12月31日(木)

 28日以降に買った本。
●小森収編『短編ミステリの二百年 2』(創元推理文庫)
Vintage 1954 by Antonine Laurain (Gallic Books, 2019)
これもKindle版で。『赤いモレスキンの女』『ミッテランの帽子』が帯の惹句のやうに現代のお伽話といった趣だったのだが、The Readers' Roomはもっと暗く重い過去が、謎の本と飛行機事故の殺人事件の裏から浮かび上がってくる話だった。ちょっと期待してゐたものとは違ったのだが、また買ってしまった。

 そんなわけで、今月は和書を23冊、洋書を3冊購入。電子書籍の割合がかなり高くなったが分けて集計してゐないので数値は判らない。

 そして、今年一年間で和書を256冊、洋書を55冊購入した。前年がそれぞれ191冊、33冊なので少し増えたやうだ。


12月27日(日)

 大変なことになってしまった。気がついたら、今月最初の更新が暮れも押し迫った12月27日ではないか。

 今月買った本。
●明星聖子+納富信留『テクストとは何か』(慶應義塾大学出版会)
●アナトール・ル・ブラース編『ブルターニュ幻想民話集』(見目誠訳/国書刊行会)
●R・オースティン・フリーマン『ソーンダイク博士短篇全集 II 青いスカラベ』(渕上瘦平訳/国書刊行会)
●種村季弘『水の迷宮』(国書刊行会)
●岸本佐知子『死ぬまでに行きたい海』(スイッチ・パブリッシング)
●橋本輝幸編『2010年代海外SF傑作選』(ハヤカワ文庫SF)
●小森収編『短編ミステリの二百年 1』(創元推理文庫)
●小森収編『短編ミステリの二百年 3』(創元推理文庫)
●小森収編『短編ミステリの二百年 4』(創元推理文庫)
●H・P・ラヴクラフト狂気の山脈にて(南條竹則訳/新潮文庫)
●北原尚彦初歩からのシャーロック・ホームズ(中公新書ラクレ)
●キム・チョヨプわたしたちが光の速さで進めないなら(カン・バンファ&ユン・ジヨン訳/早川書房)
ユリイカ2020年12月号 特集=偽書の世界(青土社)
●タラ・ウェストーバーエデュケーション 大学は私の人生を変えた(村井理子訳/早川書房)
●村上春樹世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(新潮文庫)
●村上春樹ねじまき鳥クロニクル(第1部~第3部)(新潮文庫)
●フレドリック・ブラウン真っ白な嘘(越前敏弥訳/創元推理文庫)
●カレル・チャペックロボット RUR(阿部賢一訳/中公文庫)
●野口悠紀雄書くことについて(角川新書)
●アントワーヌ・ローラン赤いモレスキンの女(吉田洋之訳/新潮クレスト・ブックス)
●アントワーヌ・ローランミッテランの帽子(吉田洋之訳/新潮クレスト・ブックス)
●高山宏アリスに驚け(青土社)
○Eden Phillpotts Circe's Island (Prologue Books)
○Antoine Laurain The Readers' Room (Gallic Books)
リンクの張ってあるものはKindle版を購入。といふことで、今月はKindle本の方が紙の本よりも多かった。

 アントワーヌ・ローラン赤いモレスキンの女が意外に面白くてよかった。普段は小説は幻想怪奇系かSF、稀にミステリなど読むが、まったく傾向の違ふ小説だけど面白かったといふ意味である。女性のハンドバッグをたまたま拾った書店主が主人公。持ち主を探していくうちに、思はぬ嘘をつくことになって面倒くさい事態に陥ったりしながら、次に女性の方が拾ひ主を探したりして……

 思はずミッテランの帽子も買ってしまった。さらに、The Readers' Roomまでも! 原書はフランス語なので読めないのが残念。英語版で我慢する。

 フレドリック・ブラウン真っ白な嘘は中学生のとき、途中で読むのを止めたまま本がどこかに行ってしまったもの。それから四十年以上経って読むと、どれも面白い。読んでよかった。

 ピーター・ワッツ『6600万年の革命』(嶋田洋一訳/創元SF文庫)ご恵贈賜りました。

 廣嶋玲子『銀獣の集い』(東京創元社)ご恵贈賜りました。

 久永実木彦『七十四秒の旋律と孤独』(東京創元社)ご恵贈賜りました。

 廣嶋玲子『銀獣の集い』(東京創元社)ご恵贈賜りました。

 鴇澤亜妃子『白き女神の肖像』(東京創元社)ご恵贈賜りました。

 SFマガジン2月号、ご恵贈賜りました。

 今月は五年ぶりにKindleを買ったのである。Kindle Oasisが出たときにすぐに買ったのだが、この頃、充電に妙に時間がかかったり、あっといふ間にバッテリー切れになったり、買った本のダウンロードを何度も繰り返さないと読めるようにならなかったり、どうも調子が悪かった。そこで、今度はOasisではなく、Paperwhiteを購入した。充電は早いし、ダウンロードも一発だし、やはり新しいのはいいものである。

 食事をする部屋では以前はAppleのAirMacに繋いだスピーカーで音楽を聴けるやうにしてゐたのだが、どうもそのスピーカーから流れる音が好きになれなかった。先月、部屋のWiFiルーターを別の会社のにしたといふ話は前回書いたが、さういふわけでWiFi接続できる新しいスピーカーを買ったのだ。BOSE HOME SPEAKER 500 スマートスピーカーである。こんな小さな丸いの一つでちゃんとステレオで音が聞こえるのかと疑ってゐたが、前のスピーカーよりもずっとよいではないか。嬉しいけど、ちょっと高かった。


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