11月30日(水)

 河出書房の「もうすぐ出る本」欄が新しくなった。道理で河出書房新刊情報RSSが空の情報を示すやうになった訳だ。早速、新しいサイトに対応した形にPHPスクリプトを書き替へる。しかし、MacOSXで作ったときにはちゃんと動くのに、Linuxに移したら動かなくなった。変だと思ってブラウザーで当該ページを開いて表示させようとしたら、何と繋がらない。時間切れでエラーになる。ところが、MacOSXで開くと問題なくすぐに表示される。一体どういふことなんだ! 河出書房はLinuxが嫌ひなのか。といふことで、新型河出書房新刊情報RSSは自分では使へるが、皆さんに提供することはできないのだった。

 いよいよ明日から十二月。何かの間違ひであってくれと星に願ってからカレンダーを再確認してみたが、間違ってはゐなかった。


11月29日(火)

 Carlos María DomínguezのThe Paper House [Amazon.co.jp: 原書スペイン語版英語版ドイツ語版]読了。スペイン語が読めないことがこれほど哀しいことは今までになかった。原書で読みたい本だと思った。
 ある大学の教員(女性)がディキンスンの詩の本を古本屋で買って道を歩いてゐたときに車に撥ねられて死んでしまふところから話は始まる。その人の大学にセメントだらけになった本が送られてきて、それを大学の仲間が持ち主に返さうとする過程で不思議なことや驚くべきことに遭遇するのだ。本がたくさん出てくるし、本を集め過ぎて頭のねじが外れてしまったやうな人が登場する。結末はちょっと寂しい。
 本好きな人にお薦めしたい作品。

 ああ、もう眠くて倒れさうなので、これで。


11月28日(月)

 17日にabebooks.com経由で註文したHumphrey Carpenter The Inklings: C.S.Lewis, J.R.R.Tolkien, Charles Williams and Their Friendsが届く。速いなあ。

 24日にApple Storeに註文したMaster Money for Mac [amazon.co.jp]が勤務先に届いてしまった。やはり、「アップルから何を買ったんですか?」と訊かれる。恥づかしいソフトウェアだから云へないととりあへず答へておいた。
 帰宅して早速インストール。まづは銀行口座など設定してみる。金もないのにどうしてこんなにあちこちの銀行に入ってゐるのだらう。面倒臭いなあと思ひながら入力してゐたら、突然画面が凍りついて総てが水の泡に。仕方なくやりなほす。日々の金の出入を事細かに入力する気にはなれないが、銀行口座やクレジットカードの金額だけでも記入していかうか。外貨の計算をしてくれるのは便利だ。でも、金の管理はやはり蔵書の管理ほど楽しくはない。

 もう少しで終はるかと思ったCarlos María DomínguezのThe Paper Houseだが、預金残高の入力などしてゐたらすっかり遅くなってしまったので、読み終はらなかった。


11月27日(日)

 昨日買ったWeb Designing 12月号を眺めながらRSSをRSS対応でないブラウザーで開いてもそんなに不自然でない画面表示ができるやうにと、cssを書いて設定したのに反映されない。甚だ不愉快である。いろいろ調べた結果、拡張子がxmlだとちゃんと反映されるのだが、同じ内容でも拡張子がphpだと反映されないのだ。今の私のところの仕組みだとこれはどうしようもない。残念だが今は諦めよう。そのかはり、bk1や楽天ブックスの新刊情報RSSにおける「&」問題が解決して、おそらく多くのRSSリーダで読めるやうになったと思ふ。これはよかった。気がつくと夥しい数のRSSを作ってをり、それを全部書き直す元気はない。そこで、ここ最近作ったもの、すなはちファイル名(urlの最後の一項)に'sql'といふ文字に入ってゐるものだけ修正した。これで今までエラーが出てゐたFirefoxのSageとか、InfoseekやSo-netのRSSリーダでも問題なく読めるやうになったことを確認した。しかし、紀伊國屋書店新刊情報RSSではなぜかうまく行かないのであった。

 bk1から本が届いた。サミュエル・R・ディレイニー『ノヴァ』(伊藤典夫訳/880円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]、フィリップ・K.ディック『スキャナー・ダークリー』(浅倉久志訳/880円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]、ダイアナ・マーセラス『夜明けをつげる森の調べ(上・下)』(関口幸男訳/各920円+税/ハヤカワ文庫FT)[上:amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]/下:[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]、西条奈加『金春屋ゴメス』(1400円+税/新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]である。へえ、金春屋は「こんぱるや」と読むのか。かねはるやかと思ってゐた。

 bk1に本を註文。日曜日だから。天気もいいし。
●リディア・デイヴィス『ほとんど記憶のない女』(岸本佐知子訳/1900円+税/白水社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
●クリス・ウッディング『ポイズン(上・下)』(渡辺庸子訳/上1900円+税・下1800円+税/東京創元社)上[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]・下[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
●スティーヴン・キング『ダーク・タワー(1)ガンスリンガー』(風間賢二訳/743円+税/新潮文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
『たのしいRuby』(2600円+税/ソフトバンクパブリッシング)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
『Rubyレシピブック268の技』(2800円+税/ソフトバンクパブリッシング)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
以上である。スティーヴン・キングは、前に角川書店から途中まで出てゐたもの。幸ひ、角川書店のは一冊も持ってゐないので、これを機会に第一巻から買ふことにした。最後の二冊はRubyの本。PHPに飽きた訳でもないが、突然、Rubyを知りたくなったのだ。

 今、読んでゐる本は、Carlos María DomínguezのThe Paper House [Amazon.co.jp: 原書スペイン語版英語版ドイツ語版] 。まだ三分の二くらゐまでしか進んでゐないが、これは面白い。その薄さとPeter Sísの挿絵の印象で、若年者向けの本ではないかと思ってゐたのだが、別にそんな訳ではなかった。謎めいた本が登場し、それから蒐書家や古本屋、人の住居を圧迫し、その精神を蝕む夥しい数の本が登場するのだ。はやく先を読みたいが、読み終へるのが惜しい本。


11月26日(土)

 今日はPHPからpdftotextを動かす方法がやっと判って、ちょっと嬉しかった。仕事の帰りに丸善に寄ってWeb Designing 12月号を購入。RSSの特集だったからだ。判ったやうな判らないやうな。RSSに対応してゐないブラウザーのためのCSSを置いた方がいいのかなとふと思ったりした。

 Locus 10月号が届く。イスラエルSF情報の記事を読んでゐるうちに、ヘブライ語表示が面倒臭いので無視してゐたIsraeli Society for Science Fiction and Fantasyの情報を世界のSF情報のページに加へてみた。ヘブライ語はさっぱり判らない。発音くらゐはある程度推定できるやうになっておきたいものだ。
 しかし、この世界のSF情報のページは情報を集めに行くところが増えてしまって、それなりに表示を速くする工夫はしてゐるものの、ずいぶん重くなってきた。もう増やすのは止めようかと思ふ。アラビアSF情報とかインドSF情報とかがあったら是非追加したいといふ気持ちはあるのだが。

 他にもいろいろ書かうと思ってゐたことがあるやうな気がするのだが、夜になるともう忘れてしまってゐる。


11月25日(金)

 昨日Apple Storeに註文したMaster Money for Mac [amazon.co.jp]の配送先が職場になってゐた。うっかりしてゐた。恥づかしいではないか、こんなものが届いたら。

 Jeffrey Fordが自分のblogに短篇小説'Bright Morning'を掲載して誰でも自由に読めるやうになってゐるといふので、さっそく見にいったら本当にあった。直ちにダウンロードして保存。ここに記しておくのを忘れてゐたことを思ひだし、今日見にいかうとしたら、なくなってゐた。残念(私は保存済みですけどね)。
 ここのRSS(ATOMだけど)は画像も含めて全文が表示されるので、html画面へ移動しなくてもいいので楽だ。その反面、新着情報と最近の記事一覧が見わたせないといふ欠点もある。


11月24日(木)

 SFマガジン 2006年1月号[amazon.co.jp, bk1]が届く。〈レイ・ブラッドベリ特集〉監修:中村融で、初邦訳小説「ルート66」の他、エッセイ、インタビュウなど多数。ブラッドベリに関するエッセイ、資料なども。特集外では、マイクル・G・コーニイ「人鳥たち」(浅倉久志訳)。

 備忘録のアクセスカウントが100000を超えた。妙に速い。この日記は10年で210000なのに、向うは一年ちょっとで100000か。納得できないが、読んでもらへるのは嬉しい(でも、人が読まなくてもカウント数は上がってしまふ理由があるのだ)。

 100000を超えた記念に、bk1に本を註文。
●サミュエル・R・ディレイニー『ノヴァ』(伊藤典夫訳/880円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
●フィリップ・K.ディック『スキャナー・ダークリー』(浅倉久志訳/880円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
●ダイアナ・マーセラス『夜明けをつげる森の調べ(上・下)』(関口幸男訳/各920円+税/ハヤカワ文庫FT)[上:amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]/下:[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
●西条奈加『金春屋ゴメス』(1400円+税/新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
 以上四冊。

 なぜか突然Apple StoreMaster Money for Mac [amazon.co.jp]などといふものを註文してしまった。今なら2980円で買へるっていふので。今まで蔵書管理には心を砕いてきたけれども、家計/資産管理を考へたことがほとんどなかったことを反省したからである。


11月23日(水)

 『インターネット図書館青空文庫』(1500円+税/はる書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]のファイル一覧を出すところまでは昨日済んでゐるので、今日はそれを一つづつ検索語があるかどうかを検証して、あったら画面の表示すればいいわけである。簡単ではないかと思ったがうまく行かない。いろいろ試して見た結果、ファイルが多すぎるといふことが最大且つ解決不可能な原因だった。300くらゐでもかなり苛々する(それでも時間切れエラーは出ないが)。4800ものファイルとなるとこの方法では駄目なのだ。検索語があるかどうかを示すだけなら速いのだらうが、その語を含む領域を抽出して前後とともに表示するところに時間が掛かってしまふのだらう。根本的にやり方を変へなければ。予め転置インデックスを作っておいて、先に検索語を含むファイルだけを抜き出してから、kwic表示をさせればいいか。出現頻度の多い語は、適当なところで検索を中断して表示を始めるやうにするか。しかし、転置インデックスの作り方なんか私は知らない。日本語の場合はChasenかなにかで構成要素に分割しなければならないだらう。面倒臭い。他の全文検索システムを利用して一致文書だけ受け取るやうにしようか。そんなことをしてゐる暇はもちろんない訳だが。

 しかし、楽しみにしてゐたkwic検索ができないことを知って落ち込み、書籍電子化ニュースページを作ってみたが、あまり面白くなかった。

 そんなことをしてゐたら、休日が終はってしまった。この時間があれば、一冊本が読めたかも知れない。


11月23日(火)

 昨日届いたbk1から、野口英司編著『インターネット図書館青空文庫』(1500円+税/はる書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]の付録DVDの中を見てみる。テキスト・ファイルは作者名が名前になってゐるフォルダに収納されてゐる。とりあへずハードディスクにコピーして、showdirですべてのファイル名を書き出すPHPスクリプトを書いてみた。この順番で処理していけば、青空文庫kwic検索ができるのかも。この先はまた明日。

 bk1の「SF&ファンタジイ新刊情報」ページの表示があまりにも遅くてどうしようもないので、RSS用に作ったSQLデータ収納システムを利用して表示速度をあげてみた。これなら使ひものになるかも。

 今日初めて知ったのだが、Google Newsには自分の調べたい語で検索した結果の新着情報をメールで知らせてくれる「ニュースアラート」といふ仕組みがあって、そんなものどうしてRSSで知らせてくれないんだと憤ってゐたら、何と英語圏ではRSS登録ができるではないか。どうして非英語圏では使へないんだ。不愉快なので自作してみたくなった。また時間を使ってしまふではないか。

 Vine Linuxの提示してゐる液晶モニタの画面から赤が消えた。全面青ざめてゐて、甚だ使ひづらい。MacOSXの画面を表示するときには正常なので、モニタが赤を発色できなくなったわけでもなささうだ。どういふことなのだらう。


11月21日(月)

 bk1から、野口英司編著『インターネット図書館青空文庫』(1500円+税/はる書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]とTara Calishain, Rael Dornfest『Google Hacks 第2版』(山名早人監訳/3200円+税/Oreilly Japan)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]が届く。

 Amazon.comから、"Alexa Web Information Servece 1.0 Released" の知らせが届いたが、これは一体何なのか。私にはさっぱり判らないのだが。

 GoogleやYahooのニュースからネット書店&書籍関連の新着情報を自動取得して備忘録に組み込まうとして失敗(取得と組み込みには成功したのだが、CSSによるレイアウト指定がなぜかうまくできなかった)して時間ばかり無駄に使ってしまった。疲れたので、寝る。


11月20日(日)

 昨日スキャナで読み込んだ本は、私が寝てゐる間にAcrobatがテキスト認識をしておいてくれた。働き者である。今日初めて気がついたのだが、認識したテキストをテキストファイルで出力するだけでなく、XML形式で出力する機能もあるではないか。早速試してみると、見出しや段落にタグがついたXMLが出てきた。これを少々変換したりすればWebブラウザーで表示させることもできる(いきなりHTMLで出力といふ方法もあるのだが、それだと後で不便である)。そこで、このXMLを元に、各段落に英語原文、日本語訳文、スキャン画面を並べてWebブラウザーで表示させる仕組みをつくってみた。素晴らしい。これなら位置の対応が判りやすくて、訳し抜かしたり、どこを読んでゐるのか判らなくなったりしない。普通、判らなくなったりしないのかも知れないが、私は仕事中にすぐに意識がなくなる(眠ってしまふ)ので、迷ってしまふのである。この仕組みをつくった自分の思ひ付きを褒め称へ賞讃してゐるうちに満足してしまひ、一日で五行しか訳せなかった。莫迦である。

 bk1の検索は遅いだけでなく、「OR検索」ができないのも大いに不満である(もしできるのだったら、ご指摘願ひたい)。「愛書or蔵書or古本屋」といふ検索をしたくなったりしたら、三回検索しなければならないのだ(ゐないか、そんな人)。不便ではないか。そこで、MySQLとPHPで「愛書or蔵書or古本屋」関連図書新刊情報RSSをつくってみた。検索は三回別々にするのだが、情報を一度MySQLデータとして収納し、合はせて新しい順に表示させるといふ仕組みだ。しかも、「愛書」検索では、出版者名に「愛書」といふ文字の入ってゐる煙草の本ばかり出してゐるところがあるので、それを外すといふ細やかな工夫までなされてゐる。我ながら見事である。

 新刊情報RSSをつくってみても、どうも古い本を繰り返し提示してしまひ使ひものにならなかったのが、楽天ブックスである。そこで新方式でつくり直してみた。楽天ブックスハヤカワ文庫新刊情報RSSである。今のところ正常に動いてゐるやうである(RSSリーダによって使へたり使へなかったりは相変はらずである。Safariでは問題ないが、他では表示はできてもリンク先にとばなかったりする)。昨日までにつくったbk1の新刊情報RSSはまだときをり旧情報を提示したり空白を提示したりするので、少々手を加へてみる。

 新刊情報RSSを作って自画自讃してゐたら、本を買ふ時間がなくなってしまった。莫迦である。

 日曜日だから、英語の本だけでも註文しておかうとAmazon.co.jpに、
○Zoran Živković Hidden Camera ($13.95, Dalkey Archive Pr, 10/2005) [amazon.co.jp, Amazon.com]
○Mike Resnick A Gathering of Widowmakers ($23.95, Meisha Merlin Pub, 10/2005) [amazon.co.jp, Amazon.com, SkySoft]
の二冊を註文。Živkovićはユーゴスラビアの作家。セルビア語は読めない(今はセルボクロアチア語とは云はないのか)ので、英語で。英語でも読まない可能性大だが。レズニックのは〈Widowmaker〉シリーズ最新刊。


11月19日(土)

 アヴラム・デイヴィッドスン『どんがらがん』(殊能将之編/1900円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1]読了。いい本を読んだといふ気分である。どれも味はひぶかい。もっと翻訳が出ればいいのに。何冊か原書を買ったが、文章がさっぱり理解できないので、五分くらゐで本を閉じた遠い記憶がある。

 bk1から、『入門Ajax』(2380円+税/ソフトバンククリエイティブ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]が届く。Google Mapsで有名になったAjaxの本である。入門書とはいへ、私にはさっぱり判らない。どう使ったらいいのか判らない。まあ、いいか。

 MySQLにデータを収納するやうにして新型RSSを作ってみたbk1新刊情報RSSだが、やはり空っぽの情報を取得してみたり、古い本の情報を取得して一番上に表示したりするやうなので、少し改良してさういふものを提示しないやうにする。先に作ったハヤカワ文庫、創元文庫のものに加へて、異色作家短篇集奇想コレクション未来の文学レム・コレクションなどの新刊情報RSSを作ってみたりする。

 翻訳の底本をばらばらに分解してスキャナで読み込みpdf化する。この頃慣れてきたとはいっても、本を切ってばらばらにするのにはやはり抵抗がある。あ、いま本が悲鳴をあげなかったかと耳をすましてみたりするのだ(嘘だけど)。


11月18日(金)

 bk1に本を註文。
●野口英司編著『インターネット図書館青空文庫』(1500円+税/はる書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
●Tara Calishain, Rael Dornfest『Google Hacks 第2版』(山名早人監訳/3200円+税/Oreilly Japan)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
 一冊目は〈青空文庫〉に関する本。付録の全作品を収録したDVD-ROMが気になる。膨大な用例検索対象が生まれるといふことに気がついて、気がついたら註文してゐた。Googleの本は、同名の本の第二版。8月から迷ってゐたのだが、迷ったら註文すべしといふ私が生きていくうへでの方針を思ひだしてやうやく購入。

 海外のSFやファンタジイ関連ニュースをRSSによって配信されてゐるものを中心に集めて表示する海外SF情報のページにSciFi UniverseのRSS配信情報と科幻网の国内情報を追加。やっと世界のSF情報が掲載されてゐるやうな雰囲気になってきた。でも、まだまだ足りない。かういふものを作ると、世界中の言語を理解できればいいのにといふ気持ちになってくる。


11月17日(木)

 今日はbk1創元推理&SF文庫新刊通知RSSを作ってみる。もちろん、一度SQLにデータを取り込む方法のもの。

 bk1から、アーシュラ・K・ル=グウィン『なつかしく謎めいて』(谷垣暁美訳/1600円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]が届く。

 昨日、入手不可といふ連絡のあったHumphrey Carpenter The Inklings: C.S.Lewis, J.R.R.Tolkien, Charles Williams and Their Friendsabebooks.comに註文。

 疲れたといって休んでゐたが、そろそろ気をとり直して仕事をしなければ。といふことで、本をばらばらにしてスキャナで取り込むといふ作業に取りかからう。さう思って久しぶりにWindows2000を起動したら、システムのアップグレードに時間がかかってしまひそこで力尽きる。


11月16日(水)

 日曜日にbk1に註文した本が届いた。ジェフリー・S・ヤング&ウィリアム・L・サイモン『スティーブ・ジョブズ 偶像復活』(井口耕二訳/2200円+税/東洋経済新報社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]、マイケル・ホワイト『ナルニア国の父C・S・ルイス』(中村妙子訳/2500円+税/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]、フィオナ・マクラウド『かなしき女王』(松村みね子訳/950円+税/ちくま文庫)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]、南條竹則編訳『イギリス恐怖小説傑作選』(1000円+税/ちくま文庫)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]、エリザベス・ムーン『復讐への航路』(斉藤伯好訳/1000円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]、デイヴィッド&リー・エディングス『貴婦人の薔薇』(宇佐川晶子訳/840円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]、リチャード・マシスン『13のショック』(吉田誠一訳/2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]、シオドア・スタージョン『一角獣・多角獣』(小笠原豊樹訳/2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]が届いた。一度にたくさん届くと狼狽へてしまふではないか。狼狽へながらも、『イギリス恐怖小説傑作選』の収録作品を見て感激する。やはり、古いものはいいのだ。

 本と一緒に掃除機が届いた。前のよりもずっと使ひやすくて、よく吸ふ。嬉しくなって部屋の掃除をしてしまった。たちまち、透明な円筒形の容器の中にごみが溜まっていく。埃の量がすさまじい。

 bk1の新着図書を知らせるRSSのハヤカワ文庫SF版を作ってみる。少し順序が乱れてゐるが、今後は刊行される分はちゃんと順番が守られるはづ。それにしても、bk1の検索は時間がかかる。

 イギリスのアマゾンからは、結局Humphrey Carpenter The Inklings: C.S.Lewis, J.R.R.Tolkien, Charles Williams and Their Friendsが入手不可だったといふ連絡が届いた。明日、古本屋に註文しようか。


11月15日(火)

 今日は本が一冊も届かず、一冊も註文してゐない。ただ、アヴラム・デイヴィッドスン『どんがらがん』(殊能将之編/1900円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1] を読む。まだ四分の一くらゐ。もちろん、どれも面白い短篇である。面白い短篇は、面白い長篇に比べて百倍くらゐ読むのに時間がかかる。

 備忘録の左側に設置したAmazon.co.jp新刊情報通知RSS作成器に和書か洋書かを選べるボタンをつけました。検索は「キーワード」しか使へません(著者とか出版社とか特定して指定できない。作らうと思へばさういふのも作れるのですが、面倒臭いので今はこれだけ)。複数の単語を半角スペースで区切れば「AND検索」が、「|」で区切れば「OR検索」ができます。

 MySQLはやはり使ひやすいのだと見直し、反省してゐる今日この頃。最近出たVersion 5 はどこがどう新しくなったのだらう。関連書が出たらきっとまた買ってしまふのだらうか。


11月14日(月)

 今日は本を買ったり、本が届いたりしてゐないので、しつこく新刊情報RSSのこと。

 これまで随分新刊情報RSSを作ってきたが、Amazonは作れて当たり前で別に面白くはないので除外すると、その他で気に入ってゐるのは紀伊國屋書店海外作品文庫本新刊情報RSS河出書房新刊RSSである。どちらも変な動きをせずに、Safari以外でも比較的よく動くやうだ。調子が悪いのがbk1と楽天ブックスである。古い本を何度も読み込んで表示したりするので、順番が滅茶苦茶になって、全く最新刊を知らせるといふ目的が達成できない(場合がある)。bk1の新刊情報を美しく知らせてくれるRSSは作れないのか。

 仕事から帰る夜道で突然思ひついた。取ってきた情報を一旦MySQLに収納して、それから最新刊から順に遡って並べて提示すればいい。bk1のIDで重複してゐない新規の情報のみMySQLに追加するやうにすればいい訳だ。家に帰って早速作ってみた。ちゃんと動くやうだが、作るのが面倒臭い。実に面倒臭い。だが表示する結果は美しく、間違へない(はづだ)。SafariとEnsenbleとPulpfiction Liteでのみ動作を確認してゐる。RSS Menuでは使へないことを確認してゐる。使へさうな方、よかったらどうぞ。
bk1からハヤカワ文庫FTの新刊情報を知らせてくれるRSS


11月13日(日)

 ふと思ひついて、といふかキリル文字をユニコードに変換する方法が判ったので、Ozon.ruからSFやファンタジイの新刊情報を備忘録の一部に組み込んで表示するやうにしてみた。ポーランド語は1バイトなのにUTF-8への変換がうまく行かないなと思ってゐたら、キリル文字と同じ方法で変換できることに気がついた。ちょっと嬉しかったので、ポーランドのmerlin.plといふ書店からSFやファンタジイの新刊情報を取り込んで備忘録の一部に表示するやうにしてみた。
 途中で表示が滅茶苦茶になってかなり狼狽へる。随分時間を使ってしまった。でも、やうやくCSSが判ってきたやうな感じがする。
 そのうち、世界SF&ファンタジイベストセラー情報のページを作ってみたいものだ。ああ、ポーランドでもルキヤネンコが人気があるのかあ……のやうな感じで眺めて楽しむのである。

 昨日記したやうにSciFictionが年内で終了してしまふといふので、wgetを使ってサイトまるごとダウンロード。PowerMac G5にインストールしてあればいいなと思ひながら、試してみたらちゃんと入れてあった。久しぶりに使ふので呪文を忘れてゐて、最初は内部のリンクが全然繋がってゐなかった。最終的には、"wget -r -nc -np -k http://www.scifi.com/scifiction/archive.html"といふやうな感じで。

 R・A・ラファティ『宇宙舟歌』(柳下毅一郎訳/210円+税/国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]読了。面白い。ラファティの法螺話は本当に面白い。オデュッセイアの話の筋なんてすっかり忘れてゐるので、この話がオデュッセイアの流れをきちんと追ってゐるといふことは解説を読むまで判ってゐなかった。何もかも忘れてゐる今日この頃だが、もしかすると自分がオデュッセイアをちゃんと読んでゐないことを忘れて、話の筋を忘れたと云ってゐるのかも知れない。そんなことはどちらでもいいのだが、疲れてゐるときにはかういふ難しくない法螺話がいい。

 bk1に本を註文する。
●ジェフリー・S・ヤング&ウィリアム・L・サイモン『スティーブ・ジョブズ 偶像復活』(井口耕二訳/2200円+税/東洋経済新報社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, , 紀伊國屋]
●アーシュラ・K・ル=グウィン『なつかしく謎めいて』(谷垣暁美訳/1600円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]
●マイケル・ホワイト『ナルニア国の父C・S・ルイス』(中村妙子訳/2500円+税/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]
●フィオナ・マクラウド『かなしき女王』(松村みね子訳/950円+税/ちくま文庫)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]
●南條竹則編訳『イギリス恐怖小説傑作選』(1000円+税/ちくま文庫)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]
●エリザベス・ムーン『復讐への航路』(斉藤伯好訳/1000円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
●デイヴィッド&リー・エディングス『貴婦人の薔薇』(宇佐川晶子訳/840円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
●リチャード・マシスン『13のショック』(吉田誠一訳/2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
●シオドア・スタージョン『一角獣・多角獣』(小笠原豊樹訳/2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
●高橋登史朗『入門Ajax』(2380円+税/ソフトバンククリエイティブ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
 久しぶりの註文なので、少々多めである。

 先週は机のうへを片づけたので、今日は部屋を綺麗に掃除しようと思ったら掃除機が壊れてゐた。仕方がない、新しいのを買はう。楽天で検索して註文。けっこう悩んでしまった。13800円のサイクロンクリーナーといふもの。何だかちょっと安っぽいが、それでも私が今までに買った掃除機では一番高額の商品だ。といっても、生まれてからまだ三回目だが。


11月12日(土)

 リンク先を少し増やしてニュースページを作ってみた。取りあへずはこんなものではないかと思ふ。MacOSXのSafariで見た目を調節してゐるので、他ので見るとつらいこともあるかも。Firefoxで見たらロシア語の部分が非常に見づらかった。自分では気に入ってゐるが、あまり需要はないやうな気がする。

 このページを作ってゐるときに複数のサイトで報じられてゐるのに気づいたのだが、SciFictionが今年いっぱいで活動停止になるといふ。いろいろな賞を受賞するやうな作品を掲載してきたのに残念である。今年中に作品をダウンロードしておかうか。

 Amazon.co.jpから、PHP in a Nutshell [amazon.co.jp, SkySoft]とCharles Stross The Family Trade [amazon.co.jp, SkySoft]が届く。なんとPHPの本は二冊もだ。なぜだらう。間違へて二度註文したのか。面倒臭いので私は送り返したりしない。自宅用と職場用にしよう。Strossのはファンタジイの三部作だかシリーズ作品だかの第一巻だ。どうしてそんなものを買ったのだらう。ゼラズニイの〈アンバー〉に似てゐるとか書いてあるからだらうか。

『ネクロポリス(下)』 [amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]読了。面白かったが、結末は(最後の1ページ)は何だかよく判らない。全体的に人物の動きや場面の展開がアニメを観てゐるやうで、いつも恩田陸ってこんなだったかなと気になった。それにそもそも長過ぎないか。楽しんでおいて、文句ばかり云って申し訳ない。


11月11日(金)

 Amazon.co.jpから本が二箱届いたのに、留守にしてゐて受け取れなかった。まあ、昼間は毎日出勤してゐるので初回の配達で受け取れることはほとんどないのではあるが。

 ずうっとユニコードのことを考へてゐたら、ロシア語の文字コードをUTF-8に変換する方法を見つけた。UTF-8に変換できればもうこちらのものである。Русская фантастикаの新着情報をRSSで受け取るPHPスクリプトを早速書いてみた。これである。まだSafariでしか動作確認をしてゐないが、ちゃんとキリル文字で情報最新情報が提示されるのは気持ちがよい。全然読めないけど。
 どうして読めないのに、SFやファンタジイの情報が集まると嬉しいのだらう。収集僻がさう感じさせるのか。さうかも知れない。何でもかんでも蒐集したがる性格なのだ。といふことで、米、独、仏、西、露の情報を表示するページが作れさうなのだが、さうなると英、伊、北欧などの情報もほしくなってくる。もっと集めたくなる。


11月10日(木)

 Amazon.co.jpに随分前に註文した、Jeffrey FordのThe Cosmology of the Wider World [amazon.co.jp, amazon.co.uk]が届いた。薄いから読みたいものだ。序文はVanderMeer。あ、Fordのサイン入りだ。ペーパーバックながら、限定500部のうちの127といふことになってゐるではないか。私はかういふことにはほとんど関心はないので、そんなに嬉しいわけでもない。

  恩田陸『ネクロポリス(上)』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]が終はって下巻に進む。

 昨日、疲れてしまって諦めたBEM On LineRSSフィーダを用意する。なかなか調子よく最新情報を知らせてくれる。

 昨日やはり途中で疲れてしまった世界SF情報試作ページの表示速度改善策の続きを。全部、情報をいちどハードディスクに保存するやうに設定したので表示速度はずっと速くなったはづだ。読み込んだ情報が三時間以上古くなると、読み直しにいく。それに当った人は、ちょっと苛々するかも。LocusSF-Fan.deのRSSは、備忘録の表紙にも組み込んでゐるので、こちらは更新間隔を一時間に設定。三時間設定のものと時間が微妙にずれてゐるので、五箇所から情報を同時に取得することにはならないだらう。なかなかよい仕組みだと我ながら感心する。これなら数を増やしても大丈夫さうだ。これから少しづつ増やしていかう。

 それにしても、どうしてこんなことをして嬉しいのだらう。スペイン語やフランス語はほとんど読めないのに。やはり全然読めないロシアSF情報で最新情報を取りこめるサイトはないかと探し回ってゐるのはなぜなのだらう。


11月9日(水)

 恩田陸『ネクロポリス(上)』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]をやうやく残り50ページの辺りまで進む。長いなあ。

 BEM On LineのニュースRSSを作らうと思ったところで面倒臭くなってしまひ、La Gazette de la Science-FictionPhantastik-NewsのRSSを作った。BEM On Lineの方は記事の題名と本文の分割に手頃な標識が見つからなかったのである。作ったRSSはこの二つ: [La Gazette de la Science-Fiction]/[Phantastik-News]。

 Phantastik-Newsの新着情報は、世界SF情報試作ページに追加してみたのだが、一ページ表示するに時間がかかってしかたがない。そこで、毎回情報を取りに行って表示させるのではなく、一定間隔で情報をとりにいって、それをファイルに書き込んでおいて、通常はそこから読み出すやうにしてはどうかと考へた。最終更新時刻から三時間以内なら、そのままファイルの内容を提示し、もしも三時間以上が経過してゐたら、最新情報をとり直すといふ分けだ。ここでもBEM On Lineがちょっと面倒臭さうなので、Phantastik-NewsLa Gazette de la Science-Fictionをファイル保存形式を導入した。二つだけでも再表示の時間が格段に早まってゐるではないか! そのうち、日本の書店別新刊情報ページにも導入したい方式である。でも、大変なので今日は寝ることに……。


11月8日(火)

 世界のSF情報が集まってくるページがあったら便利だらうなと思って、試作してみた。Google Newsみたいなのがあったらいいなと思った訳だが、あんなにたくさんの情報は集まるはづはない。今日は試作品だから四つ。ちょっと寂しい。アメリカのLocus、ドイツのSF-Fan.de、スペインのBEM On Line、およびフランスのLa Gazette de la Science-Fictionである。前半二つはRSSを配信してゐるのでそれを利用すれば簡単だ。後半二つはHTMLの記事を読み取って勝手に自分のページに最新情報を埋め込まうといふ魂胆である。まあ、出来上がったのではあるが、何しろ遅い。クリックしてから世界各地に情報を取得しに行くのだから。
 といふ訳で出来上がった試作品はこれだ。あまり見やすくない。気に入らない。もう少し字を小さくして、真ん中のカラムを二つに分けやうか。

 いや、かういふものではなく、BEM On Line、およびフランスのLa Gazette de la Science-Fictionの新着情報をRSSとして取得した方が便利だったかも。明日はそちらで試してみようか。


11月7日(月)

 Amazon.co.jpから『ソナタ,パルティータ&組曲』が届く。早速聴いてみると、これがバッハがこの楽器のために作曲した曲としか聴こえない。一通り聴き終へるともう一度チェロやヴァイオリンの曲が聴きたくなる演奏だ。レオンハルトは凄いなあと素直に感心する。

 本を買ひすぎたせゐか、金がない。そのうへ円安である。US$1.00が118円くらゐにまで円が安くなったらしいではないか。

 PHPによるXMLデータのとり扱ひに思ひを巡らす今日この頃。しかし、今日はもう眠くなってしまった。


11月6日(日)

 『啓示空間』[amazon.co.jp, bk1]読了。ずいぶん時間がかかってしまったが、四分割したからこそ読めたやうな気がする。話は途中までよく判らなくて、こんなに長い本の途中で話の道筋が判らなくなったらもう駄目だと思ってゐたのだが、最後まで読んだら謎は全部解明されて私の頭でも結末まで辿り着けた。長過ぎるとは思ふが、確かに面白い大宇宙SFだった。

〈備忘録〉のカウンターがそろそろ90000かなと思ってゐたら、気がつくと92000を越えてゐた。なぜだ?! と思ったら検索情報収集ロボットが繰り返し読み取って帰っていくだけだった。この執拗な読み取りは何だ。ときどきかういふ検索ロボットの集中訪問を受けるが、その後、検索してやって来る人が増える訳でもなささうだ。

 Hacking Rss And Atom (John Wiley & Sons Inc, $24.99, 8/2005) [amazon.co.jp, SkySoft]をぱらぱらと捲って眺めてゐたら、RSSとして発信されてゐない情報も、HTMLのページを読み取って、項目ごとに分割できる文字列を見つけ出して、RSSに変換して新情報を表示させるといふことが書いてあって、私のやり方はそれなりに間違ってはゐなかったのだと思った。ただ、この本に書いてあるのはほとんどPythonで情報を集めてくる方法なので、PHPしか使へない私には大いに役立つといふ訳には行かなかったのが少々残念。

 数ヶ月ぶりに机の上を片づけた。夥しい量のオンライン書店の納品書が出てきて狼狽へる。こんなに本を買ってしまったのか。狼狽へたあまり、今日は本の註文をする勇気を失なってしまった。


11月5日(土)

 仕事の帰りに紀伊國屋書店に寄って、
●三浦展『下流社会』(780円+税/光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
を購入。ベストセラーださうで、さういふ本はあまり好まないのだが、面白さうだったので敢て買ってみた。すぐに読み終へてしまったが、なかなか興味深い内容だった。あとがきで著者自身が指摘してゐるやうに、調査のサンプル数が少ないのが欠点だが、おおまかな傾向としてはさほど的外れでもないのではないか(単なる印象で根拠はないが)。この本によると私はかなり「下流度」が高いやうなので気をつけようと思ふ。

 Amazon.co.jpの新刊通知RSSを作って喜んでゐたのだが、〈異色作家短篇集〉の今月の新刊であるスタージョン『一角獣・多角獣』とマシスン『13のショック』が通知されないではないか! と不審に思って調べてみたら、1と2は「異色作家短編集」、3と4が「異色作家短篇集」と標記されてゐるのだ。途中で変へられると本当に困る。次はどちらになるか判らないので、とりあへずは両方の標記の二つのRSSを作って配備しておく(「or」検索に失敗したのだ)。アマゾンSF&ファンタジイ関連新刊一覧ページはかなり工夫して、新しい〈異色作家短篇集〉がきちんと自動的に表示されるやうにしたつもりである。

 SimpleXMLで取り込んだXMLデータを複合検索し結果を並べ換へる方法がさっぱり思ひつかなかったのだが、やうやく何となく判ってきたやうな気がする。


11月4日(金)

 アメリカのSF情報誌Locus 11月号が届く。ジョージ・R・R・マーティンってこんな姿になってゐたのか。
 中身を眺めてゐると、あれもこれも欲しくなってきて困る。

 I.R.I.S.からReadiris Pro 11のお知らせのメールが届く。やっとMacintoshでもVersion 11が動くやうになりましたよといふことなのか。通常なら152ユーロのところをアップグレード価格で99.99ユーロで提供するといふ内容だが、百ドルか、ちょっと高いな。実際、私はほとんどOCRソフトを使ってゐない。欧文の場合、この頃はAcrobatのOCR機能を使ってしまふのだ。

 『啓示空間』[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]がやうやく半分を過ぎた。このところ、何だかこの先の展開を知ってゐるやうな気がして、もしかしたらこの作品は時間軸にそってページが進まない語りになってゐるのだらうかなどと思ひながら、落ち着かない感じで読んでゐたのだが、4分冊のうちの第3冊を手に取って思ひ出した。前に間違へて手に取って電車に乗ってしまひ、513〜569ページを先に読んでしまってゐたのだった。何だ、さうだったのかと安心すると同時に、自分の記憶力の衰へぶりに改めて驚く。


11月3日(木)

 今日は祝日で休みである。文化の日だ。何で今日が文化なんだ。憲法公布の日だといふ。知らなかった(あるいは忘れてゐたのか)。年輩の人だと明治節ぢゃないかと答へるかも知れない。私にとっては何でもよくて、今日はベイツの訳稿の直しの日である。

 Amazon.co.jpから、商品の発送のメールが次々に届く。ここ数日中に届いたものばかりではないか。今ごろまとめて送られてもどうしようもないのだが。その中の一通で「本日発送しました」と書いてあった『無伴奏チェロ組曲』(演奏: アンナー・ビルスマ/3,192円/ソニーミュージックエンタテインメント)が届いた。流石にCD一つ(二枚組)だと大きな段ボールではなく厚紙の封筒で郵便受けに入ってゐた。早速聴いてみると、古楽器だけあって、柔らかな音である。ビルスマは、無伴奏チェロ組曲は「歌ふ」のではなく「語る」のだと強く主張してゐるが、これが語るといふ演奏なのかどうかは私にはよく判らない。判らないが、この穏やかな演奏は気に入ったので毎日聴かう。

 ビルスマのCDについてゐた解説を読んでゐたら、グスタフ・レオンハルト編曲のチェンバロ版無伴奏チェロ組曲が聴きたくなって、買ってしまった。やはりAmazon.co.jp『ソナタ,パルティータ&組曲』を註文。この曲をバッハがチェンバロで演奏したこともあったといふ記録が残ってゐることを初めて知った。
 このCDには、チェロ組曲は6番しか入ってゐないやうで、他は無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番と第3番、無伴奏ヴァイオリン・パルティータ1〜3番が収録されてゐる。私はヴァイオリンよりもチェロがいいのだが。


11月2日(水)

 今日はたくさん本が届いた。bk1から、山田祥寛『PEAR入門』(2800円+税/翔泳社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]、Amazon.co.jpから、Julie Kenner Carpe Demon (Berkley Pub Group, $12.95, 7/2005) [amazon.co.jp, SkySoft]、Scott Bradfield Hot Animal Love: Tales of Modern Romance (Carroll & Graf Pub, $13.95, 8/2005) [amazon.co.jp, amazon.com, SkySoft]、Cornelia Caroline Funke Inkheart (Scholastic, $7.99, 5/2005) [amazon.co.jp, amazon.com, SkySoft]、Gene Wolfe The Knight (Tor Books, $7.99, 8/2005) [amazon.co.jp, amazon.com, SkySoft]、Peter J. Schakel The Way Into Narnia: A Reader's Guide (Eerdmans Pub, $14.00, 7/2005) [amazon.co.jp, SkySoft]、Jeff VanderMeer Veniss Underground (Spectra, $14.00, 9/2005) [amazon.co.jp, SkySoft]
である。書き写すだけで疲れた。

『PEAR入門』は使へるだらうか。FormとMenu関連の辺りが簡単に使へさう。

 明日は祝日だといふことをすっかり忘れてゐた。明朝はいつもどほり出勤するつもりで話をしてゐて、回りの人たちに笑はれた。


11月1日(火)

 仕事から帰ると大きな段ボール箱が三つも机の上に乗ってゐた。嬉しい。届いた本を見ると一日の疲れが吹き飛ぶといふものだ。しかし、箱を開けると大きな箱の中には小さな本が一冊寂しさうにぽつんと底に張り付いてゐる。こんなの厚紙の封筒に入れればいいではないか。無駄だ。なんといふ無駄遣ひ。それに本が可哀想だ。今度からは本が寂しくないやうに一度に10冊以上買って段ボール箱をいっぱいにして無駄にならないやうにしよう。

 届いたのは、Carlos Maria Dominguez The Paper House [Amazon.co.jp, Amazon.com, SkySoft]。「本は人の運命を変へる」といふ物語(なのか?)。Peter Sísの挿し絵が可愛らしい。

 もう一冊、別の大きな箱の中に寂しく入ってゐたのが、Hacking Rss And Atom (John Wiley & Sons Inc, $24.99, 8/2005) [amazon.co.jp, Amazon.com, SkySoft]である。面白さうだ(まだよく読んでゐないけど)。

 寂しさうな二冊だが、幸い我が家には仲間がたくさんゐる。ゆっくりくつろいでくれたまへと云ひながら書棚に収める。

 一つ重い箱があったが、それはbk1からのもの。にタニア・ハフ『ブラッド・プライス』(和爾桃子訳/840円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]、アヴラム・デイヴィッドスン『どんがらがん』(殊能将之編/1900円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]、R・A・ラファティ『宇宙舟歌』(柳下毅一郎訳/210円+税/国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]、スタニスワフ・レム『天の声』(深見弾・沼野充義・吉上昭三訳)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]、エレーヌ・マリー・ストーン『C・S・ルイス物語』(沢田澄江訳/1600円+税/原書房)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]であった。どれも面白さうだ。が、『C・S・ルイス物語』を開いて驚いた。文字が少ない。これは児童書か。よく見れば妙に漢字が少ない。やはり子供向けか。大人にはあまり薦められない本だと思った。

 こちらは仲間とともに書棚に収める。そのとき、書棚から私を見下ろす本たちが、いやいや本当に寂しいのは自分が決して読まれることははいと気づいた時なのだと云ったやうな気がしたので、カーテンを閉めて声を遮り、もう寝る用意だ。


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