自分の覚書として。スライドと云っても今やスライドさせるフィルムは存在しない。プロジェクターで投射するプレゼンテーションのことである。これもBeamer + XeLaTeXで作る。
XeLaTeXで日本語やBeamer - TeX Wikiを読めば大抵のことは判るので、以下の記載は実はあまり重要ではないのだった。
\documentclass[14pt,xetex,xcolor=pdftex,dvipsnames,table]{beamer} \usepackage[cm-default]{fontspec} \setsansfont{Hiragino Kaku Gothic Pro W3} \usepackage{dcolumn} \usepackage{xunicode} \usepackage{xltxtra} \usepackage{verbatim} \XeTeXlinebreaklocale "ja" \XeTeXlinebreakskip=0pt plus 1pt \XeTeXlinebreakpenalty=0 \def\<{\@ifstar{\zx@hwback\nobreak}{\zx@hwback\relax}} \def\zx@hwback#1{\leavevmode#1\hskip-.5em\relax} \usetheme{Madrid} \title{タイトル:象の卵} \author{湯川 秀樹} \date{2012年11月28日} \begin{document} \begin{frame} \titlepage \end{frame} %----------------------- \begin{frame} \begin{block} {研究の目的} \begin{itemize} \item 卵の構造 \begin{itemize} \item 象の種類と性質 \item 象の卵の見つけ方 \item 象の卵の構造の特徴 \end{itemize} \item 象の近縁種の卵 \item 象の卵の味 \end{itemize} \end{block} \end{frame} %----------------------- \begin{frame} \textbf{象の卵の調理法} \begin{figure}[htbp] \begin{center} \includegraphics{./seagull2.eps} \label{鴎} \end{center} \end{figure} \end{frame} \end{document}}
中身はまた象の卵。それにしても、Beamerは便利。これさえあれば、PowerPointもKeynoteも要らない感じがする。数式を書くときは特に。今まで、TeXで数式を書いてからコピーして、Keynoteにペーストしていた。何という時間の無駄。
最初から入っているテーマはここを見ればいいのか。Image directory
自分用の覚書の目的で。
Beamerで発表用ポスターを作る手順の解説としては、Beamer ポスター入門があるが、XeLaTeXを使う場合の雛形をここに書き残しておく。いつもどのファイルを使ったらいいか判らなくなって探し回ることになるので。
用紙はA0判。縦方向。
\documentclass[a0b,final]{beamer} \mode{ %\usetheme{Madrid} \usetheme{JuanLesPins} } \usepackage{amsmath,amsthm, amssymb} \usepackage[cm-default]{fontspec} \setsansfont{Hiragino Kaku Gothic Pro W3} \usepackage{xunicode} \usepackage{xltxtra} \usepackage{verbatim} \XeTeXlinebreaklocale ``ja'' \XeTeXlinebreakskip=0pt plus 1pt \XeTeXlinebreakpenalty=0 \usepackage[orientation=portrait,size=a0,scale=1.4,debug]{beamerposter} \begin{document} \begin{frame}[t]{} \frametitle{\VeryHuge 象の卵} \LARGE 湯川秀樹 \large (逢坂大学) \LARGE \begin{alertblock}{\Huge 研究目的} \huge 本研究の目的は、象の卵の殻について、生物、化学、物理、工学などの 方面から多角的に調べることである。 象の卵の殻は、80kgを超える体重の子象と、 その栄養源である卵黄の大きな質量を支えるだけではなく、 卵を暖める親の象の体重も支える必要がある。 このため、象の卵の殻は、体重の軽い鳥類の卵の殻とは 本質的に異なる構造を持っていると考えられる。\\ \vspace*{5cm} \end{alertblock} \normalsize \begin{columns}[t] \begin{column}{.49\linewidth} \begin{exampleblock}{\LARGE 科学・社会への影響} \begin{enumerate} \item 象の生態の解明、恐竜の卵の構造の理解(生物学) \item 殻の化学生成反応の解明(化学) \item 殻の原子レベルでの構造とC$_{60}$や ナノクラスターとの関連の研究(物理) \item 人工的に象の殻を作り、車の車体などに応用できる(工学) \end{enumerate} \vspace*{5cm} \end{exampleblock} \begin{block}{\LARGE 方法(通常ブロック)} ぞうの卵を探すために、世界中を旅する。 これも子供の頃からの夢であった。 \vspace*{2cm} \begin{itemize} \item 初年度は、まず世界の動物園を巡り、 象舍に卵が隠されていないか、探す。 \item 2年目はアフリカに行き、空と地上から象の卵を探す。 \item 3年目は、インドとタイに行き、 ジャングルに隠されている卵を探す。 \end{itemize} \end{block} \begin{itemize} \item 象の卵について、文献調査を行っている。 Dr.~Seussは"Horton Hatches the Egg''という論文を 1940年に発表している。 また最近では2004年に、南カルフォニア大の Sam Yousefianの率いる研究チームが "The Elephant's Egg'' という記録映画を発表している。 \end{itemize} \end{column} \begin{column}{.49\linewidth} \begin{exampleblock}{\LARGE 成果} \begin{itemize} \item 地球上で最大の生物、シロナガスクジラの卵の研究した。 \item シロナガスクジラも象も、ともにほ乳類であるという共通点は持つが、 生息する所が全く異なる。 \end{itemize} \vspace*{10cm} \begin{figure} \begin{center} \includegraphics[width=15cm]{seagull2.eps} \caption{カモメ} \label{fig:seagull} \end{center} \end{figure} \end{exampleblock} \end{column} \end{columns} \end{frame} \end{document}
引用符が何だかうまく書けないのだが……
XeLaTeXで日本語を書くときは、改行によって余計な空白が入ってしまうので、それを回避するために改行箇所に%を入れるようにする。上の例には入っていないが。
象の卵に関する研究は、科研費LaTeXを参考にした。LaTeXを使う研究者で知らない人はいないと思うが。