3月31日(月)

 イアン・マクドナルド『旋舞の千年都市(上)』(下楠昌哉訳/東京創元社)を読み始めた。

 紀伊國屋書店に本を註文。
●荒木雅弘『フリーソフトではじめる機械学習入門』(森北出版)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●今野真二『日本語の近代: はずされた漢語 (ちくま新書)』(筑摩書房)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
以上二冊。別に、消費税増税前にといふわけでもない。


3月30日(日)

 井上真琴『図書館に訊け!』(ちくま新書)読了。実は図書館はあまり好きではない。どうも落ち着けないのだ。滅多に利用しないし、行ってもそそくさと帰ってきてしまふ。本書は、さまざま面から、図書館をどうすれば活用できるかが記されてゐて、さらには本とどう向かひ合ふかといふことも解説されてゐる。私も、そそくさと帰らず、もっと活用すべきなのかもしれない。
 そんなふうにあまり自分は図書館を利用できないと思ひながらページを開くと、いきなり「蟹が己の甲羅に似せて穴を掘るように、人は自分の身の丈にあわせてしか図書館を利用できない」と云はれて、しょんぼりページを捲ることになった。
 図書館のことだけでなく「大学は知識の断片を学ぶところではない。むしろ、知識の体系・方法を学ぶことを目的とする教育研究機関なのだ」といふ重要な指摘もある。後ろはレファレンス・ブックについての話。そもそもリファレンス・ブックとは何かといふところから、図書館との関係、「調べる」といふことの意味なども。最後は、「図書館という存在自体が、「人類の巨大なレファレンス・ブック」であると考えている」となる。期待した以上に面白かった。

 潮木守一『キャンパスの生態学』(中公新書)読了。1986年に出た本を、Kindle版が安かったので読んだのである。最近の大学は駄目になったといふけれど、25年前から十分駄目だったし、もっと前から駄目だったことを大学の歴史と共に教へてくれる。昔は良かったといふ話は大抵嘘である。
 欧米の大学は昔から立派だったといふのも嘘で、19世紀のアメリカの大学について「一言にしていえば、この時代のアメリカのカレッジとは、そろそろ親の手におえなくなりだした若者の収容所であった」といひ、教員のいふことを暗記する試験は日本と変はらなかった。
「学生の頭の中にあるものは、どうしたらうまく学年末の試験をパス出来るか、それだけである。およそ将来のことを考え、さまざまな勉強をすることは全くない」といふのは、明治時代にドイツから来て東大で教へてゐたドイツ人教授の言葉である。
 そして1986年の本書の著者の言葉、「大学は「事務所化」し、だから「研究業績」よりも「事務能力」が評価される時代がこようとしている」や「任期制を設け、研究業績、教師としての能力を基準に、昇進、淘汰を図ろうとしても、現在の日本ではその可能性はきわめて薄い」といふ言葉を読んで、今の日本の大学がどうなったのかを考へてみれば、その目はなかなか鋭かったと思ふのである。それは、ちゃうど中曽根臨教審の時代だった。


3月28日(金)

 The Late Victorian Gothic by Hilary Grimes の幽霊の項を少し読む。19世紀末の女流作家とゴーストストーリーに関する評論を読み進める。幽霊実話が流行ったことや、ヴィクトリア朝時代の女性といふ性の地位や立場と幽霊との関係とか。あまり得意ではないのだが、さういふ話は。

 イアン・マクドナルド『旋舞の千年都市(上・下)』(下楠昌哉訳/東京創元社)をご恵贈賜りました。ありがたうございました。

 昨日届いたReaders英和辞典第三版をやうやくインストール。Logophileで使ふためにインデックスを作らせる。すると何だか変な文字みたいなものなどが頻出する。そこで、LogoVista電子辞書ブラウザを使はうと思って、まあ、それは最初は問題なかったのだが、以前購入したLogoVista辞書を見てみようと思ったら綺麗に表示されたので、ずいぶん前に購入した辞書をつぎつぎ放り込んだら、やがてリーダーズ第三版がエラーが出て異常終了するやうになってしまって、悲しい。


3月27日(木)

 LogoVista版リーダーズ英和辞典第三版が届いたが、インストールは明日。

 Amazon.co.jpから、ギジェルモ・カブレラ・インファンテ『TTT: トラのトリオのトラウマトロジー』(寺尾隆吉訳/現代企画室)[Amazon.co.jp]が届いた。

 Robert Charles Wilson Burning Paradise は、エピローグだけ残ってしまった。しかし、これも続きは明日。


3月26日(水)

 井上孝夫『世界中の言語を楽しく学ぶ』(新潮新書)[Amazon.co.jp]読了。2004年に出た本をKindleで読んだ。いろいろな言語を学ぶことを書いてゐるが、これほど役に立つことを目指さずに外国語を学び続ける体験を語った本を他に読んだことがない。ちょっと不思議な感じすらする。そんなに外国語を話す人が周囲にゐるわけではないから、「私としては世界中の言語を「読む」楽しみを選択しようといふことになりました」と、実にのんびりしてゐる。仕事にこんなに役立つ! とか、グローバル化の時代に! なんてひと言もない。素晴らしい。そして、「目の前に訳の分らない、手も足も出ないテキストが存在する」といふのがどうにも我慢ならなかった」といふ感覚は面白い。私の「本を読みたい」といふ感覚とは少し、いやかなり違ふやうだ。
 この頃は文法ばかりやるからつまらなくて話せるようにならないのだといふ風潮だが「多言語学習において文法は「心強い味方」でありこそすれ、邪魔なものでは決してない」といふのは、その通りだと思ふ。今さら云ふことでもないかも知れないが何度でもいひたいことである。
 私も、もう若くないからと云はずに外国語を学んで本を読まう。自分が楽しいから読むといふので十分な理由であるだらう。


3月25日(火)

 Amazon.co.jpに本を註文。
●ギジェルモ・カブレラ インファンテ『TTT: トラのトリオのトラウマトロジー』(寺尾隆吉訳/現代企画室)[Amazon.co.jp]
スペイン語のかなり変な作品らしい。

 さらにAmazon.co.jpでKindle本を購入。この頃、新書が安い。
●井上孝夫『世界中の言語を楽しく学ぶ』(新潮新書)[Amazon.co.jp]
言語を学ぶ本はつい買ってしまふ。もともとは2004年に出た本。


3月24日(月)

 紀伊國屋書店から、本田由紀『軋む社会---教育・仕事・若者の現在』(河出文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、フィリップ・K・ディック『変種第二号』(大森望編集/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、マーク・ヘルプリン『ウィンターズ・テイル(上)』(岩原明子訳/ハヤカワepi文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、マーク・ヘルプリン『ウィンターズ・テイル(下)』(岩原明子訳/ハヤカワepi文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届く。

 急に調べたいことができて、三省堂書店神保町本店で、
『西洋中世奇譚集成 聖パトリックの煉獄』(講談社学術文庫)[[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
を購入。欲しかった情報は載ってゐないやうな気がするが、まあ仕方がない。

 SFマガジン5月号をご恵贈賜りました。ありがたうございました。今号の特集は「非英語圏SF」。


3月22日(土)

 ルーマニア語のヴァーノン・リーの本を発見したので、elefant.roに註文。
○Vernon Lee Obsesii (Leda, 2005)
Galeria fantasticaといふ叢書の一冊なので、幻想作品集だと思ふのだが、収録作品は判らない。ついでにもう一冊。
○Mircea Eliade India. Nopti la Serampore. Secretul doctorului Honigberger (Cartex 2000, 2007)
エリアーデの本である。

 スウェーデン語のヴァーノン・リーの本を発見したので、Bokus.comで購入。Bokus.comで検索すると、電子書籍は購入時には、dito.seといふサイトに移るのだが、両者の関係は私には判らない。
○Vernon Lee Amour Dure (Mörkersdottir förlag, 2014)
先月出たばかりの本。Epub形式で、クレジットカードで支払ひをするとすぐにダウンロードできる。もちろん、読めない。

 ロシアの幻想怪奇アンソロジーに、このスウェーデン語と同じ作品が収録されてゐるのを見つけたのだが、新刊書店ではもはや購入できないやうで、古書の買ひ方が判らないので買へない。悲しい。

 Amzon.co.jpでKindle版新書が安いと聞いて、二冊購入。
●井上真琴『図書館に訊け!』(ちくま新書)[Amazon.co.jp]
●潮木守一『キャンパスの生態誌 大学とは何だろう』(中公新書)[Amazon.co.jp]
後者はちょっと古い。ちゃうど私が大学生だった頃の本のやうだ。


3月21日(金)

 今日は祝日なので、紀伊國屋書店に本を註文。
●本田由紀『軋む社会---教育・仕事・若者の現在』(河出文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●フィリップ・K・ディック『変種第二号』(大森望編集/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●マーク・ヘルプリン『ウィンターズ・テイル(上)』(岩原明子訳/ハヤカワepi文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●マーク・ヘルプリン『ウィンターズ・テイル(下)』(岩原明子訳/ハヤカワepi文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
以上4冊。創元推理文庫註文するの忘れた。

 実は『ウィンターズ・テイル』を註文する前に、今回のは新訳でもないし、解説も新しいものではないのだから、旧版を持ってゐるのなら敢て新装版を買ふ必要はなく、今回は原書を買っておけば書籍代金と書棚空間の節約になるではないかと考へ、
○mark Helprin Winter's Tale (Houghton Mifflin Harcourt) [Amazon.co.jp]
を買ったのだった。ところが、本文も解説も、変更の入らない行は一行もないといふくらゐ変はってゐるから買へといふ連絡を受け取ったので、結局両方買ってしまった。やれやれ。

 昨日、電子化した本のことを書き留めておくのを忘れてゐた。
◆志賀浩二『大人のための数学2 変化する世界をとらえる』(紀伊國屋書店)


3月19日(水)

 ケストナーのDer kleine Mannをやうやく読み終へた。マッチ箱くらゐの大きさの少年の冒険と成長の物語。これが意外に面白くなかった。それで時間がかかったのかも知れない。いい話ではあるが。
 明日からはDrei Männer im Schneeを読む。40頁くらゐ読んだところで中断してゐた本に戻るのである。

 本や図書館が出てくるやうなので、つい買ってしまった。Kindle本である。
○Marah Woolf BookLess.Wörter durchfluten die Zeit (BookLessSaga Teil) (2013)
を購入。続編が昨年末に出てゐる。

 今日も疲れてゐるので、これで。


3月18日(火)

 ハヤカワミステリ文庫の〈レッド・ダイアモンド〉三部作の第一巻しか持ってゐないことが判って、どうにも我慢できなくなり、Kindle版を購入。
○Mark Schorr Red Diamond, Private Eye
○Mark Schorr Ace of Diamonds
○Mark Schorr Diamond Rock
一冊300円なので、全部で千円もかかってゐない。

 今日は疲れてゐるので、これで。


3月17日(月)

 今日の電子化。
◆菊池誠・小峰公子『いちから聞きたい放射線のほんとう』(筑摩書房)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
◆菊池誠『科学と神秘のあいだ』(筑摩書房)

 Robert Charles WilsonのBurning Paradiseを5分の1くらゐまで読む。読みやすいのに、なかなか進まない。その他、Der Kleine Mannを86%(やっと誘拐犯のところから逃げ出した)、そしてなぜか『ドン・キホーテ 前篇(1)』を読んでゐて、15%くらゐまで進んだ。

 今日いただいた本。
ロバート・F・ヤング『時が新しかったころ』(中村融訳/創元SF文庫)
ロイス・マクマスター・ビジョルド『外交特例』(小木曽絢子訳/創元SF文庫)
ベン・アーロノヴィッチ『空中庭園の魔術師』(金子司訳/ハヤカワ文庫FT)
 どうもありがたうございました。


3月15日(土)

 神保町の東京堂書店で本を購入。
●菊池誠・小峰公子『いちから聞きたい放射線のほんとう』(筑摩書房)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●マイリンク『ゴーレム』(今村孝訳/白水社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
 『いちから聞きたい放射線のほんとう』を読む。そこから説明するのかといふ驚きを禁じ得ない。さらに、「微生物が食べ物を分解したりするのも化学反応?」といふ箇所と「遺伝子が変化しちゃったら、その遺伝子はそのまま子どもに受け継がれるの?」といふ箇所に、改めて衝撃を受ける。「化学反応でなかった何なんだ」とか「指先の遺伝子がどうやって子どもに引き継がれるんだ」とか云ってはいけない。

 出勤時に持っていくKindleを間違へて、仕方がないので、Robert Charles WilsonのBurning Paradiseを読み始めた。読みやすいのでもうすっかりこの作品を読み進める気満々である。

 Kindleの中に、知らない作家の知らない作品がいくつも入ってゐて驚いた。本棚だとなかなかそこまで忘れられないので、かなり新鮮に驚ける。楽しい。


3月14日(金)

 ケストナーのDer Kleine Mannに戻る。五分の四を越えた。あまり面白くなかったが、誘拐されてから緊迫感が出て読みやすくなった。今週中に読み終へたい。

 ドイツ語やスペイン語の学習書を何冊か買ひたい。もう十分のはずだが、買ひたい。買ふときっと何か大きな効果があるやうな気がしてしまふのが、学習書といふものの怖さである。買っただけで満足してしまって、活用しないことすらあるが、それでも欲しい。

 そして、眠い。


3月13日(木)

 ダリオ・トナーニ『モンド9』(久保耕司訳/シーライトパブリッシング)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]読了。沙漠のような世界で、機械と生命が融合したやうな不思議なものが生存してゐる。感染して人間が機械に変はっていったり、人間が毒で機械を殺したりする。でも、ちょっとよく判らなかった。

 本田由紀『教育の職業的意義』(ちくま新書)読了。私にとっては、第四章「「教育の職業的意義」にとっての障害」における、キャリア教育に対する評価(批判)がいちばんの収穫。「自分で考えて自分で決めよ」といふ規範と圧力が高まり、実現しにくい「夢」へと駆り立てる作用の問題である。
 そこで紹介されてゐる「職人技」「職人の倫理」の復権といふ考へが興味深い。仕事の内容そのものに対するコミットメントを「根本的美徳」と呼んで、それが一定の堅牢な生活と尊厳の基盤となるといふ。科学研究は従来、この職人の倫理の色合ひが強い世界だったと思ふ。象牙の塔と揶揄される環境で「自己鍛練と自己評価を欠かさず、質の追求が目的となる」部分があったはずだが、今は市場原理主義的な評価基準が支配する。論文数や外部資金獲得が目的となるから捏造も理に適った手段となるかもしれない。

 電子化。
◆志賀浩二『数と量の出会い 数学入門』(紀伊國屋書店)

 Amazon.esから、Carlos Ruiz Zafón El príncipe de la niebla (Booket) [Amazon.es]、Carlos Ruiz Zafón El palacio de la medianoche (Booket) [Amazon.es]、Carlos Ruiz Zafón Las luces de septiembre (Booket) [Amazon.es]、José Luis Alonso de Santos La verdadera y singular historia de la princesa y el dragón (Castalia Ediciones) [Amazon.es]が届いた。果たしてこれらが読めるやうになるのだらうか。まあ、読めるやうにならなくても私は後悔はしない。


3月11日(火)

 清水亮『教養としてのプログラミング講座』(中公新書ラクレ)を読み終へた。教養といふのは、一定の文化を背景として人がその素養を精神的・全人的に開化・発展させるために学ぶべき理解力や知識のことで、cultureやBildungの訳語なのだらうが、ここでは寧ろもっと軽く、社会人として常識的な知識くらゐの感じで使はれてゐるのだらう。実際のコンピュータでのプログラム以前に、「効率的な作業手順を「形」にする」こと、すなわちアルゴリズムの重要性を認識して理解できる本。無駄な努力を賞讃する風潮をなくすためにも必須の教養となってほしい。

 紀伊國屋書店から『耳が喜ぶドイツ語』(三修社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届いた。かういふのが欲しかった。会話ではない文章の朗読で、一つ一つはあまり長くない話題で。音声は、CD2枚で2時間分くらゐある。

 今日の電子化本。
『耳が喜ぶドイツ語』(三修社)
 もういきなりpdfにしてしまふ。これでいいのだ。
◆ヴァーナー・ヴィンジ『星の涯の空・上』(中原尚哉訳/創元SF文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
◆ヴァーナー・ヴィンジ『星の涯の空・下』(中原尚哉訳/創元SF文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
◆清水亮『教養としてのプログラミング講座』(中公新書ラクレ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]


3月10日(月)

 紀伊國屋書店から、鷲巣由美子『ドイツ語を読む 三訂版』(三修社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、エリック・ラスムッセン『シェイクスピアを追え!――消えたファースト・フォリオ本の行方』(安達まみ訳/岩波書店)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、本田由紀『教育の職業的意義―若者、学校、社会をつなぐ』(ちくま新書)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、清水亮『教養としてのプログラミング講座』(中公新書ラクレ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届く。

 早速、
◆鷲巣由美子『ドイツ語を読む 三訂版』(三修社)
をpdf化。明日から活用したい。

 メイ・シンクレア『胸の火は消えず』を読み終へる。「被害者」と「仲介者」が印象に残ってゐる。後者は特に子供といふ存在の幽霊が私の心に強く働き掛けたのだらう。キプリング「彼等」もさういふ意味で私にとって大事な作品。

 ヴァーナー・ヴィンジ『星の涯の空・下』(中原尚哉訳/創元SF文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、ヴァーナー・ヴィンジ『星の涯の空・上』(中原尚哉訳/創元SF文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]をご恵贈賜りました。ありがたうございました。


3月9日(日)

「ホビット2」を観てきた。何だか私の死ってゐるホビットとは違ふ。まあ、いいか。しかし、客の入りが少なかった。昨夜インターネット購入の時点で十人くらゐ。今日の様子では50人くらゐか。3Dの方はたくさん入ってゐるのかと思ったが、さうでもなささう。大丈夫なのか。

 今日は頭が痛いので、これで。


3月8日(土)

「リーダーズ英和辞典 第三版」のLogoVista版が出るといふので、早速註文。発売は3月28日。

 しかし、私は「リーダーズ英和辞典 第三版」を既に持ってゐるのである。iOS版である。私はどうもiPadで文字を入力するのが苦手なのでほとんど使ってゐないのだが、もしかして、iPadをMacから操作することはできるのではないかと思った。調べてみると、iPadからMacを操作する方法はいくらでも出てくるのに、逆は少ない。しかし、そのためのアプリがあると知って早速インストールしたのだった。1Keyboardといふ。文字入力はできるが画面を戻ったりする操作はできないので、画面に触れる操作を省略できないのが残念。

 本屋でドイツ語やスペイン語の学習書を眺めて、5冊くらゐ欲しいのがあったのだが、何とか我慢して、それでもどうしても我慢できなくなって一冊だけ、紀伊國屋書店に註文。
『耳が喜ぶドイツ語』(三修社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
これのスペイン語版も欲しい。


3月7日(金)

 北村薫『飲めば都』を読み終へ、メイ・シンクレア『胸の火は消えず』に戻る。明るくて楽しい話だったが、編集者が主人公のわりには本の話が少なかった。まあ、いいけど。メイ・シンクレアはそんなに速く読めない。数日かかりさう。

 紀伊國屋書店に本を註文。
●鷲巣由美子『ドイツ語を読む 三訂版』(三修社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●エリック・ラスムッセン『シェイクスピアを追え!――消えたファースト・フォリオ本の行方』(安達まみ訳/岩波書店)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●本田由紀『教育の職業的意義―若者、学校、社会をつなぐ』(ちくま新書)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●清水亮『教養としてのプログラミング講座』(中公新書ラクレ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
 今日は疲れてゐるのでこれで。


3月6日(木)

 今日の電子化本。
◆松浦健二『シロアリ』(岩波科学ライブラリー)
シロアリの本である。題名を見れば誰でも判るとは思ふが念のため。

 物書堂から出てゐる「大辞林」を購入。iOS版である。黒い背景に白の文字が縦書きなのだ。素晴らしい。なかなか縦書きの辞書はない。

 他に、西和辞典、仏和辞典、古語辞典などが欲しくて仕方がなくなってくる。しかし、我慢する。多分、明日までは我慢できる。

 黒田龍之助『ぼくたちの英語』読了。後半の特に旅行の話などはあまり面白くなかった。この本で一番気に入った文句は「まずは本である。本は知識の源泉。バカにしてはいけない」である。当たり前のことで特別感銘を受けるやうなものではないが、大事なことである。
 あと、英語をあまり毛嫌ひするのはやめようと思った。


3月5日(水)

 Kindle本を二冊購入。
○Karen Joy Fowler We Are All Completely Beside Ourselves (Serpent's Tail) [Amazon.co.jp]
●黒田龍之助『ぼくたちの英語』(三修社)[Amazon.co.jp]

 北村薫『飲めば都』(新潮文庫)を読み始めて二日目。半分を越えたところで、じゃがいもの話を前に読んだことがあるのに気がついた。しかし、いつ? なぜ? 前世の記憶なのか?


3月4日(火)

 今日の電子化本。
◆北村薫『飲めば都』(新潮文庫)
 pdf化したものをPaperwhiteではないkindleに入れて、電車の中で読み始めた。もっと速く読めるやうな気がするのだが、どうもページ送りが律速になってゐるやうな気がする。縦書きの文庫本だと、ページの最後の数行はもうページを捲り終へる寸前で読んでゐるわけだけど、電子書籍だとさういふことはできない。

 今日は、KindlePaperwhiteの単語帳のファイルの場所が判ったこと(参照)と、ハイライト等のサーバ管理画面の場所が判ったこと(amazonkindle)が大きな収穫だった。いろいろなことに活用したい。


3月3日(月)

 紀伊國屋書店から、都筑道夫『未来警察殺人課[完全版]』(創元SF文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、今野真二『かなづかいの歴史』(中公新書)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、松原隆一郎『書庫を建てる』(新潮社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、紀田順一郎編『書物愛 [日本篇] 』(紀田順一郎編集/創元ライブラリ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、紀田順一郎編『書物愛 [海外篇] 』(紀田順一郎編集/創元ライブラリ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、ヴァーナー・ヴィンジ『星の涯の空・下』(中原尚哉訳/創元SF文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]、ヴァーナー・ヴィンジ『星の涯の空・上』(中原尚哉訳/創元SF文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]が届いた。
 松原隆一郎『書庫を建てる』(新潮社)は面白い。もっと高い建物かと思ってゐたが、外から見ると周囲の二階建ての建物と同じである。建築家の設計案が変はっていくところも興味深い。いつか、書庫を建てたいものだが、多分私には無理だらう。

 今日の電子化本。
◆黒田龍之助『ポケットに外国語を』(ちくま文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
 今、読んでゐる途中なのだがpdfにしてしまふ。そして、PaperwhiteではないKindleに入れて読むと快適。ページ捲りの方向性がないから。いろいろ面白い本である。「教育はシロウトが口を出しやすい分野である。その証拠にわたしまでが口を出している」といふ言葉は私も使ひたい。


3月2日(日)

 Graham JoyceのDo the Creepy Thingを読み終へる。15歳の少女が主人公で、友人と二人で夜中に他人の家に忍び込むといふ遊びをしてゐるときに老婆に呪いをかけられてしまった……といふところから始まる。老婆は呪ひは次の人に引き継がなければ逃れられないとよくある呪ひの設定みたいなことを云って主人公はそれを信じるのだが、やがてこれは呪ひではなく幸運にも与へられた能力であると考へが変はっていく。少し不気味な雰囲気を漂はせながら進むのだが、最後の老婆との対決とそれに続く最後の場面はあまりにも清々しい。

 平田オリザ『わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か』(講談社現代新書)読了。人は判り合へないものであるといふところから考へようといふ本。人は判り合へないものであると思ってゐる私には新鮮な考へではないのだが、「自分を演じる」といふところなど得るものが多かった。「「いい子を演じるのに疲れた」という子どもたちに、「もう演じなくてもいいんだよ、本当の自分を見つけなさい」と囁くのは、大人の欺瞞に過ぎない」といふ箇所には深く同意する。本当の自分なんて見つけられるわけがないのだ。

 黒田龍之助『ポケットに外国語を』(ちくま文庫)を三分の一くらゐ読んで、ロシア語を勉強したくなって困る。さすがに我慢するけど。でも『羊皮紙に眠る文字たち―スラヴ言語文化入門』はちょっと欲しい。

 突然スペイン語が勉強したくなったので、スペイン語の本を身の回りに積み上げようと思ひ、何冊か註文する。まづは積み上げ用の本をAmazon.esに、
○Carlos Ruiz Zafón El príncipe de la niebla (Booket) [Amazon.es]
○Carlos Ruiz Zafón El palacio de la medianoche (Booket) [Amazon.es]
○Carlos Ruiz Zafón Las luces de septiembre (Booket) [Amazon.es]
○José Luis Alonso de Santos La verdadera y singular historia de la princesa y el dragón (Castalia Ediciones) [Amazon.es]
 以上4冊である。サフォンの若者向けの作品が三冊(三部作)とドラゴンの絵が気に入って註文したデ・サントスの本。このドラゴンの表紙絵の本は何と演劇作品だった。私は演劇が苦手なのだ。いや、戯曲形式が苦手なのだ。
 ちなみに送料が13ドル。

 ところで、本は身の回りに積み上げるが、実際に読むには電子書籍でないととても読めない。さういふ躰になってしまったのだから仕方がない。そこで、まだ戯曲だと気づいてゐないときに、
○José Luis Alonso de Santos La verdadera y singular historia de la princesa y el dragón (Castalia Ediciones) [Amazon.co.jp]
をAmazon.co.jpでKindleで購入(このときはまだ戯曲だと分かってゐなかった……実はKindle版を買ったから判ったこと)。他のサフォンの三冊も電子版が欲しかったのだが、おそらく地域制限のせゐで日本ではKindle版が買へない。何となく楽天koboで探したら、購入可能だったので、早速購入。
○Carlos Ruiz Zafón El príncipe de la niebla (Booket) [楽天kobo]
○Carlos Ruiz Zafón El palacio de la medianoche (Booket) [楽天kobo]
○Carlos Ruiz Zafón Las luces de septiembre (Booket) [楽天kobo]
 どれもおよそ千円。送料がかからないのがいい。いつものやうにCalibreで管理。


3月1日(土)

 紀伊國屋書店に本を註文。
●都筑道夫『未来警察殺人課[完全版]』(創元SF文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●今野真二『かなづかいの歴史』(中公新書)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●松原隆一郎『書庫を建てる』(新潮社)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●紀田順一郎編『書物愛 [日本篇] 』(紀田順一郎編集/創元ライブラリ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●紀田順一郎編『書物愛 [海外篇] 』(紀田順一郎編集/創元ライブラリ)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ヴァーナー・ヴィンジ『星の涯の空・下』(中原尚哉訳/創元SF文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
●ヴァーナー・ヴィンジ『星の涯の空・上』(中原尚哉訳/創元SF文庫)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
 東京創元社の本が多い。

 Kindle本を二冊購入。
○Tony Ballantyne Dream London (Solaris) [Amazon.co.jp]
○Will Elliott The Pilgrims (Quercus) [Amazon.co.jp]
 Locusの三月号が届いて、その新刊紹介を読んで。

 今日の電子化本。
◆オースン・スコット・カード『道を視る少年・上』(中原尚哉訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
◆オースン・スコット・カード『道を視る少年・下』(中原尚哉訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! boox]
 先日、買った本といただいた本で二冊になってしまったので。pdf化したものをKindle Paperwhiteに入れたのだが、文字が飛んでしまってとても読めたものではない。もっと黒々とスキャンしなければならないのか。iPadに入れるとちゃうど読みやすい濃さなのだが。それに、ページ捲りの方向が好きな向きに変へられないので、気持悪い。前にKindleで快適にスキャンしたpdfを読んでゐたのに変だなと思ったら、前は画面を触るのではなく左右にあるページ送りと戻るボタンを押してゐて、しかも進むのと戻るのが両方にあるので右開きでも左開きでも関係ないのだった。早速、PaperwhiteではないKindleにpdfを入れてみると、濃淡もちゃうどよくページ送りも快適である。素晴らしいではないか。


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