8月30日(金)

 ラヴィ・ティドハー『革命の倫敦』(小川隆訳/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を読み終へる。(主に)ヴィクトリア朝の倫敦を舞台に蜥蜴人間とか自動人形の人間とかが人間に混じって活動し争ひ合ふ。主人公は孤児の少年。突然巻き込まれた大冒険の末に自分の意外な正体を知ったり、なかなか楽しいスチームパンク三部作。次々に起こる事件の背後にゐるのはブックマンと呼ばれる謎の男。しかし、ブックマンだからといって本の蒐集のために世界を支配しようとしてゐるわけでもなささうである。残念。最後の巨大図書館の場面はすばらしい。「消えた司書の種族」が活躍すればよかったのに。ただ、二巻目以降は英語で今すぐ読まないと気が済まないといふほど引き込まれた訳でもなかった。

 今日も眠くてもう駄目だ。


8月29日(木)

 久しぶりに気温が上がってむしゃくしゃしてゐたので仕事からの帰り際に本を買ってしまった。今は反省してゐる。
●星新一『つぎはぎプラネット』(新潮文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●酉島伝法『皆勤の徒』(東京創元社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
 今月の本の購入数が60冊に達してしまった。やれやれ。

 天牛堺書店古書センターから、バルザック『従妹ベット』(岩波文庫)が届いた。一行確認したいだけなのだが、その一行を確認するのが大変。

 今日は眠いのでこれで。


8月28日(水)

『ロワイヤル仏和中辞典(第2版)』をEPwing互換の形に変換してみようと試みて3時間ほど無駄にした。Logophileで使へるのだから、もうそんなことに時間を使はず、仏伊西語の勉強を始めよう。明日から本気出す。

 ラヴィ・ティドハー『革命の倫敦』(小川隆訳/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を読み始める。老人がゐなくなるところまでは原書で読んだやうな気がする。

 Connecticut州のPalmer-baleからヴァーノン・リーのPossessioniL'Amante fantasma ed altri raccontiが届いた。イタリア語版。後者は贈り物の言葉がタイトルページに書かれてゐる。綺麗な字だがイタリア語でよく判らない。前者は、保護フィルムが貼ってあってあまり感じがよくない。今はまだ読めないが、いつか読めるやうになる。

 Amazon.esにヴァーノン・リーを二冊註文。
○Vernon Lee Fantasma enamorat, El (L'Arcà) (Tapa blanda)
○Vernon Lee Amour dure (Tapa blanda)
 どちらも在庫有りだから、そんなに掛からず届くだらう。二冊で22.97ユーロ+送料11.99ユーロ。

 ヴァーノン・リーの作品が収録されたと思しき幻想アンソロジーがあったので、註文してしまった。
○Kalju ed. Das unsichtbare Auge; Eine Samml. v. Phantomen u. and. unheiml. Erscheinungen. (Phantastische Bibliothek, Bd.22) (Suhrkamp-Verlag)
本は11ドル。送料が9.40ドル。持ってゐない翻訳作品ならいいのだが。


8月27日(火)

『ロワイヤル仏和中辞典(第2版)』(旺文社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]をLogophileで使へるやうにした。嬉しい。

 今日の電子化本。
◆井戸光子、石村あつ『文法から学べるスペイン語』(ナツメ社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
◆土井裕文、柿原武史『30日で学べるスペイン語文法』(ナツメ社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
 CDの中身もiTunesに入れた。これで、ほぼ準備が整ったと云へよう。あとはやるだけである。

 クリストファー・プリースト『夢幻諸島から (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)』(古沢嘉通訳/早川書房)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を読み終へる。これは久しぶりに本を読む楽しみを心から味はへた。嬉しい本である。最初は群島のガイドブックのやうなそっけない記載が続く。実はそれはそれで楽しいのだが、次第にそれが繋がっていくと共に、少し長くて登場人物がゐる短篇小説の連なりになっていく。登場人物になりきって楽しむ人は戸惑ふかも知れないが、それを上回る楽しみがこの本にはあるはずだ。嘘か真かも怪しいやうな細い線が織り上げられて夢幻諸島の世界が広がっていく。かういふ本は絵画を観るやうに、音楽を聴くやうに、繰り返し楽しめるし、さう楽しむべき本である。が、時間が足りない……

 Book Depositoryから、Vernon Lee La voz maligna (Editorial Atalanta, 2006) [Book Depository]が届く。スペイン語版「悪魔の歌声」。


8月25日(日)

 調べたいことがあって、
●バルザック『従妹ベット』(岩波文庫)
を日本の古本屋で検索して、堺市の天牛堺書店古書センターに註文した。今月はもう註文書籍数が50を超えたので我慢しようと思ってゐたのだが、資料だから仕方がない。


8月24日(土)

 西崎憲さんと話して俄然やる気になったので、紀伊國屋書店に本を註文。
『ロワイヤル仏和中辞典(第2版)』(旺文社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●井戸光子、石村あつ『文法から学べるスペイン語』(ナツメ社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●土井裕文、柿原武史『30日で学べるスペイン語文法』(ナツメ社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ラヴィ・ティドハー『革命の倫敦』(小川隆訳/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
仏和辞典はCD付き。もう紙の辞書は使へないので。実はこのCDに入ってゐるのはWindows専用アプリケーションなのだが、LogophileでMacでも使へるやうにできるらしいのだ。スペイン語の学習書は、30年以上前に買ったのをpdf化したものがあるのだが、iBooksで開くとどうも様子が変なのだ。そのファイルをどうにかするよりも新しいのを買ふことにして、文法中心の学習書を二冊。最後のは外国語学習の本ではない。このブックマンのシリーズは英語で持ってゐるのだが、全然読んでゐないうちに邦訳が出てしまった。情けない。

 さらに、イタリア語とスペイン語の辞書も必要だといふことで、Kindle版のを購入。
Merriam-Webster's Spanish-English Translation Dictionary [Amazon.co.jp]
Collins Unabridged Italian - English Dictionary: Complete & Unabridged [Amazon.co.jp]
このままではKindleでしか使へないのだが、何とかLogophileで使へるやうにならないだらうか。htmlzにまでは変換したので、それをLogophileで読めるxml形式に書き替へればいいやうな気がするのだが、なかなか時間が足りない。

 フランス語、イタリア語、スペイン語をいちどにやらうといふのは、混乱するだらうといふ心配もあるのだが、似てゐる言語を、比較しながら学んでしまへば一度になんとかなるのではないかといふ甚だ乱暴な期待に基づく企てである。失敗しさうだが、とにかく一度試してみることにする。もしかしたら、本を読めるくらゐになれるかも知れない。ドイツ語はケストナーの児童向けを辞書を引きながら読めるやうになったところのまま、あまり進歩がないやうな気がする。

 SFマガジン10月号をご恵贈賜りました。特集は「SFコミック」。《SFコミック必読30選》は何一つ読んだことがなかった。編集長が替はった。


8月23日(金)

 今日の電子化本。
◆内館牧子『カネを積まれても使いたくない日本語』(朝日新書)
まだ読んでゐないのに、pdfにしてしまった。

 先日註文した『読むイタリア語』(白水社)は、紀伊國屋書店から手配できないといふ連絡があり、出版元のサイトから註文しても品切れの連絡が来てしまった。主立った書店の在庫検索をしてみると、丸善ジュンク堂で、関東地方以外の、西とか北の方の店頭在庫にならあるやうだった。が、普通のオンラインショップはオンライン専用の倉庫と関東地方の在庫から発送するさうなので、その方法は使へないといふことになる。各支店に電話でお願ひすれば、購入できるらしいが、私は電話が苦手なのだ。

 紀伊國屋書店から、アタナシウス・キルヒャー『普遍音樂----調和と不調和の大いなる術』(菊池賞訳/工作舎)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、SuviAspholm『フィンランド理科教科書 化学編』(鈴木誠監修/化学同人)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、ウラジーミル・ナボコフ『ナボコフのロシア文学講義 上 (河出文庫)』(小笠原豊樹訳/河出書房新社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、ウラジーミル・ナボコフ『ナボコフのロシア文学講義 下 (河出文庫)』(小笠原豊樹訳/河出書房新社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届いた。

『フィンランド理科教科書 化学編』は中学生の教科書といふことで、もっと上の年代向けのものを期待してゐたので、少々がっかり。まあ、何か役に立つこともあるかも。『普遍音樂----調和と不調和の大いなる術』は面白さうだが、しばらく読む時間がない。


8月22日(木)

 今日の電子化本。
◆新井立夫+石渡嶺司『バカ学生に誰がした?』(中公新書ラクレ)
◆小玉重夫『学力幻想』(ちくま新書)
今日は新書を二冊。

 DEAstoreから商品発送のメールが来た。スペイン語版ヴァーノン・リー三冊。スペイン語読めるやうにならなければ。

 一つの言語が読めるやうになれば最低一万冊の本が欲しくなるはずだから、三言語くらゐ読めるやうになれば三万冊の本を買ふ楽しみが待ってゐるのだ。さう考えれば、もう外国語の勉強なんて楽しくて仕方がなくなるし、十カ国語くらゐ勉強したくなる。そんな金がないわけだが。

 職場から自宅のハードディスクにアクセスしようとしたら、繋がらなかった。一体どういふわけかと不愉快だったが、帰宅して事情が判った。AirMac Extremeが壊れてまったく動かなくなってゐたのだ。仕方がないので、すぐに新型AirMac Extremeを註文した。

 AirMac Extreme買ふ金があったらIKEAで書棚がそれなりに買へるのだなと思ってみたりする。

では、報酬を即刻払っていただきませうか。どうぞ、よろしく。

8月21日(水)

 クリストファー・プリースト『夢幻諸島から (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)』(古沢嘉通訳/早川書房)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を読み始める。地球にどことなく似てゐる別の惑星が舞台、そこの海には無数の島々があって、それぞれ独特の環境や事情、歴史、言語等を背負った世界である。その島々を取り上げて紹介していく短篇の積み重ねでできあがってゐるので、普通の長篇と思って読み始めるとちょっと驚くかも知れない。島々の案内文のやうな構成になってゐるから、過剰な物語を押し付けられなくていいし、強引な共感を強要されることもない。感情移入とやらを誘はれることもないのだ。


8月20日(火)

 紀伊國屋書店に本を註文。
●アタナシウス・キルヒャー『普遍音樂----調和と不調和の大いなる術』(菊池賞訳/工作舎)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ルカ・マサーリ『時鐘の翼』(久保耕司訳/シーライトパブリッシング)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●SuviAspholm『フィンランド理科教科書 化学編』(鈴木誠監修/化学同人)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ウラジーミル・ナボコフ『ナボコフのロシア文学講義 上 (河出文庫)』(小笠原豊樹訳/河出書房新社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ウラジーミル・ナボコフ『ナボコフのロシア文学講義 下 (河出文庫)』(小笠原豊樹訳/河出書房新社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
冊数は多くないが、値段はやや高め。12000円である。

 中村融編『時を生きる種族』(創元SF文庫)読了。「地獄堕ちの朝」、「時を生きる種族」、「努力」がよかった。時間旅行の話はあまい感じに仕上がることが多いので、それはそれでいいのだが、どうしても似たやうな印象になってしまふのは否めない。だから、まだその手の作品をたくさん読む前の高校生の頃だったら、寧ろこの三作品以外の方がよかったと思ふのかも知れない。「緑のベルベットの外套を買った日」とか「真鍮の都」とか。

 明日からは、クリストファー・プリースト『夢幻諸島から (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)』(古沢嘉通訳/早川書房)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を読むのだ。

 今日の電子化本。
◆一ノ瀬俊和『しっかり学ぶイタリア語』(ベレ出版)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]


8月19日(月)

 一週間前にイギリスのAwesomeBooksに註文したVernon Lee Supernatural Tales: Excursions into Fantasy (Arena Books)がもう届いた。たった1ドルで買ったものである。表紙の雰囲気がなかなかいい。蛇女の姿はあまり好きではないが。

 中村融編『時を生きる種族』(創元SF文庫)を読みながら出勤。残り70ページだが、今のところ「地獄堕ちの朝」が一番強く印象に残ってゐるだらうか。あとは「時を生きる種族」か。


8月18日(日)

 またヴァーノン・リーの本を買ってしまった。Book Depositoryに、
○Vernon Lee La voz maligna (Editorial Atalanta, 2006) [Book Depository]
を註文。19.57ドルである。「悪魔の歌声」だらうか。

 今日は一日ヴァーノン・リーに取り組んでゐたのだが、ドイツ語版の判りやすいことに気がついた。英語でどうしても意味がはっきりしないときに、ドイツ語版を読むとすっきりすることが少なくない。イタリア語やフランス語、あるいはスペイン語も同じくらい理解できるやうになればいろいろ役立つのだらう。読めるやうにならなければ。ドイツ語の理解力だって大したことないのだから、これくらゐならすぐに追ひつけるのではないだらうか。何とかしたい。


8月16日(金)

 紀伊國屋書店から、フィリップ・K・ディック『市に虎声あらん』(阿部重夫訳/平凡社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、ポール・ラファージ『失踪者たちの画家』(柴田元幸訳/中央公論新社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、芦辺拓『奇譚を売る店』(光文社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、一ノ瀬俊和『しっかり学ぶイタリア語』(ベレ出版)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届いた。いちばん楽しみにしてゐた『読むイタリア語』が届かなかった。白水社のサイトで在庫が確認できるから、紀伊國屋にもいずれ届くであらう。

 今日はもう倒れさうなくらゐ眠いのでこれで。


8月15日(木)

 タニス・リー『薔薇の血潮(下)』(市田泉訳/創元推理文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]読み終へる。剣と魔法の中世風の異世界で体に傷を負ってゐる王子の成長物語かと思ふとさうではなくて、血と命と魂の物語を鮮やかな文章で色彩豊かに描く作品だった。時間の流れに沿って話が進んでいかないのでちょっと戸惑ふ。それにしても、血を流しすぎ、血を飲みすぎではないだらうか。生贄の樹とかは些か私には物語が強すぎるかも。しかし、文章には感心した。つまり翻訳に。

 ドイツのmedimopsから、Vernon Lee Amour dure. Unheimliche Erzählungenが届いた。表題作の他、Dionea、Winthrop's Adventure、「悪魔の歌声」が収録されてゐる。解説文もあるのでこれは読みたい。


8月14日(水)

 紀伊國屋書店に本を註文。
●フィリップ・K・ディック『市に虎声あらん』(阿部重夫訳/平凡社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ポール・ラファージ『失踪者たちの画家』(柴田元幸訳/中央公論新社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●芦辺拓『奇譚を売る店』(光文社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●一ノ瀬俊和『しっかり学ぶイタリア語』(ベレ出版)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
・白崎容子『読むイタリア語』(白水社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
 突然、イタリア語の学習書が二冊。そんなことやってゐる暇ないのに。「読むイタリア語」といふタイトルを見て我慢できなくなったのである。この頃は、何といっても会話と検定関係の本ばかりなのだ。私は本を読みたいのだ。面白くないものばかりだと思ってゐたら、「読むイタリア語」といふ題名に惹かれて註文ボタンを連打してゐたわけだ。届く日が楽しみでならない。

 Amazon.co.jpで、Kindle版
○Catlin R. Kiernan The Drowning Girl (Roc)
今年の世界幻想文学大賞の候補になったので。今回の候補作のうち二作を読んでゐるといふ異常な年である。読んだ二冊のどちらかが受賞するといいのに。


8月13日(火)

 大津由紀雄、江利川春雄、斎藤兆史、鳥飼玖美子『英語教育、迫り来る破綻』(ひつじ書房)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]読了。今、提案されてゐる英語教育改革(例のTOEFL導入とか)に対して、どれほど英語教育に対する害をなすものかを訴へる。概ね確かにそのとほりだと思へることだが、新鮮味はあまりない。

 現在の英語教育の状況をしようとせず、自分の経験から英語教育に対する「ルサンチマン」に基づく攻撃をするだけで、今何がよくなくてどう変へるべきなのかといふ具体的な指摘がないといふ。実際に多様な方式を導入し、攻撃対象になる訳読問題も少ない今の入試を変へる必要があるのか。

 提案通りの改革がなされれば、英語嫌ひを今よりも増やし、高校大学の英語はTOEFL対策に終始するやうになると警告する。私は以前大学の英語教育の会議で、大学の英語教育が試験対策に終始していいのか、シェイクスピアも知らグローバルなバカを育てるのかと云ってぼこぼこにされたことがある。

 6年やって全然話せないなんていふが、6年やって話せるわけがない。どうして英語だけさう云はれるのか。実践的跳び箱とかやらないし、6年やって全国大会に出られないなんて文句をいふ奴もゐない。でも、私は英語教育に携わってゐるわけでもないし、もう自分が英語教育を受けることもないし、学校英語のおかげで本を読めるやうになったからどうでもいいか。とりあへず、ドイツ語読めるやうになりたい。

 座談会に出てきた「数値主義で「これを何人達成しました」といふかたちで出すのが、今の大学などの評価の主流になってゐますから、非常に発想が理系的になってゐる」といふ云ひ方が非常に文系的に感じられる。


8月12日(月)

 紀伊國屋書店から、スティーブン・J・セシ『なぜ理系に進む女性は少ないのか?』(西村書店)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、井上優『相席で黙っていられるか』(岩波書店)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、ケルスティン・ギア『比類なき翠玉 (時間旅行者の系譜)』(遠山明子訳/東京創元社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、コニー・ウィリス『航路(上)』(大森望訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、コニー・ウィリス『航路(下)』(大森望訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、『澁澤龍彦訳 暗黒怪奇短篇集』(河出文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、アランロブ=グリエ『消しゴム』(光文社古典新訳文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、大津由紀雄『英語教育、迫り来る破綻』(ひつじ書房)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、クリストファー・プリースト『夢幻諸島から (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)』(古沢嘉通訳/早川書房)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、日本SF作家クラブ『日本SF短篇50 4 1993-2002』(ハヤカワ文庫JA)
[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届く。全部は読めないかも知れない。

 いつもだらうと云はれさうだが。

 福岡の古蹊堂書店から、バターフィールド『近代科学の誕生 上・下』(講談社学術文庫)が届く。期待してゐたものとは違ふかも知れないが、読んでおいた方がいいやうな気はする。

 Amazon.itから、Vernon Lee Dionea e altre storie fantasticheとVernon Lee L'avventura di Winthropが届いた。日本の文庫本くらゐの大きさで、かなり薄い。手に取った感じが可愛らしくていい。解説もあるのでイタリア語を勉強したくなる。

 フランスのLibrairie KPMA Sarlから、Vernon Lee LES EPEES DE L'EFFROIが届く。ここに収録されてゐる作品のいくつかは最初のヴァーノン・リー自身がフランス語で発表したものだが、本書の収められてゐるものは英語から翻訳されたものである。解説の類ひがなく、フランス語で読む必要はないかも知れないが、フランス語も読めるやうになりたい。

 Abebooks.comで検索して、イギリスのAwesomeBooksに、
○Vernon Lee Supernatural Tales: Excursions into Fantasy (Arena Books)
を註文。1ドルだったのでつい。送料は$6.81。


8月10日(土)

 大阪の厚生書店から、バナール『歴史における科学 全四冊』(みすず書房)が届いた。あまり面白さうではないなあ。役には立つかも知れない。必要なところを拾って読んでいくか。素直に頭から全部読むか。

 Amazon.co.jpでKindle本を三冊購入。
●高橋昌一郎ゲーデルの哲学(講談社現代新書)
●伴野準一全学連と全共闘(平凡社新書)
●増田ユリヤ新しい「教育格差」(講談社現代新書)
 新書を三冊。もうこれからは新書は電子版にしたい。といつも思ふのだが、紙版よりも遅れて刊行されるので、先に紙版を買ってしまふことが多い。電子版が出ると思って待ってゐても出ないこともあるから難しい。出ないと待ってゐるうちに忘れてしまふのだ。


8月9日(金)

 紀伊國屋書店に本を註文。
●スティーブン・J・セシ『なぜ理系に進む女性は少ないのか?』(西村書店)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●井上優『相席で黙っていられるか』(岩波書店)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ケルスティン・ギア『比類なき翠玉 (時間旅行者の系譜)』(遠山明子訳/東京創元社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●コニー・ウィリス『航路(上)』(大森望訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●コニー・ウィリス『航路(下)』(大森望訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
『澁澤龍彦訳 暗黒怪奇短篇集』(河出文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●アランロブ=グリエ『消しゴム』(光文社古典新訳文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●大津由紀雄『英語教育、迫り来る破綻』(ひつじ書房)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●クリストファー・プリースト『夢幻諸島から (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)』(古沢嘉通訳/早川書房)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●日本SF作家クラブ『日本SF短篇50 4 1993-2002』(ハヤカワ文庫JA)
[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
以上十冊。今回は少し多いかも。

「相席で黙っていられるか」といふ書名は、相席になった人に対して何も云はずにゐても平気かといふ意味であるが、「相席なんかにされて黙っていられるか、店長出てこい!」といった意味だと勘違ひされることも少なくないらしい。さういふ意味は頭に浮かばなかった。驚いた。

 明日はたくさん本を読まう。


8月8日(木)

 DEAstoreから、Vernon Lee El Fantasma enamorat (Laertes editorial, S.A., 1987)は絶版で入手不可といふ連絡がくる。読めないからあまり困らない。

 日本の古本屋で検索して、福岡の古蹊堂書店に、
●バターフィールド『近代科学の誕生・上』(講談社学術文庫)
●バターフィールド『近代科学の誕生・下』(講談社学術文庫)
を、大阪の厚生書店に、
●バナール『歴史における科学 全四冊』(みすず書房)
を註文。

 小麦粉がなくなってきたので、準強力粉25 kgを註文した。予定通り。

 眠い。


8月7日(水)

 タニス・リー『薔薇の血潮(上)』(市田泉訳/創元推理文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox] をやうやく読み終へる。時間の流れに意表をつかれる。もっと注意深くよまなくてはならない。気をつけよう。何れにせよ、下巻が愉しみ。

 キャサリン・M・ヴァレンテ『宝石の筏で妖精国を旅した少女』(水越真麻訳/ハヤカワ文庫FT)、ご恵贈賜りましたありがたうございました。

 確かこの本はKindle版を持ってゐるのではなかったか。

 Amazon.co.jpから、エミリオ・サルガーリ『二十一世紀の驚異』は入荷の見込みがないことが判ったのでキャンセルとなったといふ連絡が来た。といふことをTwitterで云ったら、版元の人から、三省堂神保町本店か楽天市場店で購入できると教へられる。今度、時間ができたら行ってみよう。

 Amazon.co.jpでKindle本を購入。
○Gavin Extence The Universe versus Alex Woods [Amazon.co.jp]
すがすがしい雰囲気らしいので、私の好みにぴったりだと思ふ。

 ヴァーノン・リーの作品が収録された本をAbebooksで検索してBetter World Booksに註文
○Glennis Stephenson, ed. Nineteenth-Century Stories by Women: An Anthology
本体価格$4.71で手数料(送料)が$4.97だった。別に後悔などはしてゐない。

波音が、影法師の不気味な笑い声をかき消した。

8月6日(火)

 発作的にSean Stewartの本が欲しくなり、Kindle版を購入。
○Sean Stewart Resurrection Man [Amazon.co.jp]
○Sean Stewart Mockingbird [Amazon.co.jp]
 どちらも持ってゐる本。Mockingbirdは読んだことすらある。

 今日は眠いので、これで。


8月5日(月)

 タニス・リー『薔薇の血潮(上)』(市田泉訳/創元推理文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox] がまだ終はらない。

 Abebooks.comで検索して、Palmer-baleに、
○Vernon Lee Possessioni:Tre storie improbabili
○Vernon Lee L'Amante fantasma ed altri racconti
を註文。アメリカの古書店に註文してゐるが、イタリア語の本である。後者は、一昨日註文したL'amante fantasma. Tre raccontiとよく似た題名だが、まさか同じ本ではないだろうなあ。

 今回は二冊を一軒の書店に註文したのだが、Abebooksの註文システムの計算方法では、それぞれの送料が単純に合計されるだけなので、送料が32ドルになってゐる。それぞれ130ページくらゐしかない本なので、一回に送れば送料はそんなにかからないはず。そのまま32ドルで処理する書店かどうか見守りたい。


8月4日(日)

 Baen Ebooksで、
○Jonathan Strahan ed. The Best Science Fiction and Fantasy of the Year Volume VII (Night Shade Books, 2013) [Baen Ebooks]
を購入。

 自宅サーバを完全に停止。Mac miniを取り外す。そこに繋いでゐた外付けハードディスクをAirMac Extremeに繋いでAirMac Diskとして使はうと思ったら、認識されない。困ったな。


8月3日(土)

 五月にイギリスのSainfield Antiques & Fine Booksに註文したPeter Gunn Vernon Lee Violet Paget 1856-1935がやうやく届いた。三ヶ月もかかるとは。もう来ないのかも知れないと思って安いのを註文してそれがもう届いてゐるのだが、今日届いた本の方が綺麗で、カバーもついている。まあ、どうでもいいのだけど。

 高校生の頃はイギリスからの本といへばこれくらゐかかるのが当然だなと懐かしく思ひ出したり。

 我慢できなくなってスペイン語の本をDEAstoreに註文。
○Vernon Lee La Verge dels set punyals/ La veu perversa (Laertes editorial, S.A., 1998)
○Vernon Lee Els Déus i el cavaller Tanhûser (Laertes editorial, S.A., 1996)
○Vernon Lee El príncipe Alberico y la dama Serpiente 13 historias fantásticas y macabras (Valdemar, 2013)
・Vernon Lee El Fantasma enamorat (Laertes editorial, S.A., 1987)

 しばらくしてイタリア語の本も我慢できなくなってやはりDEAstoreに註文。
○Vernon Lee L'amante fantasma. Tre racconti (Passigli, 1997)
○Vernon Lee Dionea e altre storie fantastiche (Sellerio Editore Palermo, 2001)
○Vernon Lee L'avventura di Winthrop (Sellerio Editore Palermo, 2003)
○Italo Calvino Cuentos fantásticos del XIX (Siruela, 2010)
イタリアではもっとたくさん出てゐるのだけど、現在入手不可になってしまってゐる。古書で探すのは我慢する。


8月2日(金)

 タニス・リー『薔薇の血潮(上)』(市田泉訳/創元推理文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox] を読みながら出勤。暗い。暗過ぎる。

 Abebooks.comで検索して、
○Vernon Lee Amour dure. Unheimliche Erzählungen.
をドイツのmedimopsに、
○Vernon Lee LES EPEES DE L'EFFROI (1970)
をフランスのLibrairie KPMA Sarlに註文。

 Amazon.itに
○Vernon Lee Dionea e altre storie fantastiche
○Vernon Lee L'avventura di Winthrop
を註文。

 多分どれも読めない。それでも、欲しいから買った。後悔はしてゐない。


8月1日(木)

 Amazon.co.jpでKindle版、
Collins Robert Concise French - English Dictionary (Collins)
を購入。Kindle Paperwhiteのフランス語辞書として勝手に設定された。すなはち、フランス語の本を読んでゐるときに、単語に触れればこの辞書で調べてその結果が表示されるといふ訳である。問題はフランス語のKindle本など持ってゐないことだらうか。

 もう一冊Kindle本。
○Marie Brennan A Natural History of Dragons: A Memoir by Lady Trent (Tor Books, 2013)
を購入。ふと説明を読むと、At the publisher's request, this title is being sold without Digital Rights Management software (DRM) applied.などと書いてあって驚いた。いつからこんな素敵なことをするやうになったのか。少し前まで、日本には電子本を売らない出版社だったのに。

 タニス・リー『薔薇の血潮(上・下)』(市田泉訳/創元推理文庫)[上:amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox 下:amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]を訳者の市田さんからいただきました(といふことを書き忘れてゐました)。ありがたうございました。

 そして早速、今朝から通勤電車の中で読み始めた。タニス・リーを読むのって何年ぶりだらう。


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