8月31日(金)

 The Atrocity ArchivesAmazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]は少し休んで、アレステア・レナルズ『火星の長城』(中原尚哉訳/940円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み始める。ストロスのはクトゥルーとコンピュータネットワークとイギリス諜報部の話が妙に混ざり合ってゐて、主人公がちょっとした失敗からがちがちの組織の中で妙な研修を受けさせられるやうな感じなのだけど、それはそれで面白いのではあるが、さういふ細部を楽しむ心の余裕が今はないので、先にレナルズを読みたくなった。

 似たもの検索の話の続き。もう飽き飽きかも知れないが、これは私の日記なのでお許し願ひたい。自分の関心のないことは書けないので。今回は最初の検索をキーワード検索にしてみた。一度、キーワードで検索して(その結果は時としてほとんど連結のない図になることもある)、次に出てきた本を中心に似たもの検索をするといふ方針となる。自分にはこの方が使ひ易いので、これでしばらく使ってみることにする。まあ、私が喜ぶものは世間に喜ばれないものが多いので、無視されるだけかも知れないが、自分ではこれは大傑作だと思ってゐる。ただ初回のキーワード検索は書籍に限定されてしまったので(Amazonの検索の仕組みで分野を指定しなければならない)冷蔵庫とバッハのCDとの関係などは探せなくなった。JP版 | →US版


8月30日(木)

 13日にAbeBooks.comに註文したRobert W. Lucke Building Clustered Linux Systems (Prentice Hall PTR, 9/2004)[Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]が届いた。今はもうLinuxクラスターに対する関心はほとんどなくなってゐる状態だ。あの頃は、どうしてもこの本が欲しくて仕方がなかったといふのに。

 さて、Amazon似たもの検索は、似たもの一覧からさらに似たものを検索するリンクを付けた。題名の右側の矢印である。米英独仏のAmazonの検索を選べるやうにしようかと思ったが、面倒臭くなったので、アメリカ版だけ独立して作った。
 学術書などの場合には、出発点の本が一位にならない場合もよくあることが判ってきた。似たやうなものと認識されてゐる本の集団の中にもっと人気があって多くの人がそれと組み合わせる形でいろいろな本を参考にしてゐる場合、その他のいろいろな本から検索すると自分が一位にならないのだらう。
 同じ本を日米で検索してみると、日本では大人の本として売れてゐるのがアメリカでは中学生向けだったりするとか、日本ではSFと感じられてゐる本がアメリカではミステリだったとかいふことが判るかも知れない。検索対象を書籍に限定してゐないので、グレン・グールドの演奏するバッハの平均律クラヴィーア曲集を買ふ人は他のバッハの曲をあまり買はず、グールド演奏のCDを次々と買ふ傾向があるやうだと気がついたり、iPodと掃除機の意外な関係が判ったりする(かも知れない)。ドイツ版やフランス版も作れるが面倒臭くなってきたので多分もう作らない。要望もないだらうし。

 何かもっと面白いことはできないだらうか。


8月29日(水)

 Amazon.co.jpから、Jim Albert Bayesian Computation with R ($49.95, Springer, 7/2007) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]、Datlow & Windling, ed. The Coyote Road: Trickster Tales (Viking, $19.99, 7/2007) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]、Ann Vandermeer, Jeff Vandermeer, Matthew Cheney ed. Best American Fantasy (Prime Books, $14.95, 8/2007) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]が届いた。Bayesian Computation with Rは今Amazon.co.jpで註文しようと思っても、「登録したお客様には、この商品のご注文受付開始時にEメールでお知らせします。 」などと書いてあって註文できない。私はもう実物が手元に届いたからどうでもいいけど。アンソロジー二冊はとりあへず書棚に収めることにしよう。いや、ジェフリイ・フォードの作品は収録されてゐる方だけでも拾ひ読みしてみようか。

 アマゾン似たもの検索についてさらに考へた。互ひに繋がってゐる線をとにかく一点として集計し、最もたくさん連結を持ってゐるものの数値で割って連結度の指標とした。厳密にいふと、似たもの同士の間での注目度なのかも知れないが、とにかくさういふ計算で、最大が1(大抵検索をした本がこれになる)となり、それ以外はゼロと1の間に並ぶことになる。それを得点の高いものから並べて表示させた。検索の出発となった本が大抵最大得点を得るが、まれに一位になれないことがあるかも知れない。私は同点で首位に三冊ならんだのをさっき一つ見た。連結図は下の方に表示させた。全体が1枚に収まるやうに大きさを調整する方法が判った。それぞれの本の位置に色を付けた。
 字が小さくて読めない。でも、登場する本が全部で20冊を切ると、それほど苦痛なくASINが読める。小説でやると連結の重複が少なく、ASINがほとんど読めないことに気がついた。
 アメリカの本はアメリカ店での売れ方、ドイツの本ならドイツのAmazonでの売れ方を表示させたい。関連本の一覧に、さらにその本に似たものを調べるリンクを付けると便利かも。キーワードで検索してから、関連本を調べるといふのも使ひやすいかもしれない。しばらく、少しづつ手を入れていかうと思ってゐる。


8月28日(火)

 本を買ひたいといふ欲求から気持を逸らすために、Amazon similarity searchについて考へ続ける。

 Graphvizを使ってクリッカブルマップを作る方法は判った。そこで、10桁のISBNすなはちASINを入力するとAmazon.co.jpで似たものを検索して図示するやうにしてみたのがこれ。カーソルを重ねるとAmazon.co.jpの小窓が出てきて書影やら基本的な書籍情報が表示されるやうにしたつもりだったのだが、まったく表示されない。このページは嫌でも表示されるのに。クリッカブルマップでは利かないのか(「現在のところ、商品プレビューはテキスト形式の個別商品リンクにのみ対応しています」といふ説明をみつけた)。多くの場合、横に妙に長い画像になってしまふのも使ひづらい。横幅の制限なんかはできないのかね。とりあへず少し字を小さくしてみようか。題名を表示すると判りやすいと思ふのだが、横にさらに長くなりさうなことと、日本語を表示させるのがちょっと大変なのが問題である。
 図示も面白いのだが、私は連結の強さを数値化して並べる方が好きなのでまづはそちらから作ってみようか。もう誰かが作ってゐさうな気はするのだが。


8月27日(月)

 Amazon.co.jpの洋書の価格が変動する話の続きだが、先週は円が安くなったにもかかはらず値下がりした本が多いやうな感じがする。このところアメリカの本なのにポンド価格が表示された突然値上がりする本があったのだが、それが戻りつつあるやうにも思へる。4冊の変動しか調べてゐないので、確信はないが。

 早川書房からSFマガジン10月号 [amazon.co.jp, bk1] をいただく。ありがたうございました。

 アレステア・レナルズ『火星の長城』(中原尚哉訳/940円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を訳者の中原尚哉氏からいただきました。ありがたうございました。〈啓示空間宇宙史〉に属する中短篇を全部集めた作品集全二巻の第一巻。

 Amazon.co.jpAmazon.comで本を探してゐるときにふと気づいたのだが、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」に並んでゐる本を辿って註文までしてしまふことが多い。小説の場合はあまりさういふことはない。学術書の場合に多い。辿ってゐるうちに元に戻ることもあるし、全然関係ない分野の本ばかり並んでゐることい気づくこともある。さういふ本の繋がりの強さを連結を辿ってまとめて表示してくれればいいのにと思った。さういふのがあったら欲しい。今すぐ欲しい! と思ったけれども、どこに行けばそんなものがあるのか判らない。そこで、少しだけ作り始めてみた。『わかりやすいパターン認識』といふ本の「この商品を買った人はこんな商品も買っています」10冊のさらに「この商品を買った人はこんな商品も買っています」を全部取得して、どんな間柄になってゐるのかを表示してみた(新規ウィンドウで図を表示する)。矢印は「元の本」→「この商品を買った人はこんな商品も買っています」といふ向きだ。「その商品」を見てみると、もとの商品が「この商品を買った人はこんな商品も買っています」に載ってゐることも多く、さうなると左右に矢印が付くことになる。四角で囲んでゐるのが出発となった『わかりやすいパターン認識』で、そこから矢印が出たり入ったりしてゐる。10×10で全部で100冊の本が上がってくる訳だが、重複があるので20数冊になってゐる。表示がASINなので、実に見づらい。そこをクリックしてもどこにも繋がらない。私は本当はかういふ図よりも一覧表の方が好きなので、それぞれを何とか順位付けして並べることを考へたい。ただ、連結図も面白いので棄て難い魅力はある。この図はGraphvizといふソフトウェアで書いたのだが、これにはクリッカブルマップ作成用の出力もあるやうなので、画像ファイルと併用すればAmazon.co.jpへのリンクもできるし、番号の上にカーソルを重ねれば題名や値段などの書籍情報が表示されるやうにできるはづだ。クリッカブルマップの作成と順位付けについて明日から検討したい。


8月26日(日)

 紀伊國屋書店から、Support Vector Machine in Chemistry ($80.00, World Scientific, 9/2004) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]が届いた。何故こんな高い本を買ったんだ。全くどういふつもりなんだか。面白さうだから、まあいいけど。それにしても、このISBNは何? USの本ぢゃないのか?

 そんな自分への憤りが収まらないうちにまた本を註文してゐた。やはり莫迦なのかも知れない。迷った振りをして結局欲しいものを買ふだけなのだ。今回は、Amazon.comに、
Intelligent Data Analysis (Springer, 2007) [Amazon.co.jp, Amazon.com,紀伊國屋]
今年の2月に出た第二版。日本のアマゾンだと12000円くらゐするので、56ドルのUSアマゾンに。この本、英語なのだが出版社はドイツといふことでISBNは3から始まる番号だ。道理で私のISBN検索器がUSアマゾンの情報を表示しなかった訳だ。紀伊國屋書店の場合はドイツからの取り寄せが第一候補で表示されて、その次にアメリカからの取り寄せが表示される。アメリカからの方が2000円くらゐ安い。複雑でどこからどう買へば安いのかもなかなか判らない。


8月25日(土)

 そろそろ欲しい本もたまってきた。註文しようか。書籍購入数推移グラフを睨みながら考へる。どうしようか。

 The Atrocity ArchivesAmazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]はまだ60ページ。どうしてこんなに読むのが遅いのだらう。

 新しいブログシステムを放置してゐることに気づき、背景用画像ファイルなど設置してみて一応の環境は整った。しかし、何を書くつもりだったのか。何だか、ブログって何を書けばいいの? と間抜けなおっさんになった気分である。私はいつも「書くことがないなら書くな」と云ってきたのに。いや、実際に直接訊かれたことはないのだが。「身近なできごとから書いていってはどうでせうか」とでも答へればいいのか。私にとって最も身近なこととは本。本のことはもうここに書いてゐる。私に他のことなんてあるのか。


8月24日(金)

 前にも書いたが、このサイトがどれくらゐ読まれてゐるかは一応調べてゐる。日々の訪問者数などをみてみると、今月18・19日辺りから閲覧者数が半減してゐるのだ。半減したまま元に戻らない。それなのに、閲覧ページ総数とか、閲覧バイト数などに変化がないのである。といふことは、減った人たちはサイトを訪問するけれども、まったく中身は表示もさせず読みもしないといふことなのだらうか。どういふことなのだらうかといろいろ悩んだのだった。

  1. 18日辺りから突然話が面白くなくなったから。
  2. 18日辺りからbk1へのリンクが正しく転送されなくなったから。
  3. このサイトの読者は暑さに弱く、40度を超える環境で生存できず、皆死に絶えてしまったから。
どれだらう。

 これをきっかけにサイト内の構成を整理してみようかと思はないでもない。全部消去してゼロから作り直したいといふ衝動的な行動に駆られることがある。といふことも前に書いたやうな気がする。


8月23日(木)

 早川書房から、テリー・グッドカインド『魔帝の血脈1 悲劇の子ら』(佐田千織訳/680円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]をいただきました。ありがたうございました。

 前にもここで記したことがあると思ふのだが、福岡県では書店での万引きを防止するために「正規販売証明シール」を作って、万引きの多い判型といはれる「文庫・新書・雑誌」に貼るといふことを考へたのである。昨年7月のことだった。あれから一年以上が過ぎたが、全然普及しないと頭を悩ませてゐるらしい[時事通信]。そのシールが「マンボウシール」といふ実に間抜けなシールだといふのが大きな原因ではないかと私は思ってゐる。そんなもの貼られては、買ふのをやめるでせうね。少なくとも私はさうだ。ただ、私はあれから福岡県内で何度か新書や雑誌を買ったが、一度もそんな醜いシールを貼られさうになったことはない。


8月22日(水)

 Amazon.comから、The Linux Enterprise Cluster : Build a Highly Available Cluster with Commodity Hardware and Free Software (No Starch Pr., 6/2005) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋, AbeBooks.com]とChristopher M. Bishop Pattern Recognition And Machine Learning (Springer-Verlag, 8/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋, Abebooks.com ]が届いた。そんなに時間がかからず届いた気がする。この頃、Amazon.co.jpの洋書がアメリカの本なのにポンド表示になって値上がりしてゐたりするので、紀伊國屋書店とか、あるいは高い送料を払ってもAmazon.comに註文した方が安かったりするのだ。しかし、Amazon.comに行くたびに表示される「日本でお買い物しましょう!」といふのが実に不愉快である。どうにかならないのか、あれは。
 思ひの他はやく届いたなんて云ってはみたものの、Linux clusterにほとんど関心を失なひつつある今日この頃である。暑いから仕方がないでせう。理由になってゐないけど。Pattern Recognition And Machine Learningは重くて立派な本。今まで知りたいと思ってゐたことがたくさん載ってゐる。読めばいろいろな智識が身に付きさう。読めばの話だが。

 チャールズ・ストロスのThe Atrocity Archives(Ace, 2006)[Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]はまだ40ページを越したところ。遅すぎる。話はイギリスの諜報機関に所属するスパイが主人公で、クトゥルーの世界がそこに混じってゐる現代的な話なので、面白いのだが、今のところ魅力的な登場人物が出てきてゐないのが不満だらうか。このままってことはないと思ふのだが、些か不安である。


8月21日(火)

 またあちこちサイト内のページが崩壊しかかってゐる。手が回らなくてなすすべもなくただ見つめるだけといふ気分である。

 少し前に発表されたWorld Fantasy Awardの候補作を眺めてみる。全然読んでゐない。読んだのはNovella部門のジェフリイ・フォードと短篇集部門のジェフリイ・フォードだけである。この際、フォードが受賞してくれないものか。

 今月はちょっと高い本を買ひすぎてしまった。まあ、いつもなんだけど。


8月20日(月)

 昨日作ったAmazon.co.jp予約洋書価格追跡システムの更新時刻を火曜日の午前零時五分に設定したのだけれど、よく考へてみればこのMacは午前零時五分には動いてゐることはほとんどないではないか。そこで午後十時に設定しなほしたのに自動更新されなかった。このMacのcrontabはどうなってゐるのか。

 一回しか見てゐないのに、全く変はらないものと25%近く下がるものもある。ずっと追っていくのは大変だ。紀伊國屋と毎週比較したいとか、どうせならグラフに示したいとか思ってしまひさうなので、この問題を考へるのはもうやめようか。

 昨日註文を躊躇った、
The Year's Best Fantasy and Horror 2007: Twentieth Annual Collection [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
紀伊國屋書店に註文。Amazon.co.jpでは先週よりも130円も下がったけれども、それでも紀伊國屋書店よりも500円高い。といふやうなことを毎週考へるのは面倒臭いではないか。

 Amazon.co.jpから、『Linuxアドバンストネットワークサーバ構築ガイド』(3500円+税/秀和システム)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届いた。私が知りたいことがいろいろ書いてあることはよく判ったが、実行するのは大変だ。


8月19日(日)

 Amazon.co.jpの洋書の価格はよく変動するとは何となく知ってゐたけれども、自分が註文した本の価格が発送までの間に変動したらどうなるかはあまり考へたことがなかった。あるきっかけで少し考へることがあり、しばらく価格変動の様子を観察してみようと思った。そこで自分が予約註文した本(実際に予約する必要もないし刊行済みの本でもいい。必要な情報は10桁のIDBNさへあればいい)の価格を毎週記録するPHPスクリプトを書いた。自分が予約註文した本など数冊を登録した。基本的に価格は、「お客様への請求金額は、注文確定時に注文を確定するページに表示される金額です」と記されてゐるので、何かの手違ひで間違った価格が表示されてゐた場合以外は、註文時の価格で購入できるはづだ。間違った価格の訂正でその値段が上がってしまふときは、それでもいいかといふ聯絡があるらしい。この価格追跡システムは非公開である。価格情報収集は簡単なのだが、公開すると登録・認証・管理などが面倒臭いからである。

 といふことで早速The Year's Best Fantasy and Horror 2007: Twentieth Annual Collection [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋] をAmazon.co.jpに予約註文したのだが、よく見れば紀伊國屋の方が千円も安いではないか。註文は取り消してしまった。紀伊國屋書店は註文の前週の為替レートで換算するといふので円高が進んだ先週の値が適応される今週註文することにしよう(日曜日の値がどうなってゐるかよく判らないので)。

 為替相場のことも考へずに今すぐ欲しいと思って紀伊國屋書店に註文してしまったものもある。
Programming Collective Intelligence (Oreilly, $39.99, 8/2007) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋, AbeBooks.com]
○Charles Stross The Clan Corporate (Tor, $6.99, 8/2007) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
の二冊である。両方とも今月中に刊行される予定になってゐる。値段はどちらも紀伊國屋書店の方が安い。前者は2000円、後者は1000円ほど安い。予約註文だから今註文したからといってそれだけ早く届くといふ訳でもないと思ふのだが、註文したかったのだから仕方がない。Programming Collective Intelligenceの場合は、AbeBooks.comで註文するのが一番安かったかも知れない。今月出る本なのに$29.15といふ店は妙に安いではないか。この本はさまざまなweb情報を取捨選択して集めてくる手法に関する本のやうなのだが、統計的な解析や機械学習を使ったアルゴリズムなどの応用方法が記されてゐるらしいので、そこの辺りに強く惹かれた訳だ。ページを開いてみたら全然理解できなかったりするかも知れないのだが。

 bk1から、大沢久子『今から考える終の棲み家』(平凡社新書/720円+税)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、林哲夫『古本屋を怒らせる方法』(白水社/2000円+税)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、M・M・バックナー『ウォー・サーフ 上』(冬川亘訳/760円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、M・M・バックナー『ウォー・サーフ 下』(冬川亘訳/760円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、高山宏『超人高山宏のつくりかた』(1600円+税/NTT出版ライブラリーレゾナント)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、柴田宵曲『明治風物誌』(1300円+税/ちくま学芸文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、小松和彦『日本妖怪異聞録』(800円+税/講談社学術文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、『化学者のための多変量解析』(3800円+税/講談社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、『データのとり方とまとめ方 第2版』(4200円+税/共立出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、『自己組織化マップとその応用』(5300円+税/シュプリンガー・ジャパン)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、『黒いユーモア選集 1』(950円+税/河出文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、『黒いユーモア選集 2』(950円+税/河出文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届いた。本がたくさん届くと嬉しい。

 まづ、大沢久子『今から考える終の棲み家』(平凡社新書/720円+税)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読んでみた。どこでどう死ぬのかといふ話でもある。死ぬときは一人で野垂れ死にするからいいと云ふ人もゐるが、今はそれが許されない時代であるといふのは、確かにさうだと思った。自分のこととか親のこととかを考へながら読む。ちょっと気分は沈んでしまふ。

『超人高山宏のつくりかた』(1600円+税/NTT出版ライブラリーレゾナント)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読んで気分は持ち直した。勢ひがありすぎて(内容的にも)付いていけない部分も多いが、もっと本を読みたくなる本である。巻末の推薦図書リストも参考になる。僅かに読んだ本もあれば、買っただけで読んでゐない本もある。

 柴田宵曲『明治風物誌』(1300円+税/ちくま学芸文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]は歴史的仮名遣ひではないか! これはゆっくり読みたい本だ。『明治の話題』(ちくま学芸文庫/12/2006)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books] も歴史的仮名遣ひなのかと思ひ、確認しようと思って書棚に向かったのだが見つからない。変だと思って日記を検索したら出てこなかった。どうやら買ってゐないやうだ。どうして買はなかったのだ。近いうちに買はねば。

 ケモメトリックスの本2冊と自己組織化マップの本はどれも面白さう。自己組織化マップの本の附録CD-ROMの中身がWindowsでしか使へないやうなのが不愉快ではあるのだが。


8月18日(土)

 Amazon.co.jpで予約した洋書の価格変動を通知してくれる仕組みを作りたくなった。理由は長くなるので書かないけど。

 さういへば新しいページを作りたいといふやうなことを先週は書いてゐたことを思ひだした。もう何をしたかったのかも忘れてしまった。情けない。いや、本当は覚えてゐるのだが、全然面白さうに思へなくなったのだ。飽きっぽい性格なので始める前に飽きてしまふこともある。


8月17日(金)

 bk1に、
『自己組織化マップとその応用』(5300円+税/シュプリンガー・ジャパン)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『黒いユーモア選集 1』(950円+税/河出文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『黒いユーモア選集 2』(950円+税/河出文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
を註文。また高くて難しい本を買ってしまった。この頃、本を買ひすぎである。我慢といふことをしらないのか。

 あ、一冊註文し忘れてゐた。どうしよう。急いで入手する必要があるだらうか。いや、必要だ。絶対に必要だ。なぜなら、今すぐ欲しいからだ。といふことで、今度はAmazon.co.jpに、
『Linuxアドバンストネットワークサーバ構築ガイド』(3500円+税/秀和システム)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
を註文。買ったばかりの店に戻るのって何となく恥づかしいから。オンライン書店だから誰にも見られてはゐないのだけど。

 紀伊國屋書店から、Das Science Fiction Jahr 2007 (Heyne Verlag 8/2007) [Amazon.co.jp, Amazon.de, 紀伊國屋]、Hermine Kiehnle & Monika Graff Original Schwaebisch. The Best of Swabian Food (Hädecke, 7/2002) [Amazon.co.jp, Amazon.de, 紀伊國屋]、German Cooking Today (EUR 12,90, Dr. Oetker, 9/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.de, 紀伊國屋]、Herbert Voß LaTeX in Naturwissenschaften und Mathematik [Amazon.co.jp, Amazon.de, 紀伊國屋]が届いた。料理の本が二冊、SF年鑑とLaTeXの本がそれぞれ一冊。料理の本はあまり役立ちさうにない。写真があまり美味さうでないのだ。Original Schwäbischの方は英独対訳になってゐるので、ドイツ語を勉強しようといふ人にはいいかも知れない。私は勉強は嫌ひなので、どうでもいい。SF年鑑はドイツ語だから当然読めない。感激したのはLaTeXの本。これこそ私が求めてゐたLaTeXの本だと思った。ほとんど総て数式の書き方なのだけど(ごく一部、反応式の書き方などもある)。用例集のやうな感じなので、ドイツ語でも平気だと思ふ。最大の欠点はBibTexのことが全く載ってゐないこと。
 他のドイツ語のLaTeXの本も欲しくなってきて困る。


8月16日(木)

 一日にAbebooks.com を使って註文したNello Christianini & John Shawe-Taylor An Introduction to Support Vector Machines and Other Kernel-based Learning Methods (Cambridge Univ Pr, 2000) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋, Abebooks.com ]が昨日仕事中に届けられて不在通知書が残されてゐたので、郵便局に寄ってから出勤。International Versionといふものなので中国から届く。紙の質が悪いが、おそらく中身は読まないので問題ないだらう。基本的な図書はいつ必要になるか判らないから手元に置いておかうといふ訳である。必要なく一生を過ごせるのなら、それでも一向に構はない。

 昨日bk1に註文したのは、
●大沢久子『今から考える終の棲み家』(平凡社新書/720円+税)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●林哲夫『古本屋を怒らせる方法』(白水社/2000円+税)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●M・M・バックナー『ウォー・サーフ 上』(冬川亘訳/760円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●M・M・バックナー『ウォー・サーフ 下』(冬川亘訳/760円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●高山宏『超人高山宏のつくりかた』(1600円+税/NTT出版ライブラリーレゾナント)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●柴田宵曲『明治風物誌』(1300円+税/ちくま学芸文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●小松和彦『日本妖怪異聞録』(800円+税/講談社学術文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『化学者のための多変量解析』(3800円+税/講談社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『データのとり方とまとめ方 第2版』(4200円+税/共立出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
以上である。今月は本の購入を控へてゐたのに、買ってしまった。

 この頃、通勤時に読んでゐるのは、チャールズ・ストロスのThe Atrocity Archives(Ace, 2006)[Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]である。前から読みたかったのだが、なかなか自分の書棚から見つけ出せなかったのである。一昨日、やうやく見つけ出せたので読み始めた。まだ始まったばかりで全体の20分の1程度までしか進んでゐない。やうやく作品の中の世界に馴染み始めたばかりといふ状況。もっと早く読まねば。


8月15日(水)

 bk1へのリンクが繋がらなくなってゐる! 黙って契約会社を変更したやうだ。知らせてくれないと困るではないか。また今週末はリンク変更の膨大な作業が待ってゐるといふことだ。

 紀伊國屋書店に、
Models for Ecological Data Lab Manual Edition (US$ 19.95, Princeton Univ Pr, 5/2007) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
を註文。Amazon.co.jpは表紙がハードカバー版のが表示されてゐるやうで、直接の取り扱ひもなく、値段も高い。といふことで今日は紀伊國屋

 他にbk1に註文した本があるのだが、遅くなってしまった。続きはまた明日といふことで。


8月14日(火)

 Amazon.co.jpに、
Bayesian Computation With R ($49095, Springer-Verlag, 7/2007) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
を註文。これは買っても絶対に判らないだらうといふ自信がある。判る訳がない、こんな内容。でも欲しい。今すぐ欲しい。手に取っただけで世界が違って見えるやうな感じがしてしまふのである。絶対にそんなことはないといふことは経験的に明らかなのに。でも、私は欲しい本を欲しいときに欲しいだけ買ふことにしてゐるのだ。いや、嘘だけど。

 疲れてゐるので今日はこれで。


8月13日(月)

 無性にLinuxのクラスター・システムの本が欲しくなって註文してしまった。先週一冊註文したばかりなのに。やはり莫迦だとしか思へない。そんなことは前から判ってゐるからいいのだけど、Amazon.co.jpで値段をみると10211円ではないか。高いなあと思ひ、Amazon.comの値段を見たら、$49.99が4割引の$29.99となってゐるではないか。定価の$50でも一万円は高すぎないか。この頃、値段の付け方が変になってゐるのではないか。ちなみに紀伊國屋は一割引の5668円。妥当な値段だと思ふ。その本は、
○Robert W. Lucke Building Clustered Linux Systems (Prentice Hall PTR, 9/2004)
である。妥当な価格の紀伊國屋に註文しようと思ったものの、ふとAbeBooks.comの値段を見ると、20ドル台の店がいくつもあるので、その中の一つBest Bargain Booksといふニューヨークの書店に註文した。日本への送料が10ドルだったので。「本が手配できなかった」といふ聯絡が来ることも多いのでまだ手に入ると確信はできない。今回はどうだらう。

 パトリシア・ブリッグズ『ドラゴンと愚者』(月岡小穂訳/840円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。最後は少し盛り返したものの、物足りない気持のまま読み終はってしまった。可もなく不可もないといふ感じだ。続篇を読まうといふ気にはならない。

 さて、明日から何を読まうか。

 数日前にエルゴソフトからメールが来たのだが、題名が「お客様の個人情報流出の可能性のご報告とお詫び」だった。「弊社ホームページにて登録ユーザ様向け優待販売をご注文されたお客様の内、4名のお客様で、入力された個人情報の一部が、他のお客様に流出していた可能性が発覚致しましたので、ここにお知らせいたします。」といふ文章が製品情報と夏季休業のお知らせの間に書いてあるのだが、私はその四人に入ってゐるのかね。誰だか判らない四名なのか。「流出の可能性」だから、私が入ってゐるかも知れないし、入ってゐないかも知れないといふことなのだらう。「詳しくはこちら」をクリックしないと詳しいことが判らないのはよくないと思ふ。で、クリックしてみたらいろいろ説明があって、「弊社にて確認した4名のお客様に対して本件の状況のご説明とお詫びのメールをお送りいたしました。」と書いてあった。さっきのあれがさうだったのか。私は四名のうちの一人だったのか。名前と電話番号とメールアドレスが知られてしまったといふことなのか。別にいいけどね。

 お盆の間は新刊が少ないやうで、つまらない。


8月12日(日)

 この日記は2004年の10月からMySQLとPHPで作る形式にしたのだが、それ以前のページもこちらの方式に合はせたいと思ひながら、いつの間にか二年近くの時が流れてしまった。歳をとるのがはやい訳だ。それでも、1996年分の変換は終はってゐたやうで、先週から1997年分の変換をしてゐた。今日気づいたのだが、1997年の12月分のファイルがなくなってゐるではないか。バックアップの方を探してみてもなくなってゐる。いつどこでなくしなのだらう。もう二度と戻ってくることはないだらう。

 Amazon.co.jpに、
○Robert Charles Wilson Axis ($25.95, Tor, 9/2007) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
を註文。かう暑いと本でも買ってゐないと死んでしまひさうだ。九月中旬刊行予定なので、一ヶ月ほど先である。註文しようといふときに初めて気づいたのだが、これはSpinの続篇ではないか。私は続篇といふのはあまり好きではないのだが。Robert Charles Wilsonはこれまで三部作のやうなものはもちろん、続篇なんて書いたことがなかったはづだ。そこが気に入ってゐたのに。読むつもりだけど、ちょっとがっかりした。

 パトリシア・ブリッグズ『ドラゴンと愚者』(月岡小穂訳/840円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]がもう少しで終はる。決してつまらないわけではなく、楽しく読んではゐるのだが、私が求めてゐるやうな本ではなかったやうだ。ドラゴンがゐるやうな中世風異世界で繰り広げられる剣と魔法の物語である。

 この頃、今までとは違ふページを追加したくなってきた。何といったらいいのか自分でもよく判らないのだが、毎日毎日本に関する話題を書き続けるのはまあいいとして、新刊情報とか本に関するニュースとか新しい情報を追ひかけるものが多いやうな気がするのだ。もっとのんびり気が向いたときに気が向いたことを書くページがなぜ私にはないのか。新しいページを作る準備としてP_BLOGをダウンロードして設置の練習など。内容も考へてみる。結局本に関係のあることしか思ひつかない。まあ、仕方がないか。数日の準備期間の後に公開する(かも知れない)。


8月11日(土)

 そろそろチャールズ・ストロスのThe Clan Corporateのペーパーバックが出る頃だらうと思ひ、刊行日を確認するつもりでAmazon.co.jpで調べてみたら、刊行予定日は今月28日だった。それはいいのだが、値段が1785円って高くないか。トレードペーパーバックなのかなと思って原価を見てみたら$6.99だった。紀伊國屋でも880円だ。値段の付け方を間違へてゐないか。

 @古本市場といふオンライン古書店があるのだが、ここの会社名は「株式会社ユーブック」である。「ユーブック」といふのを見るたびに、「ユービック」に見えてしまってちょっと困る。

 珍しく紀伊國屋書店に寄って、
日経Linux 2007年9月号(1490円/日経BP出版センター)[Amazon.co.jp
科学2007年5月号(1400円/岩波書店)
を購入。何となく、買ひたくなった。雑誌はなぜか店頭で眺めてゐるときには、帰ってから家で手に取るときの百倍くらゐ面白さうに見えてしまふのが不思議だ。そんなのは私だけだらうか。

 アメリカのSF情報誌Locus 8月号が届く。いろいろ本が欲しくなってくるが、胃が痛くなってきたので今日ははやく寝よう。


8月10日(金)

 パトリシア・ブリッグズ『ドラゴンと愚者』(月岡小穂訳/840円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み始める。ハヤカワ文庫の新刊書をどこに置いたのかとしばらく前から探してゐたのだが、やうやく見つけた。買っても見失ってしまひ、読む機会を失なった本は数知れない。まだ冒頭のほんの数十ページ。私があまり好まないやうな内容のはづだが、今のところなかなか面白い。

 iWork '08が届いた。新しくiWorkに入ったNumbersといふ表計算ソフトを試してみると、同じ表計算ソフトExcelと大きく違ふ。同じワープロソフトでもWordとPagesとが大きく違ってゐるやうに、表計算ソフトでも全く違ふのだ。これには入ってゐないけれども、iWebといふのは簡単にWebサイトが作れるらしい。アップルのホームページで解説ビデオを観たのだが、すっかり感心してしまった。私は全部手打ちなので、なかなか難しいのだ。でも慣れてくるとドラッグ&ドロップの方が難しく感じられたりするのだから不思議だ。といふことで、どうしてもMacから離れられない。

 他に何か書くことがあったやうな気がするのだが、思ひ出せない。思ひ出せないのだから、大したことではなかったのだらう。


8月9日(木)

 アリス・キンバリー『幽霊探偵とポーの呪い』(新井ひろみ訳/820円+税/ランダムハウス講談社文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。期待通りの面白さだった。意地の悪い云ひ方をすれば期待以上のものはなかったといふことになるが。ポーに纏る話。

 昨日欲しくてたまらなくなったiMac(Mid 2007)の実物を見た。モニター表面がぴかぴか反射してゐるのが嫌だ。今はこれが売れるらしいが、私は嫌だ。やはりMacを買ふなら、Mac Proがいいな。だが、そんなものを買ふ金がある訳がない。さうだ! 貧乏人がやりくりするならクラスター(グリッドコンピューティングとも云ふかも)だ。と高らかに宣言してみても、どうすればいいのかよく判らないのでとりあへず本を買ってみた。
The Linux Enterprise Cluster : Build a Highly Available Cluster with Commodity Hardware and Free Software (No Starch Pr., 6/2005) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋, AbeBooks.com]
Amazon.comに註文。なぜかAmazon.co.jpでは12755円もするのだ。何かの間違ひだらう。紀伊國屋だってその半額だ。でも、Amazon.comの方が少しだけ安さうだったので、そこにした。

 またよく判らない本を買ってしまった。きっとよく判らないと呟くだけで書棚に鎮座して私を睨みつける本たちの一員となる運命なのだらう。今回、ドイツ語の本を買はなかっただけましだが。でも、かういふ状況をよく考へてみると、英語だってドイツ語だってよく判らないのは同じで結局書棚に並ぶだけで、それでも英語の本をこれだけ買ひ続けて私は何の問題もなく日々の生活を送ることができていることを冷静に見つめてみれば、ドイツ語だって同じことで、やはり買ひ続けてもいいといふことになるのではないかと思へてきたのである。さうだ、いいのだ。買ってもいいのだ。ドイツ語の本をどんどん買ってしまはう。
 一方、小説の場合は、英語だと読んで楽しむことができるが、ドイツ語だとさうはいかない。といふことは小説の場合はドイツ語の本は控へた方がいいといふことになる。
 冷静になって考へれば、私だって買っていい本と買っても仕方のない本を区別できるのだ。しかも買っても仕方のない本を我慢することもできる。人間その気になれば意外なことでもできたりするものである。


8月8日(水)

 iMac(Mid 2007)が出たといふことを知り、思はず註文しさうになってしまった。美しい。キーボードがまた美しい。打ち加減も私好みに見えるのだが、実際はどうなのだらう。この頃、家計に余裕がないのでiWork '08だけを註文して我慢した。私でも我慢はできるのである。

 Appleは音楽関係機器やサービスが好調で、コンピュータ本体の売れ行きも上がってきてゐるらしい[ITmedia News]。米国市場ではAppleが東芝を抜いて5位に浮上したとはいへ、シェアは3.7%である。私のサイトの訪問者のオペレーティング・システムの推定割合はGoogle Analyticで解析できるのだが、Windows 81%、Macintosh 17%、Linux 1%となってゐる。インターネットに接続された個人のコンピュータの割合がこんなものなのか、あるいは私のサイトを読みに来る人は何らかの理由があってMacOSが多いのか、その辺りのことは不明である。画面の確認をMacOSXでしかしてゐない(Linuxでも少ししてゐる)ので、実はWindowsではとても見られたものではないものになってゐるのかも知れない。使ってゐないのだから、確認したくても確認のしようがないのだが(本当は確認したくない。Windowsは難しくてよく判らないのだ)。この頃はあまりAppleの話を書いてゐないので、内容に偏りがあるとは思へないから、本好きはMacOS率が高いのか。よく判らない……。

 荻野恭子・沼野恭子『家庭で作れるロシア料理』(1600円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
をみながら、牛肉と野菜のスープを作ってみる。何の変哲もない牛肉と野菜のスープができあがった。特に美味くも不味くもない。別にロシアらしくもない。ただの牛肉と野菜のスープだった。


8月7日(火)

 中島義道『「人間嫌い」のルール』(700円+税/PHP新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。確かに人間嫌ひの総まとめである。巻末に人間嫌ひの10のルールがまとめられてゐるのだけれど、そのほとんどをすでに心掛けて生活してゐることに気づき愕然とする。私は、自分は中島義道の百倍くらゐ人間好きだと思ってゐたのに。「なるべく一人でゐる訓練をする」「したくないことはなるべくしない」「したいことは徹底的にする」「自分の信念にどこまでも忠実に生きる」「自分の感受性を大切にする」「心にもないことは語らない「いかに人が困窮してゐても頼まれなければ何もしない」「非人間嫌ひとの「接触事故」を起こさない」「自分を正しいと思ってはならない」は日々私が心掛けてゐることではないか。完全に実行できてゐるとは限らないが、少なくとも強く心掛けてゐる。20年くらゐ前から。「いつでも死ぬ準備をしてゐる」だけはできてゐない。私は自分の死が耐へがたい。納得できない。あ、それが死の準備をしてゐることのやうに書いてあるではないか。困ったな。こんな本を読むと少しは生きていくのが楽になるやうな気がするから不思議である。ただし、楽にはなっても楽しくはならない。そもそも楽しいものではないのだから当然か。

 Amazon.co.jpから、Anselm Lingnau LaTeX Hacks. Tipps und Techniken für professionellen Textsatz (EUR 29,90, O'Reilly, 5/2007) [Amazon.co.jp, Amazon.de, 紀伊國屋]が届く。判らない! 全然判らない! やはりドイツ語は判らないのである。買ふ前はなぜかあんなに素敵な情報と智識をもたらしてくれる書物に思へたのに。手に取った瞬間に姿を変へてしまふ本が存在する。確かに存在する。これはそんな一冊であった。


8月6日(月)

 昨日「調査中」とは何事だと怒ったといふか狼狽へたといふか、心配した本は夜になって無事届けられたのだった。何だったのだ、あれは。
 bk1から届いたのは、アリス・キンバリー『幽霊探偵とポーの呪い』(新井ひろみ訳/820円+税/ランダムハウス講談社文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、萩野貞樹『旧かなづかひで書く日本語』(760円+税/幻冬舎新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、カルロス・ルイス・サフォン『風の影 上』(木村裕美訳/743円+税/集英社文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、カルロス・ルイス・サフォン『風の影 下』(木村裕美訳/743円+税/集英社文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、yojohan『プチブックレシピ』(1700円+税/毎日コミュニケーションズ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]である。

『プチブックレシピ』はよく判りませんでした。パソコンのスクリーンショットがMacOS9以前の画面なのに驚いた。

 まづは『旧かなづかひで書く日本語』を読む。その通りではあるのだけれど、感情が入りすぎてゐて私はちょっと苦手かも知れません、この文章。合理的といふのは間違ひないのだけれど、美しいといふのは慣れの問題もあるので、難しい。さういふことを云ふとすぐに怒る人も多いしね。福田恆存『私の國語敎室』(619円+税/文春文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]の方がお勧めだといったら、萩野貞樹といふ人が可哀想か。

 今朝からアリス・キンバリー『幽霊探偵とポーの呪い』を手に取って出勤。

 仕事を終へて帰宅する途中、電車を降りると叩き付けるやうな豪雨になってゐた。しばらく駅の中で様子を窺ひ、それからコンビニエンスストアで500円の傘を購入。しかし、傘を差しても10メートルも歩いたら脚がびしょ濡れになりさうな激しい雨である。駅の書店で雨がやむのを待つことにした。
 書店で雨宿りをするときは本を買ふことにしてゐる。これは私の決まりなので金を持ってゐる限りは変更してはならない。手頃な本はないかと棚を見て回るが、なかなかこれといふものが見つからない。中公文庫の内田百閒が旧仮名だったら買はうと思ってゐたのだが、ここでは中公文庫は置いてゐなかった。どうしよう、買ふ本が見つからなかったら、ここを出られないではないか。何とかいい本をはやく見つけなければ。だんだん焦りは強まり発狂しさうになる。幸ひにも発狂することなく、
●中島義道『「人間嫌い」のルール』(700円+税/PHP新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
を購入。暗い本を買ってしまったが、ちゃうど雨も小降りになったので、傘を差して帰宅。本と傘の代金があれば、タクシーで濡れずにすぐに帰れたのだなとふと思った。その方がいいと思ふ人もゐるのかも知れないが、かうやって帰れば手元に傘と本が残るではないか。その方がずっといい。

 さて、その『「人間嫌い」のルール』は著者の人間嫌ひの生き方のまとめのやうな感じ。繰り返しといへばさうなのだが、前のやうに必死に逆らってゐる感じが薄れて苦しさうでないところが読みやすくなってゐる。落ち着いてまとめてゐるやうな読みやすい文章だ。まだ途中だけど。私も人間嫌ひのやうで、何かと不便である。


8月5日(日)

 アクセス解析は一応やってゐて、閲覧記録を見ると書籍・出版に関するニュースもそれなりに読まれてゐる様子。あまり出来はよくないのだが、自分ではまあ気に入ってゐる方だ(モニタの広さとブラウザの組みあはせが悪いと、ページのレイアウトが崩れてしまふことを数日前に発見したが、そのまま放置してゐる。投遣りな性格なものですみません)。読まれてゐると判ると、ちょっとやる気になって、手動で記事の追加なんかをしてみたりする。だから、数日遅れで記事が追加されていくことも多く、必ずしも一番上の記事が最後に追加された記事とは限らない。
 このまま放置せず少しはよくしたいといふ最低限の向上心は私にもあるので、同一の日付のニュースのうちで新しく追加された記事が上に来るやうにした。最後に追加された記事が上に来るといふわけだ。それから、全文検索の結果表示を判りやすくした(つもりである)。前は用例検索に便利な表示にしてゐたので、それを普通の記事検索をする人向けの表示に変へた。

 何かもっと面白いページを追加したいのだが、今のところ思ひつかない。本に関する情報を集めたいのだけど、その文章を読んで人はどうやってそれが本に関する話だとすぐに判るのだらう。話題の認識などといふ難しい問題が私に判る訳はないが、それさへ何とか近似できればいろいろ作ってみたいものはある。

 あ、Yahoo! JapanのWebサービスでニュース・トピックスAPIが7月30日から使へるやうになってゐるではないか。何か作れないかと思って試してみたが、どうも使ひにくい。どうしてトピックス検索だけなのだ。普通のニュース記事検索に利用できるやうにしない理由がよく理解できない。

 今日はbk1から本が届くはづだと思ひ、日曜日の読書計画を心の中に描きつつ、宅配便業者の荷物問ひ合はせシステムで配達状況を確認してみたら、なんと「ただいま不明な点があり担当店にて調査を行っております。」といふ状況が表示された。調査中って一体どういふことなのか。紛失したんぢゃないだらうな、私の本を。それとも間違って配送車で踏みつぶしたのか。

 休日の読書計画といふささやかな楽しみをぶち壊された私は暴れることもなく、直ちに修正読書計画を練り上げた。読むべき本はいくらでもあるのだ。ハヤカワ文庫FTの新刊を探して読まうと思ったが、なかなか見つからない。一度書棚に収めると姿をくらましてしまふのが本といふものである。ジム・ブッチャー『ドレスデン・ファイル 魔を呼ぶ嵐』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]といふ本を見つけたので手に取って読み始めた。6月刊の本だが、ここ数ヶ月以内に出たハヤカワ文庫FTは他に見つけられなかったのだ。私立探偵の話は好きなのでちゃうどいい。貧しい私立探偵が思ひがけない事件に巻き込まれて、何度の命を失なふ危険を乗り越えて事件の全貌が明らかになるといふお定まりの話の流れなのだが、楽しく読める一冊である。しかし、これはシリーズ作品なのか。これからどんどん出るのか(売れなかったら出ないだらうけど)。あまり長いシリーズは好きではないのだが。

 読書計画といってもこれを一冊読むだけだったのだ。かいうふのは普通計画とは云はない。


8月4日(土)

 新刊情報を更新しようとしたらPHPが動かないではないか。またMacOSXの自動アップデートで古いPHPが上書きされてしまったのだ。仕方がないから最新版の5.2.3をインストールしようとしたら、できなかった。configureのときに「GD build test failed. Please check the config.log for details.」と表示されて止まってしまふのだ。Freetypeのところで止まるので、最新版をインストールしてみたりしたが、関係ない。途方に暮れながら検索してゐたら、やうやくここを見つけて解決できた。よかった。助かった!
 でも解決までに4時間近くもかかってしまった。まあ、他にもいろいろしてゐたんだけど。

 PHPといへば、最近気がついたのだけど、二次元の配列(配列の配列)を作ってarray[m][n]とすれば、m番目の配列のn番目の項目を指示できるではないか。m行n列の行列を簡単に表示できるではないか。もっと早く知ってゐれば、生きていくのがもう少し楽だったかも知れない。ついでに書き留めておくと、最近Rubyで外部プログラムやシェルコマンドを実行させる方法を知った。これを機会にRubyをもっと使ってみようかと思った。随分、本も買ったことだし。

 ジョン・ダニング『災いの古書』(横山啓明訳/900円+税/ハヤカワミステリ文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。面白かった。サイン本にかういふやうに結びつくとは感心した。なかなか意外な結末だし、本の存在が事件に欠かせない意味をちゃんと持ってゐる。古書店が舞台でも全然古書は関係なかったりすることもあるのだが、これは紛ふかたなき古書ミステリとなってゐる。しかし、邦題は意味がよく判らない。どうして災ひなのだらう。本自体は災ひにはならないはづである。原題のThe Sign of the Bookもよく判らないけど。

 ちなみに私はサイン本には全くといっていいほど、関心がない。著者が本に署名してゐたからといってその本の価値には何の変はりも生じないと思ふからだ。まあ、著者が個人的な知り合ひなら書いてもらふと嬉しいこともあるかも知れない。


8月3日(金)

 昨日註文した註文したChristopher M. Bishop Pattern Recognition And Machine Learning (Springer-Verlag, 8/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋, Abebooks.com ]は、もう発送の聯絡があった。はやいなあ。しかし、ちゃんと読むのか、こんな本。何といふか、これで運動して痩せるって決意して自転車漕ぎ機(本当は何といふ名前なのか知らない)などを買ってしまって(あるいはぶら下がり健康器でもいいけど)、三日坊主であとは部屋の隅で埃を被ってゐたり、洗濯物を干すために使はれてゐたり、といふやうな話を聞いたり読んだりするたびに、仕方のない人たちだねえ学習ってものを知らないのかひょっとしたら頭が少し弱いんぢゃないのと思ひっきり心の中で嘲笑ったしてしまふのだが、私が無駄に買ってしまふ難しい本も、結局これが手に入ったら何かが変はるぢゃないかといふ期待は見事とに裏切られて書棚の片隅で埃を被ってゐることになるのは、まさに私が嘲笑った人たちと同じである。もう笑はない。反省してゐます。といふのは少し前にも書いた。

 ジョン・ダニング『災いの古書』(横山啓明訳/900円+税/ハヤカワミステリ文庫)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]はなかなか進まない。日曜日にはもう一冊古書店ミステリの新刊が届いてしまふから、それまでには読み終へなければ。

 米アマゾンが生鮮食品配送の試験運用を開始したといふ。Amazon freshは今のところシアトル郊外の高級住宅地が多く存在するマーサー・アイランドの住民を対象にしてゐるらしい。そのうち、アマゾンだけで生活できるやうになりさう。などと書くと、アマゾン河で河の恵みだけで生活してゐる人みたいでちょっと可笑しい。


8月2日(木)

 先月24日にAbebooks.com 経由でとある古書店に註文したChristopher M. Bishop Pattern Recognition And Machine Learning (Springer-Verlag, 8/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋, Abebooks.com ]が入手不可といふ聯絡が来た。日本に発送するのが面倒臭いからそんなこと云ってゐるんぢゃないかと思ってみたりする。とにかくこのままでは本は来ない訳だが、ここでどうすべきか考へると、取り得る道は三つあるだらう。
1、このまま買ふのをやめる。
2、この際、日本のオンライン洋書店に一万円以上払って購入する。
3、もう少し迷ってみる。
 絶対に必要な本なら1はあり得ないのだが、この本は買っても難しくて書棚の装飾になる可能性が高い本だ。1を選べば家計には優しい。絶対に必要な本ではないから、迷はず2といふ訳にもいかない。いろいろ迷った振りをして、最終的に3→2といふ道を残しておくのはどうだらう。
 そんなことを考へてゐたら、Amazon.co.jp紀伊國屋よりも、Amazon.comの方が安いことに気がついた。Abebooks.comで安いのを探してもまた入手不可と云はれる可能性もあることを考へると、その辺りで手を打ってもいいのではないだらうか。といふことで結局Amazon.comに註文。

 ジョン・ダニング『災いの古書』(横山啓明訳/900円+税/ハヤカワミステリ文庫)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み始める。冒頭で、古本屋の世界もコンピュータとインターネットの世界になってしまったと嘆く言葉が出てくる。まあ、さうかも知れないが、私はこのコンピュータとインターネットで本が買へる時代になったことを諸手を挙げて歓迎したい。金さへあれば世界中の書店の在庫が自分の図書館みたいなものである。素晴らしいではないか。金さへあればの話だけど。


8月1日(水)

 ふと我に返るとozon.ruで料理本を眺めてゐる自分に気づき愕然とする。そんなもの買ってはいけないロシア語は読めないではないかと自分に云ひきかせてサイトから離れる。危ないところだった。油断も隙もありゃしない。

 ぼんやりしてゐたら、Abebooks.com に、
○Nello Christianini & John Shawe-Taylor An Introduction to Support Vector Machines and Other Kernel-based Learning Methods (Cambridge Univ Pr, 2000) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋, Abebooks.com ]
を註文してしまってゐたのだ。2000年刊行の本だからちょっと古い。でも、Support Vector Machineがうまく使へないので、買ってみたくなったのである。今回註文したのは、International Editionといふもの。格安である。とはいっても、送料があるから、半額くらゐか。

 一冊註文してしまへばもう何冊註文しても同じである(違ふかも知れないが)。bk1に、
●アリス・キンバリー『幽霊探偵とポーの呪い』(新井ひろみ訳/820円+税/ランダムハウス講談社文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●萩野貞樹『旧かなづかひで書く日本語』(760円+税/幻冬舎新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●カルロス・ルイス・サフォン『風の影 上』(木村裕美訳/743円+税/集英社文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●カルロス・ルイス・サフォン『風の影 下』(木村裕美訳/743円+税/集英社文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●yojohan『プチブックレシピ』(1700円+税/毎日コミュニケーションズ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
を註文。一冊目は古書店ミステリ。二冊目の旧仮名の本は、私は既に旧仮名で書いてゐるので書くための参考にしたい訳ではないが、一体どんなことが書いてあるんだらうといふ興味を抱いて。旧仮名の方が合理的で書きやすいことは当り前な訳だが。『風の影』は、どうやら私は重要な本を昨年見逃してゐたやうだ。「本の墓場」といふのが出てくるらしいのだ。スペイン内戦時の古本屋から話が始まるらしい。どうして見逃してゐたのだらう。最後のは、私には関係ないかなと思ったものの、ものを作るのは好きな方なので、読んで少しでも楽しくなれるのならばと思って註文した。今日はここまで。


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