9月30日(木)

 blogの文字化けが解決。php.iniの記述で一箇所、Shift_JISの指定が残ってゐたのだ。これでは何をコンパイルしなほしても直る訳がない。しかし、私のやうに簡単なことなのになかなか気づかず悩んでゐる人は多いらしく、さういふ人たちに丁寧にPHPと文字コード設定のことを説明してくれるサイトがあるのだ。おかげで問題の箇所が判って解決できた。本当に助かりました。あとの問題は速さだけだ。
 買はうかなと思った本を並べてゐるだけなのだが、それを見れば、私がどんなに買ひたい本を我慢してゐるかがよく判るに違ひない。

 Jeffrey Ford The Portrait of Mrs. Charbuque読了。随分時間がかかってしまったが、それでも最後まで読んでよかったと思へる本である。雪の結晶から未来を告げられるとかいふのは何だかよく判らないが、次第にそんなことはどうでもよくなってくる。顔を見せない謎の女と、顔を見ずにその肖像画を描こうといふ仕事を引き受けた画家と、血の涙を流して死ぬ夜の女たちの事件がゆっくりと絡み合いながら進んでいく文章は見事。傑作であらう。ただ、謎の夫の正体はちょっとがっかりしたが。


9月29日(水)

 bk1に本を註文。
●恩田陸『夏の名残りの薔薇』[amazon.co.jp, bk1](1857円+税/文藝春秋)
●宮川達彦・伊藤直也『Blog Hacks』[amazon.co.jp, bk1](2900円+税/オライリー・ジャパン)
●Kevin Hemenway『Spidering Hacks』[amazon.co.jp, bk1](3500円+税/オライリー・ジャパン)
 以上三冊である。オライリーの本は、まあ、blogも作ってみたことだし、少し本でも買ってみようといふ訳だ。

 さて、そのblogであるが、Mozilla系やIEで見ようとすると、やはり日本語の文字コードがShift-JISになってしまふ。もしかしたら、MySQLをコンパイルするときShift-JISを指定してゐたかも知れない。そこで、PHPとMySQLを最新版にする。その際に、EUC-JPを指定してコンパイルすればいいのではないかといふ考へだ。早速試してみたが、症状は変らなかった。なぜSafariやiCabといったMacOS専用だと上手く表示されるのだらうか。今週末にでも、代替機を持ってきて、システムのインストールをしようか。

 颱風が来る前に出勤しようと五時半に家を出たので、眠くてかなはない。この文章も書きながら睡ってしまふ。といふことで、今日はこれで。


9月28日(火)

 bk1から、スタニスワフ・レム『ソラリス』[amazon.co.jp, bk1]、ヴィトルド・ゴンブロヴィッチ『トランス=アトランティック』[amazon.co.jp, bk1]、箕輪成男『紙と羊皮紙・写本の社会史』[amazon.co.jp, bk1]、大藤幹『XHTML+CSSで書くホームページ構造デザインガイド』[amazon.co.jp, bk1]、佐藤良明『これが東大の授業ですか。』[amazon.co.jp, bk1]が届く。一度にたくさんくると狼狽へてしまふ。
 『紙と羊皮紙・写本の社会史』は、面白さうだが、この内容のほとんどは私たちが本だといふものが世に出現する前のことである。XHTML+CSSの本は、ちょっとページを捲ってみると、なるほどねえと感心することしきり。少し自分のページに適応してみようかと思ったりする。尤も、このページは適応しようもないので、このまま変らないと思ふが。

 Amazon.co.jpからは、研修ゲームの恥づかしい本が三冊届く。訳にはたちさうだが、こんな本を使はなくてはならないとは。こんなはづではなかったのに。

 HTML FormaterといふXHTML/CSSエディタを見つけて、ダウンロードしてみたら、utf-8で内田百閒とかも簡単に書けることが判ったので、しばらくこれを使ってみようかと思ふ。欠点は、ツールを自分で追加できないやうなところ。黒地に白字といふのもどうも見づらい。それに、入力文字が表示されるのが妙に遅いので、素早く文字を打ち込むと表示が遅れてしまふのだ。

 TOLLE ET LEGE忘備録ブログは、EUC-JPでコードしてゐるのに、いつもShift_JISで表示されて文字化けしてしまふのはなぜだらう。Safariだと比較的よく表示されるやうだが。作者がMac愛用者だからだらうか。でも、まだ誰も見てゐないやうだから問題はないだらう。

 寝る前にbk1に本を註文しようかと思ったが、異常に反応が遅いので諦めて寝る。本の註文は明日でもできるだらう。それに明朝は颱風直撃に備へて早起きしなければならないだらうし。


9月27日(月)

 早川書房からSFマガジン11月号[amazon.co.jp, bk1]が届く。ユーモアSFショートショート特集といふことで、私の監修だと表紙に書いてあるのが恥づかしい。ユーモアは難しいので(面白さといふものの感じ方は千差万別なので、全然面白くないと思ふ人たちも間違ひなくいるであらうからだ)、評判はあまり聞きたくない。でも、かういふ仕事が出来たのは嬉しい。

 EPWING版 CD-ROM 研究社医学英和辞典(研究社/10000円+税)が、Amazon.co.jpから届く。このCD-ROMがLinuxで認識できないのはなぜだ。MacOSを経由してハードディスクにコピーしても、それでも使へないのはなぜだ。MacOSでは何の問題もなく使へるのに。いや、Linuxでも、EBViewでは使へたのだった。細かいことは、また別の機会に。

 Blogについていろいろ考へ、やはり私にはRubyとCGIといふのは敷居が高過ぎる。といふことで、慣れ親しんだPHPとMySQLといふ構成で探すことに。Nucleusにしようかとも思ったが、これでも些か難しさう。そこで、国産の判りやすい(やうに見えた)GsBlogで試して見ることに決める。設定して、レイアウト設定など多少変更して、試運転はこちらで。第一の目的は自分の購入検討図書記録なので、あまり人のことは考へてゐない。コメントをつけてもらっても、返事を書く余裕もないので、その機能は停止してある。その他、blog特有の機能は何だか理解してゐない。もう少し濃い色にしたい部分もあったりするが、もうどこをどう設定したら色が変るのか調べるのも疲れてしまった。
 しかし、動きが鈍いなあ。先日、VineLinux 3.0にアップグレードしようとして失敗して以来、どうも動きが鈍いのだ。初期化してインストールしなほして、甦らせたいのだが、代替機の準備もできてゐないし、もう少し待たねばなるまい。


9月26日(日)

 昨夜遅くさらにbk1に本を註文してしまった。
●スタニスワフ・レム『ソラリス』(沼野充義訳/2520円/国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1]
●ヴィトルド・ゴンブロヴィッチ『トランス=アトランティック』(西成彦訳/2730円/国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1]
 今回は国書刊行会の本二冊。あ、『ブラックベリー・ワイン』をまた忘れた。莫迦なのかも知れない。

 このところ、どうも体調が悪かったが、やうやく元に戻って来たやうだ。さうなると本の購入量が増える。すこし具合が悪いくらゐの方が出費が少なくなって家計にはいいかも知れない。

 具合も悪くないので、今日はダンセイニの翻訳。「神々の栄光のために」が終はって、やっと半分くらゐか。

 死にかけたハードディスクのせゐで起動やシステムのアップデートにも支障が出るやうになったので、問題のハードディスクを切り離す。滅多に使はないものしか入ってゐないのだが、ないと不安である。

 昨日はBooksで購入予定本を管理しようかと思った訳だが、これを近頃流行りのblogとやらに並べておけば、インターネットに接続できるところからならどこからでも確認して本が買へるといふことに気がついた。本当は、前から気がついてゐたのだが、blogといふのが何だか胡散臭くて、流行りものの嫌ひな私は大いに躊躇ってゐた訳である。流行りだからといって便利なものにも頑なに背を向け続けるといふのも一つの生き方ではあるが、まあ、そんなことどうでもいいかなといふ気分になってきて、早速tDiary 2.0.0をダウンロードしてきた。いきなり外に開いてゐるサーバで動かすのは不安なので、PowerMac G4で練習である。MacOS X 10.3.5で最初からインストールされてゐるApache 1.3が動いてゐる。rubyも入ってゐるので(最初から入ってゐるのか、自分であとから入れたのかは判らない)、簡単に動くかと思ったが、httpd.confの設定がよく判らず(大元のhttpd.confとusersフォルダの中の個別の.confとの関係が未だによく判らない)、苦労する。cgiの運用許可とか、.htaccessによる制限とか、いちいち時間を取られてしまふではないか。MacOSXは難しい。やっと動くやうになったが、どうやって使ふのかなかなかぴんと来ない。やはりblogは難しいではないか。よく皆こんな難しいものが使へるものだ。


9月25日(土)

 土曜日だから床屋に行ってから、帰宅。途中で本屋に寄る。UNIX magazine10月号を買って帰る。そこに載ってゐる記事「インターフェイスの街角……本棚を介したコミュニケーション」で紹介されてゐた本棚.orgを見てみる。自分がどんな本を持ってゐるかと公開するものらしい。「誰それの本棚」といふページがあって、クリックすると人それぞれの本棚に収められてゐる本の表紙がずらっと並ぶ。トップページからは検索もできる。似た本棚を見つけたりもできる。でも、ちょっと見づらいなあ。本が増えれば増えるほど見づらくなりさう。自分にとって利用法があるかどうかはよく判らない。
 もう一つ、似たやうなものを見つけた。Book+Logである。各人の本棚に表紙絵を圧縮した細長いものが並んでゐて、本棚のやうな姿になってをり、カーソルを近づけると表紙絵が飛び出して、詳細を見ることができる。本から本棚を見つけることもできる。面白い。だが、自分にとっての利用法があるかどうかはよく判らない。

 本棚.orgに自分の現実の書棚を登録しておいて、蔵書管理をするといふ手があるやうだが、私は今日から購入予定本をBooksを使って管理してみることにした。英米日独amazonのほか、多数の図書館から情報を取り込める。今まではNewNOTEPAD Proといふのにリストを作ってゐた。特に不満はないのだが、Amazon.co.jpから情報を取り込んだりはしてくれない。

 今週買ひたい本をBooksに入力したら註文もしたくなってきた。といふ訳で、まづはbk1に三冊。
●箕輪成男『紙と羊皮紙・写本の社会史』(出版ニュース社/3465円)[amazon.co.jp, bk1]
●大藤幹『XHTML+CSSで書くホームページ構造デザインガイド』(秀和システム/2415円)[amazon.co.jp, bk1]
●佐藤良明『これが東大の授業ですか。』(研究社/1780円)[amazon.co.jp, bk1]
 註文ボタンを押してから気がついた。ジョアン・ハリス『ブラックベリー・ワイン』[amazon.co.jp, bk1]を註文するのを忘れてゐた! 一番下の行に入ってゐて、画面上に見えなかったのだ。Booksって使ひにくんぢゃないかね(いえ、私の不注意です)。
 またXHTMLの本なんか買ってしまった。一体これでどうしようといふのかね。殺風景なページばかり作ってゐて、「ホームページ構造デザイン」も何もないだらうと思ふが。まあ、それはいいが、授業の本なんか買ってしまった。

 続けて、Amazon.co.jpに三冊。
●『人と組織を育てるコミュニケーション・トレーニング』(日本経団連出版/1680円)[amazon.co.jp, bk1]
●『研修ゲームハンドブック』(日本経団連出版/2141円)[amazon.co.jp, bk1]
●『すぐできるすぐ効く新選教育研修ゲーム』(日本経団連出版/1890円)[amazon.co.jp, bk1]
 ああ、どうしてこんな本を買はねばならないのだらうか。恥づかしい本を並べてしまった。仕事で使ふのだ。私が新入社員の研修をするって訳ではないのだが。

 これで本が届いたら、入手日とか記入していけばいいのかな。あれ、ところでこれって検索は?


9月23日(木)

 『ゲノム敗北』[amazon.co.jp, bk1]を読んでしまった。敗北とはさういふことか。気分の落ち込む本である。説得力があるからこそ。

 数日前からハードディスクから異音が聞こえてきてをり、調子が悪いなと思ってゐたのだが、ふとデスクトップを見ると、今朝まで三つあったハードディスクが二つになってゐる。古い、20GBくらゐの容量のハードディスクだ。Mac OS 9.2のシステムが入ってゐて、日々使用してゐる書類のバックアップ用にも使ってゐたものである。今の仕事にはほとんど支障はないが、クラシック環境が使へなくなったといふことを意味してゐる。OEDとか、年に数回しか使はないが、OSXでは使へないものもあるので少々心配だ。再起動したら生き返ったりしないだらうか。

 全文検索システムEstraierをMacOSXで使ふ方法がやっと判った。ちょっと嬉しい。詳細は別館の方で。

 休みの日のわりには、ダンセイニの翻訳は捗らず。こんなことではいけない。


9月21日(火)

 やっと胃の痛みが消えてきた。

 早川書房からテリー・グッドカインド『魔界の神殿4 風を探して』(佐田千織訳/680円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1]をいただく。ありがたうございました。

 bk1から本が届く。喜多村拓『古本迷宮』[amazon.co.jp, bk1]、『MySQL4/PHP5によるWebデータベース構築』[amazon.co.jp, bk1] 、岸宣仁『ゲノム敗北』[amazon.co.jp, bk1]の三冊。古本の話は、エッセイと短篇小説が混ざってゐるので、エッセイと思って読み始めると実は小説だったりして意表をつかれる。でも、ゲノムの本を先に読んでしまひさうで悲しい。


9月20日(月)

 昨晩は胃が痛くなってしまって、よく眠れなかった。仰向けに寝ると俯せよりも痛みがひどくなるやうなので、俯せで寝た。別に仰向けだらうと、俯せだらうと眠れればいいのだが、俯せ寝の欠点は、ときどき口が開いて涎が垂れてしまふことか。痛みが激しくなると、蛙のやうに手足を縮めてみたり、あるいは寝台の外に両足を下ろして寝台の上に倒れかかるやうな姿勢で寝てみたり。やれやれ。夜が明けると痛みはかなり消えてゐたが、今日も一日中、断続的に痛みが襲ってくる。

 といふ訳で、今日もダンセイニの翻訳は捗らなかった。全く不愉快である。

 不愉快なので、Amazon.co.jpに辞書を註文。EPWING版 CD-ROM 研究社医学英和辞典(研究社/10000円+税)である。先月、こんなのが出てゐるのに気づいてゐなかったと書いた辞書である。ダンセイニを訳してゐるときには必要ないであらうが、いつ何を訳すか判らないし、まあ、本業の方は多少は関係があるのかも知れない。82200語も収録されてゐるのか。一語あたり12円17銭しかしないのか。安いなあ(本当か?)。


9月19日(日)

 胃が痛い。痛くて動けないといふほどではないが、翻訳に気持ちを集中させるのが困難である。つい机の上にあった『徹底検証大学法人化』[amazon.co.jp, bk1]を読んでしまった。大学での研究と教育といふ仕事にますます希望を持てなくなった。法人化そのものに悪いところはないはづだが、それに伴ふ動きが何もかもちぐはぐで、総てが悪い方向へ進んでゐるやうにしか見えない。

 bk1から、ジャスパー・フォード『文学刑事サーズデイ・ネクスト さらば、大鴉』(田村源二訳/2100円+税/ソニー・マガジンズ)[amazon.co.jp, bk1]が届く。第二作は第一作にも増して面白さうだが、胃の痛みがひどくなってきた。今日は読めないので、寝ることにする。結局ダンセイニの翻訳は二枚しか進まなかった。


9月18日(土)

 今日は土曜日なのに疲れる仕事があって、夕方帰宅すると風呂に入って寝てしまった。二時間ほど寝たら多少恢復したので、夕食を食べてbk1に本を註文。
●喜多村拓『古本迷宮』(1600円+税/青弓社)[amazon.co.jp, bk1]
『MySQL4/PHP5によるWebデータベース構築』(2800円+税/秀和システム)[amazon.co.jp, bk1]
●岸宣仁『ゲノム敗北』(2000円+税/ダイアモンド社)[amazon.co.jp, bk1]
 以上三冊。古本の本は私は普段はあまり買はないのだが(買ひ集めたくなるからかも知れない)、「古本がうず高く積み上げられたラビリンス。恐妻家と蔵書家の意外な接点。用もないのに自宅に呼ぶ客。捨てられる本を救おうと、在庫を増やすばかりの古書店主…。古本がもたらす不思議な巡り合わせを丹念につむぐ。」といふ内容紹介が面白さうだったので思はず註文してしまった。表紙の感じがよかったといふのもある。MySQL/PHPの本は、PHPが5になって、MySQLとどういふ関係になって、そして使ひ方に変化が生じたのかどうか確認したかったので。最後のゲノムの本は、なんといふか、日本はゲノム研究で欧米に負けたといふことになってゐるので、どこがどう負けたといふ認識になってゐるのか再確認したかったから。「日本人に独創性がないのではなく、日本という国に独創性の芽を摘んでしまう風土がある。」と書いてあったが、生物学的に日本人といふ人種に独創性がないとは考へ難いので、当然独創性を阻む風土があるといふことだと思ってゐたが、皆さういふ認識ではなかったのか。「独創性が育たない」ではなく「独創性を摘む」といふことを強調したいだけなのだらうか。その区別などできるものかと思ふが、まあ本が手元に届いたら判るだらう。読めばの話だけど。

 Amazon.co.jpには雑誌を註文してみた。最近、雑誌も買へるやうにしましたと得意げに書いてゐるが、bk1には前からあったのではないかねと思ひながら、試しに二冊。日経サイエンス11月号(「緑の革命再び穀物ゲノムの挑戦」、「医療現場で活躍するバーチャルリアリティー」他)と小説TRIPPER秋季号(特集は「本と書店をめぐる冒険」)。雑誌をオンライン書店に予約註文するといふのはなぜか妙な感じがする。

 東京創元社から本をいただく。ありがたうございました。
☆エドモンド・ハミルトン『挑戦!嵐の海底都市/脅威!不死密売団』(野田昌宏訳/1200円+税/創元SF文庫)[amazon.co.jp, bk1]
☆ダイアナ・ウィン・ジョーンズ『詩人たちの旅』(田村美佐子訳/660円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1]
以上二冊。ハミルトンはキャプテン・フューチャー全集第二巻。ダイアナ・ウィン・ジョーンズは、先日ちょっと触れた《デイルマーク王国史1》。四部作である。


9月17日(金)

 自宅サーバで運用してみる。どうも動きが遅いやうな気がする。もっと速いPCが欲しくなってしまふではないか。サーバ専用Macを買ふ金はないので、きっとLinuxだらう。

 bk1に本を註文。
●ジャスパー・フォード『文学刑事サーズデイ・ネクスト さらば、大鴉』(田村源二訳/2100円+税/ソニー・マガジンズ)[amazon.co.jp, bk1]
一冊のみ。疲れてゐるので。

 Amazon.co.jpに雑誌専用のページができたことはすでに報じられてゐるとほりだが、SFマガジン11月号が載ってゐるのに初めて気がついた。来週発売で、もう予約可能である。さうか、雑誌が予約できるのか。今号では、ユーモアSFショートショート特集が私の監修となってゐるので、是非お買ひあげいただきたい。ショートショートかなといふ疑問もあるが、まあ、そんなものか。レズニックのやうに判りやすい話から、ラングフォードのやうに判りにくい話までいろいろある。


9月16日(木)

 やうやくtomcat5とapache2の連携がうまくいったやうな気がする。設定が面倒臭いな。判ってしまへば簡単なことなのだらうが、この辺りのことを判りやすく説明してゐるwebページや本はまだ少ないのではなからうか。とにかく、期待通りに動くやうになったのだとしたら、ちょっと嬉しい。

 数カ月前にはEstraierでpdfファイルのインデックスがどうしても作れなかったのだが、何となく試してみたら、今回は問題なくインデックスが作成されて、検索ができるやうになってゐた。Turbolinux 10であり、残念ながらMacOXでの話ではないが。早速、1800ファイルほど貯まってゐる論文のファイルを検索できるやうにした。ちょっと嬉しい。

 bk1から本が届く。臼田捷治『装幀列伝』[amazon.co.jp, bk1]、『統計物理化学から学ぶバイオインフォマティクス』[amazon.co.jp, bk1]、中井浩一『徹底検証大学法人化』[amazon.co.jp, bk1]、山田祥寛『JSP&サーブレットスーパーリファレンス』[amazon.co.jp, bk1]である。バイオインフォマティクスの本は予想通り全くといっていいほど判らない。統計物理化学なんて難しすぎる。またまたJSPの本なんか買ってしまったが、これは役立つかも。使ふ暇がないやうな気がしないでもないが。装幀の本は面白さう。早速、読まうかと思ったが、実は今はジェフリイ・フォードの長篇を読んでゐるのだ。もう随分前に出た本だけど。

 このところ疲れて仕方がないので、本欄の更新の頻度を大幅に減らすか、場合によってはしばらく停止せざるを得ない何も知れない。


9月13日(月)

 会議で遅くなって疲れてゐるのに、そして朝は寝坊してしまって昼間はどうも気分が悪かったのに、我が家のサーバの8080ポートは解放されてゐないから、apache2とtomcat5の連携を設定しなければならないことに気づいて、あれこれやってゐたら、日付が変ってしまった。なんといふことに時間を使ってしまったのだ。うまく繋がったかどうかは、この部屋からは確認できない。servlets-examplesはちゃんと出るやうにはなってゐるが。

 bk1から、『MacOSX Server 10.3実践ワークグループ&インターネットサーバ構築』[amazon.co.jp, bk1]が届く。これを読む暇は上記のやうな理由で全くなかった。そんなことよりもダンセイニを進めなければならないのに。


9月12日(日)

 今日は大人しく翻訳。本も買はず、用例検索システムも作らずに。それでも捗らないのはなぜだ。

 数日前に早川書房からダイアナ・ウィン・ジョーンズが出たことに驚いてゐたが、東京創元社からもまた出るやうだ。なんと四部作だといふ。《デイルマーク王国史》といふのださうだ。いつの間にか日本でも人気作家になってしまって。いいんだけどさ。


9月11日(土)

 仕事から帰る途中で書店に寄ってLinuxの雑誌を久しぶりに買ってみた。中を見るとVine Linux 3.0のインストールCDが附録についてゐたので(といふより、これがついてゐたから買ってみたのだが)、我が家のVine Linux 2.6を3.0にあげてやらうとした。新しいものがあると、とにかくすぐに入れてみたくなるのだ。ところが、なんとかの領域が7MB足りないとかいって先に進めないではないか。甚だ不愉快である。領域を増やさうとすると、中身が消えてしまふのではなかったか。新規インストール用に新しいPCが欲しくなった。35000円くらゐで買へるのだが、35000円よりも設置場所が問題だ。

 システムをあげるのは諦めて、J2SEとTomcatをインストールして、jspで欽定訳聖書の語句検索をするページを別館の方に設置してみた。自分の部屋からは、外からうまく繋がってゐるかどうか確認できないので、本当に使へるのかどうか判らない。内部での確認では動いたのだが。それにしても、動きが遅い。もっときびきびと動くVine Linux用PCを買ひたくなる。

 そんなことをしてゐると、bk1から本が届く。村上春樹『アフターダーク』[amazon.co.jp, bk1]、『エリアーデ幻想小説全集第2巻』[amazon.co.jp, bk1]、『Tomcatハンドブック』[amazon.co.jp, bk1]の三冊である。『Tomcatハンドブック』はversion 4.x.xのことしか書いてゐないではないか。私がインストールしたのは、5.0.28である。損したと思ひながら、村上春樹の本を捲ってみると字が大きいのに驚く。これなら、すぐに読み終へてしまふかも知れないと思って読み始めたらあっといふ間に終はってしまった。が、よく判らない。何なんだらう。この前、村上春樹の本を読んだときにもさう思って、もう買ふのは止めようと心に決めたのではなかったか。もうこれで最後にしよう。読み始めて30ページくらゐのところで、所謂「ら抜き言葉」が出てきて驚き狼狽へ落胆したといふこともあったし。もうこれで最後にしよう。TVの向かうへ行って戻ってきたお姉さんは一体何だったのか。判らない。


9月10日(金)

 bk1に本を註文。

●臼田捷治『装幀列伝』(820円+税/平凡社新書)[amazon.co.jp, bk1]
『統計物理化学から学ぶバイオインフォマティクス』(5500円+税/共立出版)[amazon.co.jp, bk1]
●中井浩一『徹底検証大学法人化』(840円+税/中公新書ラクレ)[amazon.co.jp, bk1]
●山田祥寛『JSP&サーブレットスーパーリファレンス』(3000円+税/秀和システム)[amazon.co.jp, bk1]

 以上四冊。しかし、バイオインフォマティクスの本は高かったな。役立つなら惜しくはないが、きっと私にはさっぱり判らないに違ひない。JSPの本も判らないといふことになるのではなからうか。装幀の本は楽しめさう。
 迷ったのはダイアナ・ウィン・ジョーンズ『星空から来た犬』(原島文世訳/1700円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1]であるが、結局今日は見送った。〈ハリネズミの本箱〉からダイアナ・ウィン・ジョーンズか。迷ふなあ。〈針鼠の本棚〉なら迷はず買ふのだが(本当はさういふ問題ではない)。

 MacOSX専用ワードプロセッサNisus Writer Express 2.0が出たので早速ダウンロード。1.0を購入済みの人は無料でアップグレードできるのだ。どこがどう良くなったのかはまだ判らない。


9月9日(木)

 気がついたら木曜日ではないか。水曜日はどこへ行ったのだらう。

 失はれた水曜日の記憶を取り戻すべくbk1に本を註文してみる。あまり関係ないけど。
『MacOSX Server 10.3実践ワークグループ&インターネットサーバ構築』(4700円+税/オーム社)[amazon.co.jp, bk1]
 職場でMacOSXサーバを使ってみようかなと思ったので、その資料である。

 セプテンバーといふフォントを見つけて、お試し版をダウンロードしたら思はず欲しくなってしまひ、購入しようかどうしようか迷ひに迷ってゐる。このフォント、ロットリングペンで字を書いていたときの経験をもとにデザインしたフォントだといふ。私も実はこの製図用ペンでかりこり字を書いてゐた時期があって懐かしくなってしまったのだ。「き」と「さ」と「る」があまり気に入らないので、購入を迷ってゐる。

 アメリカのSF情報誌Locusの九月号が届く。

 JSP+Tomcatを使って一行一文のペガーナ・データベースから検索語のある行を抜きだして、さらに検索語を強調表示する技を会得した。ちょっと嬉しい。強調表示にはreplaceAllといふ命令を発してみたのだが、これは正規表現の呪文なので、大文字と小文字が一致しないと強調されない。さらに、前後がスペースでないと、すなはちピリオドやコンマが後ろにあると強調表示されない(文字列置換がされない)のはなぜなのか理解できない。
 一方、PHP+Apacheで表示させてゐた日本語Kwicは、八月七日に書いたやうに、「はなはだ」といふ語で検索すると全然関係ない語がたくさん当たって来るので困ってゐたのだが、MySQLのデータタイプを「TEXT」から「BLOB」にしたら、さういふことはなくなった。かうすると英語の場合大文字と小文字が区別されてしまって、私の使用目的では少々困るのであったが、考へてみると日本語では大文字小文字といふ区別は要らないので、これで問題解決である。あれ、まだ少し文字化けのやうなところがある。これはどうしたらいいのだらう。


9月7日(火)

 颱風が来る前に職場に着き(午前6時10分)、颱風が去った後に職場を出た(午後6時10分)ので、まったく何の被害も受けずに一日を過ごしたが、家では窓際の天井から水が滴り落ちて来たやうだった。

 颱風も去ったのでbk1に本を註文。
●村上春樹『アフターダーク』(1400円+税/講談社)[amazon.co.jp, bk1]
『エリアーデ幻想小説全集第2巻』(4800円+税/作品社)[amazon.co.jp, bk1]
 村上春樹の本を買はうとしたら、あと数十円で送料無料になるといふので、エリアーデも註文してみたのだが、4800円もしたのか。まあ、いいけど。


9月6日(月)

 bk1から、『今日からつかえるJSP&サーブレットサンプル集』[amazon.co.jp, bk1]が届く。どこかで見たことのある中身だと思ったら、PHP4のサンプル集もこの人の本だった。あれを読んで私は論文検索システムとか、ペガーナ全文検索システムなどが作れたので、これもきっと役立つに違ひない。今日は、職場の雑用にjspを利用してみたら、うまく行った。Tomcatは、Turbolinuxで動かす方が、MacOSXで設定するよりも難しかった。

 また颱風が近づいてきてゐるので、今日は早く寝ることにする。二つ前の颱風の時には、南側の窓のすぐ内側の天井から水が落ちてきた(私が今住んでゐるのは最上階ではない)ので、明日が心配である。北側を北西に向かって進みさうだから、南から雨が吹きつける可能性は高いと思ふ。


9月5日(日)

 ダンセイニの翻訳に戻る。難しい。bk1から、アニー・トレメル・ウィルコックス『古書修復の愉しみ』[amazon.co.jp, bk1]が届いたが、読むのは我慢してダンセイニの翻訳を続ける。古書を修復しながら暮す生活をしてみたいものだと思ひながら。

 JSPでMySQLを操ってTomcatサーバから、『ペガーナの神々』の全文を表示させるのに成功した。ただそれだけなのだが。まだ、検索もできない。それでも、動くと嬉しいものである。それにしても何だか妙に動きが遅いのだが、かういふものなのだらうか。


9月4日(土)

 懸案の仕事を何とか乗り越えられさうな感じになってきて一安心。安心したら、仕事から帰ってきて昼寝をしてしまった。気がつくと夕方だ。

 昼寝をしてゐたら、SFマガジンの翻訳原稿のゲラが速達で届いたので早速机の上に広げて修正に取りかかる。短篇二つ。夜には封筒に入れて返送の準備ができる。一仕事した気分になって、bk1に本を註文。
●山田祥寛『今日からつかえるJSP&サーブレットサンプル集』(2800円+税/秀和システム)[amazon.co.jp, bk1]
『Tomcatハンドブック』(3600円+税/オライリー・ジャパン)[amazon.co.jp, bk1]
の二冊。
 無駄遣ひかも知れない。自分の性格が、基礎からきちんと理解していくのは苦手で、手元にあるものをあれこれ触ってみながら何となく使っていく方がいい(それしかできない)やうなので、サンプル集を買ってみた。こんなものを買ってどうしようとしてゐるのかといふと、我が家の自宅サーバにはほとんどワームしか訪れない状態なのであまりにも虚しく、もう少し有効に活用したいものだと考へてゐるのである。何に使へばいいのかいろいろ考へてみたのだが、JSP&サーブレットで用例検索システムかなと。今、頭に浮かぶのはそれだけ。

 もっと大きな無駄遣ひを今懸命に押さへてゐる。それはiMac G5 [Apple Store/Amazon]である。静かで速さうだし、場所を取らない。20インチの方だったら、モニタを二枚並べないと嫌だといふ気分にもならないかも知れない。机の裏を張り巡らしてある配線がすっきりするだらう。欲しい。今すぐ欲しい。気に入らない点は、色がiPod色だといふことか。PowerBook G4色ならいいのに。デュアル・モニタにならないところも不満である(さっき20インチなら不満はないと書いたばかりだが)。最大の問題は、三ヶ月ほど前にPowerMac G5を買ってしまってゐることだ。


9月3日(金)

 疲れて休んでゐるうちに、月が変ってしまった。なんといふことだ。

 疲れて休んでゐるうちに、Amazon.co.jpからダンセイニのThe Collected Jorkensが届く。この本、裏表紙に商品シールが貼ってあるのだが、それを剥がしたときに、糊が残ってしまった。うまく除去できないので、消しゴムを使ったら、擦った部分の色が落ちてしまった。ああ、ダンセイニの本がみっともないことになってしまった。悲しい。

 疲れて休んでゐるうちに、bk1 から、J・K・ローリング『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(上・下)』[amazon.co.jp, bk1]、佐藤哲也『熱帯』[amazon.co.jp, bk1]、アイザック・アシモフ『コンプリート・ロボット』amazon.co.jp, bk1]、石黒マリーローズ『聖書でわかる英語表現』[amazon.co.jp, bk1]、『生物学が変わる! ポストゲノム時代の原子生物学』[amazon.co.jp, bk1]、『エリアーデ幻想小説全集第1巻』[amazon.co.jp, bk1]が届く。

 疲れて休んでゐる間にも、bk1に本は註文してゐる。
●アニー・トレメル・ウィルコックス『古書修復の愉しみ』(市川恵里訳/2400円+税/白水社)[amazon.co.jp, bk1]
私も古書の修復ができるだらうかと思って(といふ訳でもないが)。

 疲れて休んでゐる間にも、少しは本を読んでゐる。シャロン・シン The Safe-Keeper's Secret 読了。若い読者向けの作品だけあって、些か物足りない感じは否めない。シン独特の、属する社会層の違ひに起因する世界観の相違による登場人物間の衝突が希薄なので、それを乗り越えて理解し合ったときの達成感や、印象深い愛の強さといふものがほとんど感じられない。悪い話ではないのだが、物足りないとしか云いようがない。残念。

 健康診断の結果が届く。自分に限ってそんなことはないと思ってゐたのに……。


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