4月30日(火)

 紀伊國屋書店から、アンナ・カヴァン『ジュリアとバズーカ』(千葉薫訳/文遊社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、アーシュラ・K・ル=グウィン『世界の果てでダンス』(篠目清美訳/白水社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、グレアム・グリーン『見えない日本の紳士たち』(高橋和久他訳/ハヤカワepi文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、滝浦真人『日本語は親しさを伝えられるか』(岩波書店)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、今野真二『正書法のない日本語』(岩波書店)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]滝浦真人『日本語は親しさを伝えられるか』(岩波書店)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、今野真二『正書法のない日本語』(岩波書店)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、東野圭吾『夢幻花』(PHP研究所)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、R・A・ラファティ『第四の館』(柳下毅一郎訳/国書刊行会)([amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]東野圭吾『夢幻花』(PHP研究所)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、R・A・ラファティ『第四の館』(柳下毅一郎訳/国書刊行会)([amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届く。読みたい本が増えてしまった。実際にはあまり読めないだらう。

 吉本書店から、『ホフマン全集8 ちびのツァッヒェス・ブラムビルラ王女・他』(創土社)が、洋行堂から『ホフマン全集1 カロ風幻想作品集1』(創土社)と『ホフマン全集2 カロ風幻想作品集2』(創土社)が届いた。嬉しい。1と8は初版ではなかった。2は函がきつくて出し入れしたらパラフィン紙が破れた。やれやれ。

 本屋から本が届くのがこんなに嬉しいのは何年ぶりだらう。

 ドイツ語の本も早く来ればいいのに。

『ナボコフの文学講義・上』(河出文庫)をざっとページを捲る。じっくり読みたいところだが、対象となる作品を何しろ読んでゐないので、飛ばし読み。「フロベールには、対位法的手法と読んで差し支えない特殊な方法がある」といふのが気になるのだがどうもよく判らない。ポリフォニーとほぼ同義と考へていいだらうか。それでもよく判らないのだが。
「自分と作中人物とを同化させたり、出来の悪い冒険物語に夢中になったりするのが許されるのは、子供たちだけだ」といふのはまったくそのとほり。だが、後半はちょっと厳しいのではないか。しかし、この言葉は後で使ふために覚えておきたい。


4月29日(月)

 今月は少し本を買ひすぎたかも知れない。あと三日我慢しよう。いや、二日か。洋書22冊、和書29冊で合わせて51冊。毎月50冊本を買ってゐると一年で600冊になってしまふ。気をつけなくては。

 ナボコフは『文学講義(上)』(河出文庫)で、「文体は道具ではない、方法でもない、ただに言葉の選択だけのことでもない。それ以上のものであって、作者の個性に固有な要素ないし特質を生み出すのは、文体なのである」と云ってゐる。ジャンル固有の要素ないし特質を生み出すのも文体なのだらうか。ル=グィンはさう云ってゐるのだらうか。

 眠い。

 柴田元幸『翻訳教室』(朝日文庫)を読んでゐたら、村上春樹の「大学出てからフランス語を勉強して、それはまあ読めるやうになった。フロベールはフランス語ができるやうになったら訳してみたい」といふ言葉に出くわし、フロベール訳したいのかとちょっと驚いた。読んだことないけど。
「僕は大学でドイツ語をやったんだけど、ドイツ語で読んでみたいものはほとんどなかったですね」といふ言葉にがっかり。私もフランス語でそれを見つけられなかったのだが、これから見つけるつもりである。必ず見つけるつもりである。

 とりあへずケストナーのDer 35. Maiは6割程度まで。もっと本を読めるやうになりたい。


4月28日(日)

 西崎憲『世界の果ての庭』(創元SF文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を読む。前に一度読んでゐるはずなのだが、ほとんど覚えてゐなかった。一体どういふ頭なのか。駅の話など忘れ難い場面ばかりなのに。若くなる病を患ふ母、階段で無限に繋がる駅の世界、英国式庭園を巡る女性作家の話が交互に短い話を積み重ねるやうに続いていく。互ひに関係はなささうである(あるのか?)。それぞれに結末はあるのだが、普通の発端があって結末がある物語を求めてはいけない。作者が「抽象画のやうなもの」といふ作品だから。感情移入至上主義者は戸惑ふだらうが、多分この作品は音楽を聴くやうに楽しみ絵画を観るやうに味はへばいいのだ。多分。
 解説を読んで、時枝文法の話だと思はない方がいい(そんなやつはゐないか)。時枝文法の本ではない。

 結局ホフマンの本を買ふ誘惑には勝てず、何冊も註文してしまった。まづは日本の古本屋で検索して、栃木市の吉本書店に、
『ホフマン全集8 ちびのツァッヒェス・ブラムビルラ王女・他』(創土社)
を、そして茅ヶ崎市の洋行堂に、
『ホフマン全集1 カロ風幻想作品集1』(創土社)
『ホフマン全集2 カロ風幻想作品集2』(創土社)
を註文。どちらも今日のうちに送金手続の確認まで完了。明日発送してくれるといふ聯絡が洋行堂から。

 紀伊國屋書店に、
○E. T. A. Hoffmann Der Sandmann (Insel Taschenbücher Nr.934) [紀伊國屋書店, Amazon.co.jp]
○E. T. A. Hoffmann Die Serapionsbrüder : Text und Kommentar (Deutscher Klassiker Verlag im Taschenbuch Bd.28) [紀伊國屋書店, Amazon.co.jp]
しまった、Amazon.co.jpの方が安かった。ちなみにKindle版なら全部無料である。今回は紙の書物が欲しかったので。

 ホフマン以外の本も紀伊國屋書店に註文。
●アンナ・カヴァン『ジュリアとバズーカ』(千葉薫訳/文遊社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●アーシュラ・K・ル=グウィン『世界の果てでダンス』(篠目清美訳/白水社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●グレアム・グリーン『見えない日本の紳士たち』(高橋和久他訳/ハヤカワepi文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
以上三冊。ル=グウィンの本は7年ほど前に出たものなのだが、買ひ逃してゐたので今回註文。でも、どうしてそのとき買はなかったのか。何か理由があったとしてももう思ひ出せない。


4月27日(土)

 ジェイムズ・S・コーリイ『巨獣めざめる(下)』(ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を読み終へる。最初は軍人の話かと思ったが、さういふ印象は薄れて、第二の主人公の落ちぶれた警官のまとふ雰囲気がさらにその雰囲気を薄めていく。地球と火星と小惑星帯の戦争の話かと思ふと実は宇宙からの侵略者の話だと思ふと実は……といふ話。途中のゾンビの大群に襲はれるやうな部分は、その手の話が好きな人には面白いのかも知れないが、私には些か退屈に感じられたことは否めない。そして結末は、さういふ方向へ行くのかと驚かせてくれる。目覚めた巨獣(Leviathan)が巨獣らしくないが、それはまあいいだらう。素直に楽しめるSF。シリーズ作品の第一作だといふ。

 ヴァーノン・リーの「まぼろしの恋人」と「悪魔の歌声」を読み直す。日本語で。この両作品の場面を混同して覚えてゐたことに気づいた。教会の間を彷徨ふのは後者でなく前者だった。ヴァーノン・リーの作品について再びよく考へなければならない。古いものに出会って古いものに取り憑かれる話が続くとちょっと飽きさう……といふやうなことを考へてみたり。

 E・T・A・ホフマンの本が欲しくて仕方がなくなり、Abebooksで検索してドイツのAntiquariat am Soonwaldといふ古書店に、
○E. T. A. Hoffmann Die Serapions-Brüder
を註文。刊行年や出版社が判らない。初版、ペーパーバック、挿絵はO-Schuberだといふ。価格がUS$28.01+送料3.90といふ表示だった。送料が安すぎる。これは註文しようといふ気になってしまひ、註文ボタンを押す。6時間後、Extra Charges Requested for Sales Order No.xxx といふメールが来た。日本に送るにはUS$11.57必要だから、追加料金$7.67をお願ひするといふもの。何だ、安すぎると思ったよとドイツの方角に見当をつけて罵ってみたが、結局承認手続きをした。ケストナーを読み終へたらホフマンにしようか。

 創土社のホフマン全集が欲しくてたまらなくなってくる。昔から気になってゐたが、購入資金が確保できなくて一冊しか持ってゐない。今なら買へる。決して安くはないが、買へないことはない。学生時代よりは本を買ひやすくなった。インターネットで安いのを探して比較してあとはクリックすればいいだけである。仕事をしてゐるから給料もある。しかし、買へるからといふ理由で買へるものを全部買ってゐると、あとで大変なことになる。結局今日は註文できなかった。でも、多分明日はするだらう。連休だし。


4月26日(金)

 ケストナーのDer 35. Maiはやうやく半分くらゐ。飽きてきた。ローラースケートを履いた馬に乗って、怠け者の楽園とか、玩具の国とかを通って、南の海を目指すのだが、緊迫感が希薄なのでどうでもよくなってくるのである。でも、とりあへず最後まで読む。必ず読む。

 紀伊國屋書店からラジオのドイツ語講座「まいにちドイツ語」のテキストを電子版で購入。Kinoppyで読むわけだが、ノートを書き込めないのが残念。はやくケストナー以外の本も読めるやうになりたい。

 紀伊國屋書店に本を註文。
●滝浦真人『日本語は親しさを伝えられるか』(岩波書店)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●今野真二『正書法のない日本語』(岩波書店)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●東野圭吾『夢幻花』(PHP研究所)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●R・A・ラファティ『第四の館』(柳下毅一郎訳/国書刊行会)([amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
 最初の二冊は〈そうだったんだ! 日本語〉といふ叢書から。ラファティは〈未来の文学〉の一冊。

 眠くて意識が保てないので寝る。


4月25日(木)

 ジェイムズ・S・コーリイ『巨獣めざめる(上)』(ハヤカワ文庫SF)を読み終へ、下巻へ。ゾンビ(のやうなもの)と人間の敵から逃げる場面が長く続いてちょっと疲れ気味。で、巨獣といふのは一体いつ出てくるのか。

 西崎憲『世界の果ての庭』(創元SF文庫)をご恵贈賜りました。ありがたうございました。
 これはファンタジーノベル大賞受賞後に単行本になったときにすぐに買って読んだけれども、あまりよく覚えてゐない。早速解説を読む。円城塔である。これが解説なのだが、この本を買はうかどうしようか書店で手に取って悩んでゐる人がページを捲ってみても全然参考になりさうにない解説である。それでも、作品を読み終はってから読んでみれば、なるほどこれで解説でいいのだといふ気になるに違ひない。本文も巨獣の話が終はったら読むことにする。

 Amazon.co.jpでKindle版の
○Andrea S. Foulkes Applied Statistical Genetics with R: For Population-based Association Studies (Springer, 2009) [Amazon]
を註文。Kindle版だとつい買ってしまふ。しかし、あまり仕事と関係のない内容だった。


4月24日(水)

 Walden Booksから、Vernon Lee The snake lady and other storiesがいくら探しても見つけられない、もしかしたら売れてしまったのに在庫リストを更新してゐなかったのかも知れない、申し訳ないがキャンセルといふことで頼むといふメールが来た。がっかり。

 Amazon.co.jpに、
●エミリオ・サルガーリ『二十一世紀の驚異』Amazon.co.jp
を註文。オンデマンド出版?

 ジェイムズ・S・コーリイ『巨獣めざめる(上)』(ハヤカワ文庫SF)を読みながら出勤。最初は、ありがちな軍隊ものかと思ってゐたのだが、次第に軍隊色は薄まってくるので大丈夫だった。しかし、先は長い。

 創土社の『ホフマン全集4』の第2分冊は古書でもなかなか手に入らないやうだ。買っておけばよかった。刊行分は全部買っておけばよかった。

 SFマガジン6月号 [Amazon.co.jp]、ご恵贈賜りました。ありがたうございました。


4月23日(火)

 紀伊國屋書店から『オペラ対訳ライブラリー ワーグナー/タンホイザー』(音楽之友社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]と『さすらひのオランダ人・タンホイザア』(岩波文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届く。何か読みにくさう。

 読みにくいオペラなんかではなく、これの元になった話を読まうと思って探したのだが、グリムの『ドイツ伝説集』やホフマン全集が高いので困ってどうしようかと思ひを巡らせてゐた。いやいやそんなの無料のテキストがあるぢゃないかと探してみたらやはりあった。でも、ドイツ語。ティークのはドイツロマン派全集で持ってゐた。
 グリムのDeutsche SagenをAmazon.co.jpでダウンロード(0円購入)。次はホフマンだと思ったが見当たらない。Die Serapionsbrüderを検索してみると、やはりKindle版があるではないかと思ひ、リンクをクリックしたら、これはドイツとオーストリア限定だから駄目だといふ表示が出てきて、何だAmazon.deなのかとがっかりしたのだった。でも、Zeno.orgといふところで見つかってよかった。

 ドイツ語だけど。

 いや、これくらゐは読めるやうにならなければ。


4月22日(月)

 前に買った本の第二版が出てゐるのに気づいて我慢できなくなり、Kindle版を購入。
○Emmanuel Paradis Analysis of Phylogenetics and Evolution with R, 2nd ed. (Use R!) (Springer, 2012)
こんな調子で毎日本を買ひ続けるわけにはいかないなと思ひながら。

 これをePub形式に変換してiPadのiBooksに入れたら、綺麗に変換されてゐるものの、読まうと思ふとすぐにアプリが落ちてしまふ。これでは使ひものにならない。印刷機能を使ひ、pdfで保存したら読むのに不自然でない文字の大きさとページ構成で出力された。これはiBooksで読んでも大丈夫。

 久しぶりにMac miniのKindleを使はうと思ったらユーザ名とパスワードを要求されたので日本のアカウントのを入れたら受け入れられず、米国アカウントのを入れて起動できた。それなのに、『夜想曲集』が入ってゐるのはなぜだ。

 ヴァーノン・リー「まぼろしの恋人」を読み返してゐる。どうやらヴァーノン・リーはイタリア(語)が好きでドイツ(語)は嫌ひみたいだ。イタリア語もいつか読めるやうになりたいが多分それより先に寿命が尽きさう。でも、長生きして一冊でも多くの本を読まなければ。


4月21日(日)

 ヴァーノン・リーについていろいろ考へ直すために、買ひ逃してゐた本などを購入する。まづはAmazon.co.jpでKindle版の、
○Vineta Colby Vernon Lee: A Literary Biography (University of Virginia Press)
を購入。ハードカバーは値段が高いのだが、Kindle版は2800円なのでそんなに躊躇ふことなく購入ボタンを押せる。

 Abebooks.comで検索して、Walden Booksに、
Vernon Lee The snake lady and other stories
を註文。送料込みでUS$26.35。いつのどの出版社の版だか判らなくなってしまった。やれやれ。

 Amazon.co.jpに、
The Collected Supernatural and Weird Fiction of Vernon Lee: Volume 1-Including Five Novelettes and Eight Short Stories of the Strange and Unusual (Hardcover) (Leonaur Ltd, 2011) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋書店]
The Collected Supernatural and Weird Fiction of Vernon Lee: Volume 1-Including Five Novelettes and Eight Short Stories of the Strange and Unusual (Paperback) (Leonaur Ltd, 2011) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋書店]
The Collected Supernatural and Weird Fiction of Vernon Lee: Volume 2-Including One Novel "Louis Norbert," One Novelette and Nine Short Stories of the Strange and Unusual (Hardcover) (Leonaur Ltd, 2011) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋書店]
The Collected Supernatural and Weird Fiction of Vernon Lee: Volume 2-Including One Novel "Louis Norbert," One Novelette and Nine Short Stories of the Strange and Unusual (Paperback) (Leonaur Ltd, 2011) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋書店]
を註文した。ハードカバーとペーパーバックの両方を註文してゐるのは、片方を電子化に使はうと思ってのこと。四冊で9400円。

 ヴァーノン・リーのThe Gods and Ritter Tanhûserといふ作品について背景を理解しておきたいので、ワーグナーのオペラ「タンホイザー」に関する本を二冊紀伊國屋書店に註文。
『オペラ対訳ライブラリー ワーグナー/タンホイザー』(音楽之友社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
『さすらひのオランダ人・タンホイザア』(岩波文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
 資料本を註文しただけで今日は疲れてしまった。情けない。


4月20日(土)

 今日は寒いので暖まらうと思ひ、本を註文。まづ、一年以上探してゐてどうしても見つからないので、Kindle版を。
○Vernon Lee The Virgin of the Seven Daggers: Excursions into Fantasy (Penguin) [Amazon.co.jp]
探してゐた理由は、何か役立つ解説などがあって電子版で購入する価値があるかどうかを知りたかったからである。まったく買ふ必要はなかったといふことがよく判った。

 さらにVernon Lee関連。
○Christa Zorn Vernon Lee: Aesthetics, History, and the Victorian Female Intellectual (Ohio Univ Press) [Amazon.co.jp, Book Depository]
は、Amazon.co.jpで7240円となってゐて、ちょっと高いので買ふべきか我慢すべきか、思ひ悩んでゐた。ふと、Book Depositoryで検索してみると何と7.46ドルだった。およそ十分の一である。ここは送料無料なので、本当に750円くらゐで届くのだ。これを買はずに我慢するというのは私には到底無理だった。

 もう一冊くらゐ本が欲しくなって、AbeBooks.com経由で、
EMBOSS Administrator's Guide: Bioinformatics Software Management (Cambridge University Press)
を、Hall Street Booksに註文。送料を含めて五千円くらゐ。紀伊國屋書店では7500円ほどである。主にDNAやタンパクの配列解析のソフトウェアの話だが、管理者向けといふのは珍しい。一般利用者向け、開発者向けもあったが、それらは我慢する。

 今日の電子化本。
◆堀井和子『堀井和子の1つの生地で作るパン』(文化出版局)

 ベン・アーロヴィッチ『女王陛下の魔術師』(金子司訳/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]読了。魔術的な悪を追ふ現代の警官二人組活躍といふありがちな設定だと思って前半はあまり面白くないやうな気がしてゐたが、ロンドンの川と歴史が背景から強く前面に出てきて魅力が強まってきた。ロンドンを過去に遡って敵を追ふところが気に入ってゐる。


4月19日(金)

 Amazon.co.jpから、Erich Kästner Das fliegende Klassenzimmer (Cecilie Dressler Verlag) [Amazon.co.jp]が届いた。ケストナーの本にTrierの挿絵がついたのがいい。もっと揃へておきたくなってしまふ。昔を思ひ出すからといふのもあるだらうが、手に取って見つめてゐるほど素敵な本だと思へてくる。

 そんなわけで、
○Erich Kästner Punktchen und Anton (Cecilie Dressler) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋書店]
○Vernon Lee Hauntings And Other Fantastic Tales 1856-1935 (Broadview) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋書店]
をAmazon.co.jpに註文。ヴァーノン・リーの方はすでに持ってゐる本なのだが、スキャナーで電子化するための二冊目を。ヴァーノン・リー関係でもう一冊、
○Patricia Pulham Art and the Transitional Object in Vernon Lee's Supernatural Tales (Ashgate) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋書店, Book Depository]
を、Book Depositoryに註文。久しぶりにBook Depositoryに本を註文した。円安になってくると、各書店での値段の違ひを真剣に比べるやうになるかも知れない。

 ジェイムズ・S・コーリイ『巨獣めざめる(上・下)』(ハヤカワ文庫SF)を翻訳者の中原尚哉さんからご恵贈賜りました。ありがたうございました。今読んでゐる本が終はったら読まう。

 一冊だけでは我慢できなくなって、結局以下の本を紀伊國屋書店に註文。
○Erich Kästner Das verhexte Telefon [紀伊國屋書店, Amazon.co.jp]
○Erich Kästner Das Schwein beim Friseur und andere Geschichten [紀伊國屋書店, Amazon.co.jp]
○Erich Kästner Der gestiefelte Kater [紀伊國屋書店, Amazon.co.jp]
○Erich Kästner Das doppelte Lottchen : Ein Roman fur Kinder [紀伊國屋書店, Amazon.co.jp ]
○Erich Kästner Emil und die Detektive : Ein Roman fur Kinder [紀伊國屋書店, Amazon.co.jp]
以上五冊。結局今日六冊ケストナーの児童向け小説を註文してしまったことになる。はやく他のドイツ語の本も読めるやうになりたい。


4月18日(木)

 ベン・アーロヴィッチ『女王陛下の魔術師』(金子司訳/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を半分くらゐまで。今のところあまり面白くない。

 ケストナーのDer 35. Maiは、まだ4分の1くらゐ。怠け者の楽園を移動中。もっと早く読みたい。部屋にドイツ語成分が少なすぎるやうな気もするので、もっと本を買ってみようか。

 今日も意識を失ひさうなので、これで。


4月17日(水)

 紀伊國屋書店から、コニー・ウィリス『オール・クリア1』(大森望訳/新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、『日本SF短篇50〈2〉』(ハヤカワ文庫JA)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、トレイシー・シュヴァリエ『貴婦人と一角獣』(木下哲夫訳/白水Uブックス)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、柴田元幸『翻訳教室』(朝日文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届く。

 今日から、ベン・アーロヴィッチ『女王陛下の魔術師』(金子司訳/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を読みながら出勤。今のところ、よくある異世界の生き物が見えて特殊な能力を操れる特殊部門の刑事物に見える。

 紀伊國屋書店に本を註文。
●アレッサンドロ・マルツォ・マーニョ『そのとき、本が生まれた』(清水由貴子訳/柏書房)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ランティシェク・クプカ『カールシュタイン城夜話』(山口巖訳/風濤社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ヨーゼフ・ロート『聖なる酔っぱらいの伝説』(池内紀訳/岩波文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ブッツァーティ『タタール人の砂漠』(脇功訳/岩波文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
 ちょっと見逃してゐた先月の新刊と岩波文庫の今月の新刊。

 今日は眠いのでこれで。


4月16日(火)

 紀伊國屋書店に本を註文。
●コニー・ウィリス『オール・クリア1』(大森望訳/新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
『日本SF短篇50〈2〉』(ハヤカワ文庫JA)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●トレイシー・シュヴァリエ『貴婦人と一角獣』(木下哲夫訳/白水Uブックス)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●柴田元幸『翻訳教室』(朝日文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
 ウィリスは『ブラックアウト』の続編。これはもう原書で読んだので、念のため買っておくだけ。

 Amazon.co.jpに、
○Erich Kästner Das Fliegende Klassenzimmer (Cecilie Dressler Verlag) [Amazon.co.jp]
を註文。ドイツ語の勉強のため。まだケストナーしか読めないのだ。今はケストナーのDer 35. Maiを5分の1くらい読んだところ。はやくいろいろな本を読めるやうになりたいものである。

 ケストナーのDer 35. Maiは、実は10代の頃から何度も読まうと試みたことのある本である。しかし、何度挑戦しても二〜三ページで挫折してゐた。これが読めないのなら、他の本も駄目だらうと思って諦めてゐたのだが、どういうわけか今回は読めるやうな気がする。この歳でやうやく。何かのきっかけで以前はできなかったことができることもあるから、ときどき思ひ出したときに試してみるのもいいのかも知れない。

 ドイツ語の本が読めるやうになったら、次はフランス語の本を読みたい。前はスペイン語かロシア語と思ってゐたのだが、何となくフランス語が読みたくなった。まあ、気分次第でまた変はることもあるだらう。どうなるか判らない。

 ラファティ『蛇の卵』をやうやく読了。ちょっと意外な結末だった。何しろ蛇の卵が活躍しない。世界が終はることもない。目覚めたときに新しい世界をもたらすはずになってゐた猿は目覚めた直後に××されてしまふし。何なんだ。しかし、ラファティだから、当然とこに至る過程が味はひ深いので、だからこそ二度三度と読み返すほどその面白さが感じられるやうになるわけだが、そんな時間が果たしてとれるだらうか。多分、取れない。そして眠い。明日はアクセルザルよりも早起きして世界を確保しなければならないので、今日はもう寝よう。


4月15日(月)

 村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文藝春秋)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]読了。あっと驚く結末であった。謎は実に陳腐な真相として明らかになり、殺人事件の真相は判らないまま。そして××も中途半端なまま放り出された感じである。
 主人公は何だか妙にいい人で、以前の村上作品のやうに「最低」などといふ置き手紙を残して去っていかれたりしない。そして、「やれやれ」と呟いてくれないのも寂しい。でも、私はもう村上春樹の作品は、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の微かな残り香を嗅ぐためだけに読む本となってゐるので、さほどがっかりもしない。


4月13日(土)

『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を読み始める。誰かがゴレンジャーだと云ってゐた理由が判った。そのメンバーの一人がある日突然仲間から拒絶されるのだが、これまでの村上春樹の主人公は妻や恋人がゐなくなってもそんなに苦しむこともなく、やれやれなんて云ってゐたわけで、『ねじまき鳥』でやうやく真剣に妻を探して取り戻さうとするやうになったのに対し、本書では主人公はもう死んでしまはうといふくらゐ苦しみ抜くのである。こんな村上春樹があるか。とりあへず、三分の二くらゐまで読んだ。さらに主人公は村上春樹作品らしからぬ過去の事件を調査しようとするのである。

 iPad miniに保護フィルムを貼ってみた。読書にはなかなかよささうである。ただ、これが上着の内ポケットに入らない。かうなったら特註で内ポケットを作るか。古い蒐書家の本を読んでゐるとよく仕立屋と喧嘩をする。八つ折本が入るやうにと云ったはずだ! などといって。それくらゐのことはすべきなのだらうか。

 水曜日に註文した幻想文学50号が届いた。特集は澁澤龍彦。1997年の刊行である。私は福岡に住んでゐた。だから何といふことでもないが。


4月12日(金)

『ナボコフの文学講義 上』(野島秀勝訳/河出文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を読み始める。ラファティが途中なのに。
 本書でいふ「二度、三度、四度と読み直して、はじめてある意味では、絵にたいするように書物にたいせるのである」はなるほどさういふことかとよく判るわけだが、しかし自分にはそんな時間はないといふ気持になるのが正直なところ。寿命が二倍、三倍、四倍と伸びるのならまあいいのだが、残念ながら現実はさうではない。
 そして、「これが読者がなしうる最悪のことだが、作品中のある人物と一体になったような気持になること。このような低い想像力は、わたしが読者に使ってもらいたくないものである」といふのはあまりにも痛快。だが、今の日本人の大半はそのやうな読み方をするのではないのか。いや、それどころか、寧ろそれが推奨されてゐたりするのではないか。追体験とか感情移入とかいふ人たちは、さういふことを読書の主たる楽しみと位置づけてゐるのではないか。

 丸善お茶の水店で、
●村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文藝春秋)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
を購入。今日は午前零時に列を作って買った人たちもゐるといふ。信じ難い。この頃はあまり村上春樹作品に感心しなくなってゐるのだが、つい買ってしまふ。『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』が一番良かった。恐らく残念ながら、今後もさうだらう。


4月11日(木)

 西内啓『統計学が最強の学問である』(ダイヤモンド社)[Amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を読み終へる。最初は、面白くなくて退屈だったが、だんだん面白くなって来たのは、単に私が最初に紹介されてゐる内容に馴染みがあったからだといふだけのことなのかもしれない。ビッグデータとやらが流行ってゐるが、データはビッグならいいといふものではないといふのはよかった。いろいろ根拠のない話を鵜呑みにせず、できれば自分で検証してみようといふのは重要な指摘である。
 あとがきで、To err is humanを聖書の言葉と書いてゐるが、アレクサンダー・ポープの言葉ではないだらうか。

 大修館書店から、月刊言語の2006年11月号〈人工言語の世界――ことばを創るとはどういうことか〉が届いた。

 三省堂書店神保町本店で、
●ウラジーミル・ナボコフ『ナボコフの文学講義 上』(野島秀勝訳/河出文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ウラジーミル・ナボコフ『ナボコフの文学講義 下』(野島秀勝訳/河出文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
を購入。本当は別の用事で外出したのだが、実はそれは金曜日の用事だったと気づいて、そのまま帰るのも何だか寂しいので、本屋に寄って本屋に行くために外出したのですよみたいな顔をして職場に戻ったわけだが、そんなことはどうでもよくて、問題は三省堂書店神保町本店に入った途端、この頃よくコンビニの店員がやってみせる、両手を胸のした辺りで組んで上半身を前に倒すどことも知れない異国風のお辞儀を店員たちがしながら挨拶をするのに驚いたのだった。いつからこんな変な店になったのだ。そして本を買ったときにもこの異国風のお辞儀をするのだ。コンビニみたいで気持ちが悪いから、今度から隣の東京堂書店で買ひものをしようと思った。そこも駄目だったら、もうオンライン書店以外では買はないことにしよう。オンライン書店ならお辞儀をされることはないから安心して気持ちよく買ひものができる。

 ケネス・オッペル『フランケンシュタイン家の双子』(原田勝訳/創元推理文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]をご恵贈賜りました。ありがたうございました。オッペルは若い読者向けの本が多いわけだが、そんな本の一つ『シルバーウィング』は邦訳があるといふことをまったく知らず、ちょっと驚いた。何年も前に、邦訳の出る前に原書で読んだことがあるのだが(最後まで読んでゐないかも知れない)あまり面白いと思はなかったのだ。でも、どうやら素敵な話らしい。


4月10日(水)

 紀伊國屋書店からジョスリン・ゴドウィン『キルヒャーの世界図鑑』(工作舎)が届いた。なぜか二冊。ジェイムズ・ノウルソン『英仏普遍言語計画』(工作舎)で、英仏でないからキルヒャーは除外したといふので密かに期待してゐたのだが、その関係の話はあまり載ってゐないやうだ。残念。

 しかしなぜ二冊。

 ベン・アーロヴィッチ『女王陛下の魔術師』(金子司訳/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]をご恵贈賜りましたといふことを書き忘れてゐた。ラファティが終はったら読む。

 そのラファティだが、楽しく読み進めてゐたところ、不意に所謂「ら抜き言葉」が出てきて読むのをやめようと一度は決意した。しかし、ここまで来てやめるのもそれはそれで気分が悪い。しばらく悩んで読み続けることにした。それでも印象はずいぶん悪くなった。残念である。

 Amazon.co.jpに幻想文学 50号を註文。その日のうちに発送の聯絡があった。早い。
 世界幻想文学大系の最後の一冊がなかなか捗らないので、次の幻想文学を揃へるといふ目標に向って進み始めようと決意したのだ。

 紀伊國屋書店でジェラ-ル・ド・ネルヴァル『東方の旅』が註文できるやうだったので、註文してみた。しかし、版元のオンラインショップでも品切れなので、恐らく入ってこないだらうと思ふ。それでも、註文してみたのであった。


4月9日(火)

 紀伊國屋書店から本が届くはずだったのに、別の荷物と勘違ひして配達を夜に指定してしまった。職場を配達先にしてゐたのに。その本の配送は、土曜日に註文してゐたJBL 2chアクティブスピーカー JBL デュエット2 DUET2BLKJだと思ひ込んでゐたのだった。

 勘違ひしてゐても自宅なら受け取れるので、新しいスピーカーを今のAirMac Expressに繋いで、居間でもまた音楽が聴けるやうになった。特別いい音といふわけでもないが、特に不満はない。本棚の上からバッハが聞こえてくるといふ具合である。

 昨日少しここに書いた、月刊言語の2006年11月号〈人工言語の世界――ことばを創るとはどういうことか〉を大修館書店に註文


4月8日(月)

 紀伊國屋書店に
●ジョスリン・ゴドウィン『キルヒャーの世界図鑑』(工作舎)
を註文。どうして唐突にこれが欲しくなったのか今ではよく判らない。不意に、どうしても欲しくてたまらなくなったのだ。買っても多分読まないのに。どうしても今これを買はなくてはならないといふ気持ちになってしまったのである。誰でもさういふことはあるだらう。

 人工言語のことをふと考へてゐたら、月刊言語の2006年11月号〈人工言語の世界――ことばを創るとはどういうことか〉を処分してしまってゐることに気づき呆然としてしまった。買ひ直しておかなければ。調べると、これはまだ大修館書店に註文すれば買へるやうだ。


4月6日(土)

 Amazon.co.jpから、アイザック・アシモフ『化学の歴史』(ちくま学芸文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、アーサー・グリーンバーグ『痛快化学史』(朝倉書店)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、『メフィスト 2013 VOL.1』(講談社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届く。メフィストは、2月に亡くなったTT氏に対する大森望氏らの追悼文を読まうと思って買ったのであった。私とほとんど歳の変はらない殊能将之氏のことである。そんなに親しかった訳ではないが、大学生の頃に同じ世界に多分属してゐたのだ。帰属意識の希薄な私だが、そんなふうに思ふわけである。

 化学史の本は講義に使はうと思って。

 McMurry & Castellion Fundamentals of General, Organic, and Biological Chemistry (2007)が届いた。さすがに2.72ドルの教科書は汚い。しかし、中に夥しい数の線が引かれてゐるのには参った。外の汚れはスキャンして電子化すれば消えてしまふが、線や書き込みは消えない。もう少し高くても書き込みのないものにすればよかった。まあ、線は最初の三分の一のみで、それ以降は綺麗なのだが。教科書はさういふものなのかも知れない。

 先週途中までしか作業できずに床に積み上げたままにしてゐた本を書棚に収めたら疲れた。SFマガジンが一年分くらゐ見つけられず困った。

 ラファティを読み始めた。

 スピーカーから音が出なくなってしまったので、JBL 2chアクティブスピーカー JBL デュエット2 DUET2BLKJを楽天にあるヒットラインといふ店に註文(リンク先はAmazonだが)。書棚の上の狭い空間に設置しなければならないのでなかなか条件に合ふものが見つからなかった。これで大丈夫だらうか。


4月5日(金)

 Gene Wolfe The Knightを読み終へる。ずいぶん時間がかかってしまった。読み終へたものの、ここで終はるのか! と困ってしまふところで終はるのである。やはり次のThe Wizardまで読まないことには判らないやうだ。いや、判る人には判るのだらうか。主人公も、世界の秘密が判ったと犬に向って話すのだが、お前には判ってゐたのだらうとか云って、だからここではいちいち云はないがねなどと納得してゐるやうなのだが、こちらは解らないではないか。いや、判る人には判るのか。勝手に納得するな。

 最初は何だか訳の判らない少年で、体が立派になってからもただの自称Knightだったのに、いつの間にかそれっぽい様子になって来てゐる。何なんだいつの間に。

 いろいろな約束を中途半端にどんどん道を逸れて先に進んでしまって、それでもやうやく目的の魔剣を手に入れたから、これから逆に歩んでいくのだらうと想像してゐるのだが、どうなのか。

 最初がThe Knightで続編がThe Wizardなのに、この二部作をWizard-Knightと呼ぶのはなぜだらう。紛らはしいではないか。

 今日はもう寝よう。


4月4日(木)

 紀伊國屋書店から、ポゴレーリスキイ『分身』(栗原成郎訳/群像社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届く。

 風邪を引いてしまひ、鼻水が止めどなく流れだしてくるので今日はもう寝る。


4月3日(水)

 突然、化学史の本を買ひたくなってAmazo.co.jpに本を註文。
●アイザック・アシモフ『化学の歴史』(ちくま学芸文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●アーサー・グリーンバーグ『痛快化学史』(朝倉書店)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
『メフィスト 2013 VOL.1』(講談社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
 化学史の本が二冊。講義の準備である。不意に化学史みたいな話の方がやりやすいかなと思ったので。しかし、化学史の本は高い。英語の方が安いのではないかと思ひ、原書も検索してみたのだが、その方が高かった。電子書籍もなかった。残念。
 メフィストは殊能将之追悼文を読まうかと思って……

 ジーン・ウルフはもうすぐ終はりさう。意外な人物に再会したところ。ケストナーももうすぐ終はりさう。警察本部に行って盗まれた金を返してもらふところ。


4月2日(火)

妻に頼まれた本と一緒に、紀伊國屋書店に
●ポゴレーリスキイ『分身』(栗原成郎訳/群像社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
を註文。

 眠い。意識を保てない。


4月1日(月)

 眠い。

 Locus 四月号がpdfで届く。作品紹介で面白さうな感じがしたものは電子書籍がないものばかりなので、購入する気になれず、明日もう一度よく見直してみようとか思ふ。今日はもう眠いので。

 今日から新年度になってNHKの語学講座も新しい講義が始まった。とろあへず、ドイツ語とスペイン語を聞いてみる。さすがに初日の内容だとどちらも判る。このまま落ちこぼれないやうにしてゐればある程度のところまで行けるだらうか。何とか本を読めるやうになりたい。

 今日は実は書くことがほとんどない。そして眠い。


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