5月31日(木)

 イルミナティ下巻へ進むはづだったが、疲れてゐるので、フィリップ・K・ディック『最後から二番目の真実』(佐藤龍雄訳/960円+税/創元SF文庫) [amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を手に取って出勤。疲れてゐるときはディックである。この本はもちろんサンリオ版で読んでゐるが、もうほとんど覚えてゐないので、初めて読んだときと同じ新鮮さで読めるに違ひない。

 bk1に、
●吉富康成『ニューラルネットワーク』(3000円+税/朝倉書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
を註文。新サイト開設に先だって、βサイトの試験利用者募集に応募してゐたので、そのβサイトとやらを利用してみたのである。普通に使ふ分にはあまり大きく変はった感じはしない。が、よく見ると、検索時の検索語の送り方がGETからPOSTに変更されてしまって、私としては甚だ不便である。検索は前よりは速いやうに感じられるが、それはβ版で利用者が少ないからかも知れない。


5月30日(水)

『ピラミッドからのぞく目 イルミナティ1 上』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み終へ、混沌としたまま下巻へ。

 紀伊國屋書店 から、カズオ・イシグロ『』(古賀林幸訳/1400円+税/ハヤカワepi文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、キャロル・エムシュウィラー『すべての終わりの始まり』(畔柳和代訳/2300円+税/国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、富沢良子『TOKYO図書館日和』(1500円+税/アスペクト)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、タニス・リー『銀色の愛ふたたび』(井辻朱美訳/860円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、ジョン・C・ライト『ゴールデン・エイジ 2』(日暮雅通訳/940円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、ジョナサン・キャロル『天使の牙から』(浅羽莢子訳/840円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、フィリップ・K・ディック『最後から二番目の真実』(佐藤龍雄訳/960円+税/創元SF文庫) [amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。『TOKYO図書館日和』(1500円+税/アスペクト)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]はなんとも可愛らしい本である。あまり馴染のないやうな個性的な図書館がたくさん載ってゐる。ちなみに表紙の写真は東京日仏学院メディアテークで撮ったもの。本がある風景はいつも素敵である。図書館に行ってみたくなる本である。

 図書館に行く時間も元気もなく今日もとりあへず就寝。


5月29日(火)

 国立国語研究所が「現代日本語書き言葉均衡コーパス」のデモ版を公開したさうだ[ITPro]。各省庁が刊行した白書のデータ(約500万語分)と、ヤフーのQ&A情報サイト「Yahoo!知恵袋」に投稿されたデータ(約500万語分)を比較できる。用例検索は私の永遠のテーマなので興味深いが、正式運用に際しては有料になるらしいといふところは許し難い。やはり自分で作らねばなるまい。自分だけで使ふなら著作権のこともあまり考へなくてもいい。

 今日も『ピラミッドからのぞく目 イルミナティ1 上』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を手に取って出勤。相変はらず読みにくいなあ。話の流れを見失ひがちになる。


5月28日(月)

 ロバ−ト・J・シェイ&ロバート・A・ウィルスン『ピラミッドからのぞく目 イルミナティ1 上』(小川隆訳/619円+税/集英社文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み始める。話の流れをつかみにくい構成になってゐる。登場人物が頭に馴染んでくるまで、しばらくこの状態が続きさうだ。

 Amazon.co.jpから、『サポートベクターマシン入門』(3800円+税/共立出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。難しくてさっぱり判らないではないか。そのうち判るやうなるのだらうか。


5月27日(日)

 egbridge Universal2を発売から何ヶ月か経ってしまったが、やうやく註文した。今の状態であまり不自由はしてゐない(といふより全く不自由してゐないといった方が正確か)のだが、何となく最新版にしておきたい性格なので。バージョンアップ価格で5000円。ダウンロードすると370MBもあるらしいので、CD-ROM版にした。歴史的仮名遣ひを入力しやすかったので、前からこれにしてゐる。今ではATOKでも歴史的仮名遣ひは問題なく入力できる(らしい)。

 東京創元社から、ジャック・ウィリアムスン『エデンの黒い牙』(野村芳夫訳/1060円+税/創元推理文庫)[Amazon.co.jp, bk1, 東京創元社]をいただいた。ありがたうございました。「幻想文学史上最も危険なカルト的傑作」だといふ。

『偽装請負』(700円+税/朝日新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読む。何とも恐ろしい現代日本の雇用の実態が示されてゐる。一旦、正社員の道に乗り損ねると、どうしても乗れない仕組みになってゐるのだ。

 ジョー・ホールドマン『擬態』(金子司訳/1900円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。安心して読めるSFである。意外性はないけれど、面白い。しかし、全くの異種生物が人類の一個体を愛したりするのは納得できないが、さうでないと味気ない話になってしまふだらうといふことはよく判ってゐる。


5月26日(土)

 MacFUSE[MacWiki]といふのを知り、インストールしてみた。このsshfsは便利かも知れない。vimでファイルを書き換へるだけなら、ターミナル上のSSHだけでいいのだけど、これを使ってデスクトップにファイルシステムをマウントすれば、GUIでファイルを操作できるだけでなく、MacOSX用アプリケーションで開いて書き換へたりできるやうになる[ダウンロード]。

 紀伊國屋書店 から、オノレ・ド・バルザック『バルザック幻想・怪奇小説選集4 ユルシュ−ル・ミルエ』(3000円+税/水声社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、三浦展『格差が遺伝する!』(740円+税/宝島社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、『エドガー・アラン・ポー短篇集』(西崎憲編訳/640円+税/ちくま文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、ロバ−ト・J・シェイ&ロバート・A・ウィルスン『ピラミッドからのぞく目 イルミナティ1 上』(小川隆訳/619円+税/集英社文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、ロバ−ト・J・シェイ&ロバート・A・ウィルスン『ピラミッドからのぞく目 イルミナティ1 下』(小川隆訳/648円+税/集英社文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届いた。

『格差が遺伝する!』を読んでみた。妙に活字が大きいので、あっと云ふ間に読み終はってしまったではないか。先日も書いたけれども、かういふのは遺伝とは云はないので、紛らはしい題名は付けない方がいいと私は思ふ。故意に誤解させて、買はせようとしてゐるのだとしたら(多分さうだけど)、甚だ不愉快ではないか。生物学的な遺伝の影響と間違へる。本書の中では、持って生まれた能力、すなはち生物学的な遺伝による要素よりも、他の要素の方が子どもの成績には強い影響を与えてゐると書いてゐるのに。その「他の要素」とは親の収入が大きい要素であって、経済的な余裕がないと子どもが勉強をする環境が整へられないといふことのやうだ。きちんとした生活習慣とか父親の読書量とか、いろいろ書かれてゐるが、結局はそんなものは経済的な余裕がなければできないことで、そこから経済的な格差が学歴の格差を固定化して、世代を超えて定着していってしまふといふのがこの本の結論であらう。他の本を読んだことと考へ合はせても、確かにさうなのだらうと思ふ。それではいけないと思ふが、世の中は確実にさういふ方向へ向かってゐるやうだ。

『ポスト・ヒューマン誕生』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。楽天的すぎる展望ではないかと思ふものの、悲観的な展望よりは読んでゐて気持がいいし、さうなってほしいと思ふ。私も人類の特異点を目撃して、Human 2.0になるべく、元気で長生きをしようといふ気にもなれる。私が最も莫迦にしてゐた「元気で長生き」である。

 どうしてもサポートベクターマシンの本が欲しくなり、Amazon.co.jpに、
『サポートベクターマシン入門』(3800円+税/共立出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
を註文してしまった。今すぐ、どうしても欲しかったのだ。

 Ozon.ruの新刊情報RSSはどうもうまく動かないやうな気がしてきた。


5月25日(金)

 早川書房からSFマガジン7月号 [Amazon.co.jp, bk1]を受け取る。ありがたうございました。今号の特集は「ワールドコン特集1」。マイクル・F・フリン、マイク・レズニック、ブルース・マカリスター、ティム・プラット、ロバート・リードのヒューゴー賞候補作品が訳載されてゐる。

 紀伊國屋書店 に本を註文。
●カズオ・イシグロ『』(古賀林幸訳/1400円+税/ハヤカワepi文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●キャロル・エムシュウィラー『すべての終わりの始まり』(畔柳和代訳/2300円+税/国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●富沢良子『TOKYO図書館日和』(1500円+税/アスペクト)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●タニス・リー『銀色の愛ふたたび』(井辻朱美訳/860円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●ジョン・C・ライト『ゴールデン・エイジ 2』(日暮雅通訳/940円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●ジョナサン・キャロル『天使の牙から』(浅羽莢子訳/840円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●フィリップ・K・ディック『最後から二番目の真実』(佐藤龍雄訳/960円+税/創元SF文庫) [amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
以上、だったやうな気がする。

今日も眠くて倒れさうだ。


5月24日(木)

 Amazon.comが、オーディオブックのBrilliance Audioを買収したといふ[NikkeiBPnet]。私はオーディオブックにはあまり関心がないので、特に感想もない。

 レイ・カーツワイル『ポスト・ヒューマン誕生』(井上健監訳/3000円+税/日本放送出版協会)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]の続き。面白いが、ここまで楽観的になっていいのかと云ひたくなるほど楽観的だ。宇宙が意識を持つやうになるなんて云はれてもね。性格の暗い私にはどうも……。

 疲れてゐるので、今日はこれで。


5月23日(水)

 紀伊國屋書店 から『バイオインフォマティクス』(3500円+税/朝倉書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。紀伊國屋は一冊でも郵便ポストには入れてくれないのか。ちょっと面倒臭いかも。でも、この本は面白さうだ。

 紀伊國屋書店 に本を註文。
●オノレ・ド・バルザック『バルザック幻想・怪奇小説選集4 ユルシュ−ル・ミルエ』(3000円+税/水声社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●三浦展『格差が遺伝する!』(740円+税/宝島社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『エドガー・アラン・ポー短篇集』(西崎憲編訳/640円+税/ちくま文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●ロバ−ト・J・シェイ&ロバート・A・ウィルスン『ピラミッドからのぞく目 イルミナティ1 上』(小川隆訳/619円+税/集英社文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●ロバ−ト・J・シェイ&ロバート・A・ウィルスン『ピラミッドからのぞく目 イルミナティ1 下』(小川隆訳/648円+税/集英社文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『格差が遺伝する!』は、かういふのは遺伝とは云はないだらう! と思ったけれど、まあ云ひたいことは判るので、註文してみた。『ピラミッドからのぞく目』Illuminatus!の邦訳である。原書の発表から30年近く経ってやうやく邦訳が出たといふことか。確か大学生の頃にちょっと話題になったIlluminatus!をペーパーバックで三冊買った後、そのままになってゐるやうな気がする。

 朝はレイ・カーツワイル『ポスト・ヒューマン誕生』(井上健監訳/3000円+税/日本放送出版協会)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を手に取って出勤。これは面白い! シンギュラリティなどといふ言葉が出てくる未来の話を読む人には、きっと面白いに違ひない。面白くなくても私は責任は取れないが。


5月22日(火)

 朝、出勤途中で胃が痛くなり、九時半頃には耐へ難いひどさになったので、止むなく帰宅。帰宅途中では倒れるのではないかと思ふくらゐ痛かったのに、帰り着く頃にはかなり治まり、少し休んでゐたらほとんど消えてしまった。何だか大損した気分である。とにかく、念のために少し躰を休めておく。

 昨日作ったRSSに加へてЭксмоのSF&ファンタジイ新刊RSSを作る。それらをまとめてトップページにリンクを張る。紀伊國屋書店新刊情報RSSは元々自分用で公表はしてゐなかったやうな気がするが、昨日日記にリンクを表示してしまったので、ついでに4つほどトップページにリンクを張っておいた。bk1の新刊情報RSSでも表示は変なところを発見し、直したものもあればそのまま放置してゐるものもある。何れ全部直すけど。

 佐藤亜紀『ミノタウロス』(1700円+税/講談社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。何がミノタウロスなんだ。


5月21日(月)

 紀伊國屋書店 から、レイ・カーツワイル『ポスト・ヒューマン誕生』(井上健監訳/3000円+税/日本放送出版協会)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、『偽装請負』(700円+税/朝日新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。この『ポスト・ヒューマン誕生』といふ本は厚すぎる。通勤電車の中で読める厚さではない。困るではないか。『偽装請負』から読むことにしようか。

 突然だが、今週はロシアSF情報強化週間としよう。ozon.ruのSF新刊情報を知らせてくれるRSSを用意した。ロシアSFロシア・ファンタジイ翻訳SF翻訳ファンタジイSF&ファンタジイ総合の五本である。そんなに需要があるとは思へないが、作ってみたかったのだ。

 ああ、昨日の紀伊國屋新刊情報RSSの具合ひが変だ。といふことで、二つのファイルは消去してしまったので、もしもRSSリーダに登録してくださった方々は、取り消してください。創元推理文庫の方は改訂版を設置したので、よかったら使ってみてください(ハヤカワ文庫の方も改訂版が用意できました)。ああっ、紀伊國屋書店SF&ファンタジイ新刊情報の表示が滅茶苦茶になってゐる。修正しなければ。ロシアSF情報強化週間は中止かも。

 あああっ、紀伊國屋書店:書評空間が新しくなってゐる。ここから情報を得てゐる部分も修正しなければ。今週は紀伊國屋書店関係修正週間である。


5月20日(日)

 一週間ほど前から、いやもっと前からか、紀伊國屋書店 の新刊入荷情報を呈示するRSSの調子が悪くなってゐた。どうやら紀伊國屋書店 の検索結果表示が少し変更されたやうなのだ。気づきながら放置してゐたのだが、今日やうやくハヤカワ文庫創元推理文庫の新刊情報を知らせてくれるRSS用ファイルを修正した。他の文庫・叢書については少しづつ修正していく予定。

 迷ひつつも世界のSF情報ページにブルガリアのThe Сивостен を追加した。一番下だけど許して欲しい。

 Bitten and Smittenをやうやく読了。それなりに楽しい読み物ではあるが、物足りない。私が小説に求めてゐる楽しさはこれとは多少方向が異なるやうだ。数百歳の吸血鬼と昨日吸血鬼になった若い女性のなかなか煮え切らない恋物語を読みたいのなら大いに楽しめるかも。
 次に読む本として、佐藤亜紀『ミノタウロス』(1700円+税/講談社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]を選び、手に取って読み始める。


5月19日(土)

『現代の貧困』(700円+税/ちくま新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]と中井浩一『「勝ち組」大学ランキング』(680円+税/中公新書ラクレ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読む。新書はすぐに読めてしまふ。何だか得したやうな損したやうな……。
『「勝ち組」大学ランキング』は題名に不信感を抱いて買ってゐなかったのだが、主に遠山プランに端を発する大学の教養部解体と大学院重点化の経緯を解説してくれる本だ。意外なところで翻訳小説の読者数の話が出てきたりして、ちょっと驚いた。『現代の貧困』を読むと、なかなか貧困の実体を示す統計的な数値が示せないといふことに驚く。本当にそれが「なかったことにしてきた」ためなのかどうかは私には判らないが、さういふ数字の不備をいいことに、勝手な思ひ込みで不安を煽って人々を動かさうとする奴らに騙されないためにも、きちんとした調査とその結果の公表を期待したい。よく判らないのは、社会的に不利な人たちの少し上に位置してゐる人たちが、最低限の境界線をさらに押し下げるやうな意見を「不公平」を理由に唱へ、さらに自分たちの状況を不利な方向へと進めがちなやうに感じられてならないことである。さういふところが「格差」や「貧困」の問題で私には理解し難い部分である。


5月18日(金)

 昨日に引き続いて、岩波文庫とか講談社現代新書とかの新刊情報収集元を紀伊國屋書店 に切り替へる。面倒臭いなあ。これを全部やっていかなければならないのか。

 迷ひつつも世界のSF情報ページにブルガリアのThe Citadel of Light (Цитаделата) とロシアのЕслиを追加した。

 短いけれど、今日はこれで。


5月17日(木)

 この頃、bk1で文庫名・叢書名などで検索しても登録されてゐる本が表示されないことがあるやうだ。困るなあ。私の新刊情報室が機能不全に陥ってゐるではないか。朝日新書とかハヤカワ文庫とか創元推理文庫とか。仕方がないので、紀伊國屋書店 で情報を取得して更新。さういへば、bk1ではこの夏にサイトが大きく変はるやうだ。それに先駆けてβサイトを公表するといふ聯絡が来てゐたので一応申し込んでおいたが、つまり今のbk1から新刊情報を取得するスクリプトは夏には使へなくなるといふことだ。少しづつ紀伊國屋書店 から新刊情報を取得するやうに変更して行くことにする。少なくともサイト刷新作業が一段落するまではさうせざるを得まい。

 といふことはこれから毎日何十回も紀伊國屋書店 から情報を取得しなければならない。さういふ負担をかけるので、しばらくは和書の註文は紀伊國屋書店 にしよう。早速今日は紀伊國屋書店 に本を註文。
●レイ・カーツワイル『ポスト・ヒューマン誕生』(井上健監訳/3000円+税/日本放送出版協会)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『バイオインフォマティクス』(3500円+税/朝倉書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『偽装請負』(700円+税/朝日新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
と、三冊のみだけれども、これは挨拶だから少ないのは仕方あるまい。註文完了画面で気がついたのだが、私が和書を紀伊國屋書店に註文するのは実に四年ぶりだ。

 Googleの検索は新しくUniversal Searchといふ方向へと進むことになったらしい。早速試用してみようかと思ったのだが、日本語版のサイトはユニバーサル画面にならないではないか。英語サイトに変更したらユニバーサルになった。登録ユーザ用カスタマイズホームはiGoogleである。何だかよく判らなくなってきた。


5月16日(水)

 Amazon.co.jpは16日、ウィルコムの公式サイト、およびW-ZERO3向けに「Amazonモバイル」をオープンしたといふ[マイコミジャーナルケータイWatch]。今まではiモード版、EZweb版、Yahoo!ケータイ版があったが、ウィルコム用はなかったのだ。私はウィルコムを使ってゐるので、これで私もAmazonモバイルが利用できるやうになったといふ訳だ。多分、使はないけど。

 bk1から、熊谷悦生・舟尾暢男『Rで学ぶデータマイニング 1』(3600円+税/九天社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、コナン・ドイル『クルンバーの謎』(北原尚彦・西崎憲編/720円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、トーマス・オーウェン『青い蛇』(加藤尚宏訳/660円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、『現代の貧困』(700円+税/ちくま新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、中井浩一『「勝ち組」大学ランキング』(680円+税/中公新書ラクレ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届いた。読みたい本がどんどん溜まっていく。例の吸血鬼の話を早く読み終へなければ。本当につまらなければ止められるのだが、それなりに面白いので、ここで止める気にもなれないのだ。


5月15日(火)

 Amazon.co.jpから、松坂和夫『解析入門4』(2800円+税/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、最相葉月『星新一 一〇〇一話をつくった人』(2300円+税/新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、Ingo F. Walther & Norbert Wolf Masterpieces of Illumination (£16.99, Taschen America Llc, 10/2005) [Amazon.co.jp, Amazon.com, Amazon.co.uk, 紀伊國屋]が届いた。届いたときには大きな箱に驚き、次にその重さに驚いた。こんなに私は本を買っただらうか。寝惚けてそれぞれ十冊づつ註文してしまったのではないだらうかと、怯えながら箱を開けるとそこには巨大なMasterpieces of Illuminationがあった。重いページを開いて、今度はそこに載ってゐる彩色写本の美しさに驚く。しかもこの本が安い。この価格でこの分量と内容にもただただ驚くばかり。もちろん、本は重量単位の値段で損得を考へるものではないのだが、内容が素敵なのだから、それくらゐ感心してみせてもいいだらう。美しい本が好きな人は決して後悔することはないと思ふ。買ってよかった。この本が素晴らしいと位ってゐた人たちの云ひたいことがやうやく実物を手に取ってみて納得できた。これからしばらくは時折本書を手に取って撫で擦ることになるだらう。

 bk1からは、石井健一郎『わかりやすいパターン認識』(2800円+税/オーム社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。これは面白いかも知れない。7年ほど前の本なのでちょっと古いのではないかと思ってもゐたのだが、基本的なことが判ってゐない私にとっては全然古くはないのだ。


5月14日(月)

 ハンガリーの電子SFファンジン(?)Avana SF hírlevél四月号(?)が出たので早速ダウンロードしてみた。全く理解できない。マジャール語は難しい。ただ、ハンガリーのスタートレック情報が得られるサイトを知ることはできた。SFportal.huŰrszerekek.huTrekkerbase.huである。最初のはスタートレック専門ではないけれども、話題は映像中心。この辺りを熟読すれば、あっといふ間に日本で一番ハンガリーのスタートレック情報に詳しくなれさうな気がする。私は熟読しないけど。あまり映像系の話題には関心がないからだ。

 月曜日なので今日はこれで。


5月13日(日)

 少し迷ったものの、世界のSF情報ページにポーランドのFahrenheitとスウェーデンのFanspanを追加した。スウェーデンの方は、どうも情報の範囲が狭いやうな気がするのだが、まあ、いいか。しかし、さういふことで見出しのみ表示。ポーランドの方は説明の冒頭部分も表示。となると、昨日のAxxónの扱ひはちょっとひどいのではないかといふ気になってくる。まあ、いいか。
 スウェーデンのFanspanは、LocusのWorld Linksで見つけたもの。実はこのWorld Linksの存在をほんの数日前に知ったのだった。もっと前から知ってゐれば、いろいろ楽だったのに! でも、更新が停止してから4年近くも経ってゐるものもあるので、情報が古いものもあるのではないだらうか。

 bk1から、佐藤亜紀『ミノタウロス』(1700円+税/講談社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、ジョー・ホールドマン『擬態』(金子司訳/1900円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、デイヴィッド・エディングス『冥界の魔戦士』(宇佐川晶子訳/840円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、ロバ−ト・ジョーダン『竜神飛翔6 夢のナイフ』(斉藤伯好・月岡小穂訳/700円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、マイクル・ムアコック『黒曜石のなかの不死鳥』(井辻朱美訳/940円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、藤田雅矢『まいにち植物』(1400円+税/WAVE出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、『ゲノム化学』(4500円+税/化学同人)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。『擬態』『ミノタウロス』を読みたい。が、その前に、『まいにち植物』を手に取ってみる。ああ、また朝顔を育てたい! と思ってしまふ。5月中旬だから今からで十分間に合ふ。ちゃうど蒔き時である。しかし、今はちょっと余裕がないのだ。残念ながら。しかし、広島市植物公園の朝顔の巨大カーテンは見てみたいと思った。

 Bitten and Smittenがまだ終はらない。何と云ふことだ! 一週間もかかってまだ終はらないとは。これは三日以内に読み終へてこそ楽しみを味はへる作品である。だらだら読んではいけない。


5月12日(土)

 世界のSF情報ページに、アルゼンチンのAxxónとクロアチアのSFeraを追加。Axxónは前から知ってはゐたのだが、SFの書籍関連の情報だけを選んで時間順に並べ替へて保存する方法が数年前には思ひつかなかったために、情報源として選ばれてゐなかったものである。気がつくと簡単に取得できることに気がついたので、やうやく追加できるやうになった。クロアチア語はさっぱり判らないのだが、ブルース・スターリング情報がよく載ってゐることは判った。スターリングは今はベオグラードに住んでゐるのだ。ベオグラードはセルビアの首都だが、クロアチアもすぐ近くだからよく来るといふことだらうか。読めないから判らないが。セルビアのサイトにスターリング情報はないのかと思って探してみたが、見つけられなかった。セルビア語も読めないからだ。
 その他、ポーランドのFahrenheitを情報源として採用しようかどうしようか迷ってゐる。ポーランドSF情報源として採用してゐるところが他にないのだから、入れておかうか。ポーランド語が読めればいいのだが……。

 今日は、Amazon.co.jpに本を註文。
●松坂和夫『解析入門4』(2800円+税/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●最相葉月『星新一 一〇〇一話をつくった人』(2300円+税/新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
○Ingo F. Walther & Norbert Wolf Masterpieces of Illumination (£16.99, Taschen America Llc, 10/2005) [Amazon.co.jp, Amazon.com, Amazon.co.uk, 紀伊國屋]
 昨日註文できなくて驚いた星新一の本を今日は註文できた。洋書は、The World's Most Beautiful Illuminated Manuscripts from 400 To 1600といふ副題が示すやうに、彩色写本の本である。聞くところによると、画像満載のそれは美しい本だといふ。安いし、在庫があるといふので、思はず註文してしまった。


5月11日(金)

 世界のSF情報ページにイタリアのFantascienza.comの情報を追加した。イタリア語はよく判らない。といふ訳で、イタリアの人には申し訳ないのだけれど、かなり下の方になってしまった。

 今日もbk1に本を註文してしまった。
●熊谷悦生・舟尾暢男『Rで学ぶデータマイニング 1』(3600円+税/九天社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●コナン・ドイル『クルンバーの謎』(北原尚彦・西崎憲編/720円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●トーマス・オーウェン『青い蛇』(加藤尚宏訳/660円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『現代の貧困』(700円+税/ちくま新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●中井浩一『「勝ち組」大学ランキング』(680円+税/中公新書ラクレ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
以上である。創元推理文庫の2冊は新刊書。中公文庫ラクレのは、題名が安っぽいといふか胡散臭いので買ってゐなかった本。先日、この著者の別の本を読んで、これも読んでみようといふ気になった。

 Amazon.comが、オリジナルのPodcasting「Amazon Podcasts Network」を開始したさうだ[InternetWatch]。オーディオブック、音楽、注目の新刊、インタビューの四種で始める。私にはあまり関係ないかも。→amazonpodcasts


5月10日(木)

 眠い。といふことで本を註文。今日は『星新一 一〇〇一話をつくった人』を註文しようと心に決めてゐたのに、bk1では取り扱ひが出来ないといふ表示が! 何故だ! 何故なんだ。

 仕方がないのでbk1に、
●佐藤亜紀『ミノタウロス』(1700円+税/講談社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●ジョー・ホールドマン『擬態』(金子司訳/1900円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●デイヴィッド・エディングス『冥界の魔戦士』(宇佐川晶子訳/840円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●ロバ−ト・ジョーダン『竜神飛翔6 夢のナイフ』(斉藤伯好・月岡小穂訳/700円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●マイクル・ムアコック『黒曜石のなかの不死鳥』(井辻朱美訳/940円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●藤田雅矢『まいにち植物』(1400円+税/WAVE出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『ゲノム化学』(4500円+税/化学同人)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
を註文。

 半分寝ながら註文したので、ちゃんと註文できたかどうか甚だ不安である。同じ本を百冊註文したりしてゐなければいいのだが。


5月9日(水)

 Bitten and Smittenはさらに速度が落ちて、150ページまで。遅すぎる、あまりにも遅すぎる。

 Amazon.co.jpから、『ラボ・ダイナミクス』(3400円+税/メディカルサイエンスインターナショナル)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。科学者は日本だらうが欧米だらうが、変な奴が多いのでこんなことに気をつけて人付き合ひをしたまへといふやうな本だ。あまりいい感じはしない。

 世界のSF情報ページにハンガリーのAVANAを追加。ハンガリー語(マジャール語)は本当に全く理解できないので、これでいいのかどうか自信がない。


5月8日(火)

 Bitten and Smittenを130ページまで。速度が落ちてしまった。話はほぼ予想どほりの展開。あまり時間をかけて読む本ではないので、はやく済ませなければ。もっと速く、もっと多く、本を読まなければ。まだまだ遅い。まだまだ足りない。

 今日は眠いので、これだけ。


5月7日(月)

 Amazon.co.jpから、Jeffrey Prucher, ed. Brave New Words: The Oxford Dictionary of Science Fiction ($29.95, Oxford Univ Pr., 2007/4) [Amazon.co.jp, Amazon.com, Amazon.co.uk, 紀伊國屋]が届く。これは本当の辞書である。言葉が載ってゐて、簡単な意味があって、用例が年代順に示されてゐる。いつごろからどんなふうに使はれるやうになったのかが判るのだ。かういふ本が欲しかった。今までは百科事典風で今一つ楽しくなかった。私の好きな「語法を示すための用例」がたくさん載ってゐる。例へば、ヒューマノイドって1940年のI・アシモフ以前に使用例はないのか探してみたくなってきたりする訳だ。OEDを眺めるときの嬉しさに似てゐる。これは本当に楽しい本だ(しかし、皆が私と同じ感想を抱くかどうかは判らない。万が一、本を購入して初めて本書を手に取ったときに喜びが湧きあがってこなかったとしても、私を責めないでほしい)。

 Bitten and Smittenを100ページまで読む。すらすら読めるが、話はありきたりな展開を見せてゐる。退屈する前に読み終へてしまはなければ。もっと速く、もっと速く読まなければならない。


5月6日(日)

 世界のSF情報ページにルーマニアのRomaniaSF onlineとチェコのscifiworld.czNEVIDITELNÝ PES Sci-Fiを追加した。もちろん、私はルーマニア語もチェコ語も読めない。流石にもう飽きたから、少し休まう。

 昨日、二冊も途中で挫折してしまったことに衝撃を受け、激しく落ち込む。何か簡単に読める軽い話はないだらうか。ふと頭に浮かんだのが、チャールズ・ストロスのラヴクラフトの怪物たちと戦うイギリスのシークレット・サービスの話が読みたくなった。The Atrocity Archivesを探しに書棚へ向かった。残念ながらこの本は見つけられなかったが、何だか軽さうな本をみつけた。Bitten and Smittenといふ本。若い女が吸血鬼に噛まれて吸血鬼になってしまふ話。吸血鬼としての自分の変化に狼狽へて……ありがちな話の展開だと思ふ。どうしてこんな本があるのかよく判らないが、買った記憶はある。読み始めてみると確かに読みやすい。疲れてゐるから、これでいいか。

 チャールズ・ストロスといへば、Merchant Princesシリーズの第三巻がやうやく8月にペーパーバックになるやうでよかったこれで買へると思ったのだが、10月には同シリーズのThe Merchants' Warといふのが出るらしい。これは三部作ではなかったのか。騙されてゐたやうな気分。


5月5日(土)

 世界のSF情報ページにスロヴァキアSF情報を入れてみた。Fantázia OnLineからの情報である。相変はらず中身はよく判ってゐない。スロヴァキア語も読めないからだ。
 いつも驚くのだが、MangaとかAnimeは東欧、北欧にも広がってゐる。

 パトリック・マグラア『失われた探険家』(宮脇孝雄訳/1900円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を半分くらゐまで読んだ。昨日までいいと思ってゐた情け容赦のない部分が嫌になってきてしまった。ちょっと気持悪いし。どうやら私には合はなかったやうだ。

 気を取り直してミシェル・ウエルベック『ある島の可能性』(中村佳子訳/2400円+税/角川書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を手に取ってみる。難しい。何だかよく判らないのだが……。60ページ付近で中断中。


5月4日(金)

 世界のSF情報ページにイギリスとリトアニアの情報を追加してみた。イギリスはUK SF Book News Networkから、リトアニアはFantastika.ltである。リトアニアの方はさっぱり読めないので、これがこのページに相応しい情報源なのかどうか実はよく判ってゐない。リトアニアSF情報ならここだらうといふサイトをご存知の方がいらっしゃったら是非お教へください。

 世界のSF新刊情報のページにロシアのЭксмоのSF新刊情報を入れるやうにした。ちょっと嬉しい。しかし、キリル文字はブラウザの種類によってかなり見え方が違ふ。困った末に、MacOSXのSafariで読みやすい大きさに設定してしまったので、他のOSのブラウザの方々は少し読みづらいかも。自分でもFirefoxを使ふと読みづらくて困ってゐる。

 ブルガリアのSF情報を探してゐるときに見つけたScience Fiction and other books in Bulgarianといふサイトがあるのだけれど、実にさまざまなSFやファンタジイがダウンロードして読めてしまふのだ。著作権なんか無視してゐるとしか思へない。著作権に関する主催者の考へ方を記したページもあるのだけど、ブルガリア語が読めない私にはさっぱり判らない。日本人作家だと星新一なんかが読める。私が好きな作家では、ダンセイニとかジョナサン・キャロル(短篇一つだけど)、マイク・レズニック(長篇が何冊も読める。Oracle三部作も)など。ロシアや東欧の作家もいろいろある(やうな気がする)。片っ端からダウンロードしたくなる誘惑に駆られる。ブルガリア語だけど。

 SF情報誌Locus五月号着。アメリカの郵便局が個人の国際船便の扱ひを5月から取りやめるといふ記事が掲載されてゐた。大口利用者は今まで通り利用出来るらしいが、個人経営の古書店などは影響を受けるだらうといふことだ。航空便は高いから、困ることもあるかも知れない。
 セカンドライフのクーンツのところを訪れると新作を読んでくれるといふやうな記事を見つけ(私の勘違ひかも知れない)、申込をしてみようかと思ってしまった。いつも思ふだけで、申し込むところまでは行かないのだが。

 bk1から、タニス・リー『炎の聖少女』(柿沼瑛子訳/1300円+税/産業編集センター)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、坂井えり『デジタル技術と手製本』(1600円+税/印刷学会出版部)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、大崎梢『サイン会はいかが?』(1500円+税/東京創元社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、根本正之『砂漠化ってなんだろう』(780円+税/岩波ジュニア新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、『計科学のフロンティア6 パターン認識と学習の統計学』(3600円+税/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。

 坂井えり『デジタル技術と手製本』(1600円+税/印刷学会出版部)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]のページを捲ってみると、パソコンを使って文章を印刷して、それを本にしていく手順や材料が丁寧に説明されてゐて、また何か作ってみたくなってしまった。パソコンの説明の部分では使用するアプリケーションがPageMaker 7.0なのが残念。私はもう使へないのだ。確かにあれは使ひやすかった。PageMakerが使へなくなって、私は本の手作りを諦めたのだった。Microsoft Wordの説明も載ってゐるが、私はそんなものは使はない。印刷した後は大いに参考になるのでいいのだけど。

 大崎梢『サイン会はいかが?』(1500円+税/東京創元社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]は、書店限定の名探偵の登場する〈成風堂書店事件メモ〉第三弾。第二弾の番外編にはあまり感心しなかったが、舞台が書店内に戻って私は安心して楽しめた。北上次郎の解説に池袋西口の芳林堂書店の話が出てきて、懐かしく芳林堂のことを思ひだした。私は池袋にある大学に10年近く通った(留年したからではなく大学院に進んだから)ので、毎日のやうに芳林堂書店にも通った。中学校も池袋にあったので、毎日通った。学校生活の基本は芳林堂書店だったと云っても過言ではない(いや、いくら何でも云ひ過ぎかも)。あるとき、久しぶりに池袋に行って芳林堂書店がなくなってゐるのを発見したときには異次元に放り込まれたかのやうな衝撃を受けたものである……といふのは嘘で、インターネット上の情報で芳林堂書店がなくなったことを知った。

 根本正之『砂漠化ってなんだろう』(780円+税/岩波ジュニア新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読むと、砂漠化対策には貧困問題を避けては通れないことが改めてよく判る。生活のための過放牧と無知による間違った灌漑がもたらす塩害はただ止めなさいといふだけで防止できるものではない。

 パトリック・マグラア『失われた探険家』(宮脇孝雄訳/1900円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を少し読み始める。情け容赦ない感じがなかなかいい。


5月3日(木)

 Русская Фантастикаは安定して動いてゐるやうで安心したが、心配が続くのが科幻网 -- 国内动态である。もう一ヶ月以上も新しい情報が追加されてゐないのである。といふことで、中国語の情報源を一つ追加することにした。第一幻想 - 中国科幻网である。

 中井浩一『大学入試の戦後史』(760円+税/中公新書ラクレ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読んだ。戦後史とはいってもほとんど共通一次試験導入以降の話である。それでも、よく判っていなかったことがいろいろと判った(やうな気がする)ので、そのことに関して文句を云ふつもりはまったくない。私は受験をせずに大学に入ってゐるので、入試のことをよく知らなかったのだ。

 『こんなに役立つ数学入門』(680円+税/ちくま新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]は意外なことを知る部分が少なくて些か残念だった。高校の数学は後に人生においても論理的にものごとを考へて生きていくために極めて重要な意味を持つといふのは私も常々強く感じてゐることなので、本書の姿勢には共感できる。少しでも何かを調べたり分析したりする仕事をしてゐる人にとっては、さまざまな場面で高校で習ったやうな数学が大いに役立ってゐることは当然で、コンピュータの発達に伴ひますます重要になってゐるのは云ふまでもない。論理的に考へればあり得ないやうな怪しげな科学もどきに簡単に騙されてしまふ人たちが後を絶たず、その数が増える一方なのは、高校で習ふやうな数学を蔑ろにしてきたからではないか。

 西尾哲夫『アラビアンナイト』(780円+税/岩波新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み、いま一度『千一夜物語』を読みたくなってしまった。そんな時間はないから多分読み直さないとは思ふけれども。私が読んだのは岩波文庫版である。だから、マルドリュス版の翻訳である。西洋の東洋趣味を日本人として読むとそれはまた独特の味はひを堪能できるのではないだらうか。

 Amazon.co.jpに本を註文。
『ラボ・ダイナミクス』(3400円+税/メディカルサイエンスインターナショナル)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●松坂和夫『解析入門 1』(2800円+税/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
以上2冊である。どうしてこんな本を買ってゐるんだらうといふやうな本。


5月2日(水)

 Русская Фантастикаが久しぶりに復旧してゐて安心したのも束の間、また接続できない状態になってゐる。

 bk1から、『一般線形モデルによる生物科学のための現代統計学』(4800円+税/共立出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]から、中井浩一『大学入試の戦後史』(760円+税/中公新書ラクレ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、『こんなに役立つ数学入門』(680円+税/ちくま新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、西尾哲夫『アラビアンナイト』(780円+税/岩波新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、パトリック・マグラア『失われた探険家』(宮脇孝雄訳/1900円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、オノレ・ド・バルザック『バルザック幻想・怪奇小説選集2 アネットと罪人』(3500円+税/水声社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届いた。本がたくさん届く日は嬉しい。


5月1日(火)

 昨日見つけたSFマガジン六月号を読む。といってもロシア作品を二つだけだが。どちらも可笑しく、どちらも(いや、「パリに行きたい」の方だけかもしれないが)物悲しい。もっとかういふ作品が紹介されればいいのに。やはりこれからはロシアでせう。特別ロシア作品がすぐれてゐなくても、英語圏のすぐれた作品はかなり紹介されてきたのに対して、まだまだ邦訳が少ないヨーロッパ諸言語の作品は同じ程度の作品水準であったとしても、すぐれた未紹介作品が残ってゐる割合は高いといふことになる。外国語は英語だけではないのだ。

 bk1から、金谷健一『これなら分かる応用数学教室 』(2900円+税/共立出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。本当にこれなら判るのか。少しぱらぱらと捲ってみたけれど、私には無理かも知れない。

 五月に入ったのでbk1に本を註文。
●タニス・リー『炎の聖少女』(柿沼瑛子訳/1300円+税/産業編集センター)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●坂井えり『デジタル技術と手製本』(1600円+税/印刷学会出版部)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●大崎梢『サイン会はいかが?』(1500円+税/東京創元社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●根本正之『砂漠化ってなんだろう』(780円+税/岩波ジュニア新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『計科学のフロンティア6 パターン認識と学習の統計学』(3600円+税/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●石井健一郎『わかりやすいパターン認識』(2800円+税/オーム社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
以上、今日は眠いのでもう寝る。


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