11月27日(日)

 今週買った本。
●ロード・ダンセイニ『二壜の調味料』(小林晋訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)
●堀田隆一『英語の「なぜ?」に答えるはじめての英語史』(研究社)
 英語史の本は何冊か持ってゐるやうな気がするが、今の英語がなぜかうなのかを歴史的に説明する内容らしいので、買ってみた。

 物書堂からiOSアプリ「プログレッシブ ロシア語辞典」が出たので購入。これまでロシア語の電子辞書がなかった。それがロシア語の学習を始めるのを躊躇ふ最大の原因だったので、これで安心して始められる。そんな暇がない状態だけど。

 ハヤカワミステリマガジン1月号も購入。ダンセイニ「ケイバー博士の発明」が収録されてゐる。

 今週は早川書房の第6回アガサ・クリスティー賞/第4回ハヤカワSFコンテスト贈賞式・祝賀会に出た。受賞作品である、春坂咲月『花を追え』(ハヤカワ文庫JA)、黒石迩守『ヒュレーの海』(ハヤカワ文庫JA)、吉田エン『世界の終わりの壁際で』(ハヤカワ文庫JA)をいただいた。さらに、祝賀会会場で大森望さんから、バリントン・J・ベイリー『ゴッド・ガン』(大森望・中村融訳/ハヤカワ文庫SF)をいただいてしまった。どれもこれも早速読みたいが、今週はずっとコニー・ウィリスのCrosstalkを読んでゐて、日本語の読書にはまったくとりかかれなかった。

 28日(月)に本を一冊註文してゐたことに翌月四日に気づいてしまったが、途中に割り込ませて日記を書けない(本当は書けるのだが、面倒臭い)ので、ここに追記してしまはう。Amazon.comに、
○Zoran Živković Impossible Stories I (Cadmus Press)
を註文。Živković全集の一冊である。


11月20日(日)

 今週は少し本を買へた。
『定本 夢野久作全集1』(国書刊行会)
●J・マルトゥレイ/M・J・ダ・ガルバ『ティラン・ロ・ブラン2』(田澤耕訳/岩波文庫)
●G・K・チェスタトン『詩人と狂人たち』(南條竹則訳/創元推理文庫)
●海野十三『深夜の市長』(創元推理文庫)
冊数は少ないが、夢野久作全集は大きい。中身も装幀も素晴らしい本。

 乾石智子『紐結びの魔道士』(創元推理文庫)ご恵贈賜りました。表題作のみ『オーリエラントの魔道士たち』から再録、他5編は新作。

 丸善ジュンク堂の秋の読書キャンペーンで図書カードと手ぬぐひをもらふ。図書カードはもらって数分後には買い物に使はれて消えてしまった。手ぬぐひは今年は猫をもらった。残念ながら今年はカップがなかった。あの丸善カップ気に入ってゐるのに。

 今週は珍しく風邪をひいてしまった。数年ぶり。やれやれ。

 今週からコニー・ウィリスのCrosstalkを読んでゐる。


11月13日(日)

 今週買った本。
『伊藤典夫翻訳SF傑作選 ボロゴーヴはミムジイ』(ハヤカワ文庫SF)
これ一冊である。今月買った本、まだこれ一冊である。こんなことでいいのか。

 恩田陸蜜蜂と遠雷(幻冬舎)を読み終へた。天才演奏家たちがコンクールで競ひ合ふ話。軽快な会話の積み重ねと(これはあまり私は得意ではない)天才的な演奏の描写が交互に続いていく。自分が演奏がまったくできないせゐか、曲の描写はよく判らない。本当にそんなことあり得るのかなと思ったり。小説だからほんとうになくてもいいのだが、それは別にして天才演奏家たちの描写は生き生きとしてゐる。一気に読んで、読んでよかった思へる作品。最後の順位表で心揺すぶられるとは思ってもゐなかった。
「すとんと心に落ちる」みたいな云ひ方がよく出てくるのは些か苦手なところであった。
 そして作品全体も音楽のやうに仕上げられてゐる……わけではなささうだ。


11月8日(火)

 昨日のことだが、竹尾の見本帖本店2Fで開催されてゐる「本迷宮 ――本を巡る不思議な物語」展に行ってきた。「ミステリ・SF・幻想文学などのジャンルを超えて活躍する作家10名が、「本を巡る物語」をテーマに日本図書設計家協会会報誌『図書設計』へ書き下ろした掌篇10篇を、1冊の本に編み展示いたします」といふのがあって、その本の装幀装画が24種類。さらに、「手製本、特装本といった造本のバリエーションも」ある。実に面白い。入場は無料だが、「本迷宮」を買ふなら3000円。その場では、3種のカバーを選んで持ち帰り、中身は展示が終はってから郵送されるといふ仕組みである。これが職場から五分ほどのところにあるのだ。一階の店で紙も何枚か買った。ここなら仕事帰りか仕事の合間に紙を買ひに行けるではないか!


11月6日(日)

 一週間、本を買はなかった……

 アン・レッキー『星群艦隊』(赤尾秀子訳/創元SF文庫)を読み終へた。やっと最終巻でこの作品の面白さが判ったやうな気がする。集合的意識と個の関係が面白い。個人の意志とは何かを味はひながら読んでゐた。視点といふのは個があるからなんだなと思ったり。人工知能と意識といふところはあまり気づかないまま読み終へてしまった。知能が人工かどうかなどどうでもいいことではないか。


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