2月28日(木)

 紀伊國屋書店から、ティモシー・ライバック『ヒトラーの秘密図書館』(赤根洋子/文春文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、フィリップ・K・ディック『空間亀裂』(佐藤龍雄訳/創元SF文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、会津信吾・藤元直樹編『怪樹の腕』(東京創元社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、チャイナ・ミエヴィル『言語都市』(内田昌之訳/早川書房)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届いた。どれから読まうか。

 三上延『ビブリア古書堂の事件手帖 4』(メディアワークス文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]読了。今回は江戸川乱歩の本にまつはる話。本の話は面白い。わくわくする。しかし、私は家族の物語が苦手なので、栞子と母親の関係などに興味を持てないので、今後の展開は不安なところである。でも、母親の失踪も結局は本に関係のあることらしいから安心して読めばいいのかも。
 しかし、これで江戸川乱歩の本が売れたりしないだらうか。少なくとも私はこれをきっかけに江戸川乱歩の本を買ったから、少しは影響があったことは確かだらう。そうなのだ、結局買ってしまったのだ。Kindle版で乱歩傑作選を。

 Amazon.co.jpでKindle版の江戸川乱歩傑作選(東京創元社)を購入。解説がないけど。必要になったらまた紙の版を買へばいいと思ふことにした。
●江戸川乱歩D坂の殺人事件(創元推理文庫・乱歩傑作選)
●江戸川乱歩蜘蛛男(創元推理文庫・乱歩傑作選)
●江戸川乱歩魔術師(創元推理文庫・乱歩傑作選)
●江戸川乱歩黒蜥蜴(創元推理文庫・乱歩傑作選)
●江戸川乱歩吸血鬼(創元推理文庫・乱歩傑作選)
●江戸川乱歩黄金仮面(創元推理文庫・乱歩傑作選)
●江戸川乱歩妖虫(創元推理文庫・乱歩傑作選)
●江戸川乱歩湖畔亭事件(創元推理文庫・乱歩傑作選)
●江戸川乱歩影男(創元推理文庫・乱歩傑作選)
●江戸川乱歩算盤が恋を語る話(創元推理文庫・乱歩傑作選)
●江戸川乱歩人でなしの恋(創元推理文庫・乱歩傑作選)
●江戸川乱歩大暗室(創元推理文庫・乱歩傑作選)
●江戸川乱歩盲獣(創元推理文庫・乱歩傑作選)
●江戸川乱歩何者(創元推理文庫・乱歩傑作選)
●江戸川乱歩緑衣の鬼(創元推理文庫・乱歩傑作選)
●江戸川乱歩三角館の恐怖(創元推理文庫・乱歩傑作選)
●江戸川乱歩幽霊塔(創元推理文庫・乱歩傑作選)
●江戸川乱歩人間豹(創元推理文庫・乱歩傑作選)
●江戸川乱歩悪魔の紋章(創元推理文庫・乱歩傑作選)
 これで、今月の書籍購入数が60になってしまった。やれやれ。

 今日の電子化本。
◆宮沢賢治『銀河鉄道の夜』(新潮文庫/昭和36年)
 持ってゐたのは、昭和51年の28刷。これもかなり褐色になってゐた本。スキャンして真っ白に。ただし、褐色になった文庫本の甘い香りは消えてしまふ。


2月27日(水)

 今日の電子化本。
『雨月物語』(角川文庫/1959年)
 我が家にあったのは、1975年の27版。

 三上延『ビブリア古書堂の事件手帖 4』(メディアワークス文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を読み始めた。今回は江戸川乱歩のやうである。さういへば私は江戸川乱歩の本をほとんど持ってゐない。そんなことでいいのかと思ったこともあったのだが、買ひ始めると冊数が多いから本棚の負担になると思ってしまひ、買ふのをためらったまま今日に至るのである。しかし、今は電子書籍がある。Amazon.co.jpを覗いてみれば、創元推理文庫の乱歩傑作集のKindle版が一冊三百円で売られてゐるではないか。全二十巻だから六千円で揃ふ。尤も、なぜかKindle版は19冊しか見当たらないのだが……と思ったがよく探したら20巻全部あった。
 六千円なら昨日買った本よりも安いではないか。買ってしまはう。そのときふと気になったのは解説である。たとへば第一巻の『孤島の鬼』には、「喜びと不安と――乱歩と英太郎と(中井英夫)」といふのが収録されてゐるはずだ。試しに、
●江戸川乱歩孤島の鬼(創元推理文庫)
を購入してみた。ない、解説がない。どうしたものか。
 今までほとんど江戸川乱歩がない状態で生きてきて何の支障もなかったのだから、解説のないKindle本を19冊買ったからといって困ることはないだらう。将来私が江戸川乱歩関係の文章を書くことも多分ないだらう。資料として解説がないと困ることは多分ないのだ。しかし、解説を読むのは楽しい。本編を読まず解説だけ読むことだって決して少なくない。いいことではないのかも知れないが。どうしたものか。


2月26日(火)

 今日の電子化本。
『今昔物語集 本朝世俗部 下巻』(角川文庫/1955年)
◆ジャクリーン・ケアリー『クシエルの使徒』(和爾桃子訳/ハヤカワ文庫FT/2009年)
◆スティーヴン・エリクスン『碧空の城砦1』(中原尚也訳/ハヤカワ文庫FT/2010年)
LaTeX Hacks (OReilly, 2007)
 我が家にあった『今昔物語集』は昭和57年の27版。紙が褐色になってゐたがスキャンしたら白くなった。ハヤカワ文庫FTの二冊は初版。購入したのだが、贈呈していただいたので二冊になってしまったもの。
 LaTeXの本は、他の本にあまり載ってゐないやうなことをいろいろ解説してくれてゐるので役立ちさうな本。ドイツ語なので読みにくい。これが日本語ならよかったのに。そんなこと云ってゐないで、読めるやうにならなくては。

 紀伊國屋書店から、石田基広・金明哲『コーパスとテキストマイニング』(共立出版)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届いた。ハードカバーで立派な本。もっと簡易な造りで値段を安くしてくれた方が嬉しかったのだが。RMeCabを使はうか。以前、インストールしたことがあったのだが、あまり使ふ機会はなかったことを思ひだしながら、そんなことを考へる。

 紀伊國屋書店に本を註文。
●ティモシー・ライバック『ヒトラーの秘密図書館』(赤根洋子/文春文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●フィリップ・K・ディック『空間亀裂』(佐藤龍雄訳/創元SF文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●会津信吾・藤元直樹編『怪樹の腕』(東京創元社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●チャイナ・ミエヴィル『言語都市』(内田昌之訳/早川書房)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
『ヒトラーの秘密図書館』は昨年末に文庫になったことに今頃気づいたので。『怪樹の腕』は戦前に邦訳されたWeird Tales掲載作品といふ実にマニアックな本である。はやく読みたい。ミエヴィルのは、新☆ハヤカワ・SF・シリ-ズの最新刊。「二つの言葉を同時に発し意思伝達を行う原住種族と人類が共存する辺境の惑星」の話らしい。これも読むのが楽しみな本である。

 東京創元社編集部よりフィリップ・K・ディック『空間亀裂』(佐藤龍雄訳/創元SF文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]と会津信吾・藤元直樹編『怪樹の腕』(東京創元社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]をご恵贈賜りました。ありがたうございました。註文した本がもう届いたのかと思って驚いたが、さうではなかった。

 それにしても、戦前に邦訳されたWeird Tales掲載作品なんてアンソロジーがよく成り立つものだ。しかも、2800円といふ価格で。こんなあまりにも画期的すぎる本を買ふ人なんて日本にほんの一握りしかゐないだらうに。帯の「当時の文章のままで贈る」といふ文句にどきどきしながらページを捲って何だか変な気分に。「当時の文章のまま」? 仮名遣ひが変ではないか。当時の文章はこんな仮名遣ひではないだらう。そしてなぜか一篇の題名だけが歴史的仮名遣ひ。どうしてなのだらう。
 それでも十分画期的だけど。

 キャサリン・M・ヴァレンテ『孤児の物語』(東京創元社)読了。千一夜物語風の語りに身を任せてページを捲っていくのは心地よい。気持ちよく読み進めて残りも僅かといふ頃に、所謂「ら抜き言葉」が出てきてがっかり。でも、もうすぐ終はりだからと思って読み進め、次の巻は英語で読まうかと思ったりする。次の巻のKindle版はすでにKindle Paperwhiteの底の方に沈んでゐるはず。


2月25日(月)

 今日の電子化本。
『方丈記』(角川文庫/1967年)
『徒然草』(角川文庫/1957年)
 我が家にあったのは、前者が1983年の26版、後者が1981年の改訂46版。前にも書いたが、ページがすっかり褐色になってしまって読みづらいほどであっても、スキャンの濃度を調節することで、真っ白な画面に文字が浮き上がって見えるやうになると、私はかなり感激してしまふのである。読むかどうかはもちろん判らないが。

 紀伊國屋書店から、山田亮『遺伝統計学の基礎』(オーム社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、『ミステリ-ズ! Vol. 57』(東京創元社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、関俊介『絶対服従者』(新潮社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、三國青葉『かおばな憑依帖』(新潮社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、ウンベルト・エーコ『小説の森散策』(和田忠彦訳/岩波文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、三上延『ビブリア古書堂の事件手帖 4』(メディアワークス文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届いた。どれから読まうか。

 キャサリン・M・ヴァレンテ『孤児の物語』(東京創元社)は残り120ページ。いつになったら終はるのか。

 初めて電球型電球色のLEDランプを買った。意外に普通の電球みたいな色(比較したのは電球色の蛍光灯だが)で周囲に光が広がるやうになってゐるので、今後は順次LEDに変へていかうと思った。蔵書にも優しいだらうか。どこかに各種照明器具の出す紫外線量の情報があったかな。


2月24日(日)

 紀伊國屋書店に本を註文。
●石田基広・金明哲『コーパスとテキストマイニング』(共立出版)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
 昨年12月に出た本。Rを使った解析方法が紹介されてゐるさうなので我慢できず。

 昨日、SFマガジン4月号Amazon.co.jp]をご恵贈いただきました。ありがたうございました。
 今号の特集は「ベストSF2012」上位作家競作。海外作品は、ミエヴィルとバチガルピ。特集とは別にキジ・ジョンスン。

 物書堂から販売されてゐるiOS版『アクセス独和辞典』が欲しくてたまらなくなったが、何とか我慢した。でも、数日中には買ってしまひさう。

 LogoVistaから今月15日に発売された『新明解国語辞典第七版』も何とか我慢した。少し我慢しすぎかも知れない。


2月23日(土)

 聖書を参照しなければならないことはよくある。前から電子版があればいいのにと思ってゐたのだが、あるではないか! 全然知らなかった。1954/55年版の口語訳聖書は私が幼い頃から慣れ親しんできたもの(全く信仰心はないのだが)も、重々しい文章にしたいときに引用される文語訳聖書も、pdfファイルでもEPWing(電子辞書形式)でも入手できるのだ。無料で。
 EPWingの方は早速Logophileで調べられるやうにした。インデックス作成のときに「全文検索」にチェックを入れるのを忘れないやうに気をつけなくてはならない。さうしないと、タイトルしか検索できず何の意味もないから。「マタイによる福音書」とか検索しても仕方がない。

 それにしても便利である。紙版の『文語訳聖書』を4500円で買って喜んでゐたのを懐かしく思ひ出したりした土曜日の冬の夜。

 今日の電子化本。
◆伊藤整『若い詩人の肖像』(新潮文庫/昭和33年)
手元にあったのは、昭和53年の30刷。
◆Herbert Voß LaTeX in Naturwissenschaften & Mathematik (Franzis Verlag, 2006)
科学や数学の論文を書く人向けのLaTeXの本。数式の書き方などが詳しいところが助かるが、ドイツ語なので読みにくい。


2月22日(金)

 紀伊國屋書店に本を註文。
●山田亮『遺伝統計学の基礎』(オーム社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
『ミステリ-ズ! Vol. 57』(東京創元社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●関俊介『絶対服従者』(新潮社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●三國青葉『かおばな憑依帖』(新潮社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ウンベルト・エーコ『小説の森散策』(和田忠彦訳/岩波文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●三上延『ビブリア古書堂の事件手帖 4』(メディアワークス文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
以上六冊。

 ビブリア古書堂は四作目。何と初版八十万部だといふ。そして、累計470万部に達したとか(ACII.jp)。

 そんなにみんな古書が好きなのか。それならもっと本を買へばいいのに。それとも、胸の大きいお姉さんが好きなだけなのか。

 Google Glass欲しい。何ができるかよく知らないが。電子書籍とか読めるんだらうか。

 ケストナーの子供の本を原書で読めるやうになるのが今年の目標である。


2月21日(木)

 キャサリン・M・ヴァレンテ『孤児の物語』(東京創元社)やうやく半分くらゐ。遅すぎる。こんなにのろのろ読んでゐたら、読み終へる前に歳を取ってしまふといふ恐怖に追はれるやうにページを捲る。

 昨日買った本の雑誌三月号のページを捲ってゐたら、白水社のニューエクスプレスといふ語学書のシリーズにスペシャル版が三冊あって、『日本語の隣人たち』が二巻と『ヨーロッパのおもしろ言語』だといふことを知った。欲しい! 今すぐ欲しいと思ったが何とか我慢した。私にとって絶対に必要のない本だといふことは確かだ。ちゃんと音声CDもついてゐるのだが、私がこれらの言語を習得することは一生ないだらう。しかし、私は今まで必要な本だけを買ってきたのかと自問してみる。決してそんなことはない。一生読まないだらうと思ふ本、一生必要にならないとしか思へない本を買ってきたではないか。それならばこの本を買ふのに何を躊躇ふ必要があらうか。

 激しい葛藤が心の中を渦巻いたのだが、註文したい本が溜まってきてゐるので、とりあへず今は我慢しようと心に決めた。

 今日の電子化本。
◆Clifford Henry Taubes Modeling Differential Equations in Biology (Prentice Hall, 2000)
◆レイ・ブラッドベリ『お菓子の髑髏』(仁賀克雄訳/ちくま文庫)


2月20日(水)

 今日の電子化本。
◆Stephan Schmidt PHP Design Patterns (OReilly Vlg, 2009)
 PHPに関する本なのだが、一生読まないやうな気がしてきた。もったいないことをした。買ふときは、この本を買ったら何か全然知らない世界が見えてくるんぢゃないかといふ気持ちになってどうしても欲しくてたまらない状態になるのだ。本が届いてページを開いた瞬間に目が覚めて、そんなことあるわけないよなと気づくのである。でも、さういふ本の積み重ねで少しづつは見えないものが見えてきたはずなので、それでいいのだ。

 紀伊國屋書店から、『言語研究のための統計入門』(くろしお出版/2010年)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、『コーパスの作成と活用』(明治書院/2011年)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、ケルスティン・ギア『紅玉は終わりにして始まり』(遠山明子訳/東京創元社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届いた。『言語研究のための統計入門』面白さう。『コーパスの作成と活用』の方は、いろいろなOCRアプリケーションの使ひ方や精度の比較や、公開されてゐるさまざまなコーパスデータベースの特徴や使ひ方が書いてあるのだが、あまり知らない情報がなくてそんなに面白くなささう。ケルスティン・ギアはいつか読みたい。

 丸善お茶の水店で、本の雑誌三月号と、
●高野史緒『ヴェネツィアの恋人』(河出書房新社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
を購入。そうか、これが初めて出る短篇集なのか。ちょっと驚いたりする。


2月19日(火)

 キャサリン・M・ヴァレンテ『孤児の物語』(東京創元社)を読みながら出勤。腕が疲れる。

 Amazon.co.jpから、iiyama 23インチワイド液晶ディスプレイ IPSパネル LEDバックライト搭載 HDMIケーブル同梱モデル マーベルブラック PLX2377HDS-B1が届いた。期待してゐたよりも小さい。隣にならぶ21インチのIODataのモニターの方が縦が高くて(横は短い)一瞬大きく見えるからだらう。HDMIケーブルで繋いだところ、どうも色の薄いところが白く抜けてしまふのである。いくら調節してもうまくできない。そこで、DVIケーブルに換へてMac miniにはDVI/HDMIアダプタで繋いでみた。今度は白く抜けてしまふことなく調節できたが、せっかくHDMIで繋げるやうになってゐるのに、何だか損した気分である。

 今日の電子化本。
◆モリエール『いやいやながら医者にされ』(鈴木力衛訳/岩波文庫)
◆岸田一隆『科学コミュニケーション』(平凡社新書)

 札幌市の伊藤書房清田店から、幻想文学31号〈特集:アンドロギュヌス〉が届いた。まるで今月出た雑誌かと思ひさうになるほど綺麗な一冊である。その綺麗な幻想文学を手に取って、ヴァーノン・リーの「悪魔の歌声」の話題が出てくるところだけ読む。そして、カストラートのことを考へながら「悪魔の歌声」をもう一度読んでみる。


2月18日(月)

 キャサリン・M・ヴァレンテ『孤児の物語』(東京創元社)を読み始める。本が大きくて重い。電車の中で読むと肩が痛くなるではないか。電子版があればいいのに。

 Amazon.co.jpで『孤児の物語』の続編、
○Catherynne Valente The Orphan's Tales: In the Cities of Coin and Spice (Bantam, 2007) [Amazon.co.jp]
を電子版で購入。続編はKindleで読んだら軽いかなと思って。

〈太陽コーパス〉の本(コーパスが入っている)を買ってゐないことに気がついた。5年も前に出てゐるのになぜ買はなかったのか。しかし、今日は『太陽コーパス』を註文する勇気が足りなかったので、紀伊國屋書店に、
『言語研究のための統計入門』(くろしお出版/2010年)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
『コーパスの作成と活用』(明治書院/2011年)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ケルスティン・ギア『紅玉は終わりにして始まり』(遠山明子訳/東京創元社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
を註文。最初の二冊はコーパス研究の本、最後のはドイツのファンタジイ。

 今日の電子化本。
◆マクマリー『生物有機化学 生化学編』(丸善)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
◆マクマリー『生物有機化学 有機化学編』(丸善)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
『メディカル化学: 医歯薬系のための基礎化学』(裳華房)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]

 液晶モニターの配達予定日は今日だったのだが、都内の配達店から配達店に一日かかっても到達せず、たうとう今日は来なかった。明日には来るだらう。


2月17日(日)

 紀伊國屋書店から、マクマリー『生物有機化学 生化学編』(丸善)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]とマクマリー『生物有機化学 有機化学編』(丸善)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届いた。

 今日の電子化本。
『ボルハルト・ショアー現代有機化学〈下〉』(化学同人)
 我が家にあったのは第4版だが、今は第6版が出てゐるのか。知らなかった。

 娘の液晶モニターが壊れたので、私のモニターが一台娘の部屋に行ってしまった。これは不便である。そこで、Amazon.co.jpにiiyama 23インチワイド液晶ディスプレイ IPSパネル LEDバックライト搭載 HDMIケーブル同梱モデル マーベルブラック PLX2377HDS-B1を註文した。27インチにしようかと思ったのだが、資金も机の横幅も足りないので、23インチにした。

 ゲイル・キャリガー『ソフロニア嬢、空賊の秘宝を探る』(川野靖子訳/ハヤカワ文庫FT)[Amazon.co.jp]読了。〈英国パラソル奇譚〉と同じ世界が舞台。時代は四半世紀ほど遡る。主人公が十四歳の少女なので、内容はその年齢に相応しい感じである。女スパイを養成する花嫁学校が空中に浮かんでゐるといふ設定は面白いが、この学校とか敵対する空盗賊とか「試作品」を巡る背景などはどうもよく判らない。これから徐々にその姿を見せつつ物語が膨らんでいくのか。
 あ、このシリーズは〈英国空中学園譚〉といふのか!


2月15日(金)

 紀伊國屋書店から、富士川義之・結城英雄編『亡霊のイギリス文学』(国文社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届いた。ヴァーノン・リーに関する評論が目当て。大渕利春「マリア信仰とゴースト・ストーリー ヴァーノン・リーの幻想短編」が収録されてゐるのだ。しかし、10ページしかないといふのが残念。短すぎる。

 今日の電子化本。
◆三浦展『東京は郊外から消えていく!』(光文社新書)

 ゲイル・キャリガー『ソフロニア嬢、空賊の秘宝を探る』(川野靖子訳/ハヤカワ文庫FT)[Amazon.co.jp]を読み始める。


2月14日(木)

 紀伊國屋書店に本を註文。
●マクマリー『生物有機化学 生化学編』(丸善)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●マクマリー『生物有機化学 有機化学編』(丸善)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
仕事用。

 今日の電子化本。
◆木村誠『危ない私立大学 残る私立大学』(朝日新書)
◆小里良徳『マンション100年化計画』(産学社)
◆齋藤勝裕『マンガでわかる有機化学』(サイエンス・アイ新書)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]

 デイヴィッド・ミッチェル『クラウド・アトラス 下』(中川千帆訳/河出書房新社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]をやうやく読み終へる。六つの物語が旋回して帰ってくるといふ構造は何だかバッハみたいだとか云へるのだが、個々の物語のつながりがよく理解できない。読むものと読まれるものの関係とか、横断する魂とか、まあそうなのかも知れないが、だから何なんだかよく判らないのだ。Ghostwrittenの方がよかったと思った。


2月13日(水)

 国書刊行会のオンラインショップからミゲル・デ・セルバンテス『ペルシーレスとシヒスムンダの苦難(下)』(国書刊行会)、八王子の佐藤書房からミゲル・デ・セルバンテス『ペルシーレスとシヒスムンダの苦難(上)』(国書刊行会)、川崎市の近代書房からグスタフ・マイリンク『西の窓の天使(上・下)』(国書刊行会)、東池袋の光芳書店からトルストイ他『ロシア神秘小説集』(国書刊行会)が届いた。こんなに世界幻想文学大系が届くと、何かとんでもないことをしてしまったやうな恐怖に襲はれるのはなぜだらうか。
 今回届いたのはどれも状態がよくて、さらなる恐怖に。こんなことをしていいのだらうか。こんなにぴかぴかの世界幻想文学大系が届くなんて、私は自分で気付かない悪魔に魂を売ってしまったのではないだらうか。

 今日の電子化本。
◆薬師院仁志『日本語の宿命』(光文社新書)
『ライフサイエンス 基礎化学』(化学同人)
『基礎から考える化学』(化学同人)
以上三冊。

 Amazon.co.jpでKindle本を購入。
○Catherynne M. Valente The Girl Who Circumnavigated Fairyland in a Ship of Her Own Making (Corsair) [Amazon.co.jp]
先日買ったThe Girl Who Fell Beneath Fairyland and Led the Revels Thereがこれの続編だったやうなので。

 三省堂書店神田本店で、
●アガサ・クリスティー他『厭な物語』(文春文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●齋藤勝裕『マンガでわかる有機化学』(サイエンス・アイ新書)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
何がマンガでわかるだよと思ひながらも、資料として。

 2012年ファンタジーノベル大賞の受賞作品(優秀賞)を買ふのを忘れてゐることに、今日気がついた。


2月12日(火)

 某短篇集について打ち合はせ。担当編集者不在の状態は何とかしませうとか、そんな話。そこで教へていただいた本を早速紀伊國屋書店に註文した。
●富士川義之・結城英雄編『亡霊のイギリス文学』(国文社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]

 ついでに、幻想文学31号〈特集:アンドロギュヌス〉(1991年)を「日本の古本屋」で検索して、札幌市の伊藤書房清田店に註文した。

 書棚を確認してみると、雑誌「幻想文学」はあまり揃ってゐないことに気づく。資料として全部揃へておきたいのだが。世界幻想文学大系を揃へたら、次は幻想文学にしようか。どうせ使ふのだから。

 そんなわけで、今は頭の中をヴァーノン・リーが満たしてゐて、いろいろやる気が心の中に充満してゐるわけだが、これをどれだけ維持できるかが問題である。どうも私は飽きっぽいといふか、意思が弱いといふか、駄目なのだ。

 紀伊國屋書店から、ジョージ・R・R・マーティン『乱鴉の饗宴 上』(酒井昭伸訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、ジョージ・R・R・マーティン『乱鴉の饗宴 下』(酒井昭伸訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、アーシュラ・K・ル=グウィン『コンパス・ローズ』(越智道雄訳/ちくま文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、『澁澤龍彦訳幻想怪奇短篇集』(河出文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、コニー・ウィリス『最後のウィネベーゴ』(大森望訳/河出文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届いた。

 Amazon.co.jpからは、James P. Blaylock Zeuglodon (Subterranean, 2012) [Amazon.co.jp]が届いた。

 定期購読の更新手続きをしたナイトランドから、Paypalの住所が前の定期購読の住所と違ふやうだが、その住所に変更しようかといふ聯絡をいただいた。それは古い住所です、すみませんといふ返事を出す。


2月11日(月)

 寝過ぎたせゐか朝から頭が痛かった。昼過ぎに海外旅行から帰ってきた妻と娘が風呂に入った私も昼過ぎに風呂に入って昼寝をしたらもっと痛くなった。仕方がないので世界幻想文学大系を何冊か註文してみた。
 まづ、国書刊行会のオンラインショップに、
●ミゲル・デ・セルバンテス『ペルシーレスとシヒスムンダの苦難(下)』(国書刊行会)
を註文。送料無料。ポイントもつく。前にも書いたけど。
 次に、日本の古本屋で検索して、八王子の佐藤書房に、
●ミゲル・デ・セルバンテス『ペルシーレスとシヒスムンダの苦難(上)』(国書刊行会)
を註文。さらに、同じく日本の古本屋で検索して、川崎市の近代書房に、
●グスタフ・マイリンク『西の窓の天使(上)』(国書刊行会)
●グスタフ・マイリンク『西の窓の天使(下)』(国書刊行会)
を註文した。

 これで世界幻想文学大系は残り5巻(7冊)になるはず。

 全部揃ったら第一巻から全部読んでみたい。多分、すぐに挫折するだらうが。


2月10日(日)

 高橋昌一郎『感性の限界』(講談社現代新書)を電子版で読む。前の二冊の「限界」に比べて知ってゐる話が多い。それでも自由意思など錯覚ではないかといふ話はいつもどきどきする。少なくとも「自分で決めた」といふ確信ほど信用できないものはない。私はいつも自分を信用してゐないが、それでも疑って疑ひ足りないといふことはないのだ。
 運動選手と大学生A子との間に大事件が起こるかと思ったらら特に何もなかったのは残念。
 ちょっと重いのは「あとがき」。未知のできごとを恐れることが生存に有利に働いてきたのだらうといふ推察はおそらく正しいのだらうが、だからといって現代においてそれを肯定する必要はないと思ふわけで、それでもそれを一概に否定すると否定された方は理不尽な否定をされたと思ひがちなので難しい。

 電車の中で上の本を読み終へたので、そのまま隣のジョセフィン・テイ『時の娘』(小泉喜美子訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)[Amazon.co.jp]を読み始めたら読みやすいので三分の一ほど読み進めた。入院して暇を持て余してゐる警部がリチャード三世にまつはる伝承の真実を明らかにしようとする話。


2月9日(土)

 高橋昌一郎『感性の限界』(講談社現代新書)[Amazon.co.jp]を読みながら出勤。面白いのだが、人間の不合理な行動の本は何冊も読んでゐるので知らないことばかりといふ新鮮な気持ちでは読めない。アンカーの強さにはまあ驚くわけだが。残り半分くらゐ。

 リチャード三世の遺骨が確認されたといふニュースで売れてゐるといふ
●ジョセフィン・テイ『時の娘』(小泉喜美子訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)[Amazon.co.jp]
をKindle版で購入した。購入した後に、電子版には解説がついてゐないんだった! と慌てたが、訳者あとがきはついてゐたから安心した。電子版の解説の取り扱ひには本当に困る。

 ナイトランドの定期購読更新の申込をした。六千円だ。

 Amazon.co.jpに紙の本を久しぶりに註文した。
○James P. Blaylock Zeuglodon (Subterranean, 2012) [Amazon.co.jp]
紙の本だからきっと読まない。電子版になればいいのに。

 さらに、電子本を三冊購入。
○Karen Lord The Best of All Possible Worlds (Jo Fletcher Books, 2013) [Amazon.co.jp]
○Catherynne M. Valente The Girl Who Fell Beneath Fairyland and Led the Revels There (Corsair, 2012) [Amazon.co.jp]
○Frances Hardinge A Face Like Glass (Macmillan Children's Books, 2012) [Amazon.co.jp]
以上。

「SFが読みたい! 2013年版」(早川書房)[Amazon.co.jp]が届いた。ブラッドベリ追悼記事にある『華氏四五一度』の内容紹介を書いてゐる。ほんの200字しかないが。あと、いつものやうに、マイベスト5。私はありきたりのものしか選んでゐない。面白くない。藝がないな。そこで、中村融さんが、カーペンター『インクリングズ』(河出書房新社)を挙げてくださってゐる。そして、「英国ファンタジーを考えるうえでの基本文献のひとつ。このような堅実な評伝は、もっと広く読まれたほうがいい。報われない仕事にとり組んだ訳者たちの労をねぎらいたい」とのコメントが。生きてて良かったと思った。本が売れたらもっといいのだが、あまり売れてなささう。


2月8日(金)

 体調が悪かったりして註文が途絶えてゐた世界幻想文学大系を久しぶりに一冊註文した。
●トルストイ他『ロシア神秘小説集』(国書刊行会)
今回も検索は日本の古本屋。東池袋にある光芳書店に註文した。

 やうやくKindle版が出た
●高橋昌一郎『感性の限界』(講談社現代新書)[Amazon.co.jp]
を購入。Kindle版は紙版よりも105円安い。

『理性の限界』『知性の限界』が面白かったので、この限界にも期待してゐる。

 この頃気づいたのだが、Kindleで本を読むときには字を大きくしすぎないやうに、行間を広げすぎないやうに気をつけた方がいい。何となく、せっかく字を大きくしたり行間を空けたりできるのだから、その機能を使はうと思ったりして、必要以上に字を大きく、行間を広くとったりしてしまひがちなのだが、読者諸兄はそんなことはないのだらうか。Kindleはページ送りでやや手間取るのである。だから、ページ送りはできるだけ少ない方がいい。幸ひ私はまだ老眼にもなってゐないのだから。明日から、以前より多く文字が入ってゐる画面でもっと速く本を読まう。もっと速く。

 今の流行りだからどうしようかと思ふが、『時の娘』買っておかうか。


2月7日(木)

 デイヴィッド・ミッチェル『クラウド・アトラス 下』(中川千帆訳/河出書房新社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を読みながら通勤。読みにくい部分を乗り越えたので、これから滑らかに進むと期待してゐる。

 といふより、躰の具合が悪くてあまり読めなかったのだ。今朝はまだ胃が痛くて老人のやうによろよろ歩いて出勤。階段も上れなかったのだが、帰宅する頃には普段とさほど変はらないくらゐに歩けるやうになってきた。

 PenultimateといふiOSのノートアプリケーションがEverNoteと統合されて使ひやすくなったので、これからはもっとペンで書き込む作業を増やしてもいいかと思ひ、細い書き込みが可能なタブレット用ペンプリンストンテクノロジー スマートフォン&タブレットPC対応スタイラスペン Jot Pro (Dampening) ガンメタリック JOTPD-GMをAmazon.co.jpに註文した。

 Bitcasaといふクラウド・ストレージを試してみた。10 GBは無料である。これはハードディスク容量を必要とせず、外付けハードディスクのやうに使へるときいたので。アカウントを作って早速アプリケーションをインストールしてみたが、中身がないのでまだよく判らない。少しずつ確認していくことにしよう。


2月6日(水)

 出勤はできたが、まだ具合が悪いので、紀伊國屋書店に本を註文。
●ジョージ・R・R・マーティン『乱鴉の饗宴 上』(酒井昭伸訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ジョージ・R・R・マーティン『乱鴉の饗宴 下』(酒井昭伸訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●アーシュラ・K・ル=グウィン『コンパス・ローズ』(越智道雄訳/ちくま文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
『澁澤龍彦訳幻想怪奇短篇集』(河出文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●コニー・ウィリス『最後のウィネベーゴ』(大森望訳/河出文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
以上五冊。

 今日はもう寝るので、これで。


2月5日(火)

 今日は具合が悪くて一日寝てゐた。仕事を休んで。やれやれ。

 岡本真一郎『言語の社会心理学 - 伝えたいことは伝わるのか』(中公新書)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を少し読まうと思ったのだが、いちいち頭の中で「ピダハン語にはそんなものないけどな」とか「ピダハン族はそんなことしない」といふやうな囁き声が聞こえてくるやうな気になってくるので、読み続けるのを断念。数ヶ月寝かせてから読むことにしよう。ピダハンの衝撃は強い。

 まったく未知の言語に共通理解のできる仲介言語もなく立ち向かふ人たちがゐるのに、自分は辞書も文法書も揃ってゐる言語をどうして習得できないのか。ただ怠けてゐるだけだらう。


2月4日(月)

 風邪で一日日記を休む。今日もまだ具合は悪いのだが。やれやれ。

 ダニエル・L・エヴェレット『ピダハン』(屋代通子訳/みすず書房)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]読了。実に面白かった。数の概念のない言語、左右がない言語(というのはそんなに珍しくないやうだが)、直接体験以外に価値を見出さない世界。入れ子構造がないことから、チョムスキー派に異を唱へるところは妙に迫力がある。文法に(文の構造に)入れ子構造はなくても、物語にはあるとか。最後に、ピダハンの世界観の影響を強く受けてキリスト教信仰を失ふといふのも驚きを禁じ得ない。そして(詳細は記されてゐないが)そのせゐで家庭も崩壊してしまふのだ。
 最後はピダハンの世界観を讃美して終はるのだけど、私はピダハンのやうに生きたいとは思はない。たとへ幸せでも。明日の世界を夢見ることのない今日を生きるのは嫌だから。

 この本を読み終へて、ピンカーの『言語を生みだす本能』(NHKブックス)を読まうと思ったが、pdfファイルが見つからない。なくしたのか。

 ゲイル・キャリガー『ソフロニア嬢、空賊の秘宝を探る』(川野靖子訳/ハヤカワ文庫FT)[Amazon.co.jp]をご恵贈賜りました。ありがたうございました。

 何だか表紙が可愛らしい。


2月2日(土)

 ダニエル・L・エヴェレット『ピダハン』(屋代通子訳/みすず書房)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]面白い。まだ半分くらゐ。色の名前がないとか、数の概念がないとか、いろいろ面白すぎる。そういふ世界で生きるのはどういふ人生なのかと思ひを馳せる。想像もできないが。

 未開民族といふと親族の分類が複雑で、みんな交差いとことか平行いとこを区別してゐるんぢゃないだらうかと思ってしまひがちだが、人間関係も三種類くらゐしかないらしい。

 バーコードリーダを使って、220冊ほどISBNを読み込んで楽天ブックスAPIとGoogleBooksAPIでデータを集めてみた。前回と合はせて220冊の情報がMySQLに入った。50冊ほど照合できなかったのか。Amazonで検索すると「岩波新書」とか「ハヤカワ文庫」といふのは書名に入ってゐるのだが、楽天の場合はseriesNameで取得しなければならない。まだまだ改善の余地はある。

 何となく風邪を引いたやうな気がするので今日は早く寝よう。


2月1日(金)

 デイヴィッド・ミッチェル『クラウド・アトラス 上』を読み終へ、下巻へ進みたいのだが、今日は荷物が重くなるのが嫌だったので鞄に下巻は入れて来なかった。それがいけなかったのか、うっかり書店に寄ってしまひ、思はず手に取った
●ダニエル・L・エヴェレット『ピダハン』(屋代通子訳/みすず書房)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
を購入。アマゾンの奥地に暮らすピダハン族の言語はかなり変はってゐるらしい。交感的言語がほとんどないといふのだ。挨拶とか、感謝や謝罪の言葉がないらしい。さらに左右、色の名前、数の概念もないといふ。我慢できずすぐに購入、読み始めた。

 紀伊國屋書店から、キャサリン・M・ヴァレンテ『孤児の物語〈I〉夜の庭園にて』(井辻朱美訳/東京創元社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]と岡本真一郎『言語の社会心理学 - 伝えたいことは伝わるのか』(中公新書)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届いた。『言語の社会心理学』を捲ってみれば、交感的交はりの言葉から話が始まってゐた。何も情報を伝へない朝の挨拶が紹介されてゐる。こんにちは、相変はらず暑いですね……といふやりとりである。考へてみれば、この「交感的交はり」の会話が私は苦手なのだ。情報を伝へないのに何を話せばいいのかよく判らない。「今日はどちらまで?」「ちょっとその辺まで」などといふやり取りがあまりうまくできない。「紀伊國屋書店新宿南口店にロード・ダンセイニの新刊を買ひに」などと相手が与へられてもどう反応したらいいかよく判らない情報を提供してしまひ、相手を戸惑はせるわけだ。私はピダハンたちのところへ行くべきなのか。しかし、ピダハン族のところには本がない。それが問題だ。


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