11月30日(金)

 今月最後の本の註文は、Amazon.co.jpに、
●新納浩幸『Rで学ぶクラスタ解析』(3200円+税/オーム社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
を。いつものRの本。これからはR本蒐集家を名乗ることにしようか。

 今月は和書を18冊しか註文しなかった。よく我慢したと自分を褒めてやりたい。洋書は7冊。特に多くもなく、少なくもなく。

 今日も疲れてゐるので、これで。


11月29日(木)

 スタージョンを読むつもりが、通勤のために電車に乗らうとしたときに鞄の中に百閒が入ってゐるのに気づき、それを読みながら出勤。といふのは嘘だ。前の日に百閒を読みたくなって鞄に入れたのだ。人の恋文を読むといふのも妙な感じがするものだ。巻頭の写真を見て、ちょっと驚く。今まで歳をとってから口をヘの字にしてゐるものばかり見てきたので、若い百閒の写真に吃驚したのだった。もちろん、百閒だって生まれたときから歳をとってゐたわけぢゃないから、若い姿を見て驚くことはないのだが。

 Amazon.co.jpに、
Eclipse One: New Science Fiction and Fantasy (Nightshade Book, 10/2007, $14.95) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
を註文。ちょっと理由があって待ってゐたのだが、もう待つのが嫌になって註文してしまった。ジェフリイ・フォードとか、ピーター・S・ビーグルらの作品が載ってゐる。


11月28日(水)

 bk1から、アラスター・グレイ『ラナーク 四巻からなる伝記』(森慎一郎訳/3500円+税/国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]と内田百閒『恋文』(895円+税/中公文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。『ラナーク』は分厚い。これを読むのにはかなりの覚悟が要るやうな気がする。百閒は歴史的仮名遣ひで安心した。中公文庫の百閒は全部買ってゐるつもりでゐたのだが、『恋日記』『一病息災』も持ってゐないことに気がついた。今度買っておかう。

『〈ウィジェット〉と〈ワジェット〉とボフ』(若島正編/1900円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]はなかなか楽しく読んでゐるが、明日は百閒を読みたくなってしまった。


11月27日(火)

 シオドア・スタージョン『〈ウィジェット〉と〈ワジェット〉とボフ』(若島正編/1900円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]はなかなか進まないが、期待通り面白い。「必要」は人の本当に必要とするものを感知してしまふ能力のある男の話で、印象深い作品だ。しかしながら、この中のジョーディとエロイーズにまつはる話は、共依存の激しい二人の夫婦愛のやうな感じがしてちょっと嫌な気がする。ちょっとだけど。

 今日は眠いのでこれで。


11月26日(月)

 neuerdingsといふサイトで四日間にわたってAmazon Kindle im Testといふ記事が掲載された。いろいろ調べてもドイツでは売ってゐないぢゃないかと思ひながらも、ひょっとして売ってゐるのか? といふ疑問が湧いてきて夜も眠れなかったのだが、最終回の「欠点」に「ヨーロッパでは手に入らない」といふ項目が挙げられてゐた。そんなもの要らないと云ひながらも、ちょっと欲しいかも。

 今日からシオドア・スタージョン『〈ウィジェット〉と〈ワジェット〉とボフ』(若島正編/1900円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読む。まだ100ページ付近。

 Mac miniでバッハを聴かうと思ってCDを入れると、曲を取り込みますか? といふ表示が出るので、取り込んでくれ! と「Yes」を押すと、取り込むどころかCDが消えてしまふのだ。どうなってゐるのだ。甚だ不愉快である。姿が消えてしまふのでCDを出すこともできない。結局、Disk UtilitiesでCDを排出することはできた。今のところ、「取り込みますか?」と訊かれたら、「やめてくれ!」と答へ、改めて枠の下の方にある「取り込み」を押して取り込ませてゐる。さうするとディスクが消えたりしないやうだ。それでも何となく不愉快である。


11月25日(日)

 世界の科学ニュースに独Weltと仏orangeを追加してみた。後者はAFPのニュースを載せてゐるだけのやうである。読めないくせに何をやってゐるんだか。中国のニュースも載せてみたかったのだが、RSSで科学ニュースを知らせてくれるサイトを見つけられなかった。韓国は一言も判らないのでどうにもできなかった。
 中国は科学ニュースを探してゐると大抵関連サイトに科幻小説の部門があるのが妙な感じがする。中国ではさういふ認識なのか。

 iTunesでバッハを聴きながらYahoo! Chinaで科学ニュースの情報源など探してゐると、音の流れが頻繁に止まってしまふのだ。たまに復活することもあるが、大抵は放置しておくとそのままである。このときはSafariを使ってゐた。MacOSXだから。しかし、かう頻繁にバッハが止まっては困るのだ。そこでFirefoxに代へたら音は止まらなくなった。まあ、いいか。しかし、Firefoxだとキリル文字の入力ができないのだが。

 今気づいたのだが、Kantata Nr.4 Christ lag in Todesbandenの最後のWir essen und leben wohlの旋律がBWV695 Christ lag in Todesbandenの後半に出てくる。何回も聴いてゐるはづなのに、今までなぜ気づかなかったのだらうか。

『国語審議会』(760円+税/講談社現代新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み終へる。送り仮名の話などからもう収拾がつかなくなってゐたやうに思へる。その混乱ぶりがこの本の描きたかったことのやうだが。現代仮名遣ひや漢字の簡略化や使用漢字種の制限の背景には常にカナ文字化・ローマ字化が意識されてゐたことあったやうだといふことが判ってよかった。実は私は今までよく判ってゐなかった(あるいはすっかり忘れてゐた)。後半の敬語の話は私はあまり関心がないのであるが、敬語は社会の仕組みであって、使はないと不利益を被るのだ、敬意とか尊重とか尊敬とかは直接関係なくても社会規範だから従へと云へばいいのだといふ考へには同感である(自分がその規範に従ひたいとか皆に従へと云ひたいのではなく、さういふものだといふ認識を持てといふことである)。

 bk1に本を註文。
○アラスター・グレイ『ラナーク 四巻からなる伝記』(森慎一郎訳/3500円+税/国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
○内田百閒『恋文』(895円+税/中公文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
以上二冊。百閒のは、百閒だから買ってみた。新仮名だったらどうしようといふ不安はあるが、まあいいだらう。どうしても旧仮名で読みたくなったら全集を読めばいいのだから。でも、あれは重くてなかなか電車の中で読んだりはできないといふ困った問題があるのだった。


11月24日(土)

 SFマガジン 2008年1月号 [Amazon.co.jp, bk1]をいただいた。ありがたうございました。今号の特集はテッド・チャンである。「科学と魔法はどう違うか」といふエッセイはさほど感銘は受けなかった。その違ひがSFとファンタジイの違ひを考へるうへで重要だともあまり思へないし。結局のところ、実在するものが科学で実在しないものが魔法なんぢゃないか。もちろん、これは私が魔法は実在しないといふ立場で考へてゐるからこと成り立つことなのだが。実在すると考へてゐる人たちのことは考へたくない。
 そんなことより、今号にはセルゲイ・ルキヤネンコが載ってゐる。驚いた。驚いてゐるだけでなく、読まなければ。

『国語審議会』(760円+税/講談社現代新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]はあまり進まなかった。内閣告示が絶対に従はねばならない法のやうになってゐるのが不思議である。体系的な合理性が歴史的仮名遣ひにあることは明白だが、政府の云ひなりになる人が多いといつの間にか強固な規範となってしまふ。

 今日のバッハはBWV553-561と635-642。BWV639 Ich ruf zu dir, Herr Jesu Christが好きなのだが、640と941も同一トラックに入ってゐるのだ。どうしてそんなことをするのだらうか。私が聞きたいのは639なのに。

 久しぶりにGoogle Analyticsを見てみたら、世界の科学ニュースも宇宙の誰も読んでゐないページでもなさそうだったので、このところ新着情報が取得できなくなってゐたGuardian Unlimitedの科学欄の情報取得スクリプトを修正した。読む人が一人でもゐるのなら、もう少し丁寧に管理してみようかとも思ふ。


11月23日(金)

 MacOSX 10.5でFirefox 2.0.0.9を使ふと、キリル文字だけでなく、ハングルも入力できないやうだ。困るなあ。表示はできるのだけど。キリル文字も普通の画面表示は大体大丈夫だが、メニュー表示や入力窓で使へないのだ。早くどうにかしてくれないものか。

 安田敏朗『国語審議会』(760円+税/講談社現代新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み始める。これは面白い。現代仮名遣ひと漢字制限に関する紆余曲折はいつ読んでも面白い。この問題に関する立場を著者は効率を重視する「現在派」と国の歴史と文化を表現する側面を重視する「歴史派」とに分けてゐる。私は効率は大好きだが、仮名遣ひに関しては「歴史派」といふことにならうか。こんなふうに歴史的仮名遣ひを使ったりしてゐるのだから、「効率を重視する現代派」だといっても誰も信じないだらう。私が言葉の歴史を重視するのは、本書の中で紹介されてゐる時枝誠記の言葉「国語について伝統といふ場合には、要するに今日よりも一日前、それから今日よりも一日後の間に断層が出来ないやうにする。それだけの話ですね」といふ考へと全く同じ思ひによるものである。まだ、三分の一を少し越した辺り。早く先を読みたい。

 Hans Fagius演奏のバッハのオルガン曲全集(17枚組)、今日は四枚目と五枚目。五枚目は私がよく聴く曲が多く入ってゐる。BWV599-634あたり。

 Amazon.co.jpに、
Interactive and Dynamic Graphics for Data Analysis: With R and Ggobi (Springer-Verlag, 10/2007) [Amazon.co.jp, Amazon.com, Amazon.de, 紀伊國屋]
を註文してしまった。7800円なのでちょっと安いかなと思ってしまったのだ。でも、来週になって今週の円高が価格に反映されてからの方がよかったんぢゃないかと後悔してゐる。あまりにも大幅な下落があったら、一旦註文を取り消して再註文しようか。さういふやり方はあまり好きではないのだが。


11月22日(木)

 ジェフ・ホーキンス&サンドラ・ブレイクスリー『考える脳考えるコンピューター』(伊藤文英訳/1900円+税/ランダムハウス講談社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。記憶の蓄積によるパターンの認識と、それに基づく予測によって世界を知覚し、思考してゐるといふ説は納得できる。しかし、それにより考へるコンピュータが作れるやうになるといふ部分はどうもよく判らなかった。
 この本でも、心とか魂といふもの(あるいは「私」といふ意識)を脳の活動の一部にすぎないと考へる私のやうな見方は、多数派ではないやうな文章に出会ひ、再び驚く。

 Hans Fagiusが演奏するバッハのオルガン曲全集(17枚組)、今日は2枚目と3枚目。BWV662-668、BWV645-650、その他多数。


11月21日(水)

 ジェフ・ホーキンス&サンドラ・ブレイクスリー『考える脳考えるコンピューター』(伊藤文英訳/1900円+税/ランダムハウス講談社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を半分くらゐまで読む。人間の脳が「考へる」とはどういふことなのかといふことが書いてある本。面白い。記憶の集積とパターン認識といふ考へ方は私にはさほど新しく衝撃的なものとも思へないのだが、明快で納得できる。まだ半分だが、今のコンピュータはもう少し発展してゐるのではないかとも思った。いづれにせよ先を読むのが楽しみである。

 Hans Fagiusが演奏するバッハのオルガン曲全集(17枚組)が届いた。嬉しい。今日は一枚目を聴く。BWV651から661までである。どちらかといふとおとなしい演奏だらうか。私の好きなBWV659 Nun Komm der Heiden Heilandが収録されてゐるではないか。聴き慣れないせゐか、ちょっと馴染めない部分もあるが、全体としてはいい印象を持った。
 便利な時代になったもので、659で曲を検索して出てきた結果を演奏させればいろいろな演奏家が奏でるBWV659 Nun Komm der Heiden Heilandを聴き比べることができる。私はバッハしか持ってゐないから、数字を入力すればBWVである。あ、バッハ以外にもあるにはあった。古今亭志ん生である。尤も志ん生には作品目録番号はついてゐないので、バッハと志ん生が混ざって検索結果に入ってくることはない。ドイツ語の噺もないし。


11月20日(火)

 Kindle出ました。Amazon.comの電子書籍ですよ。読む中身はAmazon.comから買へばいい訳で、88000タイトルも読めるらしい。新聞や雑誌もあるやうです。 US$399はちょっと高い。少なくとも私には。実物を見てみないと何とも判らないけれども、買ひたいと思ふだらうか。何れにせよ日本ではまだ売ってゐませんが。

 bk1から、ジェフ・ホーキンス&サンドラ・ブレイクスリー『考える脳考えるコンピューター』(伊藤文英訳/1900円+税/ランダムハウス講談社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、『プロなら知っておきたい最新セキュリティ技術』(1780円+税/アスキームック)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、『ネットワークセキュリティHacks 第2版』(3200円+税/オライリー・ジャパン)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、『Linuxシステム管理』(2800円+税/オライリー・ジャパン)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、安田敏朗『国語審議会』(760円+税/講談社現代新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、ジョン・コリア『ナツメグの味』(垂野創一郎ほか訳/2000円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、シオドア・スタージョン『〈ウィジェット〉と〈ワジェット〉とボフ』(若島正編/1900円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。ちょっと買ひすぎだらうか。

『国語審議会』が面白さう。もちろん、ジョン・コリアやスタージョンも楽しみだが。と云ひながら、『考える脳 考えるコンピュータ』を最初に手に取ってゐたりするのだ。


11月19日(月)

 Amazon.co.jpから、M. Rickerd Map of Dreams ($24.95, Golden Gryphon Press) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]が届いた。

 書評情報室の書評データ数が6000を超えた。いつの間にそんなになったんだ。ちなみに、書籍関連ニュースの記事情報件数は1500程度。これもいつの間にか少しづつ増えてゐる。こちらは古い情報はあまり役に立たないかも知れないが。

 bk1に、
●間瀬茂『Rプログラミングマニュアル』(3800円+税/数理工学社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
を註文。いつものRの本。


11月18日(日)

 マシュー・ニール『英国紳士、エデンへ行く』(宮脇孝雄訳/2500円+税/早川書房 プラチナ・ファンタジイ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]やうやく読了。タスマニアの先住民虐殺を背景に、エデンを探しに行くイギリス人の旅を描いてゐる。といっても、エデンを信じてゐるのは一人だけで、この探検グループの視点よりもタスマニアの先住民とイギリスからの入植者・流刑者たちの視点の方が多いくらゐである。実に面白い。が、ファンタジイではないだらう。
 この作者の父親は何とナイジェル・ニールである。同じ名字だと思ってゐたのだが、親子だとは!

 もうすぐ年末なので思ひきってバッハのオルガン曲のCDを買った。ハンス・ファーイウスが演奏するバッハのオルガン曲全集(17枚組)である。Amazon.co.jpに註文した。9818円だった。9800円の本を買ふのもちょっと躊躇ふが、9800円の音楽CDを買ふのにはなぜかその100倍くらゐの勇気を要するのはなぜだらうか。このところ、ずっと無伴奏チェロ組曲を買ひ続けてきたのだが、突然この秋、気分はオルガン期に移行したのだった。今回のオルガン期はいつまで続くのだらうか。そして、次にやって来るのは何だらう。また、チェロなのか。


11月17日(土)

 昨日届いた、梅田望夫『ウェブ時代をゆく』(740円+税/ちくま新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読んだ。確かに楽観的な考へ方だが、少しやる気が出てくる内容だ。それでも、新しい時代の新しい職業で食べていける人間はそんなに多くはないだらうと思ふ。もちろん、だからといってこの本に書いてあることが間違ってゐると云ひたい訳ではない。私もどちらかといふと楽観的な性格なので、新しい時代でできることを思ひ描きながら生きていくことにしてゐる。

 前野隆司『脳はなぜ「心」を作ったのか』(1900円+税/筑摩書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読む。もっと衝撃的な内容を予想してゐたのだが、さうでもなかった。ここにかいてあるとほりだとしても、自分の意思はすべて錯覚だといふ訳でもなく(さうもいへるけれども)、意識するのは後であっても、自分の内部で意図したやうには動いてゐるのだと思ふ。これで、死ぬのが恐くなくなることはない。私はこの本に書いてあることに概ね同意できるのだが、それでも死ぬのは嫌だ。どこにでもある「私」の一つだなどとは考へられない。
 この本の最初の方の、なぜ〈私〉だけが〈私〉なのかといふやうな問ひが理解できなかった。もしかしたら、何か霊的な「私」が、つまり魂のやうなものが、この自分の肉体に宿ってゐるといふ考へなのか。私は霊的な意識の存在をまったく信じてゐないので、この辺りの「私」とか〈私〉とかがよく理解できないものの、後半の「私」の成立の部分はよく納得できる。

 そんなわけで、私は人間の記憶や意識は何れ外部に保存できるやうになると思ってゐる。私が生きてゐる間はちょっと難しいかも知れないし、できるやうになったからといってする人がゐるかどうかは判らないが、いつかはさうなると思ふ。少なくとも私は機会があったらさうしてみたいとも思ってゐる。今はまだ嫌だけど。

 マシュー・ニール『英国紳士、エデンへ行く』(宮脇孝雄訳/2500円+税/早川書房 プラチナ・ファンタジイ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]は残りあと100ページ。


11月16日(金)

 突然ネットワークセキュリティに関心を抱いてしまった私は本を註文したくなった。ここ数日ちょっとセキュリティ問題で仕事が邪魔されたからなのだが。二度とかういふ目に遭はないために。でも、あまり関心を抱き過ぎないやうに気をつけなければ。といふことで、bk1に以下の本を註文した。
『プロなら知っておきたい最新セキュリティ技術』(1780円+税/アスキームック)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『ネットワークセキュリティHacks 第2版』(3200円+税/オライリー・ジャパン)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『Linuxシステム管理』(2800円+税/オライリー・ジャパン)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●安田敏朗『国語審議会』(760円+税/講談社現代新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●ジョン・コリア『ナツメグの味』(垂野創一郎ほか訳/2000円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●シオドア・スタージョン『〈ウィジェット〉と〈ワジェット〉とボフ』(若島正編/1900円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 スタージョンとコリアの短篇集は特に楽しみである。

 この頃、bk1のURLの表示方法が少しだけ変はったのではないか。困るのだがね、さういふことをされると。私の勘違ひかも知れないのだが。

 風邪がなかなか治らない。いつも私はなかなか風邪が治らない奴を莫迦にしてゐた。反省してゐます。


11月15日(木)

 風邪が治らない。通常通りに出勤はしてゐるものの、調子は悪い。これまで風邪をひいて苦しんでゐる人を莫迦にしてゐた。反省してゐる。こんなに不愉快なものだったとは。私は数年ほとんど風邪をひいてゐないので、忘れてしまってゐたのだ。これでもそんなに重くないのだから、ひどい風邪になったらさぞかし苦しいだらう。

 風邪をひいてゐても本は届く。bk1から、レイ・ブラッドベリ『緑の影、白い鯨』(川本三郎訳/3500円+税/筑摩書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、クラーク『幼年期の終わり』(池田真紀子訳/743円+税/光文社古典新訳文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、マイクル・ムアコック『剣の騎士』(斉藤伯好訳/1280円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、有川浩『図書館革命』(1600円+税/メディアワークス)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、梅田望夫『ウェブ時代をゆく』(740円+税/ちくま新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、竹内洋『大学という病』(933円+税/中公文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、前野隆司『脳はなぜ「心」を作ったのか』(1900円+税/筑摩書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。

 しかし、今は本を読むのは我慢して寝る。


11月13日(火)

 朝から鼻がづるづるして咽喉が痛い。風邪なのか。私は風邪などひかないはづなのに。これは風邪ではないと自分に云ひきかせて寝ることにする。

 マシュー・ニール『英国紳士、エデンへ行く』(宮脇孝雄訳/2500円+税/早川書房 プラチナ・ファンタジイ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]はやうやく半分。いつものことながら遅すぎる。


11月12日(月)

 一昨日見つけたコンピュータマニアのための料理本を註文してしまった。紀伊國屋書店に。
Das Kochbuch für Geeks [Amazon.co.jp, Amazon.de, 紀伊國屋, O'Reilly]

 どうしてこんな本を買ってしまったのか。Amazon.co.jpは品切れ入荷予定なしといふことで、紀伊國屋にしたのだが、2654円の本体価格の他に531円の手数料がかかるといふではないか。それに送料がかかってしまふ。5000円以上註文しなければならないのか。和書と合わせて5000円では駄目だから、もういいやと思って、これ一冊で註文した。Amazon.deに註文するよりは安いだらうが。買っても読まないと思ふのだ。ドイツ語だから。


11月11日(日)

 bk1から、『学習システムの理論と実現』(3200円+税/森北出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]と松永和紀『メディア・バイアス』(740円+税/光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。
『メディア・バイアス』は「あやしい健康情報とニセ科学」という副題が示すやうに、あの食べ物がいいとか悪いとかの大騒ぎや、「マイナスイオン」や「水からの伝言」といふ類ひの贋科学に関する本である。すでに知ってゐることも多いのでさほど新しい発見はなかったが、最近のバイオ燃料の話題も入ってゐるのがいい。怪しい情報を鵜呑みにしない論理的なものの考へ方の基本は、義務教育の間にきちんと教へておいてもらひたいものだ。といっても、「水伝」を教材に使ってしまふことがあるらしいので、この問題を取り巻く状況には厳しいものがある。

 bk1に本を註文。
●レイ・ブラッドベリ『緑の影、白い鯨』(川本三郎訳/3500円+税/筑摩書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●クラーク『幼年期の終わり』(池田真紀子訳/743円+税/光文社古典新訳文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●マイクル・ムアコック『剣の騎士』(斉藤伯好訳/1280円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●有川浩『図書館革命』(1600円+税/メディアワークス)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●梅田望夫『ウェブ時代をゆく』(740円+税/ちくま新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●竹内洋『大学という病』(933円+税/中公文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●前野隆司『脳はなぜ「心」を作ったのか』(1900円+税/筑摩書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●ジェフ・ホーキンス&サンドラ・ブレイクスリー『考える脳考えるコンピューター』(伊藤文英訳/1900円+税/ランダムハウス講談社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
以上である。ブラッドベリの本が思ひのほか高かった。

 マシュー・ニール『英国紳士、エデンへ行く』(宮脇孝雄訳/2500円+税/早川書房 プラチナ・ファンタジイ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]を三分の一くらゐまで読み進める。今のところ面白い。が、なかなか進まない。今日中に読み終へるつもりだったのに。


11月10日(土)

 HMVから、ウィスペルウェイ(Wispelwey)演奏の「ヴィオラ・ダ・カンバ・ソナタ集(HMV)」が届いた。素晴らしいが何しろ今はオルガンの気分。ちょっと困った。最後のチェンバロ協奏曲(BWV1056)からLargoを演奏してゐるのだが、これがよかった。バッハらしくはないのだが。

 東京都現代美術館で開かれてゐるSPACE FOR YOUR FUTUREの記事 [eXcite.ism] を読んでゐたら衝撃的な画像が眼に入ってきた。開いた本の間(「のど」のところ)に蝶がとまってゐるやうに見えるのだが、実はそれは本のページを切り抜いて蝶の絵を描いたもののやうなのだ。どれも古いハードカバーの美しい本のやうなのだが、それを押しつぶすやうにページを開いて並べてゐるだけで、悲惨な不愉快な光景である。そのどの本のページも切り抜かれてゐるのだから、残虐行為展示会以外の何ものでもない。かういふことを藝術と称して誇らしげに見せるやうな者は、自らの腹の皮膚を剥いで蝶の絵を描き、展示室に横たはって今にも飛び立ちさうな腹の上の蝶を人に見せて本の痛みを感じるべきである。

 O'Reillyといふコンピュータ関連書を出してゐる有名な出版社があって、そこではMySQL Cookbookとか、Python Cookbookといふやうに、××クックブックといふ題名の一連の本を出してゐる。といっても料理の本ではなく、プログラムの例を「レシピ」と称して多数掲載してゐるシリーズである。私も何冊も持ってゐる。ドイツのO'Reillyのホームページを久しぶりに見てみたら、ベストセラー紹介欄の一番上にDas Kochbuch für Geeks [Amazon.co.jp, Amazon.de, 紀伊國屋, O'Reilly]なんて本が出てゐるのに気がついた。まさか本当に料理本を出すとは! マニアのためのクックブックである。マニアではないけれど、買ってみようか。ドイツ語だけど。

Abebooks.com からBarone Booksに、
Innovations in Machine Learning: Theory And Applications (Springer-Verlag, 4/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.de, Amazon.com, 紀伊國屋, AbeBooks.com]
を註文。安かったので、つい。


11月9日(金)

 第一幻想が数ヶ月振りに復活してゐる! もう駄目かと思ってゐたが、さういへば「秋には復活予定」とか書いてあったやうな気もする。それにしても、繋がりにくさ(遅さ)は相変はらず。もう少し、どうにかならないものか。

 早川書房よりレイモンド・E・フィースト『偉大なる者』(岩原明子訳/780円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
をいただく。ありがたうございました。〈リフトウォー・サーガ〉の新装版である。

 今年も残り少なくなってきたので、明日からマシュー・ニール『英国紳士、エデンへ行く』(宮脇孝雄訳/2500円+税/早川書房 プラチナ・ファンタジイ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]を読むことに決めた。〈プラチナ・ファンタジイ〉だから読み落とす訳にはいくまい。


11月8日(木)

 先月30日にAbebooks.com に註文した、John Shawe-Taylor & Nello Cristianini Kernel Methods for Pattern Analysis (Cambridge Univ Press, 2004) [Amazon.co.jp, Amazon.co.uk, abebooks.com ]が届いた。速いではないか。

 これは国際版といふ妙に値段の安い版で、本の表紙には大きく「模式分析的核方法」と記されてゐる。その下に(英文版)と書いてあって、一回り小さく原書の表紙が印刷されてゐるのだ。中身は英語の原文のままだが、紙は実に安っぽい。向かうが透けて見えてゐる。読みにくいなあ。ちゃんとしたのを買ひたいものだ。中身は面白さう。カーネル法によるパターン認識の本だ。

 もうかういふのを買ふのは止めよう(と前にも心に決めたのだが、サブプライムローン問題とかいろいろあって家計に余裕がないのだ)。

 FireFoxでキリル文字が入力できない。不便だ。


11月7日(水)

 Amazon.co.jpから、Large-Scale Kernel Machines ($45.00, MIT Press, 9/2007) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]とIan R. MacLeod The House of Storms ($7.99, Ace Books, 9/2007) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]が届く。Kernel Machineの本は思ひの外、大きくて重くて嬉しくなる。本の価値は重量ではないが、なぜか重い本を手にすると嬉しいのだ。あと、字がたくさん詰まってゐる本。マクラウドの本は、The Light Agesの続篇。よく判らないエネルギー物質か何かが発見されてthe Age of Lightが始まった別の地球のイギリスの物語。これはThe Age of Light 99年目の話だ。470ページもあるので(しかも字が結構小さい)たぶん読まないと思ふ。

 読まない本を私はなぜ買ふのだらうか。あまりさういふことは考へないことにしてゐる。考へても結論などでないし、買ひたくなかったら買はないだらうから、ただ買ひたいのだらう。そこにその本があるからといふだけのことである。

 もう少し真面目に答へてしまふと、気がついたときに買はないとすぐに買へなくなってしまふから。といふのが以前の答へだったのだが、この頃は実は買はうと思へば大抵の本は買へるやうだ。世界中の書店の在庫を検索できる時代になったのだから。だから結局、そこに本があるからなのだ。


11月6日(火)

 チャールズ・ストロスはやうやく三分の一。いくら何でも遅すぎないか。この巻、これまでに比べて些か動きが遅いやうな気がする。それともう一つなかなか進まない理由として、前巻までの内容をよく覚えてゐないといふこともある。私は記憶力が弱いのだ。前までの話の流れとか世界の背景をよく覚えてゐないのでなかなか状況がつかめないので読むのが遅くなるのは当然だ。この歳になってやうやく判ったのだが、私がシリーズ作品を苦手とする最大の理由は巻が進むにつれて前の話を忘れてしまふことにあるやうだ。今ごろ判るなんて遅すぎるとは思ふが、前にもシリーズ作品で苦労したことをすぐに忘れてしまふのだらう。
 しかし同時に歳をとると、新しい作品世界に馴染むのに時間がかかるやうになるのも事実である。皆がさうとは限らないとは思ふが、少なくとも私はさうだ。となると短いのを読めばいいのか、長いのを読めばいいのかよく判らなくなる訳だ。考へれば考へるほど、何を読んだらいいか判らなくなる。
 しかし歳をとっていいことは、かうやって悩んだことも直ぐに忘れてしまって、次の本を手に取れることかも知れない。

 先日買ったバッハのチェロ曲はほとんど聴かず、オルガン曲ばかり聴いてゐる。BWV659を繰り返し聴いては気分を沈ませてゐたのだが、BWV611 Christum Wir Loben Schonもなかなか重苦しくて気持がいいことを発見した。
 バッハのオルガン曲のCDが欲しくなってきてしまった。


11月5日(月)

 今年のWorld Fantasy Awardsが発表された[Locus]。ジーン・ウルフか。まったく不満はないけれども意外性の欠片もない。中篇はジェフリイ・フォード。嬉しいが、この作品はかなり長いのだ。ちょっとブラッドベリ風味あり。もっと短いのが受賞してくれればよかったのに。いや、私の都合だが。このBotch Townを収録してゐる短篇集The Empire of Ice Cream [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]と短篇集部門のM. Rickert Map of Dreams [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]がGolden Gryphon Pressから出てゐる。リッカードといへば、短篇部門でJourney Into the Kingdomも受賞してゐるではないか。二つも取ってゐるけど知らないなあと思ったら、SFマガジンの12月号に一つ邦訳が載ってゐた。解説を読んだらこれが二度目だといふではないか。全然記憶になかった。情けない。

 さうか、リッカードかと思ひ、Amazon.co.jpに上記のリッカード短篇集を註文した。
○M. Rickerd Map of Dreams ($24.95, Golden Gryphon Press) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
今日はこれ一冊。これでも買ひ過ぎないやうに我慢してゐるのだ。さういふと大抵皆笑ふのはなぜだらう。本当のことなのに。


11月4日(日)

 HMVから、ウィスペルウェイ演奏の「無伴奏チェロ組曲 全六曲(HMV)」が届く。CDたった一つ(二枚組だけど)にしては無駄に大きい箱で届いた。早速聴いてみる。心に染み入る演奏である。チェロピッコロで演奏してゐる第6番が好きなのだけれども、昨日書いたやうにこの頃はオルガン曲の気分なのだ。ちょっと残念だが、またいづれチェロの気分の時期も訪れるだらう。どうせ私は一生バッハしか聴かないだらうから。

 今日は日曜日だから本をたっぷり読まうと思ってゐたのに、MacOSXのX11環境で日本語を入力できるやうにしようなどと考へてしまって、何時間も時間を使ってしまひ心の底から後悔した。私はあまり後悔といふことをしない人間なのだが、今日は後悔した。時間を使っただけで結局成功しなかったうへに、成功したところであまり必要性のないことなのだから。やれやれ。

 Fahrenheitの情報を取得できるやうに、世界のSF情報のページを修正した。simplexml_load_stringやsimplexml_load_fileでエラーが発生してしまふやうなのだ。前にもこんなことがあった。どういふことなのだらう、smplexmlで対応できないxmlといふのは何なのだ。そこで、simplexmlを使はない方法で情報を処理することにした。
 SciFi Unverseは復活したといふのは間違ひではなかったが、新着ニュースのURLが変はってゐるではないか。そこを変更して、最新情報を取得できるやうにした。

 チャールズ・ストロスの本を少し読み進めたり、マシュー・ニールの新刊を読み始めてみたり。


11月3日(土)

 前からトップページを改装しようかと思ってゐた。自分が作ったいろいろなページの最新更新事項を並べておいたりしたら便利ではないかと考へたのである。ニュース系サイトや大手ポータルサイトのやうな作りにして。
 しかし、思ひ起こしてみれば、私はさういふ全体が一望できる便利なサイトを作りたくなかったのだった。なかなか全貌が判らないサイトにしたかったのではなかったか。こんなところにこんな機能もあったんだ! みたいな発見があるやうな、混沌としたサイトにしたかったのだった。それはある意味で成功して、自分でも何がどこにあるか判らず、ときをり、「こんなところにこんな機能があったんだ」と驚いてゐたりする。情けない。

 bk1に本を註文。
『学習システムの理論と実現』(3200円+税/森北出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●松永和紀『メディア・バイアス』(740円+税/光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 一冊目のは「学習システム」とはいっても、教育方法に関する本ではなく、機械学習の本である。パーセプトロンとかカーネルマシンとかの話が載ってゐる。二冊目は、偽科学や健康指向番組の話が多いらしいので、買ふことにした。

 このところずっとバッハのチェロ曲を聴いてゐたのだが、ここ数日はオルガン曲を聴いてゐる。思はず聴き入ってしまふのは仕方のないこととしても、気分は却って沈んで何もかも嫌になるのには困った。このまま永遠に動かずにバッハのオルガン曲に身を浸してゐたいといふ気持になってしまふのである。


11月1日(木)

 気がつくともう11月。黄昏の国はいつの間にかどこかへ行ってしまった。これでは気がついたら年老いて死んでゐたなんてことになりかねない。元気なうちに本を買っておかねば。明日からばりばり本を買ふぞ! って意気込んで買ふ必要はありませんが。

 SciFi Unverseは復活した。よかった。が、Fahrenheitの情報が取得できなくなってゐるではないか。直さなければ。


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