちょっと変はった祖父の足跡を辿ってアメリカの少年がウェールズの小さな島に向ひ、古い写真と別の時間への入口を発見する。自分の過去と特殊な才能を持つ人々の秘密が明らかになっていく。最後は少年の恋と決断……といふ感じだらうか。気持悪い怪物の描写や羊小屋で羊の糞にまみれる描写はちょっと可笑しい。

 まだ風邪が治らないので、今日もこれで。


11月7日(木)

 紀伊國屋書店に本を註文。
●オースン・スコット・カード『エンダーのゲーム〔新訳版〕(下)』(田中一江訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●オースン・スコット・カード『エンダーのゲーム〔新訳版〕(上)』(田中一江訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●フィリップ・K・ディック『変数人間』(大森望編集/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
『怪奇小説日和: 黄金時代傑作選』(西崎憲訳/ちくま文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ミュリエル・スパーク『バン、バン! はい死んだ: ミュリエル・スパーク傑作短篇集』(木村政則訳/河出書房新社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]

 まだ風邪が治らないので、これで。


11月6日(水)

 ピーター・ワッツ『ブラインドサイト(上・下)』(嶋田洋一訳/創元SF文庫)上:[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]/下:[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]読了。宇宙からやって来た意識(意思)のない知性と遭遇したらどうなるかといふ話である。意識がないのだから、相互理解などあり得ないのか。調査に赴く地球側も非常に特殊なメンバーで臨む……緊迫感に満ちたSF。最後まで一気に読めるはず。

 しかし、私はまだ風邪が治らなくて、咳が止まらなくて呼吸も苦しいので、この本のことをいろいろ書く元気がないのだ。やれやれ。


11月3日(日)

 風邪を引いて日記が書けなかった。風邪を引いても本は届く。

 紀伊國屋書店から、小林道夫『科学の世界と心の哲学』(中公新書)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、戸田山和久『科学哲学の冒険』(NHKブックス)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、市川伸一『考えることの科学』(中公新書)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届いた。

 Amazon.comにKindle版を予約註文。
○Robert Charles Wilson Burning Paradise (Amazon.co.jp, Amazon.com)

 紀伊國屋書店に本を註文。
●アルトゥール・ショーペンハウアー『読書について』(光文社古典新訳文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ジョージ・R・R・マーティン『竜との舞踏 (2) (氷と炎の歌 5)』(早川書房)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●山東功『日本語の観察者たち』(岩波書店)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●渋谷勝己『旅するニホンゴ』(岩波書店)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●日本SF作家クラブ編集『日本SF短篇50 V』(ハヤカワ文庫JA)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]

 リーダーズ英和辞典第3版の電子版が出ればいいのにと思ってゐたら、どうやら9月末にiOSアプリが出てゐたやうだ。これでは、Logophileで使へないではないかと迷ってゐたら、3700円で買へるのは10月30日まで(それ以降は7400円)と書いてあったので思はず買ってしまった。11月なのに3700円で。さういふ作戦なのか。


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